レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

完全版「リーグNについて」〜2021.9.18ノア特設アリーナ編〜

2021.9.18に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
現在絶賛開催中のプロレスリング・ノア秋のリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』!!
 
 
開幕戦から熱量MAXな『N-1』は、舞台を『ノア特設アリーナ』に移し、9.18〜9.20の3連休に3連戦の、無観客マッチに突入。
9.26後楽園ホール大会の最終公式戦に向けた闘いが、幕を開けたのでした…!
 
今回は、そんな『N-1』無観客マッチ初日のTV観戦記になります。
 

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船木誠勝vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。

 
序盤から互いの様子を伺う両者を見ていて、「この緊迫感、有観客でも体感したかった」という思いと、「無観客試合だからこそ、緊迫感が増して良き」という思いが半々でした。
 
序盤のグラウンドは船木が掌握する展開となりましたが、中盤は、齋藤が場外戦へ持ち込んでからの場外パイルドライバーでペースを握る場面も。
 
終盤は、齋藤のデスクローク2連発&アイアンクロースラムが立て続けに決まるものの、すぐさま船木が浴びせ蹴り!
 

 

ここで齋藤に向きかけた流れを切った船木が、最後は腕ひしぎ十字でギブアップ勝利!
 

 

とにかく、船木が強すぎる!

齋藤に流れを渡しても、その流れを切って、自分のペースに持っていく所なんかもう、負ける感じ0!
 
 

鈴木鼓太郎vs桜庭和志

Cブロック公式戦。
双方、田中将斗中嶋勝彦との試合を残しているだけに、ここで勝って弾みをつけたい公式戦初戦でした。
 
(実況解説の内容で顕著でしたが)『船木vs齋藤』同様、【プロレス的な動きvs総合格闘技経験者の動き】という対極な見方で進んだ印象の試合。
ただ、対極な二人の攻防で見られる面白さは、この試合の方が上だったかと。
 
腕の掴み合いと見せかけてローキックを入れたり、ジャンピングニーパッドを予告して放ったり、鼓太郎に揺さぶりをかけてくる桜庭。
一方の鼓太郎も、ランニングエルボー、ファンネル、ビット、場外プランチャと、軽快な動きを活かした攻めで流れを作っていきます。
 
一進一退の試合は、桜庭が変型アームロックで鼓太郎から勝利!
エンドレスワルツをキックアウトして生まれた一瞬の間を逃さなかった桜庭、天晴!!
 
桜庭の初戦を見て感じたのは、ギャップの作り方の部分。
 
総合格闘技経験者が、プロレスのリーグ戦に参戦したらどうなるか?】を地で行った昨年に対し、今年はプロレス技に一癖も二癖も加えて桜庭流に昇華!
レスラー出身者とは違ったアプローチを、2年続けて見れる新鮮さたるや!
 
先述の予告式攻撃や、モンゴリアンチョップを「2回やらせろ!」と連発する所なんかは、その最たる例だったかと。
 
見る者を沼へ落とし込むプロレスラー・桜庭和志、恐るべし!
 

 

稲葉大樹vs望月成晃

Bブロック公式戦。
この日の個人的ベストバウトでした!
 
先に仕掛けたのは稲葉。
ゴングが鳴るや否や、望月に襲いかかってのエルボー連発!
そこから場外戦で一気に流れを持っていきます。
 
ただ、やられればムキになるのが望月!
稲葉の左脚に狙いを定めた攻めで、反撃に転じていきました。
 
画面越しからもビシビシ伝わってくる、両者の火花の散らし合い!
 

 

最後は、望月が三角蹴りで稲葉を仕留め、開幕戦を勝利!
 
敗れたものの、望月相手に肉薄してきた稲葉。
個人的に、昨年7月のNOAH参戦以降、NOAH内における立ち位置を明確に出来ていない印象が強かっただけに、今回の望月戦で一つ、今後浮上するキッカケを見たような気がしています。
 

 

それにしても、毎回『N-1』に出ると所属以上にハッスルしてくれる、モッチーとかいう選手…、凄い!!
 

 

 

 

清宮海斗vs征矢学』

Aブロック公式戦。
 
昨年は平日昼の後楽園、今年は無観客3連戦の初日と、何気に特殊条件下でメインを飾っているカード。
 
 
直近でGHCタッグ王座をかけて争った因縁性に加え、『力で押す征矢』と『バネのように動く清宮』という、ヘビー級でも対照的なタイプの両者。
 
 
この二人だからこそ、昨年同様、一本調子にはならない、拡がりを感じさせる内容だった印象。
 
序盤は、征矢に攻め入る隙さえ許さない清宮でしたが、中盤は真逆のシチュエーションで清宮を追い詰める征矢!
 
鉄板カードを予感させた2人の激闘は、清宮がタイガースープレックスホールドで、昨年に続いての勝利!
今回の『N-1』でも猛者ひしめくAブロックで、価値ある勝ち点2を掴んだのでした!
 

 

ただ、征矢にも報われてほしいなあ、これ…。
どんどん『勝ってほしい』って気持ちが湧き出している私。
 
 
試合後、清宮は思いの丈をマイクに向かって放ちます。
 

 

 
この試合で話題になった【黒コスチューム&黒髪のイメージチェンジ】でカッコ良さは増しながらも、所謂『わからないよ』期(2021年5月〜8月頃)に代表される苦悩を越えた【ノれる感】は不変!
そこが良い!!
 
ベタですけど、【もがき苦しんだ時期でも、弱い自分を隠す事なく向き合い、曝け出した】事が実になっている、そんな感想です。
【ただのスランプ】で済ませていたら、私の中で清宮に『頑張れ!』という感情を、強く強く抱く事も無かった気がするので。
 

 

 

 

 
 

まとめ

『N-1』の無観客3連戦初日。
 

 

無観客形式でのリーグ公式戦は、2020年4月の『GLOBAL TAG LEAGUE』以来、約1年半振りでした。
(トーナメント形式を含めても、同年6月のGHCナショナル王座・次期挑戦者決定トーナメント以来。)
 
ただ、当時は【有観客で興行が打てない状況】だった事を踏まえると、今回は時勢を読んで無観客形式を組み込んだ所に、昨年の無観客マッチにおける経験が活きていた気がします。
 
生で見たかった思いは当然ありつつ、逆境をプラスにした経験があったからこそ出来たと言いますか。
 
それでいて、内容も無観客形式とは思えぬ激闘ばかり!
 
そんな『N-1』は、次戦から公式戦2試合目!
早くも脱落者が出る、サバイバルレース中盤戦へと突入していくのでした…。