「見えたね 行くべきとこ」~ノアの世代闘争開戦に寄せて 5.29編~
5.29、6.10と、ノア後楽園ホール大会を観戦してきました!
5.29は、3大GHC王座戦に加え、メインイベントが「杉浦vs丸藤」のGHCヘビー級王座戦という、今後このシチュエーションでの対戦は恐らく見れないのではないかという豪華カードが実現!
6.10は、三沢光晴追悼のメモリアル大会!
両大会とも、普段のノア後楽園とは一段違う、特別なシチュエーションを感じた大会でしたが、その中で一番大きかった出来事があったと私は思っています
それは、「世代闘争」という、新たなステージに向けた開戦の狼煙!
正直言うと、「杉浦vs丸藤」のあった5.29も、三沢光晴メモリアル大会のあった6.10も、恐らく普段ノアを見ない方々も来るような注目の大会だった気がします
その大会で、「世代闘争」という方向性を提示出来た事は、今後のノアの新たな幕開けを予感させる上で、とても重要だったのでは無いでしょうか?
今回は5.29後楽園大会での動きを、私なりに振り返りたいと思います!✊💥
■「杉浦vs丸藤」に抗い、行動を起こした拳王
この日のメインは「杉浦vs丸藤」だったんですけど、その前の5.26岐阜大会のバックステージで、このカードに噛み付いた選手がいました
前GHCヘビー級王者・拳王!
拳王 「アイツの革命? それは意味わかんねーけどな、アイツの考えてることは理解できるよ。いつまでも、丸藤・杉浦の時代じゃ、このノアは進まねえ。」
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) May 28, 2018
※長野大会試合後コメント https://t.co/9FmMJ43qQY #noah_ghc pic.twitter.com/xWwgQa2TUq
【岐阜大会ご来場ありがとうございました!】
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) May 26, 2018
メインイベント拳王選手バックステージコメント
詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/bP43Xb7iuU#noah_ghc pic.twitter.com/XM2xfj1f5V
「(丸藤に対して)三冠負けて、GHCを獲る?それでよ、この偉大なGHCのベルト、巻いても良いのか?何が面白いんだ?」
「丸藤と杉浦がタイトルマッチして、何が面白いんだよ!時計の針を戻してどうするんだよ?時計の針は進めていかないと、何も進めやしないぞ?」
「時計の針を、俺が尋常じゃないスピードで進めてやるからな!」
拳王は、昨年11月にグローバルリーグ優勝を果たし、翌12月に流出していたGHCヘビー級王座をエディエドワーズから取り戻す大活躍を見せます
また、王者になる前後から、「丸藤と杉浦の時代は終わった」、「時計の針を戻すわけにはいかない」と発言し、観客に向かって「お前らを武道館に連れていく」という力強いマイクで、観衆の支持を急速に取り付けていきました
しかし、今年3月の横浜文体大会で行われたGHCヘビー戦で、杉浦にレフェリーストップで敗戦を喫したことで、結果的に杉浦超えを果たすことは出来ず王座陥落…
拳王は試合後、「もう丸藤と杉浦の時代は終わったんだよ!」と言うと、そこに杉浦が登場!
— レンブラント (@rembrandt_kbs) February 2, 2018
杉浦は「俺はなあ、今年48歳になるけどなあ、まだ時代を築いてないんだよ」と挑戦表明
拳王は杉浦の王座挑戦を受諾すると「杉浦、お前じゃ武道館は無理だ!」とマイク
凄い発言来たなあ😲
(続)#noah_ghc pic.twitter.com/bCVpIOV6pL
しかし、文体での敗戦から2ヶ月半が経ったこのタイミングで再び拳王が気勢を上げるようになってきた事は、非常に歓迎されるべき良い傾向だと私は思うのです
実際、丸藤と杉浦のGHCヘビー級王座戦は、戦前に杉浦が言っていた「俺達にしか出来ないGHC戦」という言葉通り、二人にしかできない駆け引きや緊迫感が出た素晴らしい試合だったと私は思います
その一方で、丸藤や杉浦が最前線に立ち続ける状況を真っ向から変えてくれる若手の台頭が見たいのも事実
大会前も、そうした若手の動きに注目する声も起きていました
そして、その期待感に応えるかのように、メインイベント終了後、拳王はリングに上がり、勝者である杉浦の持つベルトに挑戦表明します
メインイベント後に拳王が登場!
