レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

レンブラントのプロレス場放浪記 第8回〜ロンサム〜

2021.7.30に、GENスポーツパレスにて行われた『Stand uP』旗揚げ戦を観戦してきました。

 

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三富が総帥を務めるプロレス団体『P.P.P. 』による新プロジェクト・『Stand uP』。
 
旗揚げ戦では、以前レスラーとしてデビューするも、プロレスから遠ざかっていた者や、地位を築きながら、1からレスラーとしてデビュー戦に臨む者など、『再起をかける男たちのプロレスプロジェクト』というコンセプトの下、全4試合がラインナップ。
 
今回は、『Stand uP』旗揚げ戦の観戦記になります。
 
『Stand uP』には、私がプロレスを好きな理由の根幹が詰まっていました!
必見です!
 

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誰もがそう 孤独な空の影にひとり
膝抱えて
思うように光へと踏み出せずに
夜に彷徨うのさ
 
君もまだ 履き慣れない靴で歩いてる
たとえ毎日が
泡のようにはじけて消えても
足を止めないでくれよ
 
椿屋四重奏 - 『ロンサム』
 
 

会場概要

 今回旗揚げ戦が行われた舞台は、JR大久保駅から、裏路地を歩いて5分弱の位置にあるスポーツ施設・GENスポーツパレス。
 

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WRESTLE-1』(以下:W-1。2020年4月より無期限活動休止中。)の親会社・GENエンターテインメント(以下:GEN)保有する施設であり、活動休止から1年以上が経った今も、入口前の看板に『W-1』の名残が…。
 

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普段はカポエイラレスリングのレッスン教室も行われているそうで、館内を移動中、その光景が(扉の隙間越しでしたが)見れました。
 
会場に入ってすぐの螺旋階段を昇り、2Fに設けられた受付にてチケットを購入。
ここには、現在GENが運営している『K-1』のポスターが、シャッターにびっしりと貼り出されていました。
壮観!
 

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受付を終えると、今大会の会場である4Fまで、階段を昇って移動。
 
楕円形上のバルコニーが印象的な、長方形のコートの半面を利用した場内には、既に多くの人が…!
このご時世&団体の規模を考えても、札止めレベルではないかと思われる満席っぷり!
 

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 弥武リングアナと大谷譲二の前説も良かったです(小並感)。
 

 

 

大会概要

先述の通り、『Stand uP』では、プロレスから離れていた者が、リングで再起するコンセプトが設けられていました。
 
今回の旗揚げ戦は、一言で表すなら、『私がプロレスに求めている要素が、数多く詰まっていた大会』でした。
所謂『ノれる(ノれない)』だとか、『ストーリー性』だとか。
 
今大会に出場した8選手は、皆、最初から将来を嘱望されるようなスター候補生だったり、エリート街道を突き進んできた逸材だった訳ではありません。
所属外参戦だったバンビや土肥こうじ、今成夢人ガンバレ☆プロレス)も然り。
 
「1度はレスラーの門を叩くも、諦めた」とか、「団体の退団後にリングから離れていた」とか、「所属していた団体が活動休止になった」とか、何かしらの紆余曲折だったり、挫折だったりを経験している選手ばかり…。
 

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旗揚げ戦は、"アンドロメダKEN"改め『剣士郎』の復帰戦からスタート

 

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『棚ボタ弘至』が、本名の岩原弘幸としてデビューした第2試合。

Xの土肥こうじを相手に、素晴らしいデビュー戦を披露していました!

 

 

 

 

ただ、プロレスとは面白いもので、挫折を経験した選手達が『Stand uP』というキャンバスを介する事で、個々人の挫折が確固たるストーリーとして歩みを進めていたんですよね。
 
プロレスの試合を見ているはずなのに、まるで、密着型ドキュメンタリー番組を視聴しているかのような、不思議な感覚。
 

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2021年3月にデビューした八須拳太郎は、今成夢人ガンバレ☆プロレス)と燃え盛るようなバチバチファイト!

少ない試合数ながら、ハードコアもバチバチもこなせる八須、注目です!

 
この感覚は、今年1月に見た、『三富政行vs大谷譲二』のドキュメンタリー感に非常に近いものを感じました。
 

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後述するメインも含め、徹頭徹尾、人間ドラマとドキュメンタリーの結晶でした。

こういう感覚に陥る興行って、中々無いような気がしてます。

 

 

『大谷譲二vs室田渓人』

〜Prologue〜

『Stand uP』旗揚げ戦のメインは、『大谷譲二vs室田渓人』!
 
『ガッツワールド』(2018年4月解散)最後の新人選手であり、舞台俳優と、『HEAT-UP』(『GOING-UP』)所属のプロレスラーの両方で活動していた室田渓人。
 

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2020年1月、長期欠場から復帰を果たすも、その後、体調不良により再び欠場期間へ…。
同年10月に『HEAT-UP』退団が発表されて以降も、近況報告はあるものの、復帰に向けたアナウンスはありませんでした。
 
 
 
止まっていた時間が動き始めたのは、2021年も下半期に差し掛かろうとした、今年6月…。
 
同月、新木場1stRINGで行われた『P.P.P.』のハウスショーにおいて、『Stand uP』旗揚げがアナウンスされると同時に、旗揚げ戦での室田復帰も発表!
 

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対戦相手は、『ガッツワールド』時代からの先輩レスラー・大谷譲二。
 

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大谷もまた、自らの過ちで1度はプロレスから遠ざかるも、今年1月に復帰し、再起を果たした選手。
 
室田渓人のキャリアが、再び動き出した瞬間でした。
 
 

試合概要

そして、運命のメインイベント。
 
まず入場してきたのは、大谷から。
 
入場時から人目を恐れ、自信を喪失していた半年前がとても想像できないくらい、復帰前の明るさと自信を取り戻していた大谷の姿に、感動を禁じ得ない私。
 

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そして、室田が入場。
 

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入場曲とコスチュームを一新した室田に、会場からは割れんばかりの室田コール!(※)
※今大会は、マスクを鼻まで覆って着用していれば、観客が声を出せるレギュレーションでした。
 

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試合の方は、大谷と室田が30分という時間いっぱいまで、『再起』の2文字を表現しつくす内容だった印象。
 
半年前に行われた『三富vs大谷』とは違ったドラマが、この一戦には間違いなく詰まっていましたし、何より、室田が1年半ものブランクを感じさせない動きだった事に感動!
 

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 『不器用さ』、『武骨さ』といったカラーはそのままに、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行するなど、復帰戦としては満点の内容!
 
 

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大谷も、半年前の復帰戦と逆の立場に立った試合でしたが、室田の攻撃を全身で浴び、全礼を以って室田を攻め立てます。
 

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大谷の復帰戦の相手が三富政行しか考えられなかったように、室田の復帰戦も大谷譲二しかいなかったことを強く感じさせる程、2人にしか作れない世界が展開されていきました。
 
 

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私自身、一番印象的だったのは、中盤~終盤にかけて、大谷がボディスラムを連発したシーン。
 

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大谷が室田をマットに叩きつける度、客席から起こる、割れんばかりの室田コール。
 
 
起き上がる度、大谷のボディスラムを浴び続ける室田。
 
 
ボディスラムを放ってリングから降りると、客席のコールに合わせるようにして、両の掌でエプロンを叩き始めた大谷。
 

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再起を果たした男が、文字通り『Stand Up』する過程を見れた瞬間、もう心の奥底からゾクゾクさせられました。
復帰戦という、一つのドラマを超越したドキュメンタリー!
 
