レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

完全版「リーグNについて」〜2021.9.12後楽園ホール編〜

2021.9.12に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 
毎年恒例のシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』(以下:N-1)開幕戦!
 
 
今年は最多の16選手エントリー&4ブロック構成で行われ、出場選手も、武藤敬司船木誠勝藤田和之、ケンドー・カシンといった、近年シングルリーグにエントリーしていなかったベテラン勢がラインナップされるなど、類を見ないリーグ戦に。
 
リーグ戦自体も、後楽園3大会・TVマッチ3大会と、関東一極集中での開催となりました。
 
今回は、そんな『N-1』開幕戦の観戦記になります。
 
とにかくもう、開幕戦から壮絶でした!!
 

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『マサ北宮vs藤田和之

 
Dブロック公式戦。
 
リーグ戦のオープニングを飾る一戦は、今年の『N-1』の激闘を予感させる、エンジン全開な試合内容に。
 

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中盤までは、相手の脚を攻め続けて監獄固めに繋げる、北宮の狙い通りに進んでいった展開。
完璧にも近い北宮のプランニングに、藤田が付け入る隙は無い、と思われました…。
 

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しかし、僅かな勝機を逃さなかったのが藤田!
 

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バックドロップから流れを引き寄せると、ラリアットパワーボムサッカーボールキック3連発!!!

 

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これをまともに喰らっては、流石の北宮も返せず3カウント。
喰らったら、誰も勝てない必殺フルコース…。
 

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個人的に、(負ける要素を感じないという理由で)今年の優勝候補は藤田と予想しているのですが、果たして、藤田は『N-1』の台風の目になれるのでしょうか?
注目です!
 

 

 

『拳王vsケンドー・カシン

 
Bブロック公式戦。
 
今年3月の横浜武道館大会以来となる一騎打ち。
 
 
横浜では、リング上でカシンに翻弄されながらも、正面突破で退けてみせた拳王。
しかし、この日は、カシンが場外に拳王を引き寄せて、翻弄する場面が目立ちました。
 

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拳王がカシンを捕らえつつあった試合終盤、思わぬ流れから勝負が決します。

 

カシンを締め落としにかかる拳王でしたが、そこで剥がれたカシンのマスク!

 

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驚く拳王の隙を突いたカシンの丸め込みは、ガッチリ入ってカウント3!
 

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拳王が不覚を取った試合に対して、「茶番だ」という意見を目にしたのですが、カシンの術中に拳王がハマって、前のめりになっていた事を考えると、カシンが技ありだった印象。
 

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1敗すると厳しいリーグ戦日程で、早くも後がなくなってしまった拳王。
残り2戦で突破はなるのでしょうか…?
 

 

 

中嶋勝彦vs田中将斗

 
Cブロック公式戦。
 

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『前年度のチャンピオン倒したから、今一番N-1で強いのは俺や!』
 
 

 

 
中嶋に勝利した、田中将斗による試合後コメントですが、もうホントおっしゃる通りだな、と。
時たま聞く『(前年度覇者に勝ったから)俺が一番強い』的なコメントの中でも、これ以上ない説得力に満ち溢れていました。
 
それくらい、中嶋勝彦が凄かった…。
 
2020年、破壊神・シヴァを思わせる強烈な存在感と打撃を引っ提げて、一気に『N-1』を制した中嶋でしたが、今年の開幕戦で放った蹴りは、間違いなく昨年以上の内容。
 

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普段も凄いのに、序盤で田中に入れた蹴り数発で、その進化を見せつけられました…。
「これでブロック1位通過でなければ嘘でしょ?」と思うほど。
 

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中嶋の強烈な蹴りを喰らい、時折、呻き声を上げて悶絶する田中将斗
こういう姿って、中々見ない印象。
 

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ただ、中嶋の強烈な蹴りを以って、田中将斗の凄みが可視化されたのも事実。
不利な体勢でも、難しい戦況でも、相手の上を行くスピードで放つスライディングD!
 

