レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

暴露~2021.12.16全日本プロレス後楽園ホール大会観戦記~

2021.12.16に、全日本プロレス後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
全日の年内最後となる後楽園ホール大会は、岩本煌史、ゼウス、野村直矢の3選手が所属ラストマッチという節目に。
 
今回は、そんな全日後楽園大会の観戦記になります。
 

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※記事タイトルは、最近聞いてる曲+佐藤光留のツイート&青柳優馬のコメントから、これにしてみました。
 

 

battle-news.com

 

青い青い青い霧の中
忘れられていた温もりと
熱い熱い熱い熱い気持ちさ
これはあの日と同じ匂い
 
今すぐに暴かれたい
たとえ全て剥がされても
胸を弾ませていたいのよ
まるであの日と同じように
tricot - 『暴露』

https://www.uta-net.com/song/301708/

 
 
 

大会概要~2022年、浮沈のカギは若手にあり~

今大会は全7試合。
後半3試合は、岩本煌史、ゼウス、野村直矢の所属ラストマッチが続く構成でした。
 
平日夜の観客数に対し、私のフォロワー様も多数駈けつけていた印象。
 
 
今年7月以来、約5ヶ月ぶりに生観戦した全日本プロレスでしたが、【先行きの不安と今後の期待がハッキリ暴かれた大会】という感想でした。
 
セコンドにいるのに何もしないカーベルと、試合後にカーベルに向かってキレる土方隆司という、オープニングの殺伐感…。
 

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そのオープニングを超越する、『イザナギvsスペル・クレイジー』の世界Jrヘビー級王座戦の絶望感。
 

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特に、王者であるイザナギの初防衛戦だった後者は、個人的に年間ワーストバウトでした…。
 
セコンドにデビル紫を携えたイザナギが、介入から流れを掴もうとするも、会場が一向に盛り上がりがないまま、最後はクレイジーが勝利して王座移動。
 

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「世界Jrに相応しくない」とか、「介入で試合に水を差している」とかではなく、単純に、Jr戦線の先行きに不安を感じさせてしまう内容。
 
介入ありで面白くなるのなら、それがどれだけ良かったか…。
「クレイジーが獲った」結果だけが唯一の救い。
 

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その一方、若手選手の活躍が一際目立った大会でもありました。
 
第2試合の6人タッグマッチで激突した、田村男児と大森北斗のマッチアップは非常に良かったですし、
 

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岩本の全日所属ラストマッチで、結果・マイクともに希望を見せた青柳亮生も立派!
 

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ヘビー級でも、主力級が名を連ねるゼウスの所属ラストマッチで、本田竜輝が積極的に仕掛けるなど、2022年への新たなる萌芽も見られました。
 

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個人的に、2022年の全日本プロレスは『若手選手の活躍』がカギを握るんじゃないか、と考えています。
 
上記の4選手に加え、(所属ではないですが)ライジンHAYATO立花誠吾といった若手の存在に、私自身一番ワクワクさせられたので、新設の6人タッグ王座を除くタイトル戦線で結果を残せるか否かが勝負になるかな、と。
 
 
大量離脱は辛いですが、似たような苦境に立たされた2015年も、宮原健斗が中心の『NEXTREME』(宮原、青柳優馬ジェイク・リー)や、野村直矢といった新勢力が台頭したのも事実。
 
個人的に、若手選手のスペックは全日が国内屈指だと思っているので、現有戦力の底上げと巻き返しに期待です!
 
 

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野村直矢vs青柳優馬

メインイベントは、野村直矢vs青柳優馬シングルマッチ
 

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2020年春から長期欠場に入っていた野村の復帰戦にして、全日所属ラストマッチ。
 

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新型コロナウイルス禍で、全日に足りないマスターピースが野村だった事を実感させられた煽りV。
 
欠場前と変わらぬコスチュームと体格で入場する野村を見て、止まっていた時が動き出すのを感じた次第です。
 

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試合は青柳が主導権を握る内容に。
欠場要因となった野村の首を、容赦なく攻めていく青柳。
 

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個人的に、この首攻めが、野村復帰戦の内容を量るバロメーターになっていた気がします。
「果たして野村は立ち上がれるのか?」みたいな。
 

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そんな野村も、中盤以降はダイビングボディプレスやマキシマムで反撃!
 

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終盤に放ったエルボーの時の形相を見てしまうと、「これが現役最後になってほしくない」と猛烈な感情が湧き出てきたのです…。
プロレスラー・野村直矢が見たいという衝動。
 

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ダイビングボディプレス連発で、遂に青柳を追い詰める野村。

 

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マキシマムでトドメを差しにかかった刹那、青柳が切り返してエンドゲームへ…!

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野村の首を渾身の力で締め上げる青柳に、レフェリーもついに試合をストップ。

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試合後、大の字になって倒れる2人が、激闘を物語っていました。
 

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その後、双方がマイク。
 

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全日所属でなくなったとしても、また、リングで野村直矢が見たい。
ただただ、そんな気持ちに溢れました。
 

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まとめ

2021年最後となった、全日の後楽園ホール大会。
 

 

 
若手の試合内容が素晴らしかっただけに、全体的にカードの物足りなさを感じたのが正直なところ。
(通常興行と毛色が違うから、というのもありそうですが)
 
「秋山全日本の最終回」とか、世界Jrの「タイトルマッチに相応しくない」といった意見も見かけましたが、問題は単純で、単純に興行のワクワク感や満足感が目減りした。
これに尽きるんじゃないかと。
 
それを踏まえると、2015年前後の苦しい時期を支えた野村やゼウス、途中入団からJrを牽引した岩本の退団はあまりにも痛く、いずれも換えの効かない選手であることを実感…。
 
 

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青柳優馬「野村さんの前では敢えて言わなかったですけど、今日だけでゼウスさん、岩本さん、野村さんが退団して全日本プロレスからいなくなります。これもうどういうことか分かりますか?ねえ?あんま言いたくないですけど、今日というこの日、3人全日本プロレスから抜けるってこと、会社は重く受け止めたほうが良い。絶対。偉そうにしてる奴、偉いカッコ、スーツ着て偉そうにしてる奴。全員そうだ。今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ。今日はそれくらい残念な日なんだよ。お客さんの前で敢えて言わなかったけど、マスコミの前では敢えて言わせてもらうぞ。今日という日を重く受け止めろ。分かったか。以上だ」

