レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

DOGFIGHT〜『12月27日以降の年末年始プロレス』① 2019.12.27 「杉浦軍」興行観戦記〜

2019年12月27日〜2020年1月5日
 
この年末年始の10日間、私はプロレスばかりに埋もれて過ごしました(笑)。
 
ここ1〜2年、「帰省?何それ美味しいの?」と言わんばかりに、私の冬休みは殆どプロレスに費やされてきましたが、今回は詰めに詰めて、10日で17興行を観戦!
 
あの日から数ヶ月経ちましたが、こういう状況で観戦に行けない今だからこそ、そんな思い出を(今更ながら)振り返っていこうかと…!
 
今回は、2019.12.27に行われた、「杉浦軍」興行の観戦記になります。
 
年の瀬に年間最優秀興行をマークしてきた、この感動を、是非!
 

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大会概要

2019年11月の両国国技館大会後、「RATEL'S」(2019年11月)、「金剛」(同年12月)とユニット主催興行を開催したプロレスリング・ノア

今回の「杉浦軍」興行は、その第3弾として開催されました。
 
 
2019年にリデットエンターテインメントが親会社に就いて以降「NOAHの選手はNOAHで見れる状況にする」というトップの方針もあり、他団体との交流が減少していったNOAH。
 
しかし、今回のユニット興行では、ウルティモ・ドラゴンMAZADA、藤田ミノル、力といった、他団体・フリーランスの選手が多く参戦!
 

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年明けの1.4メインの最終前哨戦(「清宮vs潮崎」)に、RATEL'Sのイリミネーション4WAYマッチと、NOAHの年内最終興行という色は残りつつも、NOSAWA論外の人脈の広さがいかんなく発揮された、「杉浦軍」ならではの大会だったと思います。
 

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個人的に、後述のメインの熱量を含め、年間最優秀興行に挙げたい満足度MAXの内容ではありましたが、唯一悔やまれたのは、第5試合の「大原はじめデビュー15周年記念試合」か…。
 

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ハッキリ言ってしまうと、主役の大原や、対角線にいた「東京愚連隊」の面々が、終始越中詩郎をアシストしに回るシーンが目立ってしまったかなあ、と。
 

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そこが非常に勿体なかったし、「愚連隊こんなもんじゃない」と思ったので、また呼んでほしい、切に…!
 
 

ドラマに満ちた人間交差点「杉浦貴&桜庭和志vs藤田和之&鈴木秀樹」+特別試合〜

この日の「杉浦軍」興行では、メインで「杉浦貴&桜庭和志vs藤田和之&鈴木秀樹」によるタッグマッチが実現!
 

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プロレス界注目のカードと言っても過言ではない一戦でしたが、何が凄いって、バックボーンもキャリアも全く異なる4選手が、このメインで(おそらくほぼ初めて)交わった事。
 

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どのマッチアップも新鮮でしたし、特に藤田と杉浦に関しては、対角線に立ってもバッチバチの激しさ!!!
 

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生で見に行けて本当に良かったと思いました…(泣)。
 

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珠玉の試合は、終盤に杉浦がリング中央で藤田にフロントネックロック
 

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桜庭も鈴木秀樹を捕獲し、万事休すかと思われましたが…。
 

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何とそこに、「金剛」の面々が乱入し、試合をブチ壊すという、まさかまさかの衝撃展開…!
 

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翌年の1.4後楽園大会で、「杉浦貴vsマサ北宮」によるGHCナショナル王座戦が組まれるなど、ヒートアップしていた両ユニットでしたが、この暴挙に杉浦は激怒!
 
「(観客に)このままじゃ終われねえよなあ!?」
 
これにより、急遽「拳王&マサ北宮&稲村愛輝vs杉浦貴&藤田和之&鈴木秀樹」の6人タッグマッチが実現することに!
 
うおおおおおお!!!
 
試合が始まると、「金剛」の面々はすぐさま杉浦を執拗にマーク!
 
元々は親会社に反旗を翻す、反体制ユニットとして始動した「金剛」ですが、この試合、観客のヒートを買う「金剛」のヒールファイトが本当に素晴らしかった!
 
観客支持率が高く、ヒールとは微妙に異なる立ち位置にいた中で、私自身忘れてかけていた、「金剛」の攻撃性を改めて感じたと言いますか。
 
敵に回った時の、この恐ろしさ…!
 

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当然、杉浦と北宮の前哨戦もバッチバチで言うことなし!

 

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拳王と鈴木秀樹の、双方相容れない感じも良き!!

 

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終盤になると、6選手中、一番キャリアの若い稲村が「杉浦軍」に捕まる構図に…。

 

この3人に囲まれたら絶望感しかないです(確信)。

 

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杉浦の攻めに何度も立ち上がっていく稲村でしたが、最後は杉浦が、北宮の眼前で稲村にオリンピック予選スラム!!

 

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「金剛」にメインをブチ壊された借りを、見事に返す勝利を挙げたのでした!
 
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まとめ

大盛況の中で幕を閉じた、この日の「杉浦軍」興行!
 

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前述の通り、年間最優秀興行級の素晴らしい大会になりましたが、何より個人的に一番大きかったのは、藤田和之がこの大会でNOAHのファンから「受容」された事ではないでしょうか?
 
このやり取りもめちゃめちゃかわいかった(語彙力)。
 

 

2019年9月にNOAHに上がった当時は、NOAHのファンから批判的意見も多く聞かれた藤田ですが、

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 両国の谷口戦で素晴らしい試合を繰り広げ、

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

そして、 今回の「杉浦軍」興行での大活躍っぷり!!

 

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否定的な声を一蹴してみせた藤田の凄みを堪能する、年末年始プロレス観戦の初日だったのでした…!
 

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BURNING POINT~3.21大日本プロレス後楽園ホール大会 観戦記~

3.21の夜に、後楽園ホール大日本プロレスを観戦してきました。

 
一騎当千』開催期間中だった今大会では、公式戦5試合が実施!
 
公式戦も折り返し地点を迎えた大会の観戦記を、今回は書いていきたいと思います!
 

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河上隆一vs兵頭彰

この日の公式戦は、1勝1敗の河上と、公式戦初戦の兵頭による一戦からスタート。
 
ブロック1位通過に向けて後のない河上は、デビューからもうすぐ2年になる兵頭相手にも、当然容赦はなし!

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前日の稲村戦同様、試合序盤から河上がペースを握る状況に。

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ただ、稲村戦では、この流れから、終盤足元を掬われる形で逆転負け…。
 
私の脳内で一抹の不安が頭をよぎりつつ、この試合を見ていましたが、その予感は的中してしまうことに…。
 
河上に攻め込まれ続けていた兵頭が、終盤に怒涛の反撃を見せます!
 

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まずは、トップコーナーから巨体を活かしたダイビングセントーンを投下!
 

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これはカウント2で返されましたが、兵頭は河上に息つく間も与えぬまま、後ろに前に、強烈なスピアーを連発!!
 

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これでカウント3!
 
兵頭、初の『一騎当千』にして、初戦から先輩選手に勝利する快挙!

