7.19に、プロレスリング・ノアの後楽園ホール大会を観戦してきました。
NOAHの有観客興行再開2日目!
この日は、Jrヘビー・Jrタッグの2大
GHC王座戦が開催されるなど、前日同様の盛り上がりを見せる内容に!
今回は、ノアの有観客興行再開2日目となった、
後楽園ホール大会の観戦記になります!
休みなく揺らぎなく水は流れる
汚れなく曇りなく輝き放ち
明日はすべてが嘘になっても
今日が本当なら大切にしたい
君に会えた時間を
僕にとっては全てなんだよ
この日のオープニングは、ヨネと井上のシングルからスタート!
今年4月の
タッグリーグから、「
反選手会同盟」のコスチュームである袴姿に身を包む機会も増えていた井上でしたが、観客の前ではこの日が初披露だったかと。
うん、すごくかっこいい!!(語彙力)
観客の声援禁止という縛りはありながらも、ヨネに延々と走らされたり、ヨネに押されたりする井上に対し、観客からは大きな拍手が!
やっぱり井上には拍手が似合う!
疲れて倒れ込む井上の姿には、私自身、どこか惹かれてしまう所も(笑)。
哀愁なんだろうなあ、きっと…。
試合はヨネが勝利!!
前日の「岡田vs稲村」のような若手のバッチバチ感も個人的には大好きですが、ベテランの2人が会場を盛り上げる、こういう試合もまた、良き!!良き!!
第2試合 熊野準&杉浦貴vs岡田欣也&丸藤正道
熊野準の無期限休業前ラストマッチ。
自粛期間中、NOAHもTVマッチ形式で興行を続けてきた訳ですが、その間、熊野の出場はなし。
延期されていた休業前ラストマッチでしたが、有観客興行再開となった今回、遂に実現!
当初対戦予定だった杉浦貴をパートナーに、岡田欣也&
丸藤正道と対戦する形となりました。
自粛期間中も絶えず動き続けてきたNOAHにあって、休業発表以降、時が止められてしまった熊野…。
ブランクがある中での一戦でしたが、熊野の身体は、自粛期間前と変わらない、引き締まった状態!
この一戦の為だけに、モチベーションを高めてきたであろう事を考えただけで、涙腺が…。
試合序盤、岡田が得意の腕攻めを杉浦に繰り出していく場面がありましたが、杉浦も腕攻めには腕攻めで反撃!
このシーンを見て、不思議と、杉浦が岡田に(試合を通じて)腕の攻め方を叩き込んでいるようにも感じてしまったり。
勝手な妄想でエモくなってしまうのは、私の悪い癖(苦笑)。
丸藤と杉浦、熊野と岡田のマッチアップも熱く、休業前ラストマッチでありながら、現在進行形の試合が展開されていきました!
終盤は、熊野と丸藤による一騎打ちに。
杉浦も岡田に確保されながらも、「クマ!クマ!」と熊野を鼓舞!
しかし、最後は丸藤が「真・虎王」で熊野から3カウント。
左目の治療が原因の一つとはいえ、無期限休業が非常に惜しまれる熊野。
TVマッチ期間中、熊野がJr戦線に絡んでいたなら、また違った未来も見れたりしたのでしょうか…?
その続きが紡がれる時を、待っております!
現王者チームの小川&
HAYATA組(「STINGER」)に、
昨年11月にJrタッグ王座戴冠も経験している、原田&
タダスケ組(
元RATEL'S)が挑戦!
5月のTVマッチでRATEL'Sを裏切り、
STINGERに電撃加入した
HAYATA。
そこから約2ヶ月間、
HAYATAを巡る因縁を火種に、「
STINGER」と元RATEL'
S勢による抗争が更に激化していった訳ですが、
今大会では、セミのJr王座戦と共に、両軍抗争の最終決着も兼ねる王座戦となりました。
この日の王者チームは、
HAYATAが前線に出ていき、小川は(
どちらかというと)後方支援に回る場面が多かった印象。
対する挑戦者チームでしたが、
タダスケが小川、原田がHAYATAから、それぞれ直接3カウントを奪った前日とは対照的に、王座戦では「これ!」と言える決定打に欠けていた内容ではあったかなあ、と。
個人的に、「STINGER vs RATEL'S」の試合って、(長らく抗争を展開していたこともあり、)双方の「一歩も二歩も先を読んでいく駆け引き」が一つの魅力だと思っているんですけど、今回はそうした駆け引きに若干のチグハグさだったり、いつもなら「おおおお!」と唸ってしまうようなシーンも、この日は珍しく少なめだったように感じました。
と言いつつも、決してダメな試合だったという訳でもなく…。
試合が終わった今になって振り返ってみると、抗争が本格的にスタートした約1年半もの間(2019年1月~)、「RATEL'SとSTINGERなら絶対面白くしてくれる」という信頼感が私の中に築かれていった事もあり、自然とハードル上げて見ちゃっていたんだろうなあ、と。
そんな双方の激突は、終盤、渦巻く因縁に導かれるかのように、原田と
HAYATAの一騎打ちに!
ここから試合の流れが
HAYATAに傾くと、最後は
DDT⇒へデックで原田の頭をマットに突き刺し、勝負あり!!
