11.2は、プロレスリング・ノアの両国国技館大会を観戦してきました。
今回は、その観戦記(後編)になります。
丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンも凄かったですが、対外的な批判意見を完封してしまう程の凄まじい試合を見せた、清宮vs拳王が最高にエモーショナルでした!
NOAHのベストはいつも!!今なんだよ!!!!
- 第7試合 HAYATA vs YO-HEY
- 第8試合 潮崎豪&中嶋勝彦vs稲村愛輝&マサ北宮
- 第9試合 丸藤正道vsグレート・ムタ
- セミファイナル 杉浦貴vsマイケル・エルガン
- メインイベント 清宮海斗vs拳王
- まとめ
第7試合 HAYATA vs YO-HEY
9月の大阪大会のダイレクトリマッチとなった一戦でしたが、「 夫婦対決」といえど容赦は一切なし!
良い意味で、 この二人がタッグパートナー同士である事を感じさせない位、 ベルトをかけた一進一退の攻防が熱かったです。
試合後は、スティンガーの小川、小峠、リッジウェイが登場し、 RATEL'Sの面々と視殺戦!
この3人、試合中はずっとリング下にいたものの、 どちらのコーナーに就く訳でも、介入をする訳でもなく、 じっと観戦…。
11.24に新木場1stRINGで開催されるRATEL' S興行では、スティンガーとの全面対抗戦(※1) が行われ、その前後には、小峠vs原田(11.16後楽園)、HAYATA vs リッジウェイ(12.3後楽園)とタイトルマッチも決定!
※1 「当日の綱引きで組み合わせが決まるシングルマッチ」×4試合+ 「4vs4のイリミネーションマッチ」
両国後も、この両ユニットによる抗争は続いていく訳ですが、 今後どうなっていくのか楽しみでなりません!
第8試合 潮崎豪&中嶋勝彦vs稲村愛輝&マサ北宮
2018年に行われた、 丸藤正道20周年記念興行の翌日にデビューした稲村愛輝。
デビューから丁度1年2ヶ月が経ったこの日の両国ビッグマッチで 、自身初のタイトル挑戦となりました。
序盤から、 挑戦者チームが奇襲を仕掛けてペースを握っていったんですけど、 王者チームのAXIZも反撃!
稲村に強烈な打撃技を浴びせていきます。
試合も中盤〜終盤にさしかかる中、稲村が潮崎を肩車した所に、 コーナーから北宮がショルダータックルを放つ合体技を敢行したの ですが、これがまさかの失敗に…。
得てして技の失敗があると、会場に変なざわつきが生まれたりと、 その後の試合の雰囲気や流れに影響する印象があるんです…。
しかし、この日は、もう1度この技をトライしに行く2人に対し、 観客からは「もう1回」コールが送られたんですよね。
こんな光景、初めて見ました!
2回目はキッチリ合体技を決めてきた稲村&マサ北宮。
勢いと流れを取り戻すと、終盤は中嶋と北宮の一騎打ちに!
北宮がサイトースープレックスを決めるも、カウントは2!
すると、一瞬の隙を逃さなかった中嶋が、蹴り連発⇒ バーティカルスパイクに繋げると、北宮から勝利!
挑戦者チーム「THE TOUGH」の勢いに苦戦したAXIZでしたが、見事王座防衛!
THE TOUGHが死力を尽くしても勝てなかった事実に衝撃を受けまし たし、勝ったAXIZがただただ強かった。
GHCヘビーとのダブル前哨戦で敗れる事も多かった稲村が、 この試合では猛攻を喰らっても耐えていただけに、THE TOUGHとしては悔しい敗戦でした…。
第9試合 丸藤正道vsグレート・ムタ
丸藤は、上半身に大胆なペインティングを施しての登場!
今回のムタ対策としてなのか、スモーク(?)を準備するなど、 異次元の相手に対抗してきた丸藤でしたが、終わってみると、 ムタの世界観に飲み込まれてしまった印象が強かったです…。
私、今回初めてグレート・ムタを生で見たんですけど、 毒霧だけでなく、この日は「カメラマンからハンディカムを奪う⇒ ハンディカムを壊す」とか、 ムタの毒霧を手でブロックしてきた丸藤に火を吹く(!?)とか、 予想外な事を幾つもやってきたムタの存在感がすごかったですね。
地味にNOAHビッグマッチでグレート・ムタ童貞を卒業したのですが、いやあ、これはたまらんたまらん!!!
— レンブラント🤼🎤🍺🍳🎸 (@rembrandt_kbs) November 2, 2019
時折お茶目な部分を見せつつも、色々と手を打ってきた丸藤の存在を完全に喰ってしまうムタが、本当に凄かった…#noah_ghc #ノア両国 pic.twitter.com/7aJgnATdZZ
前述した、丸藤持ち込みのスモーク用ボンベにしても、 ムタが噴射を試みるものの、噴射できないと見るや、 ボンベのある方向に向けて丸藤にドラゴンスクリューを敢行!
この臨機応変っぷりがセンス抜群!
あの「方舟の天才」の個性すら飲み込んでしまうとは…。
試合は、ムタが閃光魔術3連発をヒットさせて、丸藤から勝利!
良い試合でした!
セミファイナル 杉浦貴vsマイケル・エルガン
今回の両国大会において新設されることになった「 GHCナショナル王座」
その初代王者決定戦に選ばれた2選手は、杉浦貴とマイケル・ エルガン!
