レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

sky's the limit・前篇~2020.8.10 プロレスリング・ノア横浜文化体育館大会観戦記~

8.10に、横浜文化体育館で行われた、プロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 
3.8に予定されていた横浜文体が延期⇒中止となり、実質代替開催の形となったノアのラスト文体。
 
今回は、セミファイナルで「清宮海斗vs武藤敬司シングルマッチ、メインイベントで「潮崎豪vs拳王」による、GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチが組まれるなど、話題性に富んだ大会になりました。
 
今回は、そんなノア横浜文体の観戦記を、まずは第1試合~第5試合まで綴っていきたいと思います!
 

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元「RATEL'S」vs「金剛」Jrによる一戦。
 

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個人的には、勝った方が次期Jrタッグ王座挑戦に名乗りを上げたりするのかなあ、なんて思いつつ試合を見ていましたが、試合終盤、まさかの展開が…。
 

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何と、YO-HEYが覇王にトドメを刺そうとした瞬間、味方であるはずのタダスケが、YO-HEYめがけて渾身のラリアット!!!!
 

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これを覇王が固めて3カウントという、オープニングから衝撃の結末に…。
 

 

なお、タダスケは「金剛」メンバーと結託していた訳では無かった模様…。
 

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試合後、タダスケはバックステージで怒りのコメント!(0:00~)
 
 
7月の後楽園の時の行動を見ても、やっぱり原田に怒ってたんやね…。
しゃあない…。
 

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第2試合 岡田欣也&鈴木鼓太郎&小川良成vs吉岡世起&大原はじめ&小垰篤司

GHC Jrヘビー王者の鼓太郎、GHC Jrタッグ王者の小川がいる「STINGER」に、「FULL THROTTLE」の面々が相対した試合。
 

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こういうシチュエーションなので、ここでFULL THROTTLE」が勝てば一気にベルト獲りも見えてくる一戦ではありましたが、試合でも「FULL THROTTLE」のアシストっぷりが目立つ内容となりました!
 

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中盤以降は、鼓太郎と吉岡の一騎打ちという構図に。
 

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ここでキッチリ吉岡の援護射撃に回った小垰と大原!
 
その甲斐あってか、最後は吉岡が鼓太郎から十字架固めで勝利!
直前のクラッシュドライバーをミスする場面はあったもの、Jrヘビー王者から3カウントを奪った事は確か。
 

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試合後、挑戦表明する吉岡に対し、鼓太郎は挑戦を受諾するも、お前はこのベルトに手が届かない。何故か分かるか?俺がチャンピオンだからだよ。」とマイク。
か、かっこええ…!!
 

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第3試合 宮本裕向&望月成晃&丸藤正道&vsモハメド・ヨネ&谷口周平&中嶋勝彦

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「M's alliance」メンバーの宮本裕向が、ユニット加入後初となる有観客興行登場!
 

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有観客のNOAHマット登場も、恐らく久しぶりの事だったかと…。
 

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その宮本は、中嶋とのマッチアップを迎える訳ですが、中嶋はこの時点で笑みを溢すという…。
 

 

そして、挨拶代わりに、内腿への強烈な蹴りをお見舞い!
 

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ひいいいいいいい!!!!!!
 
このマッチアップはまた是非見たい!
 

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そして、望月と中嶋の蹴撃合戦も刺激的!
 

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興奮のあまり、グーパンが出てしまうモッチー、良き!!

 

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今秋の『N-1 VICTORY』で、昨年同様同じブロックだったら良いなあ、とも思ったんですが、残念ながら後に発表されたメンバーでは別ブロック…。
 
うーん、この続きが見たかった…!!
 
そんな試合は、丸藤がヨネから真・虎王で勝利!
 

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第4試合 原田大輔vs HAYATA

IPW Jrヘビー王座戦
 

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前回の王座戦が、昨年11月・後楽園の「小峠篤司vs原田大輔まで遡らなければいけない事を考えると、大分寝かされ気味だった同タイトル…。
 
 
その間、ベルトを管轄していたIPWも活動終了。今年に入ってからは、IPWの創設者が「Speaking Out」騒動に絡んでいたなんてニュースも…。
NOSAWA論外がオープントーナメントの開催をブチ上げたりしてはいましたが。)
 
そんなIPW Jrでしたが、7月の後楽園ホール大会(Day2)HAYATAが原田に挑戦表明した事で、久々に王座戦が実現!
 

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試合は原田が、得意の腹部エルボーを何度となくHAYATAにぶち込んだり、ジャーマンで投げたりするものの、試合を決めるには至らず…。
 

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すると、HAYATAが試合終盤、原田にDDT連発で反撃!
 

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頭と首を攻めたてていくと、最後はヘデックで勝利し、王座奪取に成功!
 

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普段感情を出さないイメージのあるHAYATAが、ムーンサルト前に「終わりや…!」なんて言葉を発したのも、個人的にはとても新鮮でしたし、終盤のトラースキック前の表情にも鬼気迫るものがうかがえるなど、段々感情が露わになっていく姿が良かったです。
 

 

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しかし、リング上ではベルトを掲げていたHAYATAも、バックステージではベルトをゴミ箱にポイ…。
 
うそおおおおお…。
 

 

正直、こんな展開になるんだったら、元々因縁も築かれていた事ですし、スペシャルシングルでも良かったような気はしたんですが…。

今後はどうなるんでしょうか…?

 
一方、原田はJrタッグ王座戦に続いてHAYATAに連敗という結果に…。
 
今年1月にJrのシングルリーグ優勝を果たすも、その後は3月のGHC Jrヘビー、7月のGHC Jrタッグ、今回のIPW Jrと、タイトルマッチで連敗。
 
終いには、パートナーであるタダスケからもHAYATAHAYATA。ベルト、ベルト。自分のことしか考えてへんやんけ!」と見切られる始末…。
 

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8.22新木場(昼)では、タダスケとのシングルも組まれておりますが、そこが再起戦みたいになるんでしょうか…?
 

 

 
 

第5試合 桜庭和志&ケンドー・カシン&杉浦貴vs稲村愛輝&マサ北宮&征矢学

「金剛」vs「杉浦軍」によるタッグマッチ。
 

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序盤は桜庭と征矢によるマッチアップからスタート!
 

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征矢も太い腕で桜庭の頭をギイギイと締め上げていきますが、すぐさま桜庭が征矢の腕や首を極め返す格好に。
 

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この素早さには興奮しました!
 
お次は、杉浦と北宮!
 

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エンドレスに繰り広げられるぶつかり合いは、何度見ても鉄板!!!!
 

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稲村、北宮、征矢による連携もスムーズ!
 

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最近はこの3人で組む機会も増えてきたのが嬉しいところ。
これだけデカい人たちが同じコーナーに揃うだけでも絵になる、と言いますか。
 

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杉浦の「プロレスLOVE」ポーズもレア!
 

 

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ただ、この試合で何もかもを掻っ攫っていったのが、フィニッシュシーン!
 

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再び、桜庭と征矢によるマッチアップが始まると、桜庭は征矢の右腕を狙う体勢に。
 

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征矢もフルネルソンロックで反撃に転じましたが、最後は桜庭に右腕と首を極められる複合技の前に、堪らずギブアップ!
 

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体格差のある征矢を相手に、見事なギブアップを奪ってみせた桜庭!
 

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その後、発表された『N-1 VICTORY 2020』には、桜庭和志の名前がエントリー。
同ブロックには征矢も入っているため、リーグ戦前に鮮烈な印象を刻みつける格好となりました。
 
個人的に、今年のリーグ戦・最大のサプライズは桜庭!
台風の目を巻き起こす姿が楽しみです!
 

後篇に続く…。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

PRAYING RUN~「潮崎豪vs拳王」のダブルタイトルマッチに寄せて~

8.4、8.5に、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会が開催されました。

 
2000年8月の旗揚げから今年で丁度20周年を迎えるNOAHにとって、20周年記念も兼ねていた今回の後楽園2days。
 
8.10に横浜文化体育館でのビッグマッチを控えているNOAHですが、初日に「GHCナショナル王座戦中嶋勝彦vs拳王)」、2日目には「GHCヘビー級王座戦(潮崎豪vs丸藤正道)」をメインイベントに配置!
 
どちらも、ビッグマッチで組んでもおかしくないカードだっただけに、7月の後楽園大会で決まった当初は、「団体の攻めっぷりが表れているなあ」と感じた程。
実際、G+で両日のメインを視聴しましたが、試合の内容もビッグマッチ級の激闘でした!
 
ただ、その後に、更なる衝撃的な展開が…。
 
GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチ!!
 

 

2日目のメイン終了後、GHCヘビー級王座を防衛した潮崎に、前日のメインでGHCナショナル王座を奪取した拳王が挑戦表明という、まさかまさかの展開に。
 
今回は文体前なので、8.10NOAH横浜文化体育館大会のダブルタイトルマッチについて語っていきたいと思います!
 
結論から言いますと、「全部やって確かめりゃいいだろ」って事!
 
