レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

Arma~2020.12.6 プロレスリング・ノア代々木第二体育館大会観戦記~

12.6に、国立代々木競技場第二体育館で行われた、プロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 

 

 
旗揚げ20周年イヤーにスタートした、NOAHのビッグマッチシリーズ・『NOAH the CHRONICLE』。
 
 
一時は新型コロナウイルスによる影響を受けながらも、Vol.4まで開催されたシリーズの集大成として銘打たれた『FINAL CHRONICLE』のメインは、「潮崎豪vs杉浦貴」によるGHCヘビー級王座戦。
 

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丁度11年前の2009年12月6日に行われた、NOAH日本武道館大会のメインと(王者・挑戦者の構図含め)全く同じシチュエーションで行われた、歴史と現在を感じさせる頂上決戦は、文字通りの激闘になりました!
 
今回は、そんなNOAH代々木大会の観戦記を綴っていきたいと思います。
 
 

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物語は終わりじゃないさ
全てを抱えて行く
愛(かな)しみがまだわからない
とは言わせない
とそう思うのさ

そううたおう
Arma - GRAPEVINE

 

 
 
 
 

・大会概要

・第1試合〜第4試合

第1試合開始前、NOAHから重大発表としてVTRが…。
 

 

2021年2月12日・NOAH日本武道館大会、開催決定!!!
 
大会前に発表していた告知Vの時点で、期待感が高まっていた部分はありましたが、いざ決まると嬉しいもの!
 
日本武道館開催の余韻が冷めやらぬ中、第1試合・「岡田欣也vs矢野安崇」がスタート。
 

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今年3月頃から現在まで、観客が声を出して応援できない状況が続く中、矢野が積極的に声を出してくれるのは大変ありがたい…(泣)。
 

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敗れたものの、オープニングを盛り上げた矢野は、まさしく元気印!
 
第2試合は、「原田大輔&小峠篤司&宮脇純太vsタダスケ&覇王&仁王」の6人タッグマッチ。
 

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12.19名古屋大会で行われるGHC Jrヘビー級王座戦・「原田vsタダスケ」の前哨戦として組まれた一戦でしたが、原田がタダスケから直接勝利。
 

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約1年前はタッグ王者として組んでいた2人が対角線に立つ構図、なんだか不思議な思いで見てしまいました(笑)。

 

第3試合は、「大原はじめ&YO-HEY&吉岡世起vsマサ北宮&征矢学&中嶋勝彦」による、「Jrヘビーvsヘビー」の異色対決に。
 

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階級差こそあれ、『金剛』ヘビー級の強さに戦慄…。
 

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個人的に、大原が直接フォールを取られたのは悔しかったりする気持ちも。
『金剛』、強すぎる…。
 

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第4試合では、「小川良成&HAYATAvs鈴木鼓太郎&サルバヘ・デ・オリエンテ」のGHC Jrタッグ王座戦が実現。
 

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小川率いる『STINGER』を追放される格好となった鼓太郎は、謎のマスクマンであるオリエンテを従え、王者チームの『STINGER』に挑戦。
 

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鼓太郎&オリエンテ組は、組んだ回数こそ少ないながら、連携面はスムーズ。
 

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ただ、王者チームの方は、終始鼓太郎に目をつけていた印象。
 

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鼓太郎も鼓太郎で、小川の顔面を軽く撫でるようにして蹴るなど、挑発が止まらない(笑)。
オリエンテも、要所要所で相手のカットに入るなど、分断工作も巧し!
 
ただ、試合の方は、意外な形で終着点を迎えます…。
 
何と、オリエンテが鼓太郎にトラースキック!
 

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そこから、オリエンテクラッシュが炸裂!
 

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カバーに入るだけとなった小川が、鼓太郎から3カウントを奪い、王座防衛。
 

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試合後、HAYATAがオリエンテのマスクを剥がすと、現れたのはプロレスリングFREEDOMS進祐哉!!
 

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HAYATAがNOAHに参戦する前、FREEDOMSでタッグ王座を獲得していた事があるんですけど、その時のパートナーが進だったんですよね。
つまり、盟友、来たる…!!!!
 

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大会後には、12.19名古屋大会で、鈴木鼓太郎とのシングルマッチも正式決定。
いきなり前Jrヘビー王者とシングル、という時点で期待値高そう。
 

 

 
個人的に、ダムズのテクニカルな面を担う進が、小川のいる『STINGER』に加入したのは非常に楽しみです。
 
 
そして、NOSAWA論外の誘いを再三に渡り断ってきた鼓太郎は、遂に論外と合流!
 

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どうなる、NOAH Jr!?
(毎回言ってる気はするけれど…)
 
 

・第5試合〜セミファイナル

セミ前の第5試合は、「拳王vs桜庭和志によるGHCナショナル王座戦
横浜武道館大会のメイン終了後、桜庭の挑戦表明により決定した一番!
 

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今年5月に配信された「金剛vs杉浦軍」のユニット対抗戦のメイン(イリミネーションマッチ)では、最後に残った拳王と桜庭による一騎打ちが実現したものの、この時は拳王が丸め込みで辛くも勝利という結果に。
 
 
大会前の記者会見で、拳王が桜庭にフットスタンプを投下する一幕もあり、個人的には、桜庭勝利のフラグが立ってるなあ、と思いつつ観戦。
 
 
試合の方ですが、どんな体勢からでも腕を極めてくる桜庭の土俵に、王者・拳王がガッツリ上がっていく展開に。
 

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どんな不利な状況でも、一瞬で戦況をひっくり返す恐さを桜庭は持っている、桜庭和志の恐ろしさ…!
 

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終盤は桜庭の変型膝関節技に苦しめられた拳王でしたが、最後は前回同様、関節技を極めに入る桜庭を押し潰すように丸め込んで、見事勝利!
 

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フィニッシュシーンがあっという間過ぎて、写真は撮れず…!(笑)
 
試合後に、頭を指差しながら「ここが違うんだよ」とアピールする拳王!
 

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欲を言うと、もっと時間を割いて見たい試合ではありました…。
唯一の不満点はそこだけ!
 
セミファイナルは、「丸藤正道&宮本裕向&船木誠勝&丸藤正道vs稲村愛輝&稲葉大樹&谷口周平&清宮海斗の8人タッグマッチ。
 

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豪華メンバーが揃うカードで、私が最初に目を引いた場面は、丸藤と稲葉のマッチアップ。
 

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丸藤が、稲葉に「来いよ」と指名する形で実現したバトルは、場外でも、試合が終わった後でも、収まることなくヒートアップ!
 

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先日の大阪ビッグマッチの時も火花を散らしていただけに、どこかでシングルが実現してくれると面白そう!
 
あとは、豪華メンバーに囲まれる試合で、宮本裕向の存在感が一際光を放っていたような気がします。
 
相手のロープエスケープを妨害する動きでクスッとさせたかと思いきや、終盤は相手チームが連発するジャーマンスープレックスの波をガッツリ受けまくるタフっぷり、というギャップが凄まじい!
 

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最後は稲村の「無双」に敗れた宮本ですが、来年は叶うなら、『GLOBAL TAG LEAGUE』などで是非見たいところ。
各所から引っ張りだこの選手だけに、厳しいとは思うんですが…、何卒!!
 

 

しっかし、黒のツーショルダーというシンプルな恰好に戻しても、ますます強さを見せつける稲村って、凄い!!
 

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・「潮崎豪vs杉浦貴」

『FINAL CHRONICLE』と銘打たれた今大会のメインイベントは、「潮崎豪vs杉浦貴」によるGHCヘビー級王座戦!
 

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今年の「裏イッテンヨン」で清宮海斗に勝利&王座戴冠を果たして以降、ここまで、藤田和之齋藤彰俊丸藤正道、拳王、中嶋勝彦から王座を護ってきた潮崎にとって、杉浦は避けて通れなかった相手…。
 
昨年9月の『N-1 VICTORY』公式戦でも壮絶なバトルを繰り広げた両者だけに、2020年も残り1ヶ月を切ったタイミングに満を持して切った、締めくくりの大一番!
 
両者の握手で始まった試合の序盤は、双方オーソドックスな打撃技を主体に展開。
 
2週間前の中嶋戦に比べ、立ち上がりは静かな入りだった印象を受けましたが、今振り返ってみると、ここから試合最終盤まで、潮崎も杉浦も、フィニッシャーをある程度残している状態で闘っていたんですよね…。
凄い!
 

 

 

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潮崎の強烈な逆水平チョップにより、胸板が裂かれた杉浦。
丸藤や潮崎のチョップを何度も受けている古傷とはいえ、数発でこうなるとは…。
 

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過去の挑戦者同様、潮崎の手負いの右腕を破壊しにかかる杉浦!
 

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潮崎のチョップと、杉浦のエルボーを中心とした削り合いで、あっという間に通り過ぎてしまった中盤戦。
もう、言葉はいらない素晴らしさ!
 

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杉浦のオリンピック予選スラムは、カウント2!
 

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2発目を狙いに行った杉浦でしたが、それを振り切るように、潮崎が左腕でラリアット

 

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もうすぐ試合時間も40分に突入しようという場面で、潮崎がトペスイシーダ!!
 

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私の中では、この辺りから、2週間前に打ち立てられた個人的年間ベストバウト・「潮崎vs中嶋」を更新しそうなモードに突入!
 

 

試合が山場に差し掛かったのは、開始から45分を経過した辺りでしょうか?

 

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2度目のオリンピック予選スラムが決まらなかった杉浦は、潮崎をコーナーに上げて、雪崩式オリンピック予選スラムを決めにかかりますが、潮崎が河津掛けのような体勢で杉浦と共にコーナーから落下!

 

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そこから潮崎がムーンサルトプレスを敢行するものの、杉浦が剣山でカウンター⇒フロントネックロックへと移行!

 

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一気に潮崎を絞め落としにかかる杉浦!

ただ、潮崎も、手負いの状態から杉浦を投げる!

 

この時、完全に潮崎が杉浦を完全に持ち上げきれなかった辺り、相当満身創痍だという事を感じました…。

 

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試合終盤、祈るようにして手を合わせながら、戦況を見つめる観客。
 

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個人的には、この試合が激闘であったという証左に他ならないワンシーンだったような気がします!

 

そんな激闘に終止符が打たれたのは、試合時間が50分を経過した頃でした。

 

潮崎が豪腕ラリアットで杉浦を薙ぎ払うと、これがカウント3!!

 

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2018年7月のGHCヘビー級王座戦、2019年の『N-1 VICTORY』公式戦と、直近のシングルで連敗を喫していた潮崎が宿敵に勝利し、6度目の王座防衛に成功!

 

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 2週間前の「vs中嶋」戦が、凄まじい打撃技のぶつかり合いによって生み出されたベストバウトなら、今回の「vs杉浦」戦は、互いの歴史と現在と感情の折り重なり合いによって生み出されたベストバウトだった気がします!
 