試合時間が残り1分を切り、両者時間切れドローかと思われた一戦は、大谷がスライディングDで室田から勝利!
 

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 試合後は、激闘を繰り広げた両者によるマイク。
 

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室田による力強いマイクを聞いて、欠場期間中の成長を強く感じた次第…(泣)
 
旗揚げ戦も大団円で終了…、と思いきや、突如、リング上の室田と大谷を襲撃する者が…!!
 
その人物は…、浪口修!!!
 

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旗揚げ当日に「『Stand uP』を終わらせる」と宣言する浪口に、どよめく場内!

 

 

 
個人的に、浪口の乱入で、2019年11月の出来事が、不意にフラッシュバックしたんですよね。
あれは、『HEAT-UP』所属だった大谷譲二が逮捕された直後の事…。
 

 

当時、『HEAT-UP』のシングルリーグ戦に参戦が決まっていた浪口による、社長のTAMURAに向けたメッセージ。
 
そして、2019.11.23に昼夜で行われた、『HEAT-UP』王子大会。
昼興行で大谷の謝罪挨拶が行われた、王子の夜興行メインは『TAMURAvs浪口修』。
 

 

 

 

敗れたものの、浪口がTAMURAに熱いエールを送ったあの夜から、約1年8ヶ月…。

大谷と浪口が向き合うシーンが実現するなんて…!
 

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野暮な話になりますが、もしこれが偶発的だったとしたなら、このタイミングで仕掛ける浪口の嗅覚が凄いですし、確信的に2人を当てるよう仕向けていたのだとしても、仕向けた人が天才レベルで凄い(笑)。
 
個人的に、浪口の乱入をバッドエンドだと思わなかったのは、途絶えていた点と点が再び線として結びつく過程が見れたというのも大きかったかもしれないです。

こういうのがあるから、プロレス観戦って止められないんですよね!

 

 

 

まとめ

旗揚げ戦から色々とドラマチックだった『Stand uP』。
 

 

感慨深さから、色々と語りたい思いが溢れ出る大会だったのですが、メイン後の室田のマイクが全てだった気がします。
 
 「立ち上がる人間が見たいと思ったら、『Stand uP』を見に来い」
 
 私自身、「プロレスで希望をもらう」ことは過去にも沢山経験してきましたが、ここまで泥臭くも地続きで、等身大で、胸を打つようなドラマには中々巡り合えなかったりするもの。
 

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百聞は一見に如かず!
このドラマを、皆様も是非!!!!
 

 

 
※関連記事(2021年1月の大谷譲二復帰戦について書いてます)

花火~2021.8.15 プロレスリング・ノア カルッツかわさき大会観戦記~

2021.8.15の夜に、プロレスリング・ノアのカルッツかわさき大会を観戦してきました。

 

 

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毎年恒例となりつつある、ノアのカルッツかわさき大会。
2019年は『清宮海斗vs中嶋勝彦』、2020年は潮崎豪&中嶋勝彦の『AXIZ』電撃解散というエポックメイキングが見られた同会場での興行。
 
今年の目玉は、何と言っても、『杉浦貴vs田中将斗』のダブルタイトルマッチ!

 

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『弾丸ヤンキース』としてタッグを組んできた両雄が、ノアとZERO1の至宝をかけて激突!
「この一戦は見なければ…!!!」という思いで、私はチケットを押さえたのでした。
 
今回は、そんなNOAHカルッツかわさき大会の観戦記になります。
 
(客席の)上から花火を見下ろすのって、凄くワクワクしてシビレる行為なんだな、と実感させられた1日でした…!!
 

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大会概要

今回のカルッツかわさき大会は、ノア単独ですと、今年3月の横浜武道館以来となる、関東圏でのビッグマッチとなりました(※)
 
※その間、今年5月の大田区総合体育館大会が中止&6月の『CyberFightFestival』は合同興行だった為。
 
 
今大会では、全8試合がラインナップ!
前述したダブルタイトルマッチの他に、GHC Jrタッグ王座戦、有観客興行初となる『魔流不死』降臨が主なトピックでした。
 

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大会全体としては、ダブルタイトルマッチ1本が強烈な光を放つ中、好勝負が要所で脇を固めている印象を受けました。
 
大原の対ヘビー級の丸め込みが炸裂した、『大原はじめvs清宮海斗
 

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仙台ビッグマッチに続いて、「金剛Jrここにあり」を示したJrタッグ王座戦・『進祐哉&吉岡世起vsタダスケ&亜烈破』
 

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メインに負けないドデカい花火を藤田和之が打ち上げた、『金剛vs杉浦軍』
 

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私自身、『メインカードが強い』点で、先述の横浜武道館大会に近い雰囲気も感じたりしましたが、メインの内容1本で捲った横浜武道館に比べても、満足度の高さを実感!
 
一方で、メインが軸になっているからこそ、セミの『魔流不死&NOSAWA論外vs小川良成&HAYATA』という、シッチャカメッチャカ制御不能な一戦も見られたのかな、と。
 

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とにかく、試合に絡んでいない清宮の、論外に対する執念と乱心具合が凄まじかった…。
 

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先の旗揚げ記念大会で欠場した仁王、YO-HEYに加え、今大会の目玉であったグレート・ムタが、濃厚接触者認定を受け欠場…。
ただ、直前でピンチに見舞われても、その逆境を見事に跳ね除けてみせた、そんな大会だったのではないかと、私は思いました!
 

『杉浦貴vs田中将斗

メインイベントは、GHCナショナル王者・杉浦と、ZERO1の世界ヘビー級王者・田中将斗によるダブルタイトルマッチ。
 

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ダブルタイトルマッチですと、約1年前に行われた、『潮崎豪vs拳王』の激闘の記憶が未だ消えないでいますが、この時と大きく異なるのは、下記の2点。
 
 
 
①2本のベルトの管轄団体が異なる(NOAH、ZERO1
 
②時間無制限1本勝負

 

 
特に②に関しては、管轄元のZERO1(30分1本勝負)とNOAH(60分1本勝負)でルールに相違があったものの、【時間無制限】となったことで、『両者ドローによる防衛』は無し。
 
一方が二冠王者、もう一方が無冠になる、天国と地獄の滑走路!
 

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両者の握手から、この日の『花火大会』はスタート!
 

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立ち上がりの15分前後を見終えて、「30分は間違いなく超えそう」、「昨年の『潮崎vs杉浦』(2020.12.6)の50分超え、或いは60分オーバーもあるのでは?」と感じた序盤の攻防。
 

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とはいえ、既にもう、田中将斗の負けられない思いが爆発!
 
噛みつきや椅子を辞さないラフ殺法を、自ら先手を打って持ち込む様からも、そうした面を強く感じさせた次第。
 

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今年7月に行われた、『田中将斗vs阿部史典がフラッシュバックするような、意地と意地の張り合い!
 
 
その後、コーナーから何発もの花火!!
 

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実績のある両者が、口で張り合う様子でさえも、もはや花火!!
 

 

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30分時点まで差し掛かると、フィニッシャーであるオリンピック予選スラム(杉浦)や、スライディングD(田中将斗)が抜かれるなど、クライマックスに向けて動き出す試合。
 

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杉浦が掟破りのスライディングDを見せれば、即座に田中将斗もオリンピック予選スラムを発射!
 

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前哨戦の時点で圧巻だったエルボー合戦も、本戦で『#どつきあい花火大会』の大会ハッシュタグに恥じぬ弾けっぷり!
 

 

 

田中将斗「花火上げんのは俺だ!コノヤロー!!」
 
 
35分経過でも、激しく打ち鳴らされる両者のエルボー音!
 

