レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

完全版「リーグNについて」〜2021.9.19ノア特設アリーナ編〜

2021.9.19に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
『N-1 VICTORY 2021』も、いよいよ公式戦2戦目に突入!
 
 
 
早くも2戦目で脱落者が出る過酷なリーグ戦。
 

今回は、無観客でも熱かった『N-1』3日目のTV観戦記になります。

 

稲葉と征矢は結果で報われてほしい、切に…!

 

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藤田和之vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。

 

開幕戦で勝利した藤田と、敗れた齋藤。

 

齋藤は後が無い状況でしたが、藤田が攻撃面で圧をかけ続ける展開に…。

カウンターで放ったハイキックやスイクルデスが藤田の顔面を射抜くなど、齋藤も反撃に転じますが、藤田の勢いは止まらず。

 

最後は齋藤の頭部に頭突きを浴びせ続けてからの、フロントネックロック

福田レフェリーがたまらず試合を止めて、勝負あり。

 

シンプルな技だけで、圧倒的存在感・強者感を形成する藤田、凄い、凄すぎる…!

 

一方の齋藤は2連敗でリーグ戦敗退が決定…。

『ファンキーエキスプレス』から唯一の『N-1』エントリーでしたが、齋藤の怖さは見せられたのではないか、と。

 

ただ、最終戦が残っている。

相手は現タッグ王者・マサ北宮!

 

ここを取ればタッグ王座挑戦も見えてくる闘い、注目です!

 

 

中嶋勝彦vs鈴木鼓太郎

Cブロック公式戦。

 

双方、開幕戦で黒星を喫している為、負けた方がリーグ戦脱落というシチュエーションに。

 

試合は序盤から、ギアをハイに入れた中嶋の攻撃が炸裂!

 

時折笑みも覗かせながら繰り出す、開幕戦同様の激しい蹴りは、Jrヘビー級の鼓太郎にも容赦はなし!

 

特に、腹部への『ぶった斬りキック』を喰らった直後、鼓太郎から漏れ出た高く掠れた呻き声が、その壮絶さを物語っておりました…。

 

鼓太郎も、壮絶な攻めの数々を喰らいながらも、エルボースイシーダタイガードライバーで中嶋を追い込むタフさを披露!

 

 

 

しかし、最後のマスドライバーを回避された刹那、中嶋が戦慄の側頭部ハイキック!!

これで立ち上がれなくなると、最後はバーティカルスパイクで中嶋が鼓太郎を沈め、3カウント!

 

中嶋は、ブロック1位進出の可能性を僅かながら残した形に。

とはいえ、翌日の『桜庭和志vs田中将斗』の結果次第では、敗退が決まる厳しい状況は変わらず…。

 

 

 

鼓太郎は連敗で脱落が決定…。

今回の『N-1』で、唯一Jrヘビー級からのエントリーとなりましたが、ヘビー級の攻撃にも耐えうるタフさ、Jrならではの軽快な動きは、過酷なリーグ戦の中でも際立つものを感じました。

 

 

終戦田中将斗

強い相手ですが、果たして…!?

 

 

 

 

『拳王vs稲葉大樹

Bブロック公式戦。

 

双方後のない一戦は、稲葉も拳王も攻める攻める!

 

稲葉に関しては、好内容だった初戦の望月戦以上に良かったのではないかと。

拳王の脚攻めで勝機を伺ったり、何よりタイガースープレックス178が見れたのはデカい!

 

しかし、稲葉が全てを出してきても、受け止めた上で勝ったのが拳王!

 

最後はP.F.S.で接戦をモノにし、公式戦1勝目!

ブロック1位争いに踏み留まったのでした。

 

 

 

一方の稲葉は2連敗で脱落が決定。

結果だけ見ると厳しいものを感じるかもしれないですが、やっている内容は2戦とも素晴らしかった印象でした。

光明は間違いなく差していたので!

 

だからこそ、最終戦ケンドー・カシン戦は何とか勝利が欲しいところ。

『N-1』後に繋げてほしい、本当に良い流れが来ているだけに!

 

 

 

武藤敬司vs征矢学』

Aブロック公式戦。

 

戦前、武藤からは『独活の大木』と手厳しい評価を受けていた征矢でしたが、開始早々、武藤の土俵に飛び込む格好で脚攻めから着手!

 

コーナーに武藤を逆さ吊りにすると、そこから武藤の膝に弾道(ラリアット)!

 

膝攻めのバリエーションを抜いてきた征矢を見て、個人的に『独活の大木』だとしたら、こういう工夫がなされた攻撃は出来ないような印象を受けました。

 

シャイニングウィザードにしても、杉浦よりブロックは出来ていたと思いましたし、狙いも非常に良かった。

 

だからこそ、武藤の強さに『きいいいいい!!!』ってなったのも事実。

 

正調のドラゴンスクリューに加え、逆回転のドラゴンスクリューも織り交ぜる、非情な脚攻めから、最後は脚4の字でギブアップ勝利!

 

これで武藤は1勝1分の勝ち点3!

最終公式戦は、シングルで2戦2勝と相性の良い清宮海斗

リーグ1位進出に向けた闘いに臨むことになりました。

 

 

 

一方の征矢は2連敗で脱落…。

内容悪くなかっただけに、今回の結果で、より一層報われてほしい思いが強くなりました(泣)。

 

とはいえ、最終公式戦は、GHCナショナル&世界ヘビー級王座の二冠王者・杉浦貴。

ここで勝てば、タイトルマッチも十分見えてくる試合。

ここで一矢報いたい…!

(でも、杉浦も好きなので私は相当悩んでる!)

 

 

 

まとめ

無観客では2日目となった、『N-1』公式戦。

 

 

 

1人あたり公式戦が3試合しかないリーグ戦故、2戦目消化時点で脱落が確定する選手も…。

 

この日は奇しくも、2日目のビジュアルに起用された4選手(齋藤、鼓太郎、稲葉、征矢)が全員脱落することに。

全員良い場面はあっただけに、これは悔しい…。

 

そんなリーグ戦も、翌日の無観客3大会目で、全選手が2戦目を消化。

ブロック1位進出の可能性が、ハッキリ可視化されはじめるのでした…。

完全版「リーグNについて」〜2021.9.18ノア特設アリーナ編〜

2021.9.18に、WRESTLE UNIVERSEプロレスリング・ノアの配信限定マッチを視聴しました。
 
現在絶賛開催中のプロレスリング・ノア秋のリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』!!
 
