レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case5:butterfly swimmer〜2019年のIFTTに寄せて〜

今年10月、プロレスリングBASARAで毎年恒例となっているタッグトーナメント・「IRON FIST TAG TOURNAMENT(以下:IFTT)」が開催されました。

https://www.ddtpro.com/news/3782

 
トーナメント前には、2016年のBASARA旗揚げ以降、初となるベルトの新設(IRON FIST TAG王座)が発表され、今回の優勝チームは、初代タッグ王座の称号も与えられる事に!
 
全8チーム参加となった今回のトーナメントは、一回戦から、ヤス・ウラノと組んで出場した塚本拓海が直接敗戦を喫したり、前大会の優勝経験者である中津良太(パートナー:瀧澤晃頼)と関根龍一(同:藤田ミノル)も敗退したりと、まさかまさかの展開に…。
 
そんな波乱含みのIFTTで、トップ戦線に台頭せんとする、1人の新星が現れました…。
 
その選手の名は、下村大樹!
 

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BASARA所属となってから1年が経つ下村…。
木高イサミと組んで出場した今回のIFTTでは、トーナメント決勝戦まで駒を進めるなど、大会初出場とは思えぬインパクトを残して見せました。
 
今回は、そんな「IRON FIST TAG TOURNAMENT」を、下村大樹に注目して書いた観戦記になります!
 
↓過去記事はこちらから!↓
 
 

■Prologue:BASARA移籍で躍進した下村の1年

 2016年3月に、DDTプロレスリングの「DNA(DDT New Attitude)」でデビューを果たした下村大樹。
 
 
私自身、DNA時代の下村の試合は、DDT本隊の興行で見る事の方が圧倒的に多かったんですけど、奥田啓介とバッチバチにやり合ったタッグマッチ(2017.12.24DDT後楽園)だったり、AbemaTVの「DDTマジ卍」の本放送に流れずともマッド・ポーリー相手に好勝負を見せたダークマッチ(2018.7.3DDT新木場)だったり、良い試合をしていた印象が今でも残っています。
 

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その一方で、DDTの本興行だと、比較的人員の足りていない、バラエティ的な試合に組み込まれる事もしばしば…。
(これは何も、下村に限った話では無いですが)
 
2018年5月の後楽園大会では、「次世代のアントーニオ本多として、島谷宣寛や飯野雄貴らと共に試合をする、なんてこともありました。
 

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そんな下村に転機が訪れます。
 
2018年8月、所属先のDNAが活動休止を発表。
そのままDDT本隊に移籍する選手が殆どだった中、下村はBASARAへの移籍を志願!
 
これが了承され、下村は晴れてプロレスリングBASARAの一員となったのでした。https://www.ddtpro.com/news/1209
 
 
BASARA入団直後は、ユニオンMAX王座、インディペンデントワールド王座にそれぞれ初挑戦。
 
同時期に、木高イサミ、関根龍一、藤田ミノルと共に、新ユニット・「戦闘民族」の結成に参画。
直後に勃発した、「戦闘民族」とガンバレ☆プロレスとの対抗戦では、リーダーである木高イサミが負傷欠場で不在の中、ハードコアマッチでガンプロ勢とやり合うなど、戦闘民族の切り込み隊長として、存在感を高めていきます。
 

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2019年に入ると、WRESTLE-1管轄から暫くの間空位となっていた、UWA6人タッグ王座に「戦闘民族」のメンバーとして挑戦(7.21大日本プロレス大阪大会)。
この新王者決定戦に勝利した下村は、自身初となるタイトル戴冠を果たしたのでした。
 

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そして、BASARA所属として初めて出場した、今回のIFFT…。
タッグパートナーは、第1回大会で優勝した経験を持つ、BASARAの総大将・木高イサミ
大会中には、イサミが下村について、こんな熱いコメントを残してました…。
 

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■羽化を予感させたトーナメント公式戦

トーナメント一回戦(10.13王子【昼】)

タッグトーナメント1回戦は、前年度覇者である中津良太がリーダーを務める「スパーキー」(瀧澤晃頼&中津良太)との一戦。
 

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中津とイサミによるマッチアップも当然のように素晴らしかったんですけど、この日は年齢もキャリアも比較的近い、下村と瀧澤のマッチアップも熱かった!
 

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終盤は、この下村と瀧澤の一騎打ちに!
 

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制したのは、下村!!
 

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下村が瀧澤から見事勝利し、一回戦突破を自らの力で切り開いたのでした!
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BASARA所属ではない瀧澤ですが、思えば今年2月のASKA PROJECTでもやり合うなど、下村とは互いに良いライバル関係が築けているんじゃないかと、見ていて感じた一戦でした!
 

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トーナメント準決勝(10.23新木場)

約2週間近く空いて行われた準決勝は、トランザム☆ヒロシ&SAGAT組と激突。

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ヒロシの醸し出す空気感に代表される、対戦相手の独特な間合いに対して、主導権を上手く掴むことができない下村&イサミ組…。
 

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そんな戦況の中、イサミはヒロシに生まれた一瞬の隙を逃さず、変型サムソンクラッチ!!
 

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勝ったイサミもこの表情…。
 

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しかし、この一戦に勝利した二人は、遂にトーナメント決勝まで進出したのでした!
 

トーナメント決勝戦(10.23新木場)

そして、迎えたトーナメント決勝戦
決勝の相手は、IFFTの提唱者でもあるFUMAと、BASARA旗揚げ当時からFUMAと行動を共にしてきた久保佑允。

 

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トーナメントの提唱者でありながら、過去2大会で優勝経験のないFUMA達にとっても、今回の決勝戦は絶対に負けられない一戦…。

 

この決勝戦、何とYoutubeで公開されているので、是非!是非!
 
 

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試合自体は当然ながら素晴らしく、凄まじい内容だったんですけど、FUMA、久保、イサミと、キャリアも中堅~ベテランの選手が揃う中で、身体は決して大きいとは言えないし、キャリアもまだ3人に比べると浅い下村が、先輩の攻撃を喰らっても、何度だって立ち上がり、這い上がってきた。
 

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個人的には、そんな下村の姿が最高に熱かったし、この試合における一番エモいポイントだったとのではないか、と感じています!
 
終盤、FUMAとの一騎打ち状態になった下村は、FUMAのフィニッシュ級の攻めを返し、立ち上がり、反撃していきましたが、最後はFUMAの必殺技・Heavy Metal Anthemは返すことが出来ず、勝負あり…。
 

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久保&FUMA組が、念願のタッグトーナメント初優勝にして、IRON FIST TAG初代王座チームに輝いたのでした!
 
 

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■まとめ~一人前の蝶になるため~

今回、惜しくも決勝戦で敗れてしまった下村&イサミ組…。
 

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しかし、この準決勝・決勝が行われたこの日の新木場大会、個人的MVPは下村大樹でした。
下村がBASARAに入団して1年が経ちましたが、この1年で、立派なメインイベンターを務め上げるだけの力をつけただけでなく、(久保やFUMAへの声援も大きかった中で)成長の跡も、多くの声援にこたえる活躍も示してみせたのですから!
 