 

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俺がお前に勝つとか負けるとか これが叶うのか叶わねぇのか
それができるのか できねぇのかは 全部やって確かめりゃいいだろう
 
右と左どちらが正解 押すべきか引くべきか
それが幸と出るか不幸と出るか 全部やって確かめりゃいいだろう
 
意味があるのか無いのか 結果が出るか出ないか
もっかいやっても無駄か 全部やって確かめりゃいいだろう
 
これがホントの最後か もう手遅れだったとしても
答えが決まってたとしても 全部やって確かめりゃいいだろう
 
UVERworld - 『PRAYING RUN』

 

 
 
 

ダブルタイトルマッチ

今回、拳王が潮崎に挑戦表明した事で決定した、GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチ。
 
この決定に対し、私のTL上だけで見ても、ファンからの賛否は分かれている印象…。
 
特に拳王の場合、初日のタイトルマッチで中嶋から勝利⇒王座奪取に成功した翌日に、すぐさまダブルタイトルマッチを提案、という流れでしたから、「ナショナル王座の意義がなくなる」なんて声もチラホラ…。
 
賛否両論ある中ですが、個人的に、今回のダブルタイトルマッチ、有りだと思っています!
 
その個人的理由をば…。
 
 

①「一番強いやつを決める」という強いテーマ

プロレスリング・ノアに一番強いやつは二人もいらない」
 
「正真正銘、どっちが一番強いか決めようじゃないか」
 
個人的に、今回のダブルタイトルマッチの肝は、やはり拳王の挑戦表明にもあった「一番強いやつを決める」というテーマにあると思うんですよね。
 

 

仮にこれが、「王座両獲り」ありきのものだったならば、私もこのムーヴメントにはノれなかったと思うんです。
 
でも、「強いやつを決める」手段に付随する形で、結果的にダブルタイトルマッチになった感があるので、「ナショナル王座の意義が〜」という意見もあまり気にならないと言いますか。
 
「単純に強いやつを決めようぜ!」的なノリも潔い!
 

 

そもそも、拳王にとっても、「リデットの作った王座、欲しくない訳無いだろ!?」、「『金剛』にGHCのベルトを呼ぶことが出来た」と言う程思い入れの深いナショナル王座を、即座にBETしてこの勝負に挑んでいる訳ですし、負ければ取り戻しかけていた勢いすら削がれる、まさにハイリスク!

 

 

 

 

 

そして、このシンプルかつ単純明快なテーマが一層映えると感じた、私なりの理由が2番目に…!
 

②ビッグマッチまでの期間

前述の通り、今回の後楽園2Days&GHCヘビー&ナショナル王座戦は、横浜文化体育館のビッグマッチ直前(およそ5日前)に開催されました。
 
初日に行われたナショナル王座戦であれば、2日目にタッグマッチ⇒挑戦者決定、なんて流れも期待できたとは思いますが、仮に文体でヘビーとナショナルの王座戦をそれぞれ行うにしても、後楽園大会から文体当日まで前哨戦は無し。
 
となると、ここでの挑戦者は、実績十分な実力者(杉浦貴etc…)に絞られてくるのかなあ、なんて私自身思っていましたが、ここに来て、実績も申し分ない拳王が挑戦表明!
 
その上、①で述べた王座戦のシンプルなテーマが、今回のビッグマッチまでの短いスパンでも、強く印象付けられるものになっていたかと!
 

 

前哨戦を挟まないスパンの短さも、シンプルなテーマを際立たせる事に繋がって、寧ろプラスに働いている、と言いますか。
 
そういう意味でも、このタイミングで良かったのかもしれないです!
 

③双方の因縁~互いの時を取り戻す、運命の一戦~

今回のダブルタイトルマッチが決まった際、私の中で真っ先に思い浮かんだのは、2017年11月の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦でした。
 
当時、GHCヘビー級王座がエディ・エドワーズの下に流出する非常事態の中、リーグ戦初優勝をかけて争われた大一番。
 
潮崎と拳王による白熱した一戦は、ヘビー級転向から11ヶ月目の拳王がダイビングフットスタンプで制し、見事優勝!
 

 

 

 
今でこそ拳王の代名詞ともなっている「武道館」発言も、この当時が初出だった記憶(間違っていたらすいません…)。
 

 

その後、拳王はリーグ戦優勝の勢いそのままに、同年12月のGHCヘビー級王座戦で、エディから王座を奪取!
 
 
今振り返ってみると、この当時の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦が、(しばらくの間)二人の明暗を分けるポイントになった気もしています。
 
実際、敗れた潮崎も、今年1月にGHCヘビーを獲るまで、(2018年7月の王座挑戦を除き)シングル戦線から遠ざかっていましたから…。
 
拳王にとっては、潮崎戦がヘビー級のキャリアで飛躍する一つのキッカケになった出来事でしたが、その勢いがストップしたのが、今回のダブルタイトルマッチの舞台・横浜文化体育館でした…。
 
2018年3月、「時計の針を戻す訳にはいかない」と意気込んだ、横浜文化体育館での杉浦貴との防衛戦で、まさかの敗北…。
 

 

 

 
以降、『N-1 VICTORY』優勝の実績を残し、GHCヘビー級王座挑戦は経験するも、今現在まで同王座からは遠ざかる事に。
 
 
そういう意味でも、個人的に今回のダブルタイトルマッチは、王座だけではなく、今後のNOAHの舵取りがかかっていると言っても過言ではないかと!
 

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潮崎にとっても、今回の大一番は、約3年前のリベンジがかかった一戦と捉えることも出来ますから。
 
個人的には、ダブルタイトルマッチよりも、その点が熱いと感じています!
 

まとめ

今回、賛否を巻き起こしているNOAHのダブルタイトルマッチ。
 
個人的に、唯一懸念していたのが、GHCナショナル王座が、今の新日本プロレスのダブルタイトルマッチ(IWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座)における、 IWGPインターコンチネンタル王座のような扱いになってしまう事。
 

 

ダブルタイトルマッチ以降も王座統一の流れだと、それこそ「無差別級」であるナショナル王座の良さが削がれるんじゃないか、と。
 
ただ、調印式では、拳王も潮崎も、防衛戦の「統一」プランについては完全否定!
 
 
拳王「俺は、この二つのベルト、統一するつもりは全くない。俺が二つのベルトを持つ。様々な選択肢があるだろ?この隣にいる、GHCヘビー級チャンピオンが二つ持っても、選択肢?面白い選択肢、浮かぶか?浮かばねえだろ。」
 
「俺が持って、様々な選択肢を…。時の歩み、時代の歩み?それを越えた、超特急列車、めちゃくちゃ速い歩みに変えるためにも、俺はこの二つのベルトが必要だと思っているよ。」
 
潮崎「同じ意見になるというのは面白くないけど、統一するつもりはない。俺はこのGHCヘビーの良さ、歴史。そして、このGHCナショナルの良さを、それぞれで見せていく。そういう戦いを見せていきますよ。」
 
(40:09~)

 

 これは朗報!
 
こうなった以上、後は両選手を応援するのみ!
 
NOAHの文体ラストで、団体の舵、時代の舵を取るのは…、一体どっちだ!!!
 
しっかし、どっちも好きだから当日は非常に困りそうだ…(笑)
 
 
※関連記事

ネクサス~2020.7.19 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

7.19に、プロレスリング・ノアの後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
NOAHの有観客興行再開2日目!
 
この日は、Jrヘビー・Jrタッグの2大GHC王座戦が開催されるなど、前日同様の盛り上がりを見せる内容に!
 
 
今回は、ノアの有観客興行再開2日目となった、後楽園ホール大会の観戦記になります!
 

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休みなく揺らぎなく水は流れる
汚れなく曇りなく輝き放ち
明日はすべてが嘘になっても
今日が本当なら大切にしたい
君に会えた時間を
僕にとっては全てなんだよ
ストレイテナー - 『ネクサス』
 
 

第1試合 モハメド・ヨネvs井上雅央

この日のオープニングは、ヨネと井上のシングルからスタート!
 

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今年4月のタッグリーグから、「反選手会同盟」のコスチュームである袴姿に身を包む機会も増えていた井上でしたが、観客の前ではこの日が初披露だったかと。
 

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うん、すごくかっこいい!!(語彙力)
 
観客の声援禁止という縛りはありながらも、ヨネに延々と走らされたり、ヨネに押されたりする井上に対し、観客からは大きな拍手が!
 

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 やっぱり井上には拍手が似合う!
 

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疲れて倒れ込む井上の姿には、私自身、どこか惹かれてしまう所も(笑)。
哀愁なんだろうなあ、きっと…。
 

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試合はヨネが勝利!!
 

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前日の「岡田vs稲村」のような若手のバッチバチ感も個人的には大好きですが、ベテランの2人が会場を盛り上げる、こういう試合もまた、良き!!良き!!
 

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第2試合 熊野準&杉浦貴vs岡田欣也&丸藤正道

熊野準の無期限休業前ラストマッチ。
 
当初、4.19後楽園ホール大会において、杉浦貴とのシングルマッチを最後に無期限休業、という予定でしたが、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の影響により、大会そのものが中止に…。
 
自粛期間中、NOAHもTVマッチ形式で興行を続けてきた訳ですが、その間、熊野の出場はなし。
延期されていた休業前ラストマッチでしたが、有観客興行再開となった今回、遂に実現!
 

