レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

discord e.p.~5.9・5.10 プロレスリング・ノア TVマッチ観戦記~

5.9にサムライTV/DDT UNIVERSE(現:WRESTLE UNIVERSE)、5.10にABEMAで放送された、プロレスリング・ノアのTVマッチ2大会を観戦しました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
5.9は「杉浦貴vs中嶋勝彦によるGHCナショナル王座戦に加え、セミは「RATEL'S vsスティンガー」によるJrタッグ王座戦が開催。
 
5.10はグレート・ムタ&謎のレスラー「魔流不死」の参戦に加え、ゲスト解説に松井珠理奈が登場と、両日とも注目ポイントが複数ラインナップされる形に。
 
興奮と熱狂に包まれた素晴らしい大会でしたが、この2日間、まあ色々な事が動いた訳でして(笑)。
 
今回は、そんなNOAH TVマッチ2daysの観戦記になります!
 
長くなりますが、何卒…!!
 

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裏切れる愛を手に入る程度の誰かで
火が消える前の喪失感は もうあなたにあげる
 
裏切れ世界を手に入る程度の明日を売れ
しらふじゃいかんよ 優越感をくれ 甘いスウィーツをくれ
 
振切れ世界を目の前の迷路にケツを振れ
裏切れるだろ? いってしまえよ あの未知のウェイ
それが正解なんです
GRAPEVINE - discord

 

 

2daysで見せた、「NOAHは時を止めない」アンサーソング

冒頭の通り、今回の放送された2度のTVマッチの中で、今後の展開に向けた動きがいくつか見られました。
私自身、大まかに分けると以下の3点かなあ、と…。
 
①既存ユニット再編(選手の加入・離脱、新ユニット発足etc)
 
GHCタイトル移動
 
③新たな試みの発表(清宮中心で編成したTVマッチ開催)
 
前の週(5.3)に放送されたTVマッチのメイン後、「金剛」のリーダーである拳王は、カメラに向かって宣言しました。
 
 
「俺たちは、時を止めないぞ。」
 
非常にインパクトのあるフレーズだあったのですが、拳王ひいてはノアの決意を、より明確に打ち出してきたのが、今回の2日間だったのではないかと私は感じました。
 
2日目に解説を務めた井上光記者(「 週刊プロレス 」)も、大会後に「激動」という言葉を用いていましたが、時を止めないどころか、時の流れを更に加速させてきた感もあるNOAH。
 
そこにシビれる憧れるゥ!!
 

地殻変動のようだった「ユニット再編」

今回の2daysで、私自身衝撃的だったのは、やはり①の既存ユニット再編」でしょうか…。
 
Day1 
まず、5.9のTVマッチでは、第3試合終了後のバックステージにおいて、NOSAWA論外杉浦軍』メンバー4選手の"一時解雇"を発表。

 

今年に入ってから加入したものの、参戦は殆どリーグ戦の開催時期に留まっていたシュレックや東郷…
 
現在、DRAGON GATEにレギュラー参戦中という事もあってなのか、昨年6月にタッグ王座を落として以降、NOAHへの参戦数が減りつつあったKAZMA…。
 
寂しさは募りますが、「しばらくはNOAHへの参戦が難しそう="一時解雇"」という措置も、これはこれで致し方ないのかなあ、と。
 
そして、初日のセミファイナルで行われた、「GHC Jrタッグ王座戦」(HAYATA&YO-HEY vs小川良成&鈴木鼓太郎)では、試合中に王者のHAYATAが、パートナーであるYO-HEYを裏切り、敵方の小川良成に加担
 

 

ノーコンテスト&王座返上という、まさかまさかの展開に…。
 

 

2017年2月に、似たようなシチュエーションで拳王が当時のパートナー・マサ北宮を裏切った事がありましたが、あの時は通常のタッグマッチだったのに対し、今回はれっきとしたタイトル戦…。
実況の市川勝也アナによる独特のフレーズも、衝撃度に彩りを加えていた感ありました(笑)。
いやはや、驚いた…。
 

 

 

 

Day2
ユニットに訪れる変化は、翌日(5.10)のTVマッチでも継続!
第2試合の「小垰篤司&鈴木鼓太郎vs大原はじめ&吉岡世起」では、試合後に小垰がパートナーの鼓太郎を襲撃!
 
