FIRE FESTIVAL TOUR 2019 Live at SHINKIBA〜7.7 ZERO1新木場1stRING大会観戦記〜
7.7の昼に、
お目当ては、毎年恒例となっている、ZERO1真夏の祭典・「 火祭り」!!
今年は、6.16岐阜大会〜7. 26芝公園大会までの約1ヶ月半にわたって、2ブロック制のシング ルリーグ戦を戦い抜き、A・B両ブロックの上位各1名が、7. 28後楽園ホール大会の優勝決定戦に駒を進めるという、 例年より半月ほど長いリーグ戦に(昨年は7. 8にリーグ戦が開幕)。
今回は、 公式戦5試合の個人的感想について触れていきたいと思います。
「火祭り」は、日本プロレス界の有名ロックフェスだと、 私は声高に主張したいです!
ヤス久保田vs将軍岡本
現インターコンチネンタルライトタッグ王者であるヤス久保田と、 ヘビー級の将軍岡本による一戦。
試合内容を一言で表すと、「将軍強すギィ!」
これに尽きました。
「ヘビー級vs Jrヘビー級」という階級差もありましたけど 、それ以上に、将軍の放つ投げ技、 打撃技の一発一発が強烈でした…。
ヤスも、終盤に強いラリアットを放つ場面もありましたが、内容・ 結果共に将軍が危なげない試合運びを見せていた印象。
昨年、今年と、Jrヘビー級の選手もエントリーするようになり、 オープンウェイトの側面も強くなってきた「火祭り」ですが、 その事によって、ヘビー級の選手が"力で相手を捩じ伏せる" 姿が、より鮮烈な光景として私の脳裏に刻みつけられましたね…。
菅原拓也vs佐藤耕平
対するは、公式戦1勝1敗(勝ち点5)の菅原拓也。
試合は、先に入場していた菅原が、 入場直後の耕平を奇襲を仕掛けるも、 耕平がガウンを羽織った状態でカウンターの蹴り!
ガウンを脱ぎ、前がかりで攻めにいった耕平でしたが、 その瞬間を待っていたかのようにして、 菅原が耕平の右脚を極めた状態で逆さ押さえ込みを敢行。
何と、これがガッチリ決まって3カウント!
試合時間は僅か6秒!
しかし、この秒殺決着に、新木場中は大爆発!
文字通りの「ジャイアントキリング」を成し遂げて大喜びな菅原に対し、 呆然とした表情で仰向けに倒れる耕平、という姿が、「 天国と地獄」を表しているかのようでしたね…。
この試合終了直後、次の試合に出る宮本裕向の入場曲「One Night Carnival」が流れた時の、会場の盛り上がり方の凄まじさも含め、印象的な試合でした。
宮本裕向vs竹田誠志
大日本プロレスで隔年開催されているシングルリーグ戦「一騎当千 DEATHMATCH SURVIVOR」で実現しても、 注目の一戦に挙げられるようなカードだと思うんですけど、 今回の「火祭り」は通常ルールでの開催。
しかも、この試合を裁いたのが、 大日本プロレスでデスマッチも裁いているマック竹田レフェリーと いう事もあって、蛍光灯や有刺鉄線ボードがリング内にセッティン グされていない光景に、かなりの違和感を覚えました(笑)。
そんな試合は、グラウンドで互いに一歩も引かない、 濃厚な内容に!
通常ルールではあったんですけど、この二人にかかると、「 自分の身体だけが凶器として認められるデスマッチ」 になっていて、非常に面白かったです。
「○分経過」のアナウンスが本当にあっという間に聞こえる程、 竹田と宮本の攻防に酔いしれました…。
「デスマッチファイター・竹田誠志」の印象を強く持っていたという私のフォロワー様が、「竹田ってああいう(グラウンド主体の)試合も出来るって初めて知ったよ!凄い!」と、休憩中に仰っていたのが個人的に忘れられなかったです。
そんな一進一退の攻防は、最後まで切れることなく続いた末、 30分時間切れドローという結果に…。
双方死力を尽くしたドローゲームになりましたが、 竹田がバックステージで「(結果は引き分けだけど) 自分の負けだった」 という旨の発言をしていたのは正直意外でした。
個人的に、終盤の残り5分間は、宮本の方が「 試合を畳み掛ける攻撃」 という点で先を取っていた気はしましたけど、 その畳み掛けを耐えた竹田も充分凄かったので!