 

 
とはいえ、大量離脱が相次いだ2015年頃に比べれば、協力関係にある団体(大日本プロレス、2AW、GLEAT etc)や所属選手の人数は明らかに多い訳で、今が底ではないとも思ってます。
(2015年頃の閉塞感はハンパなかったもの…)
 
前述したように、若手の活躍次第で、面白さは大分変わってくると感じましたから。
本当に、若手が今の全日の数少ない希望。
(逆に言えば、ここで躓くと相当マズい、という危機感…。)
 
 
思えば、私が初めて全日を観に行った2015年4月、第0試合で見たのが『野村vs青柳』のシングルマッチでした。
あれから6年半経ち、道は変わっても、メインで存在感を示した2人を見たからこそ、私の脳内には明るい未来も浮かぶ訳で。
 
そう、まるであの日と同じように…。
 

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あふれる~2021.11.28 プロレスリング・ノア 国立代々木競技場第二体育館大会観戦記~

  2021.11.28の夕方に、国立代々木競二技場第二体育館でプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 

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関東圏では年内最後のビッグマッチ・『NOAH the BEST』!
 
全7試合がラインナップされた大会のメインは、『中嶋勝彦vs拳王』による、GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチ。
 
今回は、そんなNOAH代々木大会の観戦記になります。
 
元日の日本武道館大会を前に組まれたダブルタイトルマッチは、年間ベストバウトの死闘でした!
 

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この海では朝に聞こえる歌がある
あの街にはもっとなんだってあるけど
甘酸っぱい問題ずっと抱えてる
暑い体ちょっと痛いけど
 
ああ今に賭けてみたい
夢見ていたい
ありのまんまで
ああ今に見せてやりたい
触れていたい想像力で
 
ねえ
喰われてしまうなよ
 
tricot 『あふれる』
 
 
 
 

大会概要

今回の代々木ビッグマッチは全7試合と、普段のビッグマッチより1〜2試合少ない構成。
 

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ただ、第3試合の10人タッグマッチしかり、セミの『M's alliance vs杉浦軍』による6人タッグマッチしかり、多人数が詰め込まれたタッグマッチでも、各人が埋もれることなく躍動していた印象。
 

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この日組まれたタイトルマッチ2試合も充実していたので、個人的には、代々木の2週間前に行われた、横浜武道館大会以上の満足度でした!
 
 
第5試合で実現した『NOSAWA論外&Eita vs小川良成&HAYATA』のGHC Jrタッグ王座戦では、戦前からEitaに散々コケにされてきた小川が、場外戦で王者チームを帰還不能に追い込んで王座奪取に成功。
 

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試合中、悪態をつくEitaに対して、アリーナ席から親指を下に向ける観客の姿も。
試合では敗れたものの、コロナ禍で声も出せない中、客席からサイレントブーイングを出させた時点でEitaの勝ちだった気がします。
 

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ただ一点、このチームが武道館前にベルトを落とした事実が惜しまれる…。
どうせなら、NOAH Jrを制圧するところまで行っても面白かったし、何ならそれが見たかった。
それくらい強いチーム!
 

 

 
 

中嶋勝彦vs拳王』

代々木のメインイベントは、『中嶋勝彦vs拳王』のダブルタイトルマッチ!
 

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GHCヘビー級王者とGHCナショナル王者による二冠戦は、約1年3ヶ月半振り。
 
 
戦前、元日・日本武道館のメインイベンター決定戦と銘打たれた一戦でしたが、結果は60分時間切れドロー&両者王座防衛。
 

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ただ、同じ二冠戦で60分ドローだった『潮崎豪vs拳王』と違っていたのは、【圧倒的なターニングポイントの差】ではないか、と私は感じました。
 
40分頃まで双方フィニッシャーを残していた『潮崎vs拳王』に対し、同時間帯で勝負をかける有効打が多く見られたのは『中嶋vs拳王』だった気がします。
実際、カウント3が入らなかった時に聞かれる、客席からのどよめきも何度となく起こりましたし、【いつ試合が決まってもおかしくない】展開なら、後者が圧倒的に多かった、そんな印象。
 

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一方で、中嶋ならハイキックやダイヤモンドボム、拳王なら一回転式のフットスタンプという、最上級フィニッシャーが決まっても這い上がる両者を見て、「カウント3は入らなさそうだな…」と感じたのも事実…。
ただ、その予定調和感に風穴を開けたのが、試合終了間際に放たれた、中嶋のラリアット
 

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この時、客席から意図せず漏れ出たどよめきは、今年6月の『武藤敬司ムーンサルトプレス解禁』に匹敵する大きさ!
 
 
残り試合時間が1分というタイミングで、予想もしなかった強烈な一発は、この試合をベストバウトたらしめるダメ押し点だったかと。。
 

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つまり、このメインは個人的年間ベストバウト第1位でした!
 

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個人的に、『潮崎vs拳王』も『中嶋vs拳王』も良い試合だった事は間違いないので、あとはもう、見た人の好みの問題になってくるかなあ…。
 

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試合後
激闘を終え、中嶋が「拳王…」とマイクを握ると、場内が暗転!
 

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登場したのは、今年3月より長期欠場に入っていた、潮崎豪
 

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登場後、12月シリーズからの戦線復帰と、中嶋の持つGHCヘビー級王座への挑戦を表明!
中嶋も承諾したことで、元日の日本武道館大会のメインは、『中嶋vs潮崎』に決定!
 

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このサプライズに沸く一方、「拳王の存在が蔑ろにされている」という旨の指摘も分かる訳でして…。
 
安定を望むことなく、ナショナル王座戴冠直後に己のベルトを賭けた攻めの姿勢に、2年連続で伝説級の試合を打ち立ててきた実績。
拳王はもっともっと評価されてしかるべき!
 

 

 
ただ、復帰戦のカードを見た時に、拳王の言うような【家でグータラ生活していた奴】がスッと入れる試合でもないだろう、と考えたり…。
 

 

 

 
個人的には、日本武道館までの残り約1ヶ月間、ビッグマッチ浮沈のカギを握るのは潮崎になるんじゃないかと。
 
拳王の指摘は真か偽か、試合で否応なく曝け出される事になるでしょうし、ここでコケたら本当に不味い訳で。
美味しいポジションに見えて、リスクを背負っているのは潮崎も同様。
 

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 この大勝負の行方、本番まで見届けていきます!