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当初対戦予定だった杉浦貴をパートナーに、岡田欣也&丸藤正道と対戦する形となりました。
 

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自粛期間中も絶えず動き続けてきたNOAHにあって、休業発表以降、時が止められてしまった熊野…。
ブランクがある中での一戦でしたが、熊野の身体は、自粛期間前と変わらない、引き締まった状態!
 

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この一戦の為だけに、モチベーションを高めてきたであろう事を考えただけで、涙腺が…
 
試合序盤、岡田が得意の腕攻めを杉浦に繰り出していく場面がありましたが、杉浦も腕攻めには腕攻めで反撃!
 

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このシーンを見て、不思議と、杉浦が岡田に(試合を通じて)腕の攻め方を叩き込んでいるようにも感じてしまったり。
勝手な妄想でエモくなってしまうのは、私の悪い癖(苦笑)。
 
丸藤と杉浦、熊野と岡田のマッチアップも熱く、休業前ラストマッチでありながら、現在進行形の試合が展開されていきました!
 

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終盤は、熊野と丸藤による一騎打ちに。
 

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杉浦も岡田に確保されながらも、「クマ!クマ!」と熊野を鼓舞!
 

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しかし、最後は丸藤が「真・虎王」で熊野から3カウント。
 

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左目の治療が原因の一つとはいえ、無期限休業が非常に惜しまれる熊野。
 

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TVマッチ期間中、熊野がJr戦線に絡んでいたなら、また違った未来も見れたりしたのでしょうか…?
 

 

その続きが紡がれる時を、待っております!
 

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第3試合 小川良成&HAYATAvs原田大輔&タダスケ

GHC Jrタッグ王座戦
 
現王者チームの小川&HAYATA組(「STINGER」)に、昨年11月にJrタッグ王座戴冠も経験している、原田&タダスケ組(元RATEL'S)が挑戦!
 

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5月のTVマッチでRATEL'Sを裏切り、STINGERに電撃加入したHAYATA
 
そこから約2ヶ月間、HAYATAを巡る因縁を火種に、「STINGER」と元RATEL'S勢による抗争が更に激化していった訳ですが、今大会では、セミのJr王座戦と共に、両軍抗争の最終決着も兼ねる王座戦となりました。
 
この日の王者チームは、HAYATAが前線に出ていき、小川は(どちらかというと)後方支援に回る場面が多かった印象。
 

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対する挑戦者チームでしたが、タダスケが小川、原田がHAYATAから、それぞれ直接3カウントを奪った前日とは対照的に、王座戦では「これ!」と言える決定打に欠けていた内容ではあったかなあ、と。
 

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個人的に、「STINGER vs RATEL'S」の試合って、(長らく抗争を展開していたこともあり、)双方の「一歩も二歩も先を読んでいく駆け引き」が一つの魅力だと思っているんですけど、今回はそうした駆け引きに若干のチグハグさだったり、いつもなら「おおおお!」と唸ってしまうようなシーンも、この日は珍しく少なめだったように感じました。
 

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と言いつつも、決してダメな試合だったという訳でもなく…。
 
試合が終わった今になって振り返ってみると、抗争が本格的にスタートした約1年半もの間(2019年1月~)、「RATEL'SとSTINGERなら絶対面白くしてくれる」という信頼感が私の中に築かれていった事もあり、自然とハードル上げて見ちゃっていたんだろうなあ、と。
 

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そんな双方の激突は、終盤、渦巻く因縁に導かれるかのように、原田とHAYATAの一騎打ちに!
 

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原田が雪崩式の片山ジャーマンスープレックスを決めにかかるも、HAYATAが回避してからのパワーボム
 

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ここから試合の流れがHAYATAに傾くと、最後はDDT⇒へデックで原田の頭をマットに突き刺し、勝負あり!!
 

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試合後にHAYATAは、原田の持つIPW Jrヘビー級王座獲りを示唆!
 

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大会終了後、8.10横浜文化体育館大会での同タイトル戦が決定したのでした…。
 

 

 
ただ、IPWは(確か)昨年いっぱいでプロモーションが終了し、今年に入ってからも、「Speaking Out」騒動に絡んでいたなんて、良からぬ話も漏れ聞こえてくる訳でして…。
 

 

正直、このカードは面白いけれど、別の意味で大丈夫なのかという一抹の不安を感じたのも事実…。
 
一体今後の扱いはどうなっていくのだろうか、あのベルト…?
 
 
その後、小川とHAYATAは原田を踏みつけ、このポーズ!
 

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その際、王者チームに突っかかる事もなく、二人のポーズが終わるまで傍観していたタダスケ…。
 

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ふ、不穏や…!
 
 
 
 

セミファイナル 鈴木鼓太郎vsYO-HEY

GHC Jrヘビー王座戦
 
元「RATEL'S」のYO-HEYが、現王者で「STINGER」鈴木鼓太郎に挑んだ一戦。
 

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2018年の『GLOBAL Jr LEAGUE』優勝決定戦、2019年の『GLOBAL Jr TAG LEAGUE』優勝決定戦と、直近で2度、鼓太郎に敗れているYO-HEYにとって、今回の王座戦は、"3度目の正直"という意味合いも含んだものに…。
 

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実際、戦前に鼓太郎から「次はない」と通告されるなど、YO-HEYにとっては正に背水の陣。
 
しかし、この日のYO-HEYは、自身の持っていありったけ全てを、鼓太郎相手に振り絞っていく」姿が、試合からも見て取れる充実っぷり!
 

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特に終盤、鼓太郎に決めたカナディアンデストロイヤーや、顔面への3連発トラースキックは、見ていて「あれで確実に3カウント入った」と思わされる程。
 

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それだけに、YO-HEYを退け、ベルト防衛に成功した鼓太郎が、ただただ凄かった…。
 

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客席から見ていても、「あれだけやったのに勝てないのか…」と感じてしまう程、諦めや絶望にも似た、絶対的な強さ。
 
 
「今の鼓太郎に勝てる人、正直いるのかな…」と。
 

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この結果により、第3試合と合わせ、STINGERが元RATEL'S勢との2大王座戦に完全勝利する形に。
 
文体で「原田vs HAYATA」が残っているとはいえ、両軍の長い抗争もここで一区切りつくことになるのかなあ、なんて考えてみたり…。
 
ここで、「金剛」Jrや「FULL THROTTLE」、「杉浦軍」Jrの面々が、今後のタイトル戦線に割って入っていく形になると、非常に面白そうなのですが、果たして…?
(この願望、私自身、何回も言っているような気もしますが…(笑))
 

メインイベント 仁王&覇王&稲村愛輝&マサ北宮&征矢学&拳王vs大原はじめ&小垰篤司&谷口周平&清宮海斗&中嶋勝彦&潮崎豪

この日のメインイベントは、有観客興行では初となる6選手揃い踏みの『金剛』に、『AXIZ』+『アンチェインズ』+『FULL THROTTLE』の連合軍による12人タッグマッチ。
 

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前日のメインイベント・「清宮&潮崎vs丸藤&武藤」とは、明らかに毛色の異なるカード。
 
凄く情報量が多そうなカードで、かつ、谷口と征矢のマッチアップも気になる所ではありましたけれど、そんな2日目メインの個人的関心事はただ一つ…!!!
 
それは、中嶋の持つGHCナショナル王座の次期挑戦者が誰に決まるのか、という事!!
 

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前日のメインでは、GHCヘビー級王者の潮崎に直接勝利した丸藤の挑戦が決まっていただけに、ここで「金剛」のメンバーが、中嶋からピンフォールを奪う展開になれば面白そう…。
 

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試合も徐々に盛り上がっていくと、遂に試合中盤、ナショナル王者の中嶋に権利が巡ってきます…。
 
中嶋の対角線には、拳王…!!
 

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挨拶代わりに拳王を踏みつける中嶋…。
 
その後は、双方のストロングポイントである、強烈な蹴りの応酬に!!!!
 

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間違いなく、この日のハイライト!!!
この蹴り合いだけで、中嶋政権下のナショナル王座防衛ロード・「vs拳王」は、絶対面白くなるはずだと、改めて確信したシーンでした。
 

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試合はその後、潮崎と稲村に権利が移ると、GHCヘビー王者の潮崎が稲村の猛攻を耐えながらも、最後は豪腕ラリアットで勝利!
 
 

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試合後、退場していく拳王を引き留めるような形で、中嶋がマイクを握ります!
 

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何と、自身の持つナショナル王座の次期挑戦者として、拳王を直々に指名する展開に!
 
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
 

 

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拳王もこれを受諾!
 
8.4後楽園ホール大会で、両者のタイトルマッチが決定したのでした。
 

 

しかし、前日に決定した「潮崎vs丸藤」といい、今回の「中嶋vs拳王」といい、文体ビッグマッチで切ってもおかしくないようなカードを、敢えて平日の後楽園2daysに配置してくる攻めっぷり!
 
これには驚かされましたわ…。
しゅごいいいいい!!!!!
 

