レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case3:You are the future〜5.6BASARA板橋「中津良太vs関根龍一」〜

 ゴールデンウィーク中に実現した、BASARAの戦闘民族によるタイトル挑戦ラッシュ。
 
 
戦闘民族の王座挑戦の最後を飾ったのは、BASARA旗揚げメンバーの一人である関根龍一!
 
ゴールデンウィーク最終日の5.6に行われた、プロレスリングBASARA板橋グリーンホール大会のメインイベントにおいて、中津良太の保持する「ユニオンMAX選手権」に挑戦しました。
 
今回はその観戦記をば!
 
本当に、「中津vs関根」は熱かった!
 

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■Prologue:Cavalry

 
かつて中津と関根は、2016年1月のBASARA旗揚げ戦のメインイベント終了後のリングにおいて、ユニット「騎馬隊」を結成するなど、元タッグパートナー同士の関係にありました。
 
2017年には、プロレスリンZERO1が管理している「NWAインターナショナルライトタッグ王座」をBASARAのリングで獲得。
翌2018年2月には、BASARAのタッグトーナメント「IRON FIST TAG TOURNAMENT」優勝を果たすなど、タッグチームとしての実績を残してきた二人…。
 
転機が訪れたのは、2018年の5月でした。
 
団体の旗揚げ当初から、BASARAで開催されているシングルトーナメント「頂天」が開幕すると、中津はトーナメントで藤田ミノル、(パートナーである)関根龍一、FUMAらに勝利し、見事優勝!
勢いそのままに、同年9月の後楽園大会では、ダブプロレス谷嵜なおきの下に流出していた「ユニオンMAX王座」を見事奪還!
 
瞬く間に中津は、BASARAの中心へと躍り出たのです。
 
 
中津が王者となった直後のリング上には、パートナーである関根の姿が…。
関根は新王者となった中津を祝福する一方、それぞれの道を歩む為、自ら「騎馬隊」の解散を切り出し、中津の対角線に立つことを宣言。
 

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中津もこれに応じ、一つの名タッグチームは終わりを迎えたのでした…。
 

■袂を分かった二人の邂逅

 
「騎馬隊」の解散後は、中津が谷嵜なおき、瀧澤晃頼とスパーキー」を結成。
2019年3月には、BASARAの代表である木高イサミからタイトルマッチで勝利を果たすなど、ユニオンMAX王座の防衛記録を最多タイに伸ばすなど、団体の若きエースとしての地位を築きつつありました。
 
一方の関根も、中津と同時期に、木高イサミ、下村大樹と共に戦闘民族」を結成(後に藤田ミノルも加入)。
結成直後の9月には、「戦闘民族」としてガンバレ☆プロレスに乗り込み、翌年3月まで抗争を展開。
BASARA内でも、3月の新木場大会において、大日本プロレスの管理するフラッグシップタイトル(横浜ショッピングストリート6人タッグ王座)を初戴冠する活躍を見せました。
 
中津が、ユニオンMAX王座の防衛ロードを着実に伸ばしていく中、元パートナーである関根との対決は、いずれ避けては通れないものだったように(私自身)感じていました。
 
 

■感情を激しく揺さぶられた「中津vs関根」

 
そして迎えたタイトルマッチ当日。
 
挑戦者の関根が入場すると、試合前から怒号にも似たような凄まじい声援が飛んでいた板橋グリーンホール…。
 
後から入場してきた王者の中津は、入場直後から関根に詰め寄るなど、試合前からバッチバチの様相に。
 

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試合が始まると、私自身、「絶対に関根が勝ってくれ!」と祈るような思いで観戦…
中津も好きなんですけど、二人ともドロップキック(DDT経営のスポーツバー)に勤務してる姿を見ている事もあり、めちゃめちゃ感情移入しながら見ていました(笑)。
 

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試合は、関根が中津の腰、中津が関根の腕を、それぞれ集中的に狙う展開に。
関根とのマッチアップを見ていても、中津の纏う風格が完全にチャンピオンそのものだったので、ベルトという地位は人を育てるのだと改めて感じました…。
 

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中津の厳しい攻めに苦戦する関根…。

 

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中盤、中津に食らいつき、感情を露にする関根!

普段は「温厚」、「気さく」というイメージのある人が見せた一面にはグッと来てしまいました…。

 

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中盤〜終盤にかけて、中津が関根の腕を殺しにかかると、会場からは悲鳴にも似た声が上がります。
これで関根がギブアップしてしまうのではないかというくらいに、鬼気迫る攻撃の連続…。
 

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中津の怒涛の攻めに、窮地に立たされた関根…。
 

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しかし、関根が徐々に中津から反撃の糸口を掴んでいきます
 

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渾身の攻めも中津から3カウントが取れず、岡田レフェリーに詰め寄る場面も。
セコンドのイサミや藤田らが、関根を冷静にさせようとしていたシーンはグッと来ましたね…。
 

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中津の腕攻めを最後まで耐え抜いた関根は、必殺の「レッツコンバイン」!
 
この時点で、試合時間は残り2分!
 
一度は中津もロープに近づきましたが、関根が再度リング中央に引き戻してコンバイン!
 
