レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

春の大運動会、開幕〜4.4全日本プロレス後楽園ホール大会観戦記〜

4.4は、全日本プロレス後楽園ホール大会に行ってきました。

 
 
2ブロック・全16選手によるリーグ戦は、開幕戦から凄まじい熱量に!
 
今回は、開幕戦5試合の個人的感想について書いていきたいと思います。
 
 

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橋本大地vs吉田隆司

開幕戦は、2年ぶりの参戦となる橋本大地大日本プロレス)と、ドラゴンゲートより初エントリーとなった吉田隆司の一戦からスタート。
 

 

 
恐らく、この試合が初顔合わせだったと思われる両者。
試合では、吉田が大地の右脚、大地が吉田の右腕と、双方が相手のストロングポイントを潰しにいくなど、対策を立ててきた事を窺わせる場面も見られました。
 
特に、吉田が足4の字をかけたシーンは、普段吉田の試合では見ない技だっただけに、意外!
 
試合は終盤、吉田が李日韓レフェリーのブラインドを突く形で毒霧⇒丸め込みと、自身の得意とする流れに持ち込みます。
何とかカウント2で肩を上げた大地でしたが、直後に吉田のパイナップルボンバーを被弾してしまい、勝負あり!
 

 

 
会場からは大ブーイングを浴びた吉田ですが、会場の観客を煽るのがまあ上手いこと上手いこと(笑)
 
ドラゲーでは見れない吉田の姿が見られるんだと思うと、今後の公式戦も楽しみでなりません!
 

 

 
 

野村直矢vsジェイク・リー

昨年は怪我で不参加となったジェイク・リーと、先日三冠王座に初挑戦を果たした野村直矢のシングル。
奇しくも、(タイミングは違えど)NEXTREAMを離脱した者同士による一戦に。
 
個人的に、今年のチャンピオンカーニバルはジェイク優勝じゃないかと予想しているんですけど、この試合で勢いを感じたのは、寧ろ、対角線にいた野村の方でした。
 

 

 
序盤は互いにスロースタートだったのか、淡々とした内容が続いたものの、中盤に入ると、野村がエルボー合戦から攻撃のギアを上げていきます。
 
以降の私は、野村の一挙手一投足から目が離せない状態でした(笑)。
 
最後は、尻もちをついた状態のジェイクに締め技を極めて野村が勝利。
 

 

 
一年前のチャンピオンカーニバルでは、最終戦でジョー・ドーリングにやられながらも何とか丸め込みで逆転勝利していた野村ですが、開幕戦から、この一年の成長を感じさせるような試合内容!
 
マキシマムといい、今回の締め技といい、確実に試合を決める技が増えたことも大きいんじゃないかと感じました。
 
 

青木篤志vs宮原健斗

 当初チャンピオンカーニバル参戦が発表されていた真霜が負傷欠場…。
そんなピンチの中、大会数日前に自ら志願する形でエントリーしたのが青木篤志でした。
 

 

 

 

 
ヘビー級の猛者が集うチャンピオンカーニバルにおいて、Jrヘビー級を牽引する青木は体格差で不利を強いられている状況
しかも、準備期間も短い中で、初戦の相手は三冠ヘビー級王者の宮原健斗!!
 

 

 
そんなキッツいシチュエーションの中、青木は場外へのトペスイシーダや、鉄柵等を活かした攻めで、ヘビー級の宮原に対抗!
 
試合前から大青木コールが飛び交う後楽園ホールでしたが、体格差をものともせず向かっていく青木の姿に、場内の熱気も更に増していた気がします。
観戦していて、その熱量をビシビシ感じたくらいでしたから!
 
宮原が試合中にマスキュラーポーズを決めたりして、良い感じにブーイングを受けていたのも良かったですね(笑)
 

 

 
 
試合は、青木が宮原のシャットダウンジャーマンに敗れる結果となりましたが、敗戦という結果以上に、難しいシチュエーションにもかかわらず、鮮烈な印象を刻みつけた青木篤志に凄みを感じずにはいられなかったです。
 
開幕戦の裏ベストバウトと言っても過言ではない一戦でした!
 
 

諏訪魔vsジョー・ドーリング

ジョーの「Evolution」離脱後、因縁の関係にある両者が、開幕戦から激突!
 
個人的に、今年のBブロックは、ジョー、諏訪魔、ジェイクの3選手でブロック1位を争う構図になると予想していて、そう考えた時に、開幕戦のこのカードが天王山になるんじゃないか、という期待を持ちながら見てました。
 

両者のシングルは、今回生で初めて見たんですけど、まあジョーがデカイ!(笑)
諏訪魔も大概デカイんですけど、そんな諏訪魔が小さく見えてしまったくらいですから。
 
ロープワークの時に、ぐわんと揺れるロープの撓み方も大きい大きい(笑)。
 
そんな大型選手同士による一戦は、諏訪魔が万力スリーパーでジョーからレフェリーストップ勝利。
幸先よく勝ち点2を獲得したのでした。
 
 

 

 
ただ、当初自分が抱いていた期待値から考えると、若干物足りなさを感じたのも事実…(決して悪い内容では無かったです)。
 
個人的に、その前の公式戦3試合が相当熱い内容だったので、自然とハードルを高くしてセミを見ちゃった部分もあるのかなあ、と。
 
それだけ開幕戦の各公式戦が熱かった、という証拠でもあるんですけどね…。
 

岡林裕二vs石川修司

恐らく両者の一騎打ちは、2016年5月5日の大日本プロレス横浜文化体育館大会以来、約3年振りだった気がします。

まさか全日本プロレスのリングで実現するとは…。

 

 

 
今年に入ってから、世界タッグ王座をかけて2度対戦している岡林と石川。
タッグでも凄い熱量を放っていましたが、シングルはもっと凄かった!
 
見ていて、どちらが勝つか本当に分からないくらい拮抗した内容でしたし、二人がぶつかり合う姿だけで、もうテンションが上がりましたね(笑)。
岡林が試合中に見せる怒りの表情も、出る度に「うおおおおおおおおおお!!、」ってなりました(語彙力)。
 

 

 
そんな開幕戦のトリに相応しい激闘を制したのは、岡林裕二でした!
 

 

 
最近私が大日の試合を生観戦している中で感じたことなんですけど昨年11月に長期欠場から復帰して以降、岡林の存在感が欠場前よりも増している気がするんですよね。
 
まるで、約1年間戦列を離れていた鬱憤を爆発させるかのように…
 
個人的に、負ける姿を中々想像する事ができない位の"強さ"を、今の岡林から強く感じるのでした!
 

■まとめ

個人的に、3年連続の生観戦となったチャンピオンカーニバル開幕戦…。
 
昨年の開幕戦では、火野裕士鷹木信悟といった外部参戦の選手が鮮烈な印象を刻みつけていましたが、今年は、野村や宮原、石川や青木といった、全日本プロレス所属選手の存在感が際立った開幕戦だったのではないかと、私は感じました!
 
過去3回は、所属外の選手が優勝しているチャンピオンカーニバル
平成最後となる今年は、所属選手が優勝する光景は見られるのでしょうか?
 
楽しみです!

2019年3月の個人的ベストバウトについて

平成も残すところ、残り1か月を切りました…。

 

そんな今回は、平成最後の3月に私が生観戦した中で、個人的に印象に残った10試合について書きたいと思います。

 

3月は大日本プロレスの『一騎当千』期間中という事もあり、自然とデスマッチ多めな内容になっております(笑)。

 

ひとつよしなに!

 

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原田大輔vs田中稔」、「リッキー・シェイン・ペイジvs佐久田俊行」の2試合は、中盤~セミ前ながら、メインイベント級の熱戦でした!

