レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

PRAYING RUN~「潮崎豪vs拳王」のダブルタイトルマッチに寄せて~

8.4、8.5に、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会が開催されました。

 
2000年8月の旗揚げから今年で丁度20周年を迎えるNOAHにとって、20周年記念も兼ねていた今回の後楽園2days。
 
8.10に横浜文化体育館でのビッグマッチを控えているNOAHですが、初日に「GHCナショナル王座戦中嶋勝彦vs拳王)」、2日目には「GHCヘビー級王座戦(潮崎豪vs丸藤正道)」をメインイベントに配置!
 
どちらも、ビッグマッチで組んでもおかしくないカードだっただけに、7月の後楽園大会で決まった当初は、「団体の攻めっぷりが表れているなあ」と感じた程。
実際、G+で両日のメインを視聴しましたが、試合の内容もビッグマッチ級の激闘でした!
 
ただ、その後に、更なる衝撃的な展開が…。
 
GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチ!!
 

 

2日目のメイン終了後、GHCヘビー級王座を防衛した潮崎に、前日のメインでGHCナショナル王座を奪取した拳王が挑戦表明という、まさかまさかの展開に。
 
今回は文体前なので、8.10NOAH横浜文化体育館大会のダブルタイトルマッチについて語っていきたいと思います!
 
結論から言いますと、「全部やって確かめりゃいいだろ」って事!
 
 

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俺がお前に勝つとか負けるとか これが叶うのか叶わねぇのか
それができるのか できねぇのかは 全部やって確かめりゃいいだろう
 
右と左どちらが正解 押すべきか引くべきか
それが幸と出るか不幸と出るか 全部やって確かめりゃいいだろう
 
意味があるのか無いのか 結果が出るか出ないか
もっかいやっても無駄か 全部やって確かめりゃいいだろう
 
これがホントの最後か もう手遅れだったとしても
答えが決まってたとしても 全部やって確かめりゃいいだろう
 
UVERworld - 『PRAYING RUN』

 

 
 
 

ダブルタイトルマッチ

今回、拳王が潮崎に挑戦表明した事で決定した、GHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブルタイトルマッチ。
 
この決定に対し、私のTL上だけで見ても、ファンからの賛否は分かれている印象…。
 
特に拳王の場合、初日のタイトルマッチで中嶋から勝利⇒王座奪取に成功した翌日に、すぐさまダブルタイトルマッチを提案、という流れでしたから、「ナショナル王座の意義がなくなる」なんて声もチラホラ…。
 
賛否両論ある中ですが、個人的に、今回のダブルタイトルマッチ、有りだと思っています!
 
その個人的理由をば…。
 
 

①「一番強いやつを決める」という強いテーマ

プロレスリング・ノアに一番強いやつは二人もいらない」
 
「正真正銘、どっちが一番強いか決めようじゃないか」
 
個人的に、今回のダブルタイトルマッチの肝は、やはり拳王の挑戦表明にもあった「一番強いやつを決める」というテーマにあると思うんですよね。
 

 

仮にこれが、「王座両獲り」ありきのものだったならば、私もこのムーヴメントにはノれなかったと思うんです。
 
でも、「強いやつを決める」手段に付随する形で、結果的にダブルタイトルマッチになった感があるので、「ナショナル王座の意義が〜」という意見もあまり気にならないと言いますか。
 
「単純に強いやつを決めようぜ!」的なノリも潔い!
 

 

そもそも、拳王にとっても、「リデットの作った王座、欲しくない訳無いだろ!?」、「『金剛』にGHCのベルトを呼ぶことが出来た」と言う程思い入れの深いナショナル王座を、即座にBETしてこの勝負に挑んでいる訳ですし、負ければ取り戻しかけていた勢いすら削がれる、まさにハイリスク!

 

 

 

 

 

そして、このシンプルかつ単純明快なテーマが一層映えると感じた、私なりの理由が2番目に…!
 

②ビッグマッチまでの期間

前述の通り、今回の後楽園2Days&GHCヘビー&ナショナル王座戦は、横浜文化体育館のビッグマッチ直前(およそ5日前)に開催されました。
 
初日に行われたナショナル王座戦であれば、2日目にタッグマッチ⇒挑戦者決定、なんて流れも期待できたとは思いますが、仮に文体でヘビーとナショナルの王座戦をそれぞれ行うにしても、後楽園大会から文体当日まで前哨戦は無し。
 
となると、ここでの挑戦者は、実績十分な実力者(杉浦貴etc…)に絞られてくるのかなあ、なんて私自身思っていましたが、ここに来て、実績も申し分ない拳王が挑戦表明!
 
