レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

VIVA LA CyberFight(後篇)〜2021.6.6 『CyberFight Festival 2021』観戦記~

2021.6.6に、さいたまスーパーアリーナで行われた『CyberFight Festival 2021』を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

株式会社CyberFightが贈る、大規模プロレス・フェス!
全15試合がラインナップされたフェスも、いよいよ終盤戦へ…。
 
今回は、『DDT vs金剛』の第8試合から、トリプルメインイベントまでの5試合分のレビューになります!
 
サイバーファイトフェス、最高でした…!
 

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第8試合『高木三四郎&彰人&樋口和貞&坂口征夫&吉村直巳&納谷幸男 vs 拳王&中嶋勝彦&征矢学&覇王&仁王&タダスケ

 
戦前から火花を散らしていた対抗戦が、有観客の舞台で遂に実現!
 
 
先に入場したのは『金剛』。
大会場のスクリーンに映し出される『KONGO』も文字と、赤の演出がたまらない!
 

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DDT勢は、過去に登場したアイテムや、キャラクターの一部を身に着けて登場!
『髑髏城の七人』感が、凄い!
 

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試合は、坂口が仕掛けたドロップキックで開戦!
 

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奇しくも、高木三四郎に見初められるキッカケとなった技で、『金剛』の面々に仕掛ける坂口アニキ…。
 

 

 
エモいしカッコいい!
 
 
樋口と征矢のマッチアップが良き!
多人数タッグの限られた時間でも、爪痕を残す樋口は素晴らしい。
 

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拳王と大社長のバチバチ感もあった試合ですが、終わってみると、試合の中心にいたのは、拳王、坂口征夫そして中嶋勝彦だった気がします。
 

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拳王と坂口に関しては、戦前からのバチバチ感で期待値マシマシでしたが、SNSでさして発信してこなかった中嶋が、持ち前の蹴りに相手のヒートを買う行為で、一気に存在感を増していました。
敵に回すと恐ろしく、味方につけると心強い存在…。
 

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坂口と中嶋の蹴撃戦は、個人的に、この試合のハイライトシーンだったかと。
 

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そして、拳王と坂口による邂逅!

 

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後半は、アイテムを駆使したDDTと、それに文字通り乗りながらも否定した『金剛』という図式に。

 

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双方のスタンスの違いが、改めて浮き彫りとなった試合。
この噛み合わなさが最高!
 

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ただ、アイテムを使いだしたシーンは、らしさを感じた一方で、『アイテムが出てきたエモさ>やや冷めた感情』となったのが正直なところ…。
 
だからこそ、終盤の大社長と坂口の連携が凄く良かった!
 

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最後は、坂口がスタンディング式神の右膝⇒スリーパーホールドwithヨシヒコで拳王を排除すると、大社長が覇王にシットダウン式ひまわりボムを決めて勝利!
 

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最後のマイクでは、大社長が新日本プロレスWWEの名前を挙げ、業界トップを狙う事を宣言!
 

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敗れた『金剛』だったものの、戦前から、拳王はホントに頑張っていたと思います。
何なら今回、大社長から仕掛けている喧嘩ですし、そこに一歩も引かず、SNS得意なDDT勢に一人で燃料を投下し続けた姿勢は流石。
 
DDTファンから、「ビッグマッチ行くの辞めるわ」とか、「DDTに上がらないでほしい」なんて意見をTLで見かけたりもしていたので、個人的に惜しまれるのは『ご時世柄声が出せない』環境…。
 
ブーイングが起きていたら、また雰囲気も変わっていたんだろうなあ、なんて。
コロナめ…!
 

 

  

 

 

 

 

 

第9試合『竹下幸之介&上野勇希 vs 清宮海斗&稲村愛輝』

 
フェスの第1弾発表カードでもあった対抗戦。
 
 

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対抗戦直前まで、迷いを吐露していた清宮でしたが、試合を見ていて、正直、そういった悩みや迷いとかは私自身感じなかったです。
 

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ただ、試合ですと、稲村が出てくる時間の方が長く感じた故、攻め手としての印象は薄かった…。
「短い時間でも爪痕を残せなかったから」と言われれば、それまでなのですが。
 

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そして、DDT勢が強かった…。
 

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この試合に対する熱量という意味でも、上野が一番だったかと。
終盤の清宮との一騎打ちにおける、感情剥き出しな姿は、その最たる例。
 

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試合が終盤に差し掛かるにつれ、竹下が上野に勝負を託し、自らは上野のアシストに回る場面が目立っていた印象。
実は、清宮をアウトオブ眼中だったのは竹下ではないか説。
 

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最後は上野が清宮から勝利!
 

