レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

暴露~2021.12.16全日本プロレス後楽園ホール大会観戦記~

2021.12.16に、全日本プロレス後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
全日の年内最後となる後楽園ホール大会は、岩本煌史、ゼウス、野村直矢の3選手が所属ラストマッチという節目に。
 
今回は、そんな全日後楽園大会の観戦記になります。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222754j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222224724j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232033j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211223064241j:plain

 
※記事タイトルは、最近聞いてる曲+佐藤光留のツイート&青柳優馬のコメントから、これにしてみました。
 

 

battle-news.com

 

青い青い青い霧の中
忘れられていた温もりと
熱い熱い熱い熱い気持ちさ
これはあの日と同じ匂い
 
今すぐに暴かれたい
たとえ全て剥がされても
胸を弾ませていたいのよ
まるであの日と同じように
tricot - 『暴露』

https://www.uta-net.com/song/301708/

 
 
 

大会概要~2022年、浮沈のカギは若手にあり~

今大会は全7試合。
後半3試合は、岩本煌史、ゼウス、野村直矢の所属ラストマッチが続く構成でした。
 
平日夜の観客数に対し、私のフォロワー様も多数駈けつけていた印象。
 
 
今年7月以来、約5ヶ月ぶりに生観戦した全日本プロレスでしたが、【先行きの不安と今後の期待がハッキリ暴かれた大会】という感想でした。
 
セコンドにいるのに何もしないカーベルと、試合後にカーベルに向かってキレる土方隆司という、オープニングの殺伐感…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222221833j:plain

 

 

 
 
そのオープニングを超越する、『イザナギvsスペル・クレイジー』の世界Jrヘビー級王座戦の絶望感。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222330j:plain

特に、王者であるイザナギの初防衛戦だった後者は、個人的に年間ワーストバウトでした…。
 
セコンドにデビル紫を携えたイザナギが、介入から流れを掴もうとするも、会場が一向に盛り上がりがないまま、最後はクレイジーが勝利して王座移動。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222407j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222436j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222527j:plain

 
「世界Jrに相応しくない」とか、「介入で試合に水を差している」とかではなく、単純に、Jr戦線の先行きに不安を感じさせてしまう内容。
 
介入ありで面白くなるのなら、それがどれだけ良かったか…。
「クレイジーが獲った」結果だけが唯一の救い。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222651j:plain

 
 
その一方、若手選手の活躍が一際目立った大会でもありました。
 
第2試合の6人タッグマッチで激突した、田村男児と大森北斗のマッチアップは非常に良かったですし、
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222222754j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222223043j:plain

 
 
岩本の全日所属ラストマッチで、結果・マイクともに希望を見せた青柳亮生も立派!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222223503j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222224646j:plain

 

 

 
ヘビー級でも、主力級が名を連ねるゼウスの所属ラストマッチで、本田竜輝が積極的に仕掛けるなど、2022年への新たなる萌芽も見られました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222224724j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222224943j:plain

 
個人的に、2022年の全日本プロレスは『若手選手の活躍』がカギを握るんじゃないか、と考えています。
 
上記の4選手に加え、(所属ではないですが)ライジンHAYATO立花誠吾といった若手の存在に、私自身一番ワクワクさせられたので、新設の6人タッグ王座を除くタイトル戦線で結果を残せるか否かが勝負になるかな、と。
 
 
大量離脱は辛いですが、似たような苦境に立たされた2015年も、宮原健斗が中心の『NEXTREME』(宮原、青柳優馬ジェイク・リー)や、野村直矢といった新勢力が台頭したのも事実。
 
個人的に、若手選手のスペックは全日が国内屈指だと思っているので、現有戦力の底上げと巻き返しに期待です!
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225122j:plain

 

 

野村直矢vs青柳優馬

メインイベントは、野村直矢vs青柳優馬シングルマッチ
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225156j:plain

 
2020年春から長期欠場に入っていた野村の復帰戦にして、全日所属ラストマッチ。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225417j:plain

