レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

「咲き並んで 幾百の華」~9.21BASARA後楽園大会観戦記~

9.21、プロレスリングBASARA後楽園ホール大会を観戦しに行ってきました!

 

この日は塚本拓海のデビュー9周年記念試合、新宿ゴールデン街の酒場「シエロ」presentsマッチ、「木高イサミvs竹田誠志」によるハードコアケージマッチ、ユニオンMAX王座戦など、見所盛り沢山な大会になりました!

 

そんな中、この日のメインに組まれたのは、ユニオン MAX選手権試合「谷嵜なおきvs中津良太」

個人的に、今年7~8月に行われたダブプロレスとの対抗戦が「甲子園」という位置づけなら、5月に行われた「イサミvs谷嵜」のダブルタイトルマッチは「センバツ高校野球」であると思っています

 

そして、今回の「谷嵜vs中津」のタイトル戦はダブとの対抗戦である「甲子園」で決着がつかなかった両団体の延長戦…

つまり、「甲子園の決勝再試合」のような位置づけにあるのではないか、と!

 

今回は、そんな大会の観戦記を綴っていきたいと思います!

 

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■第1試合 SAGAT、久保佑允vs政岡純、原学

序盤からSAGATと久保の「魁!鋼鉄家族」の面々が試合を支配する流れになるも、最後は原がSAGATを関節技で捕まえると、最後はキッチリギブアップを奪って見事勝利!

 

久保とSAGATのタッグ、中々に連携が良かっただけに、これは痛い敗戦…

 

 

 

政岡純、私自身映像も含め、初めて見た選手なんですけど、男性の私が見ていてもカッコ良さと色気みたいなものを感じました!

関西の団体・プロレスリング紫焔に所属している選手だそうですが、スケジュール合いそうなら関東の大会にも是非参戦してほしいなあ、と思いました

 

■第2試合 瀧澤晃頼、中野貴人、下村大樹vsベストストレッチマンV3、ベストストレッチマンアマゾン、ストレッチマンマン

 

BASARAの新鋭である中野、下村に、ASUKA PROJECTの瀧澤を加えた若手3選手が、ベストストレッチ軍に挑んだ一戦

 

途中で恒例のストレッチも交えつつ、最後は連携の差でベストストレッチ軍が勝利

フォールに入った時のこのポーズ、ガンダムの新作のポーズとまんま一緒なんですけど、これ、サ○ライズに怒られそうだなあ(笑)

 

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そして、この両チーム、それぞれ連携や実績に磨きがかかれば、極端な話、6人タッグ王座挑戦も面白そうな気がするんですよね(笑)

それくらい写真映えしてた気がします!

 

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■第3試合 吉野達彦、橋本和樹vs杉浦透、塚本拓海

塚本拓海のデビュー9周年記念試合!

個人的に見所満点な試合だったと感じました

 

全員同期な中で行われた試合なんですけど、吉野や和樹、杉浦が各々の個性を発揮しつつ場の流れを持って行くなど、主役の塚本に負けない位楽しんでた印象がありました

塚本も、そんな3人と絡む機会が今だと中々少ない気もするので、カード的にも凄く新鮮でしたね

 

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試合は塚本が吉野から貫禄の勝利!

 

叶うなら、これがセミでも良かった気はしますが、後述する金網の撤収も考えると、第3試合という順番しかなかったのかなあ、と思いました

 

■第4試合 トランザムリュウジ、トランザム★タナカ、FUMAvs阿部史典、関根龍一、ドン・フジイ

新宿ゴールデン街のプロレス酒場「シエロ」presentsマッチと銘打たれた試合

 

阿部、関根、ドン・フジイの並びを見ると、個人的に何か感慨深いものがありましたね(笑)

 

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試合はタナカとフジイ親方の先発でスタート

一発目の顔合わせから刺激的でした!

