レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

君が二十歳になっても~2020.12.29 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

2020.12.29に、後楽園ホールで行われた『犬ども!全員集合 2』を観戦してきました。

 
プロレスリング・ノアの2020年最終興行にして、杉浦貴のデビュー20周年記念も兼ねた、1年ぶりとなる『杉浦軍』興行!
 
(この日を含め)2020年もあと3日で終わるというタイミングではあったのですが、この大会が、まあ凄かった!
 
個人的には「2020年の神興行が年末に爆誕してしまった…」と興行途中で確信してしまう、そんな内容!
 
今回は、そんな第2回杉浦軍興行の観戦記になります!
 

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大会概要〜「TVマッチ」と「NEW PHASE」のクロスオーバー作品〜

2019年末の第1回『杉浦軍』興行では、主要メンバーであるNOSAWA論外の幅広い人脈を駆使するかの如く、力や『東京愚連隊』、ウルティモ・ドラゴンなどが参戦!
 
 
開催当時のNOAHは「鎖国」体制を敷いていた事もあって、様々な選手が参戦している大会って、ビッグマッチかこれぐらいだったんじゃないかなあ…。
かなり珍しく新鮮な印象を受けたくらいですから。
 
ただ、2回目の今回は、「ユニット興行ならではの特色」というよりも、「2020年のノア総決算」という意味合いが色濃い、そんな大会だったように私は感じました。
 
2020年のNOAHを追っていると、「あー、こういうのあった、あった!」みたいに感じる瞬間が、興行中にちょいちょい出てくる、みたいな!
 
その中に、今後に繋がる新展開も随所に織り交ぜられていたので、ある種、ビッグマッチよりも2020年の集大成感がある大会だった気がします。
 
 

Side:NEW PHASE

今大会では、2021年に続いていく新展開が幾つか見られました。
 
起きた新展開を私なりにザッと纏めると、こんな感じかと…。
 
 

①大原はじめ、GHC Jrヘビー級王座に挑戦表明

これまで、杉浦軍やフルスロットルでサポートに回ることも多かった大原が、遂にシングルベルトに挑戦表明!
 

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待望過ぎて、現地で聞いた時は震えましたね…。
 

 

前々から試合を見ていても、オープニングで燻ったりしている選手ではないと思っていただけに、原田のコメントも含めて感動してしまいました。

 

これが組まれると知って、予定を急遽変更したほど。

それくらい、個人的にはエモいカード!

 

モハメド・ヨネ谷口周平とタッグ結成

2020年7月の有観客興行再開以降、タッグで組まれる機会も少なくなかったヨネと谷口が、遂に合体!
 

 

2020年1月に、パートナーであったクワイエット・ストーム退団後は、コンディションは良い姿は見せていたものの、中々タイトル戦線に絡めていなかったモハメド・ヨネ
 

 

谷口も、正パートナーであった清宮海斗が、稲村愛輝や稲葉大樹と組む事の方が増えてきていたので、これは良かったのではないかと思います。
コスチュームも青基調ですし。
 
楽しみ!
 

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③『杉浦軍』新メンバー参戦(村上和成中村大介

先の12.26『金剛』興行で参戦が発表されていた村上和成など、この日のメインでは、『杉浦軍』の新メンバーが初お披露目!
 
私自身、村上和成の試合を見たのは、この日が初めてだったのですが、まあ、カメラを構えていても、背筋がゾクゾクしてしまうほどの存在感がありました…。
 

 

中村大介も、メインのイリミネーションマッチでタダスケをサブミッションで討ち取る活躍を見せる伏兵ぶり!
良かった!
 

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Side:TV MATCH

今大会では、2020年の3月末〜7月頭にかけて配信・放送された、TVマッチの流れを汲むような場面も見られました。
 

①「潮崎豪vs藤田和之」の睨み合い

この日の第5試合に組まれた「藤田和之&鈴木秀樹vs潮崎豪&稲村愛輝」では、先発の潮崎と藤田が開始早々に一歩も動かず睨み合う、3.29GHCヘビー級王座戦を彷彿とさせるシーンが展開!
 

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まさかこれを生で見られるなんて…!!
 
観客も、その様子を見て拍手喝采
 
この睨み合いは、鈴木秀樹が強制的に剥がす形で終了するのですけれども、間髪入れずに稲村が「背後から鈴木を襲撃⇒ヘッドロックで一気にペースチェンジ!
 

