レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

The Revolutionary ~2019.5.4 NOAH後楽園ホール大会観戦記~

5.4は、後楽園ホールまでプロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 
この日は、約1ヶ月間開催されていた「GLOBA-L TAG LEAGUE」の優勝決定戦!
 
 
今日は、そんな同大会の感想を綴っていきたいと思います。
 

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今回の記事タイトルは、私の好きなバンドの一つである、9mm Parabellum Bulletの楽曲名から拝借しました。
 
 
 
この「The Revolutionary」という楽曲の最後には、こんな歌詞が出てきます…。
 
「世界を変えるのさ 変えるのさ おれたちの思いどおりに」
 
 
 
 

■様々な変化が生じた今大会

今大会では、タッグリーグの優勝決定戦を含む全7試合が行われましたが、今後の展開に結びつく動きが多く見られました。 
 
ザッとまとめてしまうと以下の通り…、
 
  1. 鈴木秀樹のNOAH継続参戦(①)
  2. タダスケが、現Jrタッグ王者の小川良成から直接勝利
  3. 5月下旬より開催するJrタッグリーグに、クリス・リッジウェイの参戦が決定
  4. 杉浦軍入りした大原はじめ、NOSAWA論外と共にJrタッグリーグ参戦(①)
  5. マイバッハ谷口、リングネームを本名(谷口周平)に戻す(②)
  6. 拳王が、マサ北宮、小峠篤司、稲村愛輝と共にユニット「金剛」結成(②)
  7. 清宮海斗と谷口が共闘(②)
 
ここでは、個人的に注目したい2点についてプレイバック!
 
 

①外部から吹く新たな新風

まずは第4試合の「宮脇純太&丸藤正道vsNOSAWA論外&鈴木秀樹」から。
 
昨年2月に一度NOAH後楽園大会に参戦するも、以降は参戦が無かった鈴木秀樹が、NOSAWAが呼ぶ流れでNOAHマット再上陸!
 
丸藤は、若手の宮脇を従える形で鈴木を迎え撃つ形に。
 

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試合では、丸藤と鈴木秀樹の刺激的なマッチアップもありましたが、それ以上に、宮脇が鈴木秀樹に果敢に突っかかっていった所が印象的でした。
 

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試合中、鈴木から宮脇に対して「お前は出てくんな」という旨の言葉も飛び出していたりしましたが、宮脇は、鈴木の必殺技の一つでもあるワンハンドバックブリーカーをカウント2で返すなど善戦!
 

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最後は鈴木のダブルアームスープレックスに敗れたとはいえ、試合後の鈴木秀樹Twitterでは、大日本プロレスの加藤拓歩らと一緒に宮脇の名前が挙がっていた所を見るに、爪痕は残せたのではないかと。
 

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試合後、鈴木秀樹からは「次は強い人とやりたい」と要求があり、丸藤も鈴木に継続参戦を打診する動きがありました。
 

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大会後、5.28後楽園大会で凄まじいカードも決定!
 

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鈴木秀樹の本格的なNOAHマット侵攻、実現はあるのでしょうか…?
 
 
一方、NOSAWA論外は、大原はじめとタッグを組んで、5月下旬より始まるJrタッグリーグへのエントリーを発表。
 
2017年頃から活動していた大原はじめと熊野準のJrタッグチーム・「背面砕者達(バック・ブリーカーズ)」でしたが、4.30横浜大会のバックステージで、大原からチーム解散を告げるまさかの展開に…。
 
すぐさま、今大会で「大原vs熊野」が実現しましたが、互いに腰を攻める一点集中が光った試合は、大原が勝利!
 