しかも、彼はまだ21歳!
これから、どんどん、どんどん、成長していくはず。
この悔しさをバネに逆襲する彼の姿がこれから見れるんだって考えるだけで、これからが楽しみでしょうがない。
 
個人的に、今年のIFTTは、そんな期待に胸を膨らませてくれる大会だったと感じています。

2019年10月の個人的ベストバウトについて

11月も残り1/3しかない中で、10月の振り返りをしたいと思います(笑)。

 

10月は、各団体でタッグリーグ(トーナメント)期間中だった事もあり、タッグの好カードが目立った印象でしたが、その中で、宮原健斗vsジェイク・リー」は今年のベストバウトに上げたいほど、白熱の一戦でした!

 

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松本浩代&世志琥vs星月芽依&駿河メイ(10.6 SEAdLINNNG新宿FACE

「投げ技・打撃技はロープを1往復しないとフォールできない」、「丸め込み技は往復しなくてよい」、「レフェリーはカウントを高速で叩く」という"ハイスピードルール"で行われたタッグ王座戦

 

キャリアや体格差を考えた時に、挑戦者チームの星月&駿河がかなり不利を強いられると思われましたが、試合が始まると、挑戦者チームが丸め込みに特化した連携など、ハイスピードルールを最大限に活かす戦法で、大胆に勝負を挑んでいった姿が最高でした!

このタッグ、今後も是非継続してほしいです!
 

 

小川良成&鈴木鼓太郎vs原田大輔&タダスケ(10.3 NOAH後楽園ホール

 両者リングアウトという結果でも、内容の充実度と満足度は高し!
 
度々ユニット同士で対戦している事もあってか、互いに相手がどう動くか、かなり先まで読んだ上で対策を立てている高度な攻防は、見ていて惚れ惚れするものがありました…。
 

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入江茂弘&岡林裕二vs菊田一美&河上隆一(10.13大日本プロレス後楽園ホール

大日本プロレス毎年恒例となっている、「最侠タッグリーグ公式戦ストロングブロックの一戦。
 
2015年12月以来の結成となった『混ぜるな危険』(入江&岡林)と、昨年のタッグリーグ戦の時期に結成された『飛艶』(菊田&河上)による一戦でしたが、写真のようなパイルドライバーに、岡林のショルダースルーの反動でバックフリップを決めてしまう江の「一人大遊園地」っぷりが衝撃的でした!
 

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『飛艶』の方も、菊田が岡林のチョップにタメを張れる程の鋭い掌底を見せるなど、この1年でかなり良いタッグチームになったと実感!
だからこそ、全日の世界最強タッグリーグで見たかったとも…(泣)。 
 

④下村大樹&木高イサミvs久保佑允&FUMA(10.23 BASARA新木場1stRING

毎年恒例のタッグトーナメント「IRON FIST TAG TOURNAMENT」決勝戦
 
共に初優勝のかかった一戦でしたが、下村の鋭い野球チョップに加え、FUMAの強烈な打撃技を喰らっても立ち上がる姿を見て、来年の更なる飛躍を予感した次第です。
 
来年は本当に「一人前の蝶(←入場曲から拝借)」になるのではないか、と。
 

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橋本大地vs大谷晋二郎(10.26 ZERO1靖国神社相撲場)

30分があっという間に感じられた程、最初から最後まで熱量だったり、維持のぶつかり合いだったりが途切れることの無かった試合でした
 
約1週間後の大日両国で、シングル王座挑戦を控えていた中、ドローという結果に対して、「大地が試合を決めきれなかった」という評もありましたが、個人的に、何度大地の攻めを喰らっても、(表現としてはアレかも知れませんが)ゾンビの如く立ち上がっていく大谷が凄かったと思うんですよね。
だから、決着がつかなかった気がします。
 

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大地が自分からコーナーに寄りかかって、大谷の顔面ウォッシュを受ける姿も熱かった!
また見たい一戦です。
  

⑥杉浦貴&藤田和之vs谷口周平&潮崎豪(10.20 NOAH後楽園ホール

今年5月にリングネームを本名に戻した谷口周平
9月の大阪大会など、徐々に評価を上げてきている谷口ですが、そういった意味では、このタッグマッチも一つのターニングポイントになっていきそうな気がしました。
 

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両国前哨戦に向けて、会場の雰囲気を変え、観客のテンションを一気に上げた、という点でも、印象的な試合でした!
 
 

⑦ロビー・イーグルス&ウィル・オスプレイvsSHO&YOH(10.17新日本プロレス後楽園ホール

SHOとYOHの「Roppongi 3K」による好連携と、今年半ばから始動したオスプレイ&イーグルスによるタッグリーグ公式戦。
 
3Kの連携力の高さだったり、棚橋やオカダが出場していなかった大会のメインで、どちらが勝つか分からない熱戦を展開していた事が、個人的にはめちゃめちゃ熱かったです!
 

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エル・デスペラード&金丸義信vs石森太二&エル・ファンタズモ10.17新日本プロレス後楽園ホール

試合前は、互いに巧いチームという印象は持っていたんですが、試合が始まると、互いに金的を攻撃し合い、悶絶するなど、コミカルを交えた内容に!
 

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それでいて、絶妙なタッグワークを見せてくる、このギャップが素晴らしかったです!
 
 

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⑨塚本拓海&ヤス・ウラノvs久保佑允&FUMA(10.13 BASARA王子BASEMEMT★MONSTER【夜】)

今年に入ってから、因縁深まってきた感のある塚本とFUMAが、タッグトーナメントで激突。
 
この試合、バチバチやり合う塚本とFUMAも凄かったんですけど、双方のパートナーであるヤスと久保の動きも良かったです。
 

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ヤスも久保も、パートナーがチャンスの時に加勢したりと、「相手が嫌がる動き」を確実に遂行してくる所が素晴らしいと言いますか。
 

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現在、塚本の組むパートナーと言うと、『CRAZY LOVERS』としてタッグを組む竹田誠志の印象が強いですが、ヤスとのタッグチームもかなり良い!
それがハッキリ分かった一戦でした。 

宮原健斗vsジェイク・リー(10.24全日本プロレス後楽園ホール

今年のベストバウト候補!
個人的に、今年の下半期だけで見たら、この試合が今のところ1番ではないか、と感じたほど。
 

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試合の雰囲気で言うと、去年の同時期にやっていた「ゼウスvs宮原健斗(10.21横浜文化体育館)」に近いものを感じました。
特にジェイクが1度シャットダウンジャーマンを返して以降の、会場の湧き具合は半端じゃなかったです!
 

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今年の4月にやっていた「諏訪魔vs野村直矢(4.28後楽園)」もそうでしたが、全日のトップ戦線に、若い野村やジェイクが抜け出てきたのは、非常に大きいと言いますか。
 
今後、ジェイクにとってターニングポイントだと語れる程の、壮絶な試合だったと感じた次第です。
 

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ベストライド〜11.2 NOAH両国国技館大会観戦記・後編〜

11.2は、プロレスリング・ノア両国国技館大会を観戦してきました。
 
 
今回は、その観戦記(後編)になります。
 
丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンも凄かったですが、対外的な批判意見を完封してしまう程の凄まじい試合を見せた、清宮vs拳王が最高にエモーショナルでした!
 

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NOAHのベストはいつも!!今なんだよ!!!!
 
 

第7試合 HAYATA vs YO-HEY

GHC Jrヘビー級王座戦

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9月の大阪大会のダイレクトリマッチとなった一戦でしたが、「夫婦対決」といえど容赦は一切なし!

