レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

完全版「リーグNについて」〜2021.9.26後楽園ホール編(前編)〜

2021.9.26に、後楽園ホールプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 

 

『N-1 VICTORY2021』も、いよいよ最終公式戦!

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 

10.3後楽園ホールで行われる決勝トーナメントに向けて、A〜Dの4ブロックで1位通過が決定する、重要な一番。

 

今大会は、全8試合が公式戦!

興行も完売マークと盛り上がりを見せました!

 

今回は、『N-1』最終公式戦が行われた後楽園ホール大会の観戦記になります。

まずは、前半の4試合から!

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054101j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054554j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210929075155j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055659j:plain

 

 

 

 

『マサ北宮vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。
 
2連敗中の両者による一戦でした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930053739j:plain

 
消化試合ではあるものの、齋藤が勝てば北宮の持つタッグ王座挑戦という道も拓けるだろうシチュエーション。
 
試合は齋藤が終始優勢の展開。
奥の手のバックドロップ以外は、フィニッシャーは全て放っていたはず。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930053831j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930053922j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930053958j:plain

 
北宮が得意の脚攻めも出来ない劣勢も、最後はサイトースープレックスでひっくり返して逆転勝利。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054101j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054147j:plain

 
全敗でのリーグ戦敗退を免れる格好になりました。
 
敗れた齋藤は3戦全敗で終了。
所謂【番狂わせ】は起こせなかったものの、己の全てを出して散った感あり。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054214j:plain

 
リーグ戦で見えていた齋藤の怖さは、まだまだ必要な箇所。
ここで終わってほしくないです。
 

 

 
 

『杉浦貴vs征矢学』

 
Aブロック公式戦。
 
カードの豪華さに反比例して、オープニングに続いての消化試合というポジション。
しかし、こちらも征矢が勝てば、杉浦の持つGHCナショナル王座挑戦の目が見えてくる、侮れないシチュエーションでした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054241j:plain

 
先に仕掛けたのは征矢!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054311j:plain

個人的には、前半4試合の時点でベストバウトだった気がします。
ブロック1位決定がかかっている、と言われても信じてしまいそうな、一進一退の攻防!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054458j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054532j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054554j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054656j:plain

 
会場の雰囲気も、征矢を完全に後押しするムードで充満する中、征矢が弾道!
 
しかし、杉浦がそこでカウンターのフロントネックロック
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054731j:plain

 
力の限り征矢の首を締め付ける杉浦に、征矢も為す術無く、試合終了…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930054940j:plain

 
弾道を被弾したら終わり、というシチュエーションで、不意を突くカウンター技にBETしてくる杉浦が恐ろしい…。
こんなん予想でけへん。
 
杉浦は1勝1敗1分、征矢は3敗で公式戦終了。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055010j:plain

 
征矢としては悔しい結果でしたが、今回の試合を見て、征矢には本当に報われてほしいという思いで一杯になりました。
良い試合はしていただけに…(泣)。
(今回の『N-1』は、敗退者でそう思わせる選手が多すぎる)
 

 

 
 

ケンドー・カシンvs稲葉大樹

 
Bブロック公式戦。
 
ここまで1勝1敗と、ブロック1位に望みを繋いでいるカシンが、2敗の稲葉と激突。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055104j:plain

 
結果としては、カシンが丸め込みや場外乱闘で翻弄するも、最後は稲葉が、エプロン上のカシンを蹴落とす格好でリングアウト勝利を収めました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210929075155j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055202j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210929075124j:plain

 
試合内容に関して言えば、(勝ち方含めた所で)稲葉に対して厳しい意見が飛んでいた印象…。
とはいえ、稲葉の勝ちに拘る姿勢と執念自体は悪くなかったと私は思っていま
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210929075058j:plain

 
これがタイトル持っている時とか、稲葉のブロック1位がかかったシチュエーションとかでやられたなら、まあまあゲンナリものですが…。
 
カシン相手に仕掛けてから、流れをモノにしようとする狙いは良かったと思うので、あとは、『N-1』で上がりつつあった内容の良さを、リーグ戦終了後も高めていけるかどうか。
そこが一番重要な気がしております。

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055242j:plain

 
なので、稲葉のタイガースープレックス178が見たい!!切に!
 
 
 
 
 

田中将斗vs鈴木鼓太郎

 
Cブロック公式戦。
 
ここまで1勝1分の田中将斗と、2敗の鈴木鼓太郎による一戦。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055325j:plain

 
短期決着に向かいそうな、前がかりな展開の中、田中と鼓太郎のエルボー合戦が内容良しだった印象。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055545j:plain

 
このエルボー合戦で、腹部にエルボーをブチ込む鼓太郎が良かった!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055619j:plain

 
鼓太郎も、ビットなどの軽快なコンボ技で、Jrならではの華麗な攻めを展開!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055659j:plain

 
試合時間5分前後で田中のスーパーフライも飛び出した、ハイスパートな攻防を制したのは、鈴木鼓太郎
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055756j:plain

 
田中将斗のスライディングDを正面で被弾しながら、直後に切り返しての丸め込み!!
これで3カウント奪取!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055851j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055917j:plain

 
この結果を受け、田中将斗のリーグ戦敗退が決定…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210930055946j:plain

 
公式戦が少ない故、不意の1敗や引分が進出を大きく左右する今年の『N-1』、恐ろしい…。
田中将斗ですら、決勝トーナメントに行けないのですから。
 

 

 

 
 

中盤時点のまとめ

『N-1 VICTORY』最終公式戦の前半4試合は、決勝トーナメント進出の可能性がある選手が出るも、基本的に敗退が確定していた選手中心のラインナップでした。
 
とはいえ、内容は前半から濃かった!
 
良い意味で消化試合感は無かった、そんな印象。
 
前半の結果を受けて、後半4試合は、基本【勝った選手がブロック1位】という条件に。
この後半4試合も、激闘の連続になるのでした…!
 