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
「杉浦、丸藤、ノアの顔同士のタイトルマッチ、とても面白かったです。勉強になりました。」
「でもなあ、勉強するのはこれが最後だよ!プロレスリングノア、これからは俺がノアの顔として一時代を築いてやる!」
(続)#noah_ghc pic.twitter.com/H17yMtZ4qE
清宮も同じタイミングで挑戦表明したのですが、ここで拳王は、既に決まっていた6.10後楽園大会の「拳王vs清宮」を次期挑戦者決定戦にすることを提案します
6.10の後楽園大会のカードは、5.29の前には全て発表されていたものの、タイトル戦は無し…
だからこそ、このタイミングで次期挑戦者決定戦が組まれた事は大きかったような気がします!👊💥
(続)
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
そこに清宮登場!
清宮「新しい時代を築くのは、この俺なんだよ!俺が挑戦する!」
拳王「てめえの目は、本物だ!6.10後楽園ホール、シングルマッチあったよな?勝った方が挑戦でどうだ?」
(続2)#noah_ghc pic.twitter.com/HVOrL0Eoky
拳王が挑戦者にしてタクトを持っている、という所が、今後を占う上でミソになってくるポイントなのかなあ、と感じた次第です🙌
■見た目と試合内容に変化を加えてきた小峠
メイン後に行動に移してきた拳王も素晴らしかったですが、この日拳王とシングルで激突した小峠も凄く良かったと私は感じました
入場時にマントを羽織って登場した小峠
マントに関しては賛否が分かれている印象もありますが、個人的にマント以上に、試合内容が数ヶ月で良くなった事についても、もっと触れられて欲しいなあ、と私は思うのです
正直言うと、以前までの小峠は、個人的に「良い選手だと思うけど、武器がイマイチハッキリしていない」という印象がありました
「打撃の音が凄い」とか、「グラウンドが上手い」、「飛び技が綺麗」みたいな、一つ突き抜けた特徴が無いような気がしたんです
必殺技のキルスイッチにしても、そこに持って行くまでの間に明確な首攻めとかも少なかったので、尚更そう感じたんですよね
でも、この日の小峠は、新たにエアレイドクラッシュを使うなど、首攻めのパターンを増やしていた気がするんですよね
あと、試合中に観客を盛り上げる場面も増えていました
小峠、エアレイドクラッシュにフランケンシュタイナーと、相手の頭部や首にダメージを与える技を多用していてめちゃめちゃ良かった印象
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
必殺技のキルスイッチへの布石にもなると思うし、アリだと思う
ただ、マントを付けて飛び技は、フラグ立ってる気がして、危険な匂いもしたけど(笑)😅#noah_ghc
試合は惜しくも拳王に負けてしまいましたが、杉浦に挑戦した時期に比べ、この約一ヶ月で試合内容は確実に良くなりつつあると感じました
このままグローバルリーグまで行った時にどう開花するか、個人的に注目したいです!😆
第5試合 小峠vs拳王
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
同時期にJr.へビーからヘビーに転向した両者によるシングルマッチ
激しい試合を制したのは拳王
必殺のダイビングフットスタンプで小峠から勝利!
小峠、負けたけど、前よりも攻め方のバリエーションが増えていてめちゃめちゃ良かった!!
良い試合でした!😆#noah_ghc pic.twitter.com/p3klCHrf1B
■ギラギラした中嶋勝彦に要注目!
この日のセミファイナルだったGHCタッグ王座戦に登場した、ジ・アグレッションの中嶋とマサ北宮も、拳王や小峠とはまた違った一面で存在感を放っていました
4月の新潟大会で、清宮と潮崎による「ゴーカイタッグ」にベルトを奪われたジ・アグレッション
今回のタイトル戦は、そのダイレクトリマッチだった訳ですが、前哨戦でも本番でも、ジ・アグレッションが勢いを持っていた印象があります
前哨戦で潮崎の脚を容赦なく痛め付けていた中嶋とマサ北宮ですが、タイトルマッチ本番では、中嶋のキレっぷりが半端じゃなかった!