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熊野もあと一歩で勝利という、素晴らしいプロレスをしていました。
 

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直前のパートナー変更となりましたが、この決断が吉と出るか凶と出るか!?
今回は、Jrタッグリーグ決勝が、大原も地域活動に取り組んできた川崎(カルッツかわさきで行われるため、尚更気になるところです。
 

②新たなる抗争への胎動

今回の「GLOBAL TAG LEAGUE」では、公式戦の最後の最後で、まさかの解散となったチームも…。
 
それは、3.10横浜文化体育館大会で結成した、清宮海斗と拳王のタッグチーム・「海王」
 
互いにNOAHを盛り上げるため、同大会のメイン後にタッグを組んだ両者
 
 
 
しかし、4.30のタッグリーグ最終公式戦・優勝決定戦進出がかかった一番で、井上雅央&齋藤彰俊組に、清宮がまさかのリングアウト負けを喫します。
 
試合後、この失態に拳王が清宮に激怒!
「俺は(清宮の)かませ犬じゃない」俺は俺のやり方でNOAHを盛り上げる」とまさかの絶縁宣言!
 

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そして、解散から数日後の今大会で、「清宮海斗&マイバッハ谷口vsマサ北宮&拳王」が組まれたのですが、試合前からまさかの動きが…!
 

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何と、マイバッハ谷口が入場曲とコスチュームを一新&リングネームを本名(谷口周平)に戻したのです!
 

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今まで黒のロングタイツでお馴染みだった谷口が、ここに来てシルバーのショートタイツに変更した事で、一気に本隊みが増した印象
 
試合中、谷口に対して「谷口変わってない」と茶化すようなヤジby色んな団体で迷惑かけてるおじさん)も見受けられましたが、この日の谷口は、ハーフネルソンスープレックスに、変型のキャメルクラッチを使うなど、新たな抽斗を見せた上で、マサ北宮からギブアップ勝利!
 

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試合後、拳王が清宮だけでなく、谷口に対しても「会社の犬」呼ばわりしてたんですけど、会場からの雰囲気は賛否両論でしたね…。
拳王にもブーイング飛んでたり、谷口に「言い返せ!」という後押しもありましたから。
 

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そして、拳王がリング上から「親会社(リデット・エンターテインメント)に不満のある奴らは俺だけじゃないんだ」と呼びかけると、マサ北宮、小峠篤司、稲村愛輝が集結!
 

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新ユニット「金剛」を結成し、清宮に「(NOAH日本武道館大会実現の未来まで)どっちが早いか競争だ!」と突きつけ退場。
 

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一方の清宮も拳王に反発!
そして、谷口に対して「今の谷口さんの言葉が聞きたい」とマイクを渡します…。
 
「俺達も、自分たちのやりたい事をやっていこうぜ!」
 
 うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
 

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これにより、ヘビー級は、清宮&谷口、「杉浦軍」、「
金剛」と、ユニット抗争に向けての土台が出来た感あり。
あとはここからどんな抗争劇に発展していくのでしょうか?
 

■会場のボルテージが最高潮だった「潮崎&中嶋vsKAZMA&杉浦」

 
メインイベントでは、『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝決定戦・「潮崎豪&中嶋勝彦(AXIZ、リーグ1位)vsKAZMA SAKAMOTO&杉浦貴(杉浦軍、リーグ2位)」が行われました。
 
 

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4.29に横浜大会で行われたリーグ公式戦では、GHCタッグ王者チームのAXIZが杉浦軍に勝利。
杉浦軍としては、1週間足らずでリベンジのチャンスが訪れる事に。
 
 
結論から言うと、4.29の公式戦の時よりも、内容はかなり良いものになっていました!
 

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この日は杉浦やKAZMAを後押しする声援が多かった中、AXIZ(特に中嶋)は普段通りの攻めを貫く流れに。
 

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中嶋が見せる、相手の攻撃をワザとスカす動きだったり、コーナーに杉浦を追い込んで踏みつける姿だったりに、会場からはブーイングも…。
普段の定番ムーブも、この日は(本隊ながら)AXIZのヒール性を際立たせる、絶妙なスパイスになっていたように感じました。
 

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試合の攻防で言うと、潮崎と中嶋が、互いのストロングポイント(チョップ、蹴り)を前面に出したファイトスタイルならば、杉浦とKAZMAは膝やトラースキック(或いはビッグブート)で流れを変えていくスタイル、といったところでしょうか?
 

