3.3の後楽園ホール大会より開幕した、大日本プロレスのシングルリーグ「一騎当千」。
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偶数年の今年は、ストロングBJ中心の「strong climb」として開催され、出場選手・ブロック数ともに、過去最大規模での開催になりました(4ブロック・20選手)。
今回の「一騎当千」では、Bブロックに「X」が一枠設けられ、(私が見た限りでも、)マイケル・エルガン、宮原健斗、デイビー・ボーイ・スミスJr、GCW勢など、色々な予想が飛び交っていたのですが、前年度の「一騎当千・DEATHMATCH SURVIVOR」覇者であるイサミが、この枠にエントリー!
今回は、大日で主戦場としているデスマッチルールではなく、通常ルールの「strong climb」にエントリーした木高イサミに焦点を当てて、『一騎当千』の個人的レビューを書いていきたいと思います!
Bブロック概要
今回、
木高イサミがエントリーされた、Bブロックの面々は以下の通り。
ストロングBJの大黒柱である関本&
ZERO1の現世界ヘビー級王者である
佐藤耕平の現BJWタッグ
王者チーム。
KAIENTAI-
DOJO時代に、シングル王者として約1年間長期政権を築いた経験
を持つ、2AWの
滝澤大志。
この面子に、前BJWデスマッチヘビー王者の木高イサミが加わる訳ですが、Jrヘビー級の和樹を除いても、3人がヘビー級!
この辺りは、階級の区分が設けられていない、『
一騎当千』
ならでは、と言ったところでしょうか。
エントリーされた5人全員、直近1〜2年でシングル王座を獲得しているなど、実力者揃いのBブロックですが、決勝トーナメントに進めるのは、この中のたった1人だけ。
しかも、今回の『一騎当千』は、公式戦が1人4試合しかない為、1敗した時点でトーナメント突破に黄信号が灯る、いつになく過酷な内容…!
(これについては、他の3ブロックに関しても同様の事が言えるんですけどね…)
個人的妄想に満ちた公式戦プレビュー
そんな強者揃いの中で、私自身注目したいイサミのカードは…。
公式戦全試合!
もう、そのまんまです!
凄く雑な回答かも知れませんが…(笑)。
私自身、
前々から
木高イサミの試合を見て感じていた事なんですけど、
イサミって「3カウント(ギブアップ)を奪いに行く」器用さや泥臭さに長けている選手だなあ、と。
主要フィニッシャーの「勇脚・斬」
やダイビングダブルニードロップ(≒ギガラダーブレイク)
だけでなく、「絶槍」、「憤怒の罪(腕極め式
エクスプロイダー」
、変型サムソン
クラッチ、ヨー
ロピアン
クラッチ、
ショーンキャプチャーetc…。
必殺技のバリエーションが幅広いだけでなく、状況に応じてフィニッシャーをチョイスできる機転にも優れていると言いますか。
実際、2019年にBASARAのシングルトーナメント『頂天』
で優勝した際には、「勇脚・斬」だけではなく、「憤怒の罪」
や変型サムソン
クラッチで試合を制するなど、彼の柔軟性と決定力が随所に垣間見えましたから!
そして、これまでに、「KO-D無差別級王座」、「ユニオンMAX王座」、「インターナショナル
ジュニアヘビー級王座」&「NWA
世界ジュニアヘビー級王座」、「インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー王座」など、
階級差を股にかける活躍を見せてきたイサミだからこそ、今回のオープンウェイトリーグ戦では、どの選手と対戦しても刺激的で面白くなる、そんな未来しか私には見えません!!!
vs関本大介(3.20新木場)
今年の2.
11に行われた大日
後楽園ホール大会のメインイベント(
タッグ
王座戦)で対戦している両者。
試合後、「
一騎当千」に向けて、
両者がマイクで火花を散らし合った訳ですが、
この試合の鍵になりそうなシーンが、
前述のタッグ
王座戦で見られました。
試合中盤から終盤にかけ、
関本がイサミを
ジャーマンスープレックスで投げようとしたんです
けど、その際、イサミが切り返して関本を丸め込むと、
あわや3カウント!