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終盤のダイビングセントーン⇒後ろからのスピアー⇒正調スピアーと、流れるようなコンボは説得力抜群!
河上に押される場面は多くありましたが、フィニッシャー含め、兵頭の成長速度に震える一戦でした。
 
一方、2敗目を喫した河上は、この時点でブロック1位の可能性がほぼ消滅…。
個人的に、今回の優勝候補筆頭格だと思っていたんですけどね…。
 
うーん、大波乱!
 
 

木高イサミvs滝澤大志

前日の新木場大会で関本に敗れ、現在1敗のイサミと、公式戦初戦の滝澤による一戦。
 
KAIENTAI-DOJOでキャリアをスタートした両者の試合は、滝澤が優位に試合を運ぶ場面が目立つ展開に。

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チョップを始めとした、滝澤の躍動感ある攻めは、試合を見ているだけでも凄まじいものを感じました…。

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一騎当千』に照準を合わせて、トップコンディションに持っていったんだろうなあ、きっと…。
(試合後、滝澤は「(イサミさんの)掌の上だった」とツイートしていましたが、そんな風にはとてもとても見えなかったです…。)

 

 

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それでいて、イサミとの極めっこにも負けないという…。
つ、つよい…!

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元々の体格差に加え、滝澤の猛攻に押される場面も多かったイサミでしたが、終盤、高飛車を決めにかかる滝澤を切り返すと、首を極めると見せかけて、意表を突いた丸め込み!
 

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滝澤の両肩がマットにガッチリつくと、これが逆転の3カウントに。

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前日の関本戦以上に、イサミにとってはチャンスの少ない試合だった、という印象を受けましたが、そのチャンスを確実に射止めたという点においても、この1勝は大きかった!
 
また、両者の再戦は見れたりするのでしょうか…?(見たい)

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・青木優也vs中之上靖文

前回大会(2018年)でも対戦している両者の一戦(前回は青木が勝利)。
 

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結論から言ってしまいますと、この日の個人的ベストバウトでした!
 

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この試合、最初は声を出して観ていなかった私も、終盤は「青木!青木!」と思わず叫んでしまった程、会場の熱量が増していく試合展開に震えました。
 

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ヘビー級の中之上が、現Jr王者の青木を幾度となくラリアットで薙ぎ倒していきますが、その度に立ち上がってくる青木の執念たるや…。

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終盤、前に前に出て勝負を仕掛けていた中之上を狙っていたかのように、青木も丸め込みで切り返していき、最後はクラッチで勝利を掻っ攫っていった所も流石でした。

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前日のジェイク・リー戦、この日の中之上戦を見て、私自身確信したんですけど、青木優也はヘビー級に真っ向から対抗できるJrヘビー級」という意味でも、もっともっと評価されていい選手ではないか、と!
 
 
「Jrヘビー級で、ヘビー級相手にも堂々と渡り合う選手」でいうと、今ならウィル・オスプレイが筆頭格に挙がるのかなあ、と思うんですけど、青木もその域に達することが出来る可能性を秘めていますし、まだまだ若いですから、これからの更なる飛躍と成長が、本当に楽しみでなりません!
 

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浜亮太vs岡林裕二

シングルでの通算戦績は1勝1敗の五分。
2016年の『一騎当千』公式戦以来となる、注目の一戦がセミで実現!
 

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そんな4年振りのシングルマッチは、意外にも約10分で終了。
でも、その約10分に詰められた内容が非常に濃かった!
 

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普段両者がタッグで当たる時も、非常に見応えのあるマッチアップが見れるんですけど、それはシングルでも当然の如く凄かった訳で。
 

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岡林が浜をブレーンバスターで投げたシーンなんか、あまりにも自然に投げていたので、私も気付くのが一瞬遅れた程(笑)。
 

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岡林も、ゴーレムスプラッシュを投下しますが、浜もこれに肩を上げるという恐ろしさ…。
ひいい…。
 

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短時間に鮮烈なインパクトだけを残していった一戦を制したのは、浜亮太でした。
 
テーズプレス⇒オオキドプレスで、岡林を文字通り圧殺!!

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試合後、岡林に握手を求めに行った浜は、どこか余裕を漂わせる、この表情…!(笑)

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しゅごいいいい!!!!
 

橋本大地vsT-Hawk

この日のメインイベントは、現ストロングヘビー王者・橋本大地1勝)と、#STRONGHEARTSの若大将・T-Hawk(1敗)による、注目のシングル初対決に。

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この試合に敗れると、ブロック1位の可能性がほぼほぼ絶たれるT-Hawkは、リングコール前に大地を強襲!
 

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場外乱闘では、大地の脚に椅子攻撃を仕掛けるなど VERSELK⇒ANTIAS時代を思わせるヒール殺法が炸裂!
 

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#STRONGHEARTSのT-Hawkで、こういうラフファイトを織り交ぜてくる印象は今まで無かっただけに、こういう一面は非常に新鮮でしたね。
 
そんなT-Hawkに対し、会場からはブーイング…、ではなく、大声援!
アウェーでホームの雰囲気に持っていったT、すげえええええ。
 

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後のないT-Hawkの猛攻に苦戦を強いられる大地でしたが、中盤以降は両者拮抗した試合展開に。
 
 

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関節技に蹴りと、双方得意分野で譲らないバトル!

 

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終盤は、どちらに勝利が転がり込むか分からなかった、Aブロックの天王山。
 

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制したのは、橋本大地でした!
 
ライジンDDTでT-Hawkから勝利し、公式戦2勝目をゲット!
 

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一方、公式戦2連敗となったT-Hawkは、ブロック1位の可能性が絶望的に。
大地相手に試合を支配する時間帯も長かっただけに、これは痛すぎる敗戦…。
 
しかし、若手の兵頭や稲村よりも早く日程を消化していたとはいえ、大地の対抗馬筆頭だった河上とT-Hawkが、早々にブロック脱落決定という事実に衝撃を受けましたね…。
 
いやあ、波乱というより他ない。

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まとめ

 
3連休の中日で土曜夜の開催ながら、動員面では新型コロナウイルスによる影響を大きく受ける形になりましたが、前日の新木場同様、会場の熱量は凄まじかった!
 
そんな中で行われた公式戦5試合は、豪華カードが揃う中、一番の輝きを放った「青木vs中之上」だったり、折り返し地点で優勝候補が敗退していくAブロックの波乱っぷりだったり、まさに「予想外の連続」だったと言いますか。

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一騎当千』恐るべし、と改めて感じた大会だったのでした…。
 
しかし、その後は新型コロナウイルスの影響もあり、広島や名古屋で予定していた公式戦に加え、北海道での優勝決定トーナメントも中止という事態に。
 
私のプロレス生観戦も、ブログを書いている現時点で、今大会が最後となりました…。
 
大会中止により引き分け扱いとなってしまった公式戦・「イサミvs橋本和樹」など、この騒動が収束した時に、何らかの是非とも見たいところ…。
お願いします!!!何でもしま(ry!!!!

TREE CLIMBERS~3.20大日本プロレス新木場1stRING大会 観戦記~

3.20の昼に、新木場1stRING大日本プロレスの興行を観戦してきました

 
現在、毎年恒例となっている大日のシングルリーグ戦『一騎当千の開催期間中。
この日は公式戦3試合が行われました。
 
当初、仙台PITで開催予定だった大会でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止に…
しかし、会場を新木場に移した上で、急遽開催が決定!
 
