レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

新生プロレスリング・ノアを見た!(後編)~3.10 NOAH横浜文化体育館大会観戦記②~

3.10に、プロレスリング・ノアの横浜文化体育館大会を観戦してきました。

 

前編では第1~4試合までの感想について書きましたが、今回は後編!

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 

後編では、「4大GHC王座戦」が行われた第5試合~メインイベントまでの試合を中心に、個人的感想を綴っていきたいと思います。

 

長文になりますが、よろしければ是非…m(__)m

 

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ロゴやマットは変わっても、試合後の多幸感は寧ろ増していた気がします。今後も観戦決定!

 

 

 

 

■第5試合 鈴木鼓太郎小川良成vsHAYATA、タダスケ

 

GHCJr.タッグ王座戦

 

昨年12月の横浜文体で行われた「鈴木鼓太郎vs原田大輔」のGHCJr.ヘビー級王座戦

この試合後、YO-HEY鈴木鼓太郎小川良成と結託する形でRATEL'Sを離脱。

 

 

 

今年に入り、HAYATAYO-HEYに追随する形で一時はRATEL'Sから距離を置こうとするなど、両派閥の対立が深まっていました…。

 

しかし、2月24日の後楽園大会で、HAYATAYO-HEYらを裏切りRATEL'Sに再合流を果たすと、同日に行われたGHCJr.タッグ王座戦で新王者となった鈴木&小川組に対し、タダスケと共に挑戦を表明!

今回のカードが実現しました。

 

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大会前日に行われた公開調印式では、「相手のペースに付き合わない」事を試合のキーポイントに挙げていたタダスケ

 

序盤、急襲を仕掛けた王者チームに対して、息の合った連携で優位に立ったのは挑戦者のタダスケ&HAYATA

 

しかし、場外乱闘で鼓太郎がHAYATAの膝を攻めはじめてから、流れは一気に王者チームへと傾きます…。

 

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小川と鼓太郎が徹底してHAYATAの膝だけを痛めつけていく様は、小川らを裏切ったHAYATAに対する「制裁」のように思えました。

 

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結局、最後までタダスケHAYATA「何もさせてもらえない」状態のまま、試合は小川の足4の字固めにHAYATAがたまらずギブアップする結果に…。

 

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挑戦者チームの実力云々、というよりは、隙が全く無かった王者チームが本当に強かった。

これに尽きると思います。

 

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かつてのパートナーであるHAYATAを見下すYO-HEYの姿は、個人的に結構ショッキングでした…

 

試合を見ていても、小川と鼓太郎から穴らしい穴が見つからないんですよね。

オーソドックスな技や攻めの一つひとつが、相手の玉を詰みに行く一手になっていると言いますか!

 

深い、深すぎる!!

 

 

■第6試合 原田大輔vs田中稔

GHCJr.ヘビー級王座戦

 

大会前日、「原田vs田中」の公開調印式が行われたのですが、その中で「ヘビー級選手権に対して挑みたい勝負がある(by田中)」、「新生ノアの話題はこの試合でかっさらいます(by原田)」と、並々ならぬ思いを語った両者。

 

 

2017年12月の後楽園ホール大会以来となるシングルでの対戦。

 

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当時G+で試合を見ていて、原田と田中の壮絶な死闘に胸を打たれた私としては、めちゃめちゃ楽しみにしていたカードだったんですけど、今回の試合も、一進一退の見応えある攻防になりました。

 

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田中が原田にサブミッションを仕掛ければ、

 

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原田は田中を豪快に投げる!

 

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田中の突き刺すようなダイビングフットスタンプも強烈!!

 

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試合中盤、原田が田中に対して畳みかける攻めを仕掛けると、締めに必殺の片山ジャーマンスープレックスホールド!

 

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これで試合は決まったかに思われましたが、田中がカウント2で肩を上げます!

 

このジャーマンの前後から、客席のボルテージは急上昇していったように感じました。

そんな私も、(両方好きなんですけど)思わず「ミノルー!!!」って写真撮りながら叫んでしまいましたから(笑)

 

一時は劣勢に立たされた田中でしたが、トップコーナーの攻防を制して原田をマットにたたき付けると、

 

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最後は必殺のFIRE BALL スプラッシュを原田に投下!!

 

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流石の原田もこれを返すことは出来ず、3カウント!!

 

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GHCJr.ヘビー新王者となった田中は、新日本プロレス全日本プロレス、ノアのメジャー3団体でJr.シングル王座獲得という、丸藤以来となる偉業を達成!