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双方譲れない試合が決したのは、試合開始から38分37秒後…。
 
杉浦が、田中将斗にオリンピック予選スラムを発射!
 

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更に田中をコーナーへと持っていくと、杉浦がトドメの雪崩式オリンピック予選スラムを敢行!!!
 

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田中が起き上がろうと天に手を伸ばしますが、杉浦が覆い被さって、これで3カウント。
 

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壮絶な花火大会は、二冠王者・杉浦貴の誕生でフィニッシュ!
 

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杉浦も田中も好きな私ですが、正直、この結末は予想外でした。
 
半月前の8.1 ZERO1後楽園ホール大会で、『火祭り』優勝を果たした菅原拓也の「(田中に)絶対ベルト防衛してください!」というマイクもあっただけに、もう、将斗が勝つんだろう、と思っていたので…。
 
試合後は、双方激闘を讃え合い、杉浦貴がマイク!
 

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2021.1.4後楽園での、田中将斗『M's alliance』加入もあり、『杉浦軍』の杉浦貴と対角に立つ事となった、『弾丸ヤンキース』…。

 

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離ればなれになったかと思われた両者が抱き合い、『弾丸ヤンキース』の名前も飛び出す光景を目にして、年始の田中の『M's』加入は、この日・この一戦の為にあったのかもしれないなんて思ったりした私でした。

 

 

 

 

9月に開催される『N-1 VICTORY』優勝宣言も飛び出した、杉浦のマイクの締めは、いつものコレ!!

 

「また、どこかの会場で、会いましょう!」

 

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シングル王座のかかったシチュエーションで、このフレーズが聞けたのは、恐らく2020年2月の名古屋ビッグマッチ以来ではないかと。
 
 
何度聞いても、これにはシビレます!
 

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まとめ

 『#どつきあい花火大会』のタグに偽りなしだった、今回のノア川崎大会。
 

 

 

 

全国的に、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増大する状況下…。
 
それでも、当日配布された白&黒のベースボールシャツで客席が埋まる様子を見て、川崎市在住の大原はじめを中心とした、地域密着型の宣伝活動なくして、この光景は実現出来なかったように感じました。
 

 

 

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そしてメインは言わずもがな!
私自身、NOAH初観戦の2015年5月にメインを締めた杉浦と田中が、6年以上の時を経て、双方の至宝をかけて闘う姿に、思わずグッときた次第…。
 
 
月並ですが、「生きててホント良かったな!」って思います(泣)
 

 

 
今夏、仙台⇒広島⇒旗揚げ記念日⇒川崎とビッグイベントを駆け抜けたNOAHですが、次に控えるビッグイベントは、9月に開幕する『N-1 VICTORY』!
 
 
※2020年の『N-1』観戦記(ほぼ全大会)
 
ここ最近のシングルリーグでは、中々見られないようなビッグネームが集う今年の『N-1』!
 
年内に、大阪⇒福岡⇒横浜⇒代々木のビッグマッチを終えると、いよいよ、2022年元日には日本武道館大会!
(はやい!)
 

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下半期のノアも、注目です!!!!

ピルグリム~2021.8.5,8.6 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

2021.8.5,8.6の2日間、後楽園ホールにて行われた、プロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 

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2000年8月の旗揚げから、今年で21年目を迎えたノアの、旗揚げ記念大会2Days!
 

 

8.1広島大会と、8.15カルッツかわさき大会のビッグマッチに挟まれる格好となった今回は、両日併せて14試合がラインナップ!
 
今回は、ノアの旗揚げ記念大会2Daysの観戦記を、印象的だった3点に絞って綴りたいと思います!
 

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傷も別れも後悔や過ちも
その全てこそ未来
隠された宝石探しに
確かめたい 銀色の光に
ゆくあてを見失う前に
泥にまみれ
転がってゆく
それでもいいのさ

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大会雑感

 
昨年(2020年)に続き、平日2Daysでの開催となった、ノアの旗揚げ記念大会。
 
 
個人的に、初日(8.5)は『NOAHの歴史』、2日目(8.6)は『今のNOAH』を感じさせる内容になっていた気がしましたが、2日間通じて感じたのは、以下の3点でした!
 

①新世代が輝きを増した『旗揚げ記念大会』

旗揚げ記念の2日間は、若手を中心に、新世代の台頭を予感させる試合が目白押し!
 
個人的には、この5試合が印象的でした。
 
・『岡田欣也vsマサ北宮』(8.5)

 

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・『矢野安崇vs小川良成』(8.5)
 

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・『藤村加偉vs大原はじめ』(8.6)

 

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・『小川良成&矢野安崇vs鈴木鼓太郎&岡田欣也』(8.6)
 

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・『キング・タニー&モハメド・ヨネ&齋藤彰俊vs清宮海斗&マサ北宮&稲葉大樹』(8.6)
 

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特に、この2日間で存在感を示した選手は矢野だった気がします。

 

初日の小川とのシングルは、教育マッチ的側面もありつつ、デビュー1年足らずで小川相手に切り返しで負けない姿を披露!
 

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正直、小川に3分前後で一方的に終わらされると思っていたので(←失礼)、約7分にわたって渡り合う姿に、将来大物になると実感させられた次第…。
凄いよ、矢野…!
 
急遽カード変更があった2日目も、憧れの鈴木鼓太郎を相手に臆せずキーロックと、堂々たる試合運び。
最後に鼓太郎がタイガードライバーを抜いた所にも、ある種の期待度を感じてしまったり…。
 

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素晴らしかったです!
 

②『N-1』前に動いたJrヘビー級戦線

今回の旗揚げ記念大会2日目では、毎年恒例となったシングルリーグ・『N-1 VICTORY』の参戦選手も発表。
 

 

ヘビー級戦線がN-1モードに突入する中、旗揚げ記念2Daysでは、Jrヘビー戦線に動きが見られました。
 
まず、初日は、6月のTVマッチでNOAH参戦を果たしたEita(DRAGONGATE)が、NOAHの有観客興行に初登場!
 

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この日、丁度デビュー15周年を迎えた原田に対しても、Eitaは容赦ない煽り!
 

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周年の原田を制し、この6人タッグで完全に視線を持っていく、Eitaの存在感に震えました…。
 

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2日目も出場予定だったものの、YO-HEY新型コロナウイルス陽性判定に伴い、大会欠場…。
 
ただ、本人もバックステージで語ったように、次回参戦に前向きな姿勢を見せる場面も。
これは是非実現させてほしいところ!
 

 

タイトル戦線では、初日にタダスケ&亜烈破がJrタッグ王座、2日目に鈴木鼓太郎がJrヘビー級王座に、それぞれ挑戦表明!
 

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Jrタッグ王座は8.15川崎、Jrヘビー王座は9.3横浜ラジアントホールでの防衛戦が決定。
 

 

Jrタッグ王座戦の『金剛』Jrは、先の仙台大会でも存在感を示した【スピード&パワー】のコンビですし、Jrヘビーは最強の挑戦者襲来と、どれも鉄板必至。
 
 
注目です!
 

③タイトル無しでも大満足の充実度!

『旗揚げ記念大会』で毎年実現している、スペシャルマッチ枠。
 
直近ですと、2019年に『丸藤正道vs鈴木鼓太郎』、2020年の初日に丸藤&杉浦貴&小川良成組が実現していますが、今年の両日メインはこの顔触れでした。
 
 ・『丸藤正道&杉浦貴vs清宮海斗&鈴木鼓太郎』(8.5
 

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・『丸藤正道&船木誠勝&武藤敬司vs拳王&中嶋勝彦&征矢学』(8.6)
 

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昨年は、両日のメインにGHCナショナル王座戦(初日)、GHCヘビー級王座戦(2日目)をそれぞれ持ってくる陣容でしたが、今年は広島ビッグマッチ前に全カードが発表された事もあり、タイトル戦は無し。
 
しかし、タイトル戦無しでも、内容の満足度は高し!
 