(後編へ続く…!)

完全版「リーグNについて」〜2021.9.20ノア特設アリーナ編〜

2021.9.20に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
『N-1 VICTORY 2021』の無観客マッチ3連戦も、いよいよ3日目!
 
 
 
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

 

ブロック1位進出の可能性が決まる公式戦2試合目は、前日に続く激闘でした!

 

今回は、無観客試合3連戦最終日のTV観戦記になります。

 

こうして見ると、当初は村上和成が出る予定だったんですね…(2021.8.6撮影)

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210926172513j:plain

 
 
 

『マサ北宮vs船木誠勝

Dブロック公式戦。
 
初戦白星スタートだった船木と、負ければ脱落確定の北宮、というシチュエーションではありましたが、終始優勢だったのは船木だった印象。
 
北宮からすれば、藤田戦以上にチャンスが限られる試合内容だったかな、と。
マウントポジションで優位に立つ船木を崩したかった所でしたが、最後は船木がスリーパーホールドでレフェリーストップ勝利!
 
単純に、今年2月にサシで勝っている拳王は本当に凄かったんだと、改めて実感…。
 

 

 
この結果を受け、Dブロックは最終公式戦の『藤田vs船木』に委ねられる事に。
勝者がブロック1位!単純明快!
 
 
 

田中将斗vs桜庭和志

Cブロック公式戦。
 
開幕白星スタート同士の一戦は、勝てばブロック1位を(ほぼほぼ)掌中に納めるシチュエーション。
 
試合を見終えて感じたのは、桜庭和志の新たな魅力が発掘された試合だった、という点でした。
 
 
・今年の元日にCIMAから「若手とタフマンコンテスト」と称される程、無尽蔵のスタミナを誇る田中将斗にも引けを取らない、スタミナおばけっぷり
 
 
・放送席や本部席に向かって、「(田中が今)ギブアップって言ったよね?」と確認する強心臓。
 

 

 
田中将斗の打撃を幾度となく喰らいながら、最後まで崩れない耐久性。
 

 

 
田中相手にグイグイ行く桜庭を見て、ただただ桜庭凄いな、と。
昨年の『N-1』でも、一筋縄ではいかないジョーカー的存在感がありましたけれど、1年経つと、もう沼!
存在そのものが沼!!
 

 

 
FMW vs U』とか、そういう次元すら超越していた試合。
 
そんな異次元の死闘は、30分ドローで痛み分け。
激しくやり合いながら、最後は握手でノーサイドな二人を見て、画面越しで涙が出る思いでした…。
 

 

 
これにより、Cブロックは鼓太郎以外の3選手が踏み留まる大混戦に。
(進出条件はこんな感じ?)
 
・田中→【自力勝利+桜庭が引分以下】
 
・桜庭→【自力勝利+田中が引分以下】
 
・中嶋→【桜庭戦に勝利+田中が引分以下】
 
 
もうこれ、わからないよ…。
 

 

 

 

望月成晃vsケンドー・カシン

Bブロック公式戦。
 
この日のCブロック公式戦同様、白星スタート同士による一戦となりました。
 
 
カシンが入場時、望月を場外におびき寄せてからの襲撃で、試合は開戦!
カシンが開幕戦同様、場外へ相手を引きずり込んで翻弄する展開となりました。
 

 

 

 
ただ、ノア特設アリーナのバルコニーまで引きずり込むとは思わなかったです(笑)。
会場の作りを抜かりなくリサーチしてくる辺り、脅威!
 
翻弄に翻弄を重ねられる試合展開に、流れを掴めない望月でしたが、カシンの丸め込みを切り返すと、これがガッチリ入って3カウント!
 

 

 
値千金の一勝で望月が開幕2連勝!
拳王で引分以上なら進出という優位性で、最終戦に立つこととなりました!
 

 

 

 
 

『杉浦貴vs清宮海斗

Aブロック公式戦。
 
恐らく、両者がシングルで対戦するのは2020年2月以来。
 
杉浦と共闘していた時期(2017年初頭〜6月頃?)に黒コスチュームだった清宮が、黒コスチュームで杉浦と交わる事に感慨深さを感じてしまったり。
 

 

試合は、最後の対戦から双方進化を見せる素晴らしい内容に!
 
杉浦のエルボーが、無観客でも伝わる凄さたるや!
 

 

 

 

 

 
清宮も、タイガースープレックスホールドが決められないと見るや、変型チキンウイングフェイスロックに移行するなど、柔軟な姿勢は流石…!
 
杉浦がやや勝る展開も、最後は清宮が丸め込みで杉浦から勝利!!
 

 

開幕2連勝で、次は連敗を喫している武藤敬司戦!
ブロック1位通過をかけた一番に臨むことに。
 

 

 

 

一方の杉浦は、1敗1分でブロック1位通過が消滅…。

Dブロックの北宮、Aブロックの杉浦と、タイトルホルダーが無観客試合期間でリーグ戦敗退を喫する、まさかの事態に…。

 

 

まさかまさか…。

内容悪くなかったから余計に悲しい、ううっ…。

 

 

 

 

まとめ

無観客試合3連戦最終日となった『N-1』4日目。
 
 
9.26の最終公式戦に向けて、ブロック1位進出の可能性が大きく分かれた無観客試合期間でしたが、3日間とも激闘だらけで、かつ各日2時間以内に収まる見やすさは流石!
 
この結果を経て、舞台は再び有観客の9.26後楽園ホールへ。
 
10.3の決勝トーナメント進出者が決まる大一番。
勝つのは一体…!?

完全版「リーグNについて」〜2021.9.19ノア特設アリーナ編〜

2021.9.19に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
『N-1 VICTORY 2021』も、いよいよ公式戦2戦目に突入!
 