 

 

 

 

 

原田大輔vs田中稔(3.10NOAH横浜文化体育館

 今年2月に新体制となり、団体のロゴとマットを一新した文体ビッグマッチで、一番存在感を示していたのはこのカードだったような気がします。

 

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後に続く、ヘビー級2大タイトルマッチのハードルを上げる程の好勝負でした

 

NOAHのJrヘビー級戦線を盛り上げ、ヘビー級戦線に内容・話題ともに対抗していく、という意味においても、この試合はある種ターニングポイントになりそうな一戦だったと、私は感じました!

 

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②佐久田俊行vs植木嵩行(3.17大日本プロレス後楽園ホール

 大日本プロレスのシングルリーグ『一騎当千』公式戦!

 

試合のシチュエーションこそ異なるものの、①で挙げた「原田vs田中稔」同様、後半戦のハードルを上げてしまうような熱戦だったのが、この「植木vs佐久田」でした。

 

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簡潔にまとめると、「勝った選手も負けた選手も、両方格が上がった」好試合!

 

今回の『一騎当千』では、休憩前の時点で既に「今日は見に来て良かった!」と思える好カードばかりだった気がします。

 

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菅原拓也田中将斗vs阿部史典日高郁人(3.31 ZERO1靖国神社

 毎年恒例ZERO1靖国神社大会で組まれた、スペシャルタッグマッチ!

 

現NWAインターコンチネンタルタッグ王座組vs現NWAインターナショナルライトタッグ王座組」ノンタイトルマッチでしたが、良い意味で階級差を感じさせない、4者4様の個性が光っていた試合でした。

 

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かつてタッグを組んでいた菅原と日高、昨年5月にBASARAで一騎打ちを果たしている田中と阿部のマッチアップも面白かったです。

 

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これがノンタイトルマッチという事実に感動…。

 

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藤本つかさ雪妃真矢vsテキーラ沙弥、つくし(3.23アイスリボン洋光台駅前広場)

 洋光台駅前の広場で開催された、無料興行のメインイベント。

 

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この試合で特に印象的だったのが、試合中盤、客席にいた小さい女の子が、テキーラ沙弥に向かって「さやちゃん、頑張れ!」と叫び続けていたシーン。

 

個人的に、普段の女子プロレスの会場の客層を考えると、子供の数はあまり見ないイメージがあるだけに、こういう声援の存在は新鮮でしたし、見ていて心が洗われる思いでした!

惜しくも敗れてしまいましたが、テキーラ沙弥の奮闘も光っていましたから。

 

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藤本つかさがロープエスケープした際に、セコンドが最前にいた子供を連れて、藤本に手を貸していたシーンも感動的でした。

 

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⑤リッキー・シェイン・ペイジvs佐久田俊行(3.23大日本プロレス新木場1stRING

リッキー・シェイン・ペイジが、一騎当千公式戦初戦にもかかわらず、今勢いに乗る佐久田を圧倒的ともいえるパワーファイトで沈めてしまったシーンは、色々と衝撃を受けましたね…。

 

3.29新木場大会での「vs塚本拓海」戦も良い試合だったので、また是非とも大日本プロレスに参戦してほしいです!

 

⑥久保佑允、SAGAT、FUMAvs関根龍一、藤田ミノル木高イサミ(3.27 BASARA新木場1stRING

 

3.21後楽園ホール大会で、大日本プロレス管轄の「横浜ショッピングストリート6人タッグ王座」を獲得したFUMAらに、木高イサミ率いるユニット『戦闘民族』が挑戦した一戦。

 

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この一戦は、関根龍一の存在に尽きる内容でした。

 

序盤から相手チームに捕まる時間帯が続いたものの、最後は久保からレッツコンバインで勝利し、自身初となる大日本プロレスのタイトル獲得!

 

会場中の盛り上がり方を見ていても、関根って色んな方々に愛されている事を実感しました。

本当にカッコ良かったです!

 

⑦KISHIDA vs Mr. Money(3.24 CWP蕨大会)

現在、社会人プロレス団体のCWPで開催中のシングルトーナメント『平成CLIMAX』。

 

16選手によるトーナメント戦もいよいよ大詰め、というタイミングで、昨年9月に北沢タウンホールのメインで実現した一戦が再度実現することに。

KISHIDAの持つシングル王座もかけられた為、事実上のリマッチとなったのですが、試合は殊の外、カオスな展開に…

 

まとめますと…

 

・試合中に、KISHIDAのユニットで下っ端扱いのクズが、自身の持つ「どこでもいつでも挑戦権ダルマ(DDTでいう「いつどこ権」)」を行使。

3WAYマッチとなった試合で、何とクズが、王者のKISHIDAから直接勝利!

・クズが新王者&『平成CLIMAX』決勝戦進出!

 

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現地で見ていて、2015年6月にDDTで起こった、大家健のKO-D無差別級王座戴冠劇を思い出さずにはいられなかったです…。

それくらい、ドラマチック!

 

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一回戦でMr.Moneyの前に敗退したクズが、シレッと敗者復活を果たした所も最高でした(笑)。

 

星野勘九郎vs竹田誠志(3.29大日本プロレス新木場1stRING

 

一騎当千』も終盤を迎えた中で行われた公式戦。

リバースUクラッシュを、コンクリートブロックにぶつける形で星野に決める竹田誠志の狂気と、星野の売りである"頑丈さ"が光った好勝負に!

 

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個人的に、星野が勝って波乱を起こす展開にも期待してましたが、竹田がただただ強すぎましたね…。

 

星野も星野で、新日で言う「内藤哲也が相手だったら、どんな技をやっても受けてくれる」みたいな、安定感ある受けっぷり!

 

エグいフィニッシャーを喰らったにもかかわらず、直後の休憩時間で客席まで元気に"押し売り"に出るタフさを見て、改めて、プロレスラーは凄いと感じた次第です。

 

 

アブドーラ小林vsジミー・ハボック(3.29大日本プロレス新木場1stRING

一騎当千』公式戦。

 

ここまで3勝0敗のジミー・ハボックの勢いを全て受けきった上で、勝ちきったアブドーラ小林にメインイベンターとしての強さを見た一戦でした!

 

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最新のTシャツは、「逆襲のシャア」ならぬ「逆襲の小林軍団」なデザインだったアブドーラ小林

そのデザイン通り、一騎当千』では何度もメインを勝利で飾り、恒例のエアギターパフォーマンスや「愛してまーす」で締めるなど、今まさに、逆襲に向けた流れが来ている状況!

 

その後、決勝トーナメントに勝ち上がりましたが、この勢いのまま、優勝となるのか、注目していきたいです!

 

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火野裕士vs宮本裕向(3.31 ZERO1靖国神社

ZERO1靖国神社大会のメインで組まれた一戦。

 

3月にZERO1入団を発表した火野と、前年度のシングルリーグ『火祭り』覇者の宮本による"意地の張り合い"が、会場中のボルテージを上げていたように感じました。

 

 

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前年の靖国神社大会で組まれた「火野vs佐藤耕平というノンタイトルマッチも、大怪獣バトル感あって迫力満点でしたが、今回の一戦も鉄板でした。

 

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10月にも靖国神社大会の開催が決まったZERO1

今から楽しみです!!

SATURDAY NIGHT KILLER KISS~3.23大日本プロレス新木場大会観戦記~

 3.23の夜に、大日本プロレス新木場1stRING大会を観戦してきました。

現在、絶賛開催中のシングルリーグ戦『一騎当千 DEATHMATCH SURVIVOR』!