中津はこれに堪らず右手を叩いてタップアウト!
 

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約28分にも及ぶ熱闘を制し、関根が悲願のユニオンMAX王座戴冠を果たしたのでした!
 

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試合が決まった瞬間、もうなんとも言えない嬉しさがこみ上げてきた事は、1ヶ月以上経った今でも忘れられないです。
 
見ていて感情を揺さぶられるものがありましたね…。
 

■「騎馬隊」は間違いなくBASARAの未来

 試合後、王座を取ったにもかかわらず、控えめなコメントを残す関根。
 

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中津も関根に「タイトル取ったんですよ?」という旨のコメントを残すほどでした(笑)。
 

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でも、私は思うんです。
 
普段から気遣いの塊で、気さくで、優しく、謙虚な人柄だからこそ、関根が皆の期待を背負って、文句なしのピープルチャンピオンになったんだって。
 
間違いなく、この二人の一戦は、「BASARA=イサミ」ではない、新たなBASARAの未来だと確信した試合でした!

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case2:全力少年〜5.5横浜文化体育館〜「髙橋匡哉vs木高イサミ」

 過去最長の連休となった、2019年のゴールデンウィーク…。

 
元号が「令和」に変わった、5月のゴールデンウィーク中盤〜後半には、プロレスリングBASARAのユニット「戦闘民族」のメンバーが、立て続けに各団体のシングル王座に挑戦するミラクルが実現しました。
 
 
3回にわたってタイトルマッチの観戦記を紹介する第2回目は、5.5大日本プロレス横浜文化体育館大会で行われた、「髙橋匡哉vs木高イサミ」のタイトルマッチ!
 

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絶対的ピープルズチャンピオン、再光臨!
 

■Prologue:REVENGE

 
毎年恒例「こどもの日」に行われる大日本プロレス横浜文化体育館大会…。
この日の文体では、約4年振りの一騎打ちとなる「関本大介vs岡林裕二」のBJW認定世界ストロングヘビー戦も行われ、私自身、横浜文体でプロレスを生観戦した中でも、(大日以外も含め)一番人が入っていたように思います。
 
5大タイトルマッチが組まれた、そんな今大会のメインを締めたのは、「髙橋匡哉vs木高イサミのBJW認定デスマッチヘビー級王座戦
 
今年1月に、名古屋で同じカードによる王座戦が実現していますが、この時は髙橋が勝利…。
 
その後、髙橋への挑戦権をかけて、シングルリーグ戦一騎当千が開幕すると、過去3大会で準優勝に終わっていた木高イサミが悲願の初優勝!
今回はイサミが「一騎当千」優勝を引っ提げて、髙橋とのダイレクトリマッチに挑む構図となりました。
 
4.30後楽園ホール大会で行われた両者の前哨戦(「佐久田俊行&髙橋匡哉vs宮本裕向&木高イサミ」)では、挑戦者であるイサミ組が勝利。
 

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試合後の会場の雰囲気を見ていると、2015年にDDTでイサミがKO-D無差別級王座を初戴冠する前後に似たようなムードを、私自身、凄く感じたんですよね。
 
2015年は、当時所属していたユニオンプロレスの解散が近づく中で実施されたDDT選抜総選挙」において、第1位となり、ファンの総意を背負った形でタイトル戦に勝利。
 
今回は、過去3回連続で準優勝に終わった「一騎当千」で、悲願の初優勝を果たし、約5年遠ざかっていたデスマッチヘビー王座に挑戦。
 
シチュエーションこそ違えど、ファンの期待感を一身に背負う形で、久しく遠ざかっていたタイトルへの挑戦…。
 
イサミの王座戴冠に向けた期待感は、間違いなく高まっていました。
 

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■「タイプは違うが息の合う」タイトルマッチ

 
そして迎えたタイトルマッチ本番…。
 
 

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試合前の煽りVでは、髙橋についてアイツは俺と試合のリズムが似ている。」という内容の事を言っていたイサミ。
 

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実際に試合が始まると、その言葉通り、二人はガッチリ噛み合う試合内容を展開!
この二人の対戦を生で見るのは初めてだったんですけど、器用なイサミに力で押す髙橋と、正直タイプが異なる印象のあった二人だったので、自然と時間を忘れて見入ってしまう程、テンポが良かったです。
 
 
前述したように、会場の期待感や支持を含め、試合前はイサミに追い風が向いているかと思われました…。
しかし、徐々に髙橋がその勢いを止めるかように、厳しい攻めを見せていきます。
 
 

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特に終盤で繰り出した、流れるような払い腰の連続なんかはその代表的なシーンだったと思います。
 

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イサミに向いた流れを断ち切ったプレーのようにも感じました。
 

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大流血となったイサミでしたが、ここから逆襲が始まります。
 

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まずは、蛍光灯のオブジェを利用してのニーアタック!
 

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高橋の動きが止まった終盤には、イサミがギガラダーを持ち出す展開に。
 

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しかし、ここで高橋も負けじと雪崩式ブレーンバスター!!
 