 
 
早くも2戦目で脱落者が出る過酷なリーグ戦。
 

今回は、無観客でも熱かった『N-1』3日目のTV観戦記になります。

 

稲葉と征矢は結果で報われてほしい、切に…!

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210925232058j:plain

 

 

 

 

藤田和之vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。

 

開幕戦で勝利した藤田と、敗れた齋藤。

 

齋藤は後が無い状況でしたが、藤田が攻撃面で圧をかけ続ける展開に…。

カウンターで放ったハイキックやスイクルデスが藤田の顔面を射抜くなど、齋藤も反撃に転じますが、藤田の勢いは止まらず。

 

最後は齋藤の頭部に頭突きを浴びせ続けてからの、フロントネックロック

福田レフェリーがたまらず試合を止めて、勝負あり。

 

シンプルな技だけで、圧倒的存在感・強者感を形成する藤田、凄い、凄すぎる…!

 

一方の齋藤は2連敗でリーグ戦敗退が決定…。

『ファンキーエキスプレス』から唯一の『N-1』エントリーでしたが、齋藤の怖さは見せられたのではないか、と。

 

ただ、最終戦が残っている。

相手は現タッグ王者・マサ北宮!

 

ここを取ればタッグ王座挑戦も見えてくる闘い、注目です!

 

 

中嶋勝彦vs鈴木鼓太郎

Cブロック公式戦。

 

双方、開幕戦で黒星を喫している為、負けた方がリーグ戦脱落というシチュエーションに。

 

試合は序盤から、ギアをハイに入れた中嶋の攻撃が炸裂!

 

時折笑みも覗かせながら繰り出す、開幕戦同様の激しい蹴りは、Jrヘビー級の鼓太郎にも容赦はなし!

 

特に、腹部への『ぶった斬りキック』を喰らった直後、鼓太郎から漏れ出た高く掠れた呻き声が、その壮絶さを物語っておりました…。

 

鼓太郎も、壮絶な攻めの数々を喰らいながらも、エルボースイシーダタイガードライバーで中嶋を追い込むタフさを披露!

 

 

 

しかし、最後のマスドライバーを回避された刹那、中嶋が戦慄の側頭部ハイキック!!

これで立ち上がれなくなると、最後はバーティカルスパイクで中嶋が鼓太郎を沈め、3カウント!

 

中嶋は、ブロック1位進出の可能性を僅かながら残した形に。

とはいえ、翌日の『桜庭和志vs田中将斗』の結果次第では、敗退が決まる厳しい状況は変わらず…。

 

 

 

鼓太郎は連敗で脱落が決定…。

今回の『N-1』で、唯一Jrヘビー級からのエントリーとなりましたが、ヘビー級の攻撃にも耐えうるタフさ、Jrならではの軽快な動きは、過酷なリーグ戦の中でも際立つものを感じました。

 

 

終戦田中将斗

強い相手ですが、果たして…!?

 

 

 

 

『拳王vs稲葉大樹

Bブロック公式戦。

 

双方後のない一戦は、稲葉も拳王も攻める攻める!

 

稲葉に関しては、好内容だった初戦の望月戦以上に良かったのではないかと。

拳王の脚攻めで勝機を伺ったり、何よりタイガースープレックス178が見れたのはデカい!

 

しかし、稲葉が全てを出してきても、受け止めた上で勝ったのが拳王!

 

最後はP.F.S.で接戦をモノにし、公式戦1勝目!

ブロック1位争いに踏み留まったのでした。

 

 

 

一方の稲葉は2連敗で脱落が決定。

結果だけ見ると厳しいものを感じるかもしれないですが、やっている内容は2戦とも素晴らしかった印象でした。

光明は間違いなく差していたので!

 

だからこそ、最終戦ケンドー・カシン戦は何とか勝利が欲しいところ。

『N-1』後に繋げてほしい、本当に良い流れが来ているだけに!

 

 

 

武藤敬司vs征矢学』

Aブロック公式戦。

 

戦前、武藤からは『独活の大木』と手厳しい評価を受けていた征矢でしたが、開始早々、武藤の土俵に飛び込む格好で脚攻めから着手!

 

コーナーに武藤を逆さ吊りにすると、そこから武藤の膝に弾道(ラリアット)!

 

膝攻めのバリエーションを抜いてきた征矢を見て、個人的に『独活の大木』だとしたら、こういう工夫がなされた攻撃は出来ないような印象を受けました。

 

シャイニングウィザードにしても、杉浦よりブロックは出来ていたと思いましたし、狙いも非常に良かった。

 

だからこそ、武藤の強さに『きいいいいい!!!』ってなったのも事実。

 

正調のドラゴンスクリューに加え、逆回転のドラゴンスクリューも織り交ぜる、非情な脚攻めから、最後は脚4の字でギブアップ勝利!

 

これで武藤は1勝1分の勝ち点3!

最終公式戦は、シングルで2戦2勝と相性の良い清宮海斗

リーグ1位進出に向けた闘いに臨むことになりました。

 

 

 

一方の征矢は2連敗で脱落…。

内容悪くなかっただけに、今回の結果で、より一層報われてほしい思いが強くなりました(泣)。

 

とはいえ、最終公式戦は、GHCナショナル&世界ヘビー級王座の二冠王者・杉浦貴。

ここで勝てば、タイトルマッチも十分見えてくる試合。

ここで一矢報いたい…!

(でも、杉浦も好きなので私は相当悩んでる!)

 

 

 

まとめ

無観客では2日目となった、『N-1』公式戦。

 

 

 

1人あたり公式戦が3試合しかないリーグ戦故、2戦目消化時点で脱落が確定する選手も…。

 

この日は奇しくも、2日目のビジュアルに起用された4選手(齋藤、鼓太郎、稲葉、征矢)が全員脱落することに。

全員良い場面はあっただけに、これは悔しい…。

 

そんなリーグ戦も、翌日の無観客3大会目で、全選手が2戦目を消化。

ブロック1位進出の可能性が、ハッキリ可視化されはじめるのでした…。

完全版「リーグNについて」〜2021.9.18ノア特設アリーナ編〜

2021.9.18に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
現在絶賛開催中のプロレスリング・ノア秋のリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』!!
 
