ダークホース～2021.3.7 プロレスリング・ノア横浜武道館大会観戦記～

2021.3.7に、プロレスリング・ノア横浜武道館大会を観戦してきました。

 

日本武道館大会後、初となるビッグマッチ・『GREAT VOYAGE』。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

rembrandt38hentai.hatenablog.com

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

横浜、福岡と2週連続で開催される今回のビッグマッチでは、（GHC Jrタッグ王座戦を除く）4大GHC王座戦を、2大会に分けて開催！

 

横浜では、GHCナショナル王座、GHCタッグ王座の防衛戦が行われました。

 

今回は、第1弾となる、横浜武道館大会の観戦記になります！

 

 

こうしていつまでも息をひそめ
出番を待つつもりはない
誰のためでもなく流れていく
血も涙もムダにはしないぜ

まっすぐにまっしぐらに突き進んで
一歩ずつ一瞬ずつ刻みつけて
ドラマのない日々などないんだろ
したたかに確かに生き残るぜ

 

9mm Parabellum Bullet - 「ダークホース」

https://www.uta-net.com/song/191983/

 

 

大会概要

今回のビッグマッチでは、「GHCナショナル王座」、「GHCタッグ王座」の2大王座戦を含む、全8試合がラインナップ。

 

王座戦以外では、「藤田和之vs征矢学」のシングルマッチに、福岡で行われるGHCヘビー級王座戦・「武藤敬司vs清宮海斗」の前哨戦が組まれていました。

 

ただ、個人的に「ビッグマッチ」という目で見てしまうと、薄味に感じられてしまった感は否めず…。

 

動員云々に関しては、こういうご時世ですし、対外的に訴求力がありそうな「武藤vs清宮」を福岡に持ってきた時点で、多少なりとも致し方ない面はあったように私自身感じました。

 

ただ、序盤戦の内容が淡々としていた故に、見てる側が「おおっ！」と、思わずどよめいてしまう場面が少なく感じられてしまったのも確か。

試合はコンパクトにサクサク進むものの、そこからの引っ掛かりが良くも悪くも無い状態…。

 

 

その状況を、この日初めて打ち破ったと感じた試合が、第4試合の『藤田和之vs征矢学』！

 

 

2020年の終わり頃から、双方のマッチアップが素晴らしく、個人的には同年中のシングル実現も熱望していたカード。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

双方、冒頭のショルダータックルから、既に迫力満点！

 

 

もっと見たかった、という欲はありましたが、ここで観客の反応にスイッチが入ったのも確か。

 

 

後半戦は、2大GHC王座戦に挟まる形で、タイトル前哨戦が展開。

 

第5試合は、3.21後楽園ホール大会で行われるGHC Jrタッグ王座戦・『小川良成&HAYATAvs原田大輔&宮脇純太』の前哨戦に。

 

 

王者チームに進祐哉、挑戦者チームに小峠篤司が加わった6人タッグマッチは、宮脇がHAYATAを追い詰めるものの、最後は王者チームがキッチリ勝利。

 

 

宮脇、あと一歩で勝てていた、という所まで来ていただけに、本当に惜しかった…。

 

 

セミファイナルは、3.14福岡国際センター大会のGHCヘビー級王座戦・『武藤敬司vs清宮海斗』の最終前哨戦！

 

 

挑戦者の清宮サイドとしては、武藤を追い詰める決定打を放ちたかった所でしたが、武藤の余裕を崩すまでには至らなかった感も…。

 

 

 

試合では、丸藤正道と潮崎豪のチョップ合戦も相変わらずの鉄板！

 

 

しかし、それ以上に印象的だったのが、稲村愛輝！

 

終盤戦では、臆することなく武藤を押し切る場面も見られました。

多分、この試合で一番目立っていたかもしれません。

 

 

ただ、その上を行く形で、『M's alliance』のアシストが凄まじかった…。

 

武藤の足4の字固めに向けて、的確なアシストパスを供給する丸藤と田中将斗が恐ろしくも豪華！

 

戦慄の膝殺しの瞬間を目撃してしまった…😱#noah_ghc #ノア横浜武道館 pic.twitter.com/TjJ10L0AUf

— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2021年3月7日

 

