レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

レンブラントのプロレス場放浪記 第5回〜疾走〜

2021.5.9に、埼玉県にある『SKIPシティ』で、アイスリボンを観戦してきました。

 

緊急事態宣言の発令を受け、東京都内は軒並み興行が無観客&延期&中止という状況の中、それでも、埼玉までプロレスを観戦しに行ったのには理由がありました。

 

それは、先日、Yahoo!ニュースに掲載された記事…。

 

news.yahoo.co.jp

 

2018年大晦日のデビューから、僅か1年8ヶ月で団体の頂点に登り詰めた鈴季すず。

今年1月にシングル王座を陥落した直後、本人の要望で実現したハードコア7番勝負。

 

この内容に対し、ニュースのコメント欄には批判的な意見が…

 

「ファンが引くだけ」

 

「自己満足」

 

試合後、両選手からも、このようなツイートがなされた程…。

 

 

 

この反応を目にして、逆に『ハードコア7番勝負』が気になり出した私は、「彼女の試合を是非見なければ」と思い、観戦を決意!

(プラス、昨年末からアイスリボンを観戦できていなかった、という事もありますが…)

 

 

 

4月末にチケット予約した段階では、今大会で7番勝負が組まれるかは不明だったものの、その後、『鈴季すずvs木高イサミ』のハードコアマッチが決定!

 

大会当日、私は胸を躍らせながら、川口へと向かったのでした…。

 

今回は、『ハードコア7番勝負第5戦』も行われた、アイスリボンSKIPシティ大会の観戦記になります。

 

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まだ未来は空っぽのままで
新しい予感に泣きそうだぜ
くだらないのはおまえの方だろ
わからないのかい疾走の理由が

『疾走』 - GRAPEVINE

https://www.uta-net.com/song/79585/

 

youtu.be

 

 

 

 

会場概要

今大会の会場である『SKIPシティ』は、JRの川口駅西川口駅から、バスで10分前後の距離に位置。

 

西川口駅からバスで行くと、10分経たずに最寄のバス停まで到着。

バス停から3分前後歩いて、ようやく会場に到着!

 

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ただ、興行が開催される土・日・祝日ですと、会場までのバスが1時間に1〜2本ペースと少なめなので、注意が必要か。

奥の手でタクシーという手段もありますが…(以前使った時は、大体1000円位でした)。

 

駅から遠目な立地ながら、敷地内には飲食店やコンビニ(大学の購買に近い雰囲気)も揃う充実度合い。

 

いざ、開場!

 

会場内は比較的新しい作りで、ひな壇こそ無いものの、写真を撮るのに特段難儀はしない印象。

 

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現在ですと、アイスリボンが定期的に興行を開催している印象が強いですが、過去にはDDTプロレスリング、プロレスリングNOAHなども使用経験あり。

 

良い会場ではあるのですが、一つだけ難点が…。

 

通信環境が良くない!

 

入口近くの座席でも、ドアを閉められると、この通り…。

 (通信サービスはありません…!!)

 

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会場内にミノフスキー粒子が散布されているのではないか、と疑ってしまう程に、実況ツイート泣かせな会場(泣)

 

 

この日も、換気の為、試合の合間にドアが開いているタイミングを利用して、必死こいてツイートしてました(笑)。

 

これは私だけなのかと思いきや、大会を生配信する裏方さん達も苦戦しているようで…。

私の席の近くから漏れ聞こえた、ネット生配信の実況・解説によると、会場の回線が不調だった為、団体が保有するモバイルWi-Fiを使用して、今大会を配信していたとのこと。

 

一番の敵は、通信環境なのかもしれませんね…(泣)

 

大会概要

この日は全6試合がラインナップ。

タイトルマッチは無いものの、

 

●5.16仙台大会のICE×∞王座戦・『藤本つかさvs宮城もち』の前哨戦4WAY

 

●『鈴季すず・決意のハードコア七番勝負』第5戦

 

●Fantast ICE王座次期挑戦者決定戦・『藤田あかねvs雪妃真矢

 

など、注目カードが並んでいました。

https://iceribbon.com/event_detail.php?id=2792

 

個人的に、アイスリボンSKIPシティ大会は毎回完売しているイメージが強いのですけれど、この日も当然の如く、全席完売!