 

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この日の大会では、ジミー・ハボックやリッキー・シェイン・ペイジといった、外国人選手の公式戦初戦が組まれているという事もあり、行けると決まった段階で即観戦を決意 !

 

 今回はその観戦記になります!

 

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「リッキー・シェイン・ペイジvs佐久田俊行」は、衝撃映像のオンパレードのような試合でした…

 

 

 

 

■塚本拓海vs植木嵩行

 


今年の公式戦では、昨年輝かしい活躍を見せた竹田誠志から勝利を収めるなど、ここまで公式戦2勝1敗の塚本拓海。

対するは、公式戦2敗スタートの植木嵩行。

 

試合は序盤から、両者がタッカーを手に持つと、相手の身体にホッチキスの芯を打ち込む展開に…。

 

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塚本の身体の至る所に、タッカーで留められたBASARAのフライヤー(笑)

 

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もう、表情から相当痛そうなのが伝わってきました(笑)

 

 

植木が、自作凶器である三角木馬の「ぐんばちゃん」で返り討ちに遭い、悶絶する表情も最高でした(笑)

 

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試合は終盤まで、植木が塚本を押していく優位な展開に…。

 

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しかし、公式戦初勝利が見えてきた終盤、植木に思わぬ落とし穴が待っていました…。

 

塚本が植木の背後に回って頭にビニール袋を被せると、何とそこから必殺技の「ずどん」!!

 

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この一発で植木を沈めた塚本が、辛くも勝利を収める結果に。

 

植木も、3.17の佐久田戦同様、内容は良かっただけに、本当に惜しかった…。

公式戦3連敗となりましたが、確実に成長の爪痕を残しつつあることを、試合を見ていて感じました。

■佐久田俊行vsリッキー・シェイン・ペイジ



3.17後楽園大会より参戦している、リッキー・シェイン・ペイジの公式戦!

 

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初戦の相手は、今年に入ってからノリにノッている佐久田。

しかし、試合は、ペイジが佐久田の勢いを吹き飛ばしてしまうような内容になりました…。

 

身長155cm・体重85kgの佐久田に対し、ペイジは身長196cm・体重も128kg(※1)と、かなりの体格差があった両者。

(※1)短期集中連載FCP⑦ 参戦選手プロフィル リッキー・シェイン・ペイジ | プロレスライター新井宏の「映画とプロレスPARTⅡ」

 

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しかし、個人的には両者の体格差以上に、ペイジの規格外なファイトに目を奪われてしまいましたね。

 

佐久田の口に蛍光灯を咥えさせて折ったり…、

 

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巨体からスワントーンボムを繰り出したり…、

 

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目の前で繰り広げられる光景に、何度も度肝を抜かれました…。

 

そんな佐久田も、ペイジを大流血に追い込むなど、体格の不利を全く感じさせない攻撃を見せていきます。

 

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しかし、最後に勝ったのはペイジでした。

 

まずは、蛍光灯が取り付けられたラダー上での攻防を制すると、何と、その場で佐久田に雪崩式ファルコンリーwith蛍光灯!!

 

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3カウントが入ってもおかしくなかった凶悪技に、何とか肩を上げた佐久田。

しかし、ペイジは続けざまに、佐久田に対してバックブリーカーwith蛍光灯!!

 

この技で佐久田から勝利したペイジが、公式戦初戦を白星で飾ったのでした…。

 

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 休憩前に組まれたカードでしたが、休憩時間になっても会場中がどよめいてましたね。

 

このカードがセミファイナル前という事実に、今年の『一騎当千』の凄まじさの一端を感じ取ったのでした…

 

伊東竜二vsジミー・ハボック

ここまで公式戦2勝2敗の伊東に対するは、これが公式戦初戦となるジミー・ハボック!

1.4新木場大会ではタッグを組んでいた二人でしたが、この日は画鋲デスマッチで激突しました。

 

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試合開始直後、両者が画鋲の入ったバケツを奪い合っては、「I WON!」と叫ぶコミカルな場面も(笑)

 

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中盤、ハボックが自身のポートレートを使い、伊東の口や舌を切りつける、衝撃的な場面も…。

このポートレート、私も買ったのですけど、結構厚めの紙だったので、本当に恐ろしい凶器としか…。

 

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しかし、試合全体で見ると、使われた凶器は画鋲と椅子がメインという、比較的シンプルなものに。

 

しかし、この二人にかかれば、痛がり方や攻め方といった一挙手一等足に目が離せなくなってしまうんですよね!

 

まるで、画鋲という凶器に魔法を吹き込んだかのように…。

 

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画鋲の敷かれたマット上で、相手の手を踏みつける伊東も恐ろしかったです(笑)

 

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そんな見応えのある好勝負を制したのは、ジミー・ハボックでした。

 

アシッド・レインメーカーで伊東を薙ぎ払うと、これで勝負あり!

 

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公式戦初戦を白星で飾ったハボックでしたが、画鋲デスマッチでも凄まじい内容を見せただけに、「これが蛍光灯デスマッチだったら、もっともっと凄まじいことになるのではないか」、という期待感を抱かずにはいられませんでした!

 

アブドーラ小林vs宇藤純久

昨年の最侠タッグリーグでは「軍団師弟コンビ」として出場し、第3位の結果を残したアブドーラ小林と宇藤による、注目の同門対決!

 

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試合開始直後、小林が宇藤に寝るよう指示して、3カウントを取ろうとするも、宇藤はそれを阻止!(笑)

 

蛍光灯デスマッチ形式で行われたカードでしたが、試合は少々意外な方向に進んでいきます。

 

何と、小林と宇藤は、東西2面に設置された全ての蛍光灯をリング上で投げつけ合ったのです!

 

 

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当然のことながら、蛍光灯は爆散!!

蛍光灯同士を投げつけ合うと、普段以上に爆散するんですね(汗)

 

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そして、蛍光灯の破片散らばるリング上で展開される、濃密な攻防!

 

 

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見ている側が声も出せないくらい、緊迫感ある空気が会場中に張りつめていましたね…。

 

2年位前に、上野公園の野外音楽堂でこのカードが組まれた時も、こうした組み合いから3カウントを狙っていく試合が行われた事を、試合を見ていて思い出したのでした。

  

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中盤~終盤には、試合前に鈴木秀樹からアブドーラ小林に贈呈された凶器や、宇藤の蛍光灯ハリセンも使われたものの、ほぼほぼ二人の息を呑むような攻防が印象的だった試合でした!

 

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試合は、アブドーラ小林が一瞬の隙をついて繰り出した源之助クラッチで宇藤から勝利!

思わず唸り声が出てしまうほどの素晴らしい試合でした!

 

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■まとめ

 

今大会でも熱い試合が繰り広げられた『一騎当千』公式戦!

 

火が点くような熱戦だった「植木vs塚本」、リッキー・シェイン・ペイジのド迫力な試合、ジミー・ハボックの世界観、普段とはテイストが違った蛍光灯デスマッチを提示していた「アブドーラ小林vs宇藤」etc…

 

どの試合も見ていて、自分の感性に刺さるものばかりでした!

 

前半戦のストロングBJの試合も含め、満足度も高かったです。

 

すごいぞ『一騎当千』!!

 

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YOUNG BLOODS~3.17大日本プロレス後楽園観戦記~

3.17に、大日本プロレス後楽園ホール大会を観戦してきました。

 

この日は、年一度のシングルリーグ戦である『一騎当千 DEATHMATCH SURVIVOR』(※1)の開催期間中!