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バーティカルスパイクもカウント3で返し、中嶋も仕上げのサッカーボールキックを狙いますが、これを回避した田中が、首裏へのスライディングD!!
 

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最後は正調のスライディングD!!!
 

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優勝候補から、勢いを増した相手から、もぎ取った1勝は大きなもの!
この日の個人的ベストバウトでした!
 

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『杉浦貴vs武藤敬司

 
Aブロック公式戦。
 

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今年2月〜6月までGHCヘビー王者だった武藤敬司
 
 
もしも、6月に丸藤正道を退ける世界線があったならば、私の中で、武藤と当たらなくてはいけない選手が3人いる(※拳王、杉浦、中嶋)と考えていたのですが、今回の『N-1』開幕戦で、そのうちの一人・杉浦との対戦が実現。
 

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ブルドーザーの如く馬力のある杉浦と、蟻地獄のように相手を引き寄せて制する武藤。
 

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対照的な両者でしたが、結論から言うと、杉浦としては勝っておきたかった試合だったかな、と…。
 
最終盤に発射したオリンピック予選スラム然り、タイトルマッチならば、【あと一突き】で武藤を仕留める所まで杉浦は来ていた訳ですが、中盤の脚4の字地獄に掴まる時間帯が長かった事が、最後まで響いたか…。
 

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あとは、脚4の字とのペースチェンジに用いられたシャイニングウィザードを、終盤まで防御できずに喰らい続けた点も痛かった。
(ただ、あれだけ喰らっても負けなかった杉浦は凄い、とも言えるのですが)
 

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30分1本勝負というリーグ戦のレギュレーションも味方につけて、杉浦相手に【負けない試合】をした武藤。
公式戦が少ないので、単純な星勘定は不粋かも知れませんが、残りの征矢学戦、清宮海斗戦に勝ったなら、この引き分けにも価値があると言えるのではないでしょうか?
 
一方で、潮崎戦や丸藤戦を見た時のような「武藤に負けちゃう…」という感情は、この試合中、それほど感じなかったのも事実。
 
だからこそ、次当たるときは、現在杉浦が保持しているGHCナショナル王座をかけて争う所が見たいところ。
また見たいですが、この1試合だけだと評価はしづらいかも、うーん…。
 

 

まとめ

開幕戦から満員札止めとなった、今回の『N-1 VICTORY 2021』開幕戦。
 

 

私の感想は、下記のツイート通り。
 

 

冒頭で述べたように、今年は有観客3大会・無観客3大会という、関東圏で一極集中開催となった為、次の『N-1』有観客興行は、約2週間後の9.26後楽園まで無し。
 
その分、無観客配信となる9.18~9.20の3日間は、ビッグマッチ級のカードがズラリと並ぶ布陣に。
 

 

おうちでも『N-1』!!

 

 

 
そうした中、『N-1』の裏では、Jrヘビーの闘いもスタート!
 
この日、公式戦と並行して行われた、GHC Jrタッグ王座戦(『進祐哉&吉岡世起vs小峠篤司&大原はじめ』)では、小峠が吉岡から勝利し、GHCタッグ王座が移動。
 

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試合後、NOSAWA論外の挑戦表明もあり、10.10大阪ビッグマッチで『小峠&大原vsNOSAWA論外&Eita(DRAGON GATE)』のタッグ王座戦が正式決定!
 

 

 
9.3横浜ラジアントホール大会後に決定した、『HAYATA vs 原田大輔』のGHC Jrヘビー王座戦(10.10大阪)と共に、9.15クラブチッタ川崎大会からはJr2大王座の前哨戦が開幕!
(こうして見ると、前哨戦とは思えない豪華カードばかり…)
 

 

 

 

 

ヘビーも熱けりゃJrも熱い!
今秋もノアにご期待ください!!!
 

 

 

※私の『N-1』優勝予想です。