GREEN LIGHT YOKOHAMA~11.23NOAH横浜大会観戦記~
11.23の夜は、プロレスリングNOAHの横浜ラジアントホール大会を観戦してきました。
この日は、ヘビー級のシングルリーグ戦「GLOBAL LEAGUE」の最終公式戦が開催。
前日の仙台PIT大会で、優勝決定戦への進出を決めていた丸藤正道(Aブロック1位)と対戦する、Bブロック1位通過選手が決まる重要な大会でした。
11.8にも後楽園ホールで公式戦を観戦してきたのですが、その時から、「この日の最終公式戦は絶対ドラマがある」という期待を抱いた私は、優勝決定戦が行われる11.25後楽園ホール大会に先駆けて、連休初日の今大会を観戦したのです。
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結果、その期待は確信と興奮に変わりました!
今回は、そんなBブロック最終公式戦の様子に触れていきたいと思います!
- ■大怪獣バトルさながらだった「樋口vsコーディー・ホール」
- ■混戦模様だったBブロック
- ■鉄仮面の覚醒を予感させた「マイバッハ谷口vs清宮」
- ■自身のルーツが一瞬の勝負を分けた「モハメド・ヨネvs潮崎」
- ■正に『事件起こします』だった「杉浦vs小峠」
- ■まとめ
■大怪獣バトルさながらだった「樋口vsコーディー・ホール」
今大会ではBブロック公式戦が4試合行われたのですが、その中で唯一、優勝決定戦進出の可能性が無かった試合でもあります。
しかし、試合はそんな事を微塵も感じさせない程の内容!
180cm以上ある樋口は、リーグ戦にエントリーされている選手の中でも比較的大きい選手だったんですけど、身長2m超えと、それを凌駕する程の体格を誇るコーディーとのぶつかり合いは、ただただ圧巻の一言に尽きました。
互いに「ロープワーク⇒体当たり」の際には、リングのコーナーに張られているロープが切れてしまうのではないかと思う位、ぐわんぐわんと揺れていたのが印象的で、「大怪獣バトル」という表現が適切に思える程でした!
見ていて「す、凄い…」と、変な笑いが出てしまうくらい(笑)
コーディーが力士出身の樋口に対して、四股を踏んでぶつかり合っていたシーンも面白かったです(笑)。
試合は、樋口が己の腕力で強引にコーディーを持ち上げると、ドクターボムでたたきつけて勝利!
今回のシングルリーグで、1段も2段もステップを上ったように感じられた樋口。
今後DDTで、この活躍がどう還元されるか、本当に楽しみでなりません!
■混戦模様だったBブロック
最終公式戦を前に、Bブロックで1位進出の可能性を残していた選手は以下の4選手!
・潮崎豪 (4勝2敗)
・杉浦貴 (4勝2敗)
・マイバッハ谷口 (4勝2敗)
・清宮海斗 (3勝3敗)
________________________
・樋口和貞(3勝4敗)
・コーディー・ホール (3勝4敗)
・モハメド・ヨネ (2勝4敗)
・小峠篤司 (2勝4敗)
残り1試合という状況で、一番優勝決定戦進出に近かったのが、同じ勝ち点で並ぶ杉浦とマイバッハに勝利している潮崎豪。
自力勝利した時点で進出!
逆に、条件的に厳しかったのが清宮海斗。
最低でも「最終戦に勝利&杉浦と潮崎の両者が敗戦」でないと進出出来ない状況でした…。
■鉄仮面の覚醒を予感させた「マイバッハ谷口vs清宮」
Bブロック1位のかかった公式戦は、勝ち点8で首位タイに踊り出ていたマイバッハ谷口と、一縷の望みにかける清宮海斗の一戦からスタート!
どちらも、負ければ優勝決定戦進出が無くなる状況でしたが、そんな重要な試合の主導権を握ったのはマイバッハ谷口でした。
序盤から場外乱闘に持ち込むと、清宮を思い切り椅子で叩くなど、大暴れな谷口。
この、どこか吹っ切れた感じが、この試合ではとにかく光っていた印象でした。
清宮の攻撃を受けても不気味に笑う谷口。
苦戦する清宮…。
「清宮、決めろー!!」
試合中、隣にいたお客さんが清宮に熱い声援を送ると、清宮がお客さんの方向を見て大きく頷く場面も…。
このシーンは見ていて痺れました!
すると、清宮も終盤に入ってから一気に反撃!
ジャーマンスープレックス⇒背後へのドロップキックで畳みかけていくと、最後はタイガースープレックスで3カウント!
清宮が勝利し、優勝決定戦進出に一縷の望みを繋ぎました。
一方、敗れたマイバッハ谷口も、この一戦が今後の覚醒のキッカケになるのではないか、と感じる程、良い試合をしていました!
