非完全版「リーグNについて」〜2020.10.4プロレスリング・ノア後楽園ホール編〜
9.18名古屋大会より開幕した、NOAHのシングルリーグ戦・ 『N-1 VICTORY 2020』!
各所で激しくも熱い戦いが繰り広げられたリーグ戦は、 この日が遂に最終公式戦。
A・B両ブロック1位を掴み取り、10. 11大阪ビッグマッチで優勝決定戦に進出する選手は、 果たして誰になるのか!?
今回は、最終公式戦6試合を中心にした観戦記になります。
今更ながらではありますが、何卒…!!
・谷口周平vs稲村愛輝
N-1初勝利を掴み取り、次年度以降の飛躍へと結び付けていきたい稲村。
強烈なエルボーにショルダータックルを谷口にぶつけていく姿、良き!良き!
最後は四つん這いの状態で、側頭部にサッカーボールキック3連発を貰ってしまうと、成すすべなく3カウント…。
今年3月にエントリーされていた大日本プロレスの『一騎当千』では勝利も掴み取っていたことから、私自身、このN-1で上げる1勝に期待感を持っていたものの、初エントリーとなった稲村のN-1は5戦全敗で終了という結果に…。
ポジティブに、初勝利の瞬間という来年の楽しみができた、と捉えたいところでもあるんですが、現有戦力の壁は厚かった…。
壁を突き破る姿、期待してます!
・征矢学vs桜庭和志
同日に発表されたN-1の、両者が同じブロックに、 開幕前から楽しみにしていたカードではあるんですけど、この試合、私自身結構衝撃的だった訳でして…。
何と、征矢がラリアットもショルダータックルも使っていない!!
こんな試合、中々見れない気も…。
ほぼほぼ桜庭の土俵に吸い込まれる征矢、 という格好ではあったものの、 桜庭がアームロックをかけに行ったタイミングで、 征矢が桜庭を押し潰すように丸め込むと、 これでガッチリ3カウント!
勝利の瞬間、喜びを爆発させる征矢!
こういうのホント好き!
・望月成晃vsマサ北宮
2勝1敗1分で、優勝決定戦進出の可能性を残す望月成晃。
対するは、既に敗退(1勝3敗)の決まっているマサ北宮。
ここでどうしても勝利が欲しい望月は、 北宮の痛めている脚を攻めるなど、序盤からエンジン全開!
ハイプレス気味に繰り出されていく望月の攻撃に、 苦戦を強いられる北宮…。
北宮の得意とする足攻めも、 望月にお株を奪われる厳しい展開が続きます。
ただ、北宮も徐々に反攻に転じる流れを作り始めていきます。
逆境にあっても、 望月がコーナーに上がったタイミングを逃さず、 高い位置から投げ技で落としていった所なんかは、流石北宮!
最後も、三角蹴りを狙っていった望月を北宮がキャッチ& サイトースープレックス!!
この一発が決まると、望月は肩を上げることが出来ず、 3カウント!
逆転満塁サヨナラホームランのような劇勝で、マサ北宮が2勝目( 3敗)を挙げ、公式戦終了。
試合をほぼほぼ制していた望月にとっては、 ブロック1位を逃す痛い敗戦に…。
しかし、高崎での桜庭との遭遇、感情爆発な潮崎戦、そして、 今回の北宮戦…。
ベテランながらも大人気なさ全開だったり、 感情の発露も包み隠さない所だったりと、 見ていて胸が熱くなる思いを、 今年の望月の公式戦からビシビシ感じた訳でして。
こんな感情剥き出しなベテラン選手って、 そうはいない気がします。
また見たい!!
・杉浦貴vs拳王
昨年のN-1優勝決定戦以来となった再戦は、 互いにブロック1位通過がかかる、 昨年同様の負けられない一番に。
この日は杉浦が、拳王の腹部にエルボーを繰り出すなど、 いつも以上に腹と背中を攻めていた印象。
対する拳王も、負けじと蹴り、蹴り、蹴り!!
お互い腹部をエグい感じに攻めていたので、 見てる私も腹痛になりそうでした(苦笑)。
この二人、やっぱり手が合うわ合うわ!
そんなバッチバチ極まりない一戦は終盤、 杉浦が拳王にフロントネックロック!!!
杉浦がレフェリーストップ勝利を挙げ、 昨年の雪辱を晴らす格好に。
これで公式戦・3勝1敗1分となった杉浦。
ブロック1位でも充分おかしくない成績だと思うんですけれど、 この時点で自力通過が確定していないというのが、今年のN- 1の恐ろしさ…。
Bブロック1位の行方は、 セミファイナルの結果に委ねられる事となりました。
・中嶋勝彦vs丸藤正道
3勝1敗の中嶋と、 2勝1敗1分の丸藤によるBブロック最終公式戦!