個人的には、中嶋戦を超える、2020年の年間ベストバウトでした!
 

 

そんな試合後、潮崎の前に現れたのは、武藤敬司
 
今大会で発表された、2021年2月の日本武道館大会で、潮崎の持つGHCヘビー級王座に挑戦することを表明!
 
 

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この挑戦表明に否定的な意見もあるようですが、個人的に、今年8月の文体で前王者である清宮海斗から勝利している時点で、十分挑戦する資格はあると思っていましたし、満を持して、ということで!
 
 
 
 

・まとめ

年内の集大成的ビッグマッチも、盛況のうちに終了した、今回のNOAH代々木大会!
 
 

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当初はビッグマッチとして予定されていた大会(3.8横浜文化体育館、5.2大田区総合体育館、11.22両国国技館)が、新型コロナウイルスの影響で中止となったり、Vol.2も無観客試合になったり、諸々のアクシデントはありましたが、どうにかCHRONICLEは無事完走!
 

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 2月の名古屋大会に始まり、まさか、無観客試合を除いた全4回を現地観戦出来るとは思っていなかったので、何だか感慨深いものも…。
 
ただ、「潮崎豪のベストバウトはどれか」問題が、私の中で勃発したのも悩ましい話(笑)
 

 

 何が言いたいかっていいますと、2020年の潮崎豪は、後世に語られるべきインパクトを残したって事!
 

lantern in the dark~2020.11.29 センダイガールズプロレスリング後楽園ホール大会観戦記~

11.29の昼に、センダイガールズプロレスリング(以下:仙女)・後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
この日の大会は、「仙女vs Marvelous」の7vs7勝ち抜きシングル戦という、団体対抗戦を打ち出した内容。
 
…という予定だったのですが、大会直前に発生した不運なアクシデントにより、出場予定だったMarvelous側の7選手が欠場。
それにより、今大会の要だった対抗戦も中止に…。
 

 

この窮地に仙女は、11選手参加の1dayシングルトーナメント・『戦場トーナメント』の開催を発表!
 

 

予定通り興行を開催した仙女でしたが、逆境を見事跳ね除けるような、素晴らしい内容になりました!
 
今回は、そんな仙女後楽園ホール大会の観戦記になります!
 

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明けない果てないようなミッドナイト
助け舟も見えない大暗中
want you ただ信じて待ってた
この闇夜にあらわる
提灯 マイ・レディー

赤い公園 - 「闇夜に提灯」

https://www.uta-net.com/song/222395/

 

 
 
 

・大会概要

女子プロレスラー長与千種が創設した『GAEA JAPAN』(1995年〜2005年)の旗揚げから25年目を迎えた、2020年4月。
 
この旗揚げ記念日である4.15に、記念興行・『GAEAISM』の開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、1年後の2021年4月に延期…。
 
この記念興行開催までの約半年間、仙女とMarvelousの2団体により、『Road to GAEAISM』と銘打たれた合同興行の開催が発表!
 
 
その第1弾となったこの日は、「仙女vs Marvelous」による『7vs7の勝ち抜きシングル戦』が開催される、予定でした…。
 
 
しかし、大会開催の3日前(11.26)に、Marvelousの練習生が新型コロナウイルスに罹患した事を発表。
出場予定だったMarvelousの7選手全員も濃厚接触者に該当した為、この日の参戦が不可能に…。
 

 

こればっかりはもう、個人の努力云々ではとても避けられない不運ですし、この措置は致し方なし…
生きていれば、また続きは出来る!
 
ただ、当初より、仙女のトップである里村明衣子の不在が発表されていた中での、今回の緊急事態…。
 
このピンチでも、仙女は予定通り大会を開催することを発表!
私自身、この時の各選手のツイートから溢れ出る決意にほだされて、対抗戦が中止になっても興行を観戦しようと決意した次第です。
 

 

 

 

 所属外の選手からも熱いエール…!
 

 

 

特に赤井沙希については、岩田美香が対戦を直訴するなど、大会前から熱い展開に!

 

 

 

そして、対抗戦中止の発表翌日…。

 

全11選手参加のシングルトーナメント・『戦場トーナメント』の開催が決定!!!

 

 

更に、前述のツイートから、赤井沙希の仙女初参戦も正式決定!

 

 

 

かくして、『戦場』の舞台は整ったのでした…!

 

 

 
 

・『戦場トーナメント』・個人的ハイライト

・第1試合~第5試合

トーナメント1回戦は、「愛海vs岡優里佳」の若手対決からスタート!
 
試合は元ジュニア王者の愛海が、岡をヘッドロックで締めるなど、試合の主導権を握っていく展開に。
 

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若手選手でも、こうした技の一つひとつがシッカリしている所は凄いなあ、と改めて実感。
 

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愛海が圧倒してきた試合でしたが、終盤に岡がガッチリ丸め込んで、見事逆転勝利!

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元ジュニア王者から白星はデカい!

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第2試合の「アイガーvs岩田美香」では、決勝でアイガーとの対戦を熱望する旧姓・広田さくらが、アイガーのセコンドに就くカオスな展開に(笑)
 

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アイガーと広田の世界観に乱されるも(笑)、最後は岩田がハイキック一閃!

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対戦を熱望していた、赤井沙希の待つ2回戦へ進出!
 
第3試合では、「金子夏穂vsカノン」による、2020年デビュー組の一戦に。
 

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金子もカノンも、試合を見たのは初めてでしたが、二人とも良い選手!
 

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金子は表情が良いし、カノンはドロップキックが良い!
 
そんな一戦は、カノンが金子からジャックハマーで勝利!
 

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11.22にデビューしたばかり&14歳というのが信じられない、驚愕のフィニッシュシーン!!
 
これは将来凄い選手になる!
 

 

第4試合から、トーナメント2回戦に突入!
 
「DASH・チサコvs岡」は、2回戦より登場のDASH・チサコを岡が急襲!
 

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チサコの右腕を狙いに行く岡に対し、「もっと来いよ!」と煽るチサコが凄まじかったです。
 
最後はチサコがダイビングフットスタンプで勝利し、準決勝進出!
 

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第5試合の「KAORU vs旧姓・広田さくら」では、アイガーがセコンドに就いた事をKAORUが訝しむも、周囲は平静を装うという、試合前からギャップにやられる展開(笑)。
 

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広田ワールドに苦戦しつつも、垂直落下気味のファルコンアローで仕留めにかかったKAORU!!
 

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しかし、広田がこれを切り返して技ありの3カウント!

 

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この結果にKAORUも呆然…。
 
試合後の写真だけ見ると、どっちが勝者か分からない(笑)。
広田恐るべし!

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・第6試合~メインイベント

トーナメント2回戦の第6試合では、今大会注目要素の一つであった「岩田美香vs赤井沙希」の一騎打ちが実現!
 
これが仙女初参戦となる赤井沙希DDTプロレスリング)!
 

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過去にもシードリングやOZアカデミーといった女子団体に参戦経験のある赤井沙希ですが、この日の赤井は『外敵』としての存在感MAX!
 

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個人的には、DDTグループ系以外で中々観る機会の少ない選手という印象でしたが、蹴りも関節技も、岩田に一切引けを取らない素晴らしさ!

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岩田も岩田で、長期欠場明けとは思えぬキレキレっぷりが凄まじい!
 

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互いに初遭遇なはずなのに、蹴りや関節技を用いる共通項のぶつかり合い。
それでいて、毛色が異なるのだから面白い!
 

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試合は、10分では決着が着かず、ドロー。
トーナメントの規定により両者失格も、激しい一戦を見せた両者は紛れもなくWINNER!
 

 

 

今大会の個人的ベストバウト!
 

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第7試合の「カノンvs橋本千紘」では、カノンがデビュー3戦目にして、橋本千紘とのシングルマッチ
 

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この試合で驚愕したのが、カノンの技!
 

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ヨシタニックにも近い形で、体格差のある橋本を勢いよくマットに叩きつけた姿は、まさに圧巻の一言!
 

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最後は橋本が極反り気味に極めた逆エビ固めの前に敗戦するも、トーナメント2試合で爪痕を残したカノンの今後が楽しみになりました!
 

 

第6試合が両者失格になったこともあり、この試合に勝利した橋本は、準決勝を戦わずして決勝に進出。

セミファイナルの勝者を迎え撃つことに。

 

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 そのセミファイナルで、「DASH・チサコvs旧姓・広田さくら」という異色カードが実現。
勝った方が橋本と決勝戦

 

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広田のボ・ラギノールを被弾してしまったチサコでしたが、広田に生まれた隙を見逃さず、丸め込みで勝利!
 

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試合時間21秒という、まさかまさかの展開に、広田もこの表情(笑)。
 

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過酷な1dayトーナメントの決勝は、「DASH・チサコvs橋本千紘」の頂上決戦に!
 

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今回のトーナメント出場選手の中でも、実力面で頭一つ抜けていた2人ではありましたが、実際当たってみると、やっぱり強いし凄いし面白いという。

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橋本のパワーボムなんて、マットに投げ捨てた時の音を含め、藤田和之のそれに匹敵するものがありました…。
女子選手で、これをやってのける凄さたるや!

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タイプは全く異なる上に、双方の意地と意地がぶつかり合うこのバチバチ感…、最高!

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終盤、橋本がパワーボムを決めようとするも、チサコも死に物狂いで抵抗!

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ここを頭突き連発で振り切るチサコ!

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橋本の動きが止まったタイミングで、チサコが必殺のホルモンスプラッシュ2連発!!

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約11分ながら、激しくも濃い内容の一戦を制したのは、DASH・チサコ!
 
シングル&タッグの二冠王者の橋本に勝利し、『戦場トーナメント』優勝を果たしたのでした。

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試合後、DASH・チサコがこのマイク!


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良いもの見れました!!
 

・まとめ

大会直前でピンチに見舞われるも、熱狂のうちに幕を閉じたセンダイガールズプロレスリング後楽園ホール大会!
 

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前述したように、今大会の肝であった団体対抗戦が中止となる絶体絶命のピンチも、里村不在で乗り越えた仙女の逞しさが光る内容に。
個人的には、2020年の神興行の一つに挙げたい、そんな大会!
 
 
 
当初予定されていた対抗戦の会見では、代表である里村の不在に長与がキレる一幕もあったのですが、それに対するチサコの「里村=仙女の全てにしてほしくない」という発言を、形は違えど証明してみせたのも素晴らしかった。
いやあ、凄いわ!
 
