レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

Catch the moment~2018.12.29WAVE後楽園大会観戦記 後編~

2018年12月29日の夜に、プロレスリングWAVE後楽園ホール大会を観戦してきました。

 

この日は、GAMI社長による現体制のラストにして、WAVEの主力選手である大畠美咲の引退興行という、一つの節目になる大会でした。

 

前編では、4大シングルマッチを中心に観戦した感想を書いていきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

今回はシングル&タッグの2大王座戦についての感想を綴っていきたいと思います。

 

大畠の引退試合でもあった「水波綾vs大畠美咲」の試合は、個人的に色々と衝撃的な内容で、個人的に、2018年のベストバウト上位に入る激闘だったと思ってます!

 

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もうAvidRivalも、大畠の試合も見れない悲しみ…。本当に凄い引退試合でした。

 

 

 

■決して"奇跡"ではなかった、『奇跡』のタッグ王座戴冠

 

セミファイナルでは、「桃野美桜(Marvelous)&桜花由美vs宮崎有妃、旧姓・広田さくら」によるWAVE認定タッグ王座戦が行われました。

 

12月の名古屋大会で、「朱崇花&木村花(WRESTLE-1)」という強力タッグチームの挑戦を退け、王座防衛した桃野&桜花組だったものの、この試合で桃野が左膝靭帯断裂の大怪我を負うことに…。

 

 

 

桃野自身、年明けの手術と欠場を発表したものの、所属のMarvelousの大会を欠場してまで、この一戦に臨んできました。

 

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ただ、この試合で王者チームに立ちはだかったのが、旧姓・広田さくらと、宮崎のタッグチーム「奇跡」でした。

 

 

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桃野の負傷箇所である左膝を、宮崎と広田が容赦なく攻め立てる徹底っぷり!

 

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普段のコミカルさを交えつつも、こういう大一番で隠していた懐刀を抜いて来る広田の凄みを感じましたね…。

 

パートナーの宮崎のバイプレーヤーっぷりも光ってました。

個人的に、宮崎って、どんな選手と組んでも良いタッグチームを形成してくる選手だと思ってます!

男子だと日高郁人、女子なら宮崎、みたいな。

 

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広田も終盤、へなーラサンセットもバッチリ決めるなど、タイトルマッチにかける執念が燃えるようなファイトを見せます。

 

 

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そして、どちらが勝つか分からない激闘を制したのは、「奇跡」でした!

 

桜花の攻撃を受けて窮地に陥る広田でしたが、最後はカウンターで出した"ふらふらどーん"で、桜花に全体重を預けると、これが何と3カウント!

 

石黒レフェリーも思わずこの表情(笑)。

 

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試合前は、正直王者チームが優位かなあ、と思っていた私でしたが、まあ、試合を見て考えは一変しました。

以前は度々シングルマッチで死闘(?)を繰り広げていた広田と宮崎でしたが、タッグを組むとこんなにも調和の取れたチームになるのかと、目から鱗が落ちました(笑)。

 

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そして、惜しくも敗れてしまった桜花&桃野の「BOSS to Mommy」でしたが、2017年夏にタッグ結成が発表されてから、ここまで良いチームに成長していくとは思わなかったので、なんか非常に感慨深いものがありました。

 

 

特に桃野に関しては、GAMIが試合後に退場する桃野にかけた言葉と、会場からの大きな拍手が、試合に対する好評価だったように思います。

 

 

 

引退試合の概念を根本から覆した「水波綾vs大畠美咲」

 

この日のメインイベントは、「水波綾vs大畠美咲」によるRegina di WAVE王座戦でした。

 

この大会を最後に現役引退を発表していた大畠が、タッグパートナーである盟友の水波綾と迎えた引退試合

しかし、その前の12.15新木場大会で行われたシングル王座戦で、水波が王者・朱崇花から勝利したため、急遽「引退試合にしてタイトルマッチ」という展開に!