 

※1『一騎当千』は、デスマッチファイターによる『DEATHMATCH SURVIVOR』と、ストロング系の選手による『strong climb』の交互開催のため、開催は2年振り

 

今年は2月28日の開幕戦を見に行けなかった事もあり、是非観戦しなければ、と、私自身資格試験の真っ最中にもかかわらず、観戦を決意しました(笑)

 

今回は、公式戦4試合の様子を、個人的感想を交えながら紹介していきたいと思います!

 

 

 

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スキャフォールド上での蛍光灯攻撃は、まさに圧巻の光景でした!

 

 


 

 

 

■佐久田俊行vs植木嵩行

 


「三代目血みどろbrothers」同士の対決となった一戦。

 

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この日の公式戦では、一番最初の試合順だったこのカード…


しかし、陳腐な表現になってしまいますが、この日の公式戦で、私自身一番印象に残ったのが、この試合でした。

 

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今年に入ってから存在感を増し続けている、佐久田の勢いも去る事ながら、植木の受けっぷりも鉄板!

 

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試合は佐久田が勝利しましたが、敗れた植木の存在感も強烈!

 

 

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この後に控える公式戦のハードルを、良い意味で上げるような激闘だったのではないかと、私は感じました。

 

勝った佐久田も、負けた植木も、二人共格が上がるような、素晴らしい試合でした!

 

木高イサミvs関根龍一

 

 

剣山デスマッチ!

 

 

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二人が所属するプロレスリングBASARAでも、年一回のペースで行われている印象の強いカードですが、意外にもデスマッチでやっているのを見たのは、私自身今回が初めて!

私が生でこのカードを見るのも、2015年9月にKAIENTAI-DOJOで見て以来ということもあって、色々と感慨深いものを感じましたね…。

 

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試合ですが、使われたアイテムは、意外にもほぼほぼ剣山だけと、シンプルな内容に。

 

今年はまさかの公式戦2連敗スタートとなったイサミでしたが、試合はダイビングダブルニードロップ⇒勇脚・斬で関根を下し、公式戦初勝利!

 

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終盤、関根がラッシュをかけてきた場面を、イサミが耐え抜いた事も大きかったような気がします。

ただ、(今大会全体がそうでしたが、)夜に他団体の興行が控えていることもあってか、試合時間が短め…

だからこそ、このカードはじっくり見てみたかった、とも感じました。

 

 

宮本裕向vs宇藤純久

 

 

昨年の「最侠タッグリーグ」でデスマッチデビューを果たし、今回の『DEATHMATCH SURVIVOR』に初エントリーとなった宇藤。

 

シングルでのデスマッチは今回が2試合目。

しかも形式はスキャフォールドデスマッチ!!

そして、初戦から、デスマッチでの実績豊富な宮本裕向が相手!

 

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そんな中、宇藤は、モンキーレンチに鎖を取り付けた、独創的な自作デスマッチアイテムを用いたりと、イデア力の高さで対抗していきます。

 

 

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宮本の足に鎖を巻いて、スキャフォールドを使って宙吊りにする場面なんかが、その象徴だったかと。

 

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スキャフォールド上で、蛍光灯ハリセンを宮本に叩きつける姿も圧巻でした!

 

 

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しかし、宮本もスキャフォールド上からの場外ダイブを敢行するなど、宇藤に対して容赦ない攻めを見せると、最後はスキャフォールド上からのムーンサルトプレスで勝利!

 

 

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敗れた宇藤でしたが、前述したモンキーレンチに代表されるように、普段デスマッチではあまり見られないアイテムの使い方を見せるなど、彼の高いイデア力が窺える試合内容を見せていました。

 

唯一、課題と言えるのは、デスマッチでの経験値がまだ浅い事ぐらいでしょうか?

個人的に、元々ポテンシャルの高い選手だと思っているので、順調に経験を積んでいけば、ゆくゆくはデスマッチヘビーもストロングヘビーも両獲りできる、素晴らしい選手になるんじゃないかと感じています。

 

彼の未来に期待大!

 

アブドーラ小林vs伊東竜二

 

蛍光灯デスマッチとなった一戦。

 

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私自身、初めて大日本プロレスを観戦した時の「デスマッチヘビー級王座」戦が、この「アブドーラ小林vs伊東竜二」だったので(2015年7月両国国技館大会)、前述した「イサミvs関根」戦同様、感慨深いものがありました。

 

 

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4年前の両国国技館では、蛍光灯が使用できない形式でしたが、今回は蛍光灯をフルに活かした両者の攻めが光りまくってました!

 

まさに鉄板!!

 

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メインイベントに相応しい内容となった一戦は、アブドーラ小林がダイビングバカチンガーエルボーで伊東から勝利

 

この日が公式戦初戦となったアブドーラ小林が、公式戦初戦を白星で飾りました。

 

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■まとめ

 

今回『一騎当千』にエントリーされている、ジミー・ハボックやリッキー・シェイン・ペイジがこの日から参戦した一方、同じく『一騎当千エントリー中の竹田誠志藤田ミノルが不在。

所属選手でも、エントリーされている星野勘九郎の名前が、今大会のカードには無し…。

 

そんな中、この日の公式戦で力強い光を放っていたのが、佐久田や植木、宇藤といった、大日本プロレス所属の若い選手たちでした。

 

特に「佐久田vs植木」は、中盤に組まれていたカードながら、この日の興行全体で見ても、一気に火をつけてしまうくらいに熱い内容だったのではないでしょうか?

 

しかし、今年の『一騎当千』は、実績十分のベテラン・伊東ですら、この時点で2勝2敗(公式戦6試合制)という結果。

イサミも2連敗スタートで、昨年プロレス界で大活躍した竹田も既に1敗を喫している状況…。

 

この波乱にまみれたリーグ戦を優勝し、5.5横浜文体で現デスマッチヘビー王者である高橋匡哉に挑戦する選手は、一体誰になるのでしょうか?

楽しみです!

新生プロレスリング・ノアを見た!(後編)~3.10 NOAH横浜文化体育館大会観戦記②~

3.10に、プロレスリング・ノアの横浜文化体育館大会を観戦してきました。

 

前編では第1~4試合までの感想について書きましたが、今回は後編!

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 

後編では、「4大GHC王座戦」が行われた第5試合~メインイベントまでの試合を中心に、個人的感想を綴っていきたいと思います。

 

長文になりますが、よろしければ是非…m(__)m

 

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ロゴやマットは変わっても、試合後の多幸感は寧ろ増していた気がします。今後も観戦決定!

 

 

 

 

■第5試合 鈴木鼓太郎小川良成vsHAYATA、タダスケ

 

GHCJr.タッグ王座戦

 

昨年12月の横浜文体で行われた「鈴木鼓太郎vs原田大輔」のGHCJr.ヘビー級王座戦

この試合後、YO-HEY鈴木鼓太郎小川良成と結託する形でRATEL'Sを離脱。

 

 

 

今年に入り、HAYATAYO-HEYに追随する形で一時はRATEL'Sから距離を置こうとするなど、両派閥の対立が深まっていました…。

 

しかし、2月24日の後楽園大会で、HAYATAYO-HEYらを裏切りRATEL'Sに再合流を果たすと、同日に行われたGHCJr.タッグ王座戦で新王者となった鈴木&小川組に対し、タダスケと共に挑戦を表明!