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4.29の公式戦では、KAZMAがAXIZの猛攻にローンバトルを強いられる展開でしたが、一転してこの日は、杉浦が集中して攻められる時間帯が続きます…。
 
終盤、潮崎のチョップに中嶋の蹴りを合わせた、鬼のような攻めを喰らうものの、耐え続けてカウント3は許さず。
やはり、実績を持つシングルプレイヤー同士が、タッグとしての連携を深めると強い事を実感…。
つ、強い…。
 

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そして終盤、中嶋が杉浦に、必殺技のバーティカルスパイクを決めにかかリますが、カウント2止まり
 

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試合時間はこの時点で、公式戦の試合時間(24分)を超える、25分以上が経過…。
 
中嶋もすかさず蹴りで反撃に出ますが、杉浦は中嶋の蹴りをキャッチすると、すぐにアンクルホールドの体勢に!
 
潮崎がカットに入ろうとしますが、KAZMAが潮崎を阻止。
潮崎のラリアットを回避したKAZMAがカウンター気味に、獣神サンダー・ライガー直伝の掌底を潮崎に炸裂!
 
杉浦のアンクル地獄から脱出できない中嶋…
杉浦は、膝十字に近い体勢で、更に中嶋の脚を極めていくと、たまらず中嶋が右手でマットを叩いて勝負あり。
 

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この瞬間、KAZMA&杉浦組の『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝が決まったのでした!
 
 

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試合後、杉浦がAXIZの持つGHCタッグ王座に挑戦表明。
更に、4.17後楽園ホール大会の公式戦で直接勝利している清宮の持つ、GHCヘビー級王座にも挑戦表明するなど、ベルトの総取りを宣言!
 
 

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■推しと、推しに、最大のありがとうを

私自身、2015年の5月4日(丁度4年前)に、初めて後楽園ホールでNOAHを観戦したのですが、その時のタッグリーグでKESを破って優勝したのが、杉浦貴と田中将斗の「弾丸ヤンキース」でした。
杉浦にとっては4年振りのタッグリーグ優勝!
 
一方、2017年よりNOAHに参戦し始めたKAZMAにとっては、これがNOAHでの初タイトルに。
思えば、彼がNOAHに初参戦した2017年5月も、タッグリーグの開催期間中でした。
 
その時は、海外からロビー・E&ブラム組がリーグ戦に出場していたのですが、ブラムの不祥事によって、残りの公式戦が不戦敗となる事態に…。
 
 
その際、ブラムの代打としてNOAHに参戦したのが、他ならぬKAZMA SAKAMOTOだったのです。
 

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その当時生観戦していた私が、2年後に、タッグリーグ優勝の証でもあるカップを掲げるKAZMAの姿を見れるなんて、本当に夢のようでした。
 

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■まとめ

KAZMA SAKAMOTO&杉浦貴組の優勝で幕を閉じた、今年の『GLOBAL TAG LEAGUE』
 
タッグリーグ開催中は、丁度同時期に行われていた全日の「チャンピオンカーニバル」が盛り上がりを見せていたりした事もあってか、「対外的にタッグリーグの話題が盛り上がっていないのが気になる」なんて声もありましたけど、公式戦最終盤のラジアントホール2連戦と、今回の後楽園ホールはいずれも超満員と、熱量の高さを窺わせる結果に。
 
内容面でも、前述のように、新たなユニット抗争の訪れを告げる展開も起きるなど、次のシリーズに向けた期待感もバッチリでした。
 
杉浦が試合後のマイクで「今日はゴールデンウィーク中、色んなイベントがある中、NOAHを選んでくれてありがとう」と言ってましたけど、本当に、心の底から今大会が見れて良かったと思える、そんな満足感に溢れていました。
 
だからこそ、私は色んな人にこう伝えたいのです…。
 
今のNOAHは、面白いぞ〜!
 

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