 
開幕戦から熱量MAXな『N-1』は、舞台を『ノア特設アリーナ』に移し、9.18〜9.20の3連休に3連戦の、無観客マッチに突入。
9.26後楽園ホール大会の最終公式戦に向けた闘いが、幕を開けたのでした…!
 
今回は、そんな『N-1』無観客マッチ初日のTV観戦記になります。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210923090027j:plain

 
 
 
 

船木誠勝vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。

 
序盤から互いの様子を伺う両者を見ていて、「この緊迫感、有観客でも体感したかった」という思いと、「無観客試合だからこそ、緊迫感が増して良き」という思いが半々でした。
 
序盤のグラウンドは船木が掌握する展開となりましたが、中盤は、齋藤が場外戦へ持ち込んでからの場外パイルドライバーでペースを握る場面も。
 
終盤は、齋藤のデスクローク2連発&アイアンクロースラムが立て続けに決まるものの、すぐさま船木が浴びせ蹴り!
 

 

ここで齋藤に向きかけた流れを切った船木が、最後は腕ひしぎ十字でギブアップ勝利!
 

 

とにかく、船木が強すぎる!

齋藤に流れを渡しても、その流れを切って、自分のペースに持っていく所なんかもう、負ける感じ0!
 
 

鈴木鼓太郎vs桜庭和志

Cブロック公式戦。
双方、田中将斗中嶋勝彦との試合を残しているだけに、ここで勝って弾みをつけたい公式戦初戦でした。
 
(実況解説の内容で顕著でしたが)『船木vs齋藤』同様、【プロレス的な動きvs総合格闘技経験者の動き】という対極な見方で進んだ印象の試合。
ただ、対極な二人の攻防で見られる面白さは、この試合の方が上だったかと。
 
腕の掴み合いと見せかけてローキックを入れたり、ジャンピングニーパッドを予告して放ったり、鼓太郎に揺さぶりをかけてくる桜庭。
一方の鼓太郎も、ランニングエルボー、ファンネル、ビット、場外プランチャと、軽快な動きを活かした攻めで流れを作っていきます。
 
一進一退の試合は、桜庭が変型アームロックで鼓太郎から勝利!
エンドレスワルツをキックアウトして生まれた一瞬の間を逃さなかった桜庭、天晴!!
 
桜庭の初戦を見て感じたのは、ギャップの作り方の部分。
 
総合格闘技経験者が、プロレスのリーグ戦に参戦したらどうなるか?】を地で行った昨年に対し、今年はプロレス技に一癖も二癖も加えて桜庭流に昇華!
レスラー出身者とは違ったアプローチを、2年続けて見れる新鮮さたるや!
 
先述の予告式攻撃や、モンゴリアンチョップを「2回やらせろ!」と連発する所なんかは、その最たる例だったかと。
 
見る者を沼へ落とし込むプロレスラー・桜庭和志、恐るべし!
 

 

稲葉大樹vs望月成晃

Bブロック公式戦。
この日の個人的ベストバウトでした!
 
先に仕掛けたのは稲葉。
ゴングが鳴るや否や、望月に襲いかかってのエルボー連発!
そこから場外戦で一気に流れを持っていきます。
 
ただ、やられればムキになるのが望月!
稲葉の左脚に狙いを定めた攻めで、反撃に転じていきました。
 
画面越しからもビシビシ伝わってくる、両者の火花の散らし合い!
 

 

最後は、望月が三角蹴りで稲葉を仕留め、開幕戦を勝利!
 
敗れたものの、望月相手に肉薄してきた稲葉。
個人的に、昨年7月のNOAH参戦以降、NOAH内における立ち位置を明確に出来ていない印象が強かっただけに、今回の望月戦で一つ、今後浮上するキッカケを見たような気がしています。
 

 

それにしても、毎回『N-1』に出ると所属以上にハッスルしてくれる、モッチーとかいう選手…、凄い!!
 

 

 

 

清宮海斗vs征矢学』

Aブロック公式戦。
 
昨年は平日昼の後楽園、今年は無観客3連戦の初日と、何気に特殊条件下でメインを飾っているカード。
 
 
直近でGHCタッグ王座をかけて争った因縁性に加え、『力で押す征矢』と『バネのように動く清宮』という、ヘビー級でも対照的なタイプの両者。
 
 
この二人だからこそ、昨年同様、一本調子にはならない、拡がりを感じさせる内容だった印象。
 
序盤は、征矢に攻め入る隙さえ許さない清宮でしたが、中盤は真逆のシチュエーションで清宮を追い詰める征矢!
 
鉄板カードを予感させた2人の激闘は、清宮がタイガースープレックスホールドで、昨年に続いての勝利!
今回の『N-1』でも猛者ひしめくAブロックで、価値ある勝ち点2を掴んだのでした!
 

 

ただ、征矢にも報われてほしいなあ、これ…。
どんどん『勝ってほしい』って気持ちが湧き出している私。
 
 
試合後、清宮は思いの丈をマイクに向かって放ちます。
 

 

 
この試合で話題になった【黒コスチューム&黒髪のイメージチェンジ】でカッコ良さは増しながらも、所謂『わからないよ』期(2021年5月〜8月頃)に代表される苦悩を越えた【ノれる感】は不変!
そこが良い!!
 