 
開幕戦から熱量MAXな『N-1』は、舞台を『ノア特設アリーナ』に移し、9.18〜9.20の3連休に3連戦の、無観客マッチに突入。
9.26後楽園ホール大会の最終公式戦に向けた闘いが、幕を開けたのでした…!
 
今回は、そんな『N-1』無観客マッチ初日のTV観戦記になります。
 

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船木誠勝vs齋藤彰俊

Dブロック公式戦。

 
序盤から互いの様子を伺う両者を見ていて、「この緊迫感、有観客でも体感したかった」という思いと、「無観客試合だからこそ、緊迫感が増して良き」という思いが半々でした。
 
序盤のグラウンドは船木が掌握する展開となりましたが、中盤は、齋藤が場外戦へ持ち込んでからの場外パイルドライバーでペースを握る場面も。
 
終盤は、齋藤のデスクローク2連発&アイアンクロースラムが立て続けに決まるものの、すぐさま船木が浴びせ蹴り!
 

 

ここで齋藤に向きかけた流れを切った船木が、最後は腕ひしぎ十字でギブアップ勝利!
 

 

とにかく、船木が強すぎる!

齋藤に流れを渡しても、その流れを切って、自分のペースに持っていく所なんかもう、負ける感じ0!
 
 

鈴木鼓太郎vs桜庭和志

Cブロック公式戦。
双方、田中将斗中嶋勝彦との試合を残しているだけに、ここで勝って弾みをつけたい公式戦初戦でした。
 
(実況解説の内容で顕著でしたが)『船木vs齋藤』同様、【プロレス的な動きvs総合格闘技経験者の動き】という対極な見方で進んだ印象の試合。
ただ、対極な二人の攻防で見られる面白さは、この試合の方が上だったかと。
 
腕の掴み合いと見せかけてローキックを入れたり、ジャンピングニーパッドを予告して放ったり、鼓太郎に揺さぶりをかけてくる桜庭。
一方の鼓太郎も、ランニングエルボー、ファンネル、ビット、場外プランチャと、軽快な動きを活かした攻めで流れを作っていきます。
 
一進一退の試合は、桜庭が変型アームロックで鼓太郎から勝利!
エンドレスワルツをキックアウトして生まれた一瞬の間を逃さなかった桜庭、天晴!!
 
桜庭の初戦を見て感じたのは、ギャップの作り方の部分。
 
総合格闘技経験者が、プロレスのリーグ戦に参戦したらどうなるか?】を地で行った昨年に対し、今年はプロレス技に一癖も二癖も加えて桜庭流に昇華!
レスラー出身者とは違ったアプローチを、2年続けて見れる新鮮さたるや!
 
先述の予告式攻撃や、モンゴリアンチョップを「2回やらせろ!」と連発する所なんかは、その最たる例だったかと。
 
見る者を沼へ落とし込むプロレスラー・桜庭和志、恐るべし!
 

 

稲葉大樹vs望月成晃

Bブロック公式戦。
この日の個人的ベストバウトでした!
 
先に仕掛けたのは稲葉。
ゴングが鳴るや否や、望月に襲いかかってのエルボー連発!
そこから場外戦で一気に流れを持っていきます。
 
ただ、やられればムキになるのが望月!
稲葉の左脚に狙いを定めた攻めで、反撃に転じていきました。
 
画面越しからもビシビシ伝わってくる、両者の火花の散らし合い!
 

 

最後は、望月が三角蹴りで稲葉を仕留め、開幕戦を勝利!
 
敗れたものの、望月相手に肉薄してきた稲葉。
個人的に、昨年7月のNOAH参戦以降、NOAH内における立ち位置を明確に出来ていない印象が強かっただけに、今回の望月戦で一つ、今後浮上するキッカケを見たような気がしています。
 

 

それにしても、毎回『N-1』に出ると所属以上にハッスルしてくれる、モッチーとかいう選手…、凄い!!
 

 

 

 

清宮海斗vs征矢学』

Aブロック公式戦。
 
昨年は平日昼の後楽園、今年は無観客3連戦の初日と、何気に特殊条件下でメインを飾っているカード。
 
 
直近でGHCタッグ王座をかけて争った因縁性に加え、『力で押す征矢』と『バネのように動く清宮』という、ヘビー級でも対照的なタイプの両者。
 
 
この二人だからこそ、昨年同様、一本調子にはならない、拡がりを感じさせる内容だった印象。
 
序盤は、征矢に攻め入る隙さえ許さない清宮でしたが、中盤は真逆のシチュエーションで清宮を追い詰める征矢!
 
鉄板カードを予感させた2人の激闘は、清宮がタイガースープレックスホールドで、昨年に続いての勝利!
今回の『N-1』でも猛者ひしめくAブロックで、価値ある勝ち点2を掴んだのでした!
 

 

ただ、征矢にも報われてほしいなあ、これ…。
どんどん『勝ってほしい』って気持ちが湧き出している私。
 
 
試合後、清宮は思いの丈をマイクに向かって放ちます。
 

 

 
この試合で話題になった【黒コスチューム&黒髪のイメージチェンジ】でカッコ良さは増しながらも、所謂『わからないよ』期(2021年5月〜8月頃)に代表される苦悩を越えた【ノれる感】は不変!
そこが良い!!
 
ベタですけど、【もがき苦しんだ時期でも、弱い自分を隠す事なく向き合い、曝け出した】事が実になっている、そんな感想です。
【ただのスランプ】で済ませていたら、私の中で清宮に『頑張れ!』という感情を、強く強く抱く事も無かった気がするので。
 

 

 

 

 
 

まとめ

『N-1』の無観客3連戦初日。
 

 

無観客形式でのリーグ公式戦は、2020年4月の『GLOBAL TAG LEAGUE』以来、約1年半振りでした。
(トーナメント形式を含めても、同年6月のGHCナショナル王座・次期挑戦者決定トーナメント以来。)
 
ただ、当時は【有観客で興行が打てない状況】だった事を踏まえると、今回は時勢を読んで無観客形式を組み込んだ所に、昨年の無観客マッチにおける経験が活きていた気がします。
 
生で見たかった思いは当然ありつつ、逆境をプラスにした経験があったからこそ出来たと言いますか。
 
それでいて、内容も無観客形式とは思えぬ激闘ばかり!
 
そんな『N-1』は、次戦から公式戦2試合目!
早くも脱落者が出る、サバイバルレース中盤戦へと突入していくのでした…。

レンブラントのプロレス場放浪記 第9回~西新宿の貸会議室の唄~

9.4に、ベルサール新宿グランドで行われたスターダムの興行を観戦してきました。

 
7.31横浜武道館から開幕した、毎年恒例のシングルリーグ戦・『5★STAR GP』!
 
