BURNING POINT~3.21大日本プロレス後楽園ホール大会 観戦記~
3.21の夜に、
『一騎当千』開催期間中だった今大会では、公式戦5試合が実施!
公式戦も折り返し地点を迎えた大会の観戦記を、今回は書いていきたいと思います!
・河上隆一vs兵頭彰
この日の公式戦は、1勝1敗の河上と、 公式戦初戦の兵頭による一戦からスタート。
ブロック1位通過に向けて後のない河上は、 デビューからもうすぐ2年になる兵頭相手にも、当然容赦はなし!
前日の稲村戦同様、試合序盤から河上がペースを握る状況に。
ただ、稲村戦では、この流れから、 終盤足元を掬われる形で逆転負け…。
私の脳内で一抹の不安が頭をよぎりつつ、 この試合を見ていましたが、その予感は的中してしまうことに…。
河上に攻め込まれ続けていた兵頭が、終盤に怒涛の反撃を見せます!
まずは、 トップコーナーから巨体を活かしたダイビングセントーンを投下!
これはカウント2で返されましたが、 兵頭は河上に息つく間も与えぬまま、 後ろに前に、強烈なスピアーを連発!!
これでカウント3!
兵頭、初の『一騎当千』にして、 初戦から先輩選手に勝利する快挙!
終盤のダイビングセントーン⇒後ろからのスピアー⇒ 正調スピアーと、流れるようなコンボは説得力抜群!
河上に押される場面は多くありましたが、フィニッシャー含め、 兵頭の成長速度に震える一戦でした。
一方、2敗目を喫した河上は、 この時点でブロック1位の可能性がほぼ消滅…。
個人的に、今回の優勝候補筆頭格だと思っていたんですけどね…。
うーん、大波乱!
・木高イサミvs滝澤大志
前日の新木場大会で関本に敗れ、現在1敗のイサミと、 公式戦初戦の滝澤による一戦。
チョップを始めとした、滝澤の躍動感ある攻めは、 試合を見ているだけでも凄まじいものを感じました…。
『一騎当千』に照準を合わせて、 トップコンディションに持っていったんだろうなあ、きっと…。
(試合後、滝澤は「(イサミさんの)掌の上だった」 とツイートしていましたが、 そんな風にはとてもとても見えなかったです…。)
大日本 後楽園大会終了
— 滝澤 大志 Takizawa Taishi (@takizawa_2AW) 2020年3月21日
公式戦初日は手痛い敗戦
今日ほど掌の上で踊らされてしまったと思う試合も珍しい…
でも負けて悔しい反面、純粋に試合を楽しいと思った自分もいたわけで
イサミさんとは直接的な接点は無いけれど、大日本の会場で千葉の香り漂う試合が出来てよかった#bjw#2AW#一騎当千
それでいて、イサミとの極めっこにも負けないという…。
つ、つよい…!
元々の体格差に加え、 滝澤の猛攻に押される場面も多かったイサミでしたが、終盤、高飛車を決めにかかる 滝澤を切り返すと、首を極めると見せかけて、意表を突いた丸め込み!
滝澤の両肩がマットにガッチリつくと、これが逆転の3カウントに。
前日の関本戦以上に、 イサミにとってはチャンスの少ない試合だった、 という印象を受けましたが、 そのチャンスを確実に射止めたという点においても、 この1勝は大きかった!
また、両者の再戦は見れたりするのでしょうか…?(見たい)
・青木優也vs中之上靖文
前回大会(2018年)でも対戦している両者の一戦( 前回は青木が勝利)。
結論から言ってしまいますと、 この日の個人的ベストバウトでした!
この試合、最初は声を出して観ていなかった私も、終盤は「青木!
終盤、 前に前に出て勝負を仕掛けていた中之上を狙っていたかのように、青木も丸め込みで切り返していき、最後はクラッチで勝利を掻っ攫っていった所も流石でした。
「Jrヘビー級で、ヘビー級相手にも堂々と渡り合う選手」 でいうと、今ならウィル・オスプレイが筆頭格に挙がるのかなあ、 と思うんですけど、 青木もその域に達することが出来る可能性を秘めていますし、 まだまだ若いですから、これからの更なる飛躍と成長が、 本当に楽しみでなりません!
・浜亮太vs岡林裕二
シングルでの通算戦績は1勝1敗の五分。
そんな4年振りのシングルマッチは、意外にも約10分で終了。
でも、その約10分に詰められた内容が非常に濃かった!
普段両者がタッグで当たる時も、非常に見応えのあるマッチアップが見れるんですけど、 それはシングルでも当然の如く凄かった訳で。
岡林が浜をブレーンバスターで投げたシーンなんか、 あまりにも自然に投げていたので、私も気付くのが一瞬遅れた程( 笑)。
岡林も、ゴーレムスプラッシュを投下しますが、 浜もこれに肩を上げるという恐ろしさ…。
ひいい…。
テーズプレス⇒オオキドプレスで、岡林を文字通り圧殺!!
試合後、岡林に握手を求めに行った浜は、どこか余裕を漂わせる、 この表情…!(笑)
しゅごいいいい!!!!
・橋本大地vsT-Hawk
この試合に敗れると、 ブロック1位の可能性がほぼほぼ絶たれるT-Hawkは、 リングコール前に大地を強襲!
場外乱闘では、大地の脚に椅子攻撃を仕掛けるなど VERSELK⇒ANTIAS時代を思わせるヒール殺法が炸裂!
#STRONGHEARTSのT-Hawkで、 こういうラフファイトを織り交ぜてくる印象は今まで無かっただけに、こういう一面は非常に新鮮でしたね。
そんなT-Hawkに対し、会場からはブーイング…、ではなく、大声援!
アウェーでホームの雰囲気に持っていったT、すげえええええ。
後のないT-Hawkの猛攻に苦戦を強いられる大地でしたが、中盤以降は両者拮抗した試合展開に。
関節技に蹴りと、双方得意分野で譲らないバトル!
終盤は、どちらに勝利が転がり込むか分からなかった、Aブロックの天王山。
制したのは、橋本大地でした!
一方、公式戦2連敗となったT-Hawkは、ブロック1位の可能性が絶望的に。
大地相手に試合を支配する時間帯も長かっただけに、これは痛すぎる敗戦…。
しかし、若手の兵頭や稲村よりも早く日程を消化していたとはいえ、大地の対抗馬筆頭だった河上とT-Hawkが、早々にブロック脱落決定という事実に衝撃を受けましたね…。
いやあ、波乱というより他ない。
まとめ
3連休の中日で土曜夜の開催ながら、動員面では新型コロナウイルスによる影響を大きく受ける形になりましたが、前日の新木場同様、会場の熱量は凄まじかった!
そんな中で行われた公式戦5試合は、豪華カードが揃う中、一番の輝きを放った「青木vs中之上」だったり、折り返し地点で優勝候補が敗退していくAブロックの波乱っぷりだったり、まさに「予想外の連続」だったと言いますか。
『一騎当千』恐るべし、と改めて感じた大会だったのでした…。
しかし、その後は新型コロナウイルスの影響もあり、広島や名古屋で予定していた公式戦に加え、北海道での優勝決定トーナメントも中止という事態に。
私のプロレス生観戦も、ブログを書いている現時点で、今大会が最後となりました…。
大会中止により引き分け扱いとなってしまった公式戦・「イサミvs橋本和樹」など、この騒動が収束した時に、何らかの是非とも見たいところ…。
お願いします!!!何でもしま(ry!!!!