ベタですけど、【もがき苦しんだ時期でも、弱い自分を隠す事なく向き合い、曝け出した】事が実になっている、そんな感想です。
【ただのスランプ】で済ませていたら、私の中で清宮に『頑張れ!』という感情を、強く強く抱く事も無かった気がするので。
 

 

 

 

 
 

まとめ

『N-1』の無観客3連戦初日。
 

 

無観客形式でのリーグ公式戦は、2020年4月の『GLOBAL TAG LEAGUE』以来、約1年半振りでした。
(トーナメント形式を含めても、同年6月のGHCナショナル王座・次期挑戦者決定トーナメント以来。)
 
ただ、当時は【有観客で興行が打てない状況】だった事を踏まえると、今回は時勢を読んで無観客形式を組み込んだ所に、昨年の無観客マッチにおける経験が活きていた気がします。
 
生で見たかった思いは当然ありつつ、逆境をプラスにした経験があったからこそ出来たと言いますか。
 
それでいて、内容も無観客形式とは思えぬ激闘ばかり!
 
そんな『N-1』は、次戦から公式戦2試合目!
早くも脱落者が出る、サバイバルレース中盤戦へと突入していくのでした…。

レンブラントのプロレス場放浪記 第9回~西新宿の貸会議室の唄~

9.4に、ベルサール新宿グランドで行われたスターダムの興行を観戦してきました。

 
7.31横浜武道館から開幕した、毎年恒例のシングルリーグ戦・『5★STAR GP』!
 
参戦選手の欠場(新型コロナウイルスの濃厚接触者認定)や、大会中止によるスケジュールの見直しはあったものの、優勝決定戦の行われる、9.25大田区総合体育館大会に向けて動き続けるリーグ戦。
 
今回のリーグ戦には、新木場1stRING新宿FACEといった都内主要会場の名前は無いものの、代わりにベルサール汐留(8.29)、ベルサール新宿グランド(9.4)、新宿住友ホール(9.11)といった、住友不動産系の施設がラインナップ。
 

 

 
プロレスでは聞き馴染みの無い会場名と、メインの『朱里vs林下詩美』が気になっていた事もあり、ベルサール新宿グランドに足を運んでみたのでした…。
 

 

 
今回は、そんなスターダム新宿大会の観戦記になります。
平場ですが、良い会場でした!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092154j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093216j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093514j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093800j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094305j:plain

 
 
 

会場概要

 
今回使われた会場は、西新宿にある『ベルサール新宿グランド』。
 
リーグ戦の日程発表時から、プロレスでは聞き慣れない会場名だった事もあり、気になって観戦。
何でも、普段は貸会議室や展示会場として使われる事も多いのだそう。
 
 
大会当日は土曜日でしたが、会場に着くと、スーツを極めたサラリーマンやOLの姿が。
 
「私、行く会場を間違えたかな…?」
 
一瞬、不安に苛まれるも(笑)、建物奥の出入口付近で、私服姿の方が入場列で待機する様子を見て安堵…。
 

 

会場内はこんな感じ。
 

 

 
雛壇はないものの、座席最後方からでも、写真が撮りやすい点はGood!
【照明を明るくした幕張メッセ】という印象を受けました。
 

 

 
大会前には、「スターダムに新たに参戦を希望する選手」として、アクトレスガールズの月山和香が来場挨拶。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920091234j:plain

 
これ聞いて、「引き抜きガー」なんて意見も出そうですが、少なくとも桜井まいの時とは違って、アクトレスからイザコザなく退団発表がなされている以上、フリートランスファーなら(団体ないし本人から)行くでしょ、と。
(そもそも、不穏に移ったのって、桜井かジュリアぐらいしか記憶が…)
 
寧ろ、デビュー1年も経たずに人が出ていっちゃう環境の方が気になる…(よせ)
 
 
 

大会概要

この日の新宿大会で組まれた7試合は、全てシングルマッチ
うち、リーグ公式戦は3試合でしたが、他の4試合も、若手のチャレンジマッチ中心のラインナップ。
 
前述の通り、大会中止等で公式戦の日程再編を余儀なくされた事もあってか、8月末の興行再開以降、1大会毎の参戦選手を極力減らす方針にシフト。
その為、普段なら中々組まれなさそうなカードが、数多く見れた印象でした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094511j:plain

 
公式戦で組まれてもおかしくなさそうな『なつぽいvsウナギ・サヤカ』は、レフェリーやリングアナを巻き込むなど、公式戦でない事を逆手に取る振り切り具合(笑)。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092154j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092243j:plain

 

 

 
岩谷麻優vs吏南』は、スターダムのアイコンを相手に、臆せずラフファイトを敢行した吏南が素晴らしい!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092337j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092403j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092429j:plain

 
そして、『桜井まいvsジュリア』
 
8月の後楽園大会でスターダム参戦を表明し、直後はチャレンジマッチが組まれ続けている桜井まい。
この日の相手は、現ゴッデス・オブ・スターダム王者のジュリア。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092542j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092700j:plain

 
試合自体は、ジュリアが攻める一方的な展開も、エルボー合戦で笑いながら「来いよ!」と煽るジュリアに、どこか逞しさも見たり。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092831j:plain

 
ジュリアも桜井も、前にいた団体から退路を断つ格好でスターダムに参戦した経緯があるだけに、ただのチャレンジマッチに留まらない、エモーショナルな思いがビシビシ伝わってくる試合でした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920092932j:plain

 

 

桜井の今後次第では、ターニングポイントやフックになりそうな一戦でした。
 

『5★STAR GP』公式戦

この日のリーグ公式戦は全3試合。
 
白川未奈vsひめか』は、体格面で劣る白川が積極的に仕掛けるも、最後はひめかがパワーボムで勝利。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093044j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093116j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093142j:plain

 
試合後、白川が現在保持している、アーティスト・オブ・スターダム王座を奪って退場するなど、リーグ戦後のタイトル挑戦を示唆するような行動も。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093216j:plain

 

 

 
セミファイナルの『彩羽匠vs小波』は、小波がMarvelousのエースと互角に渡り合った末、最後はランニングスリーを切り返しての丸め込みで勝利!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093256j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093345j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093412j:plain