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しかし、この攻撃をカウント2で返すと、今度はイサミが髙橋にギガラダーブレイク(ラダーからのダイビングダブルニードロップ)を投下!
 

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 致命的な一発でしたが、何と髙橋は肩を上げて返します!
 
するとイサミは、ブレーンバスターから、最後は必殺の勇脚・斬を髙橋の顔面に炸裂!
 

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これでカウント3!
 
木高イサミが、実に約5年振りとなる、デスマッチヘビー王座戴冠を果たしたのでした!
 

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一方、王座を失った髙橋ですが、敗れたとはいえ、今回のイサミとの試合内容により、更に選手としての格を上げた印象を受けました。
 

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唯一惜しまれる事は、4月の仙台大会でバチバチと火花を散らしていた、佐々木貴との対戦が、シングルベルトをかけて見れなかったところでしょうか?
 
 
個人的に、今年の両国国技館とかで、佐々木と高橋のスペシャルシングルが実現してくれないかなあ、なんて妄想しております…。
 
 

■こどもの日 楽しみ尽くす デスマッチ

 
今回のタイトルマッチですが、王座を失った髙橋が、試合後のリングで語った言葉が、個人的に今でも忘れられません。
 
「前日はワクワクして寝られなかった」
 
「遠足に行く前夜のような気分」
 

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確か、こんな内容だったと記憶しています。
 
去年は、メインの「竹田誠志vsアブドーラ小林に勝利した竹田が、「少年少女も憧れるデスマッチします」と宣言するなど、「こどもの日」にかけた一言が飛び出した5月の文体。
 
今回の5.5は、髙橋とイサミが激しい試合をしながらも、どこか"対戦を楽しんでいる"様子が伝わってくるような内容でした(大流血でしたが…)。
 

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まるで、現在進行形で「青春している」かのように…。
 

■まとめ~イサミ政権のキーマンは○○?~

 
久々のデスマッチヘビー王座戴冠となった木高イサミ…。
会場の好反応や支持率を見ても、竹田誠志とはまた違ったピープルズチャンピオンが、大日に戻ってきたという印象を受けました。
 

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そんな試合後には、髙橋と同じユニット「三代目血みどろbrothers」の植木嵩行と佐久田俊行についても言及。
 

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ユニットの大将が取られた仇討ち…、という事を抜きにしても、佐久田や植木が、イサミのベルトに挑戦する姿は是非とも見てみたいです。
 
今年に入ってから、葛西純とのシングルや、「一騎当千ベスト4入りを果たすなど、勢いのある佐久田。
 
植木も、「一騎当千」で結果こそ出ませんでしたが、改造した電動工具や自作の三角木馬に加え、受けの部分で安定の信頼感が出てきた気がします(後は結果だけ!)。
前回(2017年)の「一騎当千」では、イサミから直接勝利もしていますから。
 
 
 
この若い二人が、11月の両国大会までに王座挑戦するようになると、デスマッチ戦線にもより一層の刺激が生まれるのではないでしょうか?
 
…と思っていたら、なんと5.30大日後楽園大会で、植木がイサミのベルトに挑戦表明!
 

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また、この日のセミファイナルでは、大日への継続参戦を発表した若手外国人選手のドリュー・パーカーと、イサミのシングルも実現!

試合後には、勝利したイサミが人差し指を立て、再戦を示唆するようなジェスチャーも。

 

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あくまでもこれは個人的な予想になりますが、今回のイサミ政権は、ズバリ「若手」がカギを握るのではないかと思います(というか、そうなってほしい)!

 

前述した「Prologue」の項で、今回の王座挑戦のムードに似ていると触れた、2015年のKO-D無差別級王者時代は、当時はまだ若手で、後にDDTの中核を担う事になる遠藤哲哉竹下幸之介のKO-D初挑戦を受けていました。

 

そして、今回のイサミによるデスマッチヘビー王座政権では、植木が挑戦表明し、文体で名指しされた佐久田、イサミと再戦の可能性を残すドリュー・パーカーなど、デスマッチを担う若手選手が挑戦者サイドに控えているんですよね…。

 

この若手選手が、数年後の大日デスマッチの最前線を担うという意味でも、イサミという絶対的ピープルズチャンピオン相手に、どれだけの爪痕やインパクトを残していくのか、今からワクワクせずにはいられないのです…

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case1:MY FOOT~5.2FREEDOMS後楽園ホール「葛西純vs藤田ミノル」~

2019年のゴールデンウィークは、最大で10連休と、これまでに類を見ない大型連休になりました。

休暇から一転して、仕事という現実に戻されるのは本当に辛かったです…(泣)。
 
何が個人的に一番辛いって、このゴールデンウィーク期間中に私自身観戦したプロレスの興行(13大会)が、どれも素晴らしい光景に満ち溢れていたからなのです。
 
う、ううっ…。
あの時に戻りたい!
 
そんな楽しかった私のゴールデンウィークの中でも、私自身注目していた事の一つが、プロレスリングBASARAのユニット「戦闘民族」でした。
 
令和元年がスタートした5月のゴールデンウィークは、ユニットのメンバー3選手(木高イサミ藤田ミノル、関根龍一)が、立て続けに各団体のシングル王座に挑戦するミラクルが実現!
 
