レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

Nobody(後篇)~2021年の『ニューイヤーウォーズ』を語る~

2021年1月2日・1月3日に、後楽園ホールで行われた全日本プロレス(以下:全日)を観戦してきました。

 
毎年恒例の『ニューイヤーウォーズ』2Days!
 
 
初日から「TAJIRI入団」、「『暴走大巨人』解散」など、様々な動きを見せた2021年の全日本プロレス
2日目は、「三冠ヘビー級王座」などの3大王座戦がラインナップ!
 
今回は、当日私がツイートした感想や、撮った写真を交えつつ、ニューイヤーウォーズの2日間を振り返っていきたいと思います。
 
今回は2日目!
 

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私的大会ダイジェスト

序盤戦~中盤戦

ニューイヤーウォーズ2日目は、「アジアタッグ王座」、「GAORA TV チャンピオンシップ」、「三冠ヘビー級王座」の3大王座戦を軸にした、全7試合で構成。
 
当日の私のツイートを交えつつ、試合を紹介…!
 

 

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3大王座戦前の第4試合では、初日に世界タッグ王座を獲得した宮原健斗が、芦野祥太郎率いる『Enfants Terribles』と6人タッグマッチで激突!
 

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試合は、芦野がアンクルホールドでライジンHAYATOを下し、後楽園2daysで2連勝という、新年早々幸先の良いスタート!
 

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芦野のタイトル挑戦が見たいぜよ!
(と思っていたら…)
 

「ゼウス&イザナギvs大森北斗&土肥こうじ」

第5試合のアジアタッグ王座戦では、ゼウス&イザナギ組に、大森北斗&土肥こうじが挑戦!
 

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前年末のJrタッグトーナメントでは、北斗がイザナギのマスクを剥がす暴挙に出るなど、双方の因縁深まる中での一戦に。
 
 

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双方のセコンド介入によって荒れる場面もありましたが、最後はイザナギが北斗からタイガースープレックスホールドで勝利
 

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北斗にコケにされていた鬱憤を晴らすかのような、終盤のイザナギのラッシュには震えました…。
 

 

また、試合中に実現した、ゼウスと土肥のマッチアップも見応え充分!
 

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今年のチャンピオンカーニバルで当たったりしないですかね…?
 
試合後、次期挑戦者に名乗りを上げたのは、『PURPLE HAZE』でゼウスやイザナギと共闘している、入江茂弘&UTAMARO組!
 

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次回は同門対決!
 

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ヨシタツvs葛西純

セミファイナルのGAORA TV王座戦では、王者・ヨシタツ葛西純が挑戦!
 

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宙に吊るされたベルトを獲得した方が勝利というラダーマッチルールに加え、反則裁定なしのハードコアルールも導入されるなど、全日では新鮮かつ珍しい光景でした。
 

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試合は、葛西純のハードコア殺法の前に、王者・ヨシタツが最後まで決定機を作れなかった印象…。
最後は葛西がパールハーバースプラッシュでヨシタツをKOすると、ラダーに登ってベルト奪取に成功!
 

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試合後、葛西がTwitterで「完封」と述べていたのも納得の内容でした。
 

 

一方、葛西との遭遇前から、ここ最近に至るまでの豪語っぷりが際立っていたヨシタツにとって、この一戦は結果・内容ともに厳しい敗戦のようにも…。
 

 

 

竹串だとかの凶器攻撃に、古傷の首を狙われるエグい攻めをガッツリ受けたものの、攻めの部分では、葛西を崩すような決定打に欠けた感は否めず。
うーん…。
 
 試合後は、葛西の逆指名もあって、次期挑戦者がブラックめんそーれに決定!
 

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 これは意外な組み合わせ!
 
 

諏訪魔vs青柳優馬

メインは三冠ヘビー王座戦
 
前日の世界タッグ王座戦でも激突している諏訪魔と青柳が、今度は三冠をかけて一騎打ち!
 

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ニューイヤーウォーズの両日メインに、ベテランと若手の2人が並び立つ構図となりました。
珍しい…!
 

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初日のタッグ王座戦で、双方激闘を繰り広げたにもかかわらず、この日の三冠戦も、諏訪魔が青柳を千切るような凄まじいラッシュは不変!
 

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青柳も、前日に諏訪魔から勝利したエンドゲームで追い詰めていったものの、これはエスケープ…。
 

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終盤に関しては完全に諏訪魔のターン!
 

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攻撃に全振りしていく姿は、『ファイナルファンタジーでいうバーサーカーモードそのもの!
 

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青柳も驚異の粘りで肩を上げていくのですが、諏訪魔の猛攻を前に、ヒットポイントが尽きるのも時間の問題だったか…。
 
 

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しかし、青柳も、諏訪魔バックドロップホールドを出させた事はデカい。
もう立派なメインイベンター!
 
試合後、マイクを握った諏訪魔は、リング上から挑戦者を直々に指名。
 
指名されたのは…、芦野祥太郎!!
 

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諏訪魔vs芦野」の三冠戦自体は、2020年6月にも行われていましたが(結果は諏訪魔の勝利)、この時の舞台はTVマッチ…。
その為、有観客興行では初となる、両者の一騎打ちが実現することに!
 
挑戦者が芦野に決まったことに対して、「忖度だ」みたいな意見も見かけましたが、ぶっちゃけ、王者の諏訪魔から直接指名された事実が全てかと。
 

 

 

寧ろ、これをキッカケに、他の選手(特に所属)諏訪魔に噛みついていくようになると、個人的には面白みが増すと(勝手に)思っているのですが…。
 

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まとめ

ニューイヤーウォーズ2日目は、色々動きを見せた初日に対し、タイトルマッチ中心に堅めの内容だった印象。
 

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前年(2020年)に比べると、両日共に熱気に欠ける面は感じましたが、ここに関しては、この1年で声援が送れなくなった事情も影響したような…、なんて思ったり思わなかったり。
 
それでも、大会通じて、安定した面白さなのは確か!
 
