レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

最強のこれから~2021.3.21 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

2021.3.21に、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
横浜武道館、福岡国際センターと2週連続で開催されたビッグマッチ・『GREAT VOYAGE』。
 
 
この翌週に開催された今大会では、ビッグマッチで唯一組まれなかったGHC Jrタッグ王座戦に加え、横浜武道館で決定した『拳王vs藤田和之GHCナショナル王座戦の2大王座戦が実現!
 
今大会より、2020年のノアを牽引してきた潮崎豪が、手術により長期欠場に突入。
また、3.14福岡大会でGHCヘビー級王座に挑戦した清宮海斗も、この日は脳震盪で欠場。
 
更には、限定参戦となっている、GHCヘビー級王者・武藤敬司も不在…。
 
そんな後楽園大会は、いつも以上に熱かったです!
 
今回は、そんなNOAH後楽園ホール大会の観戦記になります!
 

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ひとつ変えたら ふたつ変えたら ひとつふたつぬけたら
ひとつこえたら ふたつこえたら ひとつひとつこえたら

森をぬけたら 山をこえたら 遠く海が見えたら
君と変えたら 君とこえたら 君と海を見れたら

最高はこれから 最強はこれから 最高の最強のこれから
最高はこれから 最強はこれから 最高の最強のこれから

最高もこれから 最強もこれから 最高の最強のこれから
最高はこれから 最強はこれから 最高の最強はこれから

最高もこれから 最強もこれから 最高の最強のこれから
最高はこれから 最強はこれから 最高の最強はこれから
 
奥田民生 - 『最強のこれから』

https://www.uta-net.com/song/99103/

 

www.youtube.com

 
 

大会概要

今大会では全8試合がラインナップ。
前日に発表された、鈴木鼓太郎の欠場に伴うカード変更もあり、当初より1試合増える形に。
 
ビッグマッチ明けで、前述の通り、主力選手も複数名欠いている状況でしたが、大会全体の満足度は申し分なし!
個人的には、横浜武道館の時よりも良かったのではないかという印象でした。
 
大会自体も2時間30分超えと、ビッグマッチ並のボリュームでしたが、内容もそれに比肩する素晴らしさ。
 
オープニングマッチでは、フリー参戦の藤村加偉が良い動きを披露!
 

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叶うなら、是非所属になってほしいなあ…(懇願)。
 

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第4試合で行われた、「モハメド・ヨネ&谷口周平vs齋藤彰俊&井上雅央」による『敗者ユニット吸収マッチ』も、終盤には場内に重低音ストンピングが起きる熱狂度合い。
 

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序盤に齋藤彰俊とヨネが当たりの強さを見せた事で、一気に火が点いた印象!
 

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試合は井上雅央が谷口に敗れ、『反選手会同盟』は『ファンキーエキスプレス』に吸収合併…。
 

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個人的に惜しまれるのは、ユニットの喪失よりも、ヨネと齋藤のマッチアップが減りそうな事か…。
 

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ああいう、アンダーカードでも火を点けるような鉄板マッチアップが見れないのは痛い。
悩ましい〜。
 

 

セミ前の6人タッグマッチも、GHCヘビー級王座に挑戦が決まっているマサ北宮がいる中で、対角線に立つ稲村愛輝や岡田欣也の活躍が光る内容に。
 

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ヘビーの前哨戦が組まれていないことを、良い意味で感じさせない素晴らしさ!
 

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そんな中、セミ前までの6試合で、私自身特に印象に残った試合が、第2試合の「大原はじめvs進祐哉」!
 

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鼓太郎の欠場を受け、急遽カード変更⇒追加となった一戦でしたが、個人的にはチケット代の元を取るレベルの好勝負!
 
双方の技術が光る内容ながら、これがタイトルマッチでも、シングルリーグの公式戦でもないという奇跡。
 

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試合は、進がクロスフェースロックで大原から勝利!
 

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GHC Jrヘビー級王座を巻いた実績もある大原相手に、スクランブルのチャンスをモノにしたのはデカい!
進のGHC挑戦にも期待したくなる一戦でした!
 

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小川良成&HAYATAvs原田大輔&宮脇純太

セミファイナルでは、GHC Jrタッグ王座戦が実現。
 
宮脇純太にとって、これが初めてのタイトル挑戦。
 

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序盤は宮脇が押していたものの、以降は王者チームに捕まる時間帯が続く、厳しい展開に…。
王者チーム、当然ながら容赦なし!
 

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パートナーの原田も、コーナーから宮脇に檄を飛ばしていきますが、カットは必要最小限。
この日の原田は、サポートに徹する時間の方が圧倒的に多かった印象。
 

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宮脇にとって、非常に厳しい洗礼だったものの、小川やHAYATAによる嬲り殺しが長く続いていた事を考えると、結果的に、25分以上粘ってみせた宮脇は流石。
 

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正直、序盤~中盤の一方的な展開だと、長くても15分以内で決着だろうなあ、と思ってしまったので(すいません…!)
 

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宮脇も、終盤にはHAYATAに腕ひしぎ十字を極めるなど、徐々に攻めに転じる場面も作りましたが、最後はHAYATAが宮脇から勝利!
 

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王者チームが徹底していた腰攻めが、最後の最後に効いた格好。
 
個人的には、腰攻め⇒逆エビ固めが、HAYATAの新たなフィニッシュパターンになっていくと非常に面白そうな気がしました。
 

 

試合後、NOSAWA論外日高郁人が登場すると、王者チームを襲撃!
 