あとは、人数最小限の中でも消毒やスムーズな進行に従事したスタッフ、当日出場できなかったものの、Twitterで今大会の告知に務めたMarvelousの選手たちも素晴らしい。
 

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やはり、ピンチを人の熱量や思いで乗り越える過程を興行の中で見れるのは、今の困難な時代だからこそ、すごく刺さるものがありました
 
そして、そんな逆境に現れたDASH・チサコの存在は、まさに「闇夜の提灯」(※)と言えるのではないでしょうか?
 
(※)ひどく困っている時に、頼りになるものに出会うことのたとえ。「闇夜の灯火」ともいう。
 
「仙女にはDASH・チサコがいる」
 
里村が不在でも、ピンチでも、この合言葉がある今の仙女は、間違いなく強い。
そう感じさせられる大会でした!
 

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輪郭~2020.11.22 プロレスリング・ノア横浜武道館大会観戦記~

11.22の夕方に、横浜武道館でプロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
2000年8月の団体旗揚げから、今年で20周年を迎えたプロレスリング・ノア
 
今年2月よりスタートした旗揚げ20周年記念ビッグマッチ・『NOAH the Chronicle』シリーズも、(新型コロナウイルスの影響を受けながらも)今回でVol.4に突入!
 
 
NOAHとしては初進出となった横浜武道館は、7月の有観客興行再開以降初となる、「4大GHC王座戦」&全8試合と、非常にボリューミーな内容となりました。
 
今回は、そんなNOAH横浜武道館ビッグマッチ観戦記 a.k.a. ノア横浜裁判傍聴記になります!
 
2020年の日本プロレス界に向けて叫ばれた、「勝訴」判決を、是非!!!!
 

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空っぽな世界で
空っぽな心を埋めてゆく
分け合った罪の重さの分だけ
愛の輪郭をなぞるように
 
価値観 重ね合って 体温を触り合って
理由を確かめ合って 存在を伝え合って
ただお互いの形を
認め合って 認め合って
この気持ちをいつか忘れても
『輪郭』- THE BACK HORN

 

 
 

・前半戦概要

横浜武道館のオープニングは「矢野安崇&宮脇純太&岡田欣也&稲村愛輝vs吉岡世起&YO-HEY&大原はじめ&モハメド・ヨネ」の8人タッグマッチからスタート。
 
若手4選手が同じコーナーに集うの、中々に素敵!
 

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モハメド・ヨネは毎回見ていてもコンディションが安定して良い印象。

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稲村も良き!

 

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最後は大原が矢野からギブアップ勝利!

 

個人的には大原も、もっともっと評価されてほしい選手の一人。

トップ戦線で活躍する姿が見たいよおおおおお。

 

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第2試合の「覇王&タダスケvs鈴木鼓太郎&X」では、鼓太郎のパートナー・Xに「サルバへ・デ・オリエンテ」なる謎のマスクマンが登場。
 

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恐らく、誰一人として予想できなかったであろうマスクマンの登場。
だ、誰だろう…?
 

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試合の方は、オリエンテが名刺代わりのパイルドライバー(オリエンテクラッシュ)で覇王から勝利する衝撃の展開に。
 

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気になりだす~!
 

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第3試合では、「NOSAWA論外&ケンドー・カシン&藤田和之vs仁王&マサ北宮&征矢学」の杉浦軍vs金剛による6人タッグマッチが開戦。
 

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試合は、この日ゲスト解説に来ていたケンドー・コバヤシの目の前で、ケンドー・カシンが仁王を料理して試合が決着するという、文字起こししただけでも夢のようなシーンが実現(笑)。
 

 

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ただ、それ以上に夢のようだったのが、征矢学と藤田和之のマッチアップ!
 

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ファーストコンタクトからブチ上がる、このバチバチ感!
 
試合後に双方睨み合っていたシーンだけで、もう圧巻の一言でした…。
 

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この2人のシングルマッチ、見たい!見たい!
 

 

12月には「杉浦貴デビュー20周年記念興行」(12.29後楽園)も控えているNOAHですが、叶うならそこで実現してほしいなあ、なんて願ってしまったり。
今年の因縁、今年のうちに!
 
第4試合では、「谷口周平vs武藤敬司スペシャシングルマッチが実現。
 

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10月の大阪ビッグマッチのセミファイナルにおいて、双方激しく火花を散らした事で今回の一騎打ちに至った訳ですが、武藤がまあ強すぎる!
 

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谷口としては、去年の両国で藤田和之と対戦した時ぐらい、爪痕を残したかった所ですが…。
 

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試合後のバックステージでは、武藤が以前より言及していた、GHCヘビー級王座挑戦に改めて色気を見せる場面も。
 

hochi.news

 

これは実現するのか否か…!?

 

・4戦4様の変化を見せた『4大GHC王座戦

冒頭でも述べたように、今大会は、久方振りに『4大GHC王座戦』が組まれた大会でもありました。
 
今年の3.29後楽園ホール大会以来、実に約8か月ぶりの事。
有観客興行に限りますと、なんと今年の1.4以来!
 
 
昨年まで、ビッグマッチでは当たり前だった『4大GHC王座戦』。
今大会では、4戦4様の特色が出ていた、バラエティに富む内容になっていました。
 
そんな『4大GHC王座戦』の感想をば…!!
 

原田大輔&小峠篤司vs小川良成&HAYATA

この日の4大GHC戦は、GHC Jrタッグ王座戦からスタート。
 

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10月の大阪ビッグマッチで、小川&HAYATA組から王座を奪取した、原田&小峠のタッグチーム・『桃の青春』。
 
防衛1回を挟み、王者と挑戦者の立場を入れ替わる形で組まれた、事実上のダイレクトリマッチ。
 

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小峠が、序盤から小川&HAYATAに捕まる試合展開は大阪と同様でしたが、『桃の青春』の連携に関して言えば、大阪の時よりも格段に良くなっていたという印象でした。
 

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基本的に「小峠が受けまくって、原田で一気に捲る」王者チームに対し、小峠の腕に集中攻撃を加えて勝利を狙う挑戦者チーム。
 

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終盤は双方縺れるシーソーゲームに突入するも、王者チームに生まれた一瞬の隙を突く格好で、小川が小峠を丸め込んで、見事3カウント!
 

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まさに「オガワ・マジック」!!
 

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『STINGER』が約1ヶ月半でJrタッグ王座を奪還!
直接敗れていないとはいえ、2週間前の後楽園大会でJr二冠王者になった原田としては、痛い王座陥落…。
 

 

試合後は新王者チームの前に、小川&HAYATAと袂を分かった鈴木鼓太郎が、新パートナーであるサルバへ・デ・オリエンテと共に登場すると、王座挑戦を表明。
 

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さあ、どうなるか…!!??

 

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・「拳王vs清宮海斗

GHCナショナル王座戦
 
昨年の両国ビッグマッチのメインカード以来、約1年ぶりとなった両者の一騎打ち。
 
 

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今大会の前には、メインの「潮崎vs中嶋」同様、対戦カードのデザインが作られる程の目玉カードではありましたが、試合順は意外にもセミ前…。
 

 

ただ、試合の方は、その後のセミメインを喰いかねない程の勢いを感じさせる、素晴らしい内容でした!
前述した両国メインの激闘を、約20分で軽く更新してしまいましたから。
 

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両国メインが「戦前に拳王が周囲から受けた"危険技"(※)批判を、2人で一蹴した」内容だったならば、今回の一騎打ちは、「試合の幅を今年1年で拡げた清宮の集大成vsブレずに己のスタイルをぶつける拳王」という印象を受けました。
(※)タイガースープレックスホールドを決める清宮の腹に、フットスタンプを投下したこと。
 

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試合時間経過のアナウンスが10分・15分だと知った瞬間、本当に信じられなかったです。

それくらい、ハイスパートかつ内容の濃い試合の進み方だったので…。

 

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 徹頭徹尾、削り合いが続いた激闘を制したのは、拳王…!

 

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『N-1 VICTORY』で丸藤や谷口から勝利している胴締めスリーパーがガッチリ極まってしまうと、清宮、たまらずタップアウト…。
 

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拳王が、シングルで連敗を喫していた清宮を屈服させた形で、見事王座防衛に成功!
 

 

 

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セミ前と言うのもあってか、拳王のマイクは無し。
しかし、倒れる清宮の横で、しっかり両足を地に着けて立つ姿だけでもう、言葉は要らない!!
 
凄い死闘でした!
 

・「杉浦貴&桜庭和志vs丸藤正道&船木誠勝

GHCタッグ王座戦
 
試合前には、王者チーム・『杉浦軍』に「杉浦軍最高顧問」として蝶野正洋、挑戦者チーム・『M's alliance』に松井珠理奈が、それぞれ選手と共に入場するサプライズも。
 

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試合の方は、丸藤と杉浦による至高のマッチアップもさることながら、双方のパートナーだった船木と桜庭が入ると、いつになく刺激は増した訳で。
 

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序盤に杉浦が船木の頬を張ったシーンなんかは、めっちゃ痺れた!
 

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特に船木に関しては、素人の私が見ていても、めちゃめちゃコンディションの良さを感じさせる動きでしたから!
叶うなら、来年の『N-1 VICTORY』にエントリーしてほしいレベル!
 

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丸藤も丸藤で、エプロン上で杉浦にパイルドライバー!!!
 

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中盤は、杉浦が船木と丸藤にローンバトルを強いられる我慢の時間帯も、船木へのジャーマンで流れを断つ!
 

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丸藤もカードが決定した当初、「今が『円熟した絶頂期』」なんてツイートをしていましたが、本当にその通りで、4選手とも試合を見ていて、全く年齢を感じさせなかったんですよね。
 

 

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試合も終盤にさしかかろうとした頃には、桜庭が丸藤に上のコスチュームを脱がされて、胸元に強烈な逆水平チョップを浴びる場面も…。
 

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肌の白い桜庭の胸元に、赤黒いチョップ跡が刻まれる辺り、改めて丸藤のチョップのエグさを実感した次第…。
ヤバい…!
 

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しかし、丸藤が桜庭に蹴りを見舞おうとしたタイミングで、桜庭が丸藤の足をキャッチ!

 

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ここから地獄の足攻めがスタート!

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凄い体勢で極まってる…。

 

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丸藤も、足関節地獄から必死に抜け出そうともがきましたが、桜庭も一切隙を見せず。
 
最後は丸藤がたまらずタップアウト!

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「丸藤&船木」という強敵を退け、王者チームが見事V2達成!