 

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水波が勝ってベルトを守ってPhase2に突入しても、大畠が勝って王者として引退しても、両方面白い構図の試合だと私は思ったんですけど、まあ、とにかく、この試合が凄かった!

 

一言で表すと「引退試合の概念を根本から覆す」ような、強い衝撃を受けました。

 

通常、引退試合というと、「身体がボロボロ」とか、「動きがちょっと…」とか、「途中で仲間が惜別のトレイン攻撃~」というのを想像してしまいがちですけど、(途中コミカルさはありつつも)9割方はタイトルマッチらしい緊迫の攻防に。

 

 

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何か「この試合が終わったら、本当に引退するんだなあ」と不思議な気持ちになりましたね…。

 

2018年のガッツワールド解散興行で引退したミスター雁之助引退試合を見た時に似た感情を抱いた、と言いましょうか。

 

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互いに関節技を織り交ぜながら緩急で攻めていくところを見ても、両者が非常に上手い選手である事を改めて感じました。

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試合も終盤に入ると、水波と大畠が大技攻勢をしかけていく展開に!

 

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そんな激闘につぐ激闘となった一戦を制したのは、大畠美咲でした!

何度目かに繰り出したスカイブルースープレックスが水波に決まると、これでカウント3!

 

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 執念に執念を重ねるようなファイトで、引退試合にしてシングル王座戴冠という快挙を達成したのでした👏👏👏。

 

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試合後、タッグパートナーであり戦友でもあった水波に感謝の言葉を述べる大畠。

それに対し、声を漏らしながら号泣する水波…。

 

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思えば、試合前から涙を流しているお客さんも少なくなかった気がします。

あんだけ凄い試合して引退しちゃうって、こんなん泣きますわ、本当に。

ずるい、ずるいよ、って言いたくなる位に…。

 

 

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引退試合で一切泣かずに明るく怪我なくリングを降りて、引退するまで全盛期だったという意味でも、大畠の引退試合は、見ていて本当にカッコイイ引退試合だったと私は感じました!👏👏👏👏

 

 

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■Phase2へ続く未来

大畠が花道を去った後、残された所属選手達…。

 

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 4月1日より新社長に就任する桜花が涙ながらに決意表明した後、今後にむけてのVTRが流れて、Phase1 FINALは終了。

 

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 それから年が明けた1月8日に、いくつかのリリースが発表されました。

 

 

pro-w-wave.com

 

ザッとまとめると…

 

・2018年12月31日付で、朱崇花、後藤恵介、石黒淳士レフェリー、2019年3月31日付で山下りなが退団

・長期欠場中だった下野佐和子が、2019年4月をもって引退

・活動休止中だった大阪女子プロレスが2019年4月をもって解散

・ZABUN専属フリーだった宮崎有妃、野崎渚と、フリー参戦中だった旧姓・広田さくらがWAVE入団

 

また、桜花新社長下で行われる3つのポイントも同時に発表されましたが、これは公式のリンクを見ていただくのが分かりやすいのかなあ、と思います。

 

個人的に、WAVEの新体制を担う存在として注目していた山下や朱崇花らの退団はショックが大きかったです…。

ポジティブな要素を上げるとしたなら、宮崎と野崎、広田が正式所属になった事でしょうか?

 

大畠引退セレモニーで撮影したこの写真が、今見ると本当に泣けてくる…😭😭😭😭

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私が見はじめたここ3年程で、山縣優夏すみれ春日萌花フェアリー日本橋など、退団する選手も多かったWAVEでしたが、新体制では恒例のシングルリーグ戦「CATCH THE WAVE」の開催もすでに決まっていますし、今後どうなるか、一ファンとして注目していきたいところです。

 

個人的に、フリー選手を今後上げない、ってところとかには、色々と思う部分もあるんですけどね…

 

まあ、新体制を見てみないと判断は出来ないので、4月以降のWAVEの大会を生で見て、判断しなければなあ、とも思ってます。