清宮に立ち塞がる大きな大きな壁になっていましたし、この敗戦で寧ろ格を上げた感がありました。
去年のリーグ戦で、途中から両者リングアウトを狙っていた時に比べれば、今年はかなり良かったのではないかと!
今後のマイバッハ谷口の活躍が楽しみになった試合でした!
■自身のルーツが一瞬の勝負を分けた「モハメド・ヨネvs潮崎」
清宮の勝利により、清宮に敗れている潮崎と杉浦は、それぞれ引き分け以上の結果を残さなければ進出できない状況に…。
潮崎がモハメド・ヨネを相手に、得意なチョップで押していくなど、果敢な攻めを見せていきます。
割合でいうと、7~8割が潮崎ペース、という試合でした。
このまま潮崎勝利かと思われた試合でしたが、終盤潮崎のラリアットを切り返したヨネがすかさず脇固め!
これがガッチリ極まると、潮崎たまらずギブアップ!
優勝決定戦進出に手が届いていた潮崎を、ヨネが一瞬で真っ暗闇に突き落とした試合でしたね…。
個人的に、ヨネのバトラーツ出身のルーツが、この試合の勝敗を分けたのかなあ、という気もしました。
私自身、ノア観戦をしていて、ヨネが脇固めを使う場面を初めて見たんですけど、技を出した時は本当に一瞬でしたから!
ああいう技をすかさず出せる所に、ヨネの凄みを感じました。
■正に『事件起こします』だった「杉浦vs小峠」
この日のメインイベントは「杉浦貴vs小峠篤司」
今年4月に新潟で行われたGHCヘビー級王座戦以来となった両者のシングルとなりました。
杉浦が勝てば優勝決定戦進出、負ければ清宮が進出となる大一番!
しかし、このシチュエーションに燃えていたのは、既に敗退が決まっていた小峠だったように私は感じました(笑)
試合開始直後から「大事件起こすぞー」と番狂わせに燃える小峠(笑)
場外乱闘では、杉浦を会場の出入口から締め出してリングアウト勝ちを狙いに行くも、杉浦が入場口からダッシュで戻った為、この作戦は失敗に終わります(笑)
しかし、試合が6分を経過した時に、小峠が杉浦を丸め込むと、これがガッチリ3カウント!
決まり手はトルネードクラッチ!
試合自体は短期決着でしたが、自分のペースに持って行ってから、相手に隙を与えなかった小峠の作戦勝ちだったのかなあ、と私は感じました。
これにより、勝ち点8で4選手が並ぶも、勝ち点8の潮崎、杉浦、マイバッハ谷口にそれぞれ勝利していた清宮のBブロック1位進出が決定したのでした!
・清宮海斗 (4勝3敗)👑
・潮崎豪 (4勝3敗)
・杉浦貴 (4勝3敗)
・マイバッハ谷口 (4勝3敗)
________________________
・樋口和貞(3勝4敗)
・コーディー・ホール (3勝4敗)
・モハメド・ヨネ (3勝4敗)
・小峠篤司 (3勝4敗)
■まとめ
GLOBAL LEAGUEの全公式戦が終了した事で、優勝決定戦は「丸藤正道vs清宮海斗」に決定!
ノアの象徴vsノアの新星という、世代間闘争も感じさせる対決になりました。
「お前は勢いも実力もある。一方、俺は見ての通り、満身創痍だ。だから、がむしゃらに勝ちに行く。(俺を)越えれるもんなら越えてみろ!」
試合後、丸藤は清宮にこう言い放ちます。
しかし、この翌日(優勝決定戦の前日)に、衝撃のニュースが発表されました…。
「丸藤、ドクターストップにより欠場」
GLOBAL LEAGUE 2018 優勝決定戦に出場予定の丸藤正道選手は、以前より痛めていた左肩挫傷および昨日の横浜大会での左大腿筋断裂によりドクターストップで欠場となりますことをお知らせ申し上げます。
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) November 24, 2018
ご迷惑をお掛けすることをお詫び申し上げますと共にご理解賜りたくお願い申し上げます。#noah_ghc pic.twitter.com/XTOg3Ii8c7
思えば、この日の横浜大会に6人タッグ戦で出場していた丸藤の肩や背中は、見ていて痛々しい程に黒いテーピングで覆われていました。
先日後楽園で見た時よりも、テーピングの面積は増えていたので、今思うと、もうこの時点で悲鳴を上げていたのかもしれません…。
GL優勝決定戦のカードが前日に変更という、緊急事態に陥ったノア。
しかし、25日の後楽園大会は、丸藤の負傷欠場というアクシデントを乗り越える選手達の姿があったのでした…。
(続く)