 

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試合後は蝶野の独壇場に(笑)。

 

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試合中、杉浦に声援を送っていた時は、まさか蝶野だと思いませんでした…(告白)。

 

 

 

・「潮崎豪vs中嶋勝彦

 
2017年12月のタッグ結成以降、3度のGHCタッグ王座戴冠、2年連続の『GLOBAL TAG LEAGUE』決勝進出を果たすなど、タッグとして実績を残してきた、潮崎&中嶋の『AXIZ』。
 
しかし、8.30カルッツかわさき大会のメイン終了後に、中嶋が潮崎と決別⇒『金剛』加入という展開に…。
 
 
直後に開幕した『N-1 VICTORY』では、中嶋が拳王、杉浦、丸藤、清宮らのトップを次々に撃破する形で、初のリーグ優勝。
 
 

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かくして、元『AXIZ』のパートナー対決が、GHCヘビー王座をかけた、この上ないシチュエーションで実現したのでした。
 

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中嶋が『金剛』に加入して以降(2020年9月~)は、度々対戦する機会のあった両者でしたが、タイトル戦本番のこの日も、テーピングの巻かれた潮崎の右腕を破壊しにかかるなど、これまで同様、潮崎を徹底的に追い詰めていくスタイル。

 

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腕だけでなく、心までも破壊しに行くような、中嶋の残忍さたるや!
恐ろしい…。
 
しかし、潮崎も痛む右腕で、中嶋に渾身のラリアット

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この試合中盤から、潮崎の逆水平チョップと、中嶋のミドルキックの破裂音が大会場に鳴り響く、壮絶な打ち合いが展開!

 

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まるでもう、お互いの愛や思いを確かめ合っているかのようにも見えてしまった、激しくも切なさを纏うシーン。

 

 

大体この辺りで、試合開始から30分近くが経過した所でしょうか…?
私、この試合を見ていて思ったんです。
 
「これは年間ベストバウト確定だな」と。
 

 

正直、まだ試合も終わっていないし、その後の展開がどうなるかなんて、全く予想もつかないし分からなかったです(笑)。
そういう状況でベストバウトの当確を出すのも、今思うと博打に似た行為。
 
でも、この2人ならやってくれる、という信頼と安心があるから、こう言い切れた気がします。

 

激しい打撃のぶつけ合いが終わると、試合は徐々にクライマックスへ突入。

中嶋が再び潮崎の右腕に狙いを定めるも、潮崎も間一髪でしのぎます。

 

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その後、中嶋がコーナーで潮崎に雪崩式フランケンシュタイナーを狙うも、双方体勢を崩してしまったことで、これは未遂に…。
この時点で、潮崎も中嶋も、ひどくダメージを負っていたんだなあ、と。

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それでも、闘い続ける二人。
 
潮崎がリミットブレイク⇒ムーンサルトプレスで試合を決めにかかるも、中嶋が剣山で阻止!

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ここで形勢が逆転すると、今度は中嶋が側頭部へのサッカーボールキック

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倒れる潮崎にエルボーを見舞う中嶋。

 

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潮崎も、片膝立ちで中嶋にしがみつきますが、潮崎を振り払うかのように、中嶋がバーティカルスパイク!

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しかし、これでもカウントは2!

 

ここで中嶋は、奥の手であるダイヤモンドボムを狙いましたが、これを潮崎が回避すると、逆転のスリーパースープレックス

 

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そして、豪腕ラリアット

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更に、最上級フィニッシャーであるムーンサルトプレスが中嶋に見事ヒット!

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ただ、散々攻められた右腕が痛んだ事もあり、潮崎は中嶋をフォールできず…。
 
しかし、ここから怒涛の豪腕ラリアット

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豪腕ラリアット

 

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最後も、ショートレンジ式で豪腕ラリアット

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約43分に及ぶ壮絶な死闘を制したのは、中嶋を何度も起き上がらせる形で見舞った、潮崎の豪腕ラリアット

 
戦前、「右腕の刃を突き立ててやる」と発言していた潮崎ですが、終盤の豪腕ラリアット連発を見て、「本当に右腕で試合を決めに行くんだ…」という強い覚悟を見ましたね…。

 

youtu.be

 

 

 

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2人とも、間違いなく、WINNER!!!!
 

 

 
 
しかし、試合の余韻に浸る間もなく、すぐさま、次の闘いに向けた動きがスタート!
 
GHCナショナル王者の拳王に桜庭和志が、
 

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そして、激闘を終えたばかりのGHCヘビー級王者・潮崎に杉浦貴が、それぞれ挑戦表明!
 

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個人的には、杉浦の挑戦表明時に潮崎が言った「杉浦貴、ずっと待ってたよ!」という一言が感動的でして…。

 

youtu.be

 

 

2018年6月に、杉浦がGHCヘビー王者だった時に、潮崎に対して、これとほぼ同じ言葉を発していたので…。

 

 

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NOAHの20周年ラストを飾るに相応しいメインカード!
 
代々木が楽しみです!
 
 

・まとめ

NOAH初進出となった、今回の横浜武道館大会。
 
休憩なしで駆け抜けた、約3時間半。
規制退場の待機時間もあわせれば、4時間近くにも及ぶボリュームでしたが、バラエティに富んだ内容で、満足度・熱量ともに素晴らしい内容でした!
 

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そんなNOAHは、横浜武道館でのビッグマッチから僅か2週間後の12.6に、16年振りとなる、国立代々木競技場第2体育館での年内最終ビッグマッチを控えます(すごい!)。
 
 
現地まで観戦しに行ける人…。
 
やむを得ない事情で、現地に行きたくても行けない人…。
 
今年に入ってから、趣味に様々な制限が掛かり、各個人の楽しみ方やスタンスが揺れ動きました。
 
その中でも、こうして、ABEMA無料生中継というフォーマットが、今のNOAHにある幸せ…!
 
 
皆様、現地で、お家で、この熱狂と感動を是非!!!!!
 

yumeutsutsu~2020.11.8 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

11.8に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 
11.22に、NOAHとしては初進出となる横浜武道館でのビッグマッチ・『NOAH the CHRONICLE Vol.4』が開催。 
 
今大会では、その横浜ビッグマッチで行われる『4大GHC王座戦(ヘビー、ナショナル、タッグ、Jrタッグ)』の前哨戦を中心に、激しいバトルが展開!
(※有観客で『4大GHC王座戦』を開催するの、実は今年1.4以来なんですね…。)
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
今回は、そんな11.8後楽園大会の観戦記になります。
現地でも、ABEMAでも、必見です!!!!
 

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そこどけGUYS 私は行くよ
構わず行くよどこまでも
何%の可能性でも知ったこっちゃない

行こうぜ
うつくしい圧巻の近未来
絶景の新世界

赤い公園  - 「yumeutsutsu」

 
 

・個人的ダイジェスト

オープニングマッチでは、10.28後楽園ホール大会でデビューを果たした、新人の矢野安崇が登場。
 

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この日はデビュー戦同様、岡田欣也とのシングルマッチだったのですが、矢野の何に一番惹かれたかって、もう、「受けっぷりの良さ」!!
 

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アトミックドロップの受け方しかり、ショルダースルーしかり、新人とは思えないような華やかさを感じたんですよね。
 

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後者なんかは、カメラからフレームアウトする程、高く宙を舞っていましたから。
 

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目標とする選手に鈴木鼓太郎の名前を挙げる辺り、ゆくゆくはJrを主戦場に活躍していくのかなあ、と。
期待感しかない!楽しみ!
 

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 そして、矢野を引っ張る岡田の姿にも、感慨深いものがあったり…。
 

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第3試合では、『金剛』を離脱した稲村愛輝が、稲葉大樹をパートナーに、元同僚のマサ北宮&征矢学と対戦!
 

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『THE TOUGH』でタッグを結成していた稲村と北宮は、やはり対角線にいても最高!
 

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デビュー当初の丸坊主&黒のツーショルダーに戻してくるなど、不退転の決意が窺えた稲村のファイト、めっちゃ良かった!
 

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試合は稲村が敗戦を喫するものの、試合後に北宮がマイクで叱咤激励!
 

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北宮、良い先輩!!
 
第4〜第5試合では、横浜武道館で行われる、GHC Jrタッグ&GHCタッグ王座の前哨戦が開戦!
 
第4試合の「宮脇純太&小峠篤司vs小川良成&HAYATAでは、GHC Jrタッグ王座に挑戦する小川&HAYATAが、王者の小峠を2vs1で徹底的にいたぶる展開に…。
 

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宮脇に関しては、挑戦者チームから終始試合に参加させてもらえない非情な流れ…。
 

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最後はHAYATAがベルトで小峠を殴って反則負け。
 

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大阪のリマッチですし、こういう前哨戦も個人的にはアリ!
 
 
第5試合では、「杉浦貴&桜庭和志vs丸藤正道&船木誠勝」のGHCタッグ王座前哨戦として、「杉浦軍vs丸藤+フルスロットル」の8人タッグマッチが実現。
 

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王座戦で当たる杉浦と丸藤のマッチアップから始まった試合!
 

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桜庭と丸藤のマッチアップも激熱!!!
 

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そして、ここに組まれた『フルスロットル』のYO-HEY吉岡世起、大原はじめも、丸藤に負けじと存在感を発揮!
 

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特に、YO-HEYが杉浦の胸板に打ち込んだチョップは、ヘビー級のそれと比肩する強烈なものでしたし、終盤に杉浦と激しくしばき合う大原も大変素晴らしかった!
 

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各選手がリング内外で激しくやり合った最終盤は、どこに目やカメラを向ければいいか迷うほどでした(笑)
 
試合は杉浦が勝利するも、直後に場内が暗転。
 

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ビジョンに映し出されたのは、蝶野正洋
 
 
 
何と、11.22横浜武道館大会に、「杉浦軍最高顧問」として来場する事が決定。
いつの間に、そんな重役に就任しとったんや…。
 

 

  

しっかし、ちょいちょい良い人っぷりが滲み出てしまう蝶野、ホント好き!!

 

 

 

 最後は杉浦軍メンバーで「ガッデム!!」
 

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・"丸め込み合戦の最上級"を見た、「鈴木鼓太郎vs原田大輔

この日のセミファイナルでは、「鈴木鼓太郎vs原田大輔」のGHC Jrヘビー級王座戦が実現。
 

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今年4月のTVマッチで小川良成から王座を奪取して以降、ここまで5度に及ぶ盤石な防衛ロードを築いてきた鼓太郎に対し、10月の大阪ビッグマッチでJrタッグ王座を獲得した原田が、「NOAH Jrの中心になる」との宣言通り、Jr二冠王者を目指すべく挑戦!
 

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双方、穴の無いオールラウンダータイプ。
 

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過去2回のGHC Jr王座戦や、昨年秋の『RATEL'Sプロデュース興行』の綱引きマッチの好勝負もあり、私の中では戦前から期待値高めでしたが、改めてこのカードは鉄板だと感じさせる程、素晴らしい試合となりました。
 
 
 
2018年秋から現在まで、何度となく対戦してきた二人だけに、お互いに手のうちを知るような、技の切り返し合いが絶妙!
 

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ただ、その中でも特に印象的だった場面が、中盤〜終盤にかけて展開された「丸め込み技の応酬」!
 

