レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

無骨道 変わらぬものと 変わるもの~8.19GOING-UP観戦記~

8.19の夜は、王子までGOING-UPを観戦してきました

 

今年4月に、惜しまれつつも約13年の活動に幕を下ろし、解散したガッツワールド…

 

その後、ガッツワールドにいた4選手がHEAT-UPに入団、別ブランドとして発足したのが「GOING-UP」でした

 

個人的に、解散興行を見に行っていた私としては、形を変えて"復活"したガッツの系譜は是非とも生で観なくては、と思っていましたが、5月の旗揚げから3ヶ月近く経った8月、ようやく行けることに!

 

今回は、GOING-UPを観戦してみて、私自身感じた事を述べていきたいと思います!

 

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■「ガッツワールド解散~GOING-UP旗揚げ」までの激変した約1ヶ月半

この日のカードは以下の通りでした

 

黒田哲広vs飯塚優

 

・スーパー・ドクター・秀vs渡辺宏志

 

・室田渓人、兼平大介vsYUJI KITO、松田慶三

 

・大谷譲二vs近藤"ド根性"洋史

 

・井土徹也、マスクドミステリー、ガッツ石島vs秀・オブ・ザ・イルミナティ松崎和彦、藤原秀旺

 

ガッツワールド時代から常連だった黒田哲広松崎和彦IWA熱波軍のYUJI KITOや松田慶三らが参戦する一方、ガッツ解散後~GOING-UP旗揚げまでの期間で、確実に変わった部分がありました

 

・「ハッとしてgood(翔太、新井健一郎バッファロー)」、「トンパチマシンガンズ折原昌夫、梁和平、アミーゴ鈴木)」の不在

ミスター雁之助の引退

・翔太のガンバレ★プロレス入団

ドレイク森松が中心となった「Guts女子プロレス

・若手を中心にHEAT-UPの選手が参戦etc…

 

上記のアミーゴ鈴木やバッファローはGOING-UPに参戦した事があるものの、ユニットとしての参戦は今現在の所無し…

 

4.15にガッツワールドが解散して、5.27に旗揚げしたGOING-UP

振り返れば、この約1ヶ月半の間に、色々な事が変化していったんですね

 

「ハッとしてgood」、「トンパチマシンガンズ」といった、ガッツワールドを彩った名チームが不在という中、現在のGOING-UPで明確な軸になっているのが、「アライヴァル軍」の存在です

 

■藤原秀旺率いる「アライヴァル軍」との抗争

アライヴァル軍は、プロレスリングアライブを中心に活動する藤原秀旺率いるユニットだそうです

 

この大会を見るまで、私自身、アライヴァル軍や、そのリーダーである藤原秀旺の事も全く知りませんでした

しかし、見てみるとまあ胡散臭い(笑)

 

第2試合で白衣を着て登場したマスクマン、スーパードクター秀は、試合の際に錠剤らしきものを持ち込んだり、聴診器を対戦相手の渡辺宏志の胸に当てるなど、もう胡散臭さMAX(笑)

 

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メインでは、藤原秀旺が松崎和彦に加え、これまた見るからに胡散臭い、秀・オブ・ザ・イルミナティと組んで、ガッツ石島、マスクドミステリー、井土徹也と対戦したのですが、藤原は当初、先述したスーパードクター秀のようにマスク&白衣という出で立ちで登場するなど、どこか人をスカすような感じで登場

 

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試合はイルミナティがミステリーに3カウントを奪われ、アライヴァル軍の敗戦に終わるんですけど、試合後にアライヴァル軍が井土をボコボコにする展開に

 

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藤原は、井上陽水の『傘が無い』を歌いはじめると、井土に向かって衝撃的な発言をするのでした…

 

「最近は若い人の自殺が増えている。GOING-UPを有名にするには、何かニュースになるような事をしなくちゃならない。18歳の井土君!今から自殺してくれ!」

 

ひえええええええ

観客の目の前で自殺を迫るレスラー、初めて見ました…

 

井土はその後、GOING-UP勢に救出されて事なきを得ましたが、ミステリアスであり、どこか胡散臭さもある藤原秀旺という選手の事が、気になって気になってしょうがなくなった王子の夜でした(笑)

 

まあ、自殺を迫る下りとかヤバかったですけど、総じて見ると悪い人じゃなさそうなのかなあ、という気がします(笑)

 

↓これとか(笑)

藤原 秀旺

 