参戦選手の欠場(新型コロナウイルスの濃厚接触者認定)や、大会中止によるスケジュールの見直しはあったものの、優勝決定戦の行われる、9.25大田区総合体育館大会に向けて動き続けるリーグ戦。
 
今回のリーグ戦には、新木場1stRING新宿FACEといった都内主要会場の名前は無いものの、代わりにベルサール汐留(8.29)、ベルサール新宿グランド(9.4)、新宿住友ホール(9.11)といった、住友不動産系の施設がラインナップ。
 

 

 
プロレスでは聞き馴染みの無い会場名と、メインの『朱里vs林下詩美』が気になっていた事もあり、ベルサール新宿グランドに足を運んでみたのでした…。
 

 

 
今回は、そんなスターダム新宿大会の観戦記になります。
平場ですが、良い会場でした!
 

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会場概要

 
今回使われた会場は、西新宿にある『ベルサール新宿グランド』。
 
リーグ戦の日程発表時から、プロレスでは聞き慣れない会場名だった事もあり、気になって観戦。
何でも、普段は貸会議室や展示会場として使われる事も多いのだそう。
 
 
大会当日は土曜日でしたが、会場に着くと、スーツを極めたサラリーマンやOLの姿が。
 
「私、行く会場を間違えたかな…?」
 
一瞬、不安に苛まれるも(笑)、建物奥の出入口付近で、私服姿の方が入場列で待機する様子を見て安堵…。
 

 

会場内はこんな感じ。
 

 

 
雛壇はないものの、座席最後方からでも、写真が撮りやすい点はGood!
【照明を明るくした幕張メッセ】という印象を受けました。
 

 

 
大会前には、「スターダムに新たに参戦を希望する選手」として、アクトレスガールズの月山和香が来場挨拶。
 

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これ聞いて、「引き抜きガー」なんて意見も出そうですが、少なくとも桜井まいの時とは違って、アクトレスからイザコザなく退団発表がなされている以上、フリートランスファーなら(団体ないし本人から)行くでしょ、と。
(そもそも、不穏に移ったのって、桜井かジュリアぐらいしか記憶が…)
 
寧ろ、デビュー1年も経たずに人が出ていっちゃう環境の方が気になる…(よせ)
 
 
 

大会概要

この日の新宿大会で組まれた7試合は、全てシングルマッチ
うち、リーグ公式戦は3試合でしたが、他の4試合も、若手のチャレンジマッチ中心のラインナップ。
 
前述の通り、大会中止等で公式戦の日程再編を余儀なくされた事もあってか、8月末の興行再開以降、1大会毎の参戦選手を極力減らす方針にシフト。
その為、普段なら中々組まれなさそうなカードが、数多く見れた印象でした。
 

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公式戦で組まれてもおかしくなさそうな『なつぽいvsウナギ・サヤカ』は、レフェリーやリングアナを巻き込むなど、公式戦でない事を逆手に取る振り切り具合(笑)。
 

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岩谷麻優vs吏南』は、スターダムのアイコンを相手に、臆せずラフファイトを敢行した吏南が素晴らしい!
 

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そして、『桜井まいvsジュリア』
 
8月の後楽園大会でスターダム参戦を表明し、直後はチャレンジマッチが組まれ続けている桜井まい。
この日の相手は、現ゴッデス・オブ・スターダム王者のジュリア。
 

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試合自体は、ジュリアが攻める一方的な展開も、エルボー合戦で笑いながら「来いよ!」と煽るジュリアに、どこか逞しさも見たり。
 

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ジュリアも桜井も、前にいた団体から退路を断つ格好でスターダムに参戦した経緯があるだけに、ただのチャレンジマッチに留まらない、エモーショナルな思いがビシビシ伝わってくる試合でした。
 

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桜井の今後次第では、ターニングポイントやフックになりそうな一戦でした。
 

『5★STAR GP』公式戦

この日のリーグ公式戦は全3試合。
 
白川未奈vsひめか』は、体格面で劣る白川が積極的に仕掛けるも、最後はひめかがパワーボムで勝利。
 

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試合後、白川が現在保持している、アーティスト・オブ・スターダム王座を奪って退場するなど、リーグ戦後のタイトル挑戦を示唆するような行動も。
 

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セミファイナルの『彩羽匠vs小波』は、小波がMarvelousのエースと互角に渡り合った末、最後はランニングスリーを切り返しての丸め込みで勝利!
 

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小波に勝ちが付いて欲しい試合内容だっただけに、この1勝にはめちゃくちゃテンション上がりました。
 

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メインイベントは『朱里vs林下詩美
 
今年、ワールド・オブ・スターダム王座をかけて、約43分にも及ぶ激闘を繰り広げた両者による再戦。
 

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時間切れドローの延長戦を思わせるように、両者の激しい張り合いからスタート!
 

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ただ、この二人のバトルに、20分という時間はあまりにも短すぎた印象。
 

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映画の予告とかである【冒頭1○分公開】に近い雰囲気。
凄いんだけど、『もっと見たい…』みたいな。
 

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ただ、貸会議室で使われる会場内で、場外パワーボムはシビレた!
 

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タイトル戦、リーグ戦と、計63分でも決着しなかった一戦。
ここまで溜めたら、ネクストはビッグマッチしか無いでしょう!
 

 

 
 

まとめ

(恐らく、プロレス興行初開催だったと思われる)スターダムのベルサール新宿グランド大会。
 

 

 
当日で行こうかどうか迷っての観戦でしたが、内容良し、写真の撮れ高良しと、満足感のあった大会でした。
 
 
 

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花道もセットできる上、座席も(私の座った北側ですと)9列は配置可能だったので、【新木場1stリングor新宿FACE後楽園ホールの規模で大きく見せたいなら、間違いない会場なのかな、と。
ただ、ブシロードないしサイバーファイトといった、大手資本の団体とかに限られてきそうな気はしますが…。
 
次はいつ、この会場が使われるのでしょうか…?
 

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完全版「リーグNについて」〜2021.9.12後楽園ホール編〜

2021.9.12に、後楽園ホールでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 
毎年恒例のシングルリーグ戦・『N-1 VICTORY 2021』(以下:N-1)開幕戦!
 