4日前の3.16にチケットが発売された興行にもかかわらず、当日は9割〜満員の入りという大盛況に。
 
今回は、そんな新木場大会の公式戦をまとめた観戦記になります!
 
 

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河上隆一vs稲村愛輝

公式戦初戦でT-Hawkに勝利している河上と、公式戦初戦となる稲村愛輝(NOAH)の一戦から、この日の公式戦はスタート。
 

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両者は既に、2.16に行われたNOAH後楽園ホール大会のタッグマッチで対戦していましたが、その時は河上が稲村から直接勝利。
 
稲村にとってはリベンジの側面も色濃いカードでしたが、試合序盤から河上が優位に立つ展開に…。
 

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稲村のエルボーも充分強烈なんですけど、河上がその上を行く威力で返す鬼っぷり!
 

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稲村としては苦しい時間帯が続いた試合でしたが、終盤にドラマが…!
 

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フライングショルダータックルで河上に反撃の狼煙を上げると、更に河上をリフトアップ!

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稲村がそこから河上を前方に叩きつけると、河上はこれを返せずカウント3!
 

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稲村、公式戦初戦で河上から大金星!
 
個人的に、今回の『一騎当千』は、河上が優勝候補の一人だと思っていたので、それだけに、まさかまさかの結果となりました…。
 

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私自身、稲村のスプラッシュマウンテンが決まるシーンって、NOAHでも見たことが無かったので、決まった瞬間は衝撃を隠せなかったです…。
 
しかし、デビュー後初となるシングルリーグ戦のエントリー。
その初戦、しかも他団体というアウェーで、実力者の首を狩り取った事実は、稲村にとって間違いなく大きいはず!
 
凄かった…。
 

青木優也vsジェイク・リー

年始に三冠ヘビー級王座に挑戦するなど、昨年以降めきめきと力をつけてきているジェイク・リー全日本プロレス)と、現BJW Jrヘビー級王者の青木優也による一戦。
 

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恐らく、オープンウェイトリーグの『一騎当千でなければ実現し得なかったシングルだと思うんですけど、これが中々凄かった!

 

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ヘビー級のジェイク相手に一歩も引かない、青木のこの度胸!
 

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ジェイクのファンの大声援と、青木に対する声援が真っ二つだったこともあって、自然と団体対抗戦のような雰囲気になっていたのも素晴らしかったです!
 

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しかし、既に1敗を喫し、負けられないジェイクが終盤に猛攻を開始。
 
ジェイクのジャイアントキリングが決まったものの、カウント1で返した青木!
しかし、直後のバックドロップは返すことが出来ず、ジェイクが勝利!
 

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しかし、この一戦で青木の格は更に上がった感も。
 
ヘビー級のジェイク相手に、あそこまで真っ向からやり合ってしまう青木を見て、是非とも全日Jrに殴り込みをかける姿が見たい、と思う私なのでした…!
 

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関本大介vs木高イサミ

この日のメインイベントは、ストロングBJの象徴とも言える関本大介と、前年度『一騎当千 DEATHMATCH SURVIVOR』覇者の木高イサミによる一騎打ちに。
 
 

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開幕前からイサミに対し、関本がお前をバッキバキの二つにしてやる」と息巻くなど、火花を散らしていた両者でしたが、試合が始まると、互いに首や腕を狙っていく展開に。
 

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試合終盤、イサミの蹴りや関本のラリアットが飛び出す場面もありましたが、試合全体で見ると、双方の一点集中攻撃にウェイトが置かれる内容だったかと。
 

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ただ、同じ一点集中攻撃でも自慢の腕力でイサミの身体を絞る関本に対し、手足の取り方を工夫して関本の太い腕を極めるイサミ、という両者の違いが出ていたので、その辺は非常に見ていて面白かったです。
 

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あらゆる体勢から関本の身体を極めにかかるなど、関節技に勝機を掴もうとするイサミ。
 

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特に、「千弐四四」が関本にガッチリ極まった場面は、イサミ勝利かと思われた程でしたが、関本も何とかこれをエスケープ。
 
個人的に、ここが試合のターニングポイントだったような気がします。
 

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イサミの攻めを耐えた関本は、その後反撃をスタート!
 

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終盤、強烈なラリアットで打撃戦を制すると、最後は必殺のジャーマンスープレックスホールド!!
 

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最後は力でイサミを捩じ伏せる形で、関本が初戦白星スタート!
 

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とはいえ試合後は、関本がイサミに攻められた腕を押さえるなど、両者拮抗した試合だった事がうかがえる場面も。
 

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また、この両者がシングルで交わる機会はあるでしょうか?
いや、あってほしい!
 

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まとめ

大盛況の中終了した、大日本プロレス一騎当千』新木場大会。
 
前述した通り、当初は開催そのものが危ぶまれましたが、終わってみれば、公式戦3試合含め、熱い試合が続いた大会に!
 
ベタな感想になりますが、稲村、ジェイクと、外敵が立て続けに大日所属選手を撃破した流れの中、前年度覇者であるイサミとのシーソーゲームを真っ向勝負で制した関本はやっぱりストロングBJの大黒柱なんだなあ、と実感…。
 

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これを生で見ることが出来て、本当に良かった!
 

禁断の宮殿~3.29プロレスリング・ノア後楽園ホール大会 TV観戦記~

3.29に、TVでNOAH後楽園ホール大会を観戦しました。

 
新型コロナウイルスの影響で中止となった、3.8横浜文化体育館の4大GHC戦のみ開催する予定だった今大会でしたが、開催数日前に中止が決定…。
 
「史上初の無観客試合でのGHC戦」という形式で開催されたのですが、まあ、この大会が素晴らしかった!
恐らく、数十年後も「語れる」大会になったのではないか、と!
 
今回は、そんな大会の感想を書いていきたいと思います!
 

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高名な奴に威張られても
奇怪な論理押し付けて来ても
禁断の宮殿を脅かす
そんな力は 何ひとつ無いのさ
 
非凡な事に揺られても
辛辣な言葉言われていても
禁断の宮殿を揺るがす
そんなものは 他人の風景
 
the band apart - 『禁断の宮殿』
 
 
 

「ノアLIVEマッチ」という、新しい「無観客試合」のカタチ。

今回の「NOAH the CHRONICLE Vol.2」は、「無観客試合」ではなく、敢えて「ノアLIVEマッチ」と銘打たれて開催されました。
 
私自身、最初は「ポジティブな表現だなあ」という印象しか感じなかったんですけど、試合を見ていると、「なるほど!」と思わされる場面が多々ありました。
 
それは、興行を通じて、常に観客の存在が意識されていた、という点!
変な言い方になりますが、「無観客試合」だけど、「無観客」ではなかった、みたいな。
 

 

 

 
オープニングのGHCタッグ王座戦では、YO-HEYが普段通り客席に向かっての「ゲッツ!」に加え、場外乱闘ではセコンドのタダスケ(?)がお客さんがいるから危ないやろ!」と叫ぶなど、無観客であっても、常に観客の存在を意識した動きが見られました。
 

 

 
GHCナショナル王座戦後の挑戦表明における、杉浦と中嶋の観客参加型のやり取りも然り。
 

 

 
大会開始前、タイトル戦の合間、と、この日試合の組まれていない丸藤、清宮、拳王らによる、ファンに向けたメッセージも素晴らしかった!
 

