5.24、5.31にABEMAで放送された、NOAH TVマッチ・『NEW HOPE』を観戦しました。
今回のTVマッチは、「
清宮海斗を中心にしたTVマッチ」
というコンセプトで、2週にわたり開催。
両日とも、「Jrヘビー級のタッグマッチ1試合+
シングルマッチ3試合」という編成+清宮&稲村愛輝&
岡田欣也の若手3選手は
シングルマッチに出場と、
若手主体の色合いが強い大会になりました。
今回は、そんな「NOAH NEW HOPE」の観戦記になります!
大会概要
今大会は、
今年4月以降のNOAHのTVマッチのメイン会場であった「
ノア特設アリーナ」ではなく、「シャトー
アメーバスタジオ」
での開催となりました。
実際、リングは、普段NOAHで使用している通常の6.2mタイプではなく、今回は5mタイプを使用していたり(by Day1の解説)、最前列から試合を見ているようなカメラアングルだったりと、完全に上記の会場と一致!
たまらん!たまらん!
多分、
アイスリボン道場や王子の雰囲気が好きな方には刺さりそうな会場かと(小並感)!
Day1
後述しますが、初日は、
清宮海斗による「
レインメーカー」
発言も飛び出すなど、
これまでのTVマッチにおける攻めの姿勢は継続…。
ただ、私自身、初日に関しては、「(前半戦に出場した)Jrヘビー級の活躍が目立った大会」という印象を受けました。
5月のTVマッチ2Daysにおいて、3軍抗争を予感させたJrヘビー戦線…。
この抗争に入っていない「金剛」Jrと、元
GHC Jrタッグ王座チームによる20分1本勝負でしたが、
互いに一歩も譲らぬままドロー。
試合後、解説陣が「原田&
タダスケが仕留めきれなかった」
というニュアンスで評していましたが、
個人的には双方拮抗していた内容だったかと。
良い試合でした!
※今大会前に、RATEL'Sの解散や、それに伴うRATEL'Sの連載終了(⇒原田、YO-HEY&タダスケに分かれた)もあったりしたので、正直、原田とタダスケが仲間割れ⇒どちらかが金剛入り試合になるとばかり思ってました…(すいません!)。
第2試合では、元「杉浦軍」見習いの岡田欣也と、
前回のTVマッチで「杉浦軍」
を離脱した大原はじめの
シングルマッチが実現。
この日の大原はとにかく凄かった!
普段なら、重点的に腰攻め⇒「ムイビエン」という必勝パターンに持っていく事の多い大原ですが、この日は腰ではなく、岡田の首を念入りに攻め立てていく場面が目立ちました。
また、動きに関しても、岡田のフライングメイヤーをすり抜けてから即座にヘッドロックを極めたり、逆にフライングメイヤーを耐える岡田の顔面にニーリフト&ネックロックと、もうキレッキレ!
最後はクロスフェースロックで岡田を仕留め、勝負あり!
ただただ、大原はじめを堪能する一戦になりました。
大原、すぐにでもJrヘビー王座に挑戦しよう!(提案)
セミファイナルでは、デビューから2年経っていない稲村愛輝が、
今年でデビュー15年目を迎える
谷口周平と一騎打ち!
稲村のエルボー音、先日の「杉浦vs中嶋」戦の時みたいに、画面越しにもハッキリ聞こえてきたので、正直ビビりました…。
試合は、全体的に稲村が谷口を押していた印象でしたが、
最後は谷口が
マイバッハプレスで稲村から勝利!
ただ、近い将来、稲村がNOAHで先輩超えを果たす日も近いと思わせる内容でした。
先の『GLOBAL TAG LEAGUE』で優勝したデュプリ&イホ・デル・ドクトル・
ワグナーJr組に、唯一勝利しているのが、清宮&谷口の「
アンチェインズ」でした。
メインの結果次第では、
タッグ王座挑戦もありそうなカードでしたが、試合は、清宮が
タイガースープレックスホールドでデュプリから勝利!
惜しくも敗れたデュプリでしたが、元
GHCヘビー王者相手に、終盤まで一進一退の攻防を繰り広げるなど、シングルプレイヤーとしての存在感を残す内容。
あれだけデカい選手ですし、シングル戦線でも是非是非見てみたい!
試合後、清宮はカメラに向かってマイクアピール!
俺が前に言ったこと、忘れてないよね?武藤敬司と、戦いたい!これは、俺の、心からの叫びなんだよ。会社に届いてるかな?
それと…、これはまあ、俺の…。俺の願いっていうか、頼みというか、どう、これが、なっていくのか、どこまで、この話が続いていくか分からないけど。「レインメーカー」を、この身体で体感したい。
(清宮が両手を大きく広げるポーズ)
これから、このリング、『NOAH NEW HOPE』で、超新星爆発を起こしていくんで、SUPERNOVAに期待してくれ!
この日、解説として登場した潮崎も、清宮のマイクに対し、このようにコメント。
言うのは全然自由だし、やりたいっていうんであれば、やれるところまで持っていかないといけないですからね。発言すること以上に、実現に向けてこれから大変だと思います。その意気は良しと言うことで、心意気は見ていて伝わったと思います。
清宮の口から、「オカダ・カズチカ」というフレーズは一言も出ていない訳ですけど、それでも「レインメーカー」という固有名詞が、オカダの存在を印象づける絶対的なものであるという事を、改めて実感した次第…。
さあ、どうなるでしょうか…?
Day2
2日目は、小峠篤司らにより結成された新ユニット・「FULL THROTTLE」が登場!
オープニングマッチで、小峠&大原はじめvs金剛Jrとのタッグマッチに挑みました。
この試合では、Day1でキレッキレだった大原は勿論のこと、小峠も非常にイキイキしていた印象!
