レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

ラウェイとかいう「既存の格闘技の常識を覆す」格闘技~9.13ラウェイ観戦記~

9.13、後楽園ホールで「ラウェイ」を観戦してきました

 

「ラウェイ」とは、ミャンマーの格闘技で、頭突き攻撃が認められる事から「世界一危険な格闘技」とも称されています

 

約1年前、某プロレスバーで、ラウェイ観戦帰りの方々から感想をお聞きする機会があったのですが、「あれは凄かった」と一同絶賛の嵐

 

今回有りがたいことに、タイミングにも恵まれ、会場で生観戦する事になったのですが、まあ本当に凄かった!

正直な話、「既存の格闘技の常識を覆される」ほどの衝撃を受けました

 

前置きさせて頂きますが、私は決して関係者の回し者ではございません(笑)

 

今回観戦したラウェイ、Twitterの字数では、感動が1/3も伝わらない!

という訳で、私がラウェイ観戦で衝撃を受けた点を、幾つか列挙していきたいと思います!

 

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①試合中ノンストップな生演奏&現地語実況

1試合目の第1ラウンドから、早速衝撃を受けた出来事でした

 

だって、ゴングが鳴らされたその瞬間から、リングサイドで控えていた方々が、いきなりキーボードやミャンマーの民族楽器(太鼓みたいなやつ)を使って曲を演奏し始めたのですから…

 

そして、生演奏と共に衝撃的だったのは、場内での現地語実況

現地語なので何言ってるかは分からないんですけど(笑)、選手が相手に攻撃を喰らわせるタイミングで、実況が「ハヤー!!」と叫ぶんです

 

 

 

  

 

 

唯一それらが止まるのは、選手が膠着状態にあるのをレフェリーが一時制止する時のみ

 

この二つが衝撃的で、思わず笑いが止まらなくなってしまいました…

言うなれば、カオスな空間でしたね(笑)

 

 

 

②劣勢を一発で覆す秘技「タイム」

通常、ボクシングや格闘技などでは、一方的に攻められる時間帯が長いと、レフェリーの判断で試合が止められてしまうケースが多々あると思います

 

しかし、ラウェイでは別!

 

自軍の選手が攻められている、絶対的ピンチだった時に、セコンド陣がためらわず「タイム」を要求したのですが、何とこれが成立!

 

 

 

私含め、会場中がどよめく展開!

 

場内のアナウンサーの方は「ラウェイ独特のルール」と歯切れの悪そうな感じで解説してました(笑)

 

この「タイム」、一応ルールが設けられていて、

 

・試合中の使用は一度のみ

・使用したらダウン1回扱いとみなされる

・最終ラウンドでの使用は不可

・タイムの時間は2分

 

多少リスクが設けられているとはいえ、これを使った後の選手、まるで息を吹き返したかの如く元気になってるんです(笑)

 

 

 

第1試合で使われたタイムの使い方が顕著な例でした

 

日本人選手の猛攻に対し、あわやTKOという場面で、相手選手がタイムを要求

タイム後は、やられていた選手が猛攻を仕掛け、一気に形勢逆転!

 

既存の格闘技では中々見られない光景かも…(笑)

この辺の一発逆転な要素があるのも、ラウェイの魅力かも知れませんね

 

③判定による決着が無い

1ラウンド3分、1試合で4~5ラウンド制で行われる事が多かったラウェイ

 

しかし、判定による決着は意外にも無し!

 

この日は全6試合中5試合が引き分けだったんですけど、引き分けの場合、勝利者に与えられる金メダルが両者に渡されます(敗者には銀メダルでした)

 

逆に言うと、判定決着がないことで、キッチリKO・TKOで勝ちきる必要があるため、ラウェイで勝ってる選手は本当に凄い、と言えます!

 

 

④グーパンチはOKで、張り手はOUT!

これも意外なルールでした

 

プロレスの場合、張り手はOKでもグーパンチは×、というのが基本常識だったので、グーパンチがOKというルールは驚きました

KUSHIDAの「マサヒロタナカ」や、ジュース・ロビンソンのフィニッシュ前ナックルも、ここだと認められる、非常に優しい世界(笑)

 

しかし、張り手は何故かOUT!

 

レフェリーも試合中、張り手をした選手に再三注意を与えているという、何とも奇妙な光景が(笑)

 

全日本プロレス渕正信のやり取り(レフェリーのブラインドを突いたグーパンチ攻撃)を見ている者としては、衝撃的でしたね…

 

グーパンチが許される優しい世界!

 

 

 

⑤体格差を埋める秘技・「頭突き」

前述したように、ラウェイでは頭突きによる攻めが認められている事もあって、「世界一危険な格闘技」と称されているため、私自身、この頭突きの使い方に注目して今大会の試合を見ていました

 

面白かったのが、頭突きを使うタイミング!

 

印象的だったのが、第2試合の女子選手、第3試合の男子選手の試合でした

 

共に身長の高い選手を相手に、ミャンマーの選手が挑むという構図

通常なら、背の高い選手が有利に思われる状況ですが、試合が始まると、背の低いミャンマーの選手が接近戦で頭突きを織り交ぜながら、相手との間合いを詰めていく姿が見られたんですよね

 

長身の選手といえども、間合いを詰めて押されると、自然と守りに入る時間帯が長くなっていたように感じました

頭突き込みの攻めに対して、かなりやりづらそうにしてましたね…

 

結果は2試合ともドローだったのですが、体格差を感じさせない内容に持って行ったのは、頭突きによる攻めも大きかった気がします

 

 

 

全体的に見ると、やはり、ラウェイ慣れしてるミャンマーの選手の方が、頭突きの使用頻度は多かったですし、使用するタイミングの上手さにも長けていた印象です

 

■まとめ

「既存の格闘技の根底を覆す」衝撃の展開が多々あったラウェイ、見ていて非常に面白かったです!

 

Abema TVでも大会の模様が生中継されるなど、映像で見る機会も増えているラウェイ

会場の雰囲気はとてもカオスなのですが、これは現地観戦や映像を見ないと分からないことだったかも知れません…

百聞は一見に如かず!

 

ただ、今後テレビ等で広めていく、となった時に、「判定決着がない」点は個人的にネックになりそうな気がしました

言い方は悪いですが、判定での決着がない分、引き分けになる事も必然的に増えますから…

他の格闘技に比べると、白黒ハッキリつきにくい性格の競技だと感じた次第です…

 

 

 

■ラウェイ参戦するプロレスラー、マジでリスペクト!

 

プロレス好きな私がラウェイを観戦してみて感じたのは、ラウェイに出ているプロレスラーは本当に凄い、という事!

 

プロレスには欠かすことの出来ないグラウンド技は使えない環境…

 

判定決着のないラウェイでは、相手をKO・TKOするだけの打撃力が必須…

 

そう考えると、プロレスとは全くルールも環境も異なる中で、ラウェイに挑戦した奥田啓介やハートリー・ジャクソンは凄い!

 

そして、ラウェイで勝利を収めている、高橋菜七永やクリス・ヴァイスは本当に強い!

ラウェイを生観戦してみて、ハッキリと言えるような気がしました

 

これは総合格闘技に上がっているプロレスラーにも共通する点だと思います

 

ラウェイを見て、改めてあの場に参戦したプロレスラーの凄さを知りました…

 

一度観戦すると、格闘技における常識が覆されるほどの衝撃を受けるので、この感動を皆様も是非、生観戦や映像でご堪能ください!!