 

 

 

 

 

 

まとめ

関東圏内では、日本武道館大会前最後となった代々木ビッグマッチ。
 

 

 

 

 
動員面だったり、拳王が蔑ろにされた部分だったりで賛否別れる箇所もありましたが、元日の日本武道館大会成功に向けて、【KENTA参戦】や【『中嶋vs潮崎』のGHCヘビー級王座戦】など、(シン大発表が残っているとはいえ、)切れるジョーカーは代々木で惜しまず切ってきた印象。
 

 

 

 

 

 

 
2022.1.8に行われる新日本プロレスとの対抗戦に、「団体内のビッグマッチは軽視してるの?」みたいな意見も見られましたが、少なくとも、そうした不安や不満を一蹴するだけの充実度が、代々木大会には詰まっていた気がします。
 

 

 
あとは、団体の決めた目標5000人動員に向けて動く。
これしかない。
 

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色々な事情はあるかと思われますが、日本武道館で見るプロレスは本当に楽しいので、是非!!!!!!
 

Behind the Scene~2021.11.13 プロレスリング・ノア横浜武道館大会観戦記~

2021.11.13に、プロレスリング・ノア横浜武道館大会を観戦してきました。

 

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関東圏では、約3ヶ月ぶりとなったビッグマッチ!
 
 
2022年元日の日本武道館大会まで約2ヶ月を切った今大会では、3大GHC王座戦が実現!
 
今回は、NOAH横浜武道館大会の観戦記になります。
賛否は分かれた印象も、個人的には満足でした!
 

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大会概要

今回のビッグマッチは全9試合がラインナップ。
 
ノアがサイバーエージェントグループ入りした2020年以降、(G+を除くと)基本的にABEMAで配信されていたノアのビッグマッチでしたが、今回は初のWRESTLE UNIVERSE(以下:UNIVERSE)独占配信!
 
それもあって、この日はリングマット、ビジョン、選手の入場コーデ、スタッフコーデと諸々UNIVERSEづくめでした。
(新作UNIVERSEシャツが、勝彦サイン会の対象商品だったのもデカい)
 

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試合内容に物足りなさを感じる意見も見られましたが、個人的にはオープニングから悪くない試合内容が続いていた印象。
少なくとも、今春の横浜ビッグマッチよりは、トータルの内容も満足でした!
 
 
 

 

 

Eitaが小川を怒らせて、GHC Jrタッグ王座戦が決定したり、

 

 

 

 

 

 稲葉がアグレッシブで良かったり、

 

 

 

そんな前半~中盤で印象に残ったカードは、『藤田和之vs稲村愛輝』!

 

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 2019年9月、藤田和之のNOAH参戦1発目がこのカードだったのですが、当時は稲村を歯牙にもかけなかった藤田が、稲村の全てと真正面から向き合うような試合運び。

 

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個人的に、タイトル戦を除けば、NOAHの藤田のシングルで一番良かったかもしれないです。

 

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藤田が若手相手にスカさず対峙した姿がカッコよかったです。

こういうの、是非また見たい!

 

 

3大GHC王座戦

今回のビッグマッチでは、GHCタッグ、GHCナショナル、GHC Jrヘビーの3大GHC王座戦が実現。
元日の日本武道館も近づく中での防衛戦は、タイトルが2つ移動する結果になりました。
 
・GHCJrヘビー級王座戦・『HAYATA vs亜烈破』
11.10後楽園大会の前哨戦では、HAYATAを挑発し返す余裕を見せるなど、強心臓っぷりを発揮した亜烈破でしたが、結果的にHAYATAが盤石の内容で王座防衛。
 

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HAYATAからベルトを剝がせる存在が、パっと思いつかない。
それくらい強かったし、勝敗を左右する隙らしい隙も無い印象でした。
 

 

次戦は12.5名古屋でタダスケが挑戦。
サポート役に徹していた存在が約1年ぶりにシングル挑戦。
どうなるでしょうか…?
 

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GHCナショナル王座戦・『望月成晃vs拳王』
通算1勝1敗で迎えた両者による、3度目の一騎打ち。
 
 

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過去2戦が激闘だったこともあり、戦前から期待値高めでしたが、そこに見事応えてくれる試合内容!
 

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激しく響きあう、蹴撃音の数々!
 

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勝敗の行方が分からない一戦の均衡を破ったのは、拳王でした。
両者ハイキックから、前哨戦で望月にやられた掌底を、お返しとばかりにヒット!
 

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更には、コーナーに追い詰めてから、望月の側頭部にハイキック!
 

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これでダウンを取られると、望月はカウント10で立てず、勝負あり。
 
 

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拳王が2度目となるナショナル王座戴冠!
 

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試合後、拳王が呼んだのは、GHCヘビー級王者・中嶋勝彦
 
ここで拳王がブチ上げたのは、「日本武道館前のダブルタイトルマッチ」!
 
 

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中嶋も承諾したことで、11.28代々木ビッグマッチでの二冠戦が正式決定。
 
GHCヘビーとGHCナショナルの二冠戦は、2020年8月の『潮崎豪vs拳王』以来。
奇しくも、『戴冠直後』に『時代を動かす』目的を持って挑戦表明という、前回と非常に酷似した展開に。
 
 
 
 
 
しかし、タイトル獲ったばかりでも、引かずに攻めの姿勢で進む拳王は、ホントに偉いし凄い。
代々木決戦、いざ尋常に…!!
 
 

 

 
GHCタッグ王座戦・『武藤敬司&丸藤正道vs清宮海斗&マサ北宮』
今年7月の後楽園大会以来となった、GHCタッグ王座戦
 

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清宮&マサ北宮という新王者チームが誕生したものの、その後は清宮とNOSAWA論外の遺恨清算に、『N-1 VICTORY』開幕と、中々次の防衛戦が組まれず…。
 
 
この事へのフラストレーションに加え、挑戦者・武藤敬司を前面に押し出した、【#mutoghctag】というハッシュタグに対して賛否も生まれた戦前。
 
しかし、試合が始まれば、戦前の不満もフラストレーションも、一気に吐き出す好勝負!
 