 
初日のメインは、三沢光晴時代のNOAHを知る3選手に、清宮が加わるタッグマッチでしたが、唯一三沢時代を知らない清宮が躍動!
 

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試合はパートナーの鼓太郎が敗戦する結果も、ただの懐古マッチにならなかったのは、清宮の存在感があったから!
「分かんないよ」期は、とうに脱したと実感させられる内容でした。
 

 

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2日目のメインは、『M's alliance』vs『金剛』という、初日以上に今のNOAHを見せるカードに。
 『N-1』に向けて火花を散らすかのような白熱の試合も、同じブロックで当たるのは征矢と武藤のみという、衝撃の事実…(Aブロック)。
 

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試合の序盤~中盤にかけて、船木(Dブロック)と中嶋(Cブロック)による、新鮮な顔合わせが場内の視線を搔っ攫います!!
(なぜ同じブロックでは無かったのか…!)
 

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この日の中嶋は、カットに入る際も何故か武藤にだけは仕掛けなかったりと、船木に対する執着心が露わになっていた印象。
これは意外でした。
 
そして、拳王(Bブロック)も、対角線に立つ、別ブロックの船木と武藤を牽制!
ユニット対抗戦として、先を見据えていた感もある拳王…。

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 終盤、征矢が武藤を仕留めにかかるも、M'sの好連携もあり、武藤が逆転勝利!
『N-1』本戦に向けて、弾みをつけたのでした。
 

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この他にも、旗揚げ記念2Daysでは、初日に『大原はじめvs中嶋勝彦、2日目にカルッツ川崎大会のダブルタイトルマッチ前哨戦・『杉浦貴&桜庭和志vs田中将斗&望月成晃が脇を固めるなど、豪華ラインナップが実現!

 

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特に後者の前哨戦は、タッグ王座戦さながらの激闘に!
本番さながらの惜しみない内容を、セミファイナルでやっちゃう所が恐ろしい(苦笑)
 

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8.15、注目です!!!!

 

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まとめ

旗揚げ記念大会2Daysとなった、今回のNOAH後楽園2連戦。

 

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7月の後楽園2Days終了後、「旗揚げ記念日2Daysから勢いをつけて~」という、武田有弘取締役のツイートもありましたが、都内で新型コロナウイルスの感染者数が増大した影響や、ビッグマッチ前という要因もあってか、両日の動員に大きく響いていた印象…。
とはいえ、今のコロナ禍で動員増というのも難しいしなあ…。
 

 

8.15川崎大会では、旗揚げ記念大会で欠場した仁王、YO-HEYに加え、目玉の一つでもあったグレート・ムタが急遽欠場という事態に…。
 

 

残念ではありますが、こういうピンチを迎えた時にミラクルが起きるのが、プロレスの面白いところだと私は思っています(ノアに限らず)。
 
変更があったオープニングカードで、岡田欣也と齋藤彰俊が神興行への布石を打った、今年2月の日本武道館大会。
 
 
 
潮崎豪の長期欠場&清宮海斗の欠場がありながら、聖地大爆発を呼び起こした、今年3月の後楽園ホール大会。
 
 
直前に『金剛』メンバーの大量欠場がありながら、残ったメンバーがキッチリカバーした、今年4月の後楽園ホール大会。
 
 
そして、今回の8.6後楽園ホール大会。
 

 

これだけのミラクルを見てきたからこそ、私自身、カルッツかわさき大会には何の不安要素もありません。
寧ろ、残ったメンバーで起こすミラクルを、どこか楽しみにしている節もあります(笑)。
 
武田取締役が語るように、現状は荒波・厳しい状況かもしれません…。
 
 
だからこそ、8.15は、現地で、ABEMAで、配信で、そのミラクルを見届けてみませんか…?
 

 

 

満足度・期待度の高い景色を、私も現地から一望していきたいと思います!

人間交差点~2021.7.23 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

2021.7.22(夜),7.23(昼)の2日間、後楽園ホールで行われたプロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 

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今年2回目、有観客興行としては初の後楽園2Days・『UP TO EMOTION 2021』
 

初日も充実の内容でしたが、2日目も凄かった!

 

というわけで、今回は2日目の模様を綴っていきたいと思います!

 

 

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Day2ハイライト〜過去と現在のリンク&新展開〜

2日目は、初日同様全7試合のラインナップ。
 
初日のようなタイトルマッチは組まれなかったものの、『原田大輔vs進祐哉』、『モハメド・ヨネvs望月成晃の2大シングルに、メインの『NOAH本隊vs金剛』で清宮&北宮と組む『X』の存在が、2日目の主な目玉要素か。.
 

 

 
戦前、初日に比べてカードの弱さが気になったものの、フタを開けてみれば、盛り上がった初日を更に超える熱量が、興行内にパッケージ!
 
個人的に、初日は『(選手に)報われてほしい』という思いを感じる内容でしたが、2日目は、『過去と現在がリンクし、交差していく瞬間が詰まった大会』だったと感じました。
 
スペシャルシングルは2試合とも好内容!
 
8.1広島大会のJrタッグ王座前哨戦でもあった『原田大輔vs進祐哉』は、匠同士の手の切り合いの上手さだけで圧倒される好勝負に。
 

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原田と対戦した進はFREEDOMS所属ですが、個人的には、NOAH Jrのテッペンを掴んでほしい選手の一人。
 

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(言い方アレかもですが、)デスマッチ色の強いFREEDOMSにおいて、非デスマッチを貫き続けた進が、群雄割拠のNOAH Jrで存在感を示している姿は本当にカッコいい。
もっと評価されてほしい選手だと、改めて感じた次第です!
 

 

 
モハメド・ヨネvs望月成晃』では、モッチーの張り手から火がついたヨネが、強烈な蹴りとテクニックで反撃に出る様が刺激的!
 

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何気ない張り手から、ヨネのバックボーンを引き摺り出した望月も素晴らしい。
 
この日のヨネみたいに、普段は鋭い爪があるのに隠していて、たまに抜いた時のインパクトがデカい選手、めちゃめちゃ好きです(小並感)
 

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第5試合では、初日に決定した8.1広島のJrヘビー級王座戦・『HAYATAvsYO-HEY』の前哨戦が実現!
 

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『PERROS DEL MAL DE JAPON』と『STINGER』による両軍抗争も含め、白熱した試合内容になりましたが、終盤、突如として『金剛』Jrが乱入し、ノーコンテスト

 

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その乱入に紛れる形で、謎のマスクマンが登場…!

 

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その名は、亜列破!

 

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WRESTLE-1~フリーを経て活動していたマスクマン、アレハンドロの登場&『金剛』加入という、鮮烈なるサプライズ!