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次期挑戦者に名乗りを上げたのでした。
 

 

 
しかし、この二人のベルト姿、めちゃめちゃ似合いますね…!
 
 

 

『拳王vs藤田和之

メインは、GHCナショナル王座戦
 
ナショナル王座戦が大会のメインを飾ったのは、意外にも、潮崎豪とのダブルタイトルマッチとなった2020.8.10・横浜文化体育館大会以来。
 
 
2020.8.4にナショナル王座を獲得して以降、難敵を撃破してきた拳王ですが、そんな防衛ロードに立ちはだかるは、藤田和之…!
 

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今大会のハッシュタグも、「#拳王史上最大のピンチ」と銘打たれたのも、その証左かと。
 
試合前から、『杉浦軍』と『金剛』の両陣営がセコンドに就く光景は、さながら最終決戦という様相。
 

 

赤コーナーから入場した拳王が恒例のポーズを決めた際に、藤田が拳王の眼前に立ち塞がった所なんかは、その最たる例だったかと…。
 

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試合が始まるやいなや、拳王は蹴りを浴びせ、藤田は腕で薙ぎ倒す、目の覚めるような入り方!
 

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中盤では、双方睨み合ったまま膠着状態に突入する場面も。
 

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論外がエプロンを叩いた事で、会場からも切れ間無く手拍子が発生していましたが、個人的には、この場の空気感をいつまでも味わいたいと思う程、この膠着状態をエンジョイしながら見ていました。
 

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数分間に及ぶ膠着状態が解かれると、再びマッチアップ。
 

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そこから、拳王が藤田をコーナーに追い詰めて、強烈な蹴りを浴びせていきます。
 

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「来いよ!オラ!」
 
それを受ける藤田も吠える、吠える!
 
 

 

個人的に、この試合のターニングポイントに挙げたい場面!
ここで藤田が一切引かず、拳王の攻撃をガッツリ受けまくった事で、会場のポルテージも確実に上がりましたし、藤田の男気にめちゃくちゃ痺れたシーン!
 

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終盤は、打撃技の応酬!
 

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この死闘を制したのは、藤田でした…!
 
拳王が弱ったタイミングで、パワーボム
 

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そこからカバーに入らず、四つん這いの拳王に強烈な顔面蹴り!!
 

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流石の拳王も、これを返すことが出来ず、勝負あり。
 
2019年9月にNOAH参戦を果たしてから約1年半。
潮崎とのGHCヘビー戦から、もうすぐ1年というタイミングで、藤田和之が見事GHC初戴冠を果たしたのでした。
 

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今年2月に、GHCヘビー級王座が(当時フリーの)武藤敬司に移動した事に続く、衝撃の王座移動劇となった訳ですが、拳王も藤田も、双方素晴らしい試合内容!
 
拳王が敗れた事については、正直悔しい思いもありますが、この試合で藤田和之の事がめちゃめちゃ好きになりました。
ただただ、カッコよかった!
 

 

この試合で、拳王に対する批判的な意見も出ていたようですが、前述している個人的ターニングポイントは、拳王の猛攻なくして生まれなかったと思いますし、試合後の藤田のコメントを見ても、この二人だからこそ出来たタイトルマッチではないかと!
 

 

そして、拳王がこれまでナショナル王座で築いた防衛ロードは、2020年の潮崎豪に匹敵するレベルの内容だと私は思うのです。
もっと評価されるべき。
 
それに、拳王がこれで終わった、という訳ではないのですから…。
(機を熟したタイミングで、GHCヘビー挑戦というのも面白そうな気がしてます)
 
試合後、セコンドに就いていた『杉浦軍』のメンバーが、藤田を祝福!
 

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すると、マイクを握っていた杉浦から、こんな発言が…!
 

 

うおおおおおおおおお!!!!うおおおおおお!!!
 
2019年のNOAH参戦以降に限ると、(恐らく)1度だけタッグマッチで対戦経験はありましたが、遂に「杉浦vs藤田和之」がシングルで実現!
 
 

 

決戦は、4.29名古屋!!!

 

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まとめ

横浜&福岡のビッグマッチ後に行われた、今回の後楽園ホール大会。

前述のように、カード数も相まって、ビッグマッチに負けないボリューム感が際立った内容となりました。

 

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今大会を終え、4月シリーズでは、以下のGHC王座戦が決定!
 
GHC Jrヘビー級王座戦・『小垰篤司vs仁王』
 

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GHC Jrタッグ王座戦・『小川良成&HAYATAvs日高郁人&NOSAWA論外
 

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GHC ナショナル王座戦・『藤田和之vs杉浦貴』
 

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GHC ヘビー級王座戦・『武藤敬司vsマサ北宮』
 

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2021年に入り、ヘビー級王座が武藤、無差別のナショナル王座が藤田と、ベテラン勢にタイトルが移動しているNOAH…。
 
2020年のNOAHを牽引してきた潮崎豪も約半年(予定)の長期欠場に入った今だからこそ、藤田や武藤を超える所属選手の台頭が、今後のNOAHにとってカギになっていくのではないか、と私は思っています。
 
個人的には、エディ・エドワーズがGHCヘビー級王座を戴冠した、2017年夏~秋頃に近い雰囲気も、(何となくですが)感じるんですよね。
あの時も、流出した至宝を取り戻したのは、ヘビー級転向から1年経っていなかった拳王でしたから…。
 
さあ、どうなるでしょうか…!?
 

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