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正直、清宮と北宮がベルトを落としたのは悔しかったですが、正直ここまでのコンビネーションを見せられてやられたなら、文句もケチも付けよう無し。
 
 

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試合後、丸藤がマイク。
 

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「俺は武藤さんがNOAHに入ってくれて本当に良かったと思う。
 
 
正直、WRESTLE-1(或いはプロレスリング・マスターズ)では、美味しいところしか持っていかなかったり、活動休止にも他人事だったりな印象しかなかったのですけれど、丸藤のマイクを聞いた時、自然と両手を上げて拍手する私がいました。
 
 
間違いなく、NOAH入団後の武藤の貢献度は計り知れない。
泥臭い所も見せた上で、文句無く勝っている訳ですから。
 
清宮の壁として立ち塞がっている所も大きい。
 

 

 
今回の結果により、『武藤&丸藤』組という、話題・実力共に隙の無いタッグ王者チームが誕生した訳ですが、この2人からベルトを奪うのは至難の技だよなあ、という率直な感想。
 
もういっそのこと、長期政権を築いてほしい。
それくらい、絵になる2人でした!
 

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まとめ

タッグ王座とナショナル王座移動&ダブルタイトルマッチ決定と、日本武道館前に事が動いた今回のビッグマッチ。
 

 

「動員や内容が満足度いく内容ではなかった」という意見も幾つか見かけましたが、11月は関東圏で2つもビッグマッチがある事を考えれば、多少なりとも致し方ないかな、と。
 
実際、今大会の3日前(11.10)にNOAH後楽園ホール大会も行きましたけれど、当日のカードや自分の予算の兼ね合いもあって、「(タイトルマッチが固まりそうな)横浜武道館と代々木に絞ろう」くらいに思っていたので。
 

 

 

行けば面白かったけれど、一ファンでも心が動かされにくい、そんな感じ。
 
 
動員云々については、NOAHに限った話でも無いんじゃなかろうか、という言い訳…。
 
規模感や興行数で一概に比較は出来ませんが、コロナ禍以降、後楽園ホールなどで全席完売を続けているプロレスリングFREEDOMSでさえ、今秋は新木場や後楽園が完売にならない大会もあったくらいですから、もう、全体的にプヲタの金銭面は疲弊してるのでは、と思ったり思わなかったり…。
 
 
2022年にしても、1月は元日武道館に裏ドーム2連戦、ラジアント3連戦など、地方を挟みつつも関東圏に集中している印象ですから、今以上にファンの『疲弊感』は現れるのではないか、と私は見ています。
 
 
そんな状況でも、タッグとナショナルを文句なしの内容で移動&代々木で『中嶋vs拳王』の二冠戦を組んできた事は、NOAHの攻めの姿勢が窺えて良き!
 
NOAHに限らず、ビッグマッチが控えているとタイトル戦線も膠着しがちになる中、これは思い切って来たなあ、と。
 
2022.1.8には新日本プロレスとの対抗戦も決まりましたが、団体も対抗戦も、より盛り上げていくには、残りの1ヶ月半が何より重要!
 
まずは11.28代々木ビッグマッチ。
元日武道館のメインイベンターを射止めるのは、果たして…!!!??
 

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レンブラントのプロレス場放浪記 第13回~DESTRUCTION BABY~

2021.10.30に福岡国際センターで行われた、プロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
2022年元日に控える日本武道館大会まで、約3ヶ月。
 
今年3月以来となる福岡ビッグマッチでは、『HAYATA vsNOSAWA論外』のGHC Jrヘビー級王座戦、『中嶋勝彦vs田中将斗GHCヘビー級王座戦の2大王座戦が実現!
 
私自身、10.10に行われた大阪ビッグマッチか、今回の福岡ビッグマッチのどちらに行こうか迷ったのですが、「親が住んでいる」という点も決め手となり、福岡行きを決意。
 
これまで、仙台より東・大阪より西に出た事のない私にとって、最も遠い場所でのプロレス観戦となったのでした…。
 
今回は、プロレスリング・ノアの福岡国際センター大会観戦記になります。
 
反応大人しめだった会場がメインイベントで大爆発した光景は、私自身、忘れられない思い出になりました!
 

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会場概要

今回のNOAHビッグマッチの舞台となったのは、福岡国際センター。
 
福岡空港駅から電車+徒歩で30分程度という好立地。
プロレスのビッグマッチだけでなく、毎年秋に大相撲の本場所が行われる会場でもあります。
 
 
今回は会場までの道中、天麩羅の名店『ひらお』に行く為に、地下鉄天神駅で途中下車してアクロス福岡にも立ち寄ってみました。
 

 

博多スターレーン閉館後の、福岡プロレス聖地の一つになりつつあるアクロス福岡ですが、まさかここに『ひらお』が入っていたとは…!
 

 

 

久々の『ひらお』は最高でした!
 
 
博多座』や、レトロな雰囲気を残す『大洋映画劇場』を徒歩で通り過ぎながら、目的地の福岡国際センターへ。
 

 

 
海沿いに位置する同会場には、開場前物販で既に多くの行列が…!
 

 

 

会場内では、コロナ禍前まで実施していた『のあのあくじ』や、フォトブース、今大会の冠スポンサー・LEC株式会社の実演ブースも設けられました。
 

 

 

 

 
 
そして、いよいよ会場の座席へ!
 

 

 
中に入って感じた第一印象は、「アリーナ席の広い横浜文化体育館」!
 
今回は南側最後方での観戦でしたが、それでも非常に見やすく、プロレスのビッグマッチに多用されるのも納得の会場でした。
 
 
 

大会概要

今大会は2大GHC王座戦を軸に、全8試合がラインナップ!
 
客席の雰囲気でしたが、(普段見ている)関東より、比較的大人しめだった印象。
 

 

ただ、それに否定的なニュアンスは無く、寧ろ、定番ムーヴに会場がどよめく様は、最近の関東でも中々味わえない雰囲気で良かったです。
 

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そんな大人しいところに、Eitaが小川良成に水をかける衝撃シーンも挿入…!
ひいいいいいい!!!
 

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そんなビッグマッチにおいて、メイン以外で私の印象に残っている試合は、第6試合の『HAYATA vsNOSAWA論外』!
 

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試合中、挑戦者の論外が、場外乱闘からゾンビの如くHAYATAに立ち塞がる様は圧巻の一言!
 

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恐らく今年頭に実現していても、ビッグマッチで組むには【足りなかった】カードも、今年5月・9月の清宮戦、GHC Jrタッグ王座戴冠を経て、ビッグマッチで存在感を示した論外に凄みを感じました。
 

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普段感情を見せないHAYATAが、感情を顕にして対峙する様も良き!
 