これは行かねば!
 
という事で、今回は「戦闘民族」の3大タイトル戦について、3回に分けて紹介していきたいと思います。
まずは、5.2に後楽園ホールで行われた「葛西純vs藤田ミノル」から!
 

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■Prologue「戦闘民族」とは

 
「戦闘民族」とは、2018年9月のBASARA後楽園大会終了後に、木高イサミを中心に結成されたユニットです。
 
結成直後、リーダーであるイサミの長期欠場に見舞われたものの、すぐさま、藤田ミノル、関根龍一、下村大樹がガンバレ☆プロレスにユニット総出で殴り込みをかけるなど、存在感を発揮!
 
BASARAでも、同時期に発足したユニット「スパーキー中津良太、谷嵜なおき、瀧澤晃頼)と激しい抗争を展開しました。
 
2019年に入ってイサミが長期欠場から復帰すると、3月には大日本プロレス6人タッグ王座を獲得(木高イサミ&藤田ミノル&関根龍一組)。
 
そして、王座を獲得した3人が、今回のゴールデンウイークでシングル王座挑戦という、奇跡にも近い展開が実現したのでした…。
 

■泥臭くも、情念と興奮が渦巻いた「葛西純vs藤田ミノル

 

まず、「戦闘民族」でタイトルマッチの先陣を切ったのは、イサミの欠場中、ガンプロとの抗争などでユニットを支えた藤田ミノル

 
5.2に後楽園ホールで行われた、プロレスリングFREEDOMSのメインイベントで、"デスマッチのカリスマ"・葛西純の持つ「KING OF FREEDOMS WORLD CHAMPIONSHIP王座」に挑戦!
 
令和初開催となる後楽園ホールでのプロレス興行…。
この記念すべきメインを飾った試合は、試合前から衝撃の光景が!
 

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王者である葛西が入場し、コーナーに上がったタイミングで、先に入場していた藤田が葛西を急襲!
いきなり雪崩式ブレーンバスターを敢行し、一触即発の状態に。
 

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ゴングが鳴る前から、会場中が異様な雰囲気に包まれていましたね…。
 

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今回のタイトルマッチは、藤田の要望もあり、10年前の2009年に行われた「葛西純vs伊東竜二」と同じ、カミソリボード+αデスマッチという形式で行われました。
 

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試合前は、派手に凶器を使う攻防になるかと予想してたんですけど、思いの外、互いの情念を燃やすような、泥臭い試合展開に。
 

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後日フォロワー様ともこの試合についてお話したんですけど、ダムズのデスマッチ」っぽさは薄かった気がします。
 
言葉で形容するのが難しい所なのですが、個人的にFREEDOMSのデスマッチって、"一歩踏み込んだ過激さ"があると感じていて、カミソリボードなんかはその象徴的なアイテムの一つだと思うんです。
 
ただ、この試合に関して言うと、そうした凄惨な凶器をも超越した、両者の情念のぶつかり合いみたいなものが、試合を通して具現化されていた所がただただ圧巻だったなあ、と。
 

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会場も大葛西コールだったのが、中盤からは大藤田コールも巻き起こる凄まじい熱気に!
 

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私自身、無我夢中で、藤田ミノルの一挙手一投足に注目しながら、終盤は自然と、懸命に藤田の名前をリング上に向かって叫んでいました。
 

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例えがサッカーになってしまいますが、浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアムのアウェーに乗り込んで、推しのチームを懸命に応援する思いに近いものがありました(実体験談)。
その記憶は、半月以上経った今でも、私の中で鮮明に残っています。
 

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正直、試合途中から、熱量MAXで応援しながら見ていたので、どの技で試合が決まったのか、撮影した写真を後から見返して知ったんです(笑)。
 

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この情念渦巻く試合を制したのは、王者の葛西純でした。
 
 試合が決まった後は、一気に放心状態になりましたね…。
それだけ熱く、感情移入してしまうような、凄まじい試合だったと感じました!
 

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■あの日、貴方は間違いなく私のヒーローだった

激闘を終えた葛西と藤田…。
 

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試合後、藤田はマイクを握ると、後楽園ホールを満員に出来なかった旨について言及…。
 

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 また、「UNCHAIN」の同僚でもある竹田誠志や吹本賢児の名を出した上で、自信を「何者でもない」と評した藤田…。
 

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しかし、私はそんな事は無かったと思います。
 
あの日、葛西という強敵に怯まず立ち向かっていった藤田ミノル…。
 
彼のグッズを身に着けて応援に駆け付けたファンの存在…。
 
そして、感情を強く揺さぶる試合内容…。
 
藤田ミノルは、間違いなく、私にとってのヒーローであり、光でした。
そして、それは恐らく、これからも変わることは無いものだと、私は強く感じています。
 
最高の試合を、ありがとうございました!

あたらしい(プロレスの)友だち〜2019.4.28全日本プロレス後楽園ホール大会観戦記〜

 

4.28に、後楽園ホールで行われた全日本プロレスの興行を観戦してきました

 
この日は、全日本プロレス春の祭典チャンピオンカーニバルのBブロック最終公式戦!
 