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この結果に、(私含め)会場はどよめいていましたね…。
どよめきの理由が、「清宮が上野に負けた」という格の部分なのか、「決着つくなら竹下か清宮だろう」と思っていたからなのか、今では知る由もないのですが、私は完全に後者。
 
前述した、竹下が上野に勝負を託す流れから試合をモノにした事で、圧倒的強者感を出してきたのも天晴。
 
試合後のバックステージコメントは、悔しさよりは吹っ切れ感が強かった清宮と、圧倒的マウンティングでネクストが無い事を示したDDT勢で対照的な内容に…。
 
竹下 まぁ、プロレスはなんだかんだ言って、リング上が全てじゃないですか。ねぇ? あんだけいろんな押し問答ありましたけど、僕が一方的に押してるだけかもしれないけど、結局リング上がすべてなんで。最後も僕がいくまでもない。
(中略)
僕はもう出すもの出したかなと思います。次はないと思いますよ。なぜなら僕、竹下幸之介はこっからもっと上に上に、遠くに遠くにいきますよ。もう追いつかれることはないから。だからもう戦うことはないかなと。ありがとうございました。

上野 今日はね、去年、清宮さんと稲村さんが持ってるノアと、僕と竹ちゃんが持ってるDDT、これ戦っただけですよ。各々の気持ちなんて知ったこっちゃないですよ。僕たちは僕たちのために、DDTのために戦いました。今日どんな気持ちで来てるかわからないけど、勝ったのは僕ですから。
 
 
清宮 負けたよ。負け。でもまだこれ、通過点だからね。通過点だから。負けたけど、俺はまだ終わってないから。今日はね、俺たちが弱かっただけなんでね。そうだよ、俺たちが弱かっただけだ。通過点だよ、通過点。通過点だ。

 https://www.ddtpro.com/results/16009

 
ただ、この対抗戦の敗戦だけでなく、何気ない所作さえも選手のストーリーに直で組み込む、ある種エゲツないほどの強かさを持っているのが今のNOAHだと、私は感じています。
(2020年夏のタダスケ金剛入り、AXIZ解散etc…)
 
今後の清宮の化け方次第では、「対抗戦で負けた!悔しい!」なんて感情すら超越する、デカいターニングポイントになりそうな予感もするので、この"スタートライン"からの清宮が楽しみになりました。
 
まあ、あと、案の定これに勝って、マウンティング極めてきた竹下。
個人的に、この一戦で終わって、またDDT内だけで『俺凄い』をやり通すのは、才能的にも業界的にも大きな損失だと思っているので、外部参戦全裸待機!
 
 
 

 

 
 

■3大タイトルマッチ

 
ビッグマッチは遂に最終盤!
今フェスのトリプルメインイベントと銘打たれた、東京女子プロレスDDTプロレスリング、プロレスリング・ノアの最高峰をかけた3大王座戦に突入します。
 
 
この3大王座戦を見て、私自身感じたのは、いずれも「対抗戦より対抗戦感のある試合内容」だった所です。
 
今回組まれていた『NOAH vs DDT』の対抗戦以上に、殺伐さだったり、残酷にも見える現実だったり、3大タイトルマッチは様々な明暗を分けてしまった感…。
 
私自身、戦前の期待値が高かった事もあって、いずれも思った以上に跳ねなかった印象でしたが、団体やタイトルの歴史関係なく、フラットな評価軸で品評された試みは非常に良かったと思いました。
 
 という訳で、3大王座戦のレビュー!
 

山下実優vs坂崎ユカ』(プリンセス・オブ・プリンセス選手権)

 

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今フェスのベストバウトに挙げる声も多かった一戦。
私も、今回の3大王座戦では、内容が一番良い試合だと思いました。
 

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手の合う試合になるかと思いきや、微妙なズレや交わらなさを感じるマッチアップに、頭部や首元を中心に加える冷徹な攻撃。
 

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生え抜きの所属選手同士による試合のはずなのに、どこか対抗戦チックな空気は、見ていてゾクゾクさせられました…
 

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最後は、山下がクラッシュ・ラビットヒートで坂崎の顔面をブチ抜き、激闘に終止符!
 