試合後、じっとベルトを見つめる田中の姿が印象的でした。

 

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王座陥落となった原田でしたが、負けたとはいえ、

 

①調印式で語った「新体制のノアの話題をかっさらっていきたい」という言葉に違わぬ試合を田中と繰り広げた事
 
https://www.noah.co.jp/news/170/
 
②2大ヘビー級王座戦セミ、メインに控える中、ヘビー級の試合に対する期待値のハードルを、Jr.の試合で確実に押し上げた事

 

 

この2点は、間違いなく新体制のNOAHJr.を盛り上げる意味で大きい好材料だったのではないかと、私は感じました!

 

個人的に、今大会のベストバウトでした👏👏👏👏👏

 

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セミファイナル 潮崎豪中嶋勝彦vsマサ北宮、エディ・エドワーズ

 

GHCタッグ王座戦

 

2月24日の後楽園大会で50FPを破り、王座を獲得した潮崎豪&中嶋勝彦の「AXIZ(アクシス)」

初防衛戦の相手は、マサ北宮&エディ・エドワーズ!

 

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本来、エディは小峠と組んで、前述の後楽園大会で王者組だった50FPに挑戦予定でしたが、直前に小峠の負傷欠場があり、パートナーと会場を変えてのタッグ王座挑戦となりました。

 

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両チームとも、タッグとしての連携、というよりは、シングルプレイヤーとしての個々のポテンシャルの高さを強みにしている印象でしたが、実際試合が始まると、そうした面が色濃く出ていた気がします。

 

序盤から潮崎とエディによる強烈な逆水平チョップ合戦!!

 

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2017年8月にGHCヘビー級王座をかけて闘った中嶋とエディのマッチアップも実現!

中嶋の強烈な破裂音を伴う蹴りは、何度生で見ても驚かされるばかりです…。

 

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中嶋の強烈な蹴りと、潮崎の強烈なチョップが同じタイミングで繰り出されるシーンもインパクト大でした(笑)

 

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エディが序盤から相手に掴まる展開が続きましたが、中盤からは挑戦者チームによる反撃がスタート!

 

マサ北宮がセントーンに監獄固めを決めれば

 

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エディも中嶋にタイガードライバー

 

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タイガードライバーの前後には、マサ北宮が急角度サイトースープレックスが繰り出して、中嶋から3カウントを奪いにいくものの、間一髪で潮崎がカット!

この連続技はエグかった…。

 

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直後に、マサ北宮がサイトースープレックスで中嶋にとどめを刺そうとするものの、この猛攻を阻止した中嶋は、北宮に鋭い蹴り!

 

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最後は中嶋がバーティカルスパイクで北宮をマットに突き刺し、これで3カウント

 

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 昨年12月にタッグを結成してから約3ヶ月弱で、GHCタッグ王座を2度獲得した「AXIZ」ですが、タッグとしての連携にはまだまだ物足りなさを感じるのも正直な所…。

 

逆に考えると、連携面が強化されれば、これ以上無いくらい強いタッグチームになりそうな予感がしています。

ゆくゆくは、全日本プロレスでいう「暴走大巨人(諏訪魔&石川修司)」みたいな、反則級の強さを持つチームになると面白そうですね。

 

 

そういう点でも、タッグ王者として迎える『GLOBAL TAG LEAGUE』(4月開幕)が今から楽しみでなりません!

 

 

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■メインイベント 清宮海斗vs丸藤正道

GHCヘビー級王座戦!

 

本来ならば、昨年11月の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦で実現するはずだったカード。

 

 

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しかし、優勝決定戦の前日に、丸藤が負傷によるドクターストップで欠場が発表されたため、一度は流れる事に…。

 

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あれから約3ヶ月半…。

清宮は昨年12月の横浜文体大会でGHCヘビー級王座を獲得し、試合を重ねる中で成長を遂げていきました。

 

一方の丸藤も、満身創痍と語っていた昨年11月に比べ、コンディションは確実に良くなったはず!

 

つまり、『GLOBAL LEAGUE』で果たされなかった夢の続きが、

 

①新生ノア1発目の大会

 

②若き王者が団体の象徴を迎え撃つという、かつての「丸藤正道vs三沢光晴」を思わせる構図

 

③昨年11月に比べ、両者の状態が良くなってるという期待感

 

というこれ以上ないシチュエーションで今回実現した訳です!