大会終了後、8.10
横浜文化体育館大会での同タイトル戦が決定したのでした…。
ただ、IPWは(確か)昨年いっぱいでプロモーションが終了し、今年に入ってからも、「Speaking Out」騒動に絡んでいたなんて、良からぬ話も漏れ聞こえてくる訳でして…。
正直、このカードは面白いけれど、別の意味で大丈夫なのかという一抹の不安を感じたのも事実…。
一体今後の扱いはどうなっていくのだろうか、あのベルト…?
その際、王者チームに突っかかる事もなく、二人のポーズが終わるまで傍観していたタダスケ…。
ふ、不穏や…!
2018年の『GLOBAL Jr LEAGUE』優勝決定戦、2019年の『GLOBAL Jr TAG LEAGUE』優勝決定戦と、直近で2度、鼓太郎に敗れているYO-HEYにとって、今回の王座戦は、"3度目の正直"という意味合いも含んだものに…。
実際、戦前に鼓太郎から「次はない」と通告されるなど、YO-HEYにとっては正に背水の陣。
しかし、この日のYO-HEYは、「自身の持っているありったけ全てを、鼓太郎相手に振り絞っていく」姿が、試合からも見て取れる充実っぷり!
特に終盤、鼓太郎に決めたカナディアンデストロイヤーや、顔面への3連発トラースキックは、見ていて「あれで確実に3カウント入った」と思わされる程。
それだけに、YO-HEYを退け、ベルト防衛に成功した鼓太郎が、ただただ凄かった…。
客席から見ていても、「あれだけやったのに勝てないのか…」と感じてしまう程、諦めや絶望にも似た、絶対的な強さ。
「今の鼓太郎に勝てる人、正直いるのかな…」と。
この結果により、第3試合と合わせ、STINGERが元RATEL'S勢との2大王座戦に完全勝利する形に。
文体で「原田vs
HAYATA」が残っているとはいえ、
両軍の長い抗争もここで一区切りつくことになるのかなあ、
なんて考えてみたり…。
ここで、「金剛」Jrや「FULL THROTTLE」、「杉浦軍」Jrの面々が、今後のタイトル戦線に割って入っていく形になると、非常に面白そうなのですが、果たして…?
(この願望、私自身、何回も言っているような気もしますが…(笑))
メインイベント 仁王&覇王&稲村愛輝&マサ北宮&征矢学&拳王vs大原はじめ&小垰篤司&谷口周平&清宮海斗&中嶋勝彦&潮崎豪
この日のメインイベントは、有観客興行では初となる6選手揃い踏みの『金剛』に、『
AXIZ』+『
アンチェインズ』+『
FULL THROTTLE』の連合軍による12人タッグマッチ。
前日のメインイベント・「清宮&潮崎vs丸藤&武藤」とは、明らかに毛色の異なるカード。
凄く情報量が多そうなカードで、かつ、谷口と征矢のマッチアップも気になる所ではありましたけれど、そんな2日目メインの個人的関心事はただ一つ…!!!
それは、中嶋の持つGHCナショナル王座の次期挑戦者が誰に決まるのか、という事!!
前日のメインでは、GHCヘビー級王者の潮崎に直接勝利した丸藤の挑戦が決まっていただけに、ここで「金剛」のメンバーが、中嶋からピンフォールを奪う展開になれば面白そう…。
試合も徐々に盛り上がっていくと、遂に試合中盤、ナショナル王者の中嶋に権利が巡ってきます…。
中嶋の対角線には、拳王…!!
挨拶代わりに拳王を踏みつける中嶋…。
その後は、双方のストロングポイントである、強烈な蹴りの応酬に!!!!
間違いなく、この日のハイライト!!!
この蹴り合いだけで、中嶋政権下のナショナル王座防衛ロード・「vs拳王」は、絶対面白くなるはずだと、改めて確信したシーンでした。
試合はその後、潮崎と稲村に権利が移ると、
GHCヘビー王者の潮崎が稲村の猛攻を耐えながらも、最後は豪腕
ラリアットで勝利!
試合後、退場していく拳王を引き留めるような形で、中嶋がマイクを握ります!
何と、自身の持つナショナル王座の次期挑戦者として、拳王を直々に指名する展開に!
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
拳王もこれを受諾!
8.4
後楽園ホール大会で、両者のタイトルマッチが決定したのでした。
しかし、前日に決定した「潮崎vs丸藤」といい、今回の「中嶋vs拳王」といい、文体ビッグマッチで切ってもおかしくないようなカードを、敢えて平日の後楽園2daysに配置してくる攻めっぷり!
これには驚かされましたわ…。
しゅごいいいいい!!!!!
まとめ
ノアの有観客興行再開2日目も、盛り上がりを見せる中で閉幕…。
初日同様、ノアの興行を生で観戦できる喜びをかみしめる1日になったのですが、私の中で1点気になった点も…。
今回、大会2日目の中継は、
CS放送の「G+」で1週間後に録画放送という形だったのですが、
今後、「G+」の中継映像を、(サムライTVの時みたいに)ノアの有料動画配信サービス・「WRESTLE UNIVERSE」で配信する事はあったりするのだろうか、と。
この自粛期間中も、「ABEMA」や「UNIVERSE」を通じて、配信コンテンツを充実させていったノアでしたが、今後は「G+」とも連携をとれるようになると、めちゃめちゃありがたいなあ、と!
単純に、UNIVERSEで見られない大会が出て、ネックになってしまうのもキツいと言いますか…。
「G+」の視聴環境に入っている私自身、そう思いますもの。
後日配信でもよいので、何卒、よろしくお願いいたします…!!!!!!