 
Bブロック1位が誰になるか、という結果にも注目していたんですけど、個人的に、それ以上にソワソワしていた事が…。
 
それは、「プロレスを初めて観戦する人」との観戦!
 
私自身、プロレスを生で見たことのない友人や仕事関係の人を、新日本プロレスDDT観戦に誘って行った事はあるんですけど、全日本プロレスは今回が初めて!
 
そんな今回は、チャンピオンカーニバルの観戦記、というよりも、「プロレス初観戦の人をプロレスに誘った」体験記になります。
 
気のあう人は(試合を見てる時の)目でわかる…(キリンジ並感)
 

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■プロローグ

実は、今大会の2週間程前に、私の親からこんな話を頂いたのです。
 
「俺の知ってる人で、『プロレス観戦に興味がある』って人がいるんだよね」
 
その話を聞いて、自然とプロレスの血が疼いてしまった私…。
 
即座に「今、全日本プロレスチャンピオンカーニバルがやってるんだよね」ゴールデンウィーク中にあるからどうかな?」と親にプレゼンしちゃってました(笑)
 
元々私自身、プロレスに本格的にハマったのが、家族全員で観戦した新日本プロレスで、家族総出でプロレス観戦するくらいだったんですけど、ここ2〜3年は家族各人の興味等が移り変わっていた事もあり、私が家族を誘っても脈無し…(泣)
 
でも今回は、相手方がプロレス観戦に興味を示してくださっている…。
 
もうこれは、(プロレス観戦的な意味で)脈あり!
誘わずにはいられないやろ〜!!!!
 
という訳で、半ばダメ元で誘った所、何と相手方からOKとの回答が!
 
これにて、我々の4.28全日本プロレス後楽園ホール大会の観戦が決まったのでした。
 

■いざっ、観戦!

今回の全日本プロレス観戦は、筆者、筆者の親、親の知人女性(以下:Aさん)の計3名で行きました。
 
Aさんは当初、てっきり親と同年代(40〜50代)の方かと思っていたのですが、何と、アラサーの私よりも年下!(笑)
何でも、親とは学校の同窓会や、共通の趣味(音楽関係)で知り合ったのだそうな。
 
Aさんは「以前から格闘技やプロレスに興味はあったけれど、まだ生で見た事は無い」とのことで、「今回のプロレス観戦を楽しみにしていた」との事。
 
観戦前に居酒屋でテンションを高め、いざ、観戦!
 

■「良い選手」、「凄い試合」は、ファン歴をも凌駕する

今回のプロレス観戦で改めて感じた事が一つあります。
 
それは、「良い選手」や「凄い試合」は、初めて観戦する人にも確実に伝わるという事!
 
Aさんの全日本プロレスに関する知識は、試合前に行った居酒屋で、私が今日の大会の見所(チャンピオンカーニバル最終公式戦)なんかを、全日のサイトにある選手プロフィールを交えながら紹介していたぐらい。
 
しかし、試合が始まり、選手同士がぶつかり合う様がリング上で展開されると、Aさん、驚きながら何度も「凄い」と興奮!
 
第3試合の「ディラン・ジェイムス&ゼウスvs青柳優馬&宮原健斗」で繰り広げられた、激しいぶつかり合いだったり、
 

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第4試合のチャンピオンカーニバル公式戦「橋本大地vsサム・アドニスアドニスが見せたダイビングボディプレスの勢いだったり、
 

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前半戦の時点でAさんは凄く喜んでいた様子!
 
  
チャンピオンカーニバルの公式戦で言うと、「吉田隆司vsヨシタツでラフファイトを見せる吉田も印象的だったようで、めちゃめちゃ悪い人が凄く気になった」とのことでした(笑)。
 

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■「全日が苦手だった」私の親を動かした、「野村直矢vs諏訪魔

 チャンピオンカーニバルのBブロック最終公式戦は、セミファイナルまで終了し、勝ち点10のジェイク・リーを、勝ち点8で野村直矢諏訪魔が追う展開に。
 

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そしてメインは、その野村と諏訪魔が直接対決!
 

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野村か諏訪魔のどちらかが勝てば、勝ち点10でジェイクに並ぶため、メイン後に「優勝決定戦進出者決定戦」へ
 
両者引き分けorリングアウトなら、ジェイクが優勝決定戦進出…
 
この熱いシチュエーションで迎えた「野村vs諏訪魔」は、私の想像を遥かに超える程の、凄まじい激闘になりました!
 

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この日一緒に観戦した私の親は、幼少期から「プロレスは新日派」で、「どうも全日のプロレスの雰囲気が苦手」だったらしいんですけど、「野村vs諏訪魔を見て、その考えが変わったそうです。
 

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「全日凄い!」と興奮しっぱなしでした。
 

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初観戦のAさんも、この日一番凄かった試合に挙げてました。
 
やっぱり、「凄い試合」というものは、理屈や知識抜きで人の心を震わせる感動があるのだと、親やAさんの反応を見て強く感じたのでした。
 
メインで激勝した野村と、ジェイク・リーによる「優勝決定戦進出者決定戦」も、両者2試合目とは思えないエンジン全開っぷりで熱かったです!
 