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初防衛戦で、早くも防衛ロードのハードルを上げてしまった感も。
この一戦に勝利した山下から、一体誰が勝てるのか…。
 

 

 

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ぶっちぎりで後ろ2つを引き離す試合内容になると面白かったのですが、「この二人なら凄いものが見れる」と期待値高めで見ていた分、現地で見た時に、やや物足りなさを感じたのが正直な所。
 
でも、大舞台で切るべきカードを切って挑んだ大勝負に、東女は勝った。
それは間違いないかと!
 

 

 

 

 

秋山準vsHARASHIMA』(KO-D無差別級選手権)

 
「今フェスで一番屈辱や挫折感を味わった選手って、実はHARASHIMAなのかもしれない…」
 

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試合を見終えた、私の率直な感想になります。
 
屈辱や挫折感という面で、竹下や上野との対抗戦に敗れた清宮海斗も象徴的ではありましたが、「団体の象徴ないしエースが、試合内容で完敗を喫した」試合は、清宮のそれが吹き飛ぶ程の衝撃を受けました。
清宮とHARASHIMAでは、キャリアや団体内の立ち位置も異なる為、一概には言えないのかも知れませんが…。
 

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入場時、新調した空色のガウンを身に纏い(普段は黒基調に青)、試合が始まると、序盤から鬼神の如く秋山を攻め立てるHARASHIMA
 

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相手から仕掛けられた際、HARASHIMAが鬼と化す様子を何回か見てきた私にとって、この光景は珍しいものに映りました。
(大家帝国興行の時ぐらいしか記憶にない…)
 

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フィニッシャーの蒼魔刀を決める前には、尻餅をついた秋山の側頭部を蹴り飛ばす場面も。
これも、普段なら見られない攻撃。
 

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これらの点から、HARASHIMAの秋山戦に対する、並々ならぬ意気込みを私自身感じた次第です。
 

 

 
ただ、試合に関して言うと、序盤の場外戦で秋山が流れを掌握し始めて以降、最後まで、HARASHIMAが秋山を追う展開をひっくり返せなかった印象…。
 

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終盤、秋山のエクスプロイダーを何度となく喰らいながら、必死に反撃するHARASHIMA
 

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その姿から鬼気迫るものを感じましたが、最後は秋山がHARASHIMAをフロントネックロックで絞め落とすと、ここでレフェリーが試合をストップ…。
 

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昨秋、竹下が大田区でやられた時に近い、内容面で秋山が完全制圧した試合。
 

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試合後、この結果に抗議するHARASHIMAでしたが、時すでに遅し…。
秋山戦に向けて、打てる攻め手は尽くしていただけに、それでもHARASHIMAが制圧されてしまった現実に、言いようのない絶望を感じてしまいました。
 
こうして振り返ると、秋山のキツい攻めを喰らいながらも、攻撃のターンをしっかり作っていた遠藤哲哉に凄みを感じたり…。
それだけ、秋山の攻撃の圧が凄い。
 
これで、竹下(D-王優勝決定戦)⇒遠藤(無差別級王座挑戦)⇒樋口⇒男色ディーノHARASHIMAと、無差別級V3にして、DDTの主力組をほぼほぼ退けた格好に。
 
佐々木大輔や、現在UNIVERSAL王者の上野がいるとはいえ、ちょっと次が想像できない…。
強い強すぎます!
 

 

武藤敬司vs丸藤正道』(GHCヘビー級選手権)

 
フェスの大トリをかざったのは、武藤敬司丸藤正道による、天才同士の頂上対決!
 

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武藤の腕を攻めて、流れを握ろうとする丸藤…。
 

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ただ、試合に関しては、全体的に、丸藤が武藤にペースを握られる時間帯が続きました。
一つ前の『秋山vsHARASHIMA』同様、或いはそれ以上の一方的な展開…。
 

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丸藤クラスの選手でさえも、容易く封じてしまう武藤の恐ろしさ…
正直、中盤以降まで殆ど消されてました。
 

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丸藤の攻撃が線に繋がる前に、点の段階で芽を摘んでくる武藤が、嫌らしくも強か…。
 

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私自身、このGHCヘビー戦の前まで、4団体中、今フェスでNOAHの印象が一番薄いと感じていた事もあり、中盤まで、ある種の危機感を覚えたのが正直な所。
 
 
しかし、終盤、試合が一気に動き出します。
 
丸藤にシュミット式バックブリーカーを決めた武藤は、トップコーナーへ…。
 

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そこから、何と、丸藤にムーンサルトプレスを投下!!
 