 

 

www.youtube.com

 

 

「無観客」だからこそ出来た、「潮崎豪vs藤田和之

観客の存在を意識する仕掛けが随所に施されていた、今回の「ノアLIVEマッチ」でしたが、中でも一際異彩を放っていたのが、メインイベントの「潮崎豪vs藤田和之によるGHCヘビー級王座戦!
 
試合開始のゴングが鳴らされると、リング中央に立つ潮崎と、青コーナー側に立つ藤田がそのまま睨み合う展開に…。
私自身、当初は数分で終わると思っていた両者の睨み合いでしたが、何とそれは10分、20分経っても続き、結果として、藤田がタックルで動くまでの31分間睨みっぱなし!
 
この睨み合いについて、色々な考察も出ていましたが、私自身の感想をば…。
 

①無観客だからこそ出来た「睨み合い」

他の方も既に言及されていますが、この睨み合い、観客を入れていたら絶対出来ないやつだと思うんですよね。
恐らく、2〜3分間両者が睨み合うだけでも、客側が痺れを切らして、潮崎や藤田に茶々や指示を入れるのが容易に想像出来てしまう訳で…(よせ)。
 

 

 

 
そういう意味では、これをやってのけた潮崎も藤田も、NOAHも凄いとしか!
 

②一切の動きを排した、前半戦の"攻防"

30分以上にも及んだ両者の睨み合いでしたが、何が凄いかって、この間、潮崎も藤田も全く表情が変わっていなかったという…。
 
中継カメラが、両者の表情を捉えようとスイッチングしても、微動だにしない両者の険しい表情…!

 

 

もう、全く動かなくても絵になる二人!
 

 

 

個人的に、「技を極力排した」より先鋭化した、一切の動きを排した」状況でこれだけ魅せていく所に、新しい景色の一端を見たと言いましょうか…。
しゅごい!

 

 

③「睨み合い」だけに留まらない試合内容

30分以上の睨み合い、というだけでもインパクト大なメインでしたが、藤田がタックルを仕掛けた31分〜試合終了(57分)までの約半分も素晴らしかった!
 

 

藤田が潮崎をグラウンドで押し込みながら、言葉でもマウントを取りに行く所だったり、場外乱闘でも王者・潮崎を圧倒しに行く様は、まさに外敵…!!
 

 

 

 

 

潮崎ピンチの状況は終盤まで続きましたが、試合の決する数分前だったでしょうか。
藤田の強烈な張り手を顔面に喰らいながらも、前を見据え、藤田を睨みつけていった潮崎。
 
その表情を見た時、変な言い方になりますが、)「潮崎の負けは無いだろうな」と、何となく私は思いました。
 

 

 
多分ここで、そういう表情が潮崎に出ていなかったら、藤田がそのまま押して勝っていた…。
傍から見ていて、そのように感じてしまう程の猛攻を浴びながらも、目は決して死んでいなかった潮崎の姿が、私には本当に逞しく見えました。
 
そして、57分以上の熱戦に終止符を打ったのは、潮崎の豪腕ラリアットでした…!
 

 

潮崎にとって今回が初防衛戦だった訳ですが、個人的に、向こう数回分の防衛ロードに匹敵するような内容の濃さと格の上がり方を、この一戦で手に入れてしまったように感じました。
 
まさに、潮崎こそがNOAHや!!!!
 
 

各試合の雑感

小峠篤司&鈴木鼓太郎vs YO-HEY&HAYATA

現王者チームの小垰&鼓太郎組に、 YO-HEY&HAYATA組が挑戦した GHCJrタッグ王座戦
 
1年前の横浜文体でも「STINGER vs RATEL'S」というシチュエーションでJrタッグ王座戦 が行われていましたが(小川&鼓太郎vsHAYATA&タダスケ)、その時はHAYATAが脚を攻められ続けて敗戦、という苦い結末に…。
 
 
今回も、戦前より腹部を痛めていたHAYATAが、王者チームにローンバトルを強いられる苦しい立ち上がりとなりました。
 
ただ、この腹部一点集中攻撃を、中盤以降もSTINGERが続けられなかった事が、個人的に勝敗を分けてしまったポイントでもあったかなあ、と…。
前年の文体では、とにかく、ねちっこく、HAYATAを潰して勝つ嫌らしさが終始出ていただけに、尚更痛かった…。
 
1年以上にわたる両ユニットの抗争で築き上げられた、「互いの攻守が素早く切り替わる」面が随所に出ていた試合は、HAYATAが小峠からへデックで勝利し、王座奪取。
終盤の両者の攻防は見応え抜群でした!
 
あと、中盤でYO-HEYが繰り出した顔面Gを相手にキャッチされても、HAYATAが水面蹴りでアシストしたシーンなんかは凄く熱かった!
 
一つ残念なのは、このタッグベルトを巻いたシーンを、生でカメラに収められなかった事だけ…。
 
コロナのバカーーーーーーーーーーーっ!!!!!
 
 
 

・杉浦貴vs田中稔

GHCナショナル王座戦
 
マイケル・エルガン(王者決定戦)、谷口周平、マサ北宮、清宮海斗と、これまでヘビー級を相手に防衛を重ねていった杉浦が、Jrヘビーの田中稔の挑戦を受けた一戦。
 
無差別級のベルトだからこそ実現できたカードだったと思うんですけど、実際、内容もそれまでのゴツゴツしたタフネス防衛ロードからは一線を画す、極め合いのシリアスさが活かされた面白さに!
 
個人的には、試合開始直後に、田中稔が杉浦の腕を極めたシーンが全てだったような気がしています。
 

 

 
あれで杉浦がたまらずロープエスケープをしたことにより、「一気に試合が決まるのではないか」という怖さが見えたと言いましょうか。
 
あのシーンがあったから、その後、お互いに腕や脚を極め合ったり、蹴り合ったり、エルボーをぶつけ合ったり、という攻防にもスパイスが効いた。
そんな気がしています。
 
試合は、極めっこが得意な田中稔相手に、杉浦がアンクルホールドでギブアップ勝利!
杉浦、強い…!
 

 

試合後、中嶋勝彦が杉浦に挑戦表明!
 
この時のやり取りだったり、バックステージでの杉浦のコメントは、観客の存在をめちゃめちゃ意識してきたので、正直泣きました…。
 

 

 

 

小川良成vs原田大輔

GHCJrヘビー級王座戦
 
試合前、入場時にベルトを持ってこなかった王者・小川が、原田に「(お前の持っているIPWJrヘビー級王座も)かけろよ。かけないと俺もベルトかけない。」と先制"口撃"。
うわあ、めんどくさい…(笑)。
(結局、通常通りGHCJrヘビーのベルトがかけられる事になりました。
 

 

 
Jrリーグ優勝という実績を引っ提げて、小川に挑んだ原田でしたが、最後まで小川のペースを崩す決定打を放てないまま、試合が終わってしまった印象が個人的には強かったです…。
 

 

 

 
ただ、私自身、過去に小川のシングルマッチを何度か観戦する機会があったのですが、Hi69、YO-HEYHAYATAと、小川の一点集中攻撃の前になす術なく終わってしまった印象の中、原田は比較的自分のターンも作れていましたし、小川相手にあれだけ対抗できる選手もそうそういないのではないか、と思っています。
 
だからこそ、原田のその場飛びフットスタンプを喰らった直後に、十字架固めで原田を丸め込み、勝利をおさめた小川がバケモノ過ぎて震えました…。
 
解説の丸藤も「こう来るとは思わなかった」と評していましたが、あの原田の攻撃すら、小川にとっては掌の上だったのか…、という衝撃。
つよい!
 

