レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

GO〜6.14&6.21 プロレスリング・ノア 『GO FORWARD』観戦記〜

6.14・6.21に、ABEMAにて放送された、プロレスリング・ノアのTVマッチ・「GO FORWARD」を観戦しました。

 
今年の4月以降、NOAHが開催してきたTVマッチ。
 
タッグリーグやトーナメント、コンセプトを設けた大会(『NOAH NEW HOPE』etc)を除くと、基本的には「全6〜7試合で、約3時間」でパッケージされていましたが、今回は、NOAHのTVマッチでは初となる、ビッグマッチ仕様で開催!
 
両日とも、「全8試合&興行時間は約4時間」と、非常にボリューミーな内容になりました。
 
今回は、そんな2日間の観戦記になります!
駆け足かつ長文ですが、何卒…!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20200718155311j:plain

 
アンタのせいで
かわったよ 止まってなんかいられねえ
目を開けて見る夢をアンタが見せたんだ
どうしてくれんだよ
GO - a flood circle

 

 
 
 
 

Day1

三沢光晴の命日(6.13)の翌日に行われたビッグマッチ1日目は、3大GHC戦を中心にラインナップ。
 
タイトルマッチを除いた初日のカードの中で、私自身印象的だった試合は、セミファイナルの「丸藤雅道&望月成晃&武藤敬司vs清宮海斗&谷口周平&モハメド・ヨネ」でしょうか?
 
5月の『NOAH NEW HOPE』などで、武藤敬司との対戦を要求してきた清宮海斗
 
 
昨年9月の大阪ビッグマッチでは、清宮の熱烈オファーもあり、タッグを組んだ両者ですが、今度は対角線に立った格好。
 
 

 

 

試合前から武藤を前に息をまく清宮…。

 

 

しかし、この日の勝負は武藤に軍配!

GHCヘビー王者である清宮を、ものの見事に呑み込んでしまう、圧倒的存在感が半端なかったです…!

 

 

 

キャリアの差は当然あれど、清宮としては悔しい結果に…。

プレイヤー・武藤敬司の凄さを見せつけられた一戦でした。

 
あとは、『金剛』の「覇王&仁王&拳王」、「稲村愛輝&マサ北宮&征矢学」というタッグの並びが、カラーリングの統一感あって良かったと思うので、また見たいと思いました(小並感)。
 
 
 

鈴木鼓太郎vs小峠篤司

GHC Jrヘビー級王座戦
 
小峠が昨年7月にJrヘビー再転向を果たして以降、GHCシングル王座に挑戦するのは今回が初!
 
今年3月までJrタッグ王座を保持していた、元タッグパートナー同士の対決となりましたが、試合は終始、鼓太郎優位で進んでいき、「内容・結果共に鼓太郎の圧勝」だったというのが、私個人の率直な感想でした…。
 

 

個人的に、鼓太郎は「穴の無い」オールラウンダータイプだと思っていて、キャリアや実績面でも上の相手に「小峠がどう対抗していくか」という部分が試合の肝だったと思っていたんですけど、良い場面は殆ど作れず…。
 
この試合に限った話でもないですが、ユニット『FULL THROTTLE』の同僚である大原はじめには「腰攻め」、吉岡世起には「蹴り」というストロングポイントがあるのに比べ、小峠は、良くも悪くも「これ!」と言えるような、強みや武器に欠ける面があるかと。
 
今年5月に行われた清宮海斗戦もそうでしたが、試合の中で明確な爪痕を残せぬまま終戦している所が、個人的にはユニットのリーダー問題よりも気がかりだったり…。
 
個人的に、『FULL THROTTLE』の浮沈は小垰次第だと思っているだけに、ここから評価を覆していく展開が見たいです!
 
