From Noon Till Dawn(後篇)~2021.2.12 プロレスリング・ノア日本武道館大会~
2021.2.12に、プロレスリング・
団体としては約11年ぶりとなる、日本武道館大会!
rembrandt38hentai.hatenablog.com
第1部から盛り上がりを見せた今大会でしたが、後半戦にあたる第2部では、「4大GHC王座戦」を軸に5試合がラインナップ!
今回は、第5試合~メインイベントの観戦記になります。
緊張で吐きそうになりながらプロレスを見たのは、生まれて初めてでした…。
- 第5試合 『小川良成&HAYATAvs日高郁人&鈴木鼓太郎』
- 第6試合 『原田大輔vs吉岡世起』
- 第7試合 『丸藤正道&秋山準vs清宮海斗&稲村愛輝』
- セミファイナル 『拳王vs船木誠勝』
- メインイベント 『潮崎豪vs武藤敬司』
- 第2部・まとめ
第5試合 『小川良成&HAYATAvs日高郁人&鈴木鼓太郎』
冒頭から、小川と鼓太郎のマッチアップが見応え抜群でした!
その後は、日高と鼓太郎が、HAYATAを集中的に狙う構図。
終盤、鼓太郎が小川に必殺のデスサイズを決めるも、HAYATAのカットでカウント2止まり…!
ここで前がかりとなった鼓太郎に、小川が飛びつき式ヘッドシザースの体勢で丸め込むと、これがカウント3!
これぞ「オガワマジック」!
昨年11月に行われた「桃の青春」との一戦もそうでしたが、客だけでなく敵すらも欺く、絶妙な隙を突いた勝利…。
最早、芸術の域!!
「桃の青春」、仁王&覇王、鼓太郎らを退けた『STINGER』の強さたるや!
勝てるチームはいるのだろうか…。
第6試合 『原田大輔vs吉岡世起』
1.31後楽園ホール大会の前哨戦では、双方非常に良かった事もあって、 期待値高めで見ていましたが、本番では、 その期待値すらも超えてくる、一進一退の攻防が展開!
2人とも、武道館での試合はキャリア初との事でしたが、 とてもそう思えない程、序盤から堂々たる内容を見せていました。
持ち味のスピードとキックを活かす吉岡に対し、 オールラウンダーの原田がキッチリ対応していく様は圧巻でした。
原田も吉岡の蹴りを耐えて見せるも、遂にダウン…。
終盤戦で競り勝った吉岡は、側頭部への強烈なキックから、最後はトドメのクラッシュドライバー!
これで見事勝利した吉岡が、2020年4月のNOAH参戦以降、 2度目のシングル挑戦で初のGHC戴冠となりました。
勝った吉岡も、敗れた原田も、双方素晴らしかった!
試合後、原田のパートナーである小峠が、 すぐさま吉岡に挑戦表明。
個人的に、前回の「vs鈴木鼓太郎」戦(2020.6.13) では、小峠が鼓太郎の前になす術無く完敗、 という印象が強かっただけに、 当日までに組まれるであろう前哨戦で、 どれだけインパクトを植えつけられるか。
そこが分かれ目になりそうな予感…。
第7試合 『丸藤正道&秋山準vs清宮海斗&稲村愛輝』
第2部・唯一のノンタイトルマッチ。
秋山のノアマット参戦は、2019年9月以来。
結論から言ってしまうと、丸藤と秋山が「勝負に負けて、 ケンカで圧勝した」試合でした。
試合は、 清宮がタイガースープレックスで丸藤から勝利したものの、 内容面で見ると、 ベテラン勢の若手に対する厳しさが終始目立った印象 。
率直にベテラン勢が怖かったです。
戦前、 清宮と稲村に対して厳しく行く事を宣言していたベテラン勢でした が、まあ、予想していた以上に厳しかったですね…(苦笑)。
崖から赤子を平気で突き落とす、みたいな。
その厳しい当たりの強さは、稲村よりは、 寧ろ清宮に対して向けられていたように、私は感じました。
清宮がこれだけ受けに回っていた展開も、 久しぶりに見た気がするので。
丸藤の死角から来るトラースキック⇒秋山のエクスプロイダーなんかもう、コンボとして残忍!(笑)
そんな技をガンガン喰らいながらも、最後に清宮が勝ちをもぎ取ったのは天晴れとしか!
良い試合でした!
セミファイナル 『拳王vs船木誠勝』
リアル『推しが武道館行ったら死ぬ』!!
対戦相手は、船木誠勝!