私自身、生観戦した数は少ないものの、アイスリボンラジアントホールSKIPシティは基本的にハズさない、安定感と信頼の高さ勝手ながら抱いております。

 

オープニング6人タッグマッチでは、所属外選手中心のユニット・『REBEL&ENEMY』が早くも登場!

 

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対角には、石川奈青、バニー及川、アクトレスガールズの青野未来という若手陣営。

 

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この試合、ラム会長のロープワークがめちゃめちゃ早くなっている事実に震えました…(速すぎて写真撮れず…)。

 

対角に立つ青野未来は、もっと評価されて良い選手。

蹴りが良いんですよね!

将来的にはアクトレスガールズを背負う存在になりそう。

 

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試合は、『REBEL&ENEMY』が穴一つない連携プレーで石川奈青から勝利!

 

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第2試合では、6.27後楽園ホール大会で引退を発表した松屋うのが、引退ロード初戦で世羅りさと激突!

 

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試合していても、互いの仲の良さが伝わる内容。

 

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ただ、エルボー合戦の最中、世羅が「(うのの事は)そんなに好きじゃない」と言ったのは酷すぎた気も(笑)。

 

 

試合は世羅が勝利!

 

第3試合は、『星ハム子&星いぶき&春輝つくしvsテクラ&チェリー&松本浩代』による、アイスvs外敵軍の一戦に。

 

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5.16仙台大会で、柊くるみ&松本浩代の持つタッグベルト挑戦を控える星親子。

 

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先発は松本の指名で、星いぶき

 

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この日の星いぶきは、逆水平チョップを軸に攻めるシーンが多かった印象。

元々、金が取れるレベルのエルボーを持っている選手ではありましたが、チョップも素晴らしい!

 

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体格が特別大きい訳では無いものの、若くして将来性を感じさせる打撃技。

個人的には、もっと評価&注目されてほしい選手の一人です。

 

外敵部隊の攻めに苦戦を強いられたアイス勢でしたが、最後は星親子による、いぶロール⇒ハムロールのコンボで、テクラから勝利!

 

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第4試合では、ICE×∞王座前哨戦も兼ねた、『藤本つかさvs宮城もちvs本間多恵vsトトロさつき』の4WAYマッチが実現。

 

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この面子で4WAYを組んでしまう所が、まず豪華!

 

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誰が3カウントを奪うのか、誰が敗れるのかも分からない混戦模様…。

 

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この均衡を破ったのは、宮城もち

 

5.16仙台大会で、現王者の藤本に挑戦を控えている宮城が、藤本との一騎打ちを制し、メタボリックサンドで3カウント奪取!

 

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(前哨戦あるあるとはいえ、)藤本が取られる展開は一番予想出来なかった…。

 

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『鈴季すずvs木高イサミ

 私が今大会を観戦するキッカケとなった、『鈴季すずハードコア7番勝負』。

その第5戦が、今大会のセミファイナルで実現!

 

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相手は、プロレスリングBASARAの大将・木高イサミ

 

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すずは、デビュー初期のトレードマークだった自転車を漕ぎ、イサミも、2本のベルトを携えて、それぞれ入場。(※)

※BJW Jrヘビー級王座、IRON FIST TAG王座

 

 

 

握手無しでスタートした試合、先に仕掛けたのは鈴季すず!

 

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ただ、その後は、イサミがパイプ椅子を駆使した攻めで、一気に形勢は逆転…。

 

パイプ椅子を、リング内にいるすずに向けて投げたり、

 

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すずの身動きを取れなくした上で、すずの自作凶器である『フォークボール(※仮称)』をセット⇒顔面に向けて躊躇なく蹴飛ばしたり、

 

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相手の動きを椅子で封じた上での、非情な攻撃の数々!

 

しかし、この攻めをイサミが持ってきた時点で、私はこう思ったんですよね。

「一人の相手として認めていなければ、ここまで出来ない」と。

 

vs竹田戦で色々な意見は聞かれましたが、双方相手を認めていなければ、受ける側も攻める側も躊躇なく行けないでしょうし、実際、イサミの攻めは男子選手に対するそれと全く一緒でしたもの。

(寧ろ、ボールキックなんかは男子以上だったかも…)

 

自転車をリング内に持ち込んで、すずを轢こうとする無茶苦茶さもヤバかったです(笑)。

 

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脚攻めを挟みながら、序盤から流れを渡さないイサミに苦戦を強いられるすずでしたが、中盤以降、場外でイサミを自転車で轢くなど、反撃開始!