今回のカードが実現しました。

 

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大会前日に行われた公開調印式では、「相手のペースに付き合わない」事を試合のキーポイントに挙げていたタダスケ

 

序盤、急襲を仕掛けた王者チームに対して、息の合った連携で優位に立ったのは挑戦者のタダスケ&HAYATA

 

しかし、場外乱闘で鼓太郎がHAYATAの膝を攻めはじめてから、流れは一気に王者チームへと傾きます…。

 

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小川と鼓太郎が徹底してHAYATAの膝だけを痛めつけていく様は、小川らを裏切ったHAYATAに対する「制裁」のように思えました。

 

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結局、最後までタダスケHAYATA「何もさせてもらえない」状態のまま、試合は小川の足4の字固めにHAYATAがたまらずギブアップする結果に…。

 

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挑戦者チームの実力云々、というよりは、隙が全く無かった王者チームが本当に強かった。

これに尽きると思います。

 

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かつてのパートナーであるHAYATAを見下すYO-HEYの姿は、個人的に結構ショッキングでした…

 

試合を見ていても、小川と鼓太郎から穴らしい穴が見つからないんですよね。

オーソドックスな技や攻めの一つひとつが、相手の玉を詰みに行く一手になっていると言いますか!

 

深い、深すぎる!!

 

 

■第6試合 原田大輔vs田中稔

GHCJr.ヘビー級王座戦

 

大会前日、「原田vs田中」の公開調印式が行われたのですが、その中で「ヘビー級選手権に対して挑みたい勝負がある(by田中)」、「新生ノアの話題はこの試合でかっさらいます(by原田)」と、並々ならぬ思いを語った両者。

 

 

2017年12月の後楽園ホール大会以来となるシングルでの対戦。

 

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当時G+で試合を見ていて、原田と田中の壮絶な死闘に胸を打たれた私としては、めちゃめちゃ楽しみにしていたカードだったんですけど、今回の試合も、一進一退の見応えある攻防になりました。

 

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田中が原田にサブミッションを仕掛ければ、

 

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原田は田中を豪快に投げる!

 

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田中の突き刺すようなダイビングフットスタンプも強烈!!

 

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試合中盤、原田が田中に対して畳みかける攻めを仕掛けると、締めに必殺の片山ジャーマンスープレックスホールド!

 

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これで試合は決まったかに思われましたが、田中がカウント2で肩を上げます!

 

このジャーマンの前後から、客席のボルテージは急上昇していったように感じました。

そんな私も、(両方好きなんですけど)思わず「ミノルー!!!」って写真撮りながら叫んでしまいましたから(笑)

 

一時は劣勢に立たされた田中でしたが、トップコーナーの攻防を制して原田をマットにたたき付けると、

 

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最後は必殺のFIRE BALL スプラッシュを原田に投下!!

 

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流石の原田もこれを返すことは出来ず、3カウント!!

 

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GHCJr.ヘビー新王者となった田中は、新日本プロレス全日本プロレス、ノアのメジャー3団体でJr.シングル王座獲得という、丸藤以来となる偉業を達成!

試合後、じっとベルトを見つめる田中の姿が印象的でした。

 

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王座陥落となった原田でしたが、負けたとはいえ、

 

①調印式で語った「新体制のノアの話題をかっさらっていきたい」という言葉に違わぬ試合を田中と繰り広げた事
 
https://www.noah.co.jp/news/170/
 
②2大ヘビー級王座戦セミ、メインに控える中、ヘビー級の試合に対する期待値のハードルを、Jr.の試合で確実に押し上げた事

 

 

この2点は、間違いなく新体制のNOAHJr.を盛り上げる意味で大きい好材料だったのではないかと、私は感じました!

 

個人的に、今大会のベストバウトでした👏👏👏👏👏

 

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セミファイナル 潮崎豪中嶋勝彦vsマサ北宮、エディ・エドワーズ

 

GHCタッグ王座戦

 

2月24日の後楽園大会で50FPを破り、王座を獲得した潮崎豪&中嶋勝彦の「AXIZ(アクシス)」

初防衛戦の相手は、マサ北宮&エディ・エドワーズ!

 

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本来、エディは小峠と組んで、前述の後楽園大会で王者組だった50FPに挑戦予定でしたが、直前に小峠の負傷欠場があり、パートナーと会場を変えてのタッグ王座挑戦となりました。

 

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両チームとも、タッグとしての連携、というよりは、シングルプレイヤーとしての個々のポテンシャルの高さを強みにしている印象でしたが、実際試合が始まると、そうした面が色濃く出ていた気がします。

 

序盤から潮崎とエディによる強烈な逆水平チョップ合戦!!

 

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2017年8月にGHCヘビー級王座をかけて闘った中嶋とエディのマッチアップも実現!

中嶋の強烈な破裂音を伴う蹴りは、何度生で見ても驚かされるばかりです…。

 

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中嶋の強烈な蹴りと、潮崎の強烈なチョップが同じタイミングで繰り出されるシーンもインパクト大でした(笑)

 

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エディが序盤から相手に掴まる展開が続きましたが、中盤からは挑戦者チームによる反撃がスタート!

 

マサ北宮がセントーンに監獄固めを決めれば

 

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エディも中嶋にタイガードライバー

 

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タイガードライバーの前後には、マサ北宮が急角度サイトースープレックスが繰り出して、中嶋から3カウントを奪いにいくものの、間一髪で潮崎がカット!

この連続技はエグかった…。

 

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直後に、マサ北宮がサイトースープレックスで中嶋にとどめを刺そうとするものの、この猛攻を阻止した中嶋は、北宮に鋭い蹴り!

 

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最後は中嶋がバーティカルスパイクで北宮をマットに突き刺し、これで3カウント

 

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 昨年12月にタッグを結成してから約3ヶ月弱で、GHCタッグ王座を2度獲得した「AXIZ」ですが、タッグとしての連携にはまだまだ物足りなさを感じるのも正直な所…。

 

逆に考えると、連携面が強化されれば、これ以上無いくらい強いタッグチームになりそうな予感がしています。

ゆくゆくは、全日本プロレスでいう「暴走大巨人(諏訪魔&石川修司)」みたいな、反則級の強さを持つチームになると面白そうですね。

 

 

そういう点でも、タッグ王者として迎える『GLOBAL TAG LEAGUE』(4月開幕)が今から楽しみでなりません!

 

 

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■メインイベント 清宮海斗vs丸藤正道

GHCヘビー級王座戦!

 

本来ならば、昨年11月の『GLOBAL LEAGUE』優勝決定戦で実現するはずだったカード。

 

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

しかし、優勝決定戦の前日に、丸藤が負傷によるドクターストップで欠場が発表されたため、一度は流れる事に…。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

あれから約3ヶ月半…。

清宮は昨年12月の横浜文体大会でGHCヘビー級王座を獲得し、試合を重ねる中で成長を遂げていきました。

 

一方の丸藤も、満身創痍と語っていた昨年11月に比べ、コンディションは確実に良くなったはず!

 

つまり、『GLOBAL LEAGUE』で果たされなかった夢の続きが、

 

①新生ノア1発目の大会

 

②若き王者が団体の象徴を迎え撃つという、かつての「丸藤正道vs三沢光晴」を思わせる構図

 

③昨年11月に比べ、両者の状態が良くなってるという期待感

 

というこれ以上ないシチュエーションで今回実現した訳です!

 

 

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ベルトが清宮からレフェリーの手に渡り、丸藤の目の前に提示されますが、丸藤はベルトにほぼほぼ目を合わさず…

 

今思うと、試合前にレフェリーがベルトを提示したあの瞬間から、試合の最終盤まで、丸藤は常に余裕を漂わせていた気がするんですよね。

 

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試合が始まると、丸藤は観客からコールを煽るなど、挑戦者にして王者のような佇まい。

 

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 今回の「清宮vs丸藤」を見ていて改めて感じたのは、丸藤の攻めの緻密さでした。

 

第5試合のJr.タッグ王座戦における、小川や鼓太郎にも言える部分なんですけど、基本的な腕攻め・脚攻めであっても、「相手が動けなくなるには、どういう攻めをすれば良いのか」という術を心得ているように感じてしまうんですよね。

 

例を挙げると、2016年7月の『G1 CLIMAX』初戦でオカダ・カズチカから勝利した時なんかがそうだった気がします。

それくらい、攻めるタイミングが絶妙と言いましょうか。

 

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 更に、清宮がドロップキックを放ったタイミングで、カウンターの虎王で迎撃するこのチョイス!

