レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

カメラマンに気遣いを求めるのは間違っているだろうか~カメラマン問題について私が思うこと~

楽しい楽しいプロレス観戦

 

そんな趣味で、不快な思いはしたくない所ですが、色んな問題がありますね。

野次、マナーetc…。

 

その中でも、ちょいちょい各団体で出てきているのが「カメラマンが邪魔で前が見えない」という問題。

 

個人的に色々思うところがあるので、今回はその話に触れていきたいと思います。

 

 

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2018年11月25日のDDT後楽園大会より。このカメラマンは結局このピラミッドが崩れるまで突っ立ってましたとさ…

 

 

 

■良いカメラマンは確かにいる。でも…

 

カメラマン問題って、ぶっちゃけ「カメラマン本人の意識の問題」に起因するんじゃないか、と私は思うんですよね…。

 

サムライTVとかのカメラマンが色々言われたりする事も度々Twitter上で聞いたりするんですけど、昨年春に仙台で大日本プロレスを観戦しに行った時のサムライのカメラマンは、最前列の端にいた私から見ても、視界の邪魔には全くなってなかったんですよね。

 

 

 

 

以前、カメラマン問題について私がツイートした際、ボクシングのカメラマンさんから反応をいただきまして(現在そのツイートは消滅)、「自分自身身体が大きいので、後ろのお客さんの邪魔にならないよう心掛けてます」なんておっしゃってたりしたんですよね。

 

 

 

NOAHとかDDTでカメラマンをされている宮木カメラマンの気遣いも、本当に素晴らしいです。

 

 

 

 

ただ、現地にいると、カメラマンのせいで全然見えない、なんて事もある訳でして…。

 

私自身、昨年11月に、DDT後楽園大会を特別リングサイド(南側A列中央)で見てたんですけど、こんなカメラマンがいたんですよね…。

 

みんながケツを向けて組体操をやってるこのシーン…

 

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このカメラマン、組体操が終わるまで、ずっとこの体勢のまま動きませんでした…。

 

Shit!

 

よくDDTグループだと、カメラマンがよく批判されていて、以前にもそういった不満が出てたりしました。

 

大社長も対応に乗り出してくれてる旨をTwitterで話していましたが、改善がなされないってことは、これ、Abemaがアレなんですかね?

 

それとも、明確な対応に乗り出さないDDTがアレなんですかね?(多分どっちも、なんだろうなあ)

 

 

 

 

 

■最前列"だからこそ"のプレミアム感が無くなる恐れ

 

個人的に、カメラマン問題って、値段もグレードも高い座席特有のプレミアム感が無くなりかねない、由々しき問題の一つだと思うんですよね。

 

高いグレードの座席って、値段が高い分、当然ながら選手や試合観戦の距離が近くなりますし、何より場合によっては場外乱闘が間近で見られたり、選手のファンサービス(ハイタッチetc)を受けられる可能性も高まる、という利点もあります。

 

その、決して安いとは言えないチケット代(約6000円~)を払って試合を観戦しに来たのに、カメラマンのケツばっかりしか見れなかった、なんて、目も当てられない訳ですよ。

 

そうした不満が積み重なって、現地観戦を遠ざけたり、「高い金払っても割に合わない」と判断されて高いグレードの座席を敬遠されたり、という事が起きたなら、それは団体側にとっても損失じゃないか、と私は考えたりしちゃうんです…。

 

 

 

■「客とカメラマン同士の直接的トラブル」になるのが一番恐い

個人的に、観戦しているお客さんが、カメラマンが邪魔で、ツイッターとかで不満を口にしてる段階なら、まだまだ救いはあると思うんです。

 

ただ、恐ろしい事に、(ほんの少数だと思いますが)「邪魔だったらカメラマンを蹴って排除すればいい」って考えてるような、所謂「口よりも手が出る」人もガチでいたりするんですよね…。

 

数年前にWAVEの会場で、山下りながこんなツイートをしてお客さんに呼びかけていた事があります。

 

 

 

 

 

私自身も、そういう恐ろしさの一端を感じる出来事がありました。

2年程前、某会場のエレベーターで客同士の小競り合い(足踏んだとか踏まないとか)があったので、私がそれを止めに入った事があるんです。

 

その時に、そのお客さんの一人から「兄ちゃん、度胸あるね」なんて事を褒めて頂いて、少し立ち話をする機会があったんですけど、その中でこんな話があったんです。

 

「この前、前にいた○○(テレビ局)のカメラマンが邪魔だったから、蹴ってやったよ!(笑)」

 

その人が極端に「武闘派」系な方だった、というのが大きいのかも知れないですが、まあ、その話聞いたらフツーに引きますよね(苦笑)。

 

ハッキリ言って、(当たり前ですが)暴力は絶対にダメです。

 

でも、団体側がカメラマン問題について対応してないと、いずれはカメラマンと客の間で、こうしたトラブルが起きてしまうんじゃないか、という恐れも個人的には感じている訳でして…。

 

そうなる前に、キチンと対応して、団体やカメラマンサイドが、お客さんにとって極力ストレスフリーな観戦環境を整えていかなくてはいけないのではないでしょうか?

 

YMZに見る「邪魔だったら遠慮なく言ってほしい」精神

個人的に、プロレス観戦のカメラマンが邪魔という問題になると、YMZの対応を挙げずにはいられません。

 

先日、元旦にYMZ主催の「初日の出プロレス」を観戦したんですけど、その前説の最後で、吉野恵悟レフェリーと、カメラマン等を務めるマサキ氏の間で、こんなやり取りが交わされていました。

 

吉野「(マサキ氏に)あと、何か説明しておく事ってありますか?」

 

マサキ「もし、試合中に(僕達)カメラマンが邪魔だったら、遠慮なく言ってください!」

 

実際、試合中にも、こうした気遣いの精神が形として出ていました。

 

当日の会場(新木場1stRING)では、リングサイドにはカメラマン1人、映像カメラマン2人、という体制だったんですけど、3人とも身体をギリギリまで低くした体制で、一貫して撮影していたんですよね。

 

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カメラマンならそういうのは当たり前じゃん、と思われるかも知れないですけど、その当たり前が実行できているケースが少ないから、尚更こういう真摯な対応が目立つと思うんですよね。

 

昨年、マサキ氏からTwitter上でそういうお話についてお聞きする機会がありました。

 

 

 

 

 

 

 

「自分の撮影した画像は他のメディアに提供している」など、団体が小規模ゆえに出来る事だとは思いますが、それでも、YMZの観客第一に考えてくれるスタッフの方の努力は、もっともっとメディアの方に広まっていいんじゃないか、と私は思います。

 

■まとめ

メディアのカメラマンの皆様の存在は、プロレスを雑誌や記事などで広める上で、とてもとても欠かせない存在ではあると思います。

 

ただ、そうしたカメラマンの存在で、現地観戦のお客さんが泣きを見るような事はあってはいけないとも、私は思います。

 

そのためにも、こうしたカメラマン問題で泣きを見るお客さんが、一人でも減る取り組みが、団体などからなされることを、心より願うばかりです。