 

 

 
小波に勝ちが付いて欲しい試合内容だっただけに、この1勝にはめちゃくちゃテンション上がりました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093514j:plain

 
メインイベントは『朱里vs林下詩美
 
今年、ワールド・オブ・スターダム王座をかけて、約43分にも及ぶ激闘を繰り広げた両者による再戦。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093641j:plain

時間切れドローの延長戦を思わせるように、両者の激しい張り合いからスタート!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093800j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920093915j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094012j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094043j:plain

 
ただ、この二人のバトルに、20分という時間はあまりにも短すぎた印象。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094127j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094154j:plain

 

 

 
映画の予告とかである【冒頭1○分公開】に近い雰囲気。
凄いんだけど、『もっと見たい…』みたいな。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094305j:plain

 
ただ、貸会議室で使われる会場内で、場外パワーボムはシビレた!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094233j:plain

 

 

 
タイトル戦、リーグ戦と、計63分でも決着しなかった一戦。
ここまで溜めたら、ネクストはビッグマッチしか無いでしょう!
 

 

 
 

まとめ

(恐らく、プロレス興行初開催だったと思われる)スターダムのベルサール新宿グランド大会。
 

 

 
当日で行こうかどうか迷っての観戦でしたが、内容良し、写真の撮れ高良しと、満足感のあった大会でした。
 
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094436j:plain

 
花道もセットできる上、座席も(私の座った北側ですと)9列は配置可能だったので、【新木場1stリングor新宿FACE後楽園ホールの規模で大きく見せたいなら、間違いない会場なのかな、と。
ただ、ブシロードないしサイバーファイトといった、大手資本の団体とかに限られてきそうな気はしますが…。
 
次はいつ、この会場が使われるのでしょうか…?
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210920094400j:plain

完全版「リーグNについて」〜2021.9.12後楽園ホール編〜

2021.9.12に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 
毎年恒例のシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』(以下:N-1)開幕戦!
 
 
今年は最多の16選手エントリー&4ブロック構成で行われ、出場選手も、武藤敬司船木誠勝藤田和之、ケンドー・カシンといった、近年シングルリーグにエントリーしていなかったベテラン勢がラインナップされるなど、類を見ないリーグ戦に。
 
リーグ戦自体も、後楽園3大会・TVマッチ3大会と、関東一極集中での開催となりました。
 
今回は、そんな『N-1』開幕戦の観戦記になります。
 
とにかくもう、開幕戦から壮絶でした!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194958j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200203j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210729j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212612j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212754j:plain

 

 
 

『マサ北宮vs藤田和之

 
Dブロック公式戦。
 
リーグ戦のオープニングを飾る一戦は、今年の『N-1』の激闘を予感させる、エンジン全開な試合内容に。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194454j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913222402j:plain

 
中盤までは、相手の脚を攻め続けて監獄固めに繋げる、北宮の狙い通りに進んでいった展開。
完璧にも近い北宮のプランニングに、藤田が付け入る隙は無い、と思われました…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194612j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194706j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194733j:plain

 
しかし、僅かな勝機を逃さなかったのが藤田!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194809j:plain

 

バックドロップから流れを引き寄せると、ラリアットパワーボムサッカーボールキック3連発!!!

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194854j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194921j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913222604j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913194958j:plain

 
これをまともに喰らっては、流石の北宮も返せず3カウント。
喰らったら、誰も勝てない必殺フルコース…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913222713j:plain

個人的に、(負ける要素を感じないという理由で)今年の優勝候補は藤田と予想しているのですが、果たして、藤田は『N-1』の台風の目になれるのでしょうか?
注目です!
 

 

 

『拳王vsケンドー・カシン

 
Bブロック公式戦。
 
今年3月の横浜武道館大会以来となる一騎打ち。
 
 
横浜では、リング上でカシンに翻弄されながらも、正面突破で退けてみせた拳王。
しかし、この日は、カシンが場外に拳王を引き寄せて、翻弄する場面が目立ちました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913195606j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913195649j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913195720j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200011j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200045j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200111j:plain

 

拳王がカシンを捕らえつつあった試合終盤、思わぬ流れから勝負が決します。

 

カシンを締め落としにかかる拳王でしたが、そこで剥がれたカシンのマスク!

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200140j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200203j:plain

 
驚く拳王の隙を突いたカシンの丸め込みは、ガッチリ入ってカウント3!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200512j:plain

拳王が不覚を取った試合に対して、「茶番だ」という意見を目にしたのですが、カシンの術中に拳王がハマって、前のめりになっていた事を考えると、カシンが技ありだった印象。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200555j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913223246j:plain

1敗すると厳しいリーグ戦日程で、早くも後がなくなってしまった拳王。
残り2戦で突破はなるのでしょうか…?
 

 

 

中嶋勝彦vs田中将斗

 
Cブロック公式戦。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913200705j:plain

 
『前年度のチャンピオン倒したから、今一番N-1で強いのは俺や!』
 
 

 

 
中嶋に勝利した、田中将斗による試合後コメントですが、もうホントおっしゃる通りだな、と。
時たま聞く『(前年度覇者に勝ったから)俺が一番強い』的なコメントの中でも、これ以上ない説得力に満ち溢れていました。
 
それくらい、中嶋勝彦が凄かった…。
 
2020年、破壊神・シヴァを思わせる強烈な存在感と打撃を引っ提げて、一気に『N-1』を制した中嶋でしたが、今年の開幕戦で放った蹴りは、間違いなく昨年以上の内容。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210613j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210657j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210848j:plain

 
普段も凄いのに、序盤で田中に入れた蹴り数発で、その進化を見せつけられました…。
「これでブロック1位通過でなければ嘘でしょ?」と思うほど。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210729j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913210938j:plain

 
中嶋の強烈な蹴りを喰らい、時折、呻き声を上げて悶絶する田中将斗
こういう姿って、中々見ない印象。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211015j:plain