こういうカウンターの入り方って、あまり見たことが無かったので、ただただ衝撃を受けました(笑)

 

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対する清宮ですが、丸藤の鬼のような攻めの連続に、苦戦を強いられる展開が続きます。

 

ドロップキックなどで反撃はするんですけど、中々自分のターンに持ち込めない状況…。

 

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とはいえ、清宮は、昨年の『GLOBAL LEAGUE』も、年末年始にあった杉浦貴や拳王とのタイトルマッチも、「相手の攻撃を耐え続け、終盤に生まれた数少ない勝機で怒涛のラッシュをしかける」ことで勝利をモノにしてきました。

 

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丸藤のキッツい逆水平チョップを喰らっても…、

 

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立ち上がる!!!

 

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試合時間が20分を過ぎてから、徐々に清宮の反撃がスタート!

 

対する丸藤も、前哨戦で直接ギブアップを奪っている変型キーロックで、清宮を仕留めにかかりましたが、これはロープに逃げられてしまいます。

 

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顔面を射抜く丸藤の蹴りにも耐えた清宮!

 

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試合時間が30分を過ぎた頃でしょうか…。

 

遂に清宮が丸藤の背後に入ると、耐える丸藤を振りきって、必殺のタイガースープレックスホールド!!

 

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これが決まると、丸藤も肩を上げることが出来ず、これで3カウント!

約33分にも及ぶ激闘に終止符が打たれたのでした。

 

正直、清宮の勝ちパターンである「終盤の畳みかける攻撃」という部分では、少し物足りなさを感じた試合ではありました。

 

しかし、大会前のポスターや煽りVTRの中で使われた、『勝者は時代の舵を獲る』、『方舟の顔は、天才か、新星か』というフレーズにも表れているように、新体制になって注目度も増していた重要な一戦を、清宮が制したことは非常に大きかった気がします。

 

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■メインイベント終了後

 試合後、観客に感謝の言葉を述べる清宮。

 

その後、彼が一人の男をリング上に呼び出します…。

それは…、拳王!!!

 

 

 

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奇しくも、昨年12月に行われた横浜文体大会のメイン後と同じ光景…。

私は一瞬、「再度拳王を指名してGHC戦やるのか?」と思いましたが、清宮の口から出たのは、拳王との共闘でした。

 

 

拳王は悔しさを滲ませながら、「俺達だけの力で、新しいノアの景色を見せていこう!」と語ると、何と清宮の差し出した右手を握り返したのでした!

 

 

 

 

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 思えば、新体制になる1年以上前から「『ノア=丸藤、杉浦』の時代を終わらせる」、「お前らクソヤロー共を武道館まで連れていってやる」と発信しつづけていたのは、他でもない拳王でした。

 

 清宮と拳王の二人が中心となって、新生ノアはスタートする…

今後のノアの方向性を強く印象づけた瞬間だったと、私は感じました。

 

■まとめ

プロレスリング・ノアが新体制となり、ロゴもマットも変わった中で初めて開催された今大会。

 

序盤の試合が結構アッサリ目に終わったとはいえ、試合前に選手全員が登場するなど、以前には無かった演出面での変化も見られ、ロゴやマットだけではない、前向きな変化を感じた大会でした。

 

4大GHC王座戦も見応えありと、新体制で注目された中で成功といえる内容だったのではないでしょうか?

 

とはいえ、まだ新体制は始まったばかり!

 

ピークが今大会だったね、ということにならないためにも、まずは少しずつで良いので、前向きなこの流れを継続していけるかどうか。

これが重要ではないか、と私は感じました。

 

取り合えず私から言える事はただ一つ…。

 

またノアの興行を生観戦したい!

 

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新生プロレスリング・ノアを見た!(前編)~3.10 NOAH横浜文化体育館大会観戦記①~

3.10、横浜文化体育館でプロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 

個人的に、昨年から本格的に好きになった団体の一つがノアだったのですけど、今回私が生観戦したのは、「好きな団体のビッグマッチ」だけではない理由がありました…。

 

それは、「新体制となったノアが気になったから」!

 

 

今年の2月13日号の『週刊プロレス』において、2018年12月にノアを運営する㈱ノア・グローバルエンタテイメントが、プロレス興行を主催している㈱リデットエンターテインメントの完全子会社化し、今年2月より新体制がスタートした事が明らかになりました。

 

新体制となり、ノアの新オーナーとなった鈴木裕之氏からは、『脱・三沢』『団体ロゴ&リングマットの刷新』という大胆な改革案が語られるなど、話題を集めていました(他にも色々語られているのですが、詳しくは当該の週プロまで…)。

 

「もうこれは、生で行って確かめなければ!」と思い、観戦を決意!

 

 

今回は、そんなノア3.10横浜文体大会の観戦記になります。

 

まずは前半戦から!

 

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意外とノアの新ロゴとマットは悪くなかったです(小並感)

 

 

 

 

■オープニング

試合開始前は、会場外に設置されたノアのガチャポンや、杉浦貴のサイン会が大盛況と、試合に向けた期待と高揚を感じさせる良い雰囲気が伝わってきました!

 

開始時間の16:00に場内が暗転すると、三沢光晴の入場曲である『スパルタンX』に乗せて、会場スクリーンにはこんなナレーションが。

 

 

 

『脱・三沢』というフレーズで不安になっていたファンも少なからずいたとは思います。

しかし、このナレーションを聞いた時に、創始者である三沢の存在を"排除"するのではなく、寧ろ三沢のリスペクトを持ちつつも、これから前進していくために、敢えて三沢から「卒業」する決意表明だったのではないか、と私は感じました。

 

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試合前には、同じ文体でビッグマッチを行うOZアカデミーのように、入場口での華やかな選手入場式が行われるなど、試合に向けてのテンションを上げる演出が折り込まれていました。

 

 

 

■第1試合 岡田欣也、熊野準、大原はじめ、拳王vs宮脇純太諸橋晴也YO-HEY、Hi69

 

新生ノアのオープニングを飾る一戦。

 

今まで「ノアといえば緑」ぐらい象徴的だった緑色のマットが、白に変わっただけで大分印象が変わるなあ、と、試合を見ていて感じました。

 

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8人の中で、唯一序盤から出場機会が無かったのが拳王。

1年前の文体では、メインでGHCヘビー級王者として登場していただけに、大会前のカード発表では第1試合だったことが何とも衝撃的でした。

 

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そんな拳王でしたが、試合開始から5分前後が経ったタイミングでようやくタッチを受けると、リングで仰向けで倒れている宮脇に対し、コーナー最上段からいきなりダイビングフットスタンプを投下!

 

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これで3カウント!