 

中嶋勝彦vs井上雅央

GHCナショナル王座戦
5月に杉浦貴との激闘を制し、王座戴冠を果たした中嶋勝彦の初防衛戦。
 
初防衛戦の相手は、前年のタッグリーグで中嶋から直接勝利を収めるなど、中嶋にとって天敵という印象もある、ベテランの井上雅央
 
ただ、この試合に関しては、「無観客」というシチュエーションが非常に悔やまれる一戦ではありました…
 
昨年8月のタッグ王座挑戦の時みたいに、観客が入っている状況であれば、マサオを応援するムードは客席から間違いなく生み出されていたはず。
 
ただ、今回は無観客というシチュエーション故に、試合中に直接マサオにレスポンスできる立場にいたのは、対角線にいた中嶋(或いはセコンド)くらい。
 
井上雅央の奏でる「マサオワールド」の独創的世界観は、やはり観客あってこそのものだと痛感した次第です…(まあ、マサオに限らず色々なことに言える話ではありますが)。
 
中嶋が防衛直後にリング上で「誰の挑戦でも受けるとは言ったけど、マサオじゃないよ。」なんて旨のコメントを残したように、試合は中嶋の危なげない完勝に。
 
でも、これだけは間違いなく言える…。
 
仁王立ちTKOとなった瞬間のマサオの姿、めちゃめちゃカッコよかったって!!
 

潮崎豪vs齋藤彰俊

三沢光晴の現役最後の試合に関わっていた両者が、三沢の命日(6.13)の翌日にタイトルマッチという、この時期だからこその一戦がタイトルをかけて実現!
 
終盤は潮崎が三沢のエメラルドフロウジョンを放てば、齋藤もバイソン・スミスのアイアンクロー・スラムを投下!
その後、齋藤が急角度バックドロップを潮崎に発射と、エモーショナルな場面の連続に、思わず私も画面越しから大興奮!
 
個人的に、実際映像で試合を見て、内容は(少なくともネットとかで言われるほど)悪いものではなかったと感じました。
この日の3大GHC戦の中では、一番内容も良かったですし。
 

 

 

ただ、ここで悔やまれるのは、試合では無く解説…。
 
初日のゲスト解説は、5.3のTVマッチ以来2度目の登場となった山田邦子
初回のTVマッチでは、独自ルートから出される選手の豊富な裏情報が中々に聞き応えあったので、私自身好印象を持っていたんですけど、この日はその裏情報が仇になった感…。
 
「居酒屋実況(?)」とでも言うんでしょうか?
多分、後日「ウォッチングパーティー」形式でやる分だったら、あの内容でも良かったんでしょうけど、脱線気味で試合中に要らない話も正直多かったかなあ、と。
 
「金剛vs杉浦軍」の時なんかは、対抗戦のお祭りムードに花を添えていただけに…。
「合う・合わない」の、「合わない」が今回だったのかなあ、なんて勝手に思ったり思わなかったり。
 
 
 

Day2

ビッグマッチ2日目は、2大GHC王座戦を柱に、Day1のバックステージで丸藤・武藤・望月らにより結成された「M's alliance」の初陣などがラインナップ。
 
第3試合では、小垰・大原・吉岡の『FULL THROTTLE』が、『金剛』と対戦。
 
元『金剛』の小垰と、『金剛』リーダーの拳王のマッチアップもありましたが、結果は拳王が小垰から勝利。
 

 

同時期にヘビー級に転向した両者で決着のついた所に、私自身思う部分があった試合でした…。

 
第4試合の「小川良成&HAYATA&岡田欣也vs原田大輔&タダスケ&YO-HEY」では、『STINGER』と元『RATEL'S』の抗争に割って入る、岡田の成長著しい姿に感動!
 

 

「M's alliance」の初陣となった、セミファイナルの「丸藤正道&武藤敬司&望月成晃&Xvs杉浦貴&桜庭和志&ケンドー・カシン&NOSAWA論外」では、新メンバーのXとして宮本裕向が登場!

 

 

 

 またNOAHに参戦が決まった事、本当にうれしい!