 

試合後、STINGERの仲間である鈴木鼓太郎が小川を急襲し、次期挑戦者に名乗りを上げる、まさかの事態に!
 

 

これでSTINGER解散も取り沙汰されておりますが、これによって、「RATEL'S vs STINGER」のNOAHJr2強体制が一端終焉してしまうのでしょうか…?
その2強に食い込むユニットが見てみたいんじゃあ…。
 
 

潮崎豪vs藤田和之

試合については前項で散々書いてしまったので、ここでは敢えて一つだけ…。
 
昨年9月にNOAHに参戦した当初は、「試合がプロレスじゃない」など、NOAHファンからの拒否反応も強かった藤田でしたが、参戦から半年が経った今、記憶と歴史に残るGHC王座戦を潮崎とやってのけた事、本当に素晴らしかったです!
 
ありがとうございます!ありがとうございます!!!!
 
 

まとめ

「ノアLIVEマッチ」として行われた、今回の後楽園ホール大会。
 
その後も新型コロナウイルスの影響は続いており、以降に予定されていた『GLOBAL TAG LEAGUE』は、全公式戦が「TVマッチ」として開催…。
 

 
4.18、4.19の後楽園ホールも中止と、しばらくはNOAH以前に、プロレスも娯楽も生で見れない日々が続きそうですが、この後楽園ホール大会を見て、団体側が辛い状況をもポジティブに変えていこうとする、前向きさと逞しさを感じましたし、これが収束した際には、また会場でNOAHを見に行きたい!
 
それが、今の私の正直な思いです!
 

 

『デスマッチ侍、斬って候』~木高イサミの『一騎当千 strong climb』をプレビューしてみる。~

3.3の後楽園ホール大会より開幕した、大日本プロレスのシングルリーグ「一騎当千」。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
偶数年の今年は、ストロングBJ中心の「strong climb」として開催され、出場選手・ブロック数ともに、過去最大規模での開催になりました(4ブロック・20選手)。
 
今回は、T-Hawk(#STRONGHEARTS)、火野裕士(プロレスリンZERO1)、ジェイク・リー全日本プロレス)、滝澤大志(2AW)など、各団体から猛者が集結した印象のある「一騎当千」ですが、その中で、個人的に注目している選手が1名います。
 
 

 
今回の「一騎当千」では、Bブロックに「X」が一枠設けられ、(私が見た限りでも、)マイケル・エルガン宮原健斗、デイビー・ボーイ・スミスJr、GCW勢など、色々な予想が飛び交っていたのですが、前年度の「一騎当千DEATHMATCH SURVIVOR」覇者であるイサミが、この枠にエントリー!
 
今回は、大日で主戦場としているデスマッチルールではなく、通常ルールの「strong climb」にエントリーした木高イサミに焦点を当てて、『一騎当千』の個人的レビューを書いていきたいと思います!
 

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Bブロック概要

今回、木高イサミがエントリーされた、Bブロックの面々は以下の通り。
 
橋本和
 
ストロングBJの大黒柱である関本&ZERO1の現世界ヘビー級王者である佐藤耕平の現BJWタッグ王者チーム。
元BJW Jrヘビー級王者の橋本和樹。
KAIENTAI-DOJO時代に、シングル王者として約1年間長期政権を築いた経験を持つ、2AWの滝澤大志
 
この面子に、前BJWデスマッチヘビー王者の木高イサミが加わる訳ですが、Jrヘビー級の和樹を除いても、3人がヘビー級!
この辺りは、階級の区分が設けられていない、『一騎当千ならでは、と言ったところでしょうか。
 
エントリーされた5人全員、直近1〜2年でシングル王座を獲得しているなど、実力者揃いのBブロックですが、決勝トーナメントに進めるのは、この中のたった1人だけ。
しかも、今回の『一騎当千』は、公式戦が1人4試合しかない為、1敗した時点でトーナメント突破に黄信号が灯る、いつになく過酷な内容…!
(これについては、他の3ブロックに関しても同様の事が言えるんですけどね…)
 

個人的妄想に満ちた公式戦プレビュー

そんな強者揃いの中で、私自身注目したいイサミのカードは…。
 
公式戦全試合!
 
もう、そのまんまです!
凄く雑な回答かも知れませんが…(笑)。
 
私自身、前々から木高イサミの試合を見て感じていた事なんですけど、イサミって「3カウント(ギブアップ)を奪いに行く」器用さや泥臭さに長けている選手だなあ、と。
 
主要フィニッシャーの「勇脚・斬」やダイビングダブルニードロップ(≒ギガラダーブレイク)だけでなく、「絶槍」、「憤怒の罪(腕極め式エクスプロイダー、変型サムソンクラッチ、ヨーロピアクラッチショーンキャプチャーetc…。
 

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必殺技のバリエーションが幅広いだけでなく、状況に応じてフィニッシャーをチョイスできる機転にも優れていると言いますか。
実際、2019年にBASARAのシングルトーナメント『頂天』で優勝した際には、「勇脚・斬」だけではなく、「憤怒の罪」や変型サムソンクラッチで試合を制するなど、彼の柔軟性と決定力が随所に垣間見えましたから!
 
そして、これまでに、「KO-D無差別級王座」、「ユニオンMAX王座」、「インターナショナルジュニアヘビー級王座」&「NWA世界ジュニアヘビー級王座」、「インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー王座」など、階級差を股にかける活躍を見せてきたイサミだからこそ、今回のオープンウェイトリーグ戦では、どの選手と対戦しても刺激的で面白くなる、そんな未来しか私には見えません!!!
 

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vs関本大介(3.20新木場)

今年の2.11に行われた大日後楽園ホール大会のメインイベント(タッグ王座戦)で対戦している両者。
 

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試合後、「一騎当千」に向けて、両者がマイクで火花を散らし合った訳ですが、この試合の鍵になりそうなシーンが、前述のタッグ王座戦で見られました。
 

 

試合中盤から終盤にかけ、関本がイサミをジャーマンスープレックスで投げようとしたんですけど、その際、イサミが切り返して関本を丸め込むと、あわや3カウント!
 

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余談ですが、約3年前の2017年4月に、イサミは関本と比較的タイプの近い、岡林裕二とシングルで対戦した事がありました(レスリングBASARA・後楽園ホール大会)。
この時は、しぶとく3カウントを狙っていったイサミを、岡林が圧倒的なパワーで捩じ伏せる結果に…。
 

 

 
私自身、その試合を生で見ていた事もあって、今回の初戦、「ストロングBJの象徴」とも言える関本をイサミがどう攻略していくのか、非常に楽しみです!
 