 
今年は最多の16選手エントリー&4ブロック構成で行われ、出場選手も、武藤敬司船木誠勝藤田和之、ケンドー・カシンといった、近年シングルリーグにエントリーしていなかったベテラン勢がラインナップされるなど、類を見ないリーグ戦に。
 
リーグ戦自体も、後楽園3大会・TVマッチ3大会と、関東一極集中での開催となりました。
 
今回は、そんな『N-1』開幕戦の観戦記になります。
 
とにかくもう、開幕戦から壮絶でした!!
 

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『マサ北宮vs藤田和之

 
Dブロック公式戦。
 
リーグ戦のオープニングを飾る一戦は、今年の『N-1』の激闘を予感させる、エンジン全開な試合内容に。
 

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中盤までは、相手の脚を攻め続けて監獄固めに繋げる、北宮の狙い通りに進んでいった展開。
完璧にも近い北宮のプランニングに、藤田が付け入る隙は無い、と思われました…。
 

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しかし、僅かな勝機を逃さなかったのが藤田!
 

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バックドロップから流れを引き寄せると、ラリアットパワーボムサッカーボールキック3連発!!!

 

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これをまともに喰らっては、流石の北宮も返せず3カウント。
喰らったら、誰も勝てない必殺フルコース…。
 

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個人的に、(負ける要素を感じないという理由で)今年の優勝候補は藤田と予想しているのですが、果たして、藤田は『N-1』の台風の目になれるのでしょうか?
注目です!
 

 

 

『拳王vsケンドー・カシン

 
Bブロック公式戦。
 
今年3月の横浜武道館大会以来となる一騎打ち。
 
 
横浜では、リング上でカシンに翻弄されながらも、正面突破で退けてみせた拳王。
しかし、この日は、カシンが場外に拳王を引き寄せて、翻弄する場面が目立ちました。
 

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拳王がカシンを捕らえつつあった試合終盤、思わぬ流れから勝負が決します。

 

カシンを締め落としにかかる拳王でしたが、そこで剥がれたカシンのマスク!

 

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驚く拳王の隙を突いたカシンの丸め込みは、ガッチリ入ってカウント3!
 

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拳王が不覚を取った試合に対して、「茶番だ」という意見を目にしたのですが、カシンの術中に拳王がハマって、前のめりになっていた事を考えると、カシンが技ありだった印象。
 

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1敗すると厳しいリーグ戦日程で、早くも後がなくなってしまった拳王。
残り2戦で突破はなるのでしょうか…?
 

 

 

中嶋勝彦vs田中将斗

 
Cブロック公式戦。
 

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『前年度のチャンピオン倒したから、今一番N-1で強いのは俺や!』
 
 

 

 
中嶋に勝利した、田中将斗による試合後コメントですが、もうホントおっしゃる通りだな、と。
時たま聞く『(前年度覇者に勝ったから)俺が一番強い』的なコメントの中でも、これ以上ない説得力に満ち溢れていました。
 
それくらい、中嶋勝彦が凄かった…。
 
2020年、破壊神・シヴァを思わせる強烈な存在感と打撃を引っ提げて、一気に『N-1』を制した中嶋でしたが、今年の開幕戦で放った蹴りは、間違いなく昨年以上の内容。
 

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普段も凄いのに、序盤で田中に入れた蹴り数発で、その進化を見せつけられました…。
「これでブロック1位通過でなければ嘘でしょ?」と思うほど。
 

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中嶋の強烈な蹴りを喰らい、時折、呻き声を上げて悶絶する田中将斗
こういう姿って、中々見ない印象。
 

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ただ、中嶋の強烈な蹴りを以って、田中将斗の凄みが可視化されたのも事実。
不利な体勢でも、難しい戦況でも、相手の上を行くスピードで放つスライディングD!
 

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バーティカルスパイクもカウント3で返し、中嶋も仕上げのサッカーボールキックを狙いますが、これを回避した田中が、首裏へのスライディングD!!
 

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最後は正調のスライディングD!!!
 

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優勝候補から、勢いを増した相手から、もぎ取った1勝は大きなもの!
この日の個人的ベストバウトでした!
 

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『杉浦貴vs武藤敬司

 
Aブロック公式戦。
 

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今年2月〜6月までGHCヘビー王者だった武藤敬司
 
 
もしも、6月に丸藤正道を退ける世界線があったならば、私の中で、武藤と当たらなくてはいけない選手が3人いる(※拳王、杉浦、中嶋)と考えていたのですが、今回の『N-1』開幕戦で、そのうちの一人・杉浦との対戦が実現。
 

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ブルドーザーの如く馬力のある杉浦と、蟻地獄のように相手を引き寄せて制する武藤。
 

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対照的な両者でしたが、結論から言うと、杉浦としては勝っておきたかった試合だったかな、と…。
 
最終盤に発射したオリンピック予選スラム然り、タイトルマッチならば、【あと一突き】で武藤を仕留める所まで杉浦は来ていた訳ですが、中盤の脚4の字地獄に掴まる時間帯が長かった事が、最後まで響いたか…。
 

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あとは、脚4の字とのペースチェンジに用いられたシャイニングウィザードを、終盤まで防御できずに喰らい続けた点も痛かった。
(ただ、あれだけ喰らっても負けなかった杉浦は凄い、とも言えるのですが)
 

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30分1本勝負というリーグ戦のレギュレーションも味方につけて、杉浦相手に【負けない試合】をした武藤。
公式戦が少ないので、単純な星勘定は不粋かも知れませんが、残りの征矢学戦、清宮海斗戦に勝ったなら、この引き分けにも価値があると言えるのではないでしょうか?
 
一方で、潮崎戦や丸藤戦を見た時のような「武藤に負けちゃう…」という感情は、この試合中、それほど感じなかったのも事実。
 
だからこそ、次当たるときは、現在杉浦が保持しているGHCナショナル王座をかけて争う所が見たいところ。
また見たいですが、この1試合だけだと評価はしづらいかも、うーん…。
 

 

まとめ

開幕戦から満員札止めとなった、今回の『N-1 VICTORY 2021』開幕戦。
 

 

私の感想は、下記のツイート通り。
 

 

冒頭で述べたように、今年は有観客3大会・無観客3大会という、関東圏で一極集中開催となった為、次の『N-1』有観客興行は、約2週間後の9.26後楽園まで無し。
 
その分、無観客配信となる9.18~9.20の3日間は、ビッグマッチ級のカードがズラリと並ぶ布陣に。
 

 

おうちでも『N-1』!!

 

 

 
そうした中、『N-1』の裏では、Jrヘビーの闘いもスタート!
 
