レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

世界はそれを「最高」と呼ぶんだぜ~2019.4.25全日本プロレス後楽園ホール観戦記~

4.25に、全日本プロレス後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
毎年恒例となっている「春の祭典チャンピオンカーニバルも、いよいよAブロックの最終公式戦!
 
 
ブロック1位の選手が優勝決定戦進出となる熾烈なリーグ戦は、終戦まで混戦にもつれました。
 
今回は、そんなAブロックの公式戦最終戦の観戦記になります。
 
僕は全日を語るときに、どうしても「最高」という言葉を使ってしまう訳ですよ!
 

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青柳優馬vs崔領二

崔領二のリングコールが終わった直後、青柳の奇襲でスタートした試合。
 

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崔にガウンを脱がせる間も与えないまま、一気呵成に攻めていく青柳でしたが、中盤崔が息を吹き返すと、得意の蹴りで盛り返す展開に…。
 

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崔の蹴りって、生で聞くと、その破裂音に見ている側が仰け反りそうになるんですよね…。
個人的に、中嶋勝彦プロレスリング・ノア)と崔の蹴りは、チケット代の元を取れると思ってます。
それくらい、エグいしヤバい!
 

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コーナートップからの雪崩式ブレーンバスターも飛び出すなど、崔の勢いに押される青柳…
 

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しかし、終盤に入ると、怒涛の丸め込み技で流れを引き寄せた青柳!

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最後は青柳が、変型の複合関節技「エンドゲーム」で崔からタップアウト勝利!
 

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今回、ヘビー級の猛者が集うチャンピオンカーニバルに初参戦した青柳でしたが、今までのフィニッシャーであったロックスターバスターだけでなく相手から確実にギブアップを奪える技を習得したのは非常に大きかった気がします。
 

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反面、攻めの部分で一つ気になった点も。
崔が倒れている場面で、青柳の攻撃の手が、試合中2度程止まっていたのが気になったんですよね…。
そこで、自ら手繰り寄せた流れを殺していたようにも感じたので。
 
ただ、この点が改善されれば、青柳はもっともっと良くなるはず!
今後のシングル戦線への期待を感じさせる試合でした!
 

ディラン・ジェイムスvs青木篤志

Jrヘビー級ながら、急遽参戦したチャンピオンカーニバルで、ヘビー級の選手から既に3勝を上げている青木篤志

 

終戦の相手は、優勝決定戦進出がかかっているディラン・ジェイムス!

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写真でも分かるように、青木とディランにはかなりの体格差が…。
 
チョップ一発で青木を薙ぎ倒してしまう、超大型選手のディランに対し、青木は頭脳プレーで対抗!
 

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ディランのブラインドを突くように、場外エスケープ
リング下に避難

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反対側に出て、ディランにスクールボーイ

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という攻めも見せていました。
 
 
終盤に入ると、青木が、ディランに休む間も与えない程、丸め込み技の連続で攻めたてるも、カウントは2止まり。

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今度はディランが青木を捕らえ、チョークスラムを決めにかかりますが、それを寸前で耐えた青木がカウンターの丸め込み(キドクラッチ)で切り返すと、これがガッチリ決まって3カウント!

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そういえば、昨年のチャンピオンカーニバル開幕戦(ディランvs秋山準)でも、これと非常に良く似た切り返しで、ディランが秋山に敗れた事を思い出しました…。
 
前述の通り、Jrヘビー級ながら急遽参戦となった青木でしたが、終わってみれば公式戦4勝4敗と大健闘!
 

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今回のチャンピオンカーニバルでの青木の試合を見ていて感じたんですけど、「Jrヘビー級における『対ヘビー級』」という点で、一つの可能性を提示していたような気がするんですよね。
 
そういう点においても、青木は今年のチャンカー裏MVPの一人だと、私は思っております!
 

■ゼウスvs石川修司

終戦前の段階で、トップタイの勝ち点8を稼ぐゼウスと、勝ち点7で後を追う石川修司
チャンピオンカーニバル終戦で、昨年8月に30分を超える熱戦を展開した三冠王座戦以来、両者の直接対決が実現!
 

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序盤は、ゼウスが石川に胴締めスリーパーを繰り出すなど、個人的に新鮮に感じる場面も。
ゼウス、パワーで押すだけでなく、こういう技も出来るって、意外であり、器用だなあ、と。
 

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そして、この二人がぶつかり合う様は圧巻!
 

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石川が必殺のスプラッシュマウンテンを決めるも、カウント2で返すゼウス。
 

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個人的に、この前後から、試合のスイッチが一気に入った感がありました。
 
その後も互いに、一進一退の白熱した攻防を展開!
 

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ゼウスと石川の意地が交錯した素晴らしい一戦は、石川がジャイアントスラムでゼウスから勝利!
 

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ゼウスも豪快なラリアットでカウント3を狙いに行ってたんですけど、必殺のジャックハマーまで持ち込めなかったのがかなり響いたような気がします。
石川がファイヤーサンダースプラッシュマウンテンを要所で決めていただけに…。
 
それでも、試合内容は「最高」!
この二人のカードは鉄板だと確信した一戦でした…。
 

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宮原健斗vs岡林裕二

セミファイナルまでの結果を受けて、チャンピオンカーニバルのAブロック1位は、メインの「宮原健斗vs岡林裕二」の勝者にほぼほぼ絞られる形に。
 

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奇しくも、昨年のAブロック最終戦「宮原vs火野裕士と酷似したシチュエーション。
「宮原vs火野」の時は、8〜9割攻めまくる火野をシャットダウンジャーマン一発で宮原が逆転していた印象でしたが、今回は結論から言うと、岡林のペースになりつつも、終盤はどちらが勝ってもおかしくない、拮抗した内容になってました。
 

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序盤から圧倒的な強さを見せつけていく岡林!!
 

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苦戦を強いられる宮原…。
 
そんな強敵に対し、宮原は膝を沢山相手にぶち当てる戦法で、中盤以降反撃を見せます。
 

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終盤、岡林のパワーファイトに苦戦する宮原でしたが、怯まず果敢に膝、膝、膝!!
 

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今考えると、岡林に行きそうな流れを断ち切り、反撃のキッカケになったのは、この膝攻撃の連打にあったのではないかと、私は感じました。
 
開幕戦で石川から勝利するなど、負ける要素を微塵も感じさせなかった岡林でしたが、宮原の執念深い連続の膝攻撃で動きが止まります。
 

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その隙を逃さなかった宮原が、抵抗する岡林を振り切る形で、必殺のシャットダウンジャーマン!
これでカウント3!
 

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2年連続で優勝決定戦進出の切符を勝ち取ったのでした。
 
試合後、退場する岡林に、会場中から惜しみない拍手と岡林コール!
そして、宮原とは互いに「ピッサリ」ポーズ!

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外敵という立場にもかかわらず、終始ホームのような状態で応援されていた岡林の凄さを感じた試合でもありました。
 

■まとめ

チャンピオンカーニバルのAブロック1位決定戦となった今大会。
 
Twitterとかでは(ゴールデンウィーク前の平日ということもあってか、)客入りの部分も指摘されてましたが、個人的に、会場と試合の熱量が凄くて、その辺のマイナス部分は見ていてあまり気にならなかったです。
 
寧ろ、「もっとこの熱い試合を広げたい!」というポジティブな気持ちになりました!
 
だから私は、何度でもこう言います。
 
 

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