 

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vs滝澤大志(3.21後楽園)

KAIENTAI-DOJO(現2AW)時代の至宝である、CHAMPION OF STRONGEST-K王座を巻いていた実績を持つ両者ですが、双方が王者だった時期は微妙に被っていなかった(※)事もあって、個人的には新鮮味の強いカード。
 
※2017年5月~9月までイサミ⇒タンク永井が奪取⇒同年10月に滝澤が獲得、という流れでした。
 

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個人的に、ストロングポイントである強烈なチョップに加え、関節技も操り、大柄ながらケブラーダなどの飛び技も駆使してくる、滝澤のようなタイプの選手って、ストロングBJではあまり見かけない印象があります。
 

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なので、今回の公式戦中、イサミにとって一番曲者と言える選手って、実は滝澤なんじゃないか説…!
 
決戦は後楽園ホール
 

vs佐藤耕平(3.28大阪)

関本同様、2.11のタッグ王座戦で対戦している佐藤耕平
 
体格差はあれど、タッグ王座戦では、背中に強烈なエルボーを浴びせられたり、腹部に一発喰らわされるなど、我慢勝負のようなシーンも見られました。
 

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こうした意地の張り合いは、公式戦でも見られたりするのでしょうか?
 
先日、火野裕士に勝利し、ZERO1のシングル王者となった耕平ですが、そんな相手に対して、イサミが「畳み掛ける攻撃」をどれだけ出来るか。
個人的に、ここが勝利の鍵になるのではないか、と勝手に予想しております。
 
 
その論拠として挙げたい試合が、2018年7月にZERO1で行われた、「火祭り」優勝決定戦・宮本裕向vs佐藤耕平」。
 
 
ヤンキー二丁拳銃」でイサミとタッグを組む宮本が、耕平との熱戦を制して「火祭り」初優勝を果たした試合なのですが、体格差のある耕平相手に対し、宮本はファイヤーサンダームーンサルトプレスと、終盤に怒涛のラッシュを仕掛けて勝利しているんですよね。
 
個人的に、猛者が集っている今回のBブロック中、直近の実績もピカイチな今の耕平を突破できるかどうかで、ブロック1位の道に大きく近づくと言っても過言ではない気がします!
 
さあ、どうなるか!?

 

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vs橋本和樹(3.29名古屋)

公式戦最終戦では、元Jrヘビー王者である橋本和樹と対戦!
 

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2017年夏、大日にJrヘビーのベルトが出来た際、デスマッチとストロングの区分のない王座だったこともあり、「階級を考えても、今後イサミがJrヘビーに挑戦する展開もあるのではないか」なんて事を、薄ぼんやりと私は妄想していました…。
 
そんな私にとって、今回の「vs橋本和樹」は、今後の「STRONG J」戦線に繋がる可能性を秘めた"点"だと(勝手に)思っております!
 
この試合から始まるドラマだって、きっとあるでしょう?
Twitterで戦前からバッチバチにやり合っていた両者ですから、これが"線"になれば、尚の事面白くなりそう!(というか、線になってください!!)
 

 

 

 

まとめ~デスマッチファイター、「ストロングBJ」を登る~

木高イサミの公式戦に絞ってお送りした、 今回の「一騎当千」レビュー。
 
好きな選手だから、というのも勿論ありますけれど、何よりこの記事を書いた一番の動機は、今年2月に起きたある出来事でした。
 
2月上旬に新木場1stRINGで開催されたGCWの大会初日。
メインに出場していた竹田誠志が、デスマッチの最中、相手選手に包丁ボードの上に叩きつけられた事で、大怪我を負いました。
 
その際、ごく一部から聞かれてきたのは、「(凶器に注目が集まるから)デスマッチはプロレスじゃない」 、「デスマッチは残酷ショーだ」 みたいな、思わず目を覆いたくなる程の否定的反応。
私自身、その意見に反論せずにはいられなかったですし、デスマッチを見に金を払う行為そのものを否定された気がして割とショッキングな出来事でした…。
 
そんな出来事から程なくして、今回の「strong climb」に木高イサミの参戦が発表。
そんな今だからこそ、私は思うんです。
 
デスマッチに苦手意識がある、という方にこそ、是非是非、木高イサミの試合を見てほしい、と!!
 
 「ストロングBJ」という山に、「デスマッチBJ」代表として登りに行く、というエモさもそうですが、何より、「デスマッチファイターやデスマッチBJは凄い」という事を、通常ルールの場で改めて示そうとしている、イサミのチャレンジングなこの姿勢!!
 
惚れてまうやろおおおお!!!!
 
正直、これだけの猛者が集まる訳ですし、結果がどうなるか、いつも以上に先の読めない今回のリーグ戦だからこそ、イサミの活躍に期待せずにはいられないのです…!
 

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楽しみ!!!!

プロレス~3.1 プロレスリングZERO1後楽園ホール大会観戦記~

3.1に、後楽園ホールでプロレスリンZERO1を観戦してきました。

 
今大会は、2001年3月に産声を上げたZERO1にとって、記念すべき旗揚げ19周年大会!
 
しかし、1月末より日本でも猛威をふるい始めた、新型コロナウイルスの影響もあって、2月26日に政府よりイベントの自粛要請…。
プロレスについても例外ではなく、以降、各団体が大会の中止を発表する事態に。
 
そんな状況の中、開催された大会ではあったんですけど、ハッキリ言わせてください…。
「めちゃめちゃ最高だった!」と!
 
そう感じた理由の諸々の理由も交えつつ、今回は、ZERO1の19周年大会の観戦記を書いていきたいと思います!
 

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ひとつだけ信じたいことを それだけは信じるために
街の光が揺れる中 前を睨み続けた
気がふれるような悲しみに ぞっとするような淋しさに
負けてしまいそうな夜でもそれと戦えるように
LUNKHEAD - 『いきているから』

 

youtu.be

 
 
 

20周年に向け、動き始めた歯車。

今回の19周年記念大会では、ZERO1の今後に関するストーリーの動きが、いくつか見られる大会となりました。
 

①三又又三GMVOODOO MURDERSに電撃加入。

第2試合で行われた「VOODOO MURDERS vs REVENGERS」の8人タッグマッチでは、試合開始早々に暴れまわるVOODOO軍に巻き込まれる形で、笹崎勝己レフェリーがダウン…。

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急遽、ZERO1GMも務める三又又三がサブレフェリーとして登場し、VOODOO軍の無法行為をすかさず注意。

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そんな荒れに荒れた試合は、終盤、REVENGERSのヤス久保田がコーナーに登り、試合を決めにかかったのですが、ここで三又レフェリーがヤスにパウダー攻撃!

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VOODOO軍が逆転勝利を収めた試合後、三又はマイクでこう叫んだのでした。
 

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「破壊なくして、創造なし!」
 
今でこそ「ひー、ふー、みま、たー」という掛け声や、大会中の告知と、ZERO1に欠かせなくなってきた三又ですが、思えば、ZERO1に来た当初(2017年)は、ZERO1に悪態をついて批判しては、ファンのヒートを買う嫌われ役でした。
元旦に#STRONGHEARTSの参戦を発表した際、「ZERO1に刺激を注入する」と発言していた三又本人が、ヒールユニットと結託する形で刺激を注入しにきたのも、非常に興味深いといいますか。
 
ただ、以前みたく当たり前に 「ひー、ふー、みま、たー」が聞けなくなるのは惜しい…。

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岩崎永遠北村彰基佐藤嗣崇が新ユニットを結成(NEW SPIRITS)。

第4試合では、岩崎永遠佐藤嗣崇の若手2選手が、ベテランの高岩竜一&大谷晋二郎と激突!
 

