レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

One or Eight〜「拳王vs高木三四郎」について私が思うこと〜

DDTプロレスリングが5.30に配信したTVマッチ、『DDT TV SHOW #5』。
 
この大会で、プロレスリング・ノアの拳王率いるユニット・「金剛」が、DDTマットに登場しました。
 

 

 

 

 
現在、DDTとNOAHの社長を務めている高木三四郎に対し、反体制ユニットの長である拳王が噛みついた事で、今回DDTビッグマッチでの対抗戦が決まった訳ですが、反応は様々…。
 
2019年のリデットエンターテインメント体制において、「鎖国体制」を敷いていたNOAHも、今年に入ってからは、丸藤正道DDT参戦も決定するなど、一転して「開国」モードに。
そして11月には、DDTNOAHで両国国技館大会2daysも開催予定!
 
両国までに、2団体が交流する機会も増えていくんだろうなあ、なんて、頭の片隅でぼんやりと想像していた私ですが、まさかこのタイミングでガッツリ絡む事になるとは…。
 
そんな今回の件について、私なりに思うことを書いていきたいと思います。
取り留めない内容ですが、何卒!
 

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「金剛vsDDT」は、三振かホームランである。

今回の拳王の「vs大社長」もとい、「金剛」のDDT襲来…。
 
個人的に、この件に関しては、期待半分、不安半分というのが率直なところ。
 
三振か、ホームラン!
そんな思いで見ております(笑)。
 
私がそう思う理由も、主に3点ほどありまして…。
 

DDTと「反体制派」の相性

個人的に、今回の件で思い出されるのは、2018年にDDT内で発足した反体制ユニット「RENEGAZE」の事です。
 
当時、ユニットのリーダーを務めた入江茂弘が、DDTに対して鋭い指摘を放っていきましたが、レスポンスを返してくれた選手は、当時プロデューサーとしてやりあった男色ディーノ以外だと、彰人や吉村直巳など、極々一部という状況で終了…。
 
 
それをリアルに体感している私としては、割りかしズバズバ正論を放っていくスタイルの「金剛」が、DDTマットでどういう反応されるのか、という点で、私は非常に不安を抱いているのです…。
 
私の中だと、DDTってガチめのブーイングとは無縁の団体という印象がありますDDTマットですと、2015年11月の棚橋弘至2019年両国メインの竹下幸之介ぐらいでしょうか…?)。
 
個人的に、DDTって、横の連帯が強いと(私自身勝手に)思っていて、ユニットが違っても、「良い選手は良い」と、ファンや選手同士が言い合える雰囲気を持っていると言いますか。
これ、私は凄く良い部分だと思っていて、だからこそ、そこにいきなり外敵が土足で踏み込むようなスタイルが合うか、といいますと…。
 
「DAMNATION」みたいなアンチヒーロー的な感じじゃないと難しいよなあ、なんて思ったり思わなかったり。
 
2018年よりDDT不定期参戦している「#STRONGHEARTS」にしても、外敵感バッチバチなWRESTLE-1参戦時代(特に初期)とは対象的に、DDTだと普通に良いユニットとして受け入れられてましたから。
 

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そもそも他団体と「対抗戦」より、「切磋琢磨」していくスタイルの方が、DDTには合っているのかなあ、なんて考えたり…。
 
 

②拳王の主張

私自身、2017年頃よりNOAHを観戦し始めて以降、拳王のカリスマ性溢れるマイクに何度となく勇気づけられ、救われてきた身ではありますが、今回の拳王の噛みつき方は正直動機が弱いと言いますか…。
 
後述しますが、今年1月に大社長がNOAHの社長に就任してからの約4ヶ月、ダメな点って正直無かった気がします寧ろめちゃめちゃ黒子に徹してくださっていた印象)。
 
だから、今回の拳王の主張は、(大社長の言葉を借りるなら)「リスクを負わない批評家」だと余計に取られかねない訳で。
 

 

 
ぶっちゃけ、ここまで拳王が一方的に噛みついていた事もあって、ボールは大社長が握っている感も否めないです。
(でも、大社長の拳王に対する「NOAHのリングで何をやっているのか届いていなかった」発言も、それはそれで、うーん…。)
 
やっぱり、大社長がTwitterで言及していたように、DDTに襲来するよりも先に、(出来るかどうかは別として)田村潔司との一戦にアクション起こしてほしいというのは完全に同意ですし。
 
個人的に、拳王が週プロのコラム後半で言及していた、「竹下、遠藤、樋口を評価しつつもプロレス界にいまいち響いていない」現状プロレスラーにとって一番大切な部分がDDTは見えていない」発言「サイバーという力がありながら、DDTは世間に届いていない」批判の方が、「DDT>NOAH」批判よりも遥かに刺さるんですが、さあ、どうなるか…。
 

