ノアの象徴、シングルで狙うか、タッグで狩るか~ノアの世代闘争開戦に寄せて 6.10編~
5.29、6.10と、ノア後楽園大会に行ってきました!
前者では「杉浦vs丸藤」のGHCヘビー級王座戦、後者では三沢光晴のメモリアルマッチが組まれたのですが、2大会とも、新世代とベテランによる「世代闘争」という新たな展開が打ち出されたように感じました
前回は5.29後楽園大会をメインに取り上げて行きましたが、今回は6.10での出来事を、私なりに取り上げていきたいと思います!👊💥
- ■新世代軍vsベテラン軍
- ■ユニットが皆無な今のノアだからこそ出来る「世代闘争」の魁せ方
- ■6.26後楽園の「杉浦vs拳王」は、ノアにとって歴史的分岐点となるか?
- ■「丸藤&杉浦」をタッグ王座戦線に引きずり込もうとする、ジ・アグレッションの強かさ
■新世代軍vsベテラン軍
今大会のメインイベントは「中嶋、潮崎vs丸藤、杉浦」
三沢光晴メモリアルマッチと銘打たれていたものの、この時点で「新世代軍vsベテラン軍」という構図が実現していました
試合は、潮崎がGHCヘビー級王者・杉浦から直接勝利!
メインイベント終了後、ノアの新世代軍とベテラン軍がリング上に集結する中、何とZERO1の田中将斗も登場する展開に!
○ベテラン軍
杉浦、丸藤、齋藤、モハメド・ヨネ、クワイエット・ストーム、井上、田中将斗
▽新世代軍
潮崎、拳王、中嶋、マサ北宮、清宮、小峠
ザッと分けるとこんな感じでしょうか?
個人的に注目したいのは、やはり昨年のグローバルリーグ以来のノアマット登場となる田中将斗でしょうか?
田中将斗「ノアファンの皆さんお久しぶりです。ノアの世代闘争に参加しに来ました。勿論、杉浦さんの横でな」
— レンブラント (@rembrandt_kbs) June 10, 2018
田中将斗の、ノアの世代闘争参戦キター!!!😆😆😆😆
拳王「杉浦、次の挑戦者は俺だ!あのベルトは俺のベルトだ!お前から俺のベルトを奪ってやるよ!」
(続)#noah_ghc #pwzero1 pic.twitter.com/PsuhWA739h
今年6月現在、ZERO1で世界ヘビー級王座とインターコンチネンタルタッグ王座、W-1でタッグ王者と年齢を感じさせない三冠王者
そして、杉浦とは、かつて2度のGTL優勝を誇る「弾丸ヤンキース」を結成していた関係
この世代闘争が勃発したタイミングで、本格的な再結成が実現するとは思いませんでした!😂😂😂
よくよく考えると、杉浦はGHCヘビー級王者で、田中は三冠王者という弾丸ヤンキース、本当に敵無しな印象があります
二人がタッグで組む機会が見られるのかと思うと、私、ワクワクが止まりません!😆
■ユニットが皆無な今のノアだからこそ出来る「世代闘争」の魁せ方
拳王がGHCヘビー級王座を獲得した昨年末から、ノアを象徴する丸藤と杉浦からの「世代交代」を掲げる動きが見られてはいましたが、5.29からの6.10で、"ベテランvs新世代"という「世代闘争」の方向性がハッキリした感はあります。
私自身、今回「世代闘争」を軸にした事は、ノアにとって+な出来事だと感じているんです
何故かと言いますと、今のノアには、"ユニット"よりも"タッグチーム"の方が多いから!
思えば2015年、鈴木軍がノアマットに襲来した際、「BRAVE」、「NO MERCY」、「超危暴軍」などのユニットがありましたが、後に対鈴木軍を掲げる形で全ユニット解散⇒共闘という流れになりました
2016年末に鈴木軍が撤退して以降、名前もちゃんと付けられた3人以上の"ユニット"という形で始動した所は、Jr.のRATEL'Sのみ
今のノア(2016年~)は、ユニットが少ない分、タッグチームとして活動しているチームが多いですよね
ジ・アグレッション、50FP、ゴーカイタッグetc…
Jr.だと、バックブリーカーズなんかが代表例
今のノアは、ユニットが全く無い状態からタッグチームが生まれ、各々が個性を発揮してきたという印象があります。
一方で、形が出来つつあるタッグチームが、他の個性的なタッグチームと組んで新ユニットを結成、となると、中々選手やチームカラーをまとめるのが難しそうな気がするんです
例えばですが、ジ・アグレッションとゴーカイが組んだとしたら、ユニットの頭領が誰になるかで、何となく微妙な関係が生まれそうな気がしちゃうんですよね(笑)
潮崎なのか、中嶋なのか、それとも…、みたいな
そんな中、今回新世代とベテランで争う構図が生まれた事で、拳王やゴーカイタッグ、ジ・アグレッションらといった、敵対関係にあった者同士が、ベテラン軍と対峙するために手を取る流れが出来ました
「世代闘争」というテーマは色んな所でも見かけるものではありますが、明確なユニットが無かった今のノアが、「新世代軍」と「ベテラン軍」の二大ユニット抗争を繰り広げる展開は中々に新鮮なのではないか、と私は感じるんです!