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凶器攻撃や流血に「会場冷えてる」なんて意見も見ましたが、終盤の攻防では、私の近くにいた観客もどよめいてましたし、子供も「論外すごい!」と言っていたので、いい試合だったんじゃないかなと思います。
 

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中嶋勝彦vs田中将斗

メインイベントは、GHCヘビー級王座戦!
 

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今秋、『N-1 VICTORY』連覇から、10月の大阪ビッグマッチで約5年振りのGHCヘビー級王座戴冠を果たした中嶋勝彦
 
 
 
対するは、『N-1 VICTORY』で中嶋に唯一勝利している田中将斗
 
 
「これが福岡で組まれたから遠征した」と言い切れる大一番。
 

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先の『vs丸藤』も年間ベストバウト級の一戦でしたが、今回のメインも、勝敗が決する前にベストバウト入りを確信した激闘でした!
 

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前述の通り、会場が比較的大人しめだった中、メインで客席中から自然発生した、割れんばかりの拍手は圧巻!
(去年の『潮崎vs中嶋』にも似た感覚)
 

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終盤、田中将斗バーティカルスパイクを被弾するも、カウント2!

 

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中嶋が側頭部に蹴りを放つも、田中将斗が回避して、スライディングDを連発!
しかし、中嶋もカウント2で返す!
 

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中嶋が奥の手のダイヤモンドボムを放ちますが、カバーには入れず…。
こんなシーンは初めて見たような気がしますし、それが激闘の証左でもあったのかなあ、と。
 

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中嶋の側頭部サッカーボールキックも、間一髪でキックアウトした田中将斗でしたが、直後に放たれた、2度目のバーティカルスパイクは返せず、勝負あり。
 

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初防衛戦から壮絶な死闘を制した中嶋勝彦
 

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敗れたものの、自力で退場する田中将斗もまた、超人!
 

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試合後、マイクで「俺がNOAHだ!」と締めた後で、ノアのロゴと被るようにしてGHCを背負う中嶋に、どこかドラマを感じずにはいられなかったり。
 

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かっこええ!!!!!!
 

 

 

まとめ

興奮と感動の余韻を残して、NOAHの福岡ビッグマッチは終了!
 

 

 

福岡に来て本当に良かったし、この会場でまたプロレスが見たい。
心からそう思った大会でした。
 

 

 
試合後は、福岡に住む父親と久々に再会。
 
九州で旗揚げしたルチャ団体・『MY WAY』の代表である、ヴァンヴェール・ネグロがオーナーを務める『ヴァンヴェール珈琲』で夕食…。
 

 

 

 

 

タコスとタコライスが絶品!

福岡遠征の際、人に絶対薦めたいお店でした。

 

 

翌日、名残惜しさもありつつ帰京…。
帰りの福岡空港、レスラーの方ばかり見かけた気がします(笑)。
 

 

1泊2日の福岡遠征でしたが、次は3日間ぐらいの行程で旅してみたいです。

食べてないもの、訪れていない名所がまだまだあるので、また福岡に行きたい!

 

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レンブラントのプロレス場放浪記 第12回~La CITTA' E Bella~

2021.10.17にCLUB CITTA'川崎で行われた、プロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。
 
中嶋勝彦GHCヘビー級王座戴冠を果たした大阪ビッグマッチから、約1週間。
 
興奮冷めやらぬ中、月末の福岡ビッグマッチに向けて新たな闘いがスタートしたNOAH!
 
 
今回は、そんなNOAHのCLUB CITTA'川崎大会の観戦記になります。
 
ハッキリ言って、この環境で全席5000円はヤバいです!
定期的にやってほしい!
 

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会場概要

今回訪れた『クラブチッタ川崎』は、JR川崎駅から程近い、都市型ライブハウス。
 

 

 
1988年の開業後、周辺地域の再開発に伴う約2年の移転改築を挟み、現在まで約30年以上の歴史を持つライブハウスなんだそうな…(この辺は記事を書くまで知りませんでした)。
 
 
 
 
移転後は、商業施設『ラ・チッタデッラを構成する1施設として、すぐ近くにフットサルコートなどが併設されるなど、プロレス会場らしからぬオシャレ感…。
 

 

 
プロレス会場としては、移転改築前の1990年代後半にかけて、女子プロレス団体を中心に使用実績もあるとの事。
 
 
私自身、プロレス関連でCLUB CITTA'の名前を聞くようになったのは、2020年頃でした。
 
2020年2月、プロレスリング・ノアが、アーティストのライブとコラボしての提供試合が実現。
 
 
同年春、新型コロナウイルスの流行に伴い、1度目の緊急事態宣言が発令された際には、『ノア特設アリーナ』(※)の名称で、TVマッチ期間中も歩みを止めず動き続ける活動の拠点となりました。
(※クラブチッタ川崎であると明かされたのは、有観客興行再開後)
 
個人的に、2020年の日本マット界において、『新宿FACEDDTプロレスリング)、『2AWスクエア』(2AW、全日本プロレス大日本プロレス、プロレスリンZERO1 etc)と並び、貢献度は計り知れないと思っている会場。
 
「もし、あの時クラブチッタが無かったら…」と考えるだけで、ゾットする思い…。
 
 
会場内に入り、まず飛び込んでくるのは、天井に設置された星型の照明装置。
天井の高さと相まって、うっとりするような幻想的空間を形成していました。
 

 

 
同じライブハウスという事もあって、会場の雰囲気は仙台PITに近い印象を受けました。
駅チカな点も良き!
 

 

 
ライブハウスならではの音響設備は、プロレス興行でも存在感を如何なく発揮。
 
今回はステージ横の扇状スピーカーが近い、東側で観戦したのですが、選手の入場曲がフロアに流れた時に、ベース音が身体に芯まで響いてくる感覚は、生ライブ特有のそれと一緒!
(特に、CLUB CITTA'川崎で聴くNOSAWA論外田中将斗の入場曲は堪らなかった!
 