前哨戦同様、潮崎の脚を容赦なく蹴り、破壊していった中嶋
その表情には笑みが…😱
GHCタッグ王座戦で、王者のゴーカイタッグから見事ベルトを取り返したジ・アグレッション
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
中嶋は終始笑みを浮かべながら、テーピングで固められた潮崎の左足を容赦なく攻める非情っぷり😱
メイン後のマイクは短かったけど、二人ともタッグ王者のまま、シングル戦線にも来てほしいです!😆#noah_ghc pic.twitter.com/z7HRzjwJms
潮崎も痛みに耐えて、チョップなどで反撃を行うも、流れが中々掴めません
試合は、このまま中嶋がバーティカルスパイクで潮崎から勝利!
結果も内容も、ジ・アグレッションの完勝と、圧倒的に強かったという印象でした
今思うと、この潮崎への脚攻めの時点で、試合の勝敗はほぼほぼ決していたのかも知れません…
それくらい、ゴーカイタッグにとって潮崎の脚を集中して狙われたのは痛かった気がします😵
メインイベント終了後、拳王や清宮の後でリングに登場したジ・アグレッションの二人
拳王や清宮が「新しい時代を築くのは俺だ!」と熱い発言をしたのとは対照的に、「何二人で熱くなってんの?(中嶋)」と、どこか余裕を漂わせた発言(笑)
この余裕たっぷりな風格が、逆に不気味さを醸し出していて恐ろしいと言いましょうか…😱
(続2)
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
更にジ・アグレッションも登場!
中嶋「何二人で熱くなってんの?俺達がいることも忘れんなよ」
そう言うと退場#noah_ghc pic.twitter.com/iZBeijNqzI
GHCタッグ王座戦で、王者のゴーカイタッグから見事ベルトを取り返したジ・アグレッション
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
中嶋は終始笑みを浮かべながら、テーピングで固められた潮崎の左足を容赦なく攻める非情っぷり😱
メイン後のマイクは短かったけど、二人ともタッグ王者のまま、シングル戦線にも来てほしいです!😆#noah_ghc pic.twitter.com/z7HRzjwJms
個人的に、今のジ・アグレッションには、タッグベルトを持ちながらシングル戦線にも登場してほしいんですよね
それくらい魅力が詰まっている気がします
特に中嶋!
シングル王者時代も充分凄かった気がしますが、ここ最近のギラギラした雰囲気と、試合中に蹴りながら笑みを見せる狂気っぷり
もっともっと色々な方々に見ていただきたいなあ、と思わず薦めたくなってしまう選手なのです!!😆
■行くべき所が少し見えた気がした5.29
メインイベント後にあった若手の王座挑戦表明にも、「全員まとめてかかってこい」と返した杉浦貴
杉浦「色々出てきたけど、4人全員かかってこいよ」
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
「過去とか未来とか色々あるけど、丸藤と後楽園でやれたのはうれしく思う。丸藤ありがとう!丸藤はノアが良いときも悪いときもやってきた戦友だ!」
杉浦ぐうカッコイイですわー😍😍😍😍😍#noah_ghc pic.twitter.com/VzYaEEtCst
「過去とか未来とか色々あるけど、丸藤と後楽園でやれたのは嬉しく思う」という発言や、丸藤を「戦友」という言葉で評していた杉浦のマイクには、プロレスファン歴の浅い私もグッと来るものがありました😭😭
大会終了後の後楽園ホールには、The BirthdayがセルフカバーしたPUFFYの「誰かが」という曲が流れました
ノア後楽園大会、大会終了後のBGMがThe Birthdayの「誰かが」で、ワイ、感激が止まらない😍😍😍😍😍
— レンブラント (@rembrandt_kbs) May 29, 2018
そうなんだよな
「誰かが倒れたら 起こせばいい」
「誰かが立ったなら ささえればいい」https://t.co/eKiIiVwWYg#noah_ghc pic.twitter.com/EthWKrwlBw
「誰かが立ったなら ささえればいい」
「誰かが倒れたら 起こせばいい」
今思うと、エンディングでこの曲をチョイスしてきたのは、良い時も悪い時もノアを支え合った、丸藤と杉浦の戦友としての関係性を表したかったのかも知れない
何となくですが、そんな妄想をしてしまう私です(笑)😳
そして、この曲にはこんな歌詞の一節があります
「見えたね 行くべきとこ」
5.29後楽園大会、熱量の凄まじい内容でしたが、今のノアにとって、今後行くべき所が少し見えたような気がするのです!😆
それくらい、メインイベント後の展開に期待感があったと言いましょうか!😌
そして、この"行くべき所"は、6.10後楽園大会で更にハッキリしたものになるのです…
(6.10編に続く)