まとめ

ノアの有観客興行再開2日目も、盛り上がりを見せる中で閉幕…。
 

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初日同様、ノアの興行を生で観戦できる喜びをかみしめる1日になったのですが、私の中で1点気になった点も…。
 
今回、大会2日目の中継は、CS放送の「G+」で1週間後に録画放送という形だったのですが、今後、「G+」の中継映像を、(サムライTVの時みたいに)ノアの有料動画配信サービス・「WRESTLE UNIVERSE」で配信する事はあったりするのだろうか、と。
 
今年1月にノアがサイバーエージェント傘下に入って以降、DDTの動画配信サービス「DDT UNIVERSE」でノアの大会配信がスタート。
この自粛期間中も、「ABEMA」や「UNIVERSE」を通じて、配信コンテンツを充実させていったノアでしたが、今後は「G+」とも連携をとれるようになると、めちゃめちゃありがたいなあ、と!
 
単純に、UNIVERSEで見られない大会が出て、ネックになってしまうのもキツいと言いますか…。
「G+」の視聴環境に入っている私自身、そう思いますもの。
 
後日配信でもよいので、何卒、よろしくお願いいたします…!!!!!!

THE OPERATION~2020.7.18 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

7.18に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 
3.22に行われた富士大会以降、無観客形式のTVマッチが続いていたNOAHにとって、この日は約4ヶ月振りとなる有観客興行!
 
私にとっても、後楽園ホールでの生観戦は実に4ヶ月振り。
そして、NOAHの生観戦となると、2.24の名古屋大会以来、約5ヶ月振りの出来事!
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

と言う訳で、今回は、プロレスリング・ノアの7.18後楽園ホール大会の観戦記になります!

 

久しぶりに写真を沢山アップできる幸せ、無上の喜び!!

 

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機は熟したこの日を待っていた Let's get movin
あらゆる事態にも備えた 僕らの作戦が これより遂行される
『THE OPERATION』 - 中田裕二
 

大会前

前述の通り、後楽園ホール(及び水道橋近辺)にきたのは約4か月ぶりだったのですが、まあ、当然ながら景色が色々と変貌していた訳でして…。
 

 

 

そして、当日の入場方式はこんな感じでした。
 

 

この日の出場選手も全員PCR検査を実施するなど、万全に万全を期して開催された今大会。

 

 

 後楽園ホールの座席も、御覧のように2席間隔を空けた状態。
 

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分かってはいたけれど、いざ生で見ると辛いものが…。
早く、この貼り紙が無くなることを祈るより他は無いですね…。
 

第1試合 岡田欣也vs稲村愛輝

 
有観客興行再開一発目は、若手同士のシングルマッチからスタート。
 

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7.5のTVマッチでも同じカードが組まれ、結果は稲村勝利も、内容面で岡田もかなり肉薄していた印象を受けました。
 
それを経て、今回の再戦と相成った訳ですが、試合は序盤から、岡田が巧みな関節技を駆使し、稲村を追い込んでいく展開に。
 

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TVマッチ期間中にトライしていた腕攻めや蹴りなど、この間、岡田が着実に牙を研ぎ続けてきた成果が、試合でもしっかり反映されていました。
 
実際生で見ていて、カメラを持つ手が震える程でしたから。
別人のようで、何かが乗り移っている、そんな不思議な気持ちを抱きながら見ていましたね。
 

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試合終盤、四つん這い状態の稲村に浴びせた踵落としが決まった際には、会場からどよめきも。
 

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この日の中嶋の蹴り、潮崎のチョップに並ぶレベルで、声が漏れたシーンでした!
 
ただ、そんな岡田を超えさせなかったのが稲村!
 
 

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最後は逆エビ固めでギブアップ勝利!
 
 

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オープニングから良い試合でした!
 

 

 

第2試合 谷口周平&モハメド・ヨネ&中嶋勝彦vs吉岡世起&大原はじめ&小峠篤司

 
「ヘビー級vs Jrヘビー級」という階級差がハッキリ分けられたカード。
 

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まず、この試合で私が印象に残った点は、小峠の盛り上げ方でしょうか?
 
有観客興行は再開されたものの、観客が大声を出して応援するのは原則禁止という状況…。
この状況下で、小峠は積極的に声を出しつつ、観客の拍手を乗せていく場面が試合中何度も見られました。
 

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「観客の代わりに選手が声を出し、それに観客が拍手で呼応する」
 
今後はこんな観戦スタイルが定番になりそうな気がしました(小並感)。
 
 
また、試合では、中嶋と吉岡による熱いキック合戦も展開!
これは是非とも見たかったやつ!!
 

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階級は異なれど、この蹴り合いだけでもかなり痺れるものがあったので、是非ともナショナル王座戦などで見てみたいマッチアップ!
 

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この日の吉岡は、場外ダイブで勢い余ってアクリルボードを吹き飛ばすなど(笑)、随所にインパクトを残していました。
 

 

終盤は大原と中嶋のマッチアップに。

 

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中嶋の猛ラッシュを耐え抜いていく大原でしたが、最後のバーティカルスパイクは返せず、中嶋が勝利!

 

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今大会、私は北側から見ていたんですけど、ポージングとかは大体南側で撮れる事が多い中、入場時~試合後まで全方位を意識してくる中嶋の振る舞いって最高だな、と思いながら見てました。

こういうの、本当に北側民としてはありがたい限り!!

 

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第3試合 鈴木鼓太郎&HAYATA&小川良成vsYO-HEY&原田大輔&タダスケ

翌7.19に行われるGHC Jr2大王座戦の最終前哨戦。
 
この日は、3vs3のイリミネーションマッチ形式で行われました。
 

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しかし試合は、タダスケが小川から3カウント⇒鈴木鼓太郎がオーバーザトップロープと、割と早い段階でSTINGERはHAYATA一人という窮地に立たされます。
 

 

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ここから、元RATEL'Sの3人HAYATAへの制裁がスタート…。
 

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ただ、この劣勢から、YO-HEYオーバー・ザ・トップロープで排除し、タダスケから3カウントを奪って巻き返していったのは流石の一言!
 
 
ラストはHAYATAと原田の一騎打ちに!
 

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制したのは原田!
HAYATAの身体に一発一発重い打撃を放っていくと、最後は片山ジャーマンスープレックスで勝利!!
 

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翌日のタイトル戦に向け、元RATEL'Sの3選手全員が王者から直接勝利という、これ以上ない形で最終前哨戦は終了。
 
ただ、あまりにも出来が良すぎる結果に、私自身、却って不安を抱いたのも正直なところ(笑)。
 

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決戦は翌日!!
 

 

 

第4試合 NOSAWA論外&ケンドー・カシン&カズ・ハヤシ&桜庭和志&杉浦貴vs仁王&覇王&マサ北宮&征矢学&拳王

杉浦軍vs金剛の10人タッグマッチ。
 
TVマッチ期間中に杉浦軍加入を果たしたカシンとカズ・ハヤシにとっては、この試合が有観客興行初のお披露目となりました。
 

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ボスの杉浦を始め、40〜50代のベテランが集ったこの日の「杉浦軍」でしたが、まあ全員元気そのもの!(笑)
 

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先陣を切ったボスの杉浦がマサ北宮と激しいぶつかり合いを見せれば、
 

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周囲は杉浦を休ませることなくリングへ戻すという(笑)。
 

 

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そして、桜庭と征矢のマッチアップという、恐らく年始には誰一人として想像できなかったであろう光景も実現!
 

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カズと仁王のマッチアップも良き!!
 

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10人タッグは人数が多い分、当然ながら一人ひとりの出番が限られてしまう訳ですが、それでも全員見せ場を作っていたのは流石の一言!!
 

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終盤、杉浦と仁王の一騎打ちとなるも、杉浦のオリンピック予選スラムで勝負あり!!
 

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勝利の瞬間、カシンに抱きつく桜庭!!
 

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そんなに歴史を追っていない私ですら、この光景はエモーショナルなものを感じずにはいられなかったので、他の方はもっと感慨深いものがあったのではないだろうか、という1シーンでした!
 

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メインイベント 清宮海斗&潮崎豪vs丸藤正道&武藤敬司

この日のメインでは、清宮と潮崎の「ゴーカイタッグ」と、丸藤&武藤の『M's alliance』が激突!
 
GHCヘビー級王座獲りに向けて動きを見せる武藤。
 

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予てより、武藤との対戦を熱望していた清宮。
 

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その清宮にアウトオブ眼中として扱われ、息巻く丸藤。
 

 

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そして、現GHCヘビー級王者の潮崎。
 

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TVマッチ期間中に築いてきた因縁を、ドンと盛り込む豪華カードとなりました。
 
試合は清宮と武藤のマッチアップから開戦。
 

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武藤だけを見ていた清宮とは対照的に、途中で場外へと出た際、ゲスト解説席の松井珠理奈に向かって愛想を振りまくなど、どこか余裕すら漂わせていた武藤。
 

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これには清宮も珍しく怒りを露わに。
そらそうよ…。
 

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そして、攻防は潮崎と丸藤にそれぞれスイッチ。
程なくして、双方共通のストロングポイントである、チョップ合戦がスタート!
 