火野裕士vs青木優也
個人的に、 こういうシングルリーグ戦での全勝vs全敗対決の時なんかは、「 全敗の選手が一矢報いる」 という展開を期待してしまうんですけど、実際試合が始まると、「 そんな展開は無い!」と言わんばかりに、 火野が圧倒的な力を以って青木を捩じ伏せた試合だったように感じ ました。
個人的に、特にそれを象徴していたと思ったのが、 フィニッシュのシーン。
青木が丸め込み技を敢行
↓
火野がそれを阻止
↓
その体勢のまま、 ジャーマンスープレックスで青木を強引に投げきり3カウント!
難しい体勢から強引に相手を投げきってしまう火野のパワーは、 見てる側からしても絶望感しか無かったです…(苦笑)
青木も、 延髄蹴りを火野に何発も当てていく事で流れを変えようとしてはい たんですが…。
これで開幕4連敗となってしまった青木ですが、 所々大谷晋二郎を思わせる動きや、 火野相手に最後まで喰らいつこうとした姿を見ていると、 来年以降も是非「火祭り」 にエントリーしてほしい選手だと感じました!
田中将斗vsクリス・ヴァイス
対するは、VOODOO MURDERSの『鋼鉄戦士』にして、公式戦3戦全勝のクリス・ ヴァイス!
かつてVOODOO MURDERSで同僚だったものの、後に袂を分かった両者…。
特に田中にとっては、この日のセミファイナルで勝利し、大阪大会 (7.20)で直接対決を控える3戦全勝の火野戦を前にして、優勝決 定戦進出が危ぶまれる可能性もあっただけに、 尚更落とせない一戦に。
昨年秋から続いていた田中とクリスの因縁や遺恨から、 戦前はセコンド介入ありの荒れた展開になるのかなあ、 と思っていたんですけど、実際は、 クリスも田中もセコンドを就けず、 1vs1で削り合う真っ向勝負な内容に!
クリスとの力勝負で、珍しく押される場面もあった田中…。
クリスの猛攻に苦戦しつつも、終盤、 田中がカウンター気味に放っていったスライディングDがクリスに ヒット!
これで逆転の3カウント!
優勝決定戦進出に望みを繋ぐ、大きな3勝目を挙げたのでした。
このメインを見ていて、私自身改めて感じた事ですが、今、 日本でクリスヴァイスの試合が見れるのって、 本当に幸せな事なんだなあ、と!
力技だけでなく、 あの屈強なガタイから飛び技を使ってくる意外性もありますし、 実力的にも、 もっともっとトップ戦線に出ていける選手だと私は思っています。
クリス・ヴァイスの試合が、 日本で当たり前のように見れる今に感謝感謝、ですね!
まとめ
昨年同様、白熱の試合となった「火祭り」新木場大会!
昨年出場していた黒潮イケメン二郎や大和ヒロシといった面々が今回参戦しなかったものの、今回「火祭り」にエントリーされなかった大谷晋二郎や横山佳和(個人的に横山は今年こそ出てくれると思ってた…)や、この日公式戦の無かった朱崇花など、火祭りの公式戦で是非見てみたかった選手が去年以上に増えているというのも、このシングルリーグの凄みだと感じました!
そんな「火祭り」も、今週末の7/28後楽園ホール大会での優勝決定戦で、いよいよ"ツアーファイナル"を迎えます!
「獣神サンダーライガー&ザ・グレート・サスケvs高岩竜一&大谷晋二郎」というカードもあってか、早々に超満員の予感が漂う後楽園大会ですが、昨年同様、全国各地で行われた「火祭り」公式戦の熱量がパッケージされた大会になるのではないかと私は予想しております。
当日はサムライTVでの生中継もありますし、この感動を皆さま、是非是非!!!!