この日、公式戦と並行して行われた、GHC Jrタッグ王座戦(『進祐哉&吉岡世起vs小峠篤司&大原はじめ』)では、小峠が吉岡から勝利し、GHCタッグ王座が移動。
 

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試合後、NOSAWA論外の挑戦表明もあり、10.10大阪ビッグマッチで『小峠&大原vsNOSAWA論外&Eita(DRAGON GATE)』のタッグ王座戦が正式決定!
 

 

 
9.3横浜ラジアントホール大会後に決定した、『HAYATA vs 原田大輔』のGHC Jrヘビー王座戦(10.10大阪)と共に、9.15クラブチッタ川崎大会からはJr2大王座の前哨戦が開幕!
(こうして見ると、前哨戦とは思えない豪華カードばかり…)
 

 

 

 

 

ヘビーも熱けりゃJrも熱い!
今秋もノアにご期待ください!!!
 

 

 

※私の『N-1』優勝予想です。
 

 

令和三年のクラウドファンディング興行~2021.8.15 大日本プロレス新木場1stRING大会(昼)観戦記~

2021.8.15の昼に、新木場1stRINGで行われた大日本プロレス(以下:大日)の興行を観戦してきました。

 
この日、大日は新木場で昼夜興行だったのですが、昼の部は通常興行と異なる形式で開催されました。
 
それは、『クラウドファンディング支援者限定興行』!
 
 
2020年5月に実施した大日のクラウドファンディング(以下:クラファン)で、『限定興行プラン』を支援した人だけが観戦できるというもの。
 
金額は12,000円と、大日クラファンでも比較的高めな支援プランでしたが、設けられた200名の枠は、クラファン実施から早い段階で埋まり、急遽増枠するほどの人気に!
(私も、増枠分で何とか確保できました…)
 
クラファン終了から約1年以上経った今夏、コロナが収束しない状況ではありましたが、無事、支援者限定興行が行われることになりました。
 

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そんな今回は、大日のクラファン興行の観戦記になります。
 
支援者限定ならではの、感謝と誠意に溢れた興行でした!
 

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大会概要

Prologue

大日がクラファンを実施した背景は、2020年より猛威をふるっている、新型コロナウイルスでした。
 
コロナの蔓延に伴う緊急事態宣言の発令により、イベント関係が中止or無観客に追い込まれた2020年春。
全国各地の巡業を柱としている大日も、同年4月頭の北海道ツアーまで興行を続けるも、ツアーは中止…。
 
ブシロード新日本プロレス、スターダム)、サイバーエージェントDDTプロレスリング、プロレスリング・ノアetc)のような親会社のない大日にとって、要の収入源を絶たれた事は非常に大きく、2020年5月、『CAMPFIRE』を通じてクラウドファンディングを募る事に。
(この時、プロレスに限らず、Jリーグのクラブなどもクラファンを実施していましたね…)
 
 
今回の限定興行も、このクラファンの数ある支援プランの1つでした。
 
2020年5月2日にスタートした大日のクラファンは、約1ヶ月で、当初設定していた10,000,000円を大幅に超える、達成率123%!!
 
限定興行に関しても、コロナ禍により、当初の開催時期(今春)からスライドしたものの、1年以上経った今回、開催に至ったのでした。
 

『感謝と御礼』だけで終わらせなかった、"コンセプト興行"

今回の限定興行は、7試合+エキシビションマッチ1試合というラインナップ。
 
事前にエキシビションマッチとして発表されていた『関本大介vs伊東竜二』を除いて、カードは全て入場曲で判明する仕組みでした。
 
今大会を観終えて、私自身感じた点は主に2つ。
 
①支援者に対する感謝と御礼
「支援者に向けた興行なんだから当然」と言われそうですが、クラファン開始時に大日に所属していた選手も参戦するなど、支援者に対して筋を通していた印象。
正直言うと、以前いた選手を呼ぶところまでやってくれるとは思っていなかったので…。
 
2020年8月より休業中のフランク篤は、今大会で久々の登場。
レフェリングも含めた、ブランクを一切感じさせない軽快な動きは、この日の大会裏MVPだったのではないかと。
 
事実上の『フランク篤おめでとう興行』だった感も。
 

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また見たい!
 
 
第3試合の『阿部史典&野村卓矢vs吉野達彦&関札皓太』では、『アストロノーツ』と『パーティーボーイズ』によるタッグチーム対決を限定興行に組み込みながら、試合中盤には双方半ケツを晒すという、普段見れないシーンも(笑)。
 
内容の濃かった今大会でも、一番濃い試合だったのではないかと。
 

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第4試合では、昨年秋の植木嵩行、佐久田俊行の退団で活動休止となっていた『三代目血みどろbrothers』がサプライズ復活!!!
 
場内もこの日一番のどよめきでした。
 

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大日本プロレスの歴史
今回のクラファン興行は、単なる『支援者への御礼』だけに留まらず、【大日が紡いだ歴史の一部を、限定興行というフォーマットを通じて形作ってきた所】が特徴的だったかと。
 
 
エキシビションマッチながら、見応え十分だった『関本大介vs伊東竜二
 

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・大日旗揚げメンバーの谷口裕一と、団体内で一番キャリアが浅い吉田和正によるシングルマッチ
 

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・『横浜のフランクおじさん』・フランク篤と、『横浜のフランクお兄さん』・森廣将基による歴史の継承が見られた第5試合。
 

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・塚本拓海と橋本和樹の同期タッグが、『大神』と対戦したセミファイナル。
 

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大日が旗揚げした1995年生まれがデスマッチルールで激突した、『石川勇希vs兵頭彰』
 

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最後の『石川vs兵頭』は、今大会のメインカードに。
リングアナとレフェリーも、普段メインを裁く機会が多い新土リングアナ&マック竹田レフェリーではなく、熊川リングアナ&中谷レフェリーと、大日の未来を見せる布陣になりました。
 
 

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こういう限定興行の場合、主力を揃えたストロングorデスマッチのタッグマッチで手堅く行くのも全然アリだったと思うんです。
 
ただ、今回は団体の歴史を込めてきただけでなく、石川と兵頭がメイン起用に120点満点で応える試合内容だった事が素晴らしかった!
 
 

 

 

限定興行だけで留まってほしくなかった、この激闘を制したのは石川!