最後は武藤が稲村を足4の字で料理する形に。

 

 

田中将斗、正面から膝にスライディングD
↓
丸藤、膝裏に向かって虎王発射
↓
武藤、稲村に足4の字固め

何この必殺フルコース…(戦慄）#noah_ghc #ノア横浜武道館

— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2021年3月7日

この3人、強い強すぎます…！！

 

『拳王vsケンドー・カシン』

第6試合では、GHCナショナル王座戦・『拳王vsケンドー・カシン』が実現！

 

 

前哨戦の段階から、ケンドー・カシンの揺さぶりに翻弄されていた拳王。

拳王は入場後、いつもの決めポーズも無しでカシンに突っかかる、珍しい場面も。

 

 

序盤は、拳王がカシンを一方的に攻めたてる展開に。

 

 

拳王が攻勢を強める一方で、私自身、カシンの持つ「何をしてくるか分からない」怖さを感じながら、試合を見ていました…。

 

 

それは、先の日本武道館大会における、武藤敬司にも感じた怖さではありましたが、カシンの場合、「本当に予測不可能な所から、流れを掻っ攫っていく」、得体の知れない怖さがあると言いますか。

 

 

カシンから繰り出される数々のサブミッションや、終盤のスクールボーイ地獄が、それを象徴していた気がします。

 

 

恐らく、難敵だらけだった拳王の防衛ロードの中でも、カシンは屈指の『曲者』だったと思いますが、最後は拳王が、背中へのP.F.S⇒正調P.F.Sをカシンに決めて、見事3カウント！

 

 

 

試合後、拳王が指名した相手は…、カシンのセコンドに就いていた藤田和之！

 

 

／
🎤拳王がGHCナショナル次期挑戦者に"藤田和之"を逆指名‼️‼️‼️‼️
＼

拳王
「プロレスラー＝強い。ケンドー・カシン、てめぇもある意味ではめちゃくちゃ強かった。でも俺は本当の意味で凄まじく強くなりてぇんだ。
凄まじく強い男はここにいるだろ、藤田和之！！」#noah_ghc #ノア横浜武道館 pic.twitter.com/p1GsS26r2R

— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2021年3月7日

3.21後楽園ホール大会で、『拳王vs藤田和之』が正式決定！

 

GHCナショナル選手権、決定した。藤田和之。凄まじく強い男。倒す。#noah_ghc pic.twitter.com/Hor6o88KnG

— 拳王 (@kenoh_prowres) 2021年3月7日

それにしても、拳王のGHCナショナル防衛ロードは凄まじい…。

 

2020年の潮崎豪による、『強敵ばかりを迎え撃った』GHCヘビー防衛ロードも圧巻でしたが、拳王も拳王で、

 

中嶋勝彦（挑戦）⇒潮崎豪⇒清宮海斗⇒桜庭和志⇒村上和成⇒船木誠勝⇒ケンドー・カシン⇒藤田和之

 

と、「勝つか負けるか」が最後まで読めない相手を迎え撃ち、防衛し続けているんですよね。

 

拳王の防衛ロードは、もっともっと評価されて然るべき！

それくらい、価値のあることだと私は思っています。

 

さあ、次はどうなるか…？？

 

 

『杉浦貴&桜庭和志vs中嶋勝彦&マサ北宮』

この日のメインは、GHCタッグ王座戦・『杉浦貴&桜庭和志vs中嶋勝彦&マサ北宮』！

 

 

2月の日本武道館大会前から、このカードは既に決まっていたものの、日本武道館では唯一組まれなかったGHC王座戦に…。

 

 

今回の横浜武道館で満を持して投入する格好となりましたが、横浜まで延ばした判断は、個人的に正解だった気がします。

 

 

日本武道館ですと、必然的に試合時間の制約は避けられなかったと思いますし（メインを除いて、約10〜20分程）、今回の試合が20分以降から、より面白くなり出した事を考えても、この配置が最適解だったかなあ、と。

 

 

『杉浦軍』と『金剛』が結成された2019年春以降、今現在まで激しい抗争を繰り広げてきた両軍だけに、内容面は申し分なし！

 

 

中嶋が激しい蹴りを浴びせれば、

 

 

杉浦もコーナーへ追い詰めてエルボー連打！

 