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先にチョップを放ったのは丸藤。
静寂を打ち破る破裂音が、後楽園ホール中に響き渡ります。
 
ただ、後からやり返した潮崎のチョップも、強烈そのもの!
 
丸藤の胸板に潮崎の掌が叩きつけられた瞬間、会場中に響き渡った音は、破裂音というよりも、寧ろ「(鈍い)爆発音」という表現が的確ではないか、と感じた程。
 
悶絶してしゃがみ込む丸藤と、会場から漏れるどよめきが、その何よりの証左だったかと!
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再び清宮と武藤のマッチアップに移ると、武藤が清宮にエグいネックスクリュー!!!
 

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丸藤と清宮、潮崎と丸藤、武藤と潮崎、という各人のマッチアップも鮮烈そのもの。
 

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前哨戦とか一切絡みのないタッグマッチのはずなのに、これだけのスペシャルが詰まってる。
夢ですよ、こんなん!!
 
武藤が清宮にシャイニング・ウィザード!!
 

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丸藤と潮崎も、この日設置された特設カメラの目の前でチョップ合戦という、出血大サービス!!

 

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白熱した試合は終盤、丸藤が潮崎を捉えると…、
 

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武藤と共に、虎王とシャイニング・ウィザードの競演!!!!

 

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これはえげつない連携技でした…。
戦慄…!!!!
 
最後は武藤が清宮を排除すると、丸藤が潮崎のこめかみに虎王を発射!!

 

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あまりにも突然&新技が衝撃的過ぎて、写真は撮れず(笑)。
 
この強烈な一撃で、丸藤がGHCヘビー王者の潮崎から直接勝利!!
 
 試合後、丸藤が潮崎に挑戦表明。
このマイクは痺れた!
 

 

そして、清宮も武藤にシングルマッチを直訴!

これに対する武藤の返しが絶妙でした(笑)。

 

 

かくして、8.4後楽園で「潮崎vs丸藤」、8.10横浜文体で「武藤vs清宮」が実現することに。

 

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個人的に、後者に関しては、GHCヘビーの次期挑戦者決定戦の側面もあるかと。

 

うーん、勝ち負けが全く読めない!!

 
 

まとめ〜リスタートの第一歩〜

緊急事態宣言の解除後、NOAHにとって初の有観客興行となった今大会。
 
通常の収容人数のおよそ1/4にあたる、約500人限定で開催され、チケット代も8000円と6000円の2種類(以前なら最安値は4000円程度)に。
 
声援禁止、休憩時間なし、喫煙所閉鎖、規制退場、エレベーターでの昇降禁止、物販なし、といった多くの障壁はありながらも、NOAHもまずはリスタートの第一歩を切った形となりました。
 
やはり、会場で生で聴ける、選手同士の衝突音や打撃音は最高!
 
声援禁止ながら、試合開始前から大きな拍手で出迎えた観客も最高!
 
辛い現実はあれど、やはり、後楽園ホールで、日常で、プロレスが見られると言う事は、筆舌尽くし難い感動と興奮に満ち溢れていると感じた次第です。
 
本当に、本当にありがとうございました!!
 

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P.S. 松井珠理奈はめちゃめちゃ美人さんでした(語彙力)

 

 

あと、山田邦子も含めたゲスト解説2人のグッズが高クオリティでした(小並感)

 

 

GO〜6.14&6.21 プロレスリング・ノア 『GO FORWARD』観戦記〜

6.14・6.21に、ABEMAにて放送された、プロレスリング・ノアのTVマッチ・「GO FORWARD」を観戦しました。

 
今年の4月以降、NOAHが開催してきたTVマッチ。
 
タッグリーグやトーナメント、コンセプトを設けた大会(『NOAH NEW HOPE』etc)を除くと、基本的には「全6〜7試合で、約3時間」でパッケージされていましたが、今回は、NOAHのTVマッチでは初となる、ビッグマッチ仕様で開催!
 
両日とも、「全8試合&興行時間は約4時間」と、非常にボリューミーな内容になりました。
 
今回は、そんな2日間の観戦記になります!
駆け足かつ長文ですが、何卒…!!
 

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アンタのせいで
かわったよ 止まってなんかいられねえ
目を開けて見る夢をアンタが見せたんだ
どうしてくれんだよ
GO - a flood circle

 

 
 
 
 

Day1

三沢光晴の命日(6.13)の翌日に行われたビッグマッチ1日目は、3大GHC戦を中心にラインナップ。
 
タイトルマッチを除いた初日のカードの中で、私自身印象的だった試合は、セミファイナルの「丸藤雅道&望月成晃&武藤敬司vs清宮海斗&谷口周平&モハメド・ヨネ」でしょうか?
 
5月の『NOAH NEW HOPE』などで、武藤敬司との対戦を要求してきた清宮海斗
 
 
昨年9月の大阪ビッグマッチでは、清宮の熱烈オファーもあり、タッグを組んだ両者ですが、今度は対角線に立った格好。
 
 

 

 

試合前から武藤を前に息をまく清宮…。

 

 

しかし、この日の勝負は武藤に軍配!

GHCヘビー王者である清宮を、ものの見事に呑み込んでしまう、圧倒的存在感が半端なかったです…!

 

 

 

キャリアの差は当然あれど、清宮としては悔しい結果に…。

プレイヤー・武藤敬司の凄さを見せつけられた一戦でした。

 
あとは、『金剛』の「覇王&仁王&拳王」、「稲村愛輝&マサ北宮&征矢学」というタッグの並びが、カラーリングの統一感あって良かったと思うので、また見たいと思いました(小並感)。
 
 
 

鈴木鼓太郎vs小峠篤司

GHC Jrヘビー級王座戦
 
小峠が昨年7月にJrヘビー再転向を果たして以降、GHCシングル王座に挑戦するのは今回が初!
 
今年3月までJrタッグ王座を保持していた、元タッグパートナー同士の対決となりましたが、試合は終始、鼓太郎優位で進んでいき、「内容・結果共に鼓太郎の圧勝」だったというのが、私個人の率直な感想でした…。
 

 

個人的に、鼓太郎は「穴の無い」オールラウンダータイプだと思っていて、キャリアや実績面でも上の相手に「小峠がどう対抗していくか」という部分が試合の肝だったと思っていたんですけど、良い場面は殆ど作れず…。
 
この試合に限った話でもないですが、ユニット『FULL THROTTLE』の同僚である大原はじめには「腰攻め」、吉岡世起には「蹴り」というストロングポイントがあるのに比べ、小峠は、良くも悪くも「これ!」と言えるような、強みや武器に欠ける面があるかと。
 
今年5月に行われた清宮海斗戦もそうでしたが、試合の中で明確な爪痕を残せぬまま終戦している所が、個人的にはユニットのリーダー問題よりも気がかりだったり…。
 
個人的に、『FULL THROTTLE』の浮沈は小垰次第だと思っているだけに、ここから評価を覆していく展開が見たいです!
 
 

中嶋勝彦vs井上雅央

GHCナショナル王座戦
5月に杉浦貴との激闘を制し、王座戴冠を果たした中嶋勝彦の初防衛戦。
 
初防衛戦の相手は、前年のタッグリーグで中嶋から直接勝利を収めるなど、中嶋にとって天敵という印象もある、ベテランの井上雅央
 
ただ、この試合に関しては、「無観客」というシチュエーションが非常に悔やまれる一戦ではありました…
 
昨年8月のタッグ王座挑戦の時みたいに、観客が入っている状況であれば、マサオを応援するムードは客席から間違いなく生み出されていたはず。
 
ただ、今回は無観客というシチュエーション故に、試合中に直接マサオにレスポンスできる立場にいたのは、対角線にいた中嶋(或いはセコンド)くらい。
 
井上雅央の奏でる「マサオワールド」の独創的世界観は、やはり観客あってこそのものだと痛感した次第です…(まあ、マサオに限らず色々なことに言える話ではありますが)。
 
中嶋が防衛直後にリング上で「誰の挑戦でも受けるとは言ったけど、マサオじゃないよ。」なんて旨のコメントを残したように、試合は中嶋の危なげない完勝に。
 
でも、これだけは間違いなく言える…。
 
仁王立ちTKOとなった瞬間のマサオの姿、めちゃめちゃカッコよかったって!!
 

潮崎豪vs齋藤彰俊

三沢光晴の現役最後の試合に関わっていた両者が、三沢の命日(6.13)の翌日にタイトルマッチという、この時期だからこその一戦がタイトルをかけて実現!
 
終盤は潮崎が三沢のエメラルドフロウジョンを放てば、齋藤もバイソン・スミスのアイアンクロー・スラムを投下!
その後、齋藤が急角度バックドロップを潮崎に発射と、エモーショナルな場面の連続に、思わず私も画面越しから大興奮!
 