 

試合後はレフェリーの勝ち名乗りも受けずに、花道から早々と退場していく拳王の姿に、終盤何かが起こる予感を感じさせる、そんなオープニングマッチでした…。

 

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■第2試合 稲村愛輝vsマイバッハ谷口

 

今年始めから行われてきた、稲村愛輝の「猛進七番勝負」。

終戦となる今回は、元タッグ王者のマイバッハ谷口と対決。

 

試合は序盤から、稲村が谷口の顔面を張ったり、ショルダータックル合戦で谷口を倒したりと、積極的に攻めていきます。

 

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デビュー当初から坊主だった稲村も、髪が若干伸びた事も相まって、以前よりも更に地力をつけた姿を見せていました。

 

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しかし試合は、ベテランの谷口がチョークスラムマイバッハボム・ツヴァイで稲村を5分以内で仕留め、稲村の七番勝負は0勝7敗で終了。

 

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この試合では、特に何かアレだった訳ではない谷口に対し、唐突に「お前が変わんないとダメだぞ」なんてキッツい野次も客席から飛んでたんですけど、谷口に限らず、そもそも限られた試合時間の中でインパクトを残す試合って中々見れない気がしてます…。

 

個人的には、ビッグマッチではなく、後楽園ホール等で、もっとじっくり見てみたかったカードではありました。

 

■第3試合 長井満也クワイエット・ストーム、モハメド・ヨネvs井上雅央齋藤彰俊越中詩郎

 

2月の後楽園大会で、自身がリーダーを務めていたユニット「フーリガンズ」を解散させられてしまった長井満也

 

今回は、ヨネとストームの「50FP(フィフティーファンキーパワーズ)」とタッグを組んだのですが、何と長井の顔には、DDTの平田よろしくLEDのメガネが(笑)

 

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試合ですが、「50FPの楽しいノリについていきたいのに、中々付き合わせてもらえない長井」という展開が続きます(笑)。

 

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結局最後は、相手に分断された長井が、越中のダイビングヒップアタックに沈む結果に…。

 

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ただ、大ベテランの越中や、独特の世界観を見せる井上がいた中で、この試合は長井の独壇場だったように感じました(笑)。

 

■第4試合 杉浦貴vs KAZMA SAKAMOTO

 

2.24の後楽園大会で行われた、「チーム杉浦(勝手に命名)vsフーリガンズ」による、杉浦フーリガンズ加入orフーリガンズ解散をかけた、5vs5のイリミネーションマッチ…。

 

この試合に杉浦がKAZMAから勝利した事で、フーリガンズ解散が決まったのですが、この結果に納得の行かないKAZMAの要求により実現したのが、今回のシングルでした。

 

KAZMAは今大会でパートナーを連れて来ることを予告していたのですが、入場時にKAZMAの後ろにいたのは、何とNOSAWA論外

 

 

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試合序盤は、KAZMAが長い足を活かしたトラースキックで杉浦の身体を射抜くなど、蹴り技主体で押す展開に。

 

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視界から急に飛び出してくるようなKAZMAの蹴りは、客席から見ていて、孫悟空の「如意棒」を思わせるかのようでした(笑)

それくらいキレッキレ!

 

劣勢に立たされた杉浦でしたが、中盤、得意のアンクルホールドでKAZMAの脚を捕獲してからは杉浦のペースに。

 

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終盤には、杉浦の「奥の手」と言えるフロントネックロックKAZMAの首を締め上げると、レフェリーがたまらず試合をストップ!

 

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今大会前、杉浦に対して「3カウント取られたけど、まだギブアップとは言ってない」と発言していたKAZMA…。

 

それに対するアンサーなのか、相手をギブアップさせる奥の手を早々に抜いてきた杉浦に怖さを感じました(小並感)。

 

試合後は、リング下で椅子に座って一切試合に介入しなかったNOSAWA論外と杉浦が睨み合い、杉浦がKAZMAと握手したり、

 

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フーリガンズの長井が現れて、元同僚だったKAZMAに対して怒りを見せたり、

 

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パートナー不在となった長井に対して、欠場中の小峠が共闘を呼びかけたり、

 

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今後に向けた動きが幾つか提示されました。

 

この展開を、4月に開幕する『GLOBAL TAG LEAGUE』でどう育てていき、転がしていくのか、今から楽しみです。

 

 

後半に続く…

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

2019年2月の個人的ベストバウトについて

 久々にblogを更新します…。

 

3月も1/3を経過しましたが、今回は(今更感ある中で)今年2月に行われたプロレスの試合で、個人的に印象に残った試合&ベストバウトを紹介したいと思います。

 

今月は「宮原健斗vs諏訪魔」という素晴らしいカードもあった中で、佐山駿介(ASUKA PROJECT)の姿が印象に残る、そんな月だった気がします。

 

長くなりますが、宜しければ、是非!m(__)m

 

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佐山駿介(ASUKA PROJECT)の成長が、今から楽しみで仕方ないマン!!!!

 

 

 

①「飯塚優&井土徹也vs鷲田周平&佐山駿介」(2.2HEAT-UP王子BASEMENT★MONSTER)

 


HEAT-UPの若手有望株に、ガンプロとASUKA PROJECTの若手有望株がタッグを組んで挑むという、若手対抗戦的なカード。

 

私に語彙力が無いので、表現がアレになりますが、4選手それぞれ良い持ち味を出していた試合だったと、私は感じました。

 

ガンプロの鷲田も、デビューした2018年は長期欠場もありましたが、元々背も高い上に重い蹴りを持っている選手なので、今後これを機に他団体参戦が増えてくると面白そうな気がしました

 

あとは、試合後に激しく火花を散らし、互いに人差し指を立ててシングルでの再戦を要求しあっていた、佐山と井土のネクストも是非実現してほしいと感じた次第です。

 

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②「おならするナリ presents バトルロイヤル」(2.3とにかくヤりたい秋山自主興行

 学生プロレスラー主催の自主興行で行われたバトルロイヤル。
このバトルロイヤルを何故選んだかと言いますと、出場するレスラーのキャラが、皆かなりエッジが立っていた所なんですよね(笑)。

 

 

有名映画にインスパイアされた「ムカデ人間

 

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某学習塾のロゴマークのキャラクターをモチーフにした「四谷学院

 

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特に印象的だったのが、某有名ゲームのキャラクターでもある「ダグドリオ」


登場するなり、「あなをほる」と宣言して、リング下に隠れるダグドリオ。

しかし、この時リングにいたガッツ人妻は「地面に隠れている相手には、"じしん"を使えば良いんだ!」と、無人のリングにトップコーナーからプレス技を実行!

すると、地中にいたダグドリオがリング上に出てきて、そのまま3カウントを取られる結末に(笑)

 

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このイデア力や、元ネタの着眼点にセンスを感じずにはいられませんでした。
そういう点においても、今月"印象に残った"試合でした。

 

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③「青木篤志vs吉岡世起」(2.7全日本プロレス後楽園ホール大会)

 
全日本プロレス毎年恒例となっているJr.シングルリーグ戦「Jr.BATTELE OF GLORY(以下JBOG)」。
開幕戦から「元世界ヘビー級王者vs#STRONGHEARTSからの刺客」という刺激的なカードが組まれた訳ですが、期待値以上の試合内容になりました。

 

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印象的だったのが、吉岡のファイトスタイル!
私自身、1年以上WRESTLE-1を現地観戦出来ていなかったので、#STRONGHEARTS入りした現在の吉岡を見るのは今回が初めてだったのですが、まあ凄かった!

 

蹴りだけでなく、速いロープワークからの攻め、ジャベ、飛び技など、吉岡の繰り出す多彩な攻撃パターン…。
ただただ、穴の無さを感じました。

 

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そんな試合は、青木が終盤の畳み掛けもあってシーソーゲームを制する結果に。
ただ、負けた吉岡の格は、下がるどころか一気に上がった感はありましたね。
初戦から爪痕を残す好試合でした!

 

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その後吉岡は優勝決定戦で、現Jr.王者の岩本昂史と対戦し、素晴らしい試合を見せたものの、惜しくも準優勝という結果に…。

しかし、本人がツイートしていたように、今回のリーグ戦で吉岡の存在は、全日やそのファンに対して強く印象付けられるものになったと言えるのではないでしょうか?
また全日に参戦する姿が見たいです!