その上、①で述べた王座戦のシンプルなテーマが、今回のビッグマッチまでの短いスパンでも、強く印象付けられるものになっていたかと!
 

 

前哨戦を挟まないスパンの短さも、シンプルなテーマを際立たせる事に繋がって、寧ろプラスに働いている、と言いますか。
 
そういう意味でも、このタイミングで良かったのかもしれないです!
 

③双方の因縁~互いの時を取り戻す、運命の一戦~

今回のダブルタイトルマッチが決まった際、私の中で真っ先に思い浮かんだのは、2017年11月の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦でした。
 
当時、GHCヘビー級王座がエディ・エドワーズの下に流出する非常事態の中、リーグ戦初優勝をかけて争われた大一番。
 
潮崎と拳王による白熱した一戦は、ヘビー級転向から11ヶ月目の拳王がダイビングフットスタンプで制し、見事優勝!
 

 

 

 
今でこそ拳王の代名詞ともなっている「武道館」発言も、この当時が初出だった記憶(間違っていたらすいません…)。
 

 

その後、拳王はリーグ戦優勝の勢いそのままに、同年12月のGHCヘビー級王座戦で、エディから王座を奪取!
 
 
今振り返ってみると、この当時の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦が、(しばらくの間)二人の明暗を分けるポイントになった気もしています。
 
実際、敗れた潮崎も、今年1月にGHCヘビーを獲るまで、(2018年7月の王座挑戦を除き)シングル戦線から遠ざかっていましたから…。
 
拳王にとっては、潮崎戦がヘビー級のキャリアで飛躍する一つのキッカケになった出来事でしたが、その勢いがストップしたのが、今回のダブルタイトルマッチの舞台・横浜文化体育館でした…。
 
2018年3月、「時計の針を戻す訳にはいかない」と意気込んだ、横浜文化体育館での杉浦貴との防衛戦で、まさかの敗北…。
 

 

 

 
以降、『N-1 VICTORY』優勝の実績を残し、GHCヘビー級王座挑戦は経験するも、今現在まで同王座からは遠ざかる事に。
 
 
そういう意味でも、個人的に今回のダブルタイトルマッチは、王座だけではなく、今後のNOAHの舵取りがかかっていると言っても過言ではないかと!
 

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潮崎にとっても、今回の大一番は、約3年前のリベンジがかかった一戦と捉えることも出来ますから。
 
個人的には、ダブルタイトルマッチよりも、その点が熱いと感じています!
 

まとめ

今回、賛否を巻き起こしているNOAHのダブルタイトルマッチ。
 
個人的に、唯一懸念していたのが、GHCナショナル王座が、今の新日本プロレスのダブルタイトルマッチ(IWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座)における、 IWGPインターコンチネンタル王座のような扱いになってしまう事。
 

 

ダブルタイトルマッチ以降も王座統一の流れだと、それこそ「無差別級」であるナショナル王座の良さが削がれるんじゃないか、と。
 
ただ、調印式では、拳王も潮崎も、防衛戦の「統一」プランについては完全否定!
 
 
拳王「俺は、この二つのベルト、統一するつもりは全くない。俺が二つのベルトを持つ。様々な選択肢があるだろ?この隣にいる、GHCヘビー級チャンピオンが二つ持っても、選択肢?面白い選択肢、浮かぶか?浮かばねえだろ。」
 
「俺が持って、様々な選択肢を…。時の歩み、時代の歩み?それを越えた、超特急列車、めちゃくちゃ速い歩みに変えるためにも、俺はこの二つのベルトが必要だと思っているよ。」
 
潮崎「同じ意見になるというのは面白くないけど、統一するつもりはない。俺はこのGHCヘビーの良さ、歴史。そして、このGHCナショナルの良さを、それぞれで見せていく。そういう戦いを見せていきますよ。」
 
(40:09~)

 

 これは朗報!
 
こうなった以上、後は両選手を応援するのみ!
 
NOAHの文体ラストで、団体の舵、時代の舵を取るのは…、一体どっちだ!!!
 
しっかし、どっちも好きだから当日は非常に困りそうだ…(笑)
 
 
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