更に、小垰を「中途半端」だと批判しに来たNOSAWA論外に向かって、味方であるはずの「杉浦軍」メンバー・吉岡が強烈な延髄蹴り!
 
小垰と行動を共にすると宣言した吉岡に、パートナーの大原も追随する形で「杉浦軍」離脱&新ユニット結成という、これまた劇的な展開に…。
 

 

そして、前日の裏切りから、すぐさまJrタッグ王座決定戦が組まれたセミファイナル(YO-HEY&タダスケvs小川良成&HAYATA)では、開始早々に場外乱闘⇒両者リングアウトとヒートアップ!
 

 

納得のいかないRATEL'Sメンバーが、すぐさま再試合を要求したものの、再試合ではHAYATAYO-HEYから直接勝利し、小川&HAYATAが新GHCJrタッグ王者戴冠!
これにより、鈴木鼓太郎のGHCJrヘビー王座を含め、スティンガーが2大Jr王座を獲得する結果に。
 

 

 

試合後は、小垰の新ユニットとRATEL'Sの面々が登場するなど、今後のJr戦線を行方を予感させる場面も…。
 

 

こう振り返ると、結構色んな事が動きまくりでしたね(笑)。
 
大会終了後も、RATEL'Sの解散宣言が出たり、小垰・大原・吉岡の新ユニット名が「FULL THROTTLE」に決まったりと、いくつかの動きが見られました。
 
 

 

 

2019年はRATEL'Sとスティンガーの2強体制だったNOAH Jrでしたが、ここに来て、「スティンガー」、元RATEL'S、「FULL THROTTLE」の3軍抗争と、勢力図は一変!

ここに金剛Jrや杉浦軍Jrが割って入ると面白そうな気はしますが、どうなるか…!?

 

大会雑感

ここからは2日間のTVマッチを、私なりにプレイバックしていこうかと。
健忘録のようになりますが…。
 

5.9GHC NATIONAL CHAMPIONSHIP SUGIURA vs NAKAJIMA

初日の大会で、私自身印象に残った試合の一つが、第4試合の「望月成晃&丸藤正道vs大原はじめ&吉岡世起」でした。
 
GHCタッグ王者チームvs前GHCJrタッグ挑戦者チーム(大会当時)によるノンタイトル戦でしたが、約14分の試合とは思えない程、殺気とバッチバチが濃縮還元!
 
吉岡に頭を叩かれてキレる望月初遭遇(?)なのに丸藤の流れるような蹴りを全てかわした吉岡大原の熱烈アシスト、(階級は違うとはいえ)丸藤の高くそびえ立つ壁感…。
4選手全員の持ち味が活きていて、非常に面白かったです!
 

 

 

 

そしてメインは、今大会のタイトルにもなった、メインのGHCナショナル王座戦・「杉浦貴vs中嶋勝彦でしたが、戦前の高い期待値を更に超えてくる、素晴らしい試合内容に!
 
個人的に、3月に行われた「潮崎豪vs藤田和之」が無観客だからこそ出来た試合」だとするならば今回の「杉浦vs中嶋」は、「無観客でも変わらない激しさを纏った試合」だったと言いましょうか…。
 
 
二人のエルボーやキックの強烈な破裂音は、TVマッチでも全く変わらず!
 
「観客を入れてやったなら、もっともっと凄いことになっていた…。」と思わせるだけの熱量が、あの一戦には確実に詰まっていました。
 

 

 
双方譲らなかった一戦は、挑戦者の中嶋が、四つん這いになった初代王者・杉浦から、強烈な側頭部パントキックバーティカルスパイクという戦慄の鬼コンボ!
 
これで、杉浦から見事王座を奪取!
 
今年1月に、WRESTLE-1のシングル王座を獲得していた中嶋ですが、GHCのシングル王座に限定すると、2017年8月にGHCヘビーを落として以来、実に約2年10か月ぶりの戴冠に。
勿論、GHCナショナル王座は今回が初戴冠!
 