 

 

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ベルトが清宮からレフェリーの手に渡り、丸藤の目の前に提示されますが、丸藤はベルトにほぼほぼ目を合わさず…

 

今思うと、試合前にレフェリーがベルトを提示したあの瞬間から、試合の最終盤まで、丸藤は常に余裕を漂わせていた気がするんですよね。

 

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試合が始まると、丸藤は観客からコールを煽るなど、挑戦者にして王者のような佇まい。

 

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 今回の「清宮vs丸藤」を見ていて改めて感じたのは、丸藤の攻めの緻密さでした。

 

第5試合のJr.タッグ王座戦における、小川や鼓太郎にも言える部分なんですけど、基本的な腕攻め・脚攻めであっても、「相手が動けなくなるには、どういう攻めをすれば良いのか」という術を心得ているように感じてしまうんですよね。

 

例を挙げると、2016年7月の『G1 CLIMAX』初戦でオカダ・カズチカから勝利した時なんかがそうだった気がします。

それくらい、攻めるタイミングが絶妙と言いましょうか。

 

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 更に、清宮がドロップキックを放ったタイミングで、カウンターの虎王で迎撃するこのチョイス!

こういうカウンターの入り方って、あまり見たことが無かったので、ただただ衝撃を受けました(笑)

 

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対する清宮ですが、丸藤の鬼のような攻めの連続に、苦戦を強いられる展開が続きます。

 

ドロップキックなどで反撃はするんですけど、中々自分のターンに持ち込めない状況…。

 

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とはいえ、清宮は、昨年の『GLOBAL LEAGUE』も、年末年始にあった杉浦貴や拳王とのタイトルマッチも、「相手の攻撃を耐え続け、終盤に生まれた数少ない勝機で怒涛のラッシュをしかける」ことで勝利をモノにしてきました。

 

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丸藤のキッツい逆水平チョップを喰らっても…、

 

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立ち上がる!!!

 

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試合時間が20分を過ぎてから、徐々に清宮の反撃がスタート!

 

対する丸藤も、前哨戦で直接ギブアップを奪っている変型キーロックで、清宮を仕留めにかかりましたが、これはロープに逃げられてしまいます。

 

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顔面を射抜く丸藤の蹴りにも耐えた清宮!

 

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試合時間が30分を過ぎた頃でしょうか…。

 

遂に清宮が丸藤の背後に入ると、耐える丸藤を振りきって、必殺のタイガースープレックスホールド!!

 

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これが決まると、丸藤も肩を上げることが出来ず、これで3カウント!

約33分にも及ぶ激闘に終止符が打たれたのでした。

 

正直、清宮の勝ちパターンである「終盤の畳みかける攻撃」という部分では、少し物足りなさを感じた試合ではありました。

 

しかし、大会前のポスターや煽りVTRの中で使われた、『勝者は時代の舵を獲る』、『方舟の顔は、天才か、新星か』というフレーズにも表れているように、新体制になって注目度も増していた重要な一戦を、清宮が制したことは非常に大きかった気がします。

 

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■メインイベント終了後

 試合後、観客に感謝の言葉を述べる清宮。

 

その後、彼が一人の男をリング上に呼び出します…。

それは…、拳王!!!

 

 

 

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奇しくも、昨年12月に行われた横浜文体大会のメイン後と同じ光景…。

私は一瞬、「再度拳王を指名してGHC戦やるのか?」と思いましたが、清宮の口から出たのは、拳王との共闘でした。

 

 

拳王は悔しさを滲ませながら、「俺達だけの力で、新しいノアの景色を見せていこう!」と語ると、何と清宮の差し出した右手を握り返したのでした!

 

 

 

 

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 思えば、新体制になる1年以上前から「『ノア=丸藤、杉浦』の時代を終わらせる」、「お前らクソヤロー共を武道館まで連れていってやる」と発信しつづけていたのは、他でもない拳王でした。

 

 清宮と拳王の二人が中心となって、新生ノアはスタートする…

今後のノアの方向性を強く印象づけた瞬間だったと、私は感じました。

 

■まとめ

プロレスリング・ノアが新体制となり、ロゴもマットも変わった中で初めて開催された今大会。

 

序盤の試合が結構アッサリ目に終わったとはいえ、試合前に選手全員が登場するなど、以前には無かった演出面での変化も見られ、ロゴやマットだけではない、前向きな変化を感じた大会でした。

 

4大GHC王座戦も見応えありと、新体制で注目された中で成功といえる内容だったのではないでしょうか?

 

とはいえ、まだ新体制は始まったばかり!

 

ピークが今大会だったね、ということにならないためにも、まずは少しずつで良いので、前向きなこの流れを継続していけるかどうか。

これが重要ではないか、と私は感じました。

 

取り合えず私から言える事はただ一つ…。

 

またノアの興行を生観戦したい!

 

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