7.11仙台で、新メンバー投入が予告されていたものの、このタイミングで登場するとは…。

 

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若干高めの声色がアレハンドロと一致していたので、めちゃめちゃ驚きました(笑)。

 

 

 
セミファイナルでは、8.1広島サンプラザ大会のGHCヘビー級王座戦・『丸藤正道vs桜庭和志』の最終前哨戦が実現。
 

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初日に組まれた前哨戦では、桜庭が宮本裕向のフィニッシュムーヴを喰らいながらも、サブミッションで劣勢をひっくり返し、勝利。
 

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しかし、2日目の前哨戦を掻っ攫っていったのは、桜庭でも、丸藤でもなく、2人のパートナーである田中将斗と杉浦貴でした。
 

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よくよく考えると、ZERO1の世界ヘビー級王者とGHCナショナル王者が、別のタイトル前哨戦でパートナーを務める事自体が異例な気もしますが、かつて『弾丸ヤンキースとしてタッグの栄華を極めた両者は、対角線で思う存分バッチバチ!
 

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このマッチアップを制したのは、田中将斗
スライディングDで杉浦から完璧なピンフォールを奪取!
 

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5月末の三沢メモリアルで初防衛して以降、ナショナル王座戦の次期挑戦者が未定のままだった杉浦ですが、広島ビッグマッチを控えるタイミングで、田中が杉浦に挑戦表明!
 

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しかも田中は、杉浦の持つナショナル王座だけではなく、自らの世界ヘビー級王座もかけた、ダブルタイトルマッチを提案!
 

 

 

杉浦もこれを受諾し、8.15カルッツかわさき大会でのダブルタイトルマッチが実現!

 

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個人的に、唯一気になっているのは『試合時間』…。
 

 

30分か60分かで、試合の結末も大分変わりそうですが、楽しみなカードであることは間違いなし!
注目です!
 

清宮海斗&マサ北宮&Xvs拳王&中嶋勝彦&征矢学』

メインイベントは、NOAH本隊vs金剛による6人タッグマッチ。
 

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前夜、タイトルをかけて争った『清宮&マサ北宮vs中嶋&征矢』に、本隊から『X』、金剛から拳王が加わったカード。
前日の試合後に北宮から、7.28『金剛』興行での本隊メンバー出撃が示唆された事もあり、どこか対抗戦の雰囲気も感じる一番に。
 
メインの6選手中、最後に入場した『X』の正体は…。
 

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稲葉大樹!!!

 

一時期NOAHに参戦していたものの、突如として参戦が途絶えていた稲葉。

今年の6月頃より、後楽園ホール掲示されているCyberFightの広告にも、レギュラー参戦選手もいる中に稲葉の名前は無し…。

 

 

 行方が注目されていた中での、NOAH再参戦!

入場曲とコスチュームも一新しての復帰戦となりました。

 

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ただ、この日のメインでは、稲葉より、前日の敗戦を一切引きずらない征矢と中嶋の存在が印象的!
 
もう既に、次の目標に向けて、前を見据えている…。
そんな雰囲気しか感じませんでした。
 

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終盤は、征矢と稲葉による一騎打ち!

 

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稲葉も喰らいつきますが、最後は餅つきパワーボムで征矢が勝利!

 

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復帰した稲葉に対する、征矢の強烈なる洗礼…。
しかしながら、敗れた稲葉も目は死んでいなかった模様。

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最後は拳王によるマイクで締め!

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まとめ

初日に続く盛り上がりを見せた、後楽園2Daysの2日目。
 
広島決戦や今後の抗争劇に進展が見られた事で、8月の後楽園2Daysやカルッツに向けた楽しみも増す内容に。
 
新戦力の台頭も見られる中、個人的には、『GLOBAL Jr LEAGUE』がそろそろ見てみたかったり…。
この日の『進vs原田』に亜列破参戦などもあって、Jr同士のシングルが見たい選手が、正直言って多すぎる!(笑)
 
秋口に開幕する『N-1 VICTORY』の前後に、TVマッチでもいいので、見てみたい!
何卒!!!

moment book~2021.7.22 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

2021.7.22(夜)に、後楽園ホールで行われたプロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

 

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今年2回目、有観客興行としては初の後楽園2Days・『UP TO EMOTION 2021』!
 
8.1に行われる広島サンプラザでのビッグマッチを前に、諸々動きが見られた2大会。
 
今回は、初日にあたる、7.22後楽園大会の観戦記になります。
 
とにかくもう、今のNOAHマットに上がっている選手は、漏れなく報われてほしい!
そう思わずにはいられませんでした。
 

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※記事タイトルは、個人的に「もうこれ、今の清宮に対する曲じゃん!」と感じた曲が入っている、同名のアルバムから…。必聴です!
 
思い悩め 立ち止まれ
それが君の前進だから
焦らなくていいよ
つまずいていいよ
未来は逃げないで待ってる
書いて消してまた直して
間違いだらけの今日の日も
すべてが愛しい記録になってく
ほら私こんなにも強くなったよ
 
May’n - 『未来ノート』

 

 

 

 

 

Day1ハイライト〜【報われてほしい】という全ての願いに寄せて〜

 
初日の後楽園大会では、GHC Jrヘビー&GHCタッグの2大王座戦を軸に、全7試合がラインナップ。
 
初日を見終えて、私自身強く感じた事は、とにかくもう、『選手には、NOAHマットで報われてほしい』という、願いにも似た感情でした。
 
それは、所属・新戦力・フリー参戦問わず…。  
 
その象徴的存在が、メイン’の『清宮&マサ北宮vs中嶋&征矢』でしたが、『藻掻いている人が報われた瞬間』だったり、『これから先、この頑張りが報われてほしい』という瞬間が、この日は多く詰まっていたように感じました。
  
まずは、オープニングで組まれた『ファンキーエクスプレスvs若手勢』の8人タッグマッチから。
 

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この試合、NOAHで一番キャリアの浅い矢野安崇が動きます。
 
モハメド・ヨネとのエルボー合戦の際、ヨネに対して「アフロ!」と言い放つなど、以前には見られなかった感情を吐き出してみせます。
こういうの、良き!
 

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そして、そんな若手勢のガムシャラな攻撃を受けながらも、倍で返したのが齋藤彰俊
 

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去年春頃から全戦帯同という形ではなくなり、出場後も、解説席で若手にエールやアドバイスを送る事が増えてきた齋藤ですが、まだまだ『若手の壁』ないし『教育役』で収まってほしくないのが正直な所。
タイトル挑戦も見たい!
 

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第3試合の『拳王vs中村大介』では、昨年末からNOAHにスポット参戦していた中村が、(恐らく)NOAHでは初のシングルマッチに。
 

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ナショナル王者時代、総合格闘技経験者を相手に好勝負を繰り広げた拳王を、サブミッションで追い詰める中村。
 

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ただ、それ以上に印象的だったのは、中村の受けっぷり!
正直、拳王のフィニッシャー・P.F.S.をガッツリ受けると思わなかったので、ビックリしました。
それでいて、受ける時の呻き声も良き!(←言い方)
 

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昨年、『N-1 VICTORY』参戦前後から、プロレスマットでシングルプレイヤーとしての活躍を見せだした桜庭和志みたいに、継続参戦で立ち位置を作る姿が見たい選手でした!
 

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セミファイナルでは、日高郁人HAYATAの持つGHC Jrヘビー王座に挑戦!
 

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8.5に49歳の誕生日を迎える大ベテランは、現在所属するユニット・『PERROS DEL MAL DE JAPON』からのクビもかけた不退転の決意で、王者・HAYATAに向かっていきます。
 

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定番となった、決めポーズからショーンキャプチャーも、この日は一切なし。
Jrでの実績豊富な日高が、ここ最近で確立した弄られ&愛されキャラをNOAHでは封印して、シリアスモード全開で挑んだものの、結果は惜敗…。
 
とはいえ、クビ回避&継続参戦決定なのは唯一の救いか…。
日高もまた、タイトル戦線に絡む姿が見たい選手の一人です!
 