今年の8. 25大日本プロレス名古屋大会以来の来日となったエルガン。
中でも一番衝撃的だったのは、試合の序盤〜中盤にかけて、 杉浦貴がエルガンに対して「これ」 といった有効打が出せていなかった所。
今年49歳になった杉浦ですが、 2018年はGHCヘビー級王者として丸藤、中嶋、 潮崎などの代表格を退けていき、今年に入ってからも、 三沢メモリアルで清宮との壮絶なGHC戦に加え、『N-1 VICTORY』でリーグ戦4戦全勝&準優勝と、 素晴らしい戦績と結果・内容を残してきました。
その杉浦の存在感が、中盤までは、エルガンのパワーだったり、 勢いだったりに飲まれていたように感じたんですよね…。
私自身、そんな杉浦は初めて見ました…。
杉浦貴vsマイケル・エルガン
— レンブラント🤼🎤🍺🍳🎸 (@rembrandt_kbs) November 3, 2019
去年・今年とシングルで凄まじい試合をしてきた杉浦を、序盤から圧倒していくエルガンに、底知れぬ強さを感じました…
初代王者決定戦がこの二人だった事で、ナショナル王座の格が一気に上がった感ある
それくらい、凄まじい一戦でした!
(続)#noah_ghc #ノア両国 pic.twitter.com/SRRXS6u9Lj
何度もマットに叩きつけられた杉浦でしたが、 バーニングハンマーは寸前で回避。
杉浦もフロントネックロックで反撃を試みますが、 なんとエルガンはこれを片腕で解錠!
しかし、 エルガン相手に得意のエルボー合戦で押し切って流れを掴むと、 必殺のオリンピック予選スラムが炸裂!!!
これにはエルガンも返せず、勝負あり!
杉浦が辛くも勝利し、 初代GHCナショナル王者に輝いたのでした。
試合後、 立会人となっていた長州力が杉浦にベルトを渡そうとした瞬間、 咄嗟に間に割って入ったエルガン。
ベルトを杉浦に巻くためかと思ったのですが、 そうではなかった模様…。
でも、それだけ、エルガンはこのタイトルが欲しかった、 という事だったんだろうなあ、と。
試合後は会場から割れんばかりのエルガンコールが。
それだけ、新設ベルトの価値を一気に引き上げるほどの素晴らしい試合を、この二人は見せてくれました!
エルガン、また日本に、またNOAHに、来てくれますよね!?( 泣)
メインイベント 清宮海斗vs拳王
個人的に期待度大だったカードではあったものの、一方で、 丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンと好勝負が続いた中でのメイン… 。
しかし、この二人は高かった前評判以上の熱戦を、 大舞台で確実に見せてくれました!
特に素晴らしかったポイントが、「拳王による徹底した首攻め」!
両国メインは清宮の復帰戦でもあったんですけど、 そんな清宮の首筋や背中を躊躇なく攻め立てる拳王!
あの件で痛烈に批判された拳王でしたが、 その批判をものともしない、強い信念と覚悟を、 私はこの一点集中攻撃に強く感じたんですよね
両国メインの「清宮海斗vs拳王」
— レンブラント🤼🎤🍺🍳🎸 (@rembrandt_kbs) November 3, 2019
浜松のあの件で色々と批判された拳王だったけど、ブレずに躊躇なく清宮の首を狙い続けたし、その技をガッチリ受けきった清宮も凄かった!
この二人は、そういう対外的な意見とも戦っていたのかもしれない、と感じました
本当にカッコ良かった!#noah_ghc #ノア両国 pic.twitter.com/K3xo1ZlQAS
しかし、そのエグい攻めを喰らっても、 何度となく立ち上がっていく清宮!
もう、この二人の攻防を見て思ったんです…。
「清宮と拳王は、 そうした対外的な批判意見とも戦っていたのかも知れない」と。
今回の件があって、何故か私宛に「NOAHに興味はあったけど、 もうNOAHは見に行かない」、「拳王は姑息」、「 拳王はエースの器じゃない」 なんて意見がTwitterに来たんですけど、だからこそ、 この2人を応援しないといけない、って自然と思っていたんです。
でも、この2人の試合を見てたら、背中を押されているのは、 寧ろ見ていた私の方だったな、って。
それだけ、2人の覚悟と信念に心を突き動かされました。
この日いた観客も、ともすれば「エグい」 と見られそうな攻防に対しても、ブーイングではなく、 強い声援で呼応する。
非常に良い空間が形成されていました!
そんな30分超えの激闘は、 清宮が拳王からタイガースープレックスで勝利!
個人的には拳王に勝って欲しい試合ではあったんですけど、 試合を見てたら、勝敗以上に「2人とも凄い!」 という感想しか出てきませんでした。
素晴らしい一戦に、感謝!!
まとめ
熱戦が展開されたNOAH両国ビッグマッチ!
大会当日は、 朝からノアのハッシュタグが色んな方のツイートから流れてきてい て、本当に皆がこのビッグマッチを待ち望んでいたんだろうなあ、 という期待感MAX!
大会が終わってからも、多幸感だったり、 興奮だったりが収まらなかったですね…。
久しぶりにNOAH観戦したというフォロワー様も、「 また絶対行きたい!」と揃って仰るほどでしたから、 これが全てでしょう!
それだけ、素晴らしい大会でした!