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HAYATAが序盤から、ロープにもたれかかるYO-HEYにへデックをお見舞いすれば、YO-HEYもキックの応酬!

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良い意味で、この二人がタッグパートナー同士である事を感じさせない位、ベルトをかけた一進一退の攻防が熱かったです。

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試合は、YO-HEYがHAYATAのへデックを1度は返したものの、2発目は流石に返すことが出来ず、これで勝負あり。

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負けた側のダイレクトリマッチ、というシチュエーションや、会場の雰囲気も含め、YO-HEYに追い風が吹いていましたが、キッチリ退けるHAYATA、強し!
 

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試合後は、スティンガーの小川、小峠、リッジウェイが登場し、RATEL'Sの面々と視殺戦!
 

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この3人、試合中はずっとリング下にいたものの、どちらのコーナーに就く訳でも、介入をする訳でもなく、じっと観戦…。
 
11.24に新木場1stRINGで開催されるRATEL'S興行では、スティンガーとの全面対抗戦(※1が行われ、その前後には、小峠vs原田(11.16後楽園)、HAYATA vs リッジウェイ(12.3後楽園)とタイトルマッチも決定!
 
※1 「当日の綱引きで組み合わせが決まるシングルマッチ」×4試合+「4vs4のイリミネーションマッチ」
 
両国後も、この両ユニットによる抗争は続いていく訳ですが、今後どうなっていくのか楽しみでなりません!
 
 

第8試合 潮崎豪&中嶋勝彦vs稲村愛輝&マサ北宮

GHCタッグ王座戦
 
2018年に行われた、丸藤正道20周年記念興行の翌日にデビューした稲村愛輝。
デビューから丁度1年2ヶ月が経ったこの日の両国ビッグマッチで、自身初のタイトル挑戦となりました。
 

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序盤から、挑戦者チームが奇襲を仕掛けてペースを握っていったんですけど、王者チームのAXIZも反撃!
稲村に強烈な打撃技を浴びせていきます。

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試合も中盤〜終盤にさしかかる中、稲村が潮崎を肩車した所に、コーナーから北宮がショルダータックルを放つ合体技を敢行したのですが、これがまさかの失敗に…。

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得てして技の失敗があると、会場に変なざわつきが生まれたりと、その後の試合の雰囲気や流れに影響する印象があるんです…。
 
しかし、この日は、もう1度この技をトライしに行く2人に対し、観客からは「もう1回」コールが送られたんですよね。
こんな光景、初めて見ました!
 

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2回目はキッチリ合体技を決めてきた稲村&マサ北宮。
勢いと流れを取り戻すと、終盤は中嶋と北宮の一騎打ちに!

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北宮がサイトースープレックスを決めるも、カウントは2!
 
すると、一瞬の隙を逃さなかった中嶋が、蹴り連発⇒バーティカルスパイクに繋げると、北宮から勝利!

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挑戦者チーム「THE TOUGH」の勢いに苦戦したAXIZでしたが、見事王座防衛!
THE TOUGHが死力を尽くしても勝てなかった事実に衝撃を受けましたし、勝ったAXIZがただただ強かった。

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GHCヘビーとのダブル前哨戦で敗れる事も多かった稲村が、この試合では猛攻を喰らっても耐えていただけに、THE TOUGHとしては悔しい敗戦でした…。
 
 

第9試合 丸藤正道vsグレート・ムタ

「最初で最後の遭遇」と銘打たれたスペシャシングルマッチ
 
丸藤は、上半身に大胆なペインティングを施しての登場!
 

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今回のムタ対策としてなのか、スモーク(?)を準備するなど、異次元の相手に対抗してきた丸藤でしたが、終わってみると、ムタの世界観に飲み込まれてしまった印象が強かったです…。
 

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私、今回初めてグレート・ムタを生で見たんですけど、毒霧だけでなく、この日は「カメラマンからハンディカムを奪う⇒ハンディカムを壊す」とか、ムタの毒霧を手でブロックしてきた丸藤に火を吹く(!?)とか、予想外な事を幾つもやってきたムタの存在感がすごかったですね。
 

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前述した、丸藤持ち込みのスモーク用ボンベにしても、ムタが噴射を試みるものの、噴射できないと見るや、ボンベのある方向に向けて丸藤にドラゴンスクリューを敢行!
この臨機応変っぷりがセンス抜群!
 

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あの「方舟の天才」の個性すら飲み込んでしまうとは…。
 
試合は、ムタが閃光魔術3連発をヒットさせて、丸藤から勝利!
良い試合でした!
 

セミファイナル 杉浦貴vsマイケル・エルガン

今回の両国大会において新設されることになった「GHCナショナル王座」
 
その初代王者決定戦に選ばれた2選手は、杉浦貴とマイケル・エルガン!
 

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今年の8.25大日本プロレス名古屋大会以来の来日となったエルガン。
中でも一番衝撃的だったのは、試合の序盤〜中盤にかけて、杉浦貴がエルガンに対して「これ」といった有効打が出せていなかった所。

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今年49歳になった杉浦ですが、2018年はGHCヘビー級王者として丸藤、中嶋、潮崎などの代表格を退けていき、今年に入ってからも、三沢メモリアルで清宮との壮絶なGHC戦に加え、『N-1 VICTORY』でリーグ戦4戦全勝&準優勝と、素晴らしい戦績と結果・内容を残してきました。
 
その杉浦の存在感が、中盤までは、エルガンのパワーだったり、勢いだったりに飲まれていたように感じたんですよね…。
私自身、そんな杉浦は初めて見ました…。
 

 

何度もマットに叩きつけられた杉浦でしたが、バーニングハンマーは寸前で回避。
 

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杉浦もフロントネックロックで反撃を試みますが、なんとエルガンはこれを片腕で解錠!
 

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しかし、エルガン相手に得意のエルボー合戦で押し切って流れを掴むと、必殺のオリンピック予選スラムが炸裂!!!
 

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これにはエルガンも返せず、勝負あり!
 
杉浦が辛くも勝利し、初代GHCナショナル王者に輝いたのでした。
 
試合後、立会人となっていた長州力が杉浦にベルトを渡そうとした瞬間、咄嗟に間に割って入ったエルガン。
 

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ベルトを杉浦に巻くためかと思ったのですが、そうではなかった模様…。
でも、それだけ、エルガンはこのタイトルが欲しかった、という事だったんだろうなあ、と。
 
試合後は会場から割れんばかりのエルガンコールが。
それだけ、新設ベルトの価値を一気に引き上げるほどの素晴らしい試合を、この二人は見せてくれました!
 
エルガン、また日本に、またNOAHに、来てくれますよね!?(泣)
 

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メインイベント 清宮海斗vs拳王

 
個人的に期待度大だったカードではあったものの、一方で、丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンと好勝負が続いた中でのメイン…
 
しかし、この二人は高かった前評判以上の熱戦を、大舞台で確実に見せてくれました!
 

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特に素晴らしかったポイントが、「拳王による徹底した首攻め」!
 
今回の最終前哨戦となった浜松大会で、タイガースープレックス中に拳王のフットスタンプを浴びた事で、頚椎捻挫になった清宮…。
 
両国メインは清宮の復帰戦でもあったんですけど、そんな清宮の首筋や背中を躊躇なく攻め立てる拳王!