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試合後、HAYATAの眼前に現れたのは、かつてのパートナーで、現在は敵対関係にあるYO-HEYでした。
 

 

 

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これまで、GHC Jrヘビー王座に複数回挑んでいるものの、未だ王座に手が届いていないYO-HEY
 
特に2019年は、当時も王者だったHAYATAに2度挑戦して、2度とも退けられる挫折を経験…。
 
 
 
王座戦が行われる広島は、HAYATAの出身地であり、デビュー15周年記念も兼ねた一戦に。
HAYATAは強敵ですが、それでも、過去4回、現地でYO-HEYがシングル王座戦で敗れた姿を見ている一人として、YO-HEYの勝利を願わずにはいられないのです。
 

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清宮海斗&マサ北宮vs中嶋勝彦&征矢学』

 
初日のメインは、GHCタッグ王座決定戦!
 

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マサ北宮の『金剛』離脱&タッグ王者チーム『ジ・アグレッション』解体
中嶋vs北宮の敗者髪切り金網マッチ
タッグ王座決定戦
 

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約2ヶ月に及ぶ抗争の、一つの終着点となる一戦でしたが、この試合、中嶋と北宮以上に印象的だったのが、双方がパートナーに指名した、征矢と清宮でした。
 

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2020年春のNOAH参戦以降、個性だったワイルド(&天然)キャラを封印し、ナショナル王座やタッグ王座にも挑戦してきた征矢学。
 

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対する清宮海斗も、2020年1月のGHCヘビー王座陥落以降、タイトル獲得から遠ざかっている状況。
今年の春先からは、ベテラン勢に揉まれ、悩み、もがき苦しむ姿も多く見られました…。
 
 
今回奇しくも、中嶋と北宮の抗争に導かれる事になった2人ですが、タイトルマッチの舞台で、その実力を遺憾なく発揮!
 

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両チーム、ベルトに手が届くだけでなく、【一定時間ベルトを掴んでいた】と感じる程、勝敗の行方が最後まで分からない激闘!
 

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紙一重の差で勝利を掴んだのは、清宮&北宮でした。
 
征矢が清宮に放った『弾道』を回避されると、即座に北宮が征矢にスピアー!
 

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このアシストパスから畳み掛けた清宮が、最後は征矢から3カウントを奪取!
 

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清宮が勝利した瞬間、会場から思わず漏れたどよめきと、鳴り止まない拍手が、この日の全てだったかと。
 

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『結果を以て挫折を抜け出す』事は、一つの王道パターン。
 
ただ、清宮の場合、苦しむ現状を隠さず、誤魔化さず、ありのまま曝け出したからこそ、見ている側も共有出来たし、最後の凄まじい熱量に繋がったのではないか、と私は感じました。
 

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その清宮の傍らに、近年実績を積み上げるも、中々報われる事の方が少なかったマサ北宮が、兄貴分として立っていた姿もまた、大きなトピック。
 
まだまだ報われ足りていない選手。
もっともっと上に行ってほしいです!
 
 
一方、敗れた征矢には、『絶対に報われてほしい』という願いしか浮かんできません。
 
NOAH参戦以降、まだタイトルに手が届いていない状況ですが、この一戦で、その思いはより強くなりました。
 
本当に紙一重の差だったからこそ、次こそは、今回の清宮みたいに報われてほしい。
そこは強く確信した次第です。
 

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まとめ

 
初日から大盛り上がりだった、今回の後楽園大会。
 

 

冒頭でも述べたように、今のNOAHマットに上がっている選手は報われてほしい。
個人的には、そういう願いを感じずにはいられない大会だった気がします。
 
メインなんかは、ともすれば【挫折⇒飛躍】という王道パターンを、観客が感情移入できるムードまで持っていった事が素晴らしい。
 
清宮も若くして王者になった事で、「ノレない」と言われたりもしていましたが、2020年1月にGHCヘビーから陥落して以降(何なら2019年春以降)、着実に王者時代より魅力と地力を重ね続けてきたと私は思っているので、寧ろ、報われるまでに時間かかった感も…。
 
とはいえ、まだこれは一つの過程。
これからも、清宮と北宮には上に立ち続けてほしい!
今後に要注目です!
 

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※関連記事
今回の清宮みたいな過程を、DDTの竹下も踏んでいたら苦労してなかったんだろうな、なんてIfだったり、清宮にノレた理由だったりを書いております。何卒…!
 
 

2021年4月~6月の個人的ベストバウト&ベスト興行について

2021年も、気がつけば半分以上が経過。
 
 
1クールごとに個人的ベストバウト&ベスト興行を抜粋したいと思いつつ、気づけば7月後半に…。
 
遅くなりましたが、2021年4月~6月までに生観戦した大会&視聴したTVマッチの中から、印象に残った個人的ベストバウト&ベスト興行を書いていきたいと思います!
 
今年の上半期から、凄い試合と興行ばかりが生まれていた気がします!
 

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試合編

秋山準vs男色ディーノ(4.11 DDT後楽園ホール

 

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個人的に、男色ディーノと、彼の路線と真逆の位置に立つ選手が対戦する際、『相手選手がディーノの世界観に入り込むか(或いは、世界観を受け入れるか)』が鍵になると思っています。
 

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秋山の場合、『ディーノの世界観』との距離感が絶妙だった印象。
 
男色ディーノの繰り出す攻撃を受容しつつ、『自らがディーノの世界観に立ち入る』事は、最後まで積極的にしていなかった。
 

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世界観に立ち入る事で懐の深さを示す選手は多くいても、ディーノと絶妙な距離感を保ちつつ受容していた秋山のような選手は珍しかった印象でした!
 

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令和に生まれた問題作!
必見です!
 

 

 

②佐山駿介&瀧澤晃頼vs阿部史典&仲川翔大(6.13 TTT新宿FACE

個人的には、『水波綾vs大畠美咲』と並ぶ、『引退試合の概念を根底から覆した』試合でした。
 
 
網膜剥離によるドクターストップにより、若くして引退となった佐山でしたが、戦前の「最高のコンディションを作る」という言葉通りのキレッぷりを披露!
 
 

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そんな佐山の対角線に立った阿部や仲川も、一切の容赦はなし。
阿部なんて、躊躇なく佐山の頭部を蹴りまくっていましたもの…。
 
 

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佐山のサポートに徹していた瀧澤も素晴らしい。
 
これで声が出せる状態だったなら、どれだけ凄いことになっていたんだろう、と今でも思う一戦でした。
 

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③藤田あかねvs雪妃真矢(5.9アイスリボンSKIPシティ

大会のセミで組まれていた『鈴季すずvs木高イサミ』も好勝負でしたが、この日のメインで組まれた、Fantast ICE次期挑戦者決定戦も素晴らしい内容!
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

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激闘でした!

 

 

 

④松本都vs青木いつ希vsミス・モンゴルvs翔太(6.27ガンバレ☆プロレス板橋グリーンホール

ガンプロで行われた、ハードコア4WAYマッチ。
 
 
全選手、キャラが非常に濃い事も相まって、休憩時間前からかなり見応えのある試合が見れた印象。
 

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敗れたものの、唯一の男子選手であった翔太の存在感が光っていました。

受け・攻めの両面において、こういう何でもできる人が一人いるだけで安定感半端ないな、と。

 

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伊東竜二vs竹田誠志(5.16大日本プロレス後楽園ホール

 
一騎当千』最終公式戦。
 

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試合自体は、竹田がガンガン攻めていく展開が多かった印象。

ただ、伊東も受けまくった上で、大量の塩を投下してくる所に、竹田以上の狂気を見たと言いますか…!

