レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case6:点描のしくみ〜戦闘民族のDDTUPと、「イサミvs高梨」に寄せて〜

11.3に、両国国技館で行われた「DDT ULTIMATE PARTY(以下:DDTUP)」を観戦してきました。

 
この日は、DDTプロレスリングガンバレ☆プロレス東京女子プロレスプロレスリングBASARAの、DDTグループ4ブランドが集い、各団体が管轄するタイトルの防衛戦を行われるなど、グループの集大成を見せる大会に!
 
今年の12月を以って、DDTグループから独立するプロレスリングBASARAにとっては、これがDDTグループとして参戦する最後の両国国技館大会となりました。
 
今回は、11月のDDTUPを「戦闘民族」の試合にフォーカスしていき、その上で、12.28のBASARA後楽園ホール大会で行われる「高梨将弘vs木高イサミ」について書いていきたいと思います!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221628j:plain

 
 

今更振り返る、「戦闘民族」のULTIMATE PARTY

 
今回のDDTUPには、「戦闘民族」のメンバー全員(木高イサミ、関根龍一、藤田ミノル、下村大樹)が本戦に出場。
 
まず先陣を切ったのは、BASARAの大将・木高イサミ
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232517j:plain

 
DDTグループ代表である高木三四郎とのシングルマッチが、両国オープニングマッチで実現!
 
プラケース100箱をリング上に敷き詰めて試合をするという、珍しい形式のハードコアルールで行われたのですが、
霜柱を踏むように、プラケースを踏みながら前進していく2人の姿は、相当動きづらそうでしたね…(笑)。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232602j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232633j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232746j:plain

 
試合は、イサミが勇脚・斬で大社長から勝利!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232813j:plain

 
試合自体は短時間で終わったものの、試合前にギッシリ敷き詰められていたプラケースが、ものの10分足らずであっという間に壊れていた所が、この試合のハイペースさを物語っていたように感じました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232917j:plain

 
続いて登場したのは、下村大樹と藤田ミノル
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233121j:plain

 
佐々木大輔高尾蒼馬の保持する、KO-Dタッグ王座をかけて行われたハードコア4WAYマッチに、「戦闘民族」として出場!
 
試合に勝った1チームに王座が移動するため、挑戦者チームにとっては有利なシチュエーション。
リング内外で4チームが展開する攻防を眺めているだけでも、「誰が主導権を握っているのか」分かりづらいほどの混戦模様に…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233211j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233243j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233349j:plain

 
そんな試合も終盤に差し掛かる中、先に動いたのは王者チームのDAMNATIONでした。
 
高尾が藤田ミノルを毒霧で排除すると、最後は即席で作られたスキャフォールド上で、佐々木が下村からギブアップ勝利!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233432j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233549j:plain



 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221849j:plain

 
試合後、佐々木は下村に何かを語りかけ、高尾はロープに寄りかかった藤田を睨みつけ、去っていったのでした…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233631j:plain

 
「DAMNATION」、「ALL OUT」、「魁!鋼鉄家族」、「戦闘民族」と、各団体のユニットが集結したタイトルマッチにおいて、唯一線になりそうだったのが、この「DAMNATION」と「戦闘民族」の両ユニットでした。
 
BASARAのDDTグループ独立後も、この両ユニットの遭遇は見られたりするのでしょうか…?
というか、見たい!見たすぎる!!
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233708j:plain

 

エモさとヒリヒリさが同居していた「関根龍一vs高梨将弘」

 
「戦闘民族」として参戦する、最初で最後のDDT両国ビッグマッチ…。
メンバーの中で一番最後に登場したのが、関根龍一でした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227222131j:plain



 
今年5月に中津良太からUNION MAX王座を奪取した関根。
木高イサミ、SAGATを退け、迎えた3度目の防衛戦の相手は、DDTの高梨将弘!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227222048j:plain

 
DDTとBASARAの対抗戦という側面もあった一戦でしたが、それ以上に…
 
・後輩の中津にシングルベルト戴冠を越されたりしながらも、ようやくBASARAの頂上に立った関根。
 
 
・(本人は戴冠経験こそあれど、)直近数年で木高イサミ佐々木大輔とのKO-D無差別級王座戦に敗れ、悔しい思いをしている高梨が、両国ビッグマッチでシングルベルトに挑戦。
 
というシチュエーションがただただ熱かった!
 