 
新型コロナウイルス禍で、全日に足りないマスターピースが野村だった事を実感させられた煽りV。
 
欠場前と変わらぬコスチュームと体格で入場する野村を見て、止まっていた時が動き出すのを感じた次第です。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225456j:plain

 
試合は青柳が主導権を握る内容に。
欠場要因となった野村の首を、容赦なく攻めていく青柳。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225552j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222225656j:plain

 

個人的に、この首攻めが、野村復帰戦の内容を量るバロメーターになっていた気がします。
「果たして野村は立ち上がれるのか?」みたいな。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222231407j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222231645j:plain

 
そんな野村も、中盤以降はダイビングボディプレスやマキシマムで反撃!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232055j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232225j:plain

 
終盤に放ったエルボーの時の形相を見てしまうと、「これが現役最後になってほしくない」と猛烈な感情が湧き出てきたのです…。
プロレスラー・野村直矢が見たいという衝動。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232008j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232033j:plain

 

ダイビングボディプレス連発で、遂に青柳を追い詰める野村。

 

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232416j:plain

 
マキシマムでトドメを差しにかかった刹那、青柳が切り返してエンドゲームへ…!

f:id:rodeotandemdavespector:20211222232733j:plain


f:id:rodeotandemdavespector:20211223000711j:plain

 
野村の首を渾身の力で締め上げる青柳に、レフェリーもついに試合をストップ。

f:id:rodeotandemdavespector:20211223052540j:plain


試合後、大の字になって倒れる2人が、激闘を物語っていました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223062123j:plain

その後、双方がマイク。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223062219j:plain

 

 

 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223062438j:plain

全日所属でなくなったとしても、また、リングで野村直矢が見たい。
ただただ、そんな気持ちに溢れました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223062532j:plain

 

まとめ

2021年最後となった、全日の後楽園ホール大会。
 

 

 
若手の試合内容が素晴らしかっただけに、全体的にカードの物足りなさを感じたのが正直なところ。
(通常興行と毛色が違うから、というのもありそうですが)
 
「秋山全日本の最終回」とか、世界Jrの「タイトルマッチに相応しくない」といった意見も見かけましたが、問題は単純で、単純に興行のワクワク感や満足感が目減りした。
これに尽きるんじゃないかと。
 
それを踏まえると、2015年前後の苦しい時期を支えた野村やゼウス、途中入団からJrを牽引した岩本の退団はあまりにも痛く、いずれも換えの効かない選手であることを実感…。
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223062925j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211223063018j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20211223063133j:plain

青柳優馬「野村さんの前では敢えて言わなかったですけど、今日だけでゼウスさん、岩本さん、野村さんが退団して全日本プロレスからいなくなります。これもうどういうことか分かりますか?ねえ?あんま言いたくないですけど、今日というこの日、3人全日本プロレスから抜けるってこと、会社は重く受け止めたほうが良い。絶対。偉そうにしてる奴、偉いカッコ、スーツ着て偉そうにしてる奴。全員そうだ。今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ。今日はそれくらい残念な日なんだよ。お客さんの前で敢えて言わなかったけど、マスコミの前では敢えて言わせてもらうぞ。今日という日を重く受け止めろ。分かったか。以上だ」

 

 
とはいえ、大量離脱が相次いだ2015年頃に比べれば、協力関係にある団体(大日本プロレス、2AW、GLEAT etc)や所属選手の人数は明らかに多い訳で、今が底ではないとも思ってます。
(2015年頃の閉塞感はハンパなかったもの…)
 
前述したように、若手の活躍次第で、面白さは大分変わってくると感じましたから。
本当に、若手が今の全日の数少ない希望。
(逆に言えば、ここで躓くと相当マズい、という危機感…。)
 
 
思えば、私が初めて全日を観に行った2015年4月、第0試合で見たのが『野村vs青柳』のシングルマッチでした。
あれから6年半経ち、道は変わっても、メインで存在感を示した2人を見たからこそ、私の脳内には明るい未来も浮かぶ訳で。
 
そう、まるであの日と同じように…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20211223064241j:plain