■HEAT-UPと「離れた関係を築けるか」が鍵

今回初めて見に行ったGOING-UP…

「ガッツワールド最強実況陣」と称された実況・解説による、懇切丁寧な場内実況の継続など、ガッツ時代から変わらぬ部分に安心感ありつつも、藤原秀旺という新たなる刺客を軸としたストーリーは、今後における期待感も高かったです

 

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ただ、ガッツワールド時代はライバル関係にあった、HEAT-UPの別ブランドという立ち位置になった今、ガッツワールド時代のメンバーでマッチメイクしていくには、若干の制約があるのかなあ、と見ていて感じました

 

新井健一郎阿部史典、CHANGOなど、以前ガッツワールドに定期参戦していた選手がHEAT-UPにも参戦していますからね…

 

そのため、HEAT-UPとGOING-UPで、特徴やマッチメイク等を上手く差別化が出来るかどうかが、今後の鍵になりそうな気がします

同じ母体ですが、その中にあって「(HEAT-UPと)離れた関係を築けるか」みたいな

 

個人的に、差別化という点も含め、今後GOING-UPで見てみたいなあ、と思う展開が二つあります

 

①HEAT-UP本隊で絡んでいない団体・選手との交流

 

個人的に、これが一番重要なポイントだと感じています

 

HEAT-UP本隊に定期参戦している所属外の選手をGOING-UPでも、となると、余程の事が無い限り「HEAT-UPと参戦選手変わらないじゃん」という印象になってしまう可能性が高い…

となると、単純にHEAT-UP本隊とそれほど絡んでいない選手や団体の参戦がベターなのでは無いかと、私は思うんです

 

団体で言うと、GOING-UP前に行われた昼の道場マッチに参戦していた「頑固プロレス」だったり、調布を中心に興行を行っている「SECRET BASE」だったりでしょうか?

選手で言うと、プロレスリングWAVE後藤恵介イーグルプロレスの香取貴大、(現在欠場中ですが)ガンバレ★プロレスの鷲田周平、SECRET BASEの山下金吾、Marvelousの井坂レオとかが面白そうかなあ、と

 

奇しくも、この4選手はキャリアだと若手!

なので、室田渓人や飯塚優ら、若手同士の対決も面白そうな気がしています

 

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●写真上は9.8WAVE新木場での「ガッツ石島vs後藤恵介」、写真下は9.10Marvelous新木場での「井坂レオvs室田渓人」より

 

②トンパチマシンガンズの復活

①と理由は被りますが、HEAT-UP本隊と参戦選手がそれほど被らない上(折原、梁etc)、ガッツワールド時代を知るユニットの復活はこの上なく強力かと

ただ、1大会5試合&アライヴァル軍との抗争が軸な現在のGOING-UPにおいて、今トンパチが絡んでいく余地があるかどうかと言われると、正直微妙な状況ではあります

 

ただ、今後GOING-UPで復活・参戦してほしいユニットであることは間違いないです

復活希望!

 

番外:サイコロでの観客無料招待企画

ストーリー以外で言うと、「中高年層に元気を与える」という団体のスローガンの一環として、観客を無料招待するイベント(※)も気になります

 

※例:サイコロで一桁目の数字⇒3、二桁目の数字⇒4、だと、「昭和43年(1968年)生まれ」の人が対象になる

 

これ、凄く面白い試みなんですけど、無料招待だと立ち見限定での案内になるんですよね…

 

若い方なら未だしも、対象者の年齢によっては立ち見は正直きついんじゃないか、と、私自身、今回立ち見で観戦していて感じた次第です

 

現在、指定席4000円、立ち見席3000円なんですけど立ち見観戦無料という企画はそのままに、「+1000円払って指定席にする」という選択肢を設けてもアリなのかなあ、と思いました

 

■今後築かれていく、新たな「無骨」像に期待

ガッツワールドの血脈を継ぐ流れで旗揚げしたGOING-UP

 

ガッツワールド時代からの「無骨」なスタイルや、「ガッツワールド最強実況陣」と称された場内実況はそのままに、GOING-UPならではの新たな色を模索しつつある段階だと思います

 

一例で言うと、HEAT-UPの井土がガッツ石島らと組んで、GOING-UPの世界観にクロスオーバーしていく様子なんかは、ガッツワールド時代だとまず考えにくい光景でしたから

 

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現在対角線にいる、藤原秀旺というアクの強い選手との絡みから、ガッツワールド時代には無い、新たな「無骨」像が切り開かれる展開があるかもしれません。

 

 

産声を上げたばかりの団体に、今後も要注目です!