レンブラントの変態漫遊記

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プロレスが大好きな変態の日記です

令和三年のクラウドファンディング興行~2021.8.15 大日本プロレス新木場1stRING大会(昼)観戦記~

2021.8.15の昼に、新木場1stRINGで行われた大日本プロレス(以下:大日)の興行を観戦してきました。

 
この日、大日は新木場で昼夜興行だったのですが、昼の部は通常興行と異なる形式で開催されました。
 
それは、『クラウドファンディング支援者限定興行』!
 
 
2020年5月に実施した大日のクラウドファンディング(以下:クラファン)で、『限定興行プラン』を支援した人だけが観戦できるというもの。
 
金額は12,000円と、大日クラファンでも比較的高めな支援プランでしたが、設けられた200名の枠は、クラファン実施から早い段階で埋まり、急遽増枠するほどの人気に!
(私も、増枠分で何とか確保できました…)
 
クラファン終了から約1年以上経った今夏、コロナが収束しない状況ではありましたが、無事、支援者限定興行が行われることになりました。
 

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そんな今回は、大日のクラファン興行の観戦記になります。
 
支援者限定ならではの、感謝と誠意に溢れた興行でした!
 

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大会概要

Prologue

大日がクラファンを実施した背景は、2020年より猛威をふるっている、新型コロナウイルスでした。
 
コロナの蔓延に伴う緊急事態宣言の発令により、イベント関係が中止or無観客に追い込まれた2020年春。
全国各地の巡業を柱としている大日も、同年4月頭の北海道ツアーまで興行を続けるも、ツアーは中止…。
 
ブシロード新日本プロレス、スターダム)、サイバーエージェントDDTプロレスリング、プロレスリング・ノアetc)のような親会社のない大日にとって、要の収入源を絶たれた事は非常に大きく、2020年5月、『CAMPFIRE』を通じてクラウドファンディングを募る事に。
(この時、プロレスに限らず、Jリーグのクラブなどもクラファンを実施していましたね…)
 
 
今回の限定興行も、このクラファンの数ある支援プランの1つでした。
 
2020年5月2日にスタートした大日のクラファンは、約1ヶ月で、当初設定していた10,000,000円を大幅に超える、達成率123%!!
 
限定興行に関しても、コロナ禍により、当初の開催時期(今春)からスライドしたものの、1年以上経った今回、開催に至ったのでした。
 

『感謝と御礼』だけで終わらせなかった、"コンセプト興行"

今回の限定興行は、7試合+エキシビションマッチ1試合というラインナップ。
 
事前にエキシビションマッチとして発表されていた『関本大介vs伊東竜二』を除いて、カードは全て入場曲で判明する仕組みでした。
 
今大会を観終えて、私自身感じた点は主に2つ。
 
①支援者に対する感謝と御礼
「支援者に向けた興行なんだから当然」と言われそうですが、クラファン開始時に大日に所属していた選手も参戦するなど、支援者に対して筋を通していた印象。
正直言うと、以前いた選手を呼ぶところまでやってくれるとは思っていなかったので…。
 
2020年8月より休業中のフランク篤は、今大会で久々の登場。
レフェリングも含めた、ブランクを一切感じさせない軽快な動きは、この日の大会裏MVPだったのではないかと。
 
事実上の『フランク篤おめでとう興行』だった感も。
 

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また見たい!
 
 
第3試合の『阿部史典&野村卓矢vs吉野達彦&関札皓太』では、『アストロノーツ』と『パーティーボーイズ』によるタッグチーム対決を限定興行に組み込みながら、試合中盤には双方半ケツを晒すという、普段見れないシーンも(笑)。
 
内容の濃かった今大会でも、一番濃い試合だったのではないかと。
 

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第4試合では、昨年秋の植木嵩行、佐久田俊行の退団で活動休止となっていた『三代目血みどろbrothers』がサプライズ復活!!!
 
場内もこの日一番のどよめきでした。
 

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大日本プロレスの歴史
今回のクラファン興行は、単なる『支援者への御礼』だけに留まらず、【大日が紡いだ歴史の一部を、限定興行というフォーマットを通じて形作ってきた所】が特徴的だったかと。
 
 
エキシビションマッチながら、見応え十分だった『関本大介vs伊東竜二
 

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・大日旗揚げメンバーの谷口裕一と、団体内で一番キャリアが浅い吉田和正によるシングルマッチ
 

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・『横浜のフランクおじさん』・フランク篤と、『横浜のフランクお兄さん』・森廣将基による歴史の継承が見られた第5試合。
 

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・塚本拓海と橋本和樹の同期タッグが、『大神』と対戦したセミファイナル。
 

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大日が旗揚げした1995年生まれがデスマッチルールで激突した、『石川勇希vs兵頭彰』
 

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最後の『石川vs兵頭』は、今大会のメインカードに。
リングアナとレフェリーも、普段メインを裁く機会が多い新土リングアナ&マック竹田レフェリーではなく、熊川リングアナ&中谷レフェリーと、大日の未来を見せる布陣になりました。
 
 

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こういう限定興行の場合、主力を揃えたストロングorデスマッチのタッグマッチで手堅く行くのも全然アリだったと思うんです。
 
ただ、今回は団体の歴史を込めてきただけでなく、石川と兵頭がメイン起用に120点満点で応える試合内容だった事が素晴らしかった!
 
 

 

 

限定興行だけで留まってほしくなかった、この激闘を制したのは石川!

今年の『一騎当千』で兵頭にやられた借りを、メインで見事返したのでした。

 

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試合後、ドリュー・パーカーが登場すると、自身の持つGCWウルトラバイオレント王座をかけて石川との試合を要求。
 

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石川もこれに応じ、タイトルを獲って兵頭と防衛戦を行う決意を述べるなど、通常興行への道筋もつける形になりました。
 

 

 
最後は、所属選手がステージ上に集まり、支援者に向けて感謝の言葉。
普段なら北側にも配置されている椅子が、この日無かったのはそういうことだったのか…(感動)。
 
 

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通常興行とは違う、プレミアムな余韻を残し、限定興行は終了したのでした!
 

まとめ

 

 

2020年以降のコロナ禍で、クラウドファンディングを行うプロレス団体・グループが増えた印象にありますが、限定興行という形で生観戦したのは、私自身、これが初めてでした。
 
実際行って感じたのは、12,000円という支援金額に対して、1日限りのプレミア感を付加して返してきた興行だったなあ、と。
大日のチケット代なら約2~3大会分は見れそうな金額ですが、その分通常興行で切らないカードを惜しげもなく切ってきた所がGood!
 
今年4月にあったダブプロレスのクラファンもそうですが、ただ支援を募るだけでなく、濃いリターン内容でしっかり支援してくる誠実さは、評価されてしかるべき。
 
 
楽しかったです!多謝!!!
 

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