試合自体も、割と早い段階から関根がレッツコンバイン、高梨がタカタニックと、互いに必殺技を決めに行く、ヒリヒリした一進一退の攻防に…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221958j:plain

 
その一戦を制したのは、高梨でした!
 
必殺のタカタニックが関根に決まると、これで3カウント…!!
これにより、高梨がUNION MAX王座初戴冠を果たしたのでした!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221537j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221503j:plain

 
個人的には、関根が負けたことも悔しいし、高梨が勝ったことも嬉しいという、何とも複雑な心境ではありましたが(笑)、DDT両国・心のベストバウトに挙げたい一戦!
 
そんな試合後、高梨の前に現れたのは、関根のセコンドに就いていた木高イサミでした…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227221628j:plain

 

Playback「高梨将弘vs木高イサミ

 
12.28後楽園ホール大会で決定した、「高梨将弘vs木高イサミ」のUNION MAX王座戦
 
高梨とイサミの関係性に関しては、高梨がBlogで語っていたりするので、ここでは私の思い入れをば…。
 
私が「高梨vsイサミ」の試合を見たのは、過去に2回あります。
 

①2016.1.31 後楽園ホール

 

初めて見たのは、遡ること約4年前…。

プロレスリングBASARA旗揚げ直後の、2016年1月のことでした。
 
当時、BASARAの代表でありながら、DDTのKO-D無差別級王座を保持していたイサミ。
2016.1.3 DDT後楽園大会で、竹下幸之介の挑戦を退けた直後、「この日の6人タッグマッチでHARASHIMAから勝利した」高梨が、鶴見亜門GM(当時)から次期挑戦者として指名されたのでした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227222648j:plain

 
1月末の後楽園大会に挑戦が決定した直後は、我闘雲舞の曲の歌詞にある「担ぎ担がれ負け戦」というフレーズも引用していた高梨…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227231940j:plain

 しかし、いざ試合が始まると、普段の試合では見せないようなジャベを駆使して、イサミを追い込む高梨の姿が、あの日のリング上にありました。
 
終盤、イサミにタカタニックを決めた高梨でしたが、カウントは2.99…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232112j:plain

 
最後は、高梨の全てを受け止めたイサミが勝ち、王座防衛!
結果だけ負け戦だったのかも知れませんが、私の脳裏には今でも強く焼き付いて離れない、素晴らしい一戦でした!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227232253j:plain

 

②2018.7.8 両国KFCホール

2回目は、2018年7月8日に開催された、「高梨将弘自主興行」のメインイベント。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227231422j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227231509j:plain

 
高梨は、前回とはまた異なるジャベを駆使してイサミを攻め立て、超満員札止めとなった両国KFCホールの観客を沸かせる熱戦を展開したのですが、このシングルでもイサミに敗戦…。
 

twitter.com

 
試合後、四方に一礼して、ノーマイクでリングを降りていく高梨の姿を、私は今でも忘れることができません。
良い試合だったという余韻の中に、"悔しさ"が強く客の胸に突き刺さる、そんな印象でした…。

 

 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227231806j:plain



自分で切符を掴んだ男の勝ち戦となるか…!?それとも至宝奪還か…!?

GMの指名から、無差別級に挑戦することになった2016年1月…

 
自身の自主興行で、メインにイサミを呼んだ2018年7月…
 
この直近2回のシングルで、イサミに敗戦している高梨ですが、今回行われるBASARA後楽園での一騎打ちは、過去2戦と明確に異なる部分があると、私は感じています。
 
それは、「イサミが高梨に挑戦する」シチュエーションだということ!
 
高梨がイサミを越えに行く構図だった過去2回に対し、今回は、UNION MAX王座を獲得した直後に、イサミから挑戦表明してくるシチュエーションを高梨から作り出したのです。
 
DDTグループとして最後の後楽園大会で、団体の至宝を奪還できるのか…?
 
それとも、高梨が王者としてイサミ超えを果たすのか…?
 
いざ、尋常に、勝負!!!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20191227233942j:plain