試合後のマイクはおおよそこんな感じでした。
 

 

 

 

 

「俺の手元にあるってこと!」なんて言い方が、かつて中嶋と鎬を削り合ったKENTAっぽさがあり、勝手に熱くなってました…(小声)。
 

 

5.10~"NOAH Stay Together" MUTA FANTASIA~

ABEMAにて無料放送された、NOAHのTVマッチ2日目。
 
この日のメインは「魔流不死&グレート・ムタvs桜庭和志&望月成晃」、ゲスト解説には松井珠理奈
 
放送前からこの布陣を前面に押し出して告知していましたが、結果としてこの日は視聴数が約103,000回と、1週間前のTVマッチ(約84,000台)から約2万近くも増加!
 

 

個人的に、試合でとことん魅せたのが1日目なら、この2日目は、エンタメとかプロレス的な面白さに全振りしていった印象。
 

 

 

 

今年の1.4・1.5に行われた、後楽園ホール2daysの棲み分け方に、非常に近い雰囲気を感じました。
 
前述したように、ユニット間の裏切りが連鎖する2日目ではありましたが(笑)、そんな中でも印象に残った試合が、第5試合の「清宮海斗vs覇王」!
 
階級差があった両者でしたが、腕攻めをじっくり織り交ぜながら相手を追い詰めるなど、普段と異なるチャレンジをした清宮と、弾丸のようなトペに、凄まじい受けっぷりを見せた覇王。
互いに良い面が発揮された、好勝負だったように思います!
 
この2日前(5.8)、サムライTVの「速報!バトル☆メン」に鼓太郎がゲストで出演した際、清宮に対してエディットレスラーにはなってほしくない」と話していたのですが、私自身(前日の小垰戦も含め)清宮の試合を見て、その点は杞憂かなあ、と感じた次第です。
 

 

そして、メインの「魔流不死&グレート・ムタvs桜庭和志&望月成晃」は、一言で表すなら「問題作」!
 
本来なら、(中止になってしまった)3.8横浜文化体育館大会で降臨予定だった「魔流不死&グレート・ムタ」組ですが、初競演は、やりたい放題やって試合の主役をかっさらう衝撃の内容に(笑)。
 

 

 

 

モッチーが2人に殆ど何もさせてもらえなかった感…(桜庭もしかり)。
 
これはこれで贅沢というべきなのか、いやはや…。
 

 

エンタメ満載な2日目でしたが、この日ゲスト解説を務めた松井珠理奈についても…。

 

個人的に、独自の選手情報を提供してくれたのが山田邦子(5.3ゲスト解説)なら、「非NOAH視点」からの感想や疑問を形にしてくれたのが松井珠理奈だったかなあ、と。

 

 

 

個人的に一番感動したのは、第3試合で仁王がロープに足をかけてのライオンサルトを失敗した場面。

 

 

このフォローは素晴らしかった!

 

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
何が言いたいかって、松井珠理奈山田邦子も、またゲスト解説に呼んでほしいってこと!
 

 

 

まとめ

今後に向けた動きも含め、非常に濃い内容に終わった、NOAHのTVマッチ2days。
 
昨年5.4の後楽園ホール大会に近い雰囲気も感じた2日間だった印象も…。
 
 
あの大会も振り返れば、「金剛」結成杉浦の「俺は会社の犬」発言論外コネクションPart1(鈴木秀樹参戦)など、語れるポイント満載でしたから。
 
実際、色々動きましたし。
 
 
このTVマッチの前後に、NOAHの執行役員を務める武田有弘氏が、Twitterでこんなツイートをしていました。
 

「配信が終わるまで全く結果がわからないんです。だから全力のカードで勝負してギリギリまで宣伝します」

 

 

実際、4月のTVマッチ2daysでの『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝⇒翌日にGHCタッグ王座戦、今回の2日連続GHC Jrタッグ王座戦と、無観客試合が続く中でも、動く時は即座に動いているのが今のNOAH。

 
以前なら前哨戦を組んでタイトル戦、という流れが定石ではありましたが、会場も確保できない現状だと、惜しげもなくカードを切って勝負かけるのも納得と言いますか。
 

 

 

新型コロナウイルス禍以前であれば、先の展開だったり、スケジュールを考えると、良いカードを惜しげもなく切り続ける勝負って、中々出来なかった事だと私は思うんですよね。

これも一つの「(プロレス界にとっての)新しい生活様式になっていくのでしょうか?

 

NOAHを含め、今こういう状況下でも、プロレスを繋ぎ続けて下さる方々に、感謝感謝!!