今年の『一騎当千』で兵頭にやられた借りを、メインで見事返したのでした。

 

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試合後、ドリュー・パーカーが登場すると、自身の持つGCWウルトラバイオレント王座をかけて石川との試合を要求。
 

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石川もこれに応じ、タイトルを獲って兵頭と防衛戦を行う決意を述べるなど、通常興行への道筋もつける形になりました。
 

 

 
最後は、所属選手がステージ上に集まり、支援者に向けて感謝の言葉。
普段なら北側にも配置されている椅子が、この日無かったのはそういうことだったのか…(感動)。
 
 

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通常興行とは違う、プレミアムな余韻を残し、限定興行は終了したのでした!
 

まとめ

 

 

2020年以降のコロナ禍で、クラウドファンディングを行うプロレス団体・グループが増えた印象にありますが、限定興行という形で生観戦したのは、私自身、これが初めてでした。
 
実際行って感じたのは、12,000円という支援金額に対して、1日限りのプレミア感を付加して返してきた興行だったなあ、と。
大日のチケット代なら約2~3大会分は見れそうな金額ですが、その分通常興行で切らないカードを惜しげもなく切ってきた所がGood!
 
今年4月にあったダブプロレスのクラファンもそうですが、ただ支援を募るだけでなく、濃いリターン内容でしっかり支援してくる誠実さは、評価されてしかるべき。
 
 
楽しかったです!多謝!!!
 

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レンブラントのプロレス場放浪記 第8回〜ロンサム〜

2021.7.30に、GENスポーツパレスにて行われた『Stand uP』旗揚げ戦を観戦してきました。

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
三富が総帥を務めるプロレス団体『P.P.P. 』による新プロジェクト・『Stand uP』。
 
旗揚げ戦では、以前レスラーとしてデビューするも、プロレスから遠ざかっていた者や、地位を築きながら、1からレスラーとしてデビュー戦に臨む者など、『再起をかける男たちのプロレスプロジェクト』というコンセプトの下、全4試合がラインナップ。
 
今回は、『Stand uP』旗揚げ戦の観戦記になります。
 
『Stand uP』には、私がプロレスを好きな理由の根幹が詰まっていました!
必見です!
 

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誰もがそう 孤独な空の影にひとり
膝抱えて
思うように光へと踏み出せずに
夜に彷徨うのさ
 
君もまだ 履き慣れない靴で歩いてる
たとえ毎日が
泡のようにはじけて消えても
足を止めないでくれよ
 
椿屋四重奏 - 『ロンサム』
 
 

会場概要

 今回旗揚げ戦が行われた舞台は、JR大久保駅から、裏路地を歩いて5分弱の位置にあるスポーツ施設・GENスポーツパレス。
 

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WRESTLE-1』(以下:W-1。2020年4月より無期限活動休止中。)の親会社・GENエンターテインメント(以下:GEN)保有する施設であり、活動休止から1年以上が経った今も、入口前の看板に『W-1』の名残が…。
 

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普段はカポエイラレスリングのレッスン教室も行われているそうで、館内を移動中、その光景が(扉の隙間越しでしたが)見れました。
 
会場に入ってすぐの螺旋階段を昇り、2Fに設けられた受付にてチケットを購入。
ここには、現在GENが運営している『K-1』のポスターが、シャッターにびっしりと貼り出されていました。
壮観!
 

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受付を終えると、今大会の会場である4Fまで、階段を昇って移動。
 
楕円形上のバルコニーが印象的な、長方形のコートの半面を利用した場内には、既に多くの人が…!
このご時世&団体の規模を考えても、札止めレベルではないかと思われる満席っぷり!
 

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 弥武リングアナと大谷譲二の前説も良かったです(小並感)。
 

 

 

大会概要

先述の通り、『Stand uP』では、プロレスから離れていた者が、リングで再起するコンセプトが設けられていました。
 
今回の旗揚げ戦は、一言で表すなら、『私がプロレスに求めている要素が、数多く詰まっていた大会』でした。
所謂『ノれる(ノれない)』だとか、『ストーリー性』だとか。
 
今大会に出場した8選手は、皆、最初から将来を嘱望されるようなスター候補生だったり、エリート街道を突き進んできた逸材だった訳ではありません。
所属外参戦だったバンビや土肥こうじ、今成夢人ガンバレ☆プロレス)も然り。
 
「1度はレスラーの門を叩くも、諦めた」とか、「団体の退団後にリングから離れていた」とか、「所属していた団体が活動休止になった」とか、何かしらの紆余曲折だったり、挫折だったりを経験している選手ばかり…。
 

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旗揚げ戦は、"アンドロメダKEN"改め『剣士郎』の復帰戦からスタート

 

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『棚ボタ弘至』が、本名の岩原弘幸としてデビューした第2試合。

Xの土肥こうじを相手に、素晴らしいデビュー戦を披露していました!

 

 

 

 

ただ、プロレスとは面白いもので、挫折を経験した選手達が『Stand uP』というキャンバスを介する事で、個々人の挫折が確固たるストーリーとして歩みを進めていたんですよね。
 
プロレスの試合を見ているはずなのに、まるで、密着型ドキュメンタリー番組を視聴しているかのような、不思議な感覚。
 

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2021年3月にデビューした八須拳太郎は、今成夢人ガンバレ☆プロレス)と燃え盛るようなバチバチファイト!

少ない試合数ながら、ハードコアもバチバチもこなせる八須、注目です!

 
この感覚は、今年1月に見た、『三富政行vs大谷譲二』のドキュメンタリー感に非常に近いものを感じました。
 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 

後述するメインも含め、徹頭徹尾、人間ドラマとドキュメンタリーの結晶でした。

こういう感覚に陥る興行って、中々無いような気がしてます。

 

 

『大谷譲二vs室田渓人』

〜Prologue〜

『Stand uP』旗揚げ戦のメインは、『大谷譲二vs室田渓人』!
 
『ガッツワールド』(2018年4月解散)最後の新人選手であり、舞台俳優と、『HEAT-UP』(『GOING-UP』)所属のプロレスラーの両方で活動していた室田渓人。
 

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2020年1月、長期欠場から復帰を果たすも、その後、体調不良により再び欠場期間へ…。
同年10月に『HEAT-UP』退団が発表されて以降も、近況報告はあるものの、復帰に向けたアナウンスはありませんでした。
 
 
 
止まっていた時間が動き始めたのは、2021年も下半期に差し掛かろうとした、今年6月…。
 
同月、新木場1stRINGで行われた『P.P.P.』のハウスショーにおいて、『Stand uP』旗揚げがアナウンスされると同時に、旗揚げ戦での室田復帰も発表!
 