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切り返し合いの流れから発展した攻防は、非常にシンプルな印象ながら、「これで3カウント入るのでは…!?」という瞬間が何度も生まれる、見応えのある内容に。
次第に会場中も熱量を帯びていき、客席もどよめいた事が何よりの証左かと。
 

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鼓太郎と原田の丸め込みに、丸め込み合戦の最上級を見た気がします!
 
一進一退の攻防は、最後も丸め込みで決着!
 
原田が鼓太郎に全体重を預けてフォールすると、これでカウント3!
 

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原田にとっては、2019年3月の文体で王座陥落して以来、約1年7ヶ月ぶりとなるGHC Jrヘビー級王座戴冠!
 
 
先のJrタッグ王座と併せて、自身初のGHC Jr二冠王者に!
 

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今年の4月以降、各ユニットのシャッフルが絶えず行われてきたNOAH Jrにおいて、常に強さの中心であり続けた『STINGER』ですが、原田の二冠奪取により、ここに来て戦力図が一気に塗り変わった印象。
 
とはいえ、試合後に、原田の元までタダスケが挑戦表明したり、
 

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10.28後楽園より揉め出した鼓太郎と小川&HAYATAの乱闘に、論外が割って入る格好で鼓太郎を救出したり、
 

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混沌としたNOAH Jrは今後も変わらない模様!
いいぞいいぞ~!!
 

・『金剛』の蹴りに圧倒されたダブル前哨戦。

この日のメインイベントを飾ったのは、「中嶋勝彦&拳王vs潮崎豪&清宮海斗」によるタッグマッチ。
 

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横浜武道館大会では、潮崎の持つGHCヘビー王座に中嶋、拳王の持つGHCナショナル王座に清宮が、それぞれ挑戦する事が決定済。
 

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ビッグマッチ前に14日の浜松大会を残しているものの、前哨戦と呼ぶにはあまりにも豪華すぎるカードが、ここ後楽園で実現!
 
試合前から火花を散らしていた清宮と拳王。
この出来事もあったからかな…?(笑)
 

 

試合は中嶋と潮崎の先発で始まるも、早々に中嶋が拳王にタッチ…。
 

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潮崎から清宮にチェンジすると、拳王と清宮による、感情剥き出しのバッチバチファイトが勃発!
 

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双方のしばき合いが、いつも以上に激しかった!
 

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ただ、この激しい前哨戦で印象を掻っ攫っていったのは、『金剛』だった印象。
 

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蹴りによる破裂音が、毎度毎度凄まじい印象の強い中嶋と拳王ですが、この日は破裂音が爆発音にも聞こえてしまうほど、いつも以上に蹴りが凄まじかったです…。
 

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この二人に挟まれながら蹴られるなんて、まさに拷問!!
 

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特に、試合終盤なんかは、完全に『金剛』の独壇場感がありましたから…。
 

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最後は、中嶋が潮崎から、側頭部サッカーボールキックバーティカルスパイクで勝利!
 

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決めポーズの時の表情からして、ゾクゾクさせられるほどのヤバさ…!!
 

 

清宮と拳王のバッチバチなしばき合いが印象的だった一方、この日の潮崎は、中嶋相手に若干インパクトを欠いてしまう内容ではあったかなあ、とも。
 
バックステージでは、「至って普通なんだよ。」、「チャンピオンに勢いがなさすぎるんだよ!」と吠える中嶋!
 
(17:08~)
 
でもまあ、私の中で、本番当日が凄い試合になる期待感は揺るがず!
どうなるでしょうか…!!??
 
試合後は、中嶋が早々にリングから去った事もあり、拳王が締めのマイク。
 

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清宮に対しては、昨年の両国ビッグマッチ同様、「景色(絶景)」というワードを用いつつ、先日清宮が出演した、テレビ朝日の恋愛バラエティ番組の件について触れるなど、拳王節が炸裂!
 

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まあ、拳王の言うことは一理ある(笑)。
 

 

 
 GHCヘビー級王座をかけて行われた、昨年の両国以来となる両者の一騎打ち…。
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

拳王がナショナル王者に立場を変える形にはなったものの、清宮にはここまでシングルで2連敗中。

今年の『N-1 VICTORY』前には「N-1なめてる」と痛罵したものの、清宮は準優勝、拳王はブロック敗退という結果に。

 

ここで一矢報いる拳王が見てみたいマン!

 

・まとめ〜横浜武道館、迷ってるなら、ついておいでよ!〜

11.22に行われる、横浜武道館ビッグマッチ前最後となった後楽園ホール大会。
 

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ビッグマッチで行われる4大GHC王座戦の前哨戦を中心に熱を帯びつつも、年末の「杉浦貴デビュー20周年興行」、2021年の「ノアのイッテンヨン」など、発表事項も多い大会となりました。
 

 

 

 
一部では、今大会の客入り云々に関する指摘もありましたけれど、正直言って、(今季に限らず)この1年でABEMAやUNIVERSEで大会を視聴できる環境は格段に整い、かつ収容人数制限の煽りでチケット代も値上がりした今だと、そこをどうしていくかは中々難しい所だと思うんですよね。
 
そうした状況にあっても、中の人が企画案を募ったり、ファンの要望を汲み取ったり(ポスター販売)するなど、動いてくださっているのは間違いない。
 

 

そもそも、自粛期間中でも灯を絶やさなかった事が、今の盛り上がりにも繋がっていると思いますから。
 
横浜武道館から約2週間後の12.6には、国立代々木競技場第2体育館でのビッグマッチも控えているNOAHですが、有観客興行では1.4後楽園以来となる『4大GHC王座戦』に加え、「武藤敬司vs谷口周平」など、出し惜しみ無しの全8試合がラインナップ!
 
 
何が言いたいかっていいますと…、
 
「横浜武道館、迷ってるなら、ついておいでよ」ってこと!!!
 
 

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journey〜2020.11.3「竹下幸之介vs秋山準」を見て、私が感じた事〜

2020.11.3に大田区総合体育館で行われた、DDTプロレスリングのビッグマッチ。

このセミファイナルにおいて、「竹下幸之介vs秋山準スペシャシングルマッチが実現しました。
 
今年6月に、全日本プロレスからDDTにレンタル移籍という形で入団した秋山
秋山の移籍から程なく、竹下擁するユニット『ALL OUT』の面々と対戦する機会が増え、同時期に秋山を中心としたユニット『準烈』も発足。
 
4ヶ月以上にわたる両ユニットの抗争は、ユニットの頭領である、竹下と秋山の一騎打ちに発展。
今回のシングル実現と相成ったのでした。
 
ただ、試合の方は、見ていて色々と考えさせられたり、竹下にとって重い現実を突きつけられるような内容になった気がします…。
 
現地行ってない民ですが、UNIVERSEで見たこの試合について、色々と語りたいものがあったので、書きます。
 
まとまりつかないですが…。
 

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どいつもこいつも青春のjourney
掴んだつもりのふわふわのglory
賢くなるなよ
間違いのない答えはない

調子に乗るなよ青春のjourney
錆びた鎖でがんじがらめ
誰かのせいだと泣く奴に明日はない

勝手にやめるな青春のjourney
死ぬまでヤングでいようぜbrother
お前の残した足跡が答えになる

間違いだらけのお前のまま
答えになれ
 
赤い公園 - 『journey』

 

 
 
 

・試合雑感~秋山に挫折と現実を突き付けられた一戦~

序盤は、竹下が秋山に対して試合を優位に進めていた印象でした。
 
印象的だったのは、ヘビー級の秋山相手に、ワンハンドバックブリーカーを決めた場面。
こういう力技を決め切る所は、竹下にしか出来ない攻めだったと思います。
 
その後、秋山を連れてリング外に出た竹下は、リング下に敷かれたマットを剥がすなど、更なる腰攻めを試みるも、エプロンでの断崖式を狙ったタイミングで、秋山が反撃のエプロンDDT!!
 
ここで秋山に流れを明け渡してしまうと、以降は秋山の独壇場。
竹下に対し、脚を中心とした非情なる攻撃を加え、みるみるうちに形勢が逆転していきます…。
 
中盤以降、リングに戻ってきた竹下は反撃を試みるものの、痛めつけられた脚のダメージもあってか、反撃は点止まりに…。
一方の秋山は、竹下への脚攻めを継続しつつも、一切の主導権を渡さんとばかりに、厳しい攻めを連発!
要所要所で、秋山が竹下の反撃の芽を摘んでいる印象を受けました。
 
最後まで竹下が主導権を握れないまま、試合はリストクラッチエクスプロイダーフロントネックロックで秋山がギブアップ勝利!
 
決着直後、実況の村田晴郎アナウンサーが「あなたに負けましたという、竹下の意思表示です!」と叫んだのが印象的でした…。
 
戦前、経験、修羅場が必要じゃないですか。何でもそつなく出来る選手って、お客さんは応援しづらい。応援しなくても出来ちゃうから。」と鋭い指摘を残していた秋山。
 
 
その言葉通り、秋山が竹下に修羅場を叩きこむような内容になりました…。
秋山強い!
 

 

一方、「メジャーvsインディー」、「プロレス界のバランスが大きく動く」と豪語していた竹下にとっては、結果・内容共に、これ以上ない屈辱を味わう格好に…。
 
 
試合中は散々竹下の脚を攻めながら、最後は秋山自らフォールを解いてフロントネックロックという勝ち方なんか、その最たるシーンだったかと。
 
バックステージコメントでは、敗れた竹下がこのようなコメントを残しました。
 
…………僕がやってきたこと、信じて歩いてきた道っていうのは、正解じゃなかったのかもしれません。間違っていたなんて、そんなこと思いたくないですけど……やってきたこと……間違っていたのかなって思いました。以上です。

 


 

 

・挫折の少なさではなく、問題は「○○○○」の多さ

秋山は今回の試合後、Twitterで以下のツイートを残しています。
 

 

 
「答えが出た時は俺に勝つ時だよ。」
 
まあ、でも、私自身この一言を聞いていて感じたのは、秋山が言うような、リベンジしてアンサーが出る問題なのかなあ、と…。
 
私は、言われる程「竹下は挫折を経験していない」訳でもないと思っています。
 
KO-D無差別級王座初戴冠を果たした2016年以降に限っても、同年夏の両国で石川修司に敗れたり、2018年秋の両国でCIMAに敗れたり、ベテランに潰される「挫折」は過去にも経験済。
 
直近ですと、2019年秋の両国メインでHARASHIMAに敗れた瞬間、多幸感に包まれた会場の雰囲気なんかは、それこそ竹下にとって「挫折」以外の何物でも無かった訳で。
 
 

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今年に入ってからは、新設された「ユニバーサル王座」の初代王者決定戦(2月)、田中将斗の元に流出していた「KO-D無差別級王座」への挑戦(3月)はあったものの、立て続けに敗戦。
そして、今回の秋山戦…。
 