 

フジイ親方、トランザムファミリーから「ヤクザ」と言われてたり、トランザムリュウジがバルコニーにいた外国人の観客から「Sexy Boy!」と言われてたのが印象的でした(笑)

 

試合は関根がFUMAからコンバイン(抱え込み式逆エビ固め)でギブアップ勝利!

 

試合後は勝者チームに酒が贈られる感動の光景!

 

フジイ親方、初参戦でしたが、今後もこの繋がりで是非参戦してほしいと感じた次第です!

 

■第5試合 木高イサミvs竹田誠志

大日本プロレス、FREEDOMSのデスマッチタイトル二冠王者・竹田誠志と、BASARAの大将・木高イサミによるシングルマッチ

 

今年6月に大日本でデスマッチヘビー王座戦を行った両者ですが、今回は金網内でのハードコアマッチでした

「デスマッチだと(大日、FREEDOMSに次ぐ)三番煎じ、四番煎じになっちゃう」「『BASARA=ハードコア』というイメージを定着させたい」と煽りVで語ったイサミ

 

試合は約12分と短い時間でしたが、後楽園ホールに設営された金網で行われる両者の試合は、イサミの言う『BASARA=ハードコア』という印象を与えるには十分なインパクトを残した気がします

 

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というのも、ハードコアマッチだと見慣れている一斗缶や椅子などの凶器攻撃も、金網の中で展開されると、まるで映画のストリートファイトを見ているかのような錯覚に襲われたんですよね

(映像でしかチェックしてませんが)今年8月のFREEDOMSで行われた「竹田vs葛西」のノーキャンバスマッチの時とはまた違った衝撃を受けました

 

正直言うと、もっと長い時間見たかった試合でしたけど、金網の設営等々にかかる時間を考えると、致し方なかったのかなあ、という気はします

だからこそ、叶うなら、次はメインでケージマッチが見たい!

 

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■芸術的だった金網の設営~撤収

この日の金網戦、内容も去ることながら、設営~撤収までの流れも見応えありました

 

橋本和樹とリングアナ等でお馴染みのパンチ田原の両名が中心となって、休憩時間中に金網の設営を行ってたんですけど、設営~撤収までがスムーズすぎて震えました(笑)

 

ケージマッチ終了後はすぐさま選手総出で金網の撤収が行われたのですが、次の試合に支障がないくらいスムーズに終了!

客席からは拍手が起こっていたのも納得でした

もう、芸術的だったとしか言いようが無かったくらいです

 

 

 

 

 

セミファイナル 日高郁人藤田ミノルvsトランザム★ヒロシvs西村修

 

金網戦が行われた直後のセミファイナルは、「相方タッグvsヨガタッグ」な一戦に

大会前、トランザム★ヒロシは「勝ったら(日高のお店である)ホカクドウをヨガスタジオにする」と宣言していたものの、試合はヒロシが藤田に一瞬の隙を突かれ敗戦…

 

しかし、当の店主・日高は、深い瞑想に入っており、試合終盤は全く動かず(笑)

 

その姿を見て、ホカクドウ・ヨガスタジオ化への道はそう遠くない話だと感じた次第です(笑)

 

 

 

■メインイベント 谷嵜なおきvs中津良太

ユニオンMAX王座戦

 

5.3BASARA後楽園大会のメインにおいて、ダブプロレス谷嵜なおきの下に流出してしまったBASARAの至宝・ユニオンMAX王座

 

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そのベルトに、16選手によるシングルトーナメント・「頂天」を制した中津良太が挑戦する構図となりました

 

ここで中津が戴冠すれば、自身初のシングル王座獲得だけではなく、団体内のトップに躍り出るチャンスでもある、まさに絶好のシチュエーション!

 

しかし、試合は序盤からキャリア・実績共に優る谷嵜が攻めまくる展開に

結局、試合終盤まで流れを握る事が多かった谷嵜、本当に本当に強かったです

中津も反撃する時間帯はありましたが…

 

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それでも、最後にリング上でベルトを持っていたのは中津でした

 

この勝敗を分けたターニングポイントはどこにあったのか…?