1度だけ行われた前哨戦では、船木の必殺フルコースの前に、 敗北を喫した拳王…。
双方のマッチアップは、本番当日も、「一瞬で勝負が決まるのではないか」というスリリングを孕んだ内容。
5分経過があっという間だった所も、前哨戦同様でした。
中盤以降、船木がハイブリッドブラスター⇒スリーパーと、前哨戦で拳王を仕留めたコンボを仕掛けるも、拳王もロープエスケープで対応。
すぐさま蹴りを入れてきた船木、エグい!
船木の猛攻を耐える拳王でしたが、一瞬の隙を突いて決めたハイキック一閃で、流れは一気に拳王へ!
そこからドラゴンスープレックスを発射すると、船木は返せず3カウント!
拳王、これでナショナル王座V5!
個人的には、「もっと見ていたかった」試合でした…。
ただ、拳王のナショナル防衛ロードの中で、「 フィニッシャーで3カウントを奪った」 のは今回が初めてだったはず。
しかも、その相手が船木という時点で、この勝利の大きさは計り知れない訳でして。
(3カウント決着だった「vs桜庭和志」も、 サブミッションの切り返しでしたから)
試合後、敗れたにもかかわらず、 どこか笑みを浮かべているようにも見えた船木の表情も印象的でし た。
これに懲りず、タイトル狙って下さい、お願いします…!
メインイベント 『潮崎豪vs武藤敬司』
私自身、緊張で吐きそうになりながら見た試合でした。
プロレスファンになってから、今年の3月で6年目を迎える筆者ですが、こういう感情に苛まれたのは、初めてのこと。
それは、私が戦前から抱いていた、「潮崎豪が好き」という気持ちや、「潮崎に絶対勝ってほしい」 という願望が、緊張という形で反映されていたのかも知れません。
「何をしてくるか分からない怖さ」とでも言いましょうか。
そして、その恐怖は、現実のものとして潮崎に牙を剥くことになります…。
それまで武藤を押していた潮崎が場外から戻る際、武藤の蹴りをモロに被弾。
ドラゴンスクリュー⇒足4の字固めで、試合の流れが一気に武藤へ傾き出します。
試合時間と比例するように、武藤の恐怖は、 むくむくと私の中で肥大していき、 心理を徐々に支配していきました…。
それ以降、潮崎が押している展開であっても、「 武藤は敢えて攻撃を喰らいながら、 一瞬の隙を突いて形勢逆転を窺っているのではないか」という、ある種の疑念にも似た感情と隣り合わせながら、私はこの試合を見ていました。
その極めつけが、最終盤のシーンに集約されていたかと。
何だか、夢を見ているのではないか、という位、全てがドラマチックでした…。
潮崎が負けたのは、正直言って凄く悔しい。
悔しいけれど、こんなフィニッシャーを、あのタイミングで持ってこられたら、もう見てる側も脱帽するしかない訳で。
武藤が凄すぎた…。
でも、この1敗で、潮崎が1年以上築いてきた防衛ロードの偉業が否定される訳では無い。
寧ろ、ここから丸腰になった彼のストーリーが楽しみしかない、というのも、また事実。
潮崎負けたけど、あの一敗で、2020年に築いた功績や実績が否定されるものでは決して無いと思っているので、ベルトが無くなった所から築くストーリー、楽しみにしてます!#noah_ghc #ノア日本武道館
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2021年2月12日
私にとって、一生忘れられない試合の一つになりました。
第2部・まとめ
11年振りとなった日本武道館大会は、大盛況で終了!
メインの結果だけ見れば、 至宝流出というバッドエンディングだったのかも知れませんが、それ以上に、胸の昂りを抑えきれなくなった、素晴らしい内容…。
陳腐な言葉かもしれないけれど、『神興行』でした!
ただ、色んな方も仰っていましたが、今回の武道館帰還がゴールではありません。
それに、武道館に行きたくても行けなかった方達、試合に出られなかった選手達も、まだいる。
今日は素晴らしい興行だったけど、欠場した宮脇や井上雅央、セコンドにいたけど試合は組まれなかった宮本裕向や進祐哉、今の練習生と、試合を見たかった選手はまだいるし、遠征したくても出来なかったフォロワー様もいた。
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2021年2月12日
次回は、一人も欠けずに日本武道館、祈願…!#noah_ghc #ノア日本武道館
それに、写真を撮っていても、会場で体感した雰囲気一つ取っても、あれ一回で終わりにしたくない。
また行きたい、という気持ちが強まりましたから。
「入場シーンだけで銭が取れる」
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) 2021年2月12日
日本武道館は、選手のそれを更にグッと上げるだけの、凄まじい魔力に満ち溢れている会場でした。
またこういう景色が見たい!#noah_ghc #ノア日本武道館 pic.twitter.com/K9xJC2gsg3
取り敢えず、一言…。
全ての関係者の皆様、本当に、ありがとうございました!!!