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まさか初観戦に誘った大会が、こんなドラマチックな展開になるなんて…(泣)

 

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■まとめ

ジェイク・リーの「チャンピオンカーニバル」Bブロック1位という結果で幕を閉じた今大会。
 
大会終了後、今回プロレス初観戦となったAさんから、こんな事を言われました…。
 
「プロレス観戦、めちゃめちゃ楽しかったです!」
 
「また全日本プロレスに行きたいです!」
 

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親からも「誘ってくれてありがとう!」と、大満足だったご様子…

 

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こう言って頂けるのは本当に嬉しかったです(泣)。
 
個人的に、プロレス観戦未経験の方を誘うのって、中々にハードルの高さを感じる事が多いのですが、そのハードルを越えて試合を一度見て頂くと、「凄い!」という反応が返ってきたりする印象があります。
 
Aさんは、次回もプロレス観戦したいとのことで、近々またプロレス観戦することが決定!
 
今回の観戦が線になって、Aさんがプロレス好きになってくれたなら、これほど嬉しい事はありません…。

The Revolutionary ~2019.5.4 NOAH後楽園ホール大会観戦記~

5.4は、後楽園ホールまでプロレスリング・ノアの大会を観戦してきました。

 
この日は、約1ヶ月間開催されていた「GLOBA-L TAG LEAGUE」の優勝決定戦!
 
 
今日は、そんな同大会の感想を綴っていきたいと思います。
 

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今回の記事タイトルは、私の好きなバンドの一つである、9mm Parabellum Bulletの楽曲名から拝借しました。
 
 
 
この「The Revolutionary」という楽曲の最後には、こんな歌詞が出てきます…。
 
「世界を変えるのさ 変えるのさ おれたちの思いどおりに」
 
 
 
 

■様々な変化が生じた今大会

今大会では、タッグリーグの優勝決定戦を含む全7試合が行われましたが、今後の展開に結びつく動きが多く見られました。 
 
ザッとまとめてしまうと以下の通り…、
 
  1. 鈴木秀樹のNOAH継続参戦(①)
  2. タダスケが、現Jrタッグ王者の小川良成から直接勝利
  3. 5月下旬より開催するJrタッグリーグに、クリス・リッジウェイの参戦が決定
  4. 杉浦軍入りした大原はじめ、NOSAWA論外と共にJrタッグリーグ参戦(①)
  5. マイバッハ谷口、リングネームを本名(谷口周平)に戻す(②)
  6. 拳王が、マサ北宮、小峠篤司、稲村愛輝と共にユニット「金剛」結成(②)
  7. 清宮海斗と谷口が共闘(②)
 
ここでは、個人的に注目したい2点についてプレイバック!
 
 

①外部から吹く新たな新風

まずは第4試合の「宮脇純太&丸藤正道vsNOSAWA論外&鈴木秀樹」から。
 
昨年2月に一度NOAH後楽園大会に参戦するも、以降は参戦が無かった鈴木秀樹が、NOSAWAが呼ぶ流れでNOAHマット再上陸!
 
丸藤は、若手の宮脇を従える形で鈴木を迎え撃つ形に。
 

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試合では、丸藤と鈴木秀樹の刺激的なマッチアップもありましたが、それ以上に、宮脇が鈴木秀樹に果敢に突っかかっていった所が印象的でした。
 

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試合中、鈴木から宮脇に対して「お前は出てくんな」という旨の言葉も飛び出していたりしましたが、宮脇は、鈴木の必殺技の一つでもあるワンハンドバックブリーカーをカウント2で返すなど善戦!
 

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最後は鈴木のダブルアームスープレックスに敗れたとはいえ、試合後の鈴木秀樹Twitterでは、大日本プロレスの加藤拓歩らと一緒に宮脇の名前が挙がっていた所を見るに、爪痕は残せたのではないかと。
 

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試合後、鈴木秀樹からは「次は強い人とやりたい」と要求があり、丸藤も鈴木に継続参戦を打診する動きがありました。
 

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大会後、5.28後楽園大会で凄まじいカードも決定!
 

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鈴木秀樹の本格的なNOAHマット侵攻、実現はあるのでしょうか…?
 
 
一方、NOSAWA論外は、大原はじめとタッグを組んで、5月下旬より始まるJrタッグリーグへのエントリーを発表。
 
2017年頃から活動していた大原はじめと熊野準のJrタッグチーム・「背面砕者達(バック・ブリーカーズ)」でしたが、4.30横浜大会のバックステージで、大原からチーム解散を告げるまさかの展開に…。
 
すぐさま、今大会で「大原vs熊野」が実現しましたが、互いに腰を攻める一点集中が光った試合は、大原が勝利!
 

