新しい光~2020.1.4 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~
1.4の夜に、後楽園ホールまでプロレスリング・
この日は同時間帯に、すぐ横にある東京ドームにて、「オカダ・ カズチカvs飯伏幸太」 によるIWGPヘビー級選手権試合がメインの、新日本プロレスの ビッグマッチ(「WRESTLE KINGDOM 14」)の1日目が開催。
まず今回は、"ノアのイッテンヨン"こと1. 4後楽園ホール大会の観戦記から!
新しい光の中に君を連れて行くのさ生まれたばかりの太陽の下に君を連れて行くのさ- 9mm Parabellum Bullet『新しい光』
- 前半戦の雑感
- 鼓太郎の存在が効いていたJrタッグ王座戦
- 小川良成を堪能しつくしたJrヘビー王座戦
- シングルプレイヤー・マサ北宮の底力を見た、GHCナショナル王座戦
- 後楽園が「 世界一陽のあたる場所」と化した、GHCヘビー級王座戦
- まとめ
前半戦の雑感
個人的に、 タイトルマッチ以外で印象に残ったのは2試合ありました。
まず1つ目は、第4試合の「稲村愛輝&拳王vs岡田欣也& 鈴木秀樹」から。
ただ、そこで岡田もスッと引くことなく、 寧ろ拳王に喰らいついていった点は凄く良かったです。
ネクストはあるでしょうか…?
2016年8月の「G1 CLIMAX」以来、約3年5ヶ月振りの対戦でしたが、 中嶋が序盤からエルガンを押していく展開に。
普段通りの中嶋の攻め方が、 エルガン相手にもしっかり出来てはいたのですが、 終盤エルガンの見せた、 攻めの畳み掛け方がただただチートでしたね(笑)
試合時間は15分前後だったものの、 両者の良さが出た素晴らしい内容に。
負けた中嶋も、一切格落ち感が無かったです!
鼓太郎の存在が効いていたJrタッグ王座戦
今大会で行われた、GHCタッグ王座を除く4大GHC戦は、
今回の4大GHC戦で、 唯一両者の前哨戦が組まれなかった王座戦でしたが、 試合が始まると、このチーム同士で手合わせしたのが( 少なくともNOAHで)初めてと思えない程、 攻守の切り替わりがスムーズにいっていた印象を受けました。
特に、覇王と鼓太郎の手の合い方がバッチリ!
個人的に、覇王もカットに回るのがやっとな程、鼓太郎が覇王の存 在を"消していた"部分が非常に大きかったかなあ、と。
それくらい、鼓太郎のアシストが随所に効いてました。
挑戦者チームも、時間差でトペを発射したりと、 試合のペースを掴んでいた場面はあったんですけどね…。
小川良成を堪能しつくしたJrヘビー王座戦
NOAH旗揚げ20周年を迎えた2020年。
蹴りとスピードを駆使する王者・HAYATAと、 老獪なテクニックで相手を翻弄する小川。
タイプの違う選手同士の試合でしたが、 メインに負けず劣らずの素晴らしい内容に!
個人的に、今の小川の試合を見ていて凄いと感じるのは、 オーソドックスな技だけで試合を支配してしまう所なんですよね。
野球に例えてしまうと、ストレートと、 フォークやカーブといった変化球2種類で打者をキリキリマイにす る投手みたいな…。
ジャイロボールや、大きく曲がるような特殊な変化球だったり、 空振りを取れる豪速球を使っている訳ではない。
でも、打者に対しての内角・外角、高め・ 低めのコースへの投げ分けや、変化球の微妙な曲げ方、 球速の緩急で差をつけるのが抜群に上手い!
中盤〜終盤にかけて、オーソドックスな脚攻めだけで、 地鳴りのような小川コールが、会場からジワジワと自然発生する… 。
こんな選手、中々いない!(賛辞)
小川、初挑戦で見事GHCJrヘビー王座を戴冠!
会場の爆発力も物凄かったです!
シングルプレイヤー・マサ北宮の底力を見た、GHCナショナル王座戦
杉浦の鈴木軍時代には、GHC挑戦時に「前座野郎」 なんて罵られていた北宮でしたが、 2018年9月のGHC王座戦、今回の裏イッテンヨンと、 メイン所のカードに相応しい、 熱量MAXな試合内容を見せてくれました。
鴻巣の無料興行(2019年9月)や沼津の年内最終興行( 同年12月)でも会場を盛り上げた、両者のタックル合戦が、 後楽園でも変わらず見る事が出来たのは、 めちゃめちゃ嬉しかったです!
特に終盤は、王者の杉浦を負かすのではないか、 と思われる程の激しい攻めで押していった北宮でしたが、 杉浦も3カウントまでは許さず!
最後は、最上級フィニッシャー・ 雪崩式オリンピック予選を出して、執念の王座防衛!
杉浦強すぎましたね…。
しかし、 北宮も着実にシングルプレイヤーとしての格を上げてきた、 という点で、今後がより楽しみになりました!
後楽園が「 世界一陽のあたる場所」と化した、GHCヘビー級王座戦
対するは、2018年7月以来のGHCヘビー挑戦となった潮崎。
清宮の防衛ロードを振り返ってみると、 元タッグパートナーでもあった潮崎と当たるのは必然だったと言い ましょうか。
逆に言うと、主要メンバーと当たってきた清宮相手に、 潮崎がここで獲れないと「誰が取り返すのか」と。
満を持して、このタイミングで切ってきた感のあるこのカード。
結論から言うと、めちゃめちゃ面白かったです!
序盤から潮崎の右腕を破壊しにかかる清宮は怖い王者そのものでし たし、 痛めた右腕がダメなら左腕でも苦境を切り拓いていこうとした潮崎もまた、 勇敢なチャレンジャーでした。
終盤は、苦境に立たされる潮崎に「しおざきー!!」 だけじゃなく「返せ!返せ!!」って叫んでる私がいました。
それ位、手に汗握ったと言いますか。
最後に潮崎のムーンサルトプレスが決まった時は、 もう潮崎戴冠の嬉しさと、「清宮が遂に負けてしまった」 という思いで、何とも言えない感情が込み上げてきましたね…。
試合後、潮崎は万感の思いで、こう叫んだのでした…。
「俺がNOAHだ!!」
「これが、日本一、世界一の闘いです!」
何が日本一か、世界一か、という定義とかは、 人それぞれあるかもしれません…。
でも、間違いなく、この瞬間、世界一の闘いはそこにあった。
私はそれを、強く強く確信したのでした!
まとめ
新日の東京ドームの真裏で開催された、 NOAH後楽園ホール大会初日…。
10.3後楽園で発表された時は、 無謀とも思えた裏イッテンヨンも、終わってみれば超満員札止め!
大会も、約4時間とビッグマッチ級のボリュームながら、 内容で魅せる素晴らしいものになりました。
裏のドームの実況では、DDT出身の飯伏幸太を語るにあたり、「 陽の当たらない団体〜」というフレーズが使われたようですが、 この日の後楽園はギンギンに陽が当たる程の熱量と興奮、 ドラマに溢れていた気がします。
試合後は、 NOAHファンのフォロワー様と思わず抱き合ってましたね(笑)
それ位のものが、この大会には間違いなく詰まっていた。
私はそう感じました!