 
 

大会概要

今大会は全6試合がラインナップ。
 
10月末の九州遠征(熊本大会→福岡ビッグマッチ)で行われるGHC3大王座の前哨戦が軸になりつつ、前半には『稲葉大樹vs鈴木鼓太郎』、『拳王vs吉岡世起』のシングルがそれぞれ組まれました。
 
『稲葉vs鼓太郎』は、主戦場にする階級が異なる2人の対決でしたが、鼓太郎が1枚も2枚も上手だった印象。
 

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結果は20分時間切れドローも、稲葉としては勝たないといけなかった試合か…。
 
 

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『拳王vs吉岡』は、武器にしている蹴りの使い方が、双方異なる所が興味深かったです。
 

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拳王が【相手を打ち負かす強烈な威力の蹴り】ならば、吉岡は【脚攻めの布石に用いる的確な蹴り】。
その辺りの違いが出ていた分、階級差があっても見応えある内容だった気がします。
 

 

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HAYATAからJrヘビー級王座の次期挑戦者に指名されたNOSAWA論外が、タイトル戦の代わりに要求した異色のカードでしたが、これがまあまあの問題作(笑)。
 

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普段組んでいない、何なら険悪な関係にある者同士が組んだなら、タッグワークのヘッタクレも無い内容になるのは当然と言いましょうか…。
 

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対角線にいた小川とHAYATAが論外潰しに結託するわ、久方ぶりにタッグを組んだYO-HEYとHAYATAは冷戦状態だわ、最後は清宮がどさくさ紛れで論外に蹴り食らわすわで、もう分かんないよ状態…。
 

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カードに入った丸藤が完全に被害者という構図。
YTRな表情で帰るのも納得でした(笑)。
 

 

 

 

 
メインは『田中将斗&杉浦貴vs中嶋勝彦&望月成晃』。
 
 
10.28熊本大会のGHCナショナル王座戦・『杉浦vs望月』、10.30福岡大会のGHCヘビー級王座戦・『中嶋vs田中将斗』のダブル前哨戦!
 

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恐らく、『弾丸ヤンキース』結成はかなり久しぶりだったかと。
(間違っていたらアレですが、)もしかして、2020.3.1のZERO1以来?
(個人的に、NOAHでは初めて見ました)
 
対する中嶋と望月も、かつてDRAGON GATEで『ファイナルM2K』で行動を共にした関係性。
 

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試合は、後楽園ホールのメインとか、タッグ王座が賭けられているとか言われても、納得してしまうようなバッチバチの内容!
 

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これを前から2列目で見れるのは、もはや常軌を逸しているとしか…。
 

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今なら、『田中&望月』の同ユニット同士でもアリだとは思うのですけれど、普段は絶対見られない、田中と望月のマッチアップも良き!
 

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王座戦とも、本番が非常に楽しみになる、そんな内容でした。
 

 

 
セミとは対照的に、別々のユニットで活動していても、試合では連携技が見られたりして、流れも良かったです。
 

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ただ、その差が最後、『弾丸ヤンキースに有利に働いた気もしました。
 
 
最後は田中がスライディングDで中嶋から直接勝利!
 

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試合後は、田中が杉浦に「何か持ってきたら、その先には貴方がいると思ってます。」、「俺はまた這い上がって、貴方も倒すから、それまで待っといてくださいよ」とマイク!
 

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まとめ

ファンクラブ+WRESTLE UNIVERSE先行販売だけで、ほぼ全席完売となった今回のCLUB CITTA'川崎大会。
 

 

 
現在、NOAHの横浜ラジアントホール大会は全席8,000円なのに対して、CLUB CITTA'川崎大会は全席5,000円!
 

 

 
ライブハウス故に、ラジアントより日程が押さえづらそうな印象はありますが、それでも、平日19:00開催とかでも継続して欲しいくらい、魅力的な会場なのは確か。
ラジアントも、『HAYATA vs鈴木鼓太郎』のタイトル戦や『杉浦vs丸藤』のシングル、2度の『清宮vsNOSAWA論外』をやっていて、差別化しているのは伝わりますが…)
 
今年7月に行われた『NOAH DOJO vs金剛』の対抗戦もそうでしたが、『中嶋vs清宮』、『マサ北宮vs拳王』などを、ラジアントくらいの規模感で見れてチケ代も安価。
川崎駅からもアクセスが良い利便性も加味すると、平日でもCLUB CITTA'の方が良いんじゃないか説…。
 

 

 
次回のクラブチッタは来年になりそうな気がしますが、この素晴らしい空間でプロレスを観戦する感動を、皆様もお時間ありましたら是非!!!!
 

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レンブラントのプロレス場放浪記 第11回~フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!~

21.10.16に、所沢パークタウン商店街で行われた、ガンバレ☆プロレス(以下:ガンプロ)のイベントプロレスを観戦してきました。

 
2020年の新型コロナウイルス蔓延以降、無料のイベントプロレスが軒並減少傾向にある中、開催がアナウンスされた今大会。
 

 

久しくイベントプロレスを見ていなかった+普段中々行かない場所でのプロレス開催という事もあり、観戦を決めた私。
真裏で全日本プロレス大田区総合体育館ビッグマッチが行われていましたが、それでも会場は超満員!
 
今回は、そんなガンプロのイベントプロレスの観戦記になります。
 
今年行われた『CyberFight Festival』のダークマッチを思わせる、熱量と爆発力が伝播した大会だった気がします!
 

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会場概要

今大会が行われたのは、西武新宿線航空公園駅から徒歩3〜5分程の場所にある、所沢パークタウン商店街。
 

 

 
同商店街にある生鮮食料品店・『フレッシュありやま』前に設置された特設リングは、施設内ながらリング上が吹き抜けに位置している、圧倒的開放感!
 

 

 

 
所沢パークタウンは閑静な住宅街という印象でしたが、住宅街の中にある商店街には、ドラッグストア、病院、飲食店、果ては行政書士事務所と、大体のものは揃っていそうな利便性!
 

 

高島平区民館に程近い、高島平団地とはまた違った風情を醸し出していました。
(すごい!)
 

 

 
イベントプロレスは、17時30分開場・整理券配布開始が16時20分〜30分頃というタイムスケジュールでしたが、16時30分過ぎに私が整理券を受け取った時には、既に番号は90番代。
 

 

 
ポスターには椅子が200席設けられているとの触れ込みでしたが、開場後は座席の左右のスペースに立ち見が出来るほどの大盛況!
 