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ヘビー級の若手選手に対し、高岩や大谷はJrヘビー級と、主戦場とする階級こそ違う両者でしたが、試合が始まればそんなの関係なし!
若手2人のチョップも凄まじい破裂音でしたが、高岩と大谷の打撃技も強烈!!

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一時はベテラン勢に捕まるなど、苦戦を強いられた岩崎ですが、最後は佐藤との連携技から、バックドロップで高岩を投げて3カウント!

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試合後、岩崎、佐藤嗣崇、北村がリングに集まり、新ユニット「NEW SPIRITS」の結成を発表。

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2月21日の浅草大会で共闘を宣言した3選手でしたが、正式にユニットが発足したことで、今後はZERO1本隊、REVENGERS、VOODOO MURDERSと対角線に立つ機会が増えそうな予感。
楽しみです!
 

ハートリー・ジャクソン、久々のZERO1マット登場。

世界ヘビー級選手権試合が行われたメインイベント終了後、VOODOO MURDERSがメインの勝者を複数人で襲撃!

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このピンチを救いにやってきた男が、VOODOO勢を一人で蹴散らしてしまうんですけど、その男は、何とハートリー・ジャクソン
 

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(私の記憶が合っていればですが、)2018年9月30日の後楽園ホール大会を最後にZERO1マットを離れ、以降はアメリカでコーチを務めていたジャクソン。
まさかこのタイミングで帰ってくるとは…。

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直後のマイクで「ビッグリスペクト、大谷さん、ZERO1ZERO1ファミリー!」と発言!
 

 

ヒールレスラー時代も、ファンからの人気は高かったジャクソンですが、今回、そのVOODOO軍と対角線に立った事で、スーパーベビーレスラーが爆誕した感があります。
こんなん、愛されるに決まってるやろ~!!!!
 

 

④2021.3.14、両国国技館大会開催!

今大会、一番のサプライズはこれ!!
 
 
2011年の旗揚げ10周年大会以来、ZERO1旗揚げの地・両国国技館に帰還!
 
ビジョンに映し出されるVTR映像だけで、もう、興奮しっぱなしな私(笑)。
 
発表直後、大谷の発した言葉も熱かった!

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あと1年ありますが、今から本当に待ち切れません!
 
 

掛け値なしで「プロレス」を堪能した後半戦。

関本大介&岡林裕二vs杉浦貴&田中将斗

セミファイナルでは、「関本大介&岡林裕二vs杉浦貴&田中将斗」によるタッグマッチが実現。

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田中将斗デビュー25周年記念大会」のメインイベント以来、約1年半振りにタッグ結成となった「弾丸ヤンキース」が、タッグ・個人で数多くの実績を残してきた「関本&岡林」と対戦したのですが、まあ、凄かった!(笑)

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戦前から期待値の高いカードではありましたが、実際やると、試合時間30分があっという間でした…。
 

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4選手とも、相手に1vs2の数的不利を強いられても、自力で打開してしまう所に凄みを感じたと言いますか…。
全てが規格外!
 

 

 
ただ、このカードは、30分を越えてからが本領だった気も…。
なので、再戦、全裸待機!!!!
 

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火野裕士vs佐藤耕平

19周年記念大会を締めくくるメインは、「火野裕士vs佐藤耕平」による、世界ヘビー級選手権試合!

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2019年3月にZERO1入団後、「火祭り」優勝⇒世界ヘビー級選手権獲得と、1年でZERO1の新たな顔となった火野に、創成期よりZERO1を知る佐藤耕平が挑戦した一戦に。
 

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セミファイナル同様、「この2人なら間違いない」と思わせるだけのカードでしたが、耕平の蹴りに、火野のチョップと、双方のストロングポイントがシンプルにぶつけられる様は、ただただ圧巻の一言でした。

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試合時間が15分を経過した時点で、既に20〜25分はやり合っているのではないかと錯覚する程、内容も濃密!

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激しくも、一進一退の攻防が続く中、試合の均衡を破ったのは佐藤耕平でした。

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火野に強烈な頭突きをぶち当てると、火野の額から大流血!
頭突き一発で相手の額を割った選手、初めて見ました…。

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ここから流れが耕平に傾くと、最後はだるま式ジャーマンスープレックスで火野をブリッジ!

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これで3カウント!
 
佐藤耕平が、19周年記念大会の舞台で、世界ヘビー級選手権を獲得!
 

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思う存分、堪能しました!!!
 

まとめ〜「今、ここにZERO1がいる」という心強さ〜

新型コロナウイルスの猛威に揺れる中で開催された、今回のZERO1後楽園ホール大会。

 

コロナウイルスの影響で、イベントの中止・延期が相次ぐなど、重々しい空気に包まれている今の日本…。
そんな中、純粋にプロレスの楽しさ・熱さ・面白さを伝えてくれた今大会は、個人的に「神興行」だったのではないかと感じています!
 

 

 
今は色々と、自粛ムードだとか、開催の決まっているイベントに対しての風当たりの強さだとか、殺気立っている感もありますが、ZERO1センダイガールズプロレスリングなど、興行の開催を決めた団体は、万全を期している事はもっともっと知られてほしいところ。
 

 

 
ZERO1も、今月末に行われる、毎春恒例の靖国神社大会が秋に延期されるなど、まだまだしんどい時期ではありますが、そういう苦しみを乗り越えられるような勇気や活力を、あの日の後楽園ホールで私自身、間違いなく貰えましたから!
 
だから、また、ZERO1を見に行きたいと思います!

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スパイラル〜2.24プロレスリング・ノア名古屋国際会議場大会 観戦記〜

2.24の夜、名古屋国際会議場で行われた、プロレスリング・ノアのビッグマッチ「NOAH the CHRONICLE Vol.1」を観戦してきました。

 
2020年は、NOAHにとって記念すべき旗揚げ20周年!
 
そんな節目の1年は、年始の"裏東京ドーム"2daysで幕を開け、上半期だけで「NOAH the CHRONICLE」と銘打ったビッグマッチを計3大会も予定する、怒涛の攻めっぷり!
 
 
 
今回は、20周年記念ビッグマッチ第1弾となった、名古屋大会の観戦記になります。
 
推しがビッグマッチで勝ったから、日本で一番、名古屋が好きです!(小並感)
 

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逃げようとして 忘れようとして
何度も何度もやり直して
でも きみがいない世界には
いきたくない
切り拓くように 呼び覚ますように
どこまでも闇を照らして
飛んでいきたい 越えていこう
あの時を
いつかまた ぼくの歌を聴いてくれ

ストレイテナー - スパイラル

http://j-lyric.net/artist/a009e64/l04b21d.html

 

 
 

未来と歴史が交錯した「年代記」の第1章

今回の名古屋ビッグマッチは、メインの「杉浦貴vs清宮海斗によるGHCナショナル王座戦を含む、全9試合という構成に。
 
後述するメインイベントを除くと、個人的には、第4試合の中嶋勝彦vs稲村愛輝」のシングルマッチ、第6試合の齋藤彰俊デビュー30周年記念試合」の2試合が、特に印象に残りました。
 
まず、「中嶋vs稲村」では、現WRESTLE-1シングル王者である中嶋勝彦という強敵相手に、デビュー約1年半の稲村が必死に抵抗していくなど、彼の持つ可能性の大きさを感じさせる試合内容に。
 

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特に、中嶋の定番ムーブでもある「相手を踏みつけて四方にシャッターチャンス」の際には、2コーナー目で自ら前に出て顔面キックを受け、中嶋をムキにさせる事でこれを阻止した姿は流石の一言!
 