小峠の出したネックブリーカードロップ、蝙蝠つり落としなどの技も、フィニッシャーのキルスイッチに向けた布石感があって、良き!
小峠も、こういう攻めが常時続けていければデカいと思うのですが、その一歩目としては上々だった気がしました。
第2試合の「岡田欣也vsモハメド・ヨネ」では、序盤からヨネの胸板にエルボーをぶち込んでいく岡田と、それを受けて鬼と化したヨネ、という、刺激的な内容に。
大原相手に為す術なく敗れた初日とは違い、この日の岡田は、前へ前へと出ていく積極性が光っていました!
ヨネ相手に繰り出した、サイドキックや前蹴りも良かったですし。
中嶋や拳王とは、また毛色の異なってくる蹴り技だと思うので、この辺は岡田の個性として、どんどん出していってほしい所。
期待!
大型選手同士の激しい当たりが、先述した5mリングで実現したこともあり、いつも以上に迫力満点!
谷口にとっては、初日の清宮同様、レネに勝てばタッグ王座挑戦にもグッと近づいてくる一戦。
でしたが、終盤、
マイバッハプレスをデュプリに膝で迎撃されると、
すかさずレネがダイビングボディプレスを投下!
谷口のお株を奪うフィニッシャーで、デュプリがこの一戦を制したのでした。
全体的に、エプロンでの攻防も含め、デュプリが優位に進めていた印象を持ちました。
(おそらく今秋予定の)『N-1 VICTORY』へのエントリー、全裸待機!
「NEW HOPE」の大会テーマに相応しい、若手同士の一戦に。
両者のシングル戦績は、これまで稲村の3戦全敗…。
この日、先に勝負を仕掛けたのは稲村でした。
試合開始のゴングが鳴らされた瞬間、稲村は清宮に強烈なエルボーを連発!
初手から試合のペースを掴みにかかる稲村でしたが、直後に形勢が逆転…。
序盤に、清宮が稲村の左腕に攻撃の的を絞り始めたんですけど、それ以降、稲村が押される時間帯が続いてしまった印象…。
稲村も、終盤に入ってからは、ストレッチマフラーホールドで清宮の脚を攻めるものの、早々にエスケープされてしまうなど、決定打には至らず…。
最後は、清宮がファルコンアローのような体勢から、サイドに稲村を落とす新技で勝利。
(実況では、変型リバースネックブリーカーと呼ばれてました。)
今年1月にGHCヘビーを落とし、2月にはGHCナショナル挑戦も杉浦に退けられた清宮ですが、このTVマッチ期間中に、局所に的を絞る攻撃だったり、新技を導入してきたり、と、試合の幅をグングン拡げている印象!
個人的に、少し前の清宮だと、「相手の攻撃をガンガン受け切って、終盤にラッシュをかける」イメージが強かったんですけど、特に今年に入ってからは、相手の一点を攻めていくなど、序盤から優位に立つ試合も増えた印象。
稲村の成長度合いは別格レベルですけど、それよりも更に上を行く清宮に慄いた一戦でした…(しゅごい!)。
試合後には、清宮がマイクを持って、「NEW HOPE」の次回開催を示唆する発言も!
清宮が締めのマイクを終えた直後、リングに姿を現した選手が…。
ロープ越しから、ゼロ距離で清宮と稲葉が睨み合うシーンで、2日目の「NEW HOPE」は幕を閉じたのでした。
個人的にエモかった場面は、清宮が「失敗なんて恐れてらんない」と言った後に、稲葉が登場したシーン!
振り返れば、W-1時代の今年1月の事…。
外敵として、単身W-1に乗り込んできた
中嶋勝彦とのタイトルマッチに臨んだ稲葉。
しかし、試合は、結果・内容ともに中嶋に差を突きつけられる形で、稲葉の完敗という結果に…。
あれから約4ヶ月半…。
私個人の短絡的な思考にはなってしまいますが、仮にこれを稲葉にとっての「失敗」と捉えた時、今回単身ノアマットに乗り込んできた稲葉という存在は、「刺激的のあるリング」や、失敗も恐れない姿勢を見せる「NEW HOPE」にうってつけの人材なのではないか、と!
だから、早く双方の当たる試合が見たいんじゃああああああ!!!!
(タッグ?それとも、シングル!?)
まとめ
2週連続で放送された、今回の「NOAH "NEW HOPE"」。
放送前は、今年3月に開催予定だった、若手主体興行の流れを汲む内容になるのかなあ、なんて予想していた私。
ただ、今回の2daysは、若手主体でありつつも、6月のTVマッチ・「GO FORWARD」に向けての、序章的な意味合いを兼ねる大会だったような気がします。
実際、試合間のインターバルには、「潮崎豪vs齋藤彰俊(Day1)」、「中嶋勝彦vs井上雅央(Day2)」のタイトルマッチが発表され、前回のTVマッチで新たな局面に突入した、Jrヘビー級戦線にもスポットが当てられていましたから、その辺の印象も大きかったかと…。
まあ、人の往来を減らそうと呼びかける、今の時勢が時勢なだけに、「団体を問わずに若手選手を呼び、切磋琢磨していく」というのも難しいのかなあ、なんて思ったり思わなかったり…。
以前の
セムに当たるような内容も、今回の「NEW HOPE」とは別路線で見たいところではあります。
個人的には、宮脇純太が負傷欠場中という点が一番惜しまれる大会ではあったので、彼が復帰して、この「NEW HOPE」で輝く姿が是非とも見たいところ!
(「NEW HOPE」の次回開催がいつになるか分かりませんが、)待ってます!