 

一進一退の攻防が続く中、試合は25分を経過…。

 

勝負の行方は、杉浦とマサ北宮に託される事になりました。

 

 

ユニット発足から、何度となく対峙し、因縁を重ねてきた両者。

 

双方、エプロン上に立つと、杉浦が場外に向けて北宮を放り投げようと試みます。

 

その刹那、これを切り返した北宮が、エプロンで杉浦にニークラッシャー！

 

ここから一気に潮目が変化していきます。

 

マサ北宮が、ここから杉浦に監獄固め！！

 

桜庭もカットに入ろうと試みますが、中嶋がバーティカルスパイクで排除！！

 

杉浦との一騎打ちを制した北宮は、再び監獄固め！！！

 

食い下がる杉浦に、マサ北宮が渾身のヘッドバッド！！！！

 

流石の杉浦も、これには堪らずマットをタップ！！

 

ジ・アグレッションが、通算3度目となるGHCタッグ王座戴冠！

 

杉浦軍Tシャツを着て観戦していた私も、マサの勝利に思わずガッツポーズ…。

 

それくらい、一つの壁を超えたこの瞬間に、胸を強く打たれたと言いますか！

 

試合後のマイクも熱かった！！

 

 

／
🎤GHCタッグ、新王者組が誕生🔥🔥
＼

北宮「横浜武道館、ふざけたオッサン連中倒してベルト巻いてるのは俺達ジ・アグレッションだ！」

中嶋「これからのジ・アグレッションに注目してくれ。ゾクゾクするだろ？これだけは言いたい…プロレスはやっぱり"楽しい"なぁ！」#noah_ghc #ノア横浜武道館 pic.twitter.com/mkhKqWtsH9

— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2021年3月7日

この2人が、とにかくカッコ良すぎた…。

最高のエンディング！！

 

負けた。
北宮の監獄固めで動けなくなって、ヘッドバッドくらって記憶失った…
悔しいけど完敗… https://t.co/5DtpIPu2yj

— Takashi Sugiura (@noah_sugiura) 2021年3月7日

まとめ

ジ・アグレッションのGHCタッグ王座戴冠で終わった、今回の『GREAT VOYAGE』in YOKOHAMA！

 

 

前述の通り、ビッグマッチと考えると、やや薄味に感じる内容ではありましたが、メインの激闘で大満足！

 

個人的には、『杉浦vs清宮』のナショナル王座戦がメインだった『NOAH the Chronicle Vol.1』（2020.2.24・名古屋国際会議場）に雰囲気が近い大会だったかなあ、と。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

直近でビッグマッチが重なる大会でしたが、これも今後の課題であり、楽しみになってくる点か…。

 

日本武道館でのビッグマッチ後のミドルクラスの会場をGHCヘビーなしで成立させれるか不安だったのですが一番はお客様の応援のお陰ですが、レスラースタッフ共に日本武道館を経て確実にステップアップしています。ABEMAのビジュアル進化の追求も心強いです。次は福岡国際‼️
#noah_ghc#ノア横浜武道館

— 武田有弘 / Narihiro Takeda (@Ntakeda1113) 2021年3月7日

私は、これをプラスにとらえてます。

そもそも、こうやってビッグマッチを短期間で打てるのはありがたいと思っているクチなので。

 

それに、団体が今後浮上するためにも、ビッグマッチが続く中で今後の展開を拡げていく要素は、どうしたって避けられない気がしていますから。

 

しかし、メインのフィニッシュシーンは、映像のアングル含め、年間最高シーンの一つだったかもしれない…。

 

ABEMAで見ると、会場で気付かなかった事に気付けますね！

 

＼本日の試合の無料見逃し配信が #ABEMA で開始🕊✨／

📺2021.3.7『GREAT VOYAGE 2021 in YOKOHAMA』https://t.co/MXk6llVMTQ
►GHCタッグ選手権 杉浦貴&桜庭和志vs中嶋勝彦 マサ北宮！
►GHCナショナル 拳王vsケンドー・カシン！
►超ヘビー対決！征矢学vs藤田和之！#noah_ghc #ノア横浜武道館 pic.twitter.com/19VQAX0ac5

— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2021年3月7日

 

www.youtube.com