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熊野もあと一歩で勝利という、素晴らしいプロレスをしていました。
 

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直前のパートナー変更となりましたが、この決断が吉と出るか凶と出るか!?
今回は、Jrタッグリーグ決勝が、大原も地域活動に取り組んできた川崎(カルッツかわさきで行われるため、尚更気になるところです。
 

②新たなる抗争への胎動

今回の「GLOBAL TAG LEAGUE」では、公式戦の最後の最後で、まさかの解散となったチームも…。
 
それは、3.10横浜文化体育館大会で結成した、清宮海斗と拳王のタッグチーム・「海王」
 
互いにNOAHを盛り上げるため、同大会のメイン後にタッグを組んだ両者
 
 
 
しかし、4.30のタッグリーグ最終公式戦・優勝決定戦進出がかかった一番で、井上雅央&齋藤彰俊組に、清宮がまさかのリングアウト負けを喫します。
 
試合後、この失態に拳王が清宮に激怒!
「俺は(清宮の)かませ犬じゃない」俺は俺のやり方でNOAHを盛り上げる」とまさかの絶縁宣言!
 

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そして、解散から数日後の今大会で、「清宮海斗&マイバッハ谷口vsマサ北宮&拳王」が組まれたのですが、試合前からまさかの動きが…!
 

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何と、マイバッハ谷口が入場曲とコスチュームを一新&リングネームを本名(谷口周平)に戻したのです!
 

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今まで黒のロングタイツでお馴染みだった谷口が、ここに来てシルバーのショートタイツに変更した事で、一気に本隊みが増した印象
 
試合中、谷口に対して「谷口変わってない」と茶化すようなヤジby色んな団体で迷惑かけてるおじさん)も見受けられましたが、この日の谷口は、ハーフネルソンスープレックスに、変型のキャメルクラッチを使うなど、新たな抽斗を見せた上で、マサ北宮からギブアップ勝利!
 

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試合後、拳王が清宮だけでなく、谷口に対しても「会社の犬」呼ばわりしてたんですけど、会場からの雰囲気は賛否両論でしたね…。
拳王にもブーイング飛んでたり、谷口に「言い返せ!」という後押しもありましたから。
 

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そして、拳王がリング上から「親会社(リデット・エンターテインメント)に不満のある奴らは俺だけじゃないんだ」と呼びかけると、マサ北宮、小峠篤司、稲村愛輝が集結!
 

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新ユニット「金剛」を結成し、清宮に「(NOAH日本武道館大会実現の未来まで)どっちが早いか競争だ!」と突きつけ退場。
 

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一方の清宮も拳王に反発!
そして、谷口に対して「今の谷口さんの言葉が聞きたい」とマイクを渡します…。
 
「俺達も、自分たちのやりたい事をやっていこうぜ!」
 
 うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
 

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これにより、ヘビー級は、清宮&谷口、「杉浦軍」、「
金剛」と、ユニット抗争に向けての土台が出来た感あり。
あとはここからどんな抗争劇に発展していくのでしょうか?
 

■会場のボルテージが最高潮だった「潮崎&中嶋vsKAZMA&杉浦」

 
メインイベントでは、『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝決定戦・「潮崎豪&中嶋勝彦(AXIZ、リーグ1位)vsKAZMA SAKAMOTO&杉浦貴(杉浦軍、リーグ2位)」が行われました。
 
 

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4.29に横浜大会で行われたリーグ公式戦では、GHCタッグ王者チームのAXIZが杉浦軍に勝利。
杉浦軍としては、1週間足らずでリベンジのチャンスが訪れる事に。
 
 
結論から言うと、4.29の公式戦の時よりも、内容はかなり良いものになっていました!
 

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この日は杉浦やKAZMAを後押しする声援が多かった中、AXIZ(特に中嶋)は普段通りの攻めを貫く流れに。
 

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中嶋が見せる、相手の攻撃をワザとスカす動きだったり、コーナーに杉浦を追い込んで踏みつける姿だったりに、会場からはブーイングも…。
普段の定番ムーブも、この日は(本隊ながら)AXIZのヒール性を際立たせる、絶妙なスパイスになっていたように感じました。
 

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試合の攻防で言うと、潮崎と中嶋が、互いのストロングポイント(チョップ、蹴り)を前面に出したファイトスタイルならば、杉浦とKAZMAは膝やトラースキック(或いはビッグブート)で流れを変えていくスタイル、といったところでしょうか?
 

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4.29の公式戦では、KAZMAがAXIZの猛攻にローンバトルを強いられる展開でしたが、一転してこの日は、杉浦が集中して攻められる時間帯が続きます…。
 
終盤、潮崎のチョップに中嶋の蹴りを合わせた、鬼のような攻めを喰らうものの、耐え続けてカウント3は許さず。
やはり、実績を持つシングルプレイヤー同士が、タッグとしての連携を深めると強い事を実感…。
つ、強い…。
 

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そして終盤、中嶋が杉浦に、必殺技のバーティカルスパイクを決めにかかリますが、カウント2止まり
 

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試合時間はこの時点で、公式戦の試合時間(24分)を超える、25分以上が経過…。
 
中嶋もすかさず蹴りで反撃に出ますが、杉浦は中嶋の蹴りをキャッチすると、すぐにアンクルホールドの体勢に!
 
潮崎がカットに入ろうとしますが、KAZMAが潮崎を阻止。
潮崎のラリアットを回避したKAZMAがカウンター気味に、獣神サンダー・ライガー直伝の掌底を潮崎に炸裂!
 