 

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公式戦の締めくくりにハズレなしの一戦でした!

 

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⑥大家健&石井慧介&翔太 vs 勝村周一朗&岩崎孝樹&今成夢人(6.6 『Cyber Fight Festival 2021』

 
『CyberFightFes』の個人的ベストバウト。
 

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100点満点の回答用紙に、120点で回答するガンプロ勢が素晴らしかったです!
 

ザ・グレート・サスケvs新崎人生(6.4みちのくプロレス後楽園ホール

 
みちのく後楽園大会のメインイベントに出場予定だった6選手中、サスケと人生を除く4選手が、新型コロナウイルス関係で急遽欠場&参戦自粛という事態に…。
このピンチに、約22年ぶりに切られたカードがこれ。
 

 

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当日券で見に行った大会で、こういう奇跡的なシチュエーションと、神秘的な試合を目撃できた事、この先も忘れられないです!
 

 

⑧神威vs高岩竜一(5.5プロレスリングFREEDOMS 横浜ラジアントホール

 
昔も凄かったですが、今の高岩も間違いなく凄い!
高岩の容赦ない攻めと、神威の受けっぷりが噛み合ったベストカード。
 

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葛西純の映画・『狂猿』公開もあってか、「今一番チケットが取りづらい団体」とも言われるダムズですけれど、デスマッチだけでなく、Jr.部門も凄い事を証明した一戦。
 

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個人的に、下半期注目の選手の1人に高岩を推していきたい、そんな一戦でした!
 

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世羅りさvs山下りな(6.27アイスリボン後楽園ホール

2020.8.9以来の一騎打ちは、団体の歴史の1ページに名を刻むのではないか、という激闘でした。
 

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2015年夏、世羅がデスマッチを志願するも、団体から否定された時期を思うと、約6年かけて、本興行のメインで蛍光灯デスマッチを実現させた事に凄みを感じますし、その一戦でベストバウト級の内容を残したのも素晴らしい!

 

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おそらく、女子部門なら、上半期時点で圧倒的1位ではないか、と私は感じました。

 

 

 

 

木高イサミ&下村大樹vs中津良太&SAGAT(4.20 プロレスリングBASARA新木場1stRING

 
タッグ王座をかけた一番は、30分ドローという双方一進一退の攻防に!
 

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印象的だったのは、終盤、挑戦者チームがイサミを追い詰めたシーン。
 
中津が激闘でフラフラになりながらも、SAGATのタッチ要求を制して、イサミから試合を決めようとした場面に、ある種の執念を感じました。
 
また見たい一戦!
 

 

 

番外編①中嶋勝彦vsマサ北宮(6.26プロレスリング・ノアTVマッチ)

 
昨年のTVマッチで行われた杉浦戦と征矢戦に続いて、中嶋が無観客試合で打ち立てたベストマッチ。
今回の北宮戦で、TV越しでも存在感をハッキリ示す中嶋の凄みが改めて示された気がします。
 
ただ、いずれは生で見たいな…!
 

 

 

 

番外編②:拳王vsグレート・ムタ(6.27プロレスリング・ノアTVマッチ)

 
NOAHでのグレート・ムタというと、個人的には、『方舟の天才』・丸藤正道を以てしても消し去る強烈な存在感が印象的。
 
そんな強敵に、『レガースにオイル塗って、火をつけてバズソーキック』という荒業で並んできた拳王に、凄みを感じた一戦でした!
 
 

 

 

興行編

殿堂 5.23『木村花メモリアル またね』

 
本来、こういう特別な興行に、順位をつけて論評すること自体がナンセンスかつ不謹慎だとは思いますが、それでも、素晴らしい内容が徹頭徹尾展開されていた今大会を、今年のベスト興行に挙げずにはいられません。
 

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性質上、ベスト興行に挙げるなら、最上位以外が考えられない大会なので、ここは敢えて『殿堂』扱いに!
 
恐らくですが、2021年の個人的ベスト興行を挙げるなら、多分これになると思います。
 
 

①6.6 『CyberFight  Festival  2021』

 
 
タイトルマッチの内容だったり、扱いに対する不満要素だったり(主にNOAH)、マイナス点を挙げる意見も見られましたが、『新規ファン層を開拓する』という点で有意義な内容だったかと。
 

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何より、この御時世でも、多くの来場者を迎えながら、感染者を出さなかった事は素晴らしい。
 
そういう意味でも、この先において非常に歴史的な大会になりそうだと感じましたし、現地で体感した興奮と感動は忘れられない、ということで、1位!
 

②4.4 『野郎Z 其の九』

DDTが送る男性限定興行は、徹頭徹尾笑いの渦。
 
 
他の方も仰っていたのですが、「男子校の文化祭」的雰囲気を感じられるのは、この興行が唯一無二ではないかと実感。
 
 

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非常に面白かったです!
 
 
 

③6.13 TTT 新宿FACE

正直言うと、この御時世で南側座席がギッチギチだったり、ガイドライン的に「どうなの?」という箇所は幾つかありました。
 
それでも、全5試合は素晴らしい内容で、会場の盛り上がりも最初から最後まで途絶えなかった点は、まさに神興行だったのではないか、と。
 
前述の佐山引退試合もそうでしたが、セミ6人タッグ王座戦メインの『藤原秀旺vsTORU』も、個人的には1クールのベストバウト10選に挙げたかった試合。
 
ガッツワールド→GOING UP!→真GUTS軍の系譜を継ぐTTTは、個人的に、「インディーで面白い試合が見れる磁場」第1位。
また行きたいです!
 

 

 

番外編①:4.11 DDTプロレスリング後楽園ホール

単純に自分の誕生日だったから、というのも大きいかもしれないですが(笑)、誕生日補正抜きで満足感あった印象。
一生忘れられない、という意味で!
 

 

 

番外編②:6.4みちのくプロレス後楽園ホール

『ピンチを皆で乗り越えた興行』という意味では、ホンマもんの神が降臨した、神興行だったのではないか、と思っております。
 

 

 

まとめ

今年の4~6月は、自分の引越しに転職活動と、色々なイベントが入ったこともあり、観戦ペースが減ってしまった1クール。
この間、ノアの観戦数が減ってしまったのは痛かった…(単独興行だと、4.18後楽園のみ)。
 
ただ、ペースが減った中でも、この間はプロレス観戦に対してのモチベーションが下がることなく、ベスト興行も1~3月に比べると多かったように感じました。
 
そんな7月は、転居も転職も出来たため、どうにか財布と相談しながら行けそう。
下半期から早速ベストバウトと神興行が生まれている印象なので、残り2クールもどんな名勝負が繰り広げられるのか、今から楽しみです!

プヲタ目線で語る『キングオブコント2021』1回戦(2021.7.8・第1部)

2021.7.8に、南大塚ホールで行われた『キングオブコント2021』1回戦(第1部)を鑑賞してきました。

 

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私自身、テレビを見ない(今は置いてすらいない)環境にあったので、お笑いに触れる機会といえば、毎年GWに開催されていた『Tシャツラブサミット』(※2020年、2021年は中止)か、吉本主催の『DEATH演芸』(2019年に鑑賞)くらい。

キングオブコント』も、バイきんぐが優勝した年以降見た記憶が無いという…。

 

そんな私が、何故ライブを観に行く事になったのか…?