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対戦相手は、『ガッツワールド』時代からの先輩レスラー・大谷譲二。
 

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大谷もまた、自らの過ちで1度はプロレスから遠ざかるも、今年1月に復帰し、再起を果たした選手。
 
室田渓人のキャリアが、再び動き出した瞬間でした。
 
 

試合概要

そして、運命のメインイベント。
 
まず入場してきたのは、大谷から。
 
入場時から人目を恐れ、自信を喪失していた半年前がとても想像できないくらい、復帰前の明るさと自信を取り戻していた大谷の姿に、感動を禁じ得ない私。
 

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そして、室田が入場。
 

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入場曲とコスチュームを一新した室田に、会場からは割れんばかりの室田コール!(※)
※今大会は、マスクを鼻まで覆って着用していれば、観客が声を出せるレギュレーションでした。
 

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試合の方は、大谷と室田が30分という時間いっぱいまで、『再起』の2文字を表現しつくす内容だった印象。
 
半年前に行われた『三富vs大谷』とは違ったドラマが、この一戦には間違いなく詰まっていましたし、何より、室田が1年半ものブランクを感じさせない動きだった事に感動!
 

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 『不器用さ』、『武骨さ』といったカラーはそのままに、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行するなど、復帰戦としては満点の内容!
 
 

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大谷も、半年前の復帰戦と逆の立場に立った試合でしたが、室田の攻撃を全身で浴び、全礼を以って室田を攻め立てます。
 

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大谷の復帰戦の相手が三富政行しか考えられなかったように、室田の復帰戦も大谷譲二しかいなかったことを強く感じさせる程、2人にしか作れない世界が展開されていきました。
 
 

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私自身、一番印象的だったのは、中盤~終盤にかけて、大谷がボディスラムを連発したシーン。
 

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大谷が室田をマットに叩きつける度、客席から起こる、割れんばかりの室田コール。
 
 
起き上がる度、大谷のボディスラムを浴び続ける室田。
 
 
ボディスラムを放ってリングから降りると、客席のコールに合わせるようにして、両の掌でエプロンを叩き始めた大谷。
 

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再起を果たした男が、文字通り『Stand Up』する過程を見れた瞬間、もう心の奥底からゾクゾクさせられました。
復帰戦という、一つのドラマを超越したドキュメンタリー!
 
試合時間が残り1分を切り、両者時間切れドローかと思われた一戦は、大谷がスライディングDで室田から勝利!
 

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 試合後は、激闘を繰り広げた両者によるマイク。
 

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室田による力強いマイクを聞いて、欠場期間中の成長を強く感じた次第…(泣)
 
旗揚げ戦も大団円で終了…、と思いきや、突如、リング上の室田と大谷を襲撃する者が…!!
 
その人物は…、浪口修!!!
 

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旗揚げ当日に「『Stand uP』を終わらせる」と宣言する浪口に、どよめく場内!

 

 

 
個人的に、浪口の乱入で、2019年11月の出来事が、不意にフラッシュバックしたんですよね。
あれは、『HEAT-UP』所属だった大谷譲二が逮捕された直後の事…。
 

 

当時、『HEAT-UP』のシングルリーグ戦に参戦が決まっていた浪口による、社長のTAMURAに向けたメッセージ。
 
そして、2019.11.23に昼夜で行われた、『HEAT-UP』王子大会。
昼興行で大谷の謝罪挨拶が行われた、王子の夜興行メインは『TAMURAvs浪口修』。
 

 

 

 

敗れたものの、浪口がTAMURAに熱いエールを送ったあの夜から、約1年8ヶ月…。

大谷と浪口が向き合うシーンが実現するなんて…!
 

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野暮な話になりますが、もしこれが偶発的だったとしたなら、このタイミングで仕掛ける浪口の嗅覚が凄いですし、確信的に2人を当てるよう仕向けていたのだとしても、仕向けた人が天才レベルで凄い(笑)。
 
個人的に、浪口の乱入をバッドエンドだと思わなかったのは、途絶えていた点と点が再び線として結びつく過程が見れたというのも大きかったかもしれないです。

こういうのがあるから、プロレス観戦って止められないんですよね!

 

 

 

まとめ

旗揚げ戦から色々とドラマチックだった『Stand uP』。
 

 

感慨深さから、色々と語りたい思いが溢れ出る大会だったのですが、メイン後の室田のマイクが全てだった気がします。
 
 「立ち上がる人間が見たいと思ったら、『Stand uP』を見に来い」
 
 私自身、「プロレスで希望をもらう」ことは過去にも沢山経験してきましたが、ここまで泥臭くも地続きで、等身大で、胸を打つようなドラマには中々巡り合えなかったりするもの。
 

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百聞は一見に如かず!
このドラマを、皆様も是非!!!!
 

 

 
※関連記事(2021年1月の大谷譲二復帰戦について書いてます)

花火~2021.8.15 プロレスリング・ノア カルッツかわさき大会観戦記~

2021.8.15の夜に、プロレスリング・ノアのカルッツかわさき大会を観戦してきました。

 

 

rembrandt38hentai.hatenablog.com

 
毎年恒例となりつつある、ノアのカルッツかわさき大会。
2019年は『清宮海斗vs中嶋勝彦』、2020年は潮崎豪&中嶋勝彦の『AXIZ』電撃解散というエポックメイキングが見られた同会場での興行。
 
今年の目玉は、何と言っても、『杉浦貴vs田中将斗』のダブルタイトルマッチ!

 

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『弾丸ヤンキース』としてタッグを組んできた両雄が、ノアとZERO1の至宝をかけて激突!
「この一戦は見なければ…!!!」という思いで、私はチケットを押さえたのでした。
 
今回は、そんなNOAHカルッツかわさき大会の観戦記になります。
 
(客席の)上から花火を見下ろすのって、凄くワクワクしてシビレる行為なんだな、と実感させられた1日でした…!!
 

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大会概要

今回のカルッツかわさき大会は、ノア単独ですと、今年3月の横浜武道館以来となる、関東圏でのビッグマッチとなりました(※)
 
※その間、今年5月の大田区総合体育館大会が中止&6月の『CyberFightFestival』は合同興行だった為。
 
 
今大会では、全8試合がラインナップ!
前述したダブルタイトルマッチの他に、GHC Jrタッグ王座戦、有観客興行初となる『魔流不死』降臨が主なトピックでした。
 

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大会全体としては、ダブルタイトルマッチ1本が強烈な光を放つ中、好勝負が要所で脇を固めている印象を受けました。
 
大原の対ヘビー級の丸め込みが炸裂した、『大原はじめvs清宮海斗
 

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仙台ビッグマッチに続いて、「金剛Jrここにあり」を示したJrタッグ王座戦・『進祐哉&吉岡世起vsタダスケ&亜烈破』
 

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メインに負けないドデカい花火を藤田和之が打ち上げた、『金剛vs杉浦軍』
 

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私自身、『メインカードが強い』点で、先述の横浜武道館大会に近い雰囲気も感じたりしましたが、メインの内容1本で捲った横浜武道館に比べても、満足度の高さを実感!
 