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膝を人工関節にして以来、禁じられていた封印を解き放った瞬間、会場中からは大きなどよめきが!
私にとって、一生忘れられないシーンの一つになりました。
 
2020年春以降、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、(特例を除き)『声を出してはいけない』が共通のルールとして定められたプロレス興行。
 
観客は、出したくて出た声ではないはず。
 
今年2月のNOAH日本武道館大会でも、コーナーに登りながら投下する事の無かった技。
 
 
『もう見る事はないだろう』と思われていた、周囲の共通認識。
 
そこをひっくり返したからこその、あのどよめき!
 
 
しかし、渾身のムーンサルトプレスは、丸藤がキックアウト!
 

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捨て身で放った一撃の代償は大きく、膝を押さえて悶絶する武藤。
 

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この動きが止まったタイミングで、丸藤が虎王の連打!
 

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最後は、武藤の額に『虎王・零』!
 
 
 

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これで3カウント!
 

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フェスの最後を、『武藤敬司ムーンサルトプレス解禁』と『丸藤正道の至宝奪還』で持って行った試合内容。
 

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内容の部分で賛否はあるでしょうが、フェスのフィナーレとしてはこれ以上ない絵だったかと。
いやあ、すげえわ…。
 

 

と、同時に、丸藤戴冠は予想できなかったなあ、というのが率直な感想。
 
正直、まだ『vs武藤』で、中嶋や拳王、(ナショナル王者とはいえ)杉浦も控えている事もあり、(秋開催されるであろう)『N-1 VICTORY』後までは武藤政権で行くんだろうなあ、なんて勝手に思っていた節があるので…。
 
丸藤の獲れなかった年月(※2016年1月以来、約5年5か月ぶり)、禁断の技を解禁して敗れ去った武藤など、色々と重みを感じる王座戴冠でした。
 
あと、個人的に、大会前にラジオ番組で共演していたスガシカオが、午前中の大阪での仕事から駆けつけて、王座戴冠を見届けたのがエモかったです(小並感)。
 
 
 

エンディング

 
大会のラストは、3大タイトルマッチを終えて、王座を持っていた山下、秋山、丸藤の3人で〆!
 

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この錚々たる面子の中、〆の挨拶を立派に務めた山下、カッコ良かったです!
 

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最後は参戦メンバーがほぼほぼ終結する大団円。
エンディングBGMがMISIAじゃないところが、今回のフェスならではの光景だと感じたり。
 

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楽しかったです!
 

フェス総評

 
公式発表で観衆4800人を集めた、今回のサイバーファイトフェス。
 
恐らく、新型コロナウイルスの蔓延した2020年春以降では、一番規模の大きい会場で、一番人が入っている光景を見れたプロレス興行だった気がします。
 
全15試合、休憩時間無しという過酷なシチュエーションでしたが、懸念のトイレ休憩チャレンジも、前説や煽りVのタイミングで成功したので、何とか全試合、頭からケツまで見る事が出来ました…。
良かった…。
 
途中でダレる所が出てくるかと思ったものの、終わってみれば、各試合カラーリングが異なり、内容も面白かった事で、そうした点も感じず。
非常に満足度高かったです。
 
個人的勝因は、中盤の提供試合パートと、タイトルマッチを3大王座戦に絞った事かと。
タイトルマッチが続く大会も、個人的には好きですが、濃い試合が続いて胃もたれするのを考えると、これで良かった気はします。
 
時間も、いつものDDTのビッグマッチよりはサクサク終わった印象ですし(19時前終了)。
寧ろ、今までどんだけ長かったかって事ですわ…。
 
 
今まで見たことなかった団体に興味を示したり、足を運んでみたりするキッカケ作りとしては、今回のフェスはこの上なく有意義な内容だった気がします。
 
特に東女勢の場合、全般的にフェスでの評価が高かった印象を受けました。
 
正直、今大会に近い形式で行われた『DDT ULTIMATE  PARTY』(2019年11月)の時なんて、『中島vs坂崎』のシングル王座戦に、タッグ王座戦沙希様を除くと、トップ戦線にいる選手と他の選手で実力差がありすぎましたから…
 
 
とにかく、良いフェスでした!
ありがとう!
 

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P.S.
 
帰り際、WRESTLE UNIVERSE会員ブースで頂いたブツ…。
 

 

向こう暫く分の運は使い果たした感あり(笑)。
 
でも、これでよし!
ありがとうございました!