 
ただ、中嶋の強烈な蹴りを以って、田中将斗の凄みが可視化されたのも事実。
不利な体勢でも、難しい戦況でも、相手の上を行くスピードで放つスライディングD!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211239j:plain

 
バーティカルスパイクもカウント3で返し、中嶋も仕上げのサッカーボールキックを狙いますが、これを回避した田中が、首裏へのスライディングD!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211359j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211527j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211548j:plain

最後は正調のスライディングD!!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211615j:plain

優勝候補から、勢いを増した相手から、もぎ取った1勝は大きなもの!
この日の個人的ベストバウトでした!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913224120j:plain

 

『杉浦貴vs武藤敬司

 
Aブロック公式戦。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913211842j:plain

 
今年2月〜6月までGHCヘビー王者だった武藤敬司
 
 
もしも、6月に丸藤正道を退ける世界線があったならば、私の中で、武藤と当たらなくてはいけない選手が3人いる(※拳王、杉浦、中嶋)と考えていたのですが、今回の『N-1』開幕戦で、そのうちの一人・杉浦との対戦が実現。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212301j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913214216j:plain

 
ブルドーザーの如く馬力のある杉浦と、蟻地獄のように相手を引き寄せて制する武藤。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212430j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212344j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212721j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212754j:plain

 
対照的な両者でしたが、結論から言うと、杉浦としては勝っておきたかった試合だったかな、と…。
 
最終盤に発射したオリンピック予選スラム然り、タイトルマッチならば、【あと一突き】で武藤を仕留める所まで杉浦は来ていた訳ですが、中盤の脚4の字地獄に掴まる時間帯が長かった事が、最後まで響いたか…。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212509j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913212612j:plain

 
あとは、脚4の字とのペースチェンジに用いられたシャイニングウィザードを、終盤まで防御できずに喰らい続けた点も痛かった。
(ただ、あれだけ喰らっても負けなかった杉浦は凄い、とも言えるのですが)
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913213302j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210913213347j:plain

 
30分1本勝負というリーグ戦のレギュレーションも味方につけて、杉浦相手に【負けない試合】をした武藤。
公式戦が少ないので、単純な星勘定は不粋かも知れませんが、残りの征矢学戦、清宮海斗戦に勝ったなら、この引き分けにも価値があると言えるのではないでしょうか?
 
一方で、潮崎戦や丸藤戦を見た時のような「武藤に負けちゃう…」という感情は、この試合中、それほど感じなかったのも事実。
 
だからこそ、次当たるときは、現在杉浦が保持しているGHCナショナル王座をかけて争う所が見たいところ。
また見たいですが、この1試合だけだと評価はしづらいかも、うーん…。
 

 

まとめ

開幕戦から満員札止めとなった、今回の『N-1 VICTORY 2021』開幕戦。
 

 

私の感想は、下記のツイート通り。
 

 

冒頭で述べたように、今年は有観客3大会・無観客3大会という、関東圏で一極集中開催となった為、次の『N-1』有観客興行は、約2週間後の9.26後楽園まで無し。
 
その分、無観客配信となる9.18~9.20の3日間は、ビッグマッチ級のカードがズラリと並ぶ布陣に。
 

 

おうちでも『N-1』!!

 

 

 
そうした中、『N-1』の裏では、Jrヘビーの闘いもスタート!
 
この日、公式戦と並行して行われた、GHC Jrタッグ王座戦(『進祐哉&吉岡世起vs小峠篤司&大原はじめ』)では、小峠が吉岡から勝利し、GHCタッグ王座が移動。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210913220444j:plain

 

 

試合後、NOSAWA論外の挑戦表明もあり、10.10大阪ビッグマッチで『小峠&大原vsNOSAWA論外&Eita(DRAGON GATE)』のタッグ王座戦が正式決定!
 

 

 
9.3横浜ラジアントホール大会後に決定した、『HAYATA vs 原田大輔』のGHC Jrヘビー王座戦(10.10大阪)と共に、9.15クラブチッタ川崎大会からはJr2大王座の前哨戦が開幕!
(こうして見ると、前哨戦とは思えない豪華カードばかり…)
 

 

 

 

 

ヘビーも熱けりゃJrも熱い!
今秋もノアにご期待ください!!!
 

 

 

※私の『N-1』優勝予想です。
 

 

令和三年のクラウドファンディング興行~2021.8.15 大日本プロレス新木場1stRING大会(昼)観戦記~

2021.8.15の昼に、新木場1stRINGで行われた大日本プロレス(以下:大日)の興行を観戦してきました。

 
この日、大日は新木場で昼夜興行だったのですが、昼の部は通常興行と異なる形式で開催されました。
 
それは、『クラウドファンディング支援者限定興行』!
 
 
2020年5月に実施した大日のクラウドファンディング(以下:クラファン)で、『限定興行プラン』を支援した人だけが観戦できるというもの。
 
金額は12,000円と、大日クラファンでも比較的高めな支援プランでしたが、設けられた200名の枠は、クラファン実施から早い段階で埋まり、急遽増枠するほどの人気に!
(私も、増枠分で何とか確保できました…)
 
クラファン終了から約1年以上経った今夏、コロナが収束しない状況ではありましたが、無事、支援者限定興行が行われることになりました。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912075004j:plain

 
そんな今回は、大日のクラファン興行の観戦記になります。
 
支援者限定ならではの、感謝と誠意に溢れた興行でした!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210831045251j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912062825j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912063321j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064702j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912071812j:plain

 

 

大会概要

Prologue

大日がクラファンを実施した背景は、2020年より猛威をふるっている、新型コロナウイルスでした。
 
コロナの蔓延に伴う緊急事態宣言の発令により、イベント関係が中止or無観客に追い込まれた2020年春。
全国各地の巡業を柱としている大日も、同年4月頭の北海道ツアーまで興行を続けるも、ツアーは中止…。
 
ブシロード新日本プロレス、スターダム)、サイバーエージェントDDTプロレスリング、プロレスリング・ノアetc)のような親会社のない大日にとって、要の収入源を絶たれた事は非常に大きく、2020年5月、『CAMPFIRE』を通じてクラウドファンディングを募る事に。
(この時、プロレスに限らず、Jリーグのクラブなどもクラファンを実施していましたね…)
 
 
今回の限定興行も、このクラファンの数ある支援プランの1つでした。
 
2020年5月2日にスタートした大日のクラファンは、約1ヶ月で、当初設定していた10,000,000円を大幅に超える、達成率123%!!
 