 

正直、人が沢山来る大規模イベント(2019年の『肉フェス』、『フィエスタメヒカーナ』etc)のシチュエーションを除けば、かなりの人数が集まったのではないかと。
 
 
新木場1stRINGや横浜ラジアントホールの規模なら完売。
新宿FACEなら満員マークはつきそうでした。
 

 

 
ただ、特設リングが商店街内の吹き抜けに位置していた故、コーナーと施設の天井がモロに被った為、選手たちは飛び技に難儀していた印象…。
 

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この特殊な環境を活かして、翔太を壁に叩きつけた大家健は凄かった(小並感)。
 

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大会概要

今大会では全3試合がラインナップ。
うち1試合はガンバレ☆女子プロレス(以下:ガンジョ)による女子プロレスマッチでした。
 
ガンプロに定期参戦していない伊橋剛太(DDTプロレスリングやSAGAT(プロレスリングBASARAのレア参戦はあったものの、所属+レギュラー参戦主体で全てタッグマッチという陣容は、ここ数年で厚くなったガンプロの選手層を実感。
 

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先陣を切った『勝村周一朗&SAGATvs岩崎孝樹&伊橋剛太』は、SAGATと伊橋のぶつかり合いに、勝村と岩崎の蹴り合いなど、オープニングから掴みに行く好勝負。
 

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敗れたものの、伊橋が主役だった試合。
SAGATとのタックル合戦は迫力満点でした!
 

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第2試合は『HARUKAZE&春日萌花vsYuuRi&まなせゆうな』のガンジョタッグマッチ。
 

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まなせと春日のエルボー合戦の強度含め、4選手全員が個性と実力を発揮した試合内容。
 

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何となくですが、まなせはガンプロに入団してから化けた印象。
男子に混じっても突き抜ける明るさと熱量、体格を活かした攻めの良さはピカイチでしたから。
 

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メインイベントは『今成夢人&大家健&石井慧介vs冨永真一郎&翔太&ヤス・ウラノ』の6人タッグマッチ。
 

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今大会の立役者の1人である、石井の地元凱旋マッチとなりました。
 
対する翔太達は「所沢を俺達の街にしてやる!」と壊滅宣言!
 

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無料興行とは思えぬ凄まじい熱量に、私自身、今年6月に行われた『CyberFight Festival』のガンプロ提供試合と重ねながら見ていました。
 
 
あの時のメンバーが4人いたのもありますが、それ以上に、【一見さんを夢中にさせるだけのサムシング】が宿っていたような気がします。
 

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特に、腕極め式キークラッシャーにニールキックと、タッグマッチで惜しげもなく畳み掛けていった石井は、その象徴的存在だったと言えるのではないでしょうか?
 

 

 
メインは石井が冨永から3カウントを奪い、凱旋試合を勝利で飾ったのでした。
 

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試合後、リング上に選手達が集う中、石井の音頭で、主催者である『フレッシュありやま』の代表が登場。
 

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最後は「フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!」で〆!
 

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まとめ

大盛況のうちに終了した、ガンプロのイベントプロレス。
 

 

新型コロナウイルスの感染者数の減少傾向もあってか、今年秋から再開されつつある屋外のイベントプロレス。
コロナ禍以降、イベントプロレスを初めて観戦した気がしますが、やっぱりイベントプロレスは素晴らしい!
 

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ご時世柄で声は出せずとも、普段プロレスを見に来ない・初めてプロレスを見に来た人達が、タックル合戦や一進一退の攻防に拍手を送る光景は、有料興行とは違った多幸感がありました。
 
今大会の整理券を受け取った直後、主催者である『フレッシュありやま』の関係者の方が、一人ひとりに「こんな時代だから、楽しんでいってくださいね」と声がけしてた事もグッと来た次第…。
そういう愛も詰まっていた大会だったような気がします。
 

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今大会はWRESTLE UNIVERSEでの配信こそ無かったものの、その熱量を私物カメラで閉じ込め、You Tubeで即配信してくれた今成夢人のファインプレー!
 

 

 
この感動を、皆様も是非!!
 

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The Cut~2021.10.9『LIDET UWF Ver.1』観戦記~

2021.10.9の夜に、新宿FACEで『LIDET UWF Ver.1』を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
『GLEAT』が贈る、UWFルールを押し出したブランド・『LIDET UWF』!
 
7.1の『GLEAT』旗揚げ以来、『LIDET UWFブランドとして初の単独興行は、プロレス史に今も刻まれている"10.9"…!
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 

 

当日は東京・大阪で注目のビッグマッチが行われる興行戦争の中、今大会はチケット完売!
 

 

 
今回は、『LIDET UWF Ver.1』の観戦記になります。
 
昔のUWFを知らない私ですが、それでも、楽しい興行である事に間違いはなかったです!
 

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Cut inするぜ One more time 乗っかって来な 皆 Ride on time
君の抱えるデカい問題はこのグルーヴの前じゃ些細な存在さ
決めろ覚悟 見極めろ角度 ミクロからマクロ 駆け抜けろ悪路
楽土は僕らの中にある Let's C.U.T.!
 
Just Cut!
そう、君の目で見つめな すべてを
そう、君の目で見いだしな すべてを
Let's cut! (Cut!) Up! (Up!) Chop!Rip!Slice!
この世界の正体は僕らのeyes
 

Base Ball Bear - The Cut -feat. RHYMESTER-

https://www.uta-net.com/song/148258/

 
 
 

大会概要~緊張と静寂の狭間に放つ、ビッグバン~

今大会を見終えて、まず私が感じた点…。
 
『LIDET UWF』は、【緊張と静寂に訪れる爆発】を体感できるブランドなのではなかろうか、と。
 
同じGLEAT、同じ新宿FACEなのに、大会の前週(9.29)に行われた『G PROWRESTLING(以下:G PRO)』とはガラッと異なっていた雰囲気。
 

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
ポップで大衆ウケしそうな『G PRO』とは、まるで別物。
『G PRO』の掲げるスローガン(※『疾走感溢れるスタイリッシュなプロレスリング』)よりも、ある種スタイリッシュに感じられたのは、会場に入ってから興行が終わるまでの緊迫感と、約90分という興行時間の短さのせいか…。
(ただ、この空気感こそ、差別化に繋がっていてアリだと思いました。)
 
 
大会開始前から会場内に張りつめる空気は、田村潔司による公開スパーリングに起因していた気がします。
 

 

 
薄暗がりでも見入ってしまう存在感、まさにプレミアム!
 