回数の多寡はあるのかも知れませんが、少なくとも、竹下のキャリアの中で「挫折」と言えるようなポイントは、振り返るとそれなりにある。
 
でも、私はそこで、ふと思ったんです…。
 
結局のところ、竹下は「挫折経験が少ない・足りない」のではなく「挫折を経験しても、それを周囲から挫折として見られていない・捉えられていない」事に問題があるのではないか、と。
 
そして、これは、彼のインタビューやマイク等で端々から滲み出るナチュラルな「俺凄い」アピールや、ともすれば過大にも取れてしまう自己評価の数々に代表される、自画自賛」の多さに起因してくるのではないか、とも。
 

 

今回の秋山戦に向けたインタビューなんかもそう。
 

最初は、秋山さんからプロレスを学びたいという気持ちでした。たとえばDDTの全選手が秋山さんと1回ずつ試合したとして、僕は他の選手が感じられないものを感じる自信がある。感じて、それをかみ砕いて、自分のものにすることができると。

 

 

――因縁こそありませんが、これほどドラマティックなカードもなかなかないのではと思います。

「そうですね。ホントにこれはボクの勝手な見方ですけど、ボクと秋山さんは非常に似ていると思うんですね。プロレスの考え方もそうなんですけども、もっと似てる部分が境遇なんですね。秋山さんは(ジャイアント)馬場さんからアマレスで直々にスカウトされてエリートとしてプロレス界に入ってきて後楽園で小橋(建太)さん相手に破格のデビュー戦をした。(中略)

ボクもそうで、プロレスが好きでプロレスラーになりたかっただけなのに、高校生でデビューすることになって、エル・ジェネリコを相手に日本武道館デビュー。そして最年少でベルトを取った。ボクは強くなりたくてやってて、やった結果そうなったことでエリートと言われる。

(中略)

そういう部分で秋山さんの歴史を追っていると、自分に似ているなと感じますね。エリートvsエリート。そのなかでのメジャー出身のエリートとインディー出身のエリートという意味では、本当の意味でのメジャーvsインディーなんじゃないかなと思いますね

 
前述したように、竹下のキャリアの中で、石川修司やCIMAらに敗れたという「挫折」は確かに存在しました。
 
ただ、その後、竹下がリベンジを果たした過去の流れを見ていても、周囲から見た時に、「竹下の何が変わったのか・答えが出たのか」と問うてしまうと、個人的には疑問符の一つや二つも付けたくなる訳でして…。
 

 

 
過去に、CIMAや潮崎に勝った時なんかにこんなレスラーいないでしょ!」なんて発言もありましたけど、折角の挫折ポイントも、そういう振る舞いによって、周囲からは"挫折経験が少なく見えてしまう"気がするのです。
「ああ、この人、挫折した事ないんだな」みたいな。
 
 
前述したような挫折経験も、"タメ"になっていない。
秋山もインタビューで"タメ"に言及していましたが、全日からDDTに来たばかりの立場とはいえ、秋山から「まだまだタメが必要」と思われている所がその証左かと。
 
 
私自身、過去にそのサイクルを何度となくなぞってきた竹下を見ているだけに、今回秋山に勝っても負けても、「結局そこに帰結するんでしょ…?」という諦観が、戦前から捨てきれなかった部分は、正直ありました。
 
 
別に、竹下に「いい子になれ」という話ではないです。
 
「俺凄い」アピールも、キャラを確立する所まで突き抜けたならば、華や毒のような強烈な個性にもなるでしょうから。
実際、前述した2019年秋の両国において、HARASHIMAのセコンドについていた『ディザスターBOX』の面々に喧嘩を売って、両国中から大ブーイングを起こしてみせた時なんかは、そうした現状から抜け出す一つの契機になると信じていたのですが…。
 

 

 

 

 
シングル王座を獲った2016年頃は、団体内で竹下と張り合えるようなライバルが、HARASHIMA佐々木大輔位しかいなかった(≒少なかった)、という環境もあるのでしょうけれど、そうした中で実力を上げていくうちに深めた自信が、ともすれば増長にも見えてしまった感も否めない。
 
だから、今回の試合は、伸びきった天狗の鼻の、ごく先端部を折られただけにすぎないな、とも。
 

 

確かに、竹下は凄い。
 
強さの象徴にして何でも出来るオールラウンダー。
個人的に、ゲームにこういうキャラがいたならば、真っ先に使いたいキャラクター候補筆頭。
 

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先のインタビューで、「常に頑張っている人が認められるようになりたい」とも言っていますが、そもそも頑張ってなかったら、ああいう所まで竹下が強くならないはずなので。
 
ただ、実績の申し分ない竹下が、実績に対して今一つ周囲からの支持がなされていないようにも感じるのは、実績や数字などの目に見える形だけが輝いて、人間味だとか、感情だとか、そういうベースの部分に見てる側が共感しにくくなったからなのではないかなあ、と。
 
最年少でタイトルを取った後は、最多防衛記録を目指しました。でも僕は選手として何十年に及ぶ下積み経験がないまま、デビュー後わずか数年で王者になったため、批判する人もいたんです。防衛戦のたびにプレッシャーを感じてました。

周りに認めてもらうためには、自分の個性を磨くしかないと思いました。そこで改めて個性的なDDTの選手の中で、僕の魅力は何かを考えたとき、強さしかないなと思いました。派手で難易度の高い技を繰り出し、技のすごさを見せつけるような試合をするようになりました。
 

an-life.jp

 

2017年10月、DDT後楽園大会で男色ディーノとの防衛戦に勝利した竹下が、試合後にこんなマイクをしています。
 
「本当に、DDT総選挙では、第7位という結果で。個人的にはすごく悔しいです。この悔しいという気持ちは、今までは自分の中で押し込めている部分であって、出さない感情でした。
 
「実は、こうしてベルトを防衛してる今も、自分は悔しい。そんな気持ちでいっぱいです。だから、これからは、この気持ちをどんどんどんどん、前面に出して、熱い防衛戦をしていきたいと思います。」

 https://www.ddtpro.com/universe/videos/3043

(3:21:00~)
 
この時、私は現地でこのマイクを聞いていたのですが、「そういう事じゃないんだよなあ…」というモヤモヤを感じながら聞いた記憶があります。
"意識的に"出した感情って、支持の高まりに繋がるものなのか、と…。
 
そのモヤモヤは、前述した秋山戦に向けたインタビューでも感じてる訳で。
 

――秋山選手に対して、「ライバルになってください」とも呼びかけました。ライバルということは、しのぎを削る、切磋琢磨することにつながると思います。秋山選手と同じレベルのところまでいきたいということですか。

「そうですね。プロレス界もキャリアとか年齢とかいろんなものが上下として関わってくる。リスペクトをもって闘うのももちろんなんですけども、せっかくシングルマッチをするならば、そういうのを通り越した闘いにしたいなと思います。ボク自身、ちょっとライバル不足なので、秋山さんくらい強かったらライバルになってくれるんじゃないかと

 

「本当の強さがあれば、それこそ“エモい”試合をしようとした相手を潰してしまうこともできる。エモい試合になりそうだったことすらお客さんに感じさせないというね」

 
「観客の印象すらコントロールしたい」とハッキリと口で言ってくる選手に、見てる人は、ポン、と気持ちよく感情を託せるもんなのかなあ、なんて意地悪な事も考えてしまったり…。
 
そういうのではなく、ありのままの竹下を見せてくれよ、と。
 
思い切り笑っても、泣いても、喜んでも、悔しがっても良いから。
 
周囲の感情をコントロールするために、感情を押し殺したり、「強さを追い求めるロボット」にならなくたっていいじゃない。
 

 

比較してはいけないのかも知れないけれど、そういう意味で、私は2019年春の清宮海斗プロレスリング・ノア)を思い出してしまうんですよ。
 
 (1:55:06~)
 
2019.4.30の『GLOBAL TAG LEAGUE』公式戦終了後、タッグを組んでいた拳王と仲間割れを起こし、拳王から「会社に推されている」と痛罵された清宮。
それに対し、「自分の気持ちでやってるんだよ!!」と泣きながら反駁した清宮。
 
若くして団体のトップとなった竹下と立場的に比べられることもある清宮ですが、泣きながら感情をぶちまけたシーンを見て、私、思ったんです。
 
「凄くカッコいい」って。
 
傍から見れば恰好は悪いのかもしれない。
けれど、「新しい景色を見せる」というフレーズより、あの時自分の言葉で感情を曝け出した、あの瞬間、清宮をとても魅力的な人物に感じたんです。
 
強さは当然必要な部分。
 
でも、竹下の場合、その"強さ"は、弱さを無意識に曝け出した瞬間初めて輝きだすと思うんですよ。
清宮の例を見ていて、私はそう感じた次第です。
 
 

・「可愛い子には旅をさせよ」

秋山戦の敗戦による、竹下の「挫折」。
これを活かすも殺すも、今後のDDTや竹下次第になるかなあと。
 
でも、ある程度ほとぼりが冷めたら、団体内でまた復権して、そこで「俺凄い」アピールをしちゃったら、それこそ、今までやってきた事と何ら変わりない訳で。
 
だからこそ、今の竹下には、DDT所属のまま他団体に参戦する道を積極的に取ってほしい、と、勝手ながら感じてしまうんです。
これは、2019年両国のHARASHIMA戦だったり、1年以上前から感じていた事ではありますが…。
 

 

 

 
正直、今後、竹下がDDTという団体の中で「強さ」を求めていくにしても、過去の実績を考えても、DDTの中では、強さに関してはある程度極める所を極めてしまった感もすると思うんです。
 
それなのに、(言い方アレですが)いつまでDDTの中だけで「俺凄い」アピールをし続けて、優越感に浸っているのか、という話なんですよ。
 
竹下の素質や能力を考えたら、そこは本当に勿体ない。
 
DDTの環境がダメ、とかでは全くなくて。
寧ろ、何度となく竹下が歩んだサイクルから脱却するなら、その道を秋山戦で全否定された今しかないでしょう、と。
 
秋山戦前の会見で、「プロレス界のバランスが大きく動く」なんて豪語していたのもそう。
 
「プロレスラー竹下幸之介として“勝ちたい”という気持ちが、どういうふうに見られるか、人それぞれ。メジャーvsインディーと見られるか、世代対決と見られるか、単純にどっちが強いかと見られるか。僕は竹下が勝つということは、プロレス界のバランスが大きく動くと思う。20代の僕たちが引っ張っていく試合にしたい。若い芽は摘ませません。竹下が勝つ姿を皆さんにお見せしたい」
 
一見外敵のように見えて現在DDT所属である秋山と、ユニット対決を何度となく重ねた上で、ホームで実現した一騎打ちに付けるテーマとしては、ぶっちゃけ大言壮語。
 
極端な話、自団体なら2015年両国の「棚橋弘至vsHARASHIMA」、プロレス界云々なら2012年新日の「レインメーカーショック」(オカダ・カズチカIWGPヘビー戴冠)並のインパクトは欲しい。
 

 

 
それこそ、本当にプロレス界のバランスを大きく動かしたいのなら、今年『KO-Dトーナメント』を優勝した遠藤のように、新型コロナウイルスの影響でダメ元だったとしても、ケニー・オメガとのシングル実現を要求しにいくような波風を、自ら立てにいかなきゃアカンと思うんです。
 
 

・他団体なら、「俺凄い」も華や毒に昇華する

個人的に、竹下は「自分が本当に凄い」と思うんだったら、尚更自分の力を他所で試しに行くのもアリだと思うんですよ。

若くてやり直しも効いて、ベルトもない身軽な状態の今でないと、こういうチャレンジって出来ない気がしますし。
ライバルが不足してると自ら言うなら、尚更。
 
前述した、自己評価と他者評価のズレを埋める契機としても、今の竹下に必要なのは強さではなく、そういうチャレンジではないか、と私は感じます。
 
DDTには、新日の「鈴木軍」や「BULLET CLUB」、ドラゴンゲートの「R.E.D」に代表されるような、観客からリアルなヘイトを呼び込むような、ハッキリしたヒールはいません。
 
どちらかというと、ユニット同士で選手が共闘することもしばしばあったりと、互いを尊重し合う風土が、(何となくですが)団体や選手、ファンの間に醸成されているように感じます。
勿論これは、DDTの魅力的な部分の一つ!
 