 

キッカケは、この2日前に行われた、7.6スターダム後楽園ホール大会後のツイートでした。

 

大会のメインイベントは、『アーティスト・オブ・スターダム王座』の防衛戦。

このメインで見事王座防衛を果たしたのが、中野たむ&ウナギ・サヤカ&白川未奈によるユニット・『COSMIC ANGELS(以下:コズエン)』。

 

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試合後、バックステージにおいて、ウナギと白川が『キングオブコント』出場を宣言!

 

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1回戦が7.8に行われると聞いて、「このシチュエーション、めちゃめちゃ面白いのではないか?」と感じた私は、すぐさまチケットを確保!

 

しかし…、翌7.7の昼に、『スケジュールの都合』でコズエンの出場が急遽取り止めに…。

 

 

 

 

ただ、買ってしまったチケットは手元にあるし、何ならチケ代も500円だし、過去のプロレス観戦で『誰かが突如不在になった時の興行こそ、奇跡が起こるものだ』と思っていたし…、という事で、観戦!

 

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今回は、お笑いに疎い一プヲタが、『キングオブコント2021』1回戦を見てきた話になります。

 

結論から言うと、非常に刺激的で面白かったです!

 

 

 

概要

2008年にスタートしてから、今年で14回目を迎える『キングオブコント』。

【優勝賞金1000万円】という、コント師の賞レースとしては代表格に立つ大会ですが、1回戦は大体こんな感じで行われていました。

 

①1組の持ち時間は2分。

 

2分を超えた段階で1度目の警告音が鳴り、2分30秒で強制終了。

「審査に影響しないですが…」と前置きされてましたが、まあ、建前でしょうね(笑)。

 

②審査員は放送作家2名のみ。

 

故に一般客の投票は無し!

とはいえ、(後述しますが、)一般客にガンガン受けてた組は、総じて1回戦を突破している印象でした。

 

また、一般客でも、ノートとペンを持ってネタの感想を記載してる人は多し!

審査は無くとも、ファンも笑いに対して真剣勝負…!

 

③アルファベット順(A,B,C…)で分けられたブロックに、1ブロックあたり8〜9組がラインナップ。

 

大体1時間おきに、換気も兼ねて休憩が入る為、1時間に3〜4ブロックは見ていた(はず…)。

 

ただ、意外と当日キャンセルする組も多く、第1部だけで100組近いエントリーのうち、ネタを見れたのは80組ちょっと…(90組はいかない)。

ちなみに、この1回戦は、都内だけでも複数日に分けて行われた為、かなりの組が篩いにかけられる事に…。

凄まじい!

 

④とにかく長丁場

 

私が観に行った第1部だけでも、10:30スタートで3度の休憩を挟み、15:00近くまで審査が行われていました。

 

故に、メモでも取っていないと、演者のコンビ名と、身体につけているエントリーナンバーが一致しないくらい、参加者がとにかく多い(笑)。

エントリーナンバーだけが頼り。

 

私もGmailの下書きで、ひっそりメモ代わりにエントリーナンバーを控えてはみたものの、内容も抑えていないと、後から見ても分からない状況でした…。

 

 

 

 

まさにネタのマシンガン!

 

感想

上記に列挙した概要を踏まえた上で、今回の個人的感想をば…。

 

①2分間でいかにインパクトを刻めるか

複数日に分けられた都内の1回戦・第1部でさえ、エントリーしている組がとても多いのです…。

 

個人的に、90組近く見ていて、確実に2分間腹の底から笑い続けた組のは3組。

笑いを1回でも取っていた、という組だけで見ても、約1/3〜半分程度。

 

なので、全部見終わった後で、良くも悪くも記憶に残っている組は、インパクトを刻んだと言えるのではないか、と。

結構大事。

 

勿論、ネタが飛んだり、時間オーバーで強制終了した組もありますが…。

 

②『非日常感』・『声の大きさ』・『他人にどう思われてもやり切る力』の3大要素

 

書き出すと、我ながら曖昧模糊としている基準ですが、見ていて面白かった組は、上記の3つが全て揃っていた気がします。

 

 

『非日常感』は、ネタの設定だとか、定番シチュエーションで誰も投げないコースと球種を選ぶとか、観客を斬新に裏切る箇所。

 

ただ、この箇所が強かったとしても、肝心の演者の声が大きくなかったり、コント内のキャラクターを迷わずやり切れていなかったりするだけで、受ける印象がまるで違う事を実感させられました。

 

 

 

「あと一つでも揃っていたら…」という組は、意外と多かった印象。

その差が勝負を分けた感。

 

例えば…、

 

・ツッコミ役が、一点集中型でツッコミ所(パイナップルカレーラーメン)を突き続ける。

 

・女性二人が、下ネタ全開な合コン宴会芸を徹頭徹尾やり続ける。

 

・ギャルゲーのガイド役キャラに一目惚れした主人公が、他のキャラには目もくれず夢中になり続ける。

 

みたいな。

 

なので、冒頭で触れていたコズエンに関しても、今回出ていたらワンチャンスあったのではないか、と贔屓目抜きで感じた次第です。

 

実際、リング上で、『声の大きさ』や『やり切り力』を間違いなく証明できている2人だからこそ、「即興歌ネタ」(※削除された白川のツイートから考察)の成否次第では、十分通過もあり得たと確信。

 

 

 

そう思うくらい、この3大要素が鍵を握っていたと私は感じました。

 

③ネタの傾向

今回数多くの組のネタを見ていて、個人的に興味深いと感じたのは、多くのコンビがいる中でも、ネタの傾向に時々のトレンドが反映されているんだろうな、という点。

 

色々なネタがあっても、

 

・『心の声』式ツッコミ

(※ツッコミ役が、ボケ役に直接ツッコまず、漫画の『心の声』のような形で激しくツッコむ)

 

・『音楽+ダンス』ネタ

(見た目やらなそうな人がキレッキレでやってる時は、ギャップが最高)

 

・シュール

安部公房とか、サキの小説にこういうのありそうだな、という世界観)

 

というように、ネタを通じて、基本型の今の流行りだとか、王道パターンとかの一端を感じさせる点が多々ありました。

(お笑い知らないので、誰がパイオニアとか、よく分からないまま書いてますが…)

 

ヴィジュアル系なら黒夢X JAPANLUNA SEAなどの影響、プロレスのテクニックなら新日本プロレス全日本プロレスの系譜、みたいな部分を、お笑いにも感じたと言いましょうか。

(その点を、明確に言語化できる語彙力がない私…)

 

 

この辺は、色々掘り下げてみたらハマるし止まらなくなるかも知れない、と感じた瞬間でした(笑)。

 

まとめ

予定されていたコズエンの出場こそ流れてしまったものの、初見のお笑い素人にとっては色々刺激的だった、今回の『キングオブコント2021』1回戦・第1部。

 

1回戦で多くの組がエントリーされながら、通過した組はごく僅かという、非常にシビアかつ狭き門。

ただ、2回戦、準々決勝、準決勝、決勝と進むに連れ、戦いはより厳しいものになるとのこと…。

 

今回の1回戦鑑賞後、立ち寄った行きつけのバー・シエロにて、偶然にも、バカツルさん、ジグザグジギー宮澤聡さんと、『キングオブコント』を含めたお笑いの話で盛り上がる奇跡が起きたのですが、宮澤さん曰く、準決勝では【1組の持ちネタ2つ】で総合的にジャッジされるんだそうな…。

 

き、厳しい…!!

 

そんな審査を勝ち抜いた組に凄みを感じると共に、「コズエンが出ていたらどんな感じになっていたのか、この目で見てみたかった」という後悔を感じた私なのでした…。

 

個人的に、実現していたら、『GLEAT』旗揚げ戦ばりにエモかったろうなあ(泣)

 

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