ぜひとも、ナショナル王座挑戦が見たいです…。

 

 

鈴木鼓太郎vsカズ・ハヤシ

Day1のGHC Jrヘビー王座戦終了後、カズ・ハヤシが挑戦表明した事で実現した一戦。
 
双方エルボーのブロック合戦⇒ハンドスプリングからのエルボーやキックの応酬など、一つひとつの流れが流麗かつ熱いという、至高の内容でした!
 

 

 Day1の初防衛戦で感じた物足りなさ(not鼓太郎)を、カズが間違いなく埋めてくれた事を実感。

正直、第5試合という位置では勿体なかった気も。

逆にそれが贅沢!

 

また見たいです!

 

中嶋勝彦vs征矢学

GHCナショナル王座戦
 
Day2直前の2日間にわたり配信された、GHCナショナル王座次期挑戦者決定トーナメント『ALL FOUR SIDES』。
ここで優勝した征矢が、王者・中嶋に挑戦したメインイベント。
 
 
今年、WRESTLE-1に外敵として乗り込んだ中嶋と、当時直接的な絡みが無かった征矢。
団体の活動休止が無ければ、「WRESTLE-1チャンピオンシップ」で実現していたかも知れないカードが、NOAHマットで実現した訳ですが、まあ、凄かった!
 
個人的に、Day1の初防衛戦が「無観客」というシチュエーションに泣かされた一戦ならば、この日の防衛戦は、「無観客」を跳ね除ける熱量に満ち溢れていた一戦だったと感じました!
 

 

終盤、征矢が弾道(ラリアット)にブレーンバスターと、必殺コンボを連発!

中嶋の敗戦が何度も頭をよぎる、キワキワの戦いではありましたが、中嶋も間一髪でトドメの弾道は阻止!

ここで決めさせなかったのが、勝負の分かれ目になったかと。

 

4時間近くの興行のメインを飾った激闘は、中嶋がバーティカルスパイクで征矢から勝利し、決着!

見事、王座防衛を果たしたのでした。

 

征矢も負けたとはいえ、格は落ちないどころかガッツリ上げる見事な内容でしたし、今後もまた、タイトル戦線に加わってほしい所(願望)。

 

個人的には、5月の「中嶋vs杉浦」、新日の「永田vs鈴木みのる」と並ぶ、2020年無観客試合のベストバウトに挙げたい一戦でした!

 

 

 

まとめ

2週にわたって放送されたNOAHのビッグマッチ『GO FORWARD』。

とにかく内容が濃かった2日でした(笑)。

 

前述したように、大会時間の長さに関しては、一考が必要だった気はします。

(参戦選手を両日被りなしで分け、2Days方式にした違いこそあれど、)同時期のDDTのビッグマッチくらいサクサク進む感じは欲しかったかなあ、と。 

初日のエンディングでも、山田邦子が「もう(夜の)11時過ぎちゃいました」なんて事に触れていましたし。 

 


内容については賛否分かれた部分もありましたが(主にDay1)、それでも、視聴数は5月に比べれば、明らかに増えている事実。 

 

特に、6月14日配信された「NOAH “GO FORWARD” powered by ABEMA」 は10万回以上視聴されSNSのデータを見ても、去年11月に両国で開催された年間最大のビックマッチと同等の反応を得ることが出来た。
これは、コロナ禍により開催出来なくなってしまった大会の代わりにと始めたものが、昨年最大の大会と並ぶほどのビックコンテンツに成長した証ともいえる。AbemaTVという媒体の大きさが完全な追い風となった。
 

note.com 

 

5月3日で約8万4千、5月10日で約10万3千だった視聴数が、6月21日には約4倍に跳ね上がっていた訳ですから、これは凄いとしか!


rembrandt38hentai.hatenablog.com 

そんなNOAHも、7.18から有観客興行が再開!
 
この無観客の期間中も、プロレスを絶やさず、先陣を切って話題を提供し続けてきた団体の一つがNOAHでした。
 
この約4か月を、今後のプラスに繋げていく展開が、今から楽しみでなりません!!