そのDDTの中で、竹下の自信に満ちた言動は、時に先輩や周囲を見下す異質なものに映ってしまうのですけれど、他団体ならば、そうしたナチュラルヒール的発言も、「外敵」という立場も含め、ピッカピカに光り輝くのではないか、と私は思うのです。
 
 
特に、竹下は他団体のリーグ戦で見てみたいんです!
全日の『チャンピオンカーニバル』とか、NOAHの『N-1 VICTORY』とか!
 
デカい選手が多い全日でやってきた秋山と、体格面で全くヒケを取っていなかった竹下だからこそ、そういう期待感を(勝手ながら)抱いてしまうんです。
 
 

 

 
個人的に、竹下ならば、他団体のリーグ戦であっても、他団体の主力級の首を打ち取って、勝ち越して、何なら優勝まで手にして、DDTに戻ってこれるだけの実力があると感じていますから、尚更!
 

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2019.12.30 『OWE』後楽園ホール・「竹下vs T-Hawk」より
 
一部大手を除き、団体間交流も増え、外敵でも歓迎される土壌も広がりつつある今のプロレス界において、「強くて、憎たらしくて、ブーイングしがいのある(今は出来ないですが)」外敵になれる存在って、本当に稀有だと思いますし。
 

 

竹下は、そういう存在になれる素質を持っている選手だと思う。
これは声を大にして言いたいです!
 

・まとめ~「間違いだらけのお前のまま答えになれ」~

今回の「竹下vs秋山」、竹下の言っていたような、「プロレス界のバランスが大きく動く」試合では無かったと思います。
 
でも、同時に私は、試合後の反響が決して小さいものでは無かった、とも思っているんです。

 

人と語り合いたくなった試合。

個人的には、「朝まで生テレビ!」方式で討論したい案件。

 

私は、「竹下幸之介は、HARASHIMA遠藤哲哉のようにはなれない」と思っています。
 
でも、こうも思うんです。
 
HARASHIMA(或いは遠藤哲哉)は、竹下幸之介にはなれない」
 
竹下幸之介になれるのは、竹下しかいない」
 
とも。
 
この秋山戦で「今までやっていた事が間違いだったんじゃないか…」と漏らすほどの現実を突きつけられたならば、今が変わるチャンス。
 
竹下は現在25歳。
まだまだ若く、いくらでもやり直しは効く年齢。
 
でも、プロレスラーとしてのキャリアが8年という事を考えた時に、「今後竹下にノれるかノれないかの分水嶺」は今しかない、とも思うんです。
2019年両国のHARASHIMA戦で生まれた変わるチャンスを、竹下もDDTも活かせなかったのを見てしまっているだけに、尚更。
 
その為には、団体側の後押しも不可欠。
これは、竹下1人の頑張りだけで解決する問題でもないと思っています。
 
幸い、HARASHIMA佐々木大輔など、DDT内で竹下の好敵手がごく一部の選手に限られていた2016年~2017年頃に比べ、今は遠藤哲哉樋口和貞上野勇希など、主力として台頭している選手は間違いなくDDTに増えている。
 
そこで互いに高め合っても良いんでしょうけれど、見方を変えれば「竹下が遠慮せず外に打って出られる環境」でもある訳で。
 
昨年末にOWE後楽園大会でT-Hawkとの一騎打ちがありましたけど、敵地でも竹下への声援は飛んでいましたし、そういう光景は今後も見ていきたい。
 
 

…………僕がやってきたこと、信じて歩いてきた道っていうのは、正解じゃなかったのかもしれません。間違っていたなんて、そんなこと思いたくないですけど……やってきたこと……間違っていたのかなって思いました。以上です。

 

秋山戦後のバックステージのコメント。
 
今までの間違いだったかも知れない道程も、今後答えに出来るかどうかは竹下次第。
 
だからこそ、思うのです。
 
「間違いだらけのお前のまま答えになれ」と。
 
それが出来た時、真の意味で、竹下幸之介DDTを背負って立つような、唯一無二のレスラーになるんじゃないか、と私は信じています。
 

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非完全版「リーグNについて」〜2020.10.11 プロレスリング・ノア 大阪編〜

10.11に、エディオンアリーナ大阪第1競技場で開催された、プロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
約3週間に及ぶサバイバルとなったシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2020』も、遂に大阪の優勝決定戦でグランドフィナーレ!
 
2ブロック制・計12選手参加によるリーグ戦を勝ち上がったのは…、
 
Aブロック1位・清宮海斗
 

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Bブロック1位・中嶋勝彦
 

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今回は大阪大会から、メインの優勝決定戦・「清宮vs中嶋」に絞って観戦記を書いていきたいと思います!
 

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・「リーグ戦の破壊」を象徴していた、「清宮海斗vs中嶋勝彦

この日のメインは、『N-1 VICTORY 2020』優勝決定戦・「清宮海斗vs中嶋勝彦」!
 

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奇しくも、2018年の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦と同一カードとなった一番。
この時は、ブロック1位だった丸藤の欠場もあり、急遽カード変更・実現という経緯もありましたが、今回は文句なしの選出。
 

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10.4後楽園大会のメイン終了後、中嶋による「(清宮に)10.11大阪で、お前のヒーローごっこは終わりだ。」というマイクもあり、戦前は「ヒーローvsダークヒーロー」という構図が煽りVなどで強く打ち出されていました。
 
 
そんな『N-1 VICTORY 2020』優勝決定戦は、試合が始まると、中嶋が清宮を圧倒していく展開に。
 

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まるで、清宮の放つ光を、丸ごと呑み込んでしまうかのようでした…。
 

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清宮は、今回がN-1初出場だった訳ですけど、今年の公式戦5試合は結果だけでなく、内容も申し分無い素晴らしさ。
 

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稲村に次ぐ2番目に若いキャリアながら、先輩相手でも、試合の主導権を握っている場面は多かったですし、それこそ、GHC王者時代よりも強さは格段に増した印象がありました。
 

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この日の優勝決定戦では、反撃する場面こそあれど、中嶋に押し込まれる場面が目立った清宮。
序盤から劣勢を強いられる展開は、GHC王者になる前後の清宮を見て以来だったもので、どこか懐かしさを感じたりも…。
 
清宮がダメだった、とかでは決してなくて。
 
ただ、リーグ公式戦を通じて、更なる進化を遂げつつある事を感じさせた清宮が、決勝の場で、中嶋の手によって無慈悲に"破壊"されていく事実…。
 

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その様が中々にショッキング…。
 
中嶋がまるで、破壊神・シヴァのようにも見えた瞬間でした。
 
中嶋の蹴撃音の凄まじさについては、もう言わずもがなではありますが、この日はいつも以上の破裂音が会場に響き渡っていて、客席がもう、どよめくどよめく…。
 

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どよめきを通り越して、悲鳴すら上がってましたから!

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フィニッシュ前の、清宮の側頭部にハイキックを喰らわせた場面なんかは、それを象徴する出来事だったかと。
(例えが不謹慎ですが、)殺人事件が起きたかのような悲鳴も上がっていたので…。
 

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そんな中嶋の強烈な攻撃を、退かずに受け切ってみせた清宮!
終盤、怒涛の畳み掛けで逆転を狙いますが、渾身のタイガースープレックスホールドもカウント2…。
 

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ここで勝負を決められなかった清宮…。
 
そのタイミングで、中嶋が側頭部ハイキック⇒側頭部サッカーボールキックダイヤモンドボムの必殺逆襲フルコース!!
 

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これをまともに喰らってしまった清宮は、肩を上げることが出来ず、3カウント…。
 
中嶋勝彦が、2018年のGL優勝決定戦、2019年のGHCヘビー王座戦で連敗を喫していた清宮にリベンジを果たし、見事N-1初優勝!
 

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戦前から、このN-1を「腐ったリーグ戦」と吐き捨ててきた中嶋が、公式戦で何回りも成長を遂げた今年の象徴的存在・清宮を、見事に「破壊」するというアンサーをもって、今年のN-1は決したのでした…。
 
凄まじい!!
 
試合後、レフェリーから差し出されたトロフィーを踏みつけながらマイク。
 

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そこに現れたのは、GHCヘビーチャンピオンにして、中嶋の元パートナー・潮崎豪…!
 

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またしても、潮崎を「出戻り」と容赦なく罵倒する中嶋。
 

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 「AXIZ」解散から約1ヶ月半…。
両者の因縁は、11.22横浜武道館のGHCヘビー級王座戦で雌雄を決することに。
 
この日は、奇しくも「いい夫婦の日」という、何とも皮肉めいた展開(笑)。
ドロドロになるぞ~!!!!!
 
 

まとめ

9.18名古屋国際会議場を皮切りに、10.11エディオンアリーナ大阪第1競技場の優勝決定戦までの約4週間を完走した、今回の『N-1 VICTORY 2020』。
 
 
月並みな話にはなりますが、リーグ開催期間中、参戦した12選手が1人も欠けることなく完走したのは何より嬉しい!
 
今年は関東圏中心に公式戦が組まれたこともあり、私も開幕の名古屋大会、終盤の新潟大会を除く6大会を生観戦しましたが、まあ、どの大会も熱かった!(語彙力)
 
昨年は「10選手エントリー&(1大会あたり)公式戦1〜2試合ペース」と小規模ながら、1試合の内容が濃い印象を受けたN-1。
今年は1大会あたりの公式戦が4試合に増えたものの、内容の濃さはほぼ変わらず!
私が生観戦した各大会でも、印象に残る好勝負が生まれていましたから!
 