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あの件で痛烈に批判された拳王でしたが、その批判をものともしない、強い信念と覚悟を、私はこの一点集中攻撃に強く感じたんですよね
 

twitter.com

 
しかし、そのエグい攻めを喰らっても、何度となく立ち上がっていく清宮!
 
もう、この二人の攻防を見て思ったんです…。
「清宮と拳王は、そうした対外的な批判意見とも戦っていたのかも知れない」と。
 

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今回の件があって、何故か私宛に「NOAHに興味はあったけど、もうNOAHは見に行かない」、「拳王は姑息」、「拳王はエースの器じゃない」なんて意見がTwitterに来たんですけど、だからこそ、この2人を応援しないといけない、って自然と思っていたんです。
 
でも、この2人の試合を見てたら、背中を押されているのは、寧ろ見ていた私の方だったな、って。
それだけ、2人の覚悟と信念に心を突き動かされました。
 

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この日いた観客も、ともすれば「エグい」と見られそうな攻防に対しても、ブーイングではなく、強い声援で呼応する。
非常に良い空間が形成されていました!
 

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そんな30分超えの激闘は、清宮が拳王からタイガースープレックスで勝利!
 

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個人的には拳王に勝って欲しい試合ではあったんですけど、試合を見てたら、勝敗以上に「2人とも凄い!」という感想しか出てきませんでした。
素晴らしい一戦に、感謝!!
 

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まとめ

熱戦が展開されたNOAH両国ビッグマッチ!
 
大会当日は、朝からノアのハッシュタグが色んな方のツイートから流れてきていて、本当に皆がこのビッグマッチを待ち望んでいたんだろうなあ、という期待感MAX!
 
大会が終わってからも、多幸感だったり、興奮だったりが収まらなかったですね…。
久しぶりにNOAH観戦したというフォロワー様も、「また絶対行きたい!」と揃って仰るほどでしたから、これが全てでしょう!
 
それだけ、素晴らしい大会でした!

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ベストライド〜11.2 NOAH両国国技館大会観戦記・前編〜

11.2は、両国国技館までプロレスリング・ノアを観戦してきました。
 
新体制初となるNOAH横浜文化体育館大会で発表された、9月のエディオンアリーナ大阪第1競技場&11月の両国国技館の東西ビッグマッチ。
 
 
NOAHにとって今回の両国大会は、大阪ビッグマッチと共に、新体制で掲げられた一つの公約でもあったのですが、そんな大会は、胸を震わせる試合が多く展開される大会に!
 
今回は、そんなNOAH両国ビッグマッチの観戦記(前編)になります。
 
後編でも述べますが、ファンの熱量が生んだ磁場に、試合の熱量がミックスされる、素晴らしい興行になりました!
 

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ストライド 君の世界を ベストライド 変えるのさ
ストライド 風に乗って ベストライド 今日こそ

 

 
 

第1試合 熊野準&クワイエット・ストーム&モハメド・ヨネvs岡田欣也&イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr&KAZMA SAKAMOTO

ビッグマッチのオープニングで、KAZMAやストーム、ヨネを見れる幸せ!
 

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元々は第3試合のメンバーがプラスされる12人タッグマッチの予定だったのですが、ソニコ欠場⇒西村修参戦により6人タッグマッチに。
 
でも、ソニコの欠場の有無に関わらず、12人タッグでゴチャゴチャしちゃうよりも、この人数でやる方が結果的に良かったのではないか、と感じました。
 

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試合はワグナーJrが熊野からムーンサルトプレスで勝利!
 

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第2試合 井上雅央&齋藤彰俊vs本田多聞&百田光雄

NOAH the CLASSICと銘打たれた、初期NOAHメンバーによるタッグマッチ。
 
百田光雄の入場時に、セコンドについたのは息子の力!
かつてNOAHの入門テストも受けた事があるという彼が、両国ビッグマッチにこういう形で関わっている事が、何か個人的には凄くエモくもあったり…。
 

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試合が始まると、井上雅央の安定感だったり、ダーク・エージェント・リターンズの信頼感が半端じゃないなあ、と。
オープニングに出ていた50FPもそうですが、序盤の試合を確実に盛り上げてくれるのは大きい!
 

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本当なら、もっと上の順番で見たいところなんですけどね…。
悩ましい!(それだけ素晴らしい!)
 

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試合は百田がサムソンクラッチで井上から勝利!
 

第3試合 宮脇純太&Hi69&西村修vs大原はじめ&NOSAWA論外&桜庭和志

ソニコの欠場で急遽参戦となった西村修
 

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序盤に見せた、桜庭和志との卍固めの掛け合いは、個人的にしびれるものがありました!

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これだけでも、金がとれるマッチアップだったと言いますか!
 

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最後は桜庭がHi69を関節技に斬って取り、大阪大会に続いての勝利!
Hi69もよく耐えていたんですが…、桜庭強し!
 

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第4試合 クリス・リッジウェイ&小峠篤司&エディ・エドワーズvsスペル・クレイジー&田中稔&望月成晃

エディ・エドワーズが今年3月の文体以来、久々の参戦!
ジーパンにパーカー、タンクトップという出で立ちで登場してきたエディ、めっちゃワイルド!!
カッコ良すぎて惚れ惚れしました…。
 

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試合で個人的に驚いたシーンとしては、田中稔望月成晃の連携がスムーズだった事でしょうか?
 

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後からフォロワー様に教えていただいたんですけど、かつてタッグチームを組む間柄だったそうでして。
 

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それ故か、グーパンのタイミングも息合ってました(笑)。
 

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試合はエディがクレイジーからシャイニングウィザードで勝利!

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個人的に、春先にタッグ王座に挑戦予定だったものの、小峠の負傷により叶わなかった、エディと小峠のタッグが見れたのは嬉しかったです。
 
 

第5試合 谷口周平vs藤田和之

今大会注目カードの一つだった試合!

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乗るか反るか、白か黒か、という、どっちに転ぶか分からない、読めない試合ではありましたが、谷口が10月後楽園の前哨戦そのままに、序盤から藤田をガンガン攻めた谷口を見て確信しました。

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この試合、間違いなく面白いまま終わる、と!
 

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途中、偶然のバッティングで谷口が額の辺りを切って出血するアクシデントもありましたが、マイバッハプレス連発で藤田を追い詰める場面もあるなど、谷口が怒涛の大活躍!
 

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しかし、最後は藤田がパワーボムに加え、側頭部サッカーボールキックスリーパーホールドでレフェリーストップ勝利!
 

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ただ、この試合に負けたとはいえ、谷口をどこか過去の印象で見てた人の評価を、確実に良い方向に変える試合であったと、私は断言したいです!
それくらい、インパクト大でした。
 

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第6試合 鈴木鼓太郎&小川良成vs原田大輔&タダスケ

 
GHCJrタッグ王座戦
10.3後楽園で、両者リングアウトによるドロー防衛となったカードのダイレクトリマッチ!
 
 
試合時間は比較的短かったものの、休憩時間に良い余韻を残した素晴らしい好勝負になりました!

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この2チームの試合は、何度でも見たい。
それだけ、毎回発見があるんですよね!

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ハイテンポで進んでいった熱戦は、タダスケが王者チームの鼓太郎から勝利!
 