 

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イサミの得意とするギガラダー上の攻防も征して、雪崩式ブレーンバスター!

 

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畳み掛けるような攻撃から、フィニッシュのジャーマンスープレックスを狙うすず!

 

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しかし、イサミにジャーマンを阻止された刹那、一瞬の隙を突くようにして、イサミが変型サムソンクラッチ

 

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これで3カウント!

 

試合後、納得のいかないすずに向けて、イサミがこのマイク。

 

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ただ、悔しさを露にする彼女を見て、イサミが「お前のジャーマンは男子に匹敵するよ」、「あれ喰らっていたら負けていたかも知れないから」と評する場面も。

 

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内容は、イサミが何枚も上の試合。

でも、前述の記事で、彼女達に向けられていた否定的な感情なんて、試合を見た後の私の中には全くありませんでした。

 

丸腰で、若い今だからこそ出来る事がある。

そして、彼女はその覚悟を、10代にして全身に背負っている。

これは本当に凄い事ですよ。

 

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率直に言うと、私は、彼女がこれから歩む道を追ってみたくなりました!

鈴季すず、半端ないって!

 

『藤田あかねvs雪妃真矢

この日のメインイベントは、『藤田あかねvs雪妃真矢』のシングルマッチ

 

2020年に新設され、初代王者の世羅りさが現時点で9度の防衛に成功しているFantast ICE王座。

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

メインは、その次期挑戦者決定戦となりました。

 

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セミのハードコアマッチで既に大満足だった私ですが、メインもメインで凄かった!

セミの内容を超えるの、中々大変そうだ…」という私の勝手な見立てを、見事に打ち砕く内容でしたから!

 

両選手とも、新コスチュームで臨んだという一戦は、雪妃が藤田の左腕攻めで主導権を握る展開に…。

 

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「テーピングが丸見えだよ!」と、時折笑みも見せながら攻めていく雪妃、こわい!

 

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現時点で世羅に挑戦した事が無い&世羅のパートナー&実績十分な点から、試合前は雪妃勝利と見ていた私。

試合前半は、雪妃の穴の無さが際立っていた印象でした。

 

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まさに、盤石の試合運び!

 

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雪妃に押され気味な藤田でしたが、後半から、徐々に攻撃の機会が増えていきます。

 

個人的に、ここで試合の明暗を分けたと感じているターニングポイントがあります。

それは、『藤田のヘッドバット』。

 

エルボー合戦の最中、藤田が雪妃に見舞ったヘッドバット

 

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会場内に響いた鈍く重い音は、声を出せない観客席が思わずどよめいた程…。

 

この強烈なヘッドバットを複数発貰った事で、動きが止まった雪妃…。

 

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このチャンスを逃さんとばかりに、藤田が『みかんでポン』!

 

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そこから更に、雪妃を担いで、アメリカンオレンジドライバー!!!

 

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このフルコースを雪妃も返すことが出来ず、3カウント!

 

藤田にとって、シングルでは実に約6年ぶりという、雪妃戦での勝利。

ただ、その年数を感じさせない程、藤田に強さを感じた試合内容でした!

あれやられたら誰も返せない…。

 

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見事、Fantast ICE王者・世羅への挑戦権を掴み取った藤田。

2020年8月の上野大会、同年大晦日後楽園ホール大会と、世羅の持つ同王座に挑戦してきた藤田にとって、今回が3度目の挑戦に。

 

舞台は5.22坂出大会に決定。

3度目の正直、なるか…!?

 

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メイン終了後、藤田から「(大会を)締めるって気持ちいいですね!」というマイクも。

これには思わずグッとくるものが…(泣)。

 

 

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まとめ

全6試合、満足度の高さを感じた、今回のアイスリボンSKIPシティ大会。

試合内容も安定していて、完売御礼も納得の満足度でした!

 

 

私自身、以前に『藤本つかさvsラム会長』(2019年6月)のシングルマッチを観戦したり、(他団体ですが)DDTの『T2ひ〜vs大家帝国』を観戦したりと、SKIPシティは、記憶に今でも刻まれる好勝負が生まれた地、という印象があります。

そして、今回も、私の記憶に刻まれる試合が見れました!

 

唯一不安定なのは、会場の通信環境だけ!

ただ、その点も含め、忘れられない会場だったりします(笑)。

 

また行きたい!

 

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