丸藤は試合序盤から、中嶋の腕をいたぶりながら、 試合を支配していきます。
丸藤といい、(階級は違いますが)小川良成といい、 腕攻め一つで試合を優位に進めていく所がホント魔法使いのよう。
いとも容易く操っていく、と言いましょうか…。
一方の中嶋は、得意の鋭い蹴りを軸に攻撃!
下手したら、vs谷口戦で見せた時以上ではないかと思うほど、 この日の蹴りと破裂音は凄まじいものを感じました…。
攻めの「人でなし」感が半端ない(笑)。
お互い、ヤバさに対してヤバさで上書きしていくような、 凄まじい死闘に…!
個人的には、この日の公式戦ベストバウトに挙げたい一戦でした!
そんな濃密な一番を制したのは、中嶋勝彦!
垂直落下気味丸藤をダイヤモンドボムで落とし、これで勝負あり。
谷口にこそ敗れたものの、拳王、杉浦、丸藤といった実力者から勝利を挙げ、文句なしのBブロック1位が決定!
しっかし、こんな相手に勝った谷口すごすぎるやろ…。
・潮崎豪vs清宮海斗
今年の裏イッテンヨン以来、 丁度9ヶ月ぶりの対戦となった潮崎と清宮。
勝った方がAブロック1位通過と、非常に単純明快な構図!
1.4の時は、「若き王者・清宮が、 キャリアが10年ほど上の潮崎相手にも怯まない」 所が非常に印象深かったカードでした。
ただ、この日のシングルでは、1.4以降の約9ヶ月で、 清宮がキャリアや若さ云々を感じさせない程、 自然かつ対等に潮崎と渡り合う所まで成長を遂げていた事を、 めちゃめちゃ感じたと言いましょうか。
ただただ凄かった…!
今はタイトルこそ持っていなくとも、 清宮がその間に積み上げてきた実績や格は、寧ろ王者時代に比べ、 より強固でブレないものになっていたような気がしました。
ただ、現地に行った時のエモさに関しては、1.4が圧倒的だった気もしますが、シチュエーションが色々と変わっているので、そこは致し方なしか…。
とは言いつつも、攻防の一つひとつが凄まじい!
必殺のタイガースープレックスホールドで、潮崎に見事なリベンジ!
N-1初出場で、Aブロック1位の座を掴んだのでした!
個人的には、この結果に一番忸怩たる思いを抱えているのは、清宮に「N-1なめてる」と噛みついた拳王だろうなあ、なんて思ったり思わなかったり…。
それくらい、この公式戦期間中の各試合も内容良しでしたから!
まとめ
🏆N-1 VICTORY 2020🏆
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2020年10月9日
📅10月11日(日)16:00~
🏢エディオンアリーナ大阪第1競技場
👑N-1 VICTORY 2020 優勝決定戦
清宮海斗(Aブロック1位)
vs
中嶋勝彦(Bブロック1位)
己の強さのみを主張する中嶋と新たな絶景を見せる清宮。1年3ヶ月ぶりのシングルで最強の名を勝ち取るのは!?#noah_ghc #n12020 pic.twitter.com/pwbwcHW5x7
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— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2020年10月7日
🎤10.4後楽園
N-1優勝決定戦は清宮海斗vs中嶋勝彦‼
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中嶋「(潮崎へ)出戻りチャンピオンだからしょうがない…なんだ?ああ、いたな!清宮海斗、お前のヒーローごっこは10.11大阪で終わりだ」
清宮「中嶋!軽々しく出戻りとか言ってんじゃねぇよ!俺の今の勢いは本物だぞ!」#noah_ghc #n12020 https://t.co/LfwWar2XuS pic.twitter.com/R1iN3ZnBYx
2018年の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦と同カードになった訳ですが、前回は「Aブロック1位の丸藤が負傷⇒優勝決定戦進出者決定戦で中嶋」という経緯があったので、今回は、互いにブロック1位の結果を引っ提げての一番を迎えることになりました。
清宮にアウトオブ眼中な中嶋は、「お前のヒーローごっこは、10.11大阪で、終わりだ」とマイク!
これに反駁した清宮もたまらん!
中嶋「(潮崎に対し)チャンピオンがこのザマか。まあ、出戻りだからね。」
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2020年10月4日
「清宮、10.11大阪で、お前のヒーローごっこは終わりだ。」
清宮「中嶋、軽々しく出戻りなんて言葉を使うんじゃねえよ。」
「俺はN-1が、どの団体のリーグ戦より、ヘビーで1番だと証明してみせます!」#noah_ghc #n12020
『金剛』に加入した中嶋が、「腐ったリーグ戦」を制するのか?
それとも、清宮が今の本物の勢いのまま、リーグを制するのか?
両者の決着は、1週間後のエディオンアリーナ大阪で決することになるのでした…。
続く。