個人的に、実際映像で試合を見て、内容は(少なくともネットとかで言われるほど)悪いものではなかったと感じました。
この日の3大GHC戦の中では、一番内容も良かったですし。
 

 

 

ただ、ここで悔やまれるのは、試合では無く解説…。
 
初日のゲスト解説は、5.3のTVマッチ以来2度目の登場となった山田邦子
初回のTVマッチでは、独自ルートから出される選手の豊富な裏情報が中々に聞き応えあったので、私自身好印象を持っていたんですけど、この日はその裏情報が仇になった感…。
 
「居酒屋実況(?)」とでも言うんでしょうか?
多分、後日「ウォッチングパーティー」形式でやる分だったら、あの内容でも良かったんでしょうけど、脱線気味で試合中に要らない話も正直多かったかなあ、と。
 
「金剛vs杉浦軍」の時なんかは、対抗戦のお祭りムードに花を添えていただけに…。
「合う・合わない」の、「合わない」が今回だったのかなあ、なんて勝手に思ったり思わなかったり。
 
 
 

Day2

ビッグマッチ2日目は、2大GHC王座戦を柱に、Day1のバックステージで丸藤・武藤・望月らにより結成された「M's alliance」の初陣などがラインナップ。
 
第3試合では、小垰・大原・吉岡の『FULL THROTTLE』が、『金剛』と対戦。
 
元『金剛』の小垰と、『金剛』リーダーの拳王のマッチアップもありましたが、結果は拳王が小垰から勝利。
 

 

同時期にヘビー級に転向した両者で決着のついた所に、私自身思う部分があった試合でした…。

 
第4試合の「小川良成&HAYATA&岡田欣也vs原田大輔&タダスケ&YO-HEY」では、『STINGER』と元『RATEL'S』の抗争に割って入る、岡田の成長著しい姿に感動!
 

 

「M's alliance」の初陣となった、セミファイナルの「丸藤正道&武藤敬司&望月成晃&Xvs杉浦貴&桜庭和志&ケンドー・カシン&NOSAWA論外」では、新メンバーのXとして宮本裕向が登場!

 

 

 

 またNOAHに参戦が決まった事、本当にうれしい!

ぜひとも、ナショナル王座挑戦が見たいです…。

 

 

鈴木鼓太郎vsカズ・ハヤシ

Day1のGHC Jrヘビー王座戦終了後、カズ・ハヤシが挑戦表明した事で実現した一戦。
 
双方エルボーのブロック合戦⇒ハンドスプリングからのエルボーやキックの応酬など、一つひとつの流れが流麗かつ熱いという、至高の内容でした!
 

 

 Day1の初防衛戦で感じた物足りなさ(not鼓太郎)を、カズが間違いなく埋めてくれた事を実感。

正直、第5試合という位置では勿体なかった気も。

逆にそれが贅沢!

 

また見たいです!

 

中嶋勝彦vs征矢学

GHCナショナル王座戦
 
Day2直前の2日間にわたり配信された、GHCナショナル王座次期挑戦者決定トーナメント『ALL FOUR SIDES』。
ここで優勝した征矢が、王者・中嶋に挑戦したメインイベント。
 
 
今年、WRESTLE-1に外敵として乗り込んだ中嶋と、当時直接的な絡みが無かった征矢。
団体の活動休止が無ければ、「WRESTLE-1チャンピオンシップ」で実現していたかも知れないカードが、NOAHマットで実現した訳ですが、まあ、凄かった!
 
個人的に、Day1の初防衛戦が「無観客」というシチュエーションに泣かされた一戦ならば、この日の防衛戦は、「無観客」を跳ね除ける熱量に満ち溢れていた一戦だったと感じました!
 

 

終盤、征矢が弾道(ラリアット)にブレーンバスターと、必殺コンボを連発!

中嶋の敗戦が何度も頭をよぎる、キワキワの戦いではありましたが、中嶋も間一髪でトドメの弾道は阻止!

ここで決めさせなかったのが、勝負の分かれ目になったかと。

 

4時間近くの興行のメインを飾った激闘は、中嶋がバーティカルスパイクで征矢から勝利し、決着!

見事、王座防衛を果たしたのでした。

 

征矢も負けたとはいえ、格は落ちないどころかガッツリ上げる見事な内容でしたし、今後もまた、タイトル戦線に加わってほしい所(願望)。

 

個人的には、5月の「中嶋vs杉浦」、新日の「永田vs鈴木みのる」と並ぶ、2020年無観客試合のベストバウトに挙げたい一戦でした!

 

 

 

まとめ

2週にわたって放送されたNOAHのビッグマッチ『GO FORWARD』。

とにかく内容が濃かった2日でした(笑)。

 

前述したように、大会時間の長さに関しては、一考が必要だった気はします。

(参戦選手を両日被りなしで分け、2Days方式にした違いこそあれど、)同時期のDDTのビッグマッチくらいサクサク進む感じは欲しかったかなあ、と。 

初日のエンディングでも、山田邦子が「もう(夜の)11時過ぎちゃいました」なんて事に触れていましたし。 

 


内容については賛否分かれた部分もありましたが(主にDay1)、それでも、視聴数は5月に比べれば、明らかに増えている事実。 

 

特に、6月14日配信された「NOAH “GO FORWARD” powered by ABEMA」 は10万回以上視聴されSNSのデータを見ても、去年11月に両国で開催された年間最大のビックマッチと同等の反応を得ることが出来た。
これは、コロナ禍により開催出来なくなってしまった大会の代わりにと始めたものが、昨年最大の大会と並ぶほどのビックコンテンツに成長した証ともいえる。AbemaTVという媒体の大きさが完全な追い風となった。
 

note.com 

 

5月3日で約8万4千、5月10日で約10万3千だった視聴数が、6月21日には約4倍に跳ね上がっていた訳ですから、これは凄いとしか!


rembrandt38hentai.hatenablog.com 

そんなNOAHも、7.18から有観客興行が再開!
 
この無観客の期間中も、プロレスを絶やさず、先陣を切って話題を提供し続けてきた団体の一つがNOAHでした。
 
この約4か月を、今後のプラスに繋げていく展開が、今から楽しみでなりません!!

2020年上半期の個人的ベスト興行について

2020年も、早いもので既に半年が経過しました…。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

今年は新型コロナウイルスの影響で、当然の如く、中々会場に行けない日々も続いた上半期でしたが、それでも、個人的に強い印象を残していった興行は多かった訳でして…。

 

これを取り上げておかないと、イカンやろ~!!!

 

という気持ちなので、今回は、私が推したい上半期の10興行を紹介していきたいと思います!

 

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①1.4 プロレスリング・ノア 後楽園ホール

新日本プロレス・東京ドーム大会の真裏に、NOAHが開催した「裏イッテンヨン」。
翌1.5の昼興行とあわせ、「裏ドーム」の2days興行となりました。
 
 
発表当初、やや無謀にも思えた挑戦も、結果は両日全席完売と大盛況!
 
会場でフォロワー様達と興奮を共有した2日間は、私にとって忘れられないものがありましたが、中でも、HAYATA vs小川良成」、「杉浦貴vsマサ北宮」、「清宮海斗vs潮崎豪」のGHCシングル王座戦が組まれた、1.4後楽園は激熱でした!
 

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②2.22「Bar045」自主興行

横浜・関内のプロレスバー・Bar045による3度目の自主興行

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自主興行ながら、各団体から選手が集うのも、この興行ならでは!
 

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去年も去年で、松本浩代水波綾が男子レスラーとバチバチやり合うトチ狂いっぷりが光った興行ではありましたが、今年は関本大介の「ホーッ!!」だったり、CIMAがTAMURAを介して大谷譲二にエールを送ったりと、個人的には、エモーショナルな場面が数多く見られた興行のように感じました。
 

 

 

 
そんな大会の個人的ベストバウトは、唯一の女子プロレス提供試合だった、第2試合の「優宇&松本浩代vs朱崇花&山下りな」。
「普段女子プロレスを見てない」という方にも、全力でオススメしたい試合でした!
 

 

③2.23 2AW TKPガーデンシティ千葉

全7試合がどれも好勝負だった上、試合以外の点でも、長期欠場中だった真霜の復帰発表に、岡林裕二のタイトル挑戦表明と、非常に濃い内容の大会に。
 

 

 

 
そして、何より一番凄かったのは、これだけ内容は濃かったのに、興行時間は約2時間だった点!
 

 

 

 

 
特に、メインで2AW無差別級王座を防衛し、メインを締めた浅川紫悠の事は、もっともっとプロレス界に知られていってほしいと感じた次第です
 

 

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素晴らしかった!
 
 

④3.1 プロレスリンZERO1 後楽園ホール

新型コロナウイルスの感染拡大による興行の延期・中止が相次ぐ中で開催された、ZERO1の旗揚げ19周年記念大会。
 
 
そんな逆境にあっても、セミの「関本大介&岡林裕二vs杉浦貴&田中将斗」、メインの「火野裕士vs佐藤耕平」を中心に、改めてプロレスの面白さ・楽しさ・熱さを真っ直ぐに伝えてくれたのが、この大会でした。
 

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その点も含め、今大会は私にとって「上半期の神興行」だったと、迷いなく言い切れるレベル。
それだけ、内容が充実していましたから!
 