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この時、会場中から自然と巻き起こった拍手も込みで、印象深いシーンでした!
 

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藤田と潮崎のマッチアップも久々だった気が…。
生で見れたことに感謝!
 
試合は、稲村が藤田&鈴木秀樹という強敵に喰らいついていきましたが、最後は鈴木がダブルアームスープレックスから、そのまま稲村の身体を極める形で勝利!
 

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勝ち名乗りなはずなのに、この睨みあい、不穏…(笑)
 

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②岡田欣也の成長

2020年のTVマッチ期間中は、若手主体の『NEW HOPE』、Jr主体の『Spotlight』など、通常のTVマッチと並行して、実験色の強い大会も配信してきたNOAH。
 
 
個人的に、このTVマッチ期間中、(NOAHの中で)メキメキと力をつけた選手だと思っているのが、岡田欣也!
 

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第4試合で組まれた「稲葉大樹&清宮海斗vs丸藤正道&岡田欣也」では、NOAH参戦以降、丸藤と火花を散らし合う稲葉のマッチアップもさることながら、この日は岡田と清宮の攻防が素晴らしかったです。
 

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特に序盤戦なんかは、双方の極めっこだけで、会場の視線や空気を支配していましたから。
 

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2018年のデビュー決定後に負傷した事もあり、デビュー後から常に同期の稲村の背中を追う立場だった岡田。
しかし、このTVマッチ期間中に、オーソドックスな腕攻めを多用するなど、稲村とは異なるファイトスタイルを築いてきた集大成の一つが、この日の試合で表現されていたように感じました。
 
試合は、岡田が清宮の変型ストレッチブラムの前に惜しくも敗戦…
 

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しかし、岡田と清宮との絡みを、今後も是非是非見たいと感じた試合でもありました。
シングル、全裸待機!
 

 

③『金剛』vs『杉浦軍』

この日のメインでは、「『金剛』vs『杉浦軍』」による、7vs7のイリミネーションマッチが実現しました。
 

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両軍メンバーの入れ替わりはあったものの、2020年5月に配信されたTVマッチのメインと同形式での一戦
 
 
これだけの豪華メンバーが、多人数で一同に会するのですから、内容が濃くならないはずがない(笑)。
 

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そんな中でも、私の中で特に気になったポイントを、試合の前後半に分けて書こうかと…。
 
前半戦は、とにかく、『杉浦軍』新メンバー・村上和成が引き起こした、強烈な化学反応に尽きる内容だったかと。
 
 

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あれだけの多人数タッグで、出場時間も限られる中、埋もれるどころか突き出る程に目立つ。

これは本当に凄いこと!

 

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2010年にノアで色々な因縁があった事は、私自身リアルタイムで見ていないのですけれど、そういう過去は関係なく、この日は村上の存在が、会場で受容されていたように(私から見て)感じた次第です。

 

sports.yahoo.co.jp

 
後半戦は、大会MVP級の活躍を見せる、マサ北宮が素晴らしかった!
 

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最後に杉浦と繰り広げた一騎打ちは、ただただ「壮絶」だったとしか言いようのない位、見ている側も圧倒された内容!
 

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死闘に終止符を打ったのは、杉浦のオリンピック予選スラム!
 

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試合に敗れた北宮でしたが、粘りっぷりも、散りっぷりも脳裏に刻みつけるインパクト大!
 
 

 

他の方も言及されていましたが、2020年・年初めとなった『裏イッテンヨン』のセミに、今回のNOAH年内最終興行と、2020年のNOAHの始まりと終わりで、杉浦とマサ北宮の一騎打ちが見られた事は、何とも感慨深いものがありました。
 
 

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2021年こそは、躍進する姿が見たい…!!!
 
 

まとめ~『また、どこかの会場で会いましょう』という希望を持って~

大盛り上がりのうちに終了した、第2回杉浦軍興行!
 

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オープニングマッチからメインまで、徹頭徹尾素晴らしい試合が並んだ大会は、冒頭でも言及したように、2020年の『神興行』に挙げたい程!
 
そして、何と言ってもメインのマイク!
 

 

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 『また、どこかの会場で会いましょう!』
 
2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るう中で、一時は無観客試合という期間も経験したNOAH…。
 
そんな2020年だったからこそ、私にとって、杉浦のマイクがいつも以上に胸に沁みた、そんな1年になりました。
 
 
 
2021年も、この言葉が、沢山聞けることを願って…!!!
 

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