 

④「青柳優馬&野村直矢vs菊田一美&河上隆一」(2.7全日本プロレス後楽園ホール大会)

 
JBOG開幕戦で行われたアジアタッグ選手権試合。

試合前は、正直「ノムヤギが順当に勝つんだろうなあ」と思っていたんですけど、良い意味で当初の期待値を裏切られる試合になりました。

 

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そのキーマンとなったのは、河上と菊田!

中盤、菊田が和田京平レフェリーの目を他に向けさせるよう動いた後で、自身の腰に負かれた黒帯でチョーク攻撃を仕掛けたり、終盤に河上がパウダー攻撃を敢行したりと、相手やレフェリーの隙を突く、ある種"ズルい"攻めが試合の中で光っていた気がします。

 

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個人的に、今の大日でこういう攻めを確実に遂行してくる選手と言うと、鈴木秀樹(フリー)や宇藤純久など、一部の選手に限られる印象がありましたが、こういう攻めを大日でも出していけたら面白いのでは無いか、と私は感じました。

 

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試合には敗れましたが、その後、2月末に現アジアタッグ王者チームの野村&青柳組がベルトを返上…。

 

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叶うなら、すぐにでもアジアタッグに菊田&河上組が挑戦する所を是非見たい!
そう思うくらい、良い試合でした!

 

⑤「久保佑允vs政岡純」(2.26BASARA新木場1stRING大会)

 


昨年末のBASARAの試合において、抗争が勃発した両者によるシングルマッチ

 

この試合に至るまでに、政岡は久保のマスクを容赦なく剥ぎにかかるなど、久保に対して挑発的な態度を繰り返していたのですが、シングルでもマスクに手をかけ、会場からブーイングを浴びる政岡の姿に、凄みを感じずにはいられませんでした。

 

他団体であっても、比較的交流のあるダブプロレスとかだと、外敵と言うよりかは「ライバル」という表現が似合いそうなんですけど、政岡の場合、単身プロレスリング紫焔を背負って乗り込んで、爪痕を残そうとする姿に胸を打たれました!

 

試合は、怒りの久保がゴロースープレックスで政岡を退ける結果になりましたが、普段感情を表に出す印象になかった久保が見れたのも熱かったですね。

 

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⑥「佐山駿介&木藤裕次vs仲川翔太&篠瀬三十七」(2.11ASUKA PROJECT北千住シアター1010大会)

 

今年3月をもって解散となるASUKA PROJECT
その解散前最後となる、所属選手同士のタッグマッチでした。

 

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試合は終始グラウンドでの攻防が丁寧に展開されていく、非常に見応えのある内容に。

 

その中でも、若手の佐山駿介が、3月で引退する篠瀬三十七超えを果たせるかどうかが、中盤以降のポイントになっていた気がします。

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ここからは、写真何枚かで、そうした様子が少しでも伝われば、と…。

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素晴らしい試合は、篠瀬が佐山から勝利する結果に。

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ASUKA PROJECTの解散は凄く残念ではあるんですけど、こういう、レスリングの部分を丁寧に見せていた団体がある、という所は、もっともっと色んな方々に伝えていきたいと、この試合を見て感じた次第です。

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⑦「原学vsザ・グレート・サスケ」(2.23ソウルモード横浜ラジアントホール大会)


「ソウルモード」ステップアップシリーズ最終戦で組まれたカード。
新木場1stRINGや横浜ラジアントホールなどで開催されるプロレス興行の前に、所属選手である原学のワンマッチを無料興行として開催していたのですが、今回の相手はザ・グレート・サスケ!

 

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この試合の何が凄いかと言いますと、サブミッション系の極め合いを得意とする原に対し、サスケが同じ土俵でガッツリやり合っていた事なんですよね。

 

これが無料で見れるという衝撃…。

 そして、試合もサスケがギブアップ負けを喫するという結果も衝撃的でした。

 

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良いもの見れました!

 

⑧「鈴木慎吾&谷嵜なおきvs火野裕士&田中将斗」(2.11 SUGI15周年記念興行)

 


SUGIのデビュー15周年記念大会のセミファイナルで組まれたカード。

この試合でプロレスデビューを果たした、パンクラス出身の鈴木でしたが、田中将斗と火野相手に良いエルボーを当ててたり、ノータッチトペを出したりと、デビュー戦から鮮烈な印象を残していました。

 

試合は鈴木が敗れる結果となりましたが、その決まり手も、火野のFuckingBomb⇒田中のスライディングDと、中々見られないコンボ技(笑)
そんな凶悪コンボを、デビュー戦から浴びた鈴木が本当に凄かった!

 

その後鈴木は、3月のZERO1の周年大会でも代打出場を果たしていましたが、叶うならば、どんどん試合に出る姿が見てみたい!
それくらい、私の中でインパクトが大きかった試合でした。

 

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⑨「佐山駿介&水波綾&鈴木秀樹&カズハヤシvs井坂レオ&松本浩代&石川修司&佐々木貴」(2.23 Bar045興行 横浜ラジアントホール大会)

 

横浜にあるプロレスバー「Bar045」が主催した興行のメインを飾ったカード。

今回の興行では、16団体50選手が集うなど、プロレス関係者の自主興行としては類を見ない規模のオールスター興行になりました。

 

どの試合も素晴らしかったのですが、中でもこのメインイベントは、プロレス版『大乱闘スマッシュブラザーズ』かと思う程の豪華っぷり!

 

試合前、水波が「来いよ石川修司!」と石川を先発に指名すると、いきなり両者のタックル合戦がスタート!

 

続いて登場した鈴木秀樹松本浩代も、松本が鈴木をコーナーに追い込んで体当たりすれば、鈴木も鈴木で松本の髪を掴んでヘアーホイップを決めるなど、もう何もかもが夢のように感じました(笑)。

 

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カズハヤシと佐々木貴による、団体の社長同士のマッチアップや、井坂の場外ケブラーダなども印象的でした。

 

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終盤には佐山駿介が、体格差がある大巨人・石川に向かってぶつかっていく場面もありましたが、最後は石川のスプラッシュマウンテンに撃沈…。

 

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しかし、この豪華興行の最後を、佐々木貴の指名で締める佐山の姿に、今後の躍進への期待感を抱かずにはいられませんでした!
成長が楽しみです!

 

⑩「宮原健斗vs諏訪魔」(2.24全日本プロレス横浜文化体育館大会)

 


2016年11月に行われた両国国技館大会以来、約2年3ヶ月振りとなる両者の三冠ヘビー王座戦

文体ビッグマッチに相応しい鉄板カードだった訳ですが、内容も素晴らしいものに。

特に印象に残ったのは、ベテランである諏訪魔のコンディションの良さでした。
三冠ヘビー級王座を最多戴冠記録を持つ諏訪魔ですが、前哨戦でも見せた万力スリーパーやスープレックス技を多彩に折り込むなど、今回のタイトルマッチに向けて照準をキッチリ合わせてくるような戦いを見せてきました。

 

宮原のシャットダウンジャーマンを一度返した場面なんかは、諏訪魔に一気に勝機が訪れたと感じたんですけど、最後は溜めに溜めて放たれた2発目のシャットダウンジャーマンに沈む結果に…。

 

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めちゃめちゃ諏訪魔良かったんですけどね…。

いやあ、宮原強いわ…。

 

でも、個人的に、この試合が現時点での2019年ベストバウトではないかと確信した試合でもありました!

 

また諏訪魔には挑戦してほしいです、本当に。