 
個人的に、2018年11月の新木場、2019年元日の後楽園&3月の靖国神社と、ここ2〜3年、毎年のように神興行を生み出している印象のあるZERO1
 
6月末には、佐藤耕平日高郁人高岩竜一の退団が発表されましたが、また熱い試合が下半期も見れることを、心より楽しみにしております!
 
 

⑤3.29 プロレスリング・ノア 後楽園ホール

今年3月末以降、新型コロナウイルスの影響により、各団体が「TVマッチ」と銘打って、無観客興行を配信する機会が増えました。
その「TVマッチ」という名称を正式に使い出したのは、恐らくこの大会が初だった記憶(間違っていたらすいません)。
 
 
大会の2〜3日前に出された「緊急事態宣言」の影響により、観客を入れての興行が急遽中止に…。
それに伴い、無観客での興行開催となった今大会。
 
しかし、無観客試合決定〜大会当日までの限られた時間の中で、試合の合間に選手がファンに向けてメッセージを発信したり、バックステージやリング上で見せる選手同士のやり取り(特に、杉浦がカメラにマイクを向けるくだり)だったりと、最後まで「ファンがそばで見てくれている」事を前面に意識していく興行に。
 
正直、グッとくるものがありました…。
 
 
タッグ王座を除いて行われた「4大GHC王座戦」は、どの試合も好勝負が展開されていきましたが、メインの「潮崎豪vs藤田和之」によるGHCヘビー級王座戦は歴史的一戦に!
 
「30分以上に及ぶ睨み合い」に代表される前半戦から、後半はバルコニーやエレベーター前などのホール全体を使用する、無観客という状況を逆手に取っていった後半と、緩急自在な試合内容は、個人的に、今年のベストバウトの一つに推したいところ!
 
恐らく、今後何年経っても「語れる」興行になった気がします!
 

⑥5.23 ChocoProLIVE! #16

 
全2試合ながら、マットプロレス形式で場内を所狭しと駆け回った、「駿河メイvs朱崇花」のメインが印象的だった大会。
 
当日、木村花の突然の訃報が流れた直後の興行はありましたが、元パートナー・朱崇花の逞しさだったり、終始明るさに満ち溢れた大会の空気だったりに、私自身非常に救われたと言いますか。
 
 
単純に、人に薦めたい興行の一つ!
無料で視聴できるので、是非!
 

⑦1.26 プロレスリングBASARA 王子BASEMENT MONSTER(夜)

 
2020年より、DDTグループから独立したプロレスリングBASARA
 
独立後初となる新宿FACE大会(1.22)も素晴らしかったのですが、個人的には、「イサミ軍vs阿部軍」による対抗戦となった、この日の夜興行をチョイス!
 

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この大会をチョイスした一番の理由は、選手が良い意味で、観客と同じくらい試合を楽しんでいたから!
その点は、今回選んだ10興行の中でもダントツでしたし、客席から見ていてもビシビシ伝わってきました。
 

⑧2.2 大日本プロレス 上野野外音楽堂(第2部)

 
これまで、「色々ヤバそう」という理由だけで観戦を避けていた、大日本プロレスの「ポセイドンアドベンチャー」…。
 
そんな私でしたが、今年、遂に生ポセイドンを初体験(笑)!
 

 

 
一言で表すなら、「百聞は一見に如かず」という諺通りの内容でした、
 

 

 
ポセイドン前に着ていた雨合羽を、セミファイナルでアブドーラ小林宮本裕向に引っ剥がされたり、メインはメインで、当然の如く最前で水をガンガン浴びたり…。
 

 

 

 

 

まあ、えげつなかったです(笑)。
 
ただ、一番怖かったのは最前列より、2列目以降にバンバン水が飛んで来ていた事ですかね…。
私も、そこで運良く難を逃れた気も…。
 
こういうのは、実際に体感してみないと、本当に気付かなかった点だったように思います(笑)。
 
 

⑨1.3 全日本プロレス 後楽園ホール

 
セミの「横須賀ススムvs佐藤光留」における佐藤光留
 

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メインの「宮原健斗vsジェイク・リー」におけるジェイク・リー。
 

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大会前、勝利を予想する雰囲気が大勢だったように思われた両者が、敗戦してしまう結末に、(陳腐な言い方ですけど)「プロレスの怖さ」を感じたと言いますか…。
 
ただ、そういうアウェイの雰囲気を跳ね除ける程、ススムや宮原の地力は凄かった!
 

 

 

興行自体も1試合目から良い内容が続く内容になっていましたし、個人的にはそういう点でも推したい大会です!

 

⑩3.8 センダイガールズプロレスリング 新宿FACE

④のZERO1同様、新型コロナウイルスによる興行延期・中止の真っ只中で開催された大会。
 

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当日は、「入場時、スタッフによる手指のアルコール消毒実施」に加え、「退場時は南側から規制退場」と、ライブハウスとしても利用される新宿FACEで、徹底したコロナ対策がとられました。
このような規制退場まで行う徹底した対策を取った興行は、この日の仙女と夜のZERO1北千住大会が、その先駆けだったかと。
 
メインイベントの「橋本千紘vs朱里」による、センダイガールズワールドチャンピオンシップ王座戦も激闘となりましたが、この日は何と言っても、選手のマイクに尽きました!
 

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アジャコングの年間最優秀クラス確定な熱い言葉の数々や、メインを締めた橋本千紘による、「今日の大会が終わって良かった、ではなく、2週間後に感染者なしで終わって、初めて良かった、だと思う」という発言など、とにかく熱かった印象!
 

 

 

 

毎年、東日本大震災の3.11が近づく時期のセンダイガールズ東京大会は、「あの日を忘れない」というタイトルが題されているのですが、今年の興行は、底から湧き出て来る「生きるエネルギー」を貰えた、私自身忘れられないものになりました。

 

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下半期はどのような興行に巡り合えるのでしょうか?
こういう手探りな時期ではありますが、下半期もプロレスを楽しめることを信じて…!

謎のオープンワールド~5.24・5.31 プロレスリング・ノア『NOAH "NEW HOPE"』観戦記~

5.24、5.31にABEMAで放送された、NOAH TVマッチ・『NEW HOPE』を観戦しました。
 
今回のTVマッチは、「清宮海斗を中心にしたTVマッチ」というコンセプトで、2週にわたり開催。
 
両日とも、「Jrヘビー級のタッグマッチ1試合+シングルマッチ3試合」という編成+清宮&稲村愛輝&岡田欣也の若手3選手はシングルマッチに出場と、若手主体の色合いが強い大会になりました。
 
今回は、そんな「NOAH NEW HOPE」の観戦記になります!
 

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大会概要

 
今大会は、今年4月以降のNOAHのTVマッチのメイン会場であった「ノア特設アリーナ」ではなく、「シャトーアメーバスタジオでの開催となりました。
 
私自身、(映像で)「シャトーアメーバスタジオ」を見て真っ先に感じたのは、「王子BASEMENT MONSTER」と「アイスリボン道場(蕨レッスル武闘館)」の雰囲気に近い、ということ!
 

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実際、リングは、普段NOAHで使用している通常の6.2mタイプではなく、今回は5mタイプを使用していたり(by Day1の解説)、最前列から試合を見ているようなカメラアングルだったりと、完全に上記の会場と一致!
 
たまらん!たまらん!
多分、アイスリボン道場や王子の雰囲気が好きな方には刺さりそうな会場かと(小並感)!
 

Day1

後述しますが、初日は、清宮海斗による「レインメーカー発言も飛び出すなど、これまでのTVマッチにおける攻めの姿勢は継続…。
 
ただ、私自身、初日に関しては、「(前半戦に出場した)Jrヘビー級の活躍が目立った大会」という印象を受けました。
 
まずは、オープニングの「原田大輔&タダスケvs仁王&覇王」から。
 
5月のTVマッチ2Daysにおいて、3軍抗争を予感させたJrヘビー戦線…。
 
この抗争に入っていない「金剛」Jrと、元GHC Jrタッグ王座チームによる20分1本勝負でしたが、互いに一歩も譲らぬままドロー。
試合後、解説陣が「原田&タダスケが仕留めきれなかった」というニュアンスで評していましたが、個人的には双方拮抗していた内容だったかと。
 
良い試合でした!
 
※今大会前に、RATEL'Sの解散や、それに伴うRATEL'Sの連載終了(⇒原田、YO-HEY&タダスケに分かれた)もあったりしたので、正直、原田とタダスケが仲間割れ⇒どちらかが金剛入り試合になるとばかり思ってました…(すいません!)。
 
 
第2試合では、元「杉浦軍」見習いの岡田欣也と、前回のTVマッチで「杉浦軍」を離脱した大原はじめのシングルマッチが実現。
 
この日の大原はとにかく凄かった!
 
普段なら、重点的に腰攻め⇒「ムイビエン」という必勝パターンに持っていく事の多い大原ですが、この日は腰ではなく、岡田の首を念入りに攻め立てていく場面が目立ちました。
 
また、動きに関しても、岡田のフライングメイヤーをすり抜けてから即座にヘッドロック極めたり、逆にフライングメイヤーを耐える岡田の顔面にニーリフト&ネックロックと、もうキレッキレ!
 
