非完全版「リーグNについて」〜2020.9.22 プロレスリング・ノア後楽園ホール編〜
9.22の夜に、プロレスリング・
9.18に開幕したシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2020』は、聖地・後楽園ホールでの3連戦(9.22夜、9. 23昼・夜)に突入!
今大会は、ABEMAで無料配信された上、 特別ゲストには松井珠理奈を迎える布陣。
そして、この日のメインは、2000年のNOAH旗揚げを知る、 丸藤正道と杉浦貴による一騎打ち!
そんな今回は、9.22NOAH後楽園ホールの観戦記を、リーグ公式戦に絞って書いていきたいと思います!
・谷口周平vs拳王
公式戦初戦を黒星スタートで迎えた両者による一戦。
変型キャメルクラッチで拳王を追い詰める姿も良き!
ただ、初戦同様、渾身のマイバッハプレスが回避されてしまうと、 そこから流れは一気に拳王ペースへ…。
最後は腹固めからの胴締めスリーパーで谷口を落とすと、 これでレフェリーストップ!
昨年度覇者の拳王が、2戦目で公式戦初勝利を掴み取る結果に。
ただ、敗れた谷口も、 初戦の杉浦戦から内容は良くなっていた事も事実。
時間は短くとも、インパクトは間違いなくこっちでした!
・清宮海斗vsマサ北宮
1引分の清宮と、1敗のマサ北宮。
公式戦初戦を未勝利でスタートした両者による一戦。
序盤の清宮と北宮によるロックアップは、「5分経過」 のアナウンスがあっという間に感じる程のひと時。
見入ってしまいました…。
最中、どこか余裕を見せつつも、 相手を制圧していく風にも見えた清宮の佇まい。
カッコよすぎて震える…!
そんな中、試合中盤、 マサ北宮が右脚を負傷したと思われる場面が…。
北宮の動きが止まったタイミングで、 清宮は躊躇なく北宮の右脚を攻撃!
このアクシデントにも似た局面を、 時間を長めに使いながらスマートに対処していく清宮。
若手とは、とてもとても思えない。
ただ、この辺りから、会場の雰囲気が、 北宮を後押しするムードに変わっていったようにも感じました。
声は出せなくとも、大きな拍手で鼓舞する観客!
その思いに応えるかのように、終盤、 北宮が怒涛の反撃を見せます。
清宮を立ち上がらせんとばかりに、執念のサイトースープレックス3連発!
これには流石の清宮も肩を上げることが出来ず、勝負あり!
逆境を跳ね除けた北宮と、退場していく清宮に対し、 会場からは大きな拍手!
この日の公式戦で、個人的に一番エモさを感じた一戦でした!
・潮崎豪vs桜庭和志
リーグ開幕戦を白星発進でスタートした両者の一戦。
8.20後楽園ではタッグマッチながら、 桜庭が潮崎からギブアップ勝利を奪っている因縁も。
リーグ開幕前から、 各選手に右腕を狙われる機会も増えてきた潮崎…。
その例に漏れず、桜庭も試合開始から、 潮崎の右腕をピンポイントで攻め立てていきます。
中盤、桜庭の39ロックの極まり方が大分危険だったものの、 潮崎も何とかこれをロープエスケープ。
対する潮崎は、桜庭の右腕攻めに対し、力押しの真っ向勝負を選択。
この勝負を制したのは、潮崎豪でした!
散々痛めつけられた右腕で、桜庭に渾身の豪腕ラリアット!!!
ラリアットが決まった瞬間の打撃音、 ノーマイクでも鈍さと重さが鼓膜にハッキリ伝導してくる程にヤバ かったです。
桜庭の潮崎戦対策を、正面突破で捩じ伏せる姿は圧巻の一言!
痛々しいテーピングに加え、連日の公式戦&「vs金剛」と、 満身創痍ながらも開幕2連勝となった潮崎。
内容申し分なしも、気にかかるのは、やはり負傷の具合か…。
心配…。
・丸藤正道vs杉浦貴
昨年の公式戦以来、1年ぶりとなる両者のシングルマッチ。
2018年のGHCヘビー戦、昨年の公式戦と、 杉浦との直近のシングルで連敗を喫している丸藤。
杉浦推しの私も、「ここは丸藤勝たんとなあ」と思いながら観戦。
両者は2000年の旗揚げ当時よりNOAHを知る数少ない盟友同士。
当然のように、両者の試合は手に汗握る激闘となりました。
序盤は、杉浦の腕を攻めて流れを引き寄せていく丸藤。
場外乱闘をレフェリーに注意されても、「(相手が杉浦だから) これくらいやらないと(大意)」とお構いなし!
エプロンの攻防でも、パイルドライバーを敢行する容赦のなさ!
不知火・改も飛び出すと、終盤には杉浦の側頭部に向けて真・ 虎王を発射!
一気呵成に杉浦を攻め立てますが、杉浦もこれを返す!返す!
正直、これで決まったかと思いました…。
杉浦も得意のエルボーや雪崩式ブレーンバスターを駆使して反攻!
しかし、これは勝負を決するまでには至らず…。
壮絶な死闘は、30分フルタイムドロー。
お互い、勝ち点1を分け合う結果となりました。
私自身、試合前から期待感を持って「丸藤vs杉浦」を見ていましたが、何が一番凄いって、2020年の今もなお、進化と深化を続けるカードだったということ!
杉浦は雪崩式オリンピック予選スラム、丸藤はポールシフト式エメラルド・フロウジョンと、お互いに最上級フィニッシャーを残してのタイムアップだったこともあり、正直30分では足りなかった…。
「試合時間30分からの景色を見たい」と強く思わせる程に、まだまだ先の高みを感じさせる内容でしたから!
試合後は双方悔しさを滲ませつつも、握手。
次はいつ、このシングルを見れるのでしょうか…?
楽しみしかない!
・まとめ
後楽園3連戦の初回となった今大会。
9.20高崎大会も良かったですが、そこから更に熱量を増していった感のあるリーグ公式戦!
1試合の密度も濃い分、N-1公式戦は1大会4試合が丁度良いのかなあ、とも感じた次第です。
相変わらずの、満足度高し!
しかし、翌23日の平日後楽園昼夜興行は、更に激しいフェイズへ進んでいく事を、この時の私は知る由もなかったのでした…。
続く…。