個人的に、「谷嵜の必勝パターンを耐え抜いた」ことが一番大きかったんじゃないかと考えています

 

終盤、谷嵜が怒涛の攻めで「リバースインプラントインプラント⇒リビドー」とフィニッシャー級の技で立て続けにカウント3を狙って行ったんですけど、中津は全部肩を上げたんですよね

これらの技を被弾して負けなかったのは本当に凄かった!

 

これ以降、中津の反撃が一気に始まった、という印象でした

谷嵜も中津の必殺技・Vスライダーを一度は返しましたが、2発目のVスライダーは返せず3カウント

 

中津良太、シングル王座初戴冠の瞬間でした!

 

 

中津もDNA所属時代からユニオンプロレスに上がっていましたが、BASARA移籍後に掴んだ念願のシングル王座がユニオンMAX王座だった、というのは、見ていて本当に感動しましたね…

 

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■イサミ欠場は痛い…。しかし、ピンチはチャンス!

「(「BASARA=イサミ」というイメージに対し)ずっとイサミイサミ言っててつまんないから」

 

「そこで先陣切って行けるのは俺しかいないから」

 

メイン前の煽りVTRで中津が語っていた言葉です

 

2016年1月のBASARA旗揚げ時から、同年12月のユニオンMAX新王者決定戦での勝利、2017年にトランザムリュウイチの下に流出したユニオンMAX王座の奪還、谷嵜なおきとの刺激的なダブルタイトルマッチ…

 

これらの出来事の中心には、全てイサミの存在がありました

 

しかし、今大会で中津が、イサミからベルトを奪取した谷嵜に勝った事は、「BASARA=イサミ」というイメージが未だ強い団体にとって、一つの大きな転機になりうる出来事のように感じました

勿論、これはあくまでもキッカケの一つ、ということも感じていますが…

 

また、今大会で、イサミが試合中に顎を骨折し、長期欠場することがアナウンスされました

団体にとって非常に大きな痛手ではありますが、逆に言えば、この間、他の選手が目立った活躍をしていけば、飛躍していく可能性も高い訳で、そういう点ではチャンスではないか、と私は考えています

 

■今こそ「もっと自由にやろうぜ」

今大会後、イサミがユニットとして立ち上げた「戦闘民族」が早速アクションを起こしてきました

 

下村大樹のユニオンMAX王座挑戦…

 

 

そして、9.29ガンバレ★プロレス板橋大会で起きた、関根の来場と、BASARAvsガンプロの対抗戦勃発…

 

 

下村はBASARAに移籍したばかりですが、ある種DNAやDDT本隊にいた中で感じた悔しさをバネに奮起しようとする姿がTwitterの文章から強く感じました

 

 

 

そして関根も、タッグトーナメントを制した中津とのタッグ「騎馬隊」を発展的解散⇒「戦闘民族」入りして起こした今回のアクション…

期待せずにはいられません!

 

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以前、団体の旗揚げ大会のメイン後に、イサミはこう叫びました

 

「もっと自由にやろうぜ。自由を探そう。オレたちが世界で一番の傾奇者(※)になるぞ。世界中に行くぞ!」

※派手な格好をして体制に反逆する人のこと

 

sports.yahoo.co.jp

 

中津が王者になり、イサミが欠場している今こそ、この姿勢が改めて重要なのではないかと私は考えています

 

実際、今大会はハードコアあり、笑いあり、涙あり、ヨガあり、激闘あり…、と、一大会で色んな表情を感じられる試合がありましたし、そこで選手がより一層団体内で主張していく姿が見られれば、「BASARA=イサミ」というイメージから抜け出せる日も近くなるのではないでしょうか?

 

とりあえず、またBASARAには行きたい、と思うレンブラントなのでした!