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普段なら、4コーナーをキッチリ周る余裕が中嶋にはありましたから。
それをさせなかった所に、稲村の強烈な意地を見た気がします!
 

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2019年は、3月の横浜文体でマイバッハ谷口谷口周平)、同年5月の後楽園で火野裕士、9月には大阪ビッグマッチで藤田和之と、それぞれシングルが組まれた稲村でしたが、パワーファイターの3人と異なり、今回鋭い打撃技を得意としている中嶋と、約8分ながらガッツリやれたのは、今後に向けて期待大かと!
 

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将来が楽しみ!!

第6試合の齋藤彰俊30周年記念試合(井上雅央&齋藤彰俊&越中詩郎&青柳政司vs仁王&覇王&マサ北宮&拳王)では、「金剛」の4選手による、観客からのブーイングを引き出す立ち回り方が光りつつも、最上級フィニッシャーのデスブランド一発で試合を決めてくる、齋藤彰俊の説得力の高さが光る内容に!

 

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試合後のマイクでは「まだまだ落ち着かない」との熱い宣言も飛び出していましたから、「反選手会同盟の頭領として、今年もどんどん暴れていってほしいです!
 

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「ビッグマッチで前哨戦を見せる」という"挑戦"

一方で、試合全体を通じて見てしまうと、どこかビッグマッチらしさに欠けていた大会ではあったかなあ、と…。
 
実際、今大会の約2週間後(3.8)に、横浜文化体育館でのビッグマッチ第2弾を控えていた事もあってか、
 
・第7試合
「RATEL'S vs STINGER」の6人タッグ戦の試合後に、文体でのJrヘビー&Jrタッグ王座戦が決定。

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セミファイナル
文体メインのGHCヘビー王座戦・「潮崎豪vs藤田和之の最終前哨戦。

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・タイトルマッチ
メインイベントの「杉浦vs清宮」の1試合のみ。

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と、文体ビッグマッチに重きが置かれるようなカード編成だったなあ、というのが個人的な感想…。
 
個人的に、「ビッグマッチ前最後の後楽園ホール大会」のような前哨戦を、ビッグマッチで組んできた事については、ビッグマッチの中で前哨戦を見せる事も出来るようになった」と肯定的に捉えるか、「正直カード的に物足りない」と否定的に捉えるかで、大分印象が変わってくるような気がしました。
 
私はどちらかと言えば後者よりですが、前者のチャレンジングな姿勢は肯定していきたいなあ、と。
ビッグマッチが直近で続いたからこそ、なのかも知れませんが、去年までであれば、まず出来なかった試みだと思いますから。
 
 

「嫌な景色」を払拭してみせた、象徴と未来の邂逅~杉浦貴vs清宮海斗

20周年記念大会1発目となった、名古屋ビッグマッチのメインイベントは、「杉浦貴vs清宮海斗によるGHCナショナル王座戦
 

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2018年11月の『GLOBAL LEAGUE』公式戦、同年12月に杉浦が王者として迎え撃ったGHCヘビー王座戦2019年6月に挑戦者に立場を変えて臨んだGHCヘビー王座戦
 
直近のシングルマッチで、清宮に3連敗を喫している現王者の杉浦としては、地元・名古屋のタイトル戦という点も含め、俄然負けられない一戦でした。
 
カード決定時、「新しい景色に吸収する」と宣言した若き清宮に対し、旗揚げ当初よりNOAHに在籍し、良い景色も、悪い景色も、見たくもない景色も見てきた」と発言した杉浦。
 
 
NOAH20周年を迎えた今だからこそ、新たな色合いが芽吹いた世代対決でしたが、GHCヘビーからGHCナショナルに舞台を移しても、その熱量は不変!

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昨年の三沢メモリアル(6.9後楽園)で組まれた王座戦では、30分以上にわたって互いの体力・総力を削り合う死闘でしたが、今回は、そこに清宮の巧さも合わさった事で、以前とはまた違った面白さに満ちていた印象を受けました。

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中でも、私自身印象に残ったシーンの一つが、試合終盤における両者の攻防でした。
 
杉浦がフロントネックロックを極めに行くのですが、それを清宮が華麗に切り返すと、すぐさま杉浦に変型チキンウイングフェイスロック!

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杉浦のフロントネックロックを素早く切り返す選手って、私自身あまり見た事がなかっただけに、会場で思わず唸ってしまいました(笑)
若いながらも、そういう事が出来る清宮に恐ろしさを感じましたね…。
 
試合は中盤に入り、両者のエルボー合戦、張り手合戦がスタート!

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杉浦も清宮も、相手のフィニッシャーをカウント2で返した事で、どちらに流れが行くか分からない、拮抗した内容でしたが、その均衡を破ったのは、杉浦貴でした…!

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一度はカウント2で返されたオリンピック予選スラムを清宮に決めると、すかさず清宮をトップコーナーに引きずり込んでからの、雪崩式オリンピック予選スラム!!

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流石の清宮も、これは返せず、勝負あり!
 
この瞬間、もう、「よし!!!よし!!!!!」って思わず叫んでしまいましたね…。

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清宮とのシングルで3連敗を喫していた杉浦が、ついに勝利!!
シングル3連敗の全試合を生で観戦して、良い試合だったけれど、どこかで悔しさを感じながら会場を後にしていた私としては、この1勝が、尚の事沁みましたね…。
 
私にとっての悔しい思い出も、景色も、確実に変えてくれた瞬間でした。
 
本当に、名古屋まで遠征して良かった!

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まとめ

NOAH20周年記念大会「NOAH the CHRONICLE」の第1弾となった今大会。

ビッグマッチにしては、若干のカードの弱さが気になったとはいえ、大会後の多幸感は申し分なし!

 

若手の台頭にベテランの歴史や意地が組み合わさる様は、まさに「CHRONICLE(=年代記)」というタイトルに違わぬ内容だったかと。

特にメインなんて、これまでの「若手vsベテラン」に見る世代闘争からグレードを上げてくる好勝負でしたから!

会場も、清宮と杉浦で歓声真っ二つでしたから!

 

ただ、残念ながら、新型コロナウイルスの影響もあり、3.8横浜文化体育館大会は中止という結果に…。

 

 
辛い時期ではありますが、こんな時だからこそ、この日の試合後に杉浦がマイクで話していた事を思い出してしまうのです…。
 

 

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杉浦がメインを締める時、必ずと言っていいほど、「またみんなと会いたい」、「どこかの会場で会いましょう」という言葉が出てくるんですけど、まさにそう!

 

どこかでまた、NOAHの会場に行けるときが必ず来ると信じて、待ちます!!