限定興行に関しても、コロナ禍により、当初の開催時期(今春)からスライドしたものの、1年以上経った今回、開催に至ったのでした。
 

『感謝と御礼』だけで終わらせなかった、"コンセプト興行"

今回の限定興行は、7試合+エキシビションマッチ1試合というラインナップ。
 
事前にエキシビションマッチとして発表されていた『関本大介vs伊東竜二』を除いて、カードは全て入場曲で判明する仕組みでした。
 
今大会を観終えて、私自身感じた点は主に2つ。
 
①支援者に対する感謝と御礼
「支援者に向けた興行なんだから当然」と言われそうですが、クラファン開始時に大日に所属していた選手も参戦するなど、支援者に対して筋を通していた印象。
正直言うと、以前いた選手を呼ぶところまでやってくれるとは思っていなかったので…。
 
2020年8月より休業中のフランク篤は、今大会で久々の登場。
レフェリングも含めた、ブランクを一切感じさせない軽快な動きは、この日の大会裏MVPだったのではないかと。
 
事実上の『フランク篤おめでとう興行』だった感も。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912061649j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912063046j:plain

また見たい!
 
 
第3試合の『阿部史典&野村卓矢vs吉野達彦&関札皓太』では、『アストロノーツ』と『パーティーボーイズ』によるタッグチーム対決を限定興行に組み込みながら、試合中盤には双方半ケツを晒すという、普段見れないシーンも(笑)。
 
内容の濃かった今大会でも、一番濃い試合だったのではないかと。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912062737j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912062825j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912063135j:plain

 

第4試合では、昨年秋の植木嵩行、佐久田俊行の退団で活動休止となっていた『三代目血みどろbrothers』がサプライズ復活!!!
 
場内もこの日一番のどよめきでした。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912061505j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912061550j:plain

 
大日本プロレスの歴史
今回のクラファン興行は、単なる『支援者への御礼』だけに留まらず、【大日が紡いだ歴史の一部を、限定興行というフォーマットを通じて形作ってきた所】が特徴的だったかと。
 
 
エキシビションマッチながら、見応え十分だった『関本大介vs伊東竜二
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210831045251j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210831045418j:plain

 
・大日旗揚げメンバーの谷口裕一と、団体内で一番キャリアが浅い吉田和正によるシングルマッチ
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210831052640j:plain

 
 
・『横浜のフランクおじさん』・フランク篤と、『横浜のフランクお兄さん』・森廣将基による歴史の継承が見られた第5試合。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912063321j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912063505j:plain

 

 

 
 
・塚本拓海と橋本和樹の同期タッグが、『大神』と対戦したセミファイナル。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064117j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064230j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064258j:plain

 

 
大日が旗揚げした1995年生まれがデスマッチルールで激突した、『石川勇希vs兵頭彰』
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064702j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912064902j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912070023j:plain

 
最後の『石川vs兵頭』は、今大会のメインカードに。
リングアナとレフェリーも、普段メインを裁く機会が多い新土リングアナ&マック竹田レフェリーではなく、熊川リングアナ&中谷レフェリーと、大日の未来を見せる布陣になりました。
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912070546j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912070843j:plain

 
こういう限定興行の場合、主力を揃えたストロングorデスマッチのタッグマッチで手堅く行くのも全然アリだったと思うんです。
 
ただ、今回は団体の歴史を込めてきただけでなく、石川と兵頭がメイン起用に120点満点で応える試合内容だった事が素晴らしかった!
 
 

 

 

限定興行だけで留まってほしくなかった、この激闘を制したのは石川!

今年の『一騎当千』で兵頭にやられた借りを、メインで見事返したのでした。

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912071451j:plain

 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912071530j:plain

試合後、ドリュー・パーカーが登場すると、自身の持つGCWウルトラバイオレント王座をかけて石川との試合を要求。
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912071812j:plain

石川もこれに応じ、タイトルを獲って兵頭と防衛戦を行う決意を述べるなど、通常興行への道筋もつける形になりました。
 

 

 
最後は、所属選手がステージ上に集まり、支援者に向けて感謝の言葉。
普段なら北側にも配置されている椅子が、この日無かったのはそういうことだったのか…(感動)。
 
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912073430j:plain

f:id:rodeotandemdavespector:20210912074347j:plain

通常興行とは違う、プレミアムな余韻を残し、限定興行は終了したのでした!
 

まとめ

 

 

2020年以降のコロナ禍で、クラウドファンディングを行うプロレス団体・グループが増えた印象にありますが、限定興行という形で生観戦したのは、私自身、これが初めてでした。
 
実際行って感じたのは、12,000円という支援金額に対して、1日限りのプレミア感を付加して返してきた興行だったなあ、と。
大日のチケット代なら約2~3大会分は見れそうな金額ですが、その分通常興行で切らないカードを惜しげもなく切ってきた所がGood!
 
今年4月にあったダブプロレスのクラファンもそうですが、ただ支援を募るだけでなく、濃いリターン内容でしっかり支援してくる誠実さは、評価されてしかるべき。
 
 
楽しかったです!多謝!!!
 

f:id:rodeotandemdavespector:20210912085056j:plain