個人的には、アイスリボン後楽園からハシゴ観戦した9.20高崎と、神興行クラスの内容だった、9.23(夜)後楽園ホールが思い出深かったです(笑)。
 
 
個人的大会ベストバウトは、2つありまして、
 
・「杉浦vs丸藤」
 
・「丸藤vs中嶋」
 
でしょうか!
 
そして、優勝決定戦の行われた今回の大阪大会!
 
新型コロナウイルスの影響もあり、観客入場数が制限される厳しい状況ではありましたが、大会前〜大会当日の盛り上がりと、大会後の反響は、間違いなく昨年以上だった気がします。
 
現地だけでなく、ABEMAの生中継によって、リアルタイムで感想を共有できる人数が増えた事は、非常に大きいかと!
 
NOAHを久しぶりに観戦したというフォロワー様からも、「中嶋凄い」といった感想が飛んでいましたから。
 

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中嶋優勝で幕を閉じた今年のN-1でしたが、今後は11.22横浜武道館、12.6国立代々木競技場第2体育館と、年内に控えている2大ビッグマッチに向け、加速していく展開になると思われます。
早いぜ、1年!
 
まず、11.22横浜武道館で行われる「潮崎豪vs中嶋勝彦」は、前哨戦から修羅場必至かと!
N-1前から面白いマッチアップでしたから、これはもう必見です!

非完全版「リーグNについて」〜2020.10.4プロレスリング・ノア後楽園ホール編〜

10.4の昼に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。
 
9.18名古屋大会より開幕した、NOAHのシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2020』!
 
 
各所で激しくも熱い戦いが繰り広げられたリーグ戦は、この日が遂に最終公式戦。
 
A・B両ブロック1位を掴み取り、10.11大阪ビッグマッチで優勝決定戦に進出する選手は、果たして誰になるのか!?
 
今回は、最終公式戦6試合を中心にした観戦記になります。
今更ながらではありますが、何卒…!!
 

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谷口周平vs稲村愛輝

ここまで公式戦4戦全敗の稲村が、最終戦谷口周平に挑んだ一戦。
 

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N-1初勝利を掴み取り、次年度以降の飛躍へと結び付けていきたい稲村。
 

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強烈なエルボーにショルダータックルを谷口にぶつけていく姿、良き!良き!
 

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谷口のサッカーボールキックも、上手いこと読み切って回避していきましたが、谷口にヘッドバットからのマイバッハボム・ツヴァイを喰らうと状況は一変…。
 

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最後は四つん這いの状態で、側頭部にサッカーボールキック3連発を貰ってしまうと、成すすべなく3カウント…。
 

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今年3月にエントリーされていた大日本プロレスの『一騎当千』では勝利も掴み取っていたことから、私自身、このN-1で上げる1勝に期待感を持っていたものの、初エントリーとなった稲村のN-1は5戦全敗で終了という結果に…。
 

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ポジティブに、初勝利の瞬間という来年の楽しみができた、と捉えたいところでもあるんですが、現有戦力の壁は厚かった…。
壁を突き破る姿、期待してます!
 

・征矢学vs桜庭和志

今年8月の横浜文体では、タッグマッチながら征矢からギブアップ勝利を奪っている桜庭和志
 
 
同日に発表されたN-1の、両者が同じブロックに、開幕前から楽しみにしていたカードではあるんですけど、この試合、私自身結構衝撃的だった訳でして…。
 

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何と、征矢がラリアットもショルダータックルも使っていない!!
 

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こんな試合、中々見れない気も…。
 

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ほぼほぼ桜庭の土俵に吸い込まれる征矢、という格好ではあったものの、桜庭がアームロックをかけに行ったタイミングで、征矢が桜庭を押し潰すように丸め込むと、これでガッチリ3カウント!
 

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勝利の瞬間、喜びを爆発させる征矢!
 

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こういうのホント好き!
 
 

望月成晃vsマサ北宮

2勝1敗1分で、優勝決定戦進出の可能性を残す望月成晃
対するは、既に敗退(1勝3敗)の決まっているマサ北宮。
 

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ここでどうしても勝利が欲しい望月は、北宮の痛めている脚を攻めるなど、序盤からエンジン全開!
 

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ハイプレス気味に繰り出されていく望月の攻撃に、苦戦を強いられる北宮…。
 

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北宮の得意とする足攻めも、望月にお株を奪われる厳しい展開が続きます。
 

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ただ、北宮も徐々に反攻に転じる流れを作り始めていきます。
 

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逆境にあっても、望月がコーナーに上がったタイミングを逃さず、高い位置から投げ技で落としていった所なんかは、流石北宮!
 

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最後も、三角蹴りを狙っていった望月を北宮がキャッチ&サイトースープレックス!!
 

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この一発が決まると、望月は肩を上げることが出来ず、3カウント!
逆転満塁サヨナラホームランのような劇勝で、マサ北宮が2勝目(3敗)を挙げ、公式戦終了。
 

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試合をほぼほぼ制していた望月にとっては、ブロック1位を逃す痛い敗戦に…。
 

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しかし、高崎での桜庭との遭遇、感情爆発な潮崎戦、そして、今回の北宮戦…。
 
ベテランながらも大人気なさ全開だったり、感情の発露も包み隠さない所だったりと、見ていて胸が熱くなる思いを、今年の望月の公式戦からビシビシ感じた訳でして。
 
こんな感情剥き出しなベテラン選手って、そうはいない気がします。
また見たい!!
 

・杉浦貴vs拳王

昨年のN-1優勝決定戦以来となった再戦は、互いにブロック1位通過がかかる、昨年同様の負けられない一番に。
 
 

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この日は杉浦が、拳王の腹部にエルボーを繰り出すなど、いつも以上に腹と背中を攻めていた印象。
 

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対する拳王も、負けじと蹴り、蹴り、蹴り!!
 

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お互い腹部をエグい感じに攻めていたので、見てる私も腹痛になりそうでした(苦笑)。
 

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この二人、やっぱり手が合うわ合うわ!
 

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そんなバッチバチ極まりない一戦は終盤、杉浦が拳王にフロントネックロック!!!
 

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GHCヘビー王座戦で対戦した際に、拳王から勝利を奪っていた技でもありましたが、これがガッチリ極まってしまうと、拳王も腕を3度上げることが出来ず…!
 

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杉浦がレフェリーストップ勝利を挙げ、昨年の雪辱を晴らす格好に。
 

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これで公式戦・3勝1敗1分となった杉浦。
ブロック1位でも充分おかしくない成績だと思うんですけれど、この時点で自力通過が確定していないというのが、今年のN-1の恐ろしさ…。
 
Bブロック1位の行方は、セミファイナルの結果に委ねられる事となりました。
 

中嶋勝彦vs丸藤正道

3勝1敗の中嶋と、2勝1敗1分の丸藤によるBブロック最終公式戦!
 

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中嶋がこの試合に勝てば、文句なしのBブロック1位通過となる訳ですが、相手は方舟の天才・丸藤正道…。
 

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丸藤は試合序盤から、中嶋の腕をいたぶりながら、試合を支配していきます。
 

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丸藤といい、(階級は違いますが)小川良成といい、腕攻め一つで試合を優位に進めていく所がホント魔法使いのよう。
いとも容易く操っていく、と言いましょうか…。
 

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一方の中嶋は、得意の鋭い蹴りを軸に攻撃!
下手したら、vs谷口戦で見せた時以上ではないかと思うほど、この日の蹴りと破裂音は凄まじいものを感じました…。
 

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攻めの「人でなし」感が半端ない(笑)。
 

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お互い、ヤバさに対してヤバさで上書きしていくような、凄まじい死闘に…!
 

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個人的には、この日の公式戦ベストバウトに挙げたい一戦でした!
 
そんな濃密な一番を制したのは、中嶋勝彦
 

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垂直落下気味丸藤をダイヤモンドボムで落とし、これで勝負あり。
 
谷口にこそ敗れたものの、拳王、杉浦、丸藤といった実力者から勝利を挙げ、文句なしのBブロック1位が決定!
 

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しっかし、こんな相手に勝った谷口すごすぎるやろ…。
 

潮崎豪vs清宮海斗

今年の裏イッテンヨン以来、丁度9ヶ月ぶりの対戦となった潮崎と清宮。
 
 
勝った方がAブロック1位通過と、非常に単純明快な構図!
 

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1.4の時は、「若き王者・清宮が、キャリアが10年ほど上の潮崎相手にも怯まない」所が非常に印象深かったカードでした。
 

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ただ、この日のシングルでは、1.4以降の約9ヶ月で、清宮がキャリアや若さ云々を感じさせない程、自然かつ対等に潮崎と渡り合う所まで成長を遂げていた事を、めちゃめちゃ感じたと言いましょうか。
 

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ただただ凄かった…!
 
今はタイトルこそ持っていなくとも、清宮がその間に積み上げてきた実績や格は、寧ろ王者時代に比べ、より強固でブレないものになっていたような気がしました。
 

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ただ、現地に行った時のエモさに関しては、1.4が圧倒的だった気もしますが、シチュエーションが色々と変わっているので、そこは致し方なしか…。
 

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とは言いつつも、攻防の一つひとつが凄まじい!
 

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この一番を制したのは、清宮海斗でした!

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必殺のタイガースープレックスホールドで、潮崎に見事なリベンジ!
 

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N-1初出場で、Aブロック1位の座を掴んだのでした!
 
個人的には、この結果に一番忸怩たる思いを抱えているのは、清宮に「N-1なめてる」と噛みついた拳王だろうなあ、なんて思ったり思わなかったり…。
 
それくらい、この公式戦期間中の各試合も内容良しでしたから!
 

まとめ

『N-1 VICTORY 2020』の最終公式戦の結果、10.11大阪ビッグマッチの優勝決定戦は、「清宮海斗vs中嶋勝彦」というカードに。
 

 

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2018年の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦と同カードになった訳ですが、前回は「Aブロック1位の丸藤が負傷⇒優勝決定戦進出者決定戦で中嶋」という経緯があったので、今回は、互いにブロック1位の結果を引っ提げての一番を迎えることになりました。
 
 
清宮にアウトオブ眼中な中嶋は、「お前のヒーローごっこは、10.11大阪で、終わりだ」とマイク!
これに反駁した清宮もたまらん!
 

 

『金剛』に加入した中嶋が、「腐ったリーグ戦」を制するのか?

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それとも、清宮が今の本物の勢いのまま、リーグを制するのか?

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両者の決着は、1週間後のエディオンアリーナ大阪で決することになるのでした…。
 
続く。