最後はクロスフェースロックで岡田を仕留め、勝負あり!
 
ただただ、大原はじめを堪能する一戦になりました。
大原、すぐにでもJrヘビー王座に挑戦しよう!(提案)
 

 

 
セミファイナルでは、デビューから2年経っていない稲村愛輝が、今年でデビュー15年目を迎える谷口周平と一騎打ち!
 
稲村のエルボー音、先日の「杉浦vs中嶋」戦の時みたいに、画面越しにもハッキリ聞こえてきたので、正直ビビりました…。
 
試合は、全体的に稲村が谷口を押していた印象でしたが、最後は谷口がマイバッハプレスで稲村から勝利!
ただ、近い将来、稲村がNOAHで先輩超えを果たす日も近いと思わせる内容でした
 

 

 
 
そして、初日のメインは、今回の主役・清宮海斗と、GHCタッグ王者のレネ・デュプリシングルマッチ
 

 

 
先の『GLOBAL TAG LEAGUE』で優勝したデュプリ&イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr組に、唯一勝利しているのが、清宮&谷口の「アンチェインズ」でした。
 
メインの結果次第では、タッグ王座挑戦もありそうなカードでしたが、試合は、清宮がタイガースープレックスホールドでデュプリから勝利!
 
惜しくも敗れたデュプリでしたが、元GHCヘビー王者相手に、終盤まで一進一退の攻防を繰り広げるなど、シングルプレイヤーとしての存在感を残す内容。
あれだけデカい選手ですし、シングル戦線でも是非是非見てみたい!
 
 
試合後、清宮はカメラに向かってマイクアピール!
 
 
俺が前に言ったこと、忘れてないよね?武藤敬司と、戦いたい!これは、俺の、心からの叫びなんだよ。会社に届いてるかな?
 
それと…、これはまあ、俺の…。俺の願いっていうか、頼みというか、どう、これが、なっていくのか、どこまで、この話が続いていくか分からないけど。「レインメーカー」を、この身体で体感したい。
 
(清宮が両手を大きく広げるポーズ)
 
 
これから、このリング、『NOAH NEW HOPE』で、超新星爆発を起こしていくんで、SUPERNOVAに期待してくれ!

 

 

 

 

 
 
この日、解説として登場した潮崎も、清宮のマイクに対し、このようにコメント。
 
言うのは全然自由だし、やりたいっていうんであれば、やれるところまで持っていかないといけないですからね。発言すること以上に、実現に向けてこれから大変だと思います。その意気は良しと言うことで、心意気は見ていて伝わったと思います。
 
清宮の口から、「オカダ・カズチカ」というフレーズは一言も出ていない訳ですけど、それでもレインメーカー」という固有名詞が、オカダの存在を印象づける絶対的なものであるという事を、改めて実感した次第…。
 
さあ、どうなるでしょうか…?
 

Day2

2日目は、小峠篤司らにより結成された新ユニット・「FULL THROTTLE」が登場!
オープニングマッチで、小峠&大原はじめvs金剛Jrとのタッグマッチに挑みました。
 
この試合では、Day1でキレッキレだった大原は勿論のこと、小峠も非常にイキイキしていた印象!
小峠の出したネックブリーカードロップ、蝙蝠つり落としなどの技も、フィニッシャーのキルスイッチに向けた布石感があって、良き!
小峠も、こういう攻めが常時続けていければデカいと思うのですが、その一歩目としては上々だった気がしました。
 
 
第2試合の「岡田欣也vsモハメド・ヨネ」では、序盤からヨネの胸板にエルボーをぶち込んでいく岡田と、それを受けて鬼と化したヨネ、という、刺激的な内容に。
 
大原相手に為す術なく敗れた初日とは違い、この日の岡田は、前へ前へと出ていく積極性が光っていました!
 
ヨネ相手に繰り出した、サイドキックや前蹴りも良かったですし。
中嶋や拳王とは、また毛色の異なってくる蹴り技だと思うので、この辺は岡田の個性として、どんどん出していってほしい所。
期待!
 

 

 
セミファイナルでは、「谷口周平vsレネ・デュプリ」がシングルで激突!
大型選手同士の激しい当たりが、先述した5mリングで実現したこともあり、いつも以上に迫力満点!
 
谷口にとっては、初日の清宮同様、レネに勝てばタッグ王座挑戦にもグッと近づいてくる一戦。
でしたが、終盤、マイバッハプレスをデュプリに膝で迎撃されると、すかさずレネがダイビングボディプレスを投下!
 
谷口のお株を奪うフィニッシャーで、デュプリがこの一戦を制したのでした。
 
全体的に、エプロンでの攻防も含め、デュプリが優位に進めていた印象を持ちました。
(おそらく今秋予定の)『N-1 VICTORY』へのエントリー、全裸待機!
 
 
 
 
そして、2日目のメインを飾ったのは、「清宮海斗vs稲村愛輝」シングルマッチ
「NEW HOPE」の大会テーマに相応しい、若手同士の一戦に。
 
両者のシングル戦績は、これまで稲村の3戦全敗…。
この日、先に勝負を仕掛けたのは稲村でした。
試合開始のゴングが鳴らされた瞬間、稲村は清宮に強烈なエルボーを連発!
 
初手から試合のペースを掴みにかかる稲村でしたが、直後に形勢が逆転…。
 
序盤に、清宮が稲村の左腕に攻撃の的を絞り始めたんですけど、それ以降、稲村が押される時間帯が続いてしまった印象…。
 
稲村も、終盤に入ってからは、ストレッチマフラーホールドで清宮の脚を攻めるものの、早々にエスケープされてしまうなど、決定打には至らず…。
 
最後は、清宮がファルコンアローのような体勢から、サイドに稲村を落とす新技で勝利。
(実況では、変型リバースネックブリーカーと呼ばれてました。)
 

 

 
今年1月にGHCヘビーを落とし、2月にはGHCナショナル挑戦も杉浦に退けられた清宮ですが、このTVマッチ期間中に、局所に的を絞る攻撃だったり、新技を導入してきたり、と、試合の幅をグングン拡げている印象!
 
個人的に、少し前の清宮だと、「相手の攻撃をガンガン受け切って、終盤にラッシュをかける」イメージが強かったんですけど、特に今年に入ってからは、相手の一点を攻めていくなど、序盤から優位に立つ試合も増えた印象。
 
稲村の成長度合いは別格レベルですけど、それよりも更に上を行く清宮に慄いた一戦でした…(しゅごい!)。
 

 

 
試合後には、清宮がマイクを持って、「NEW HOPE」の次回開催を示唆する発言も!
 
清宮が締めのマイクを終えた直後、リングに姿を現した選手が…。
 
何と、その選手は、元WRESTLE-1稲葉大樹!!
 
ロープ越しから、ゼロ距離で清宮と稲葉が睨み合うシーンで、2日目の「NEW HOPE」は幕を閉じたのでした。
 

 

 

 

個人的にエモかった場面は、清宮が「失敗なんて恐れてらんない」と言った後に、稲葉が登場したシーン!
 
 
振り返れば、W-1時代の今年1月の事…。
外敵として、単身W-1に乗り込んできた中嶋勝彦とのタイトルマッチに臨んだ稲葉。
 
しかし、試合は、結果・内容ともに中嶋に差を突きつけられる形で、稲葉の完敗という結果に…。
 
 
あれから約4ヶ月半…。
 
私個人の短絡的な思考にはなってしまいますが、仮にこれを稲葉にとっての「失敗」と捉えた時、今回単身ノアマットに乗り込んできた稲葉という存在は、「刺激的のあるリング」や、失敗も恐れない姿勢を見せる「NEW HOPE」にうってつけの人材なのではないか、と!
 
 
だから、早く双方の当たる試合が見たいんじゃああああああ!!!!
(タッグ?それとも、シングル!?)
 

まとめ

2週連続で放送された、今回の「NOAH "NEW HOPE"」。
 
放送前は、今年3月に開催予定だった、若手主体興行の流れを汲む内容になるのかなあ、なんて予想していた私。
 
ただ、今回の2daysは、若手主体でありつつも、6月のTVマッチ・「GO FORWARD」に向けての、序章的な意味合いを兼ねる大会だったような気がします。
 
実際、試合間のインターバルには、「潮崎豪vs齋藤彰俊(Day1)」、「中嶋勝彦vs井上雅央(Day2)」のタイトルマッチが発表され、前回のTVマッチで新たな局面に突入した、Jrヘビー級戦線にもスポットが当てられていましたから、その辺の印象も大きかったかと…。
 
 
まあ、人の往来を減らそうと呼びかける、今の時勢が時勢なだけに、「団体を問わずに若手選手を呼び、切磋琢磨していく」というのも難しいのかなあ、なんて思ったり思わなかったり…。
 
以前のセムに当たるような内容も、今回の「NEW HOPE」とは別路線で見たいところではあります。
 
個人的には、宮脇純太が負傷欠場中という点が一番惜しまれる大会ではあったので、彼が復帰して、この「NEW HOPE」で輝く姿が是非とも見たいところ!
 
(「NEW HOPE」の次回開催がいつになるか分かりませんが、)待ってます!