ユニット抗争を通じて世代をかけた争いが行われる機会は、今までも多々あった気がするんですけど、今後、この抗争で拳王や中嶋が組むといった、「世代闘争」でしか実現し得なかった新たな景色が見れるのではないか、という期待感を私は抱いてしまいます😍
今までは敵同士だった新世代軍だけに、一歩間違えれば瓦解しかねないようなキワキワ感もありますが、ハマれば凄い化学反応が見られるのでは無いでしょうか?
■6.26後楽園の「杉浦vs拳王」は、ノアにとって歴史的分岐点となるか?
今大会では、5.29で決定した「拳王vs清宮」のGHCヘビー級王座への次期挑戦者決定戦が行われました
この試合で清宮から勝利した拳王が、6.26後楽園大会で王者・杉浦に挑戦することが決定!
セミファイナル 清宮vs拳王
— レンブラント (@rembrandt_kbs) June 10, 2018
GHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦
16分54秒に及ぶ激しい試合を制したのは拳王!
蹴暴から、最後は必殺のダイビングフットスタンプで清宮に勝利!
この結果、6.26後楽園のGHCヘビー級王座戦は「杉浦vs拳王」に決定!
会場の重低音ストンピングが凄かった!😆#noah_ghc pic.twitter.com/GRotZGLKCI
王者と挑戦者という立場こそ変わりましたが、3.11横浜文体で行われたGHCヘビー級王座戦のリマッチになりましたね
この大会では、拳王が「俺が新しい時代を作る」と意気込んだものの、杉浦の壁に惜しくも跳ね返される結果となりました…
ただ、他の方もおっしゃっていましたが、この時拳王はネックロックからのレフェリーストップという形で負けてるんですよね
つまり、3カウントは取られていない訳です!
一方で、拳王が自らつかみ取ったリマッチの舞台に敗れてしまうと、世代闘争やGHCヘビー戦線からは後退しかねない状況であるのも事実…
それだけに、私は(杉浦好きではありますが、)今回の後楽園大会で拳王が勝って、以前から口にしていた「ノア=杉浦、丸藤」という構図を変えていく流れに期待したいです!
杉浦も年齢を感じさせない強さは未だにありますけど、この強いベテランを打ち崩すニューヒーローに出てきてほしいのも事実
このタイミングで、杉浦に勝てるニューヒーローとは誰か?
個人的に、発信力も強く、リベンジへの思いも強い拳王しかいない気がします!!👊👊👊👊👊
■「丸藤&杉浦」をタッグ王座戦線に引きずり込もうとする、ジ・アグレッションの強かさ
GHCヘビー級王座戦線も熱いんですけど、個人的に、現在中嶋とマサ北宮が持つGHCタッグ王座戦線にも注目したいです
6.10のメイン後に集結した新世代軍とベテラン軍
退場するベテラン軍の丸藤に対し、中嶋は不敵な笑みを浮かべながらこう言ったのです
「俺達二人のベルト、ちゃんと空いてるからさ…。お前らに、胸貸してやるよ…」
https://twitter.com/rembrandt_kbs/status/1005678039315898369?s=19
感情を剥き出しにせず、余裕たっぷりな姿で挑発する今の中嶋、ただ者ではありませんね!😍
中嶋自身、5.29後楽園大会前のインタビューでこのような発言をしています
「まず俺とマサでタッグベルトを取り返す。そしてあの2人にはGHC戦を通じて意思疎通してもらい『丸藤と杉浦が組んで俺たちに挑戦してこい』と、こちらから言おうと思ってる。」
丸藤と杉浦はシングルプレーヤーとしての実力がずば抜けてあるんですけど、シングル戦線で二人を超えに行く拳王に対し、中嶋とマサ北宮はタッグベルトを使って、丸藤&杉浦というノアの象徴的存在を超えようとしているんですよね~
(言い方がアレですが)個人的にタッグベルトって、どうしてもシングルベルトと比べてしまうと、注目具合が少し弱くなってしまうイメージが何となくあるんです…
しかし、ジ・アグレッションの二人は、世代闘争の流れと、持ち前の積極性を活かして、このベルトを上手いこと高めようとしているのをビッシビシ感じるんです!😆
いずれは「マサ北宮、中嶋vs丸藤、杉浦」のGHCタッグ戦が見てみたい所です!😌
実現してくれないかなあ、このカード!🙏🙏🙏🙏🙏