 
ただ、それだけに、ニューイヤーウォーズ初日の終了後に出た、宮原健斗のコメントだったり、TAJIRIのツイートだったりが、余計に私の中で引っかかってくるんですよね…。
 
 
 

 

 

過渡期は不安が付きもの。だからこそ…。

以下は私の個人的な意見…。
 
2019年7月に、社長が秋山準から福田剛紀に交代し、秋山はGM職に就任。
 
 
翌2020年には、TAJIRIのコーチ就任、秋山のDDTレンタル移籍と、更に体制が変化。
 

 

https://www.ddtpro.com/news/14263

 

リング内においても、2020年は、老舗ユニットの『Evolution』、2019年末に始動した『陣』に、WRESTLE-1で誕生した『Enfants Terribles』の襲来、ゼウスやイザナギらによる『PURPLE HAZE』の発足など、団体内のユニット抗争が一気に激化。
 
団体内で色々な事が変化する中、その変化に対する批判的意見を(私のTLだけでも)ちょいちょい見かける機会がありました。
 
ただ、体制が変わったり、年数を経たりすれば、変化が生まれるのは当然な訳でして。
 
そういう点でも、「時代は動いているんだ」という宮原の主張も全面的に同意。
 
ただ、恐ろしいのは、選手サイドが「全日本プロレスを見てないヤツの発言」、「バカバカしくて面倒臭いだけなヤツら」、「何者でもないヤツの意見」と斬っている批判意見が、全日の場合、生観戦や配信にお金を落としているであろうファンから出ている所なんですよね…。
 

 

Yahooニュースのコメント欄や、単なるアンチみたいな、所謂「今の全日本プロレスを見ていない人」の意見ならば、掃いて捨てて支障はないでしょうけれど。
 
ファンだって、「金を払っていれば何言っても良い」という訳ではないと思います。
 
でも、「金を払っている相手」に対して、単純にアンチとまとめてぶった切る姿勢を、言動を伴う形で表明してしまうのは、流石に悪手が過ぎやしないか、と…
 
中の事がどうなっているかなんて、外野の私には到底分からない。
でも、私は何となく思うんです…。
 
今の全日って、団体がキッチリと方向性を示して、ファンが抱いている不安を解消できていない(もしくは上手く伝えられていない)事の方がマズイのではないか、と。
 
秋山に対する扱いだとか、福田社長とかではなく、一番の問題点はそこな気がします。
 
かと言って、不安を解消する手段が、「秋山を戻す」というのでは絶対にない。
 
例えば、新体制における「全日本プロレス」としての指針を示して、全日として変えない部分・変わる部分を発信するだけでも、ファンからの印象も変わると私は思うのですが。
 
実際、こんな良い記事もあるのですけれど、『リアル全日本』という指針が良くも悪くも知られてない・伝わっていない気がするのは、私だけでしょうか?。
 
 

福田剛紀社長(54)との会談を終えると「俺は全日本プロレスに新たなフラッグシップを置いてもらえないかという内容は伝えさせてもらった。つい最近まで『脱・秋山』って言ってたけど、もうそういう次元じゃない方向性っていうのも示してもらったんで。福田社長の考えも聞いて、全日本プロレスに対してまい進する気持ちになった」と満足げな様子だった。

 一方の福田社長は詳細は明かさなかったものの、会談内容について「『リアル全日本』をつくり上げるということ。48年の歴史のいい部分を抽出して、新しいものを積み上げていく。どの時代のファンも『やっぱりプロレスって面白かったんだ』と再認識していただけるような戦いを見せていきたい」と語った。

折角良い指針も上がっているのに、そこが上手く話題として拡げられていないのは、すごく勿体ない。
(私自身、ブログ書いていて初めてこの記事を知りました…。)
 
そんな中、様々な変化に不安を抱いているであろうファンに対して、将来的な暴露をチラつかせたり、真っ向から喧嘩を吹っかけたりしちゃうTAJIRIの姿勢って、正直どうなんだろう、とも…。
 

 

 

「寧ろ不安を増長させて、どうしたいの?」みたいな。

これも「つつましさ」…?
 
他団体の話になって申し訳ないんですけれど、プロレスリング・ノアでも、ここ1~2年で「ロゴとマットの色を変える(2019年)」、「サイバーエージェント傘下に入る(2020年)」といった大きな変化が起きました。
 
そうした変化に対して、私自身不安を抱いていたのですが…、
 
前者では、「ファンの皆様に楽しんでもらうのがプロレスの鉄則。三沢さんが安心して見守れるノアにする」というオープニングVだったり、
 
 
後者では、DDT高木三四郎が社長に就任した際の「リング上に関しては一切タッチせず、武田執行役員や丸藤副社長に一任いたします。」というコメントだったり、
 
 
 
トップが早い段階で、ファンの抱いていた不安を解消してくれていたんですよね。
 
実際、ロゴやマット、母体が変わっても、ノアの良い面が削られる事は無かったので!
 
そういう様子をリアルタイムで見てきた私としては、今の全日の対応の拙さが、非常に気になって仕方ないのです。
発信力だったり、スタンスだったり…。
 
良い選手はいるし、若手も伸びているし、何しろ良い試合しているのですから、ホントそこ!
そこが非常に勿体ない…。