余談ですが、約3年前の
2017年4月に、イサミは関本と比較的
タイプの近い、
岡林裕二とシングルで対戦した事がありました(
プロレスリングBASARA・後楽園ホール大会)。
この時は、しぶとく3カウントを狙っていったイサミを、岡林が圧倒的なパワーで捩じ伏せる結果に…。
私自身、その試合を生で見ていた事もあって、今回の初戦、「ストロングBJの象徴」とも言える関本をイサミがどう攻略していくのか、非常に楽しみです!
vs滝澤大志(3.21後楽園)
※2017年5月~9月までイサミ⇒タンク永井が奪取⇒同年10月に滝澤が獲得、という流れでした。
個人的に、ストロングポイントである強烈なチョップに加え、関節技も操り、大柄ながらケブラーダなどの飛び技も駆使してくる、滝澤のようなタイプの選手って、ストロングBJではあまり見かけない印象があります。
なので、今回の公式戦中、イサミにとって一番曲者と言える選手って、実は滝澤なんじゃないか説…!
vs佐藤耕平(3.28大阪)
体格差はあれど、タッグ
王座戦では、背中に強烈なエルボーを浴びせられたり、腹部に一発喰らわされるなど、
我慢勝負のようなシーンも見られました。
こうした意地の張り合いは、公式戦でも見られたりするのでしょうか?
先日、
火野裕士に勝利し、
ZERO1のシングル王者となった耕平ですが、
そんな相手に対して、
イサミが「畳み掛ける攻撃」をどれだけ出来るか。
個人的に、ここが勝利の鍵になるのではないか、と勝手に予想しております。
個人的に、猛者が集っている今回のBブロック中、直近の実績もピカイチな今の耕平を突破できるかどうかで、ブロック1位の道に大きく近づくと言っても過言ではない気がします!
さあ、どうなるか!?
vs橋本和樹(3.29名古屋)
公式戦最
終戦では、元Jrヘビー王者である
橋本和樹と対戦!
2017年夏、大日にJrヘビーのベルトが出来た際、デスマッチとストロングの区分のない王座だったこともあり、「階級を考えても、今後イサミがJrヘビーに挑戦する展開もあるのではないか」なんて事を、薄ぼんやりと私は妄想していました…。
そんな私にとって、今回の「vs橋本和樹」は、今後の「STRONG J」戦線に繋がる可能性を秘めた"点"だと(勝手に)思っております!
この試合から始まるドラマだって、きっとあるでしょう?
Twitterで戦前からバッチバチにやり合っていた両者ですから、これが"線"になれば、尚の事面白くなりそう!(というか、線になってください!!)
まとめ~デスマッチファイター、「ストロングBJ」を登る~
好きな選手だから、というのも勿論ありますけれど、何よりこの記事を書いた一番の動機は、今年2月に起きたある出来事でした。
メインに出場していた竹田誠志が、デスマッチの最中、相手選手に包丁ボードの上に叩きつけられた事で、大怪我を負いました。
その際、ごく一部から聞かれてきたのは、「(凶器に注目が集まるから)デスマッチはプロレスじゃない」 、「デスマッチは残酷ショーだ」 みたいな、思わず目を覆いたくなる程の否定的反応。
私自身、その意見に反論せずにはいられなかったですし、デスマッチを見に金を払う行為そのものを否定された気がして割とショッキングな出来事でした…。
そんな出来事から程なくして、今回の「strong climb」に
木高イサミの参戦が発表。
そんな今だからこそ、私は思うんです。
デスマッチに苦手意識がある、という方にこそ、是非是非、木高イサミの試合を見てほしい、と!!
「ストロングBJ」という山に、「デスマッチBJ」代表として登りに行く、というエモさもそうですが、何より、「デスマッチファイターやデスマッチBJは凄い」という事を、通常ルールの場で改めて示そうとしている、イサミのチャレンジングなこの姿勢!!
惚れてまうやろおおおお!!!!
正直、これだけの猛者が集まる訳ですし、結果がどうなるか、いつも以上に先の読めない今回のリーグ戦だからこそ、イサミの活躍に期待せずにはいられないのです…!
楽しみ!!!!