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この日は全6試合がラインナップ。
Ver.1の目玉となったのは、セミの『LIDET UWF vsハードヒット』によるダブルバウト、メインの『飯塚優vs橋本大地』でしょうか?
 

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本旗揚げ戦の『GLEAT Ver.1』で組まれた、『伊藤貴則vsSHO』の伊藤みたいに、【相手の攻撃を不必要に受けに行ってしまう】ような、良くも悪くもUというよりプロレス的な部分も感じてしまった違和感は、今大会には無し。
 
 
GLEATのエグゼクティブディレクターを務める田村潔司が、試合後の総括コメントで【幕の内弁当】という表現(=重なった試合が無かった)を用いて評価していた事も分かりみが深い、充実度高めな内容でした。
 
 
『ハードヒット』勢を【ヘタクソな漫才】と評して波紋を生んだ大会総括でしたが、全部聞いてみると「ちょいちょい口悪いけど、正鵠は突いてるかな」という印象。
 

 

 
ただ、個人的には、田村が印象に残らないと評していた『ハードヒット』や女子の試合より、田村のリクエストで呼んだ中野巽耀の試合の方が印象にのこら…(以下略)。
(あれに関しては、カズ・ハヤシに手枷と足枷を嵌めるようなマッチメイクも悪かったよ~)
 

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試合雑感

旗揚げ戦は全体的に、『各方向に網を張りながら、今後の方向性や指針を窺っている』ような印象を受けました。
プレ旗揚げ戦のVer.0(2021.6.9新宿FACEで行われた『ハードヒットとの対抗戦』という軸に対して、少し距離を置いてきたようなカラーリング。
 
 
前述の通り、セミファイナルで対抗戦は組まれていたものの、同じくハードヒット陣営で登場した、関根シュレック秀樹vs藤原ライオン)や井土徹也(vs松井大二郎)の試合は、対抗戦というよりも単純に力試しだった気がするので、その軸からは外れちゃうかな…、と。
 

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10.9という日付と歴史に拘るなら、『橋本大地vs中野巽耀』はマストになるんでしょうけれど、『飯塚優vs橋本大地で今を見せに行く姿勢は凄く良かったと思います。
 

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セミで組まれた『佐藤光留&ロッキー川村2vs伊藤貴則&田中稔』は、ロッキーによる終盤の掌底猛ラッシュで、田中稔からKO勝利!
 

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試合直後のリング上とバックステージで、ハードヒット勢が舌鋒鋭くLIDET陣営を批判していた訳ですが、個人的に、その資格を有していたのはロッキー川村2だけだと思いました。
 

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記者会見で「泣いて謝ったって許さない(by佐藤光留)」と言い放った怒りも、姿勢も、あの日の試合で体現できていたのは川村だけ。
 

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終盤、田中稔をノックアウトした掌底連打なんかは、見る側も鬼気迫るものを感じましたから。
 

 

 
私自身、佐藤光留は好きですが、伊藤や田中稔とのマッチアップで圧倒できていた訳でも無かった(寧ろ、伊藤のジャーマンでダウンを取られていた)ので、印象は薄い。
大会3日前の10.6に、ラウェイで試合を行った影響を差し引いても、若干の説得力に欠けるかと…。
 

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『LIDET UWF』の本旗揚げ戦メインとなった『飯塚優vs橋本大地』は、残りポイント2-4と大地優勢の状況で、大地が飯塚からSTFでギブアップ勝利という結果に。
 

 

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予想以上に飯塚が良いところを見せられないまま、大地が完勝という内容でした。
 

 

 

 

この日の昼に行われた大日本プロレス後楽園ホール大会で、新人選手の吉田和正から勝利した技で、『LIDET UWF』のエース候補を屈服させた事実が地味にエグかった…。
(ルールの違いもあるので、単純に比較できないとは思いますが…)
 

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まとめ〜現代でリビルドされた3文字が見たい〜

『LIDET UWF』の本旗揚げ戦となった、今回の10.9新宿FACE大会。
 

 

全席完売という結果に加え、大会の内容も非常に良かった一方、ブランドの今後の方向性や未来に関しては、(良くも悪くも)まるで予想がつかないと感じたのも事実。
 

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起爆装置的に取っ掛かりのありそうな『ハードヒット』との対抗戦路線にしても、誤解を恐れず言うなら、双方いがみ合ってもコインの裏表。
個人的には、ある種ニッチを突くブランド同士故、対抗戦路線を突き詰めたとて、【共存・共生の為の対抗戦】以上のものが生み続けられるのか、という不安もあるんですよね…。
 

 

次回が12.30の『GLEAT Ver.2』になりそうな『LIDET UWF』を、連続ドラマのような『G PROWRESTLING』みたいに、【月イチペースで東名阪】という開催頻度に持っていくのは現状難しいと思うので、その辺の先行きにも不安を感じた次第。
(そもそも、松井大二郎以外の『LIDET UWF』主要メンバーは、『G PRO』などで試合数も確保出来ているので、無理に頻度を上げなくても回る気はしますし…)
 
だからこそ、泥臭く進む『ハードヒット』とは対照的に「例えファッションと言われようが、今風に落とし込んで魅力を高めていく」事だったり、連ドラ仕立ての『G PRO』では出来ないような【UWFルールと縁遠い印象の選手】(SHO、橋本大地etc)を単発で呼ぶ路線だったり、様々な事に挑戦できる可能性と余地が、まだまだ『LIDET UWF』には秘められているように感じました。
 
 
私自身リアルタイムでUWFの熱量を経験していませんが、今大会の記者会見で、『UWFスタイル』について飯塚が語っていた、「プロレスも格闘技も両方高いレベルに持って行って、2つを融合させる」という旨の内容の方が、個人的には佐藤光留の拘りより分かりやすくて、しっくり来たのが正直なところ。
 
 

 
新日本プロレスの『ストロングスタイル』や全日本プロレスの『王道』にも似た響きを持った、『UWF』の3文字を掲げている以上、昔の呪縛が付いて回るのは不可避でしょうが、新日も全日もそうした理念から形を変えて今を生きている訳で。
私は、『UWF』だって今の時代なりにスタイルを模索→リビルドしても良いんじゃないかな、という気がしてます。
 

 

 
だから、そういう過去に囚われ過ぎず、新しい『UWF』に向かって前進してほしい。
実際、内容は面白かったので、次回も足を運びたいと思いました!
 

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