一方で、メインが軸になっているからこそ、セミの『魔流不死&NOSAWA論外vs小川良成&HAYATA』という、シッチャカメッチャカ制御不能な一戦も見られたのかな、と。
 

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とにかく、試合に絡んでいない清宮の、論外に対する執念と乱心具合が凄まじかった…。
 

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先の旗揚げ記念大会で欠場した仁王、YO-HEYに加え、今大会の目玉であったグレート・ムタが、濃厚接触者認定を受け欠場…。
ただ、直前でピンチに見舞われても、その逆境を見事に跳ね除けてみせた、そんな大会だったのではないかと、私は思いました!
 

『杉浦貴vs田中将斗

メインイベントは、GHCナショナル王者・杉浦と、ZERO1の世界ヘビー級王者・田中将斗によるダブルタイトルマッチ。
 

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ダブルタイトルマッチですと、約1年前に行われた、『潮崎豪vs拳王』の激闘の記憶が未だ消えないでいますが、この時と大きく異なるのは、下記の2点。
 
 
 
①2本のベルトの管轄団体が異なる(NOAH、ZERO1
 
②時間無制限1本勝負

 

 
特に②に関しては、管轄元のZERO1(30分1本勝負)とNOAH(60分1本勝負)でルールに相違があったものの、【時間無制限】となったことで、『両者ドローによる防衛』は無し。
 
一方が二冠王者、もう一方が無冠になる、天国と地獄の滑走路!
 

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両者の握手から、この日の『花火大会』はスタート!
 

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立ち上がりの15分前後を見終えて、「30分は間違いなく超えそう」、「昨年の『潮崎vs杉浦』(2020.12.6)の50分超え、或いは60分オーバーもあるのでは?」と感じた序盤の攻防。
 

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とはいえ、既にもう、田中将斗の負けられない思いが爆発!
 
噛みつきや椅子を辞さないラフ殺法を、自ら先手を打って持ち込む様からも、そうした面を強く感じさせた次第。
 

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今年7月に行われた、『田中将斗vs阿部史典がフラッシュバックするような、意地と意地の張り合い!
 
 
その後、コーナーから何発もの花火!!
 

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実績のある両者が、口で張り合う様子でさえも、もはや花火!!
 

 

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30分時点まで差し掛かると、フィニッシャーであるオリンピック予選スラム(杉浦)や、スライディングD(田中将斗)が抜かれるなど、クライマックスに向けて動き出す試合。
 

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杉浦が掟破りのスライディングDを見せれば、即座に田中将斗もオリンピック予選スラムを発射!
 

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前哨戦の時点で圧巻だったエルボー合戦も、本戦で『#どつきあい花火大会』の大会ハッシュタグに恥じぬ弾けっぷり!
 

 

 

田中将斗「花火上げんのは俺だ!コノヤロー!!」
 
 
35分経過でも、激しく打ち鳴らされる両者のエルボー音!
 

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双方譲れない試合が決したのは、試合開始から38分37秒後…。
 
杉浦が、田中将斗にオリンピック予選スラムを発射!
 

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更に田中をコーナーへと持っていくと、杉浦がトドメの雪崩式オリンピック予選スラムを敢行!!!
 

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田中が起き上がろうと天に手を伸ばしますが、杉浦が覆い被さって、これで3カウント。
 

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壮絶な花火大会は、二冠王者・杉浦貴の誕生でフィニッシュ!
 

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杉浦も田中も好きな私ですが、正直、この結末は予想外でした。
 
半月前の8.1 ZERO1後楽園ホール大会で、『火祭り』優勝を果たした菅原拓也の「(田中に)絶対ベルト防衛してください!」というマイクもあっただけに、もう、将斗が勝つんだろう、と思っていたので…。
 
試合後は、双方激闘を讃え合い、杉浦貴がマイク!
 

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2021.1.4後楽園での、田中将斗『M's alliance』加入もあり、『杉浦軍』の杉浦貴と対角に立つ事となった、『弾丸ヤンキース』…。

 

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離ればなれになったかと思われた両者が抱き合い、『弾丸ヤンキース』の名前も飛び出す光景を目にして、年始の田中の『M's』加入は、この日・この一戦の為にあったのかもしれないなんて思ったりした私でした。

 

 

 

 

9月に開催される『N-1 VICTORY』優勝宣言も飛び出した、杉浦のマイクの締めは、いつものコレ!!

 

「また、どこかの会場で、会いましょう!」

 

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シングル王座のかかったシチュエーションで、このフレーズが聞けたのは、恐らく2020年2月の名古屋ビッグマッチ以来ではないかと。
 
 
何度聞いても、これにはシビレます!
 

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まとめ

 『#どつきあい花火大会』のタグに偽りなしだった、今回のノア川崎大会。
 

 

 

 

全国的に、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増大する状況下…。
 
それでも、当日配布された白&黒のベースボールシャツで客席が埋まる様子を見て、川崎市在住の大原はじめを中心とした、地域密着型の宣伝活動なくして、この光景は実現出来なかったように感じました。
 

 

 

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そしてメインは言わずもがな!
私自身、NOAH初観戦の2015年5月にメインを締めた杉浦と田中が、6年以上の時を経て、双方の至宝をかけて闘う姿に、思わずグッときた次第…。
 
 
月並ですが、「生きててホント良かったな!」って思います(泣)
 

 

 
今夏、仙台⇒広島⇒旗揚げ記念日⇒川崎とビッグイベントを駆け抜けたNOAHですが、次に控えるビッグイベントは、9月に開幕する『N-1 VICTORY』!
 
 
※2020年の『N-1』観戦記(ほぼ全大会)
 
ここ最近のシングルリーグでは、中々見られないようなビッグネームが集う今年の『N-1』!
 
年内に、大阪⇒福岡⇒横浜⇒代々木のビッグマッチを終えると、いよいよ、2022年元日には日本武道館大会!
(はやい!)
 

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下半期のノアも、注目です!!!!