杉浦のアンクル地獄から脱出できない中嶋…
杉浦は、膝十字に近い体勢で、更に中嶋の脚を極めていくと、たまらず中嶋が右手でマットを叩いて勝負あり。
 

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この瞬間、KAZMA&杉浦組の『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝が決まったのでした!
 
 

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試合後、杉浦がAXIZの持つGHCタッグ王座に挑戦表明。
更に、4.17後楽園ホール大会の公式戦で直接勝利している清宮の持つ、GHCヘビー級王座にも挑戦表明するなど、ベルトの総取りを宣言!
 
 

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■推しと、推しに、最大のありがとうを

私自身、2015年の5月4日(丁度4年前)に、初めて後楽園ホールでNOAHを観戦したのですが、その時のタッグリーグでKESを破って優勝したのが、杉浦貴と田中将斗の「弾丸ヤンキース」でした。
杉浦にとっては4年振りのタッグリーグ優勝!
 
一方、2017年よりNOAHに参戦し始めたKAZMAにとっては、これがNOAHでの初タイトルに。
思えば、彼がNOAHに初参戦した2017年5月も、タッグリーグの開催期間中でした。
 
その時は、海外からロビー・E&ブラム組がリーグ戦に出場していたのですが、ブラムの不祥事によって、残りの公式戦が不戦敗となる事態に…。
 
 
その際、ブラムの代打としてNOAHに参戦したのが、他ならぬKAZMA SAKAMOTOだったのです。
 

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その当時生観戦していた私が、2年後に、タッグリーグ優勝の証でもあるカップを掲げるKAZMAの姿を見れるなんて、本当に夢のようでした。
 

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■まとめ

KAZMA SAKAMOTO&杉浦貴組の優勝で幕を閉じた、今年の『GLOBAL TAG LEAGUE』
 
タッグリーグ開催中は、丁度同時期に行われていた全日の「チャンピオンカーニバル」が盛り上がりを見せていたりした事もあってか、「対外的にタッグリーグの話題が盛り上がっていないのが気になる」なんて声もありましたけど、公式戦最終盤のラジアントホール2連戦と、今回の後楽園ホールはいずれも超満員と、熱量の高さを窺わせる結果に。
 
内容面でも、前述のように、新たなユニット抗争の訪れを告げる展開も起きるなど、次のシリーズに向けた期待感もバッチリでした。
 
杉浦が試合後のマイクで「今日はゴールデンウィーク中、色んなイベントがある中、NOAHを選んでくれてありがとう」と言ってましたけど、本当に、心の底から今大会が見れて良かったと思える、そんな満足感に溢れていました。
 
だからこそ、私は色んな人にこう伝えたいのです…。
 
今のNOAHは、面白いぞ〜!
 

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『ガチンコ!』式公開説教のアレコレについて

4.30の昼は、アクトレスガールズの後楽園大会を観戦してきました。

昨年11月以来となる後楽園ホールビッグマッチとなったアクトレスガールズ。

 

私自身、アクトレスの観戦は前年5月以来、約1年振りでした。

色んな女子団体でアクトレスの選手を見るので、正直それだけ観戦期間が空いてた感覚が無いです(笑)

 

今回は、今年に入ってからシードリングも巻き込む形で流れが醸成された「安納サオリvs世志琥」の一騎打ちがメインイベントで組まれたのですが、そのメイン後のあるマイクに、私自身、どうしてもモヤモヤを消せないでいるのです…。

 

愚痴だったり、個人的意見が大半になりますが、どうしても書かずにはいられなかったので…。

 

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■試合後の公開説教について

 

今回、メインで行われた「安納サオリvs世志琥」では、アクトレスガールズのシングル王者である安納を、世志琥がほぼほぼ一方的に攻め立てる形で勝利という結果に。

 

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安納も世志琥をジャーマンスープレックスで投げる場面もありましたが、世志琥が強かったですね。

 

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試合後、世志琥が安納に対して激を飛ばし、安納が涙声で「強くなる」と宣言。

 

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ここまでは良かった。

 

 

その後、アクトレスガールズでマネージャーも務める堀田裕美子と選手達がリングに上がったのですが、堀田がマイクで選手達に向かってこう言ったのです。

 

「正直、アクトレスガールズの今日の試合、メインが始まるまで不安でした。そして、アクトレスガールズの試合全部通して今日、お前らが一番わかってると思う。プロレスってそんな簡単なもんじゃねーんだよ!甘くみんなよ。こうやってお客さん来てくれてんだよ!それを(メインの)安納が、世志琥が、救ってくれたと思う。」
 
「でもまだまだサオリがしっかりしなかったらアクトレスガールズはほんとにアイドル崩れ、女優崩れ、そういう団体になっちゃうよ。私がどうじゃなくて、自分たちで頑張らなくちゃいけないよね?もうお客さんさ、三度も四度もないよ、自分たちでさ、このリングって何なのか何をしなきゃいけないのか、自覚しろよ!おいプロレスだぞ!違うだろ!」
 
「私も最後だよお前らに言うのは、お前らができなかったらