レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

THE GLEAT JOURNEY~2021.9.29『G PROWRESTLING Ver.6』観戦記~

2021.9.29に、新宿FACEで『G PROWRESTLING Ver.6』を観戦してきました。

 
今年7月に本旗揚げした『GLEAT』が贈るブランド・『G PROWRESTLING(以下:G PRO)』!
 
 
UWFルールを採用した『LIDET UWF』に対し、疾走感溢れるスタイリッシュなプロレスリング』を標榜しているのが『G PROWRESTLING』。
プレ旗揚げ戦の段階から、東名阪を中心に各地で完売マークが続く『GLEAT』において、基幹となっているブランドでもあります。
 
この日も平日開催ながら、増席した上で全席完売!
 
今回は、『GLEAT』の純プロレスブランド・『G PROWRESTLING』新宿FACE大会の観戦記になります。
 
野心とドラマを載せた『OWE』という黒船を、国内組で形にしているかようなワクワク感が、もう堪りませんでした!
 

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大会概要〜カタチを変えた"黒船"〜

この日はアンダーマッチを含めた全7試合がラインナップ。
 
今大会の目玉となったのは、後半に組まれた『飯塚優vs伊藤貴則』、『T-Hawk vs田村ハヤト』、『河上隆一vsエル・リンダマンの3大シングルマッチ
 
『LIDET UWF』のエース候補が、緊張感溢れる攻防を繰り広げた『飯塚vs伊藤』
 

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壮絶なチョップとエルボーの打ち合いに、新宿FACE中が痺れ続けた『T-Hawk vs田村ハヤト』
 

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終盤になるにつれて、圧倒的体格差が嘘のように埋まっていった『河上vsリンダマン』
 

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いずれも異なるカラーリングの試合内容ながら、インパクトは絶大でした!
 
 
「満足度高い」、「面白い」、「凄い」、「カッコいい」…。
 
大会の感想は色々尽きないのですが、『G PRO』を見終えて私が感じたのは、【カタチを変えた『OWE』】なのかもしれない、という事でした。
 
 
2019年に『#STRONGHEARTS』が海外を拠点にして、レスラーを育成・デビューさせていた『OWE』。
 
2020年の新型コロナウイルス蔓延以降、日本での活動が事実上止まっている『OWE』ですが、今回の『G PRO』観戦で、個人的に幾つかの共通項を感じずにはいられませんでした。
(大分ニュアンスは異なりますが…)
 

①止まらない野心とワクワク感

海外拠点のレスラーを中心に構成された『OWE』と、純国産打線の『G PRO』。
 
バックボーンは異なりますが、どちらも【ワクワク感と野心に満ち溢れている】点で共通しているかな、と。
 
プロレスファンが知らない未知のレスラー達の躍動】と、日本国内の既存団体を喰らいかねないハイパフォーマンスを見せた『OWE』に対し、『G PRO』は【まっさらなキャンバスに選手達が色をつけていく】過程に、野心、ワクワク感、勢いを込めていた気がします。
 
各団体を股にかける活躍を見せる『#STRONGHEARTS』、伊藤貴則、飯塚優らの『GLEAT』勢に加え、旗揚げ後、河上隆一や田村ハヤトを中心に結成された『ガチムチ軍』。
 

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メイン後は、ここに『#STRONGHEARTS』のCIMAやカズ・ハヤシといったベテラン連合軍が殴り込みをかけ、その様子を北側から見つめるKAZMA SAKAMOTOクワイエット・ストームという、5軍抗争の様相に。
 

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個人的に、このユニット抗争の萌芽に、LIDET体制時代のプロレスリング・ノア2019年3月〜2020年1月)に近い雰囲気を感じました。
 
 
 
それまで、3人以上いるユニットがJrの『RATEL'S』くらいしかいなかった状況で、今のNOAHに欠かすことのできないユニットとなった、『杉浦軍』、『金剛』などが結成され始めた、あの時のようなワクワクが…!
 

②スカウティング力

参戦選手のスカウティング力の高さも特徴的!
 
『OWE』ですと、プロレスを知らなかった選手を見出したり、日本国内でもインディーマットで活躍している大谷譲二を呼んだりしていましたが、『G PRO』でも形を変えながら、少なからず共通項はあるんじゃないかと。
 
所謂、バリバリのスター選手というよりは…、
 
【これからスターになる可能性を秘めた選手】だったり、
(伊藤貴則、飯塚優、田村ハヤト、政岡純etc)
 

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【十分すぎる実力があるのに、(失礼ながら)これまで相応の評価を貰えていなかった印象のある選手】だったり、
(島谷常寛、河上隆一
 

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【スター選手以上に、替えが効かないバイプレイヤー】だったり、
 

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呼んでいる選手が、絶妙にポイントを突いていた印象!
 
 
例えはアレですが、2000年代前半の野球界で、『セイバーメトリクス』という独自指標を以て、強豪を倒していったオークランド・アスレチックスっぽいなあ、と。
(独自指標)
大手が目をつけていない所に狙いをつけていく、みたいな。
 
その辺りが巧い、巧すぎます!!
 

③チケット代以上の満足度の高さ

どの団体でも大事な点ですが、「次回以降の大会を見に行きたい」と観客に思わせる満足度が、『OWE』も『G PRO』も本当に高かった!
 
試合の合間に挟まれるマイクパフォーマンスのように、次への期待感や布石を持っていきつつ、興行の最後で次回大会のカードを決めてくる…。
 

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どこかDRAGON GATEっぽさも感じてしまうフローでしたが、バックボーンが十人十色な『G PRO』ですと、各選手・ユニットの対抗軸が明確になる面白みも浮き彫りに。
 

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そう考えると、ドラゲーのスタイルを落とし込んでいる『#STRONGHEARTS』の革新性って本当に凄いんだな、と改めて実感。
(思えば、『OWE』の時もそういう感想抱いてました)
 
そして、ダークマッチからメインまで、満足度の高い試合達が1大会に綺麗にパッケージされている、この素晴らしさ!
 

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個人的には、新日本プロレス以外で、「プロレス見たことない」とか、予備知識ゼロとかでも、人に迷いなくオススメできる団体(ブランド)が『G PRO』ないし『GLEAT』かな、と。
 
それくらい、見逃せないブランドになっている気がしました!
 

まとめ

平日ながら大盛況だった『G PROWRESTLING』!
 
繰り返しになってしまいますが、『チケット代に対する満足度の高さ』や、『初めて見に行く人にも勧めやすい』点に関しては、今の日本マット界でもトップに位置している所ではないかと(特に後者)。
 

 

これは次回以降の大会も見に行かねば、となりました!
 
月イチペースの東名阪サーキットが完売マークと好調の『G PRO』ですが、唯一の課題は女子部門(というより宮城倫子)でしょうか…。
 

 

旗揚げしたばかりで色や方向性はこれから、というのを差し引いても、旗揚げ戦などの試合内容が良くない所は気掛かり…。
この日唯一組まれた女子の試合でも、進垣リナが、キャリアが上の宮城を圧倒して難なく勝利という結果に。
 

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これはもう、細川ゆかりの早期デビュー、全裸待機するしか…。
逆に言えば、女子部門が盛り上がっていけば隙は無くなるかと。
 
だから、今後もGLEAT女子が増えるといいな…!!(願望)