③言うほど「NOAH社長・高木三四郎ってダメ?」問題

②にも通じる部分ですが、今の「NOAH社長・高木三四郎」って、拳王が言うほどダメなのかなあ、と思うんですよね。
 
その代表例だと私自身感じているのが、「動画配信サービス」。
 
これまでNOAHは、動画配信サービスの面で新日本プロレスDDTプロレスリング全日本プロレスなどの各団体に大きく遅れを取っていました。
 
2019年にリデット社体制になると、公式YouTubeチャンネル等のフォーマットを最大限活かして配信サービスの無い状況を上手いことカバーリングしていくことで、ようやく状況は好転。
 
そして、今年からサイバーエージェント傘下に加わると、DDTの配信サービス「DDT UNIVERSE」でのNOAHの大会動画配信がスタート!
後に、NOAH中継も扱う事から、サービスの名称も「WRESTLE UNIVERSE」に改称!
 
もう、就任当初からウィークポイントを埋める改革に着手してくださっている時点で、めちゃめちゃ感謝しかないと言いますか!
 
こんな事を言うのもアレなんですけど、NOAHがサイバーエージェント傘下になるというニュースを知った時、私が一番恐れたのは、サイバーエージェント藤田晋氏がNOAHの中枢に入る事でした…。
(前年に町田ゼルビアのサポーターミーティングにおける発言・対応の酷さ等々を見ていたので。)
 
 
でも、大社長がNOAHの社長に就いて、リング上は現場に丸投げして、俺は経営面をキッチリ見る」という公約通り、現執行役員の武田氏をはじめとした、リデット時代の良い部分はそのまま残している訳ですし。
 
 
拳王の「(選手やスタッフに対して、)高木がNOAHに対して描いてるビジョンが伝わってない」みたいな批判にしても、寧ろ、「武田氏のビジョンを大社長が尊重している」と考えれば、相当NOAHって恵まれていると思うんです。
 
寧ろ、テコ入れとかで社長が過干渉してきはじめたら、それこそ状況としてはヤバいかと…。
 

「vs大社長」の先を見たい。だからこそ!

個人的に、今回の拳王と高木三四郎の抗争は、単なる"点"や、「社長に歯向かう社員」パターンで終わるのではなく、先に繋がっていく"起点"であってほしい。
 
前述したように、DDTの雰囲気に「金剛」のような反体制派は中々受け入れられにくい気もしていますが、例外的に、「ここだったら『金剛』とガッツリやってくれそう」な所も2つほど、私の中では思い浮かぶ訳でして。
 
最後は私の妄想全開で締めたいと思います(笑)。
 
個人的に、「金剛」のスタイルにもしっかりレスポンスを返してくれる期待感、という点で、是非とも見たい対決をば…!
 

①vs「Eruption」

2019年4月に無期限活動休止となった老舗ユニット『酒呑童子』メンバーの一人・坂口征夫と、長期の負傷欠場から2019年12月に復帰した樋口和貞、『酒呑童子』との交流も深かった赤井沙希により、今年初めに本格始動したユニット。
 

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拳王の登場した、前述の大会終了後には、坂口がTwitterで拳王について言及していたり、今回の対抗戦にも樋口が駆り出されたりと、今後のクロスを予感させる雰囲気がバリバリ!
 

 

 
個人的に、蹴りを得意とする拳王と坂口のマッチアップや、マサ北宮・稲村愛輝・征矢学といった「金剛」ヘビー勢vs樋口の対戦も面白そうな気がしています。
 
全裸待機…!!!

 

②vs「ガンバレ★プロレス」

今回、拳王が大社長批判の流れで大家健を批判…。
 

 

これに対して、ガンプロファンの方からは拒否反応も聞かれたりしますが、私は寧ろ、ポジティブな意味でここにBETしていきたいのです…!
 
2019年11月、三富政行の団体「PPP」の大会において、当時WRESTLE-1にいたユニット「Enfants Terribles」とガンプロ勢の6人タッグマッチが実現しました。
 
当初はアンファンに舐められていたガンプロ勢でしたが、試合が始まれば、W-1屈指のユニット相手に全く臆することなく仕掛けていった所を見ても、「金剛」のようなタイプともガッツリやりあってくれる期待感を抱かずにはいられないのです…。
 

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是非!是非!!
 

まとめ

拳王と大社長のやり取りについて、個人的に思うことをつらつらと書いた今回…。
 
ただ、間違いなく言えるのは、週刊プロレスが双方の主張を2ページで取り上げるなど、今、双方にとって一番ホットな事象だと言うこと!
 

 

 
清宮の「レインメーカー」発言よりも、DDTビッグマッチのどの試合よりも、対外的な反響は大きい印象でしたから。
 
そんな今日は、いよいよ対抗戦当日!
 
いざ、尋常に、勝負!!!