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個人的に、RATEL'Sで唯一GHCタイトルの獲得経験がなかったタダスケが、遂に王座戴冠を果たしたところにグッときてしまいました…。
 

twitter.com

 
昨年11月の鼓太郎とのGHC戦といい、アンダーカードでも会場をしっかり盛り上げようと動いてきた所といい、これまで良い試合を積み重ねていただけに、尚更このタイトル獲得は感動しちゃいましたね…。
 
おめでとうございます!
 

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後篇に続く…

rembrandt38hentai.hatenablog.com

Beginning~プロレスリング・ノア 10.3、10.20後楽園ホール大会観戦記~

10.3と10.20に、プロレスリング・ノアの後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
11.2の両国ビッグマッチに向けた「PREMIUM PRELUDE」シリーズの期間中に行われた2大会。
シリーズ開幕時点で、両国ビッグマッチのカードもおおよそ固まっていた事もあり、シリーズ中に行われたタイトルマッチは1試合のみ(GHC Jrタッグ王座)。
 
そんな、両国前哨戦モードの中で行われた後楽園ホール2大会の観戦記を、今回は、個人的に注目したい3点にまとめて紹介していきたいと思います!
 
今、色々と言われとりますが、私は、NOAHという団体や選手関係者をこれからも見続けていく事に変わりはないですし、両国当日は、メインで当たる清宮海斗と拳王を全力で応援します!
 

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それは僕らの様にまたたいて
You're the silver sun
干からびそうな夢を照らす月
明日が怖いとなげいてた君を連れ出して
世界を見せる
 
 

①進化と深化を続けるユニット抗争、「RATEL'S vsスティンガー」に刮目せよ!

まずは、現在のNOAH Jrを牽引するユニット、「RATEL'S」と「スティンガー」のユニット抗争から!
 
鈴木軍がNOAHから撤退後の2017年初頭、原田大輔を中心に、HAYATAYO-HEYタダスケが集まって始動したユニットがRATEL'Sでした。
私自身、鈴木軍撤退後の2017年以降を、当時のスローガンから拝借して、勝手に「NOAH the REBORN」期と定義しているのですが、その時期から2019年現在まで、NOAH Jrの中心にいるユニットです。
 

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そんな「RATEL'S」の対抗馬として台頭してきたのが、小川良成鈴木鼓太郎を中心に、2019年初頭に結成された「スティンガー」でした。
 
2018年秋に、RATEL'Sの4人全員が、鈴木鼓太郎にシングルで敗戦を喫するなど、スティンガー結成前から因縁の兆候はあったのですが、同年12月の横浜文体大会で、YO-HEYが突如RATEL'Sを裏切り、鼓太郎や小川と共闘したことで、一気に抗争が勃発!
 
 

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その後、YO-HEYがスティンガーを離脱⇒RATEL'Sに復帰したものの、クリス・リッジウェイや(原田と因縁関係にある)小峠篤司がスティンガーに加入した事で、ユニット抗争は更に激化!
 

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そんな抗争は両国ビッグマッチ前も続き、10.3後楽園で行われた「小川良成&鈴木鼓太郎(C)vs原田大輔&タダスケ」のGHC Jrタッグ王座戦では、場外乱闘からの両者リングアウトによるドロー決着により、王者組の防衛という波乱の結末に…。
 

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タダスケがたまらずリマッチを要求したことで、11.2両国でのダイレクトリマッチが決定しました。
 
今現在の、RATEL'Sとスティンガーのユニット抗争で、個人的に一番凄いと感じている点があります。
それは、「互いに千手先を読むような、高度な攻防」が展開されていた事!
 
うまく表現しづらいんですけど、見ていて、「お互い、相手がどんな風に動くのか、攻撃するのかを、先の展開まで読み尽くした上で一手を打っている」ように感じたんですよね。
裏の裏の、そのまた裏をかくような…。
 

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その魅力が、特に10.3のタッグ王座戦にはギッシリつまっていた気がします。
 
なので、この続きが、これ以上の攻防が、両国のリマッチでは見れるかもしれない、という期待感しかないカード!
 
楽しみしかありません!
 
 
 

②「プロレスじゃない」批判を一蹴!藤田和之は強し!

今回の後楽園2大会では、セミファイナルで藤田和之が杉浦貴とタッグを結成!
 

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大阪ビッグマッチ以来となる藤田のNOAH参戦でしたが、大阪では、試合の結末に納得行かない人から、「藤田のやってることはプロレスじゃない!」なんて意見も…。
 
 
しかし、後楽園2大会の藤田は、そのような批判意見を完全に一蹴するほど、"全身でプロレス"してました!
 

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まず、10.3に行われたvs熊野準&谷口周平戦では、熊野の足を念入りかつ徹底して攻めた上、終盤には強烈なパワーボムを投下!!
 

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試合後、NOAHファンの方々とお話する機会があったんですけど、私含め、皆の話題は完全に藤田和之
それくらい、インパクトが大きかったです。
 
10.20後楽園では、熊野out⇒潮崎豪inでのタッグマッチとなったのですが、開始早々、谷口周平が藤田に猛烈な牙を剥きます。
 
序盤から谷口が藤田を攻めていくと、藤田のお株を奪う、側頭部へのサッカーボールキック

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この試合に火をつけたターニングポイントだったように、私は感じました。
 
相手が杉浦貴にチェンジしても、谷口の攻撃は止まらず!
10.3のタッグマッチでは、(どこか遠慮があったのか、)藤田相手に突き抜けきれなかった時とは対照的でした。
 

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谷口vs藤田だけでなく、潮崎と藤田のマッチアップだったり、藤田を援護射撃する杉浦の動きだったりと、両国での「藤田vs谷口」を前に見所満載な前哨戦に!

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最後は谷口が敗れる結果となりましたが、この日の大会のMVPは間違いなく谷口!
 

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今回のタッグ2試合で高評価を得た藤田和之
ただ、今回の谷口とのシングルマッチ良くも悪くも内容がどう転ぶか分からない、というのが個人的な思い…。
大阪の時(藤田vs稲村)の内容が悪かったとは思いませんが、あの時は、戦前の期待感に反して、「割といい感じだったから、もうちょっと時間長めで見たかったなあ…」みたいな物足りなさを感じてしまったんですよね…。
 
なので、個人的には、谷口が初手から藤田にガンガン仕掛けて、攻めて、暴れて、振り切って、何なら谷口に疑問を抱いている人達の掌を捩じ切る位良い評価に持っていって、という結果を全裸待機!
 
本名に戻して評価を上げつつある今年5月以降も、どちらかというと、タッグで振り切ってる印象が強いので、谷口にはシングルでも迷わず振り切ってほしい。
 
 
 
それが出来る最高の外敵が、藤田だと思うから…。
 

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清宮海斗vs拳王」は、「NOAH the REBORN」の集大成!

今回の両国ビッグマッチのメインイベントを飾るのは、清宮海斗vs拳王」のGHCヘビー級選手権試合!
 

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個人的に、このカードを一言で表すなら「『NOAH the REBORN』期における一つの集大成」ではないか、と。
 
①でも述べましたが、鈴木軍がNOAHに侵攻・撤退の時期(2015年〜2016年末)を経て、2017年より「NOAH the REBORN」というニューフェイズに移行したプロレスリング・ノア。
今回、両国メインで激突する清宮と拳王は、この時期にNOAHのトップ戦線に台頭してきた、いわばNOAH the REBORN」の代表格!
 

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「シングルリーグ優勝⇒GHCヘビー級王座初戴冠(2017年⇒拳王、2018年⇒清宮)というステップアップの仕方や、試合内容で徐々に観客の支持を増やしていった点、そして、ファンに対する「新しい景色を見せる」という宣言など、現在敵対関係にありながら、意外と共通項の多い二人…。
 
中でも、二人の指す「新しい景色」、「新しい時代」という言葉…。
私自身、最初は「清宮と拳王は、敵対関係にありながらも、今後のNOAHに対して向いている方向性は一緒なんだなあ」と不思議に思ったんですけど、よくよく考えると、清宮と拳王は、「新しい景色」に向けての"マニフェスト"が若干違う気がするんですよね。
 
端的に表すと、「選手とファンで作り上げる景色」か、「先導してファンを引っ張る事で見せていく景色」か!
 
手前味噌になりますが、私の過去のNOAH実況ツイートから…
 
まず、清宮の場合は、新しい景色をファンと一緒に作っていこう、とするスタイルのような気がします。
マイクで、「(ファンの)みんなと一緒に〜」と言うフレーズが度々出てくるのも、その表れではないか、と…
 

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NOAHの象徴的存在でもある、杉浦や丸藤にシングルマッチで勝利しながら(実は拳王よりも先に達成)、試合を重ねるにつれて成長し続ける姿に加え、シングルリーグの不参加表明や、武藤敬司秋山準とタッグを組むなど、敢えて難しい道を進む、チャレンジングな王者というイメージも強いです。
 
 

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一方で、拳王の場合、清宮と対照的に、「自分が先導していく」事でファンの希望の実現に動く=新しい景色を見せるスタイルではないか、と感じています。
 

 

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その代表的な発言が、NOAHが久しく進出できていない、「日本武道館」の名前をハッキリとファンの前で出した事!
 

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先日の大阪大会のマイクにも表れているように、ファンの願望・希望を汲み取り、言葉にしてきた事で、観客の支持も心も一気に掴んでいったのが、拳王のカリスマたる所以なのかなあと。
 

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そんな両者の意見がぶつかり合う一戦ですが、過去に2度行われたGHCヘビー戦では1勝1敗の五分!
 
今年1月の後楽園大会で行われたシングルでは、拳王が清宮を序盤から攻めていくも、決定打を欠いた事が響き、終盤に清宮が猛ラッシュで逆転勝利、という結果に…。
 

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現地で観戦していても、どちらかというと、清宮の良さが目立った試合という記憶がありました。
 

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ただ、この10ヶ月で、
 
拳王と清宮の共闘
タッグリーグで両者が分裂・敵対
拳王がユニット「金剛」結成
清宮が杉浦、中嶋から王座防衛
拳王が『N-1 VICTORY』優勝
 
というドラマを経た中で、互いに支持を得て、結果もしっかり残した訳で、今回は満を持しての両国メイン一騎打ち!
 

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最終前哨戦では、タイガースープレックスでブリッジ中の清宮にダイビングフットスタンプを投下した拳王の行動が賛否分かれましたが、これについては、かつて2人と行動を共にした杉浦貴の言葉に尽きるのではないか、と…
 

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だからこそ、私は、両国で清宮と拳王を、全力で応援したいのです!!
 
 

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この対戦の感動は、是非、両国で!
 

まとめ

今回の両国ビッグマッチでは、他にも…
 
 
デビュー1年2ヶ月の稲村愛輝が、マサ北宮とGHCタッグ王座に挑戦する潮崎豪&中嶋勝彦vs稲村愛輝&マサ北宮」
 

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・新設されたGHCナショナル王座をかけた「杉浦貴vsマイケル・エルガン」の初代王者決定戦
 

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・最初で最後(?)の遭遇になるかもしれない「丸藤正道vsグレート・ムタ
 

twitter.com

 
・「HAYATA vsYO-HEY」の夫婦対決ダイレクトリマッチ
 
 
などなど、見所満載!
 
そんな今回の両国ビッグマッチは、鈴木軍撤退以降の「NOAH the REBORN」期における一種の集大成なのではないか、と私は感じるのです。
 
私自身、NOAHを本格的に見るようになったのは、この鈴木軍撤退後の約2年前からでした。
「vs鈴木軍」モードに入っていた2015年末に一度ユニットがすべて解散していた事もあり、ユニットが一つもない状態。
当然、敵方だった鈴木軍がいない事で、選手間抗争もほぼ1からのリスタート…。
 
そんな、何もかも不安だった状況から、種を撒き、育て、着実に歩みを進めて、こうやって両国ビッグマッチに戻ってきたことは、新参の私からしても、非常に感慨深いものがあります!
 
だからこそ、私は色々な人に伝えていきたいのです。
 
NOAHは、良いぞ!

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NOAHは、面白いぞ!

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NOAHは、楽しいぞ!

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ってね!
 

2019年9月の個人的ベストバウトについて

今年の初めから(曲がりにも何とか)続けている個人的月間ベストバウト…

 

2019年も3/4が消化しましたが、2019年9月は「杉浦貴の1ヶ月だった」と確信を持って言える、そんな月だったような気がしています!

 

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①AZM vs渡辺桃(9.7スターダム新木場1stRING

 
スターダムのシングルリーグ戦「5★STAR GP」
 
この日は公式戦が6試合行われたのですが、個人的に強く印象に残ったのがこのカードでした。
 
かつて紫雷イオも在籍していたユニット「Queens Quest」の現リーダー・渡辺桃と、ユニットの若き切り込み隊長・AZMによる同門対決という構図…
 
しかし、試合が始まると、ジャベを駆使して相手を追い詰めていくAZMと、そんなAZMを容赦なく蹴り倒す渡辺桃
 

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この二人の容赦のなさが、次第に会場の熱量を上げていくキッカケになった気がするんですよね。
 

 

 
次は是非とも、タイトルがかかったシチュエーションで見たいカードだと感じた次第です。
 

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②杉浦貴vs丸藤正道(9.7 NOAH横浜ラジアントホール

 
NOAHのシングルリーグ『N-1 VICTORY』公式戦。
 
観衆300〜400人規模のラジアントホールで組まれた一戦でしたが、至近距離でこの二人の試合が見れた事が、ただただ贅沢な一時だったと言いますか。
生で見れて良かった!
 

 

 

 
タイトルマッチ級の内容でしたし、何より、後楽園ホールのメインイベントも張れるカードを、YouTubeの公式チャンネルで無料配信した英断も凄かった気がします。
 
 
TLでは、複数の方から、これまでの「杉浦vs丸藤」の中でもベストだったという声も上がってました。
次はいつ、対戦することになるのでしょうか…?
 

 

 
 

③杉浦貴vs潮崎豪(9.9 NOAH後楽園ホール

 
『N-1 VICTORY』の最終公式戦のメインを飾った一戦は、互いの激しい削り合いに、意地のぶつかり合いが光った好勝負!
 
両者ともに優勝決定戦進出のかかった大一番でしたが、両者が交われば、そこはタイトルマッチ級の激闘と化す程に、カードの鉄板感
 
②もそうでしたが、本当に「どちらが勝ってもおかしくなかった」試合でした。
杉浦が好きな私が、潮崎コールを叫んだりする程(笑)。
めちゃめちゃ熱かったです!
 
 

 

 

佐藤耕平vs神谷英慶(9.15大日本プロレス横浜文化体育館

 
今年頭の「問わズ語リ」(1.13大日後楽園)や、その後の大日とZERO1の合同興行において、耕平との一騎打ちを要求していた神谷でしたが、流出した大日のストロングヘビー王座奪還というシチュエーションで、遂に一騎打ちが実現。
 
試合前の煽りVでは、2016年に若くして王座戴冠を果たしながらも、約5ヶ月で陥落した神谷の過去についても触れられていました。
 
しかし、王者時代に比べると、タイトルにあまり恵まれなかった陥落後の約3年間で、確実に神谷は自信と自力をつけてきた事を、今回の耕平とのマッチアップで強く感じました!
 

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来年以降の神谷の復権、全裸待機!
 

 

 

 

⑤杉浦貴vs拳王(9.16 NOAHエディオンアリーナ大阪第1競技場)

 
私自身、プロレスを観戦していて、試合後に感動で思わず涙腺が緩んでしまった事が過去に数回程あったんですけど、大阪で行われた『N-1 VICTORY』の優勝決定戦は、まさにそんな感情を引き出す程の熱量と興奮が詰まっていた気がしました。
 
 大阪まで来て、本当に良かった!
 
 

⑥ジュリア&テキーラ沙弥vs雪妃真矢&世羅りさ(9.23アイスリボン横浜ラジアントホール

 
インターナショナルリボンタッグ王座戦
 
ラジアントホールで組まれたタイトル戦のリマッチだったそうですが、互いに連携も良く、試合の主導権が頻繁に移り変わるスリリングな攻防が展開されていました。
 
特に、王者チームである「バーニングロウ」の2人が、タッグ王座を複数回獲得している世羅と雪妃の「Azure Revolution」相手に、全く引けを取らないチームワークを見せていたのが、ただただ凄かったです。
 

 

 
これだけ熱い試合をしたにも関わらず、試合後にテキーラ沙弥が突然の引退発表というのも、本当に惜しまれます。
これから勢いに乗っていく所でしたから…。
 

 

 
 しかし、その後、引退試合が台風で流れた事もあり、12.31まで引退は延期に…。
この間、相方のジュリアの退団等々で色々とありましたが、今、彼女の引退が延びた事で、試合を見れるラストチャンスが訪れた、という事も出来るのではないでしょうか?
 

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関口翔&小林香萌&AKINO&加藤園子vs安納サオリ&雪妃魔矢&桜花由美&尾崎魔弓(9.23 OZアカデミー横浜ラジアントホール

 
60分3本勝負で行われた、MissionK4と正危軍のユニット対決。
 
試合時間30分以上、3本目まで縺れた熱戦でしたが、時間の経過があっという間に感じられる程、見応えもあったし楽しかったです!
 

 

 
意外にもOZ初開催となったラジアントホールでしたが、段差の無いフラットな会場の分、階段や机のある新宿FACEに比べ、場外乱闘で選手がかなり暴れやすそうな印象を受けました。
 
試合後は尾崎魔弓から、今後のラジアントホール大会の開催も示唆されたので、ヒールユニット「正危軍」がここで目一杯暴れる場面も増えそうですね!
 
 

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田中将斗&火野裕士vs菅原拓也&日高郁人(9.28 ZERO1東京タワー前特設リング)

 
毎年恒例となっているZERO1の東京タワー大会。
 
その第2試合で、元インターコンチネンタルタッグ王者チームと、元インターナショナルライトタッグ王者チームによるノンタイトル戦が実現!
しかも、現在全員がタイトルホルダー(※)という豪華さ!
 
 

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※田中&菅原⇒インターコンチネンタルタッグ王座、火野⇒NWA世界ヘビー級王座、日高⇒東北タッグ&UWAタッグ王座
 
 
このカードを、入場料500円の大会で惜しげもなく切ってくるZERO1、ヤバい(最高)
 
 

 

 

原田大輔vs小峠篤司(9.16 NOAHエディオンアリーナ大阪第1競技場)

 
かつてのタッグパートナーであり、現在は袂を分かった両者のタイトルマッチ。
 

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両者の因縁の深さに反して、前哨戦が盛り上がりに欠けた事もあり、個人的期待度は低くなっていたカードでしたが、本番ではそれを覆す見事な試合内容に!
 
 
まだまだ面白くなりそうなカードだと感じているので、次はGHCJrをかけたシチュエーションで見てみたいです!
 
 
 

⑩ライノvsマサ北宮(9.16NOAHエディオンアリーナ大阪第1競技場)

 
青木がTAJIRIの先を読む見事な勝利をおさめた青木優也vsTAJIRI」(9.15大日横浜文体)や、イベントプロレスながら観客をガンガン盛り上げていた杉浦透&進祐哉vsシクロペ&ミエド・エクストレモ」(9.1 FREEDOMS平塚競技場前特設リング)にしようか個人的に迷いましたが、
 
 
①対戦相手が元WWEのスーパースター
 
②初対戦で、しかもシングルマッチ
 
③そして、大阪ビッグマッチの本戦オープニング
 
という条件で、一歩も引かずに堂々たる試合内容を見せたマサ北宮はもっともっと評価されて然り、という事で、この試合に一票!

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NO.1~9.16 NOAHエディオンアリーナ大阪第1競技場大会観戦記・後編~

9.16に、エディオンアリーナ大阪第1競技場にて開催された、プロレスリング・ノアのビッグマッチを観戦してきました。
 
 
 
観戦記後編の今回は、休憩明けの第5試合〜メインイベント(第8試合)までの4試合!
 
大阪まで遠征して本当に良かったと思える、最高の景色が、エディオンアリーナにはありました…!
 

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第5試合 NOSAWA論外&大原はじめ&桜庭和志vsクリス・リッジウェイ&鈴木鼓太郎&小川良成

 
7月のカルッツかわさき大会で、NOSAWA論外の「友達(ケンドーカシン)の友達」、「世界的に有名」という触れ込みでNOAH初参戦が決まった桜庭和志
 
 
NOAHでの初戦は、「杉浦軍」の論外&大原と組んで、匠揃いのJrヘビー級選手が集うユニット「スティンガー」と当たったんですけれど、この試合の桜庭は凄かった!
 
先発で登場した桜庭は、多くの抽斗を持つテクニシャンの小川や、特徴的な関節技を得意とする若いリッジウェイを相手に、グラウンドで相手に隙を与えない圧倒っぷり!

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に、選手・関係者からも、その技術が高く評価されている小川が、(短時間ではありましたが)序盤の組み合いで桜庭に動きを封じられる場面で、桜庭の凄さを実感しました。
序盤から珍しく、小川がムキになっていた事も含め、衝撃的なシーン…。

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9.23山梨大会で行われるGHCJrタッグ王座戦(鼓太郎&小川vs大原&論外)の前哨戦でもありましたが、この試合の主役は完全に桜庭!
 

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最後は、チキンウィングアームロックでリッジウェイの右腕を極め、見事ギブアップ勝利。
 

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試合後も桜庭と視殺戦を繰り広げていた小川…。
桜庭と小川、リッジウェイの絡みはかなり見応えがあったので、また是非見てみたいです!
 

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(実際、バックステージで桜庭もそのようなコメントをしていたそうですし。)
 
 

 

 
 

第6試合 HAYATA vs YO-HEY

 
GHCJrヘビー級王座戦
 
過去、Jrタッグリーグ優勝2回、タッグ王座戴冠1回を誇るHAYATAYO-HEYによる「夫婦対決」となった一戦。
 
「N-1 VICTORY」開催期間中も、年始から続いているスティンガーとラーテルズによるユニット抗争が中心だった事もあり、両者の前哨戦は無し。
しかし、この日のYO-HEYからは「何としてもベルトを獲る!」という執念を、見ていて強く感じたんですよね。
 

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実際、腰にベルトを巻くジェスチャーを技の前に何度もしていましたし、途中脚を負傷したように見せかけ、心配して近づいて来るHAYATAを攻撃して嵌めた所もグー!
 

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パートナーであっても、容赦なく揺さぶりをかけていったYO-HEYの姿勢が、この同門対決をより面白いものにしていました。
 
 

 

 

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当日は、YO-HEYの大応援団も声援で後押しするなど、王座戴冠ムードが形成されつつありましたが、最後はHAYATAがへデックで仕留めて勝負あり!
 

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敗れたYO-HEYですが、次にGHCJrのベルトに挑戦した時には、王座戴冠も十分有り得ると感じさせる試合内容でした。
 

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しかし、YO-HEYの王座挑戦のチャンスは、すぐに訪れたのでした。
なんと大会後に、11.2の両国ビッグマッチで、このカードのダイレクトリマッチが決定!
 
 

 

 
このリマッチについては、TLの反応を見ていても賛否が分かれている(「他の選手は何故表明せず黙っているのか?」etc…)ように感じますが、今回のリマッチで、「両国(=関東)で"夫婦対決"が見れる」というポジ要素もあったり…。
 
あとは、HAYATAYO-HEYの前哨戦が、両国までの大会中に(2〜3回でも良いので)組まれるとベストかなあ、と。
王者vs挑戦者でスペシャルタッグマッチとかやっても映えそう(小並感)。
 
 

 

 
 

セミファイナル 谷口周平&丸藤正道&望月成晃vs清宮海斗&秋山準&武藤敬司

 
今回の「N-1」にエントリーしなかった清宮海斗が、全日本プロレス秋山準、WRESTLE-1の武藤敬司とタッグを結成!
 
対するは、丸藤や谷口、望月の「N-1」参戦メンバー。
 
豪華メンバーが出揃ったカードで、ゲスト参戦の武藤や秋山準以上に一番試合で目立っていたのは、紛れもなく谷口でした!
 

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序盤の秋山とのマッチアップでも、一切遠慮は無し!

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秋山も、それに呼応するようにして、谷口の顔面に至近距離で膝蹴り!!
バッチバチに火花を散らしていました。
 
 

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他にも丸藤と武藤の絡みだったり、望月が清宮・武藤・秋山とマッチアップしたりと、非常に刺激的な試合内容!
 
最後は、清宮がタイガースープレックスホールドで谷口から勝利しましたが負けても期待値をこの試合で上げた谷口が素晴らしかったです。
 

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清宮も清宮で、武藤が我を貫きまくり(笑)、秋山も谷口とガッツリやり合っている中で、王者として難しい役回りを果たしていた所が立派でした!
 
ただ、一つ惜しまれるのは、「N-1」の時はガンガン感情を剥き出しにして元気一杯だった望月が、このセミでは(主に武藤や秋山相手に)受けに回る状況が多かった事でしょうか…。
上手く言えないけど、うん…。
 

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メインイベント 杉浦貴vs拳王

 
2ブロック10選手で開催されたシングルリーグ・「N-1 VICTORY」
 
熱いリーグ戦を締めくくる優勝決定戦のカードは、「杉浦貴(Aブロック1位:4勝0敗)vs拳王(Bブロック1位:3勝1敗)」!
2019年6月のGHC戦以来となる一戦。
 

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思えば、2017年11月…。
『GLOBAL LEAGUE』終了後、杉浦や丸藤超えを宣言し、「新たなNOAHの時代を作る」と高らかに宣言していたのが拳王でした。
 
しかし、その拳王の前に立ちはだかったのが、鈴木軍撤退後に共闘関係にあった杉浦貴!
当時GHC王者だった拳王は、2018年3月の横浜文体で杉浦に敗れ、王座陥落…。
 
同年6月のリマッチでも、王座を取り返す事が出来なかった拳王…。
その拳王を追い抜くようにして、2018年12月に杉浦からベルトを奪取したのが、清宮海斗でした。
 
今年3月には丸藤との防衛戦も制し、拳王が超えなくてはいけなかったNOAHの2大巨頭超えを、清宮に先に果たされてしまう形になったのでした。
 
そんな拳王にとって、今回のシングルリーグの優勝決定戦は、「超えなくてはならない壁」でもある杉浦超えの大チャンス!
 
試合前から因縁込みで期待値の高いカードではあったんですけど、実際試合を見ると、この1年3ヶ月間で拳王だけでなく、杉浦も進化を遂げていた事を実感させられました。
 

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2人とも、試合時間が25分を過ぎても、馬力や打撃の威力が全くもって落ちていなかったんですよね。
本当に凄かった…。
 

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強烈な一発一発の攻撃に、感情を剥き出しにしていく両者!
場内からは拳王コールが優勢ながらも、双方に声援が飛び交う熱量MAXな展開に!
 

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この激闘を制したのは、拳王でした!
 
ダイビングフットスタンプを杉浦に投下すると、更に、昨年の「GLOBAL LEAGUE」で丸藤超えを果たした必殺技・ローリングダイビングフットスタンプで勝利!
 

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拳王が、見事『N-1 VICTORY』優勝と、念願の杉浦超えを果たしたのでした!
 
試合中も試合後も、興奮がおさまらない内容でしたが、それだけでなく、涙腺が緩んでしまいそうになるくらい感動してしまったんですよね…。
 

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それだけのものを二人は削って闘った。
そういう意味でも、今年のベストバウトにの一つに挙げたい一戦でした!
 
 

 

 
 

まとめ

 

試合後は、現王者の清宮と拳王が対峙!

 

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両国ビッグマッチのメインカードがこれで決定した訳ですが、今回のリーグ戦の勢いもあって、風は拳王に吹いていることを感じました。
私の中では、『GLOBAL LEAGUE』を制し、その後GHC王座を初戴冠した2017年の時に吹いていた風と、完全に一致するくらいでしたから。
 
個人的に、今回の両国までの前哨戦は、清宮が拳王に吹いている流れをどう取り返していくか、という勝負でもあるのかなあ、と感じました。
 
 

 

 
そして、今回の大阪ビッグマッチ。
観衆発表2597人を、「5000人入る会場なのに、半分くらいしか埋まらなくて残念だった」なんて言ってる新日ファンの方がいたんですけど、ハッキリ言って、3年振りの府立第1開催ですし、そもそも5000人も埋まってたら毎年ここでやるんだよなあ、と(笑)。
新日基準で考えたらイカン…。
 
 
 
ここから次に向けて、5000人埋めていく為に、今後コツコツやっていくのが個人的には大事かと!
現に、体制が替わってからまだ半年ぐらいしか経ってない訳ですしね。
 
現地に行きましたけど、大会の内容も素晴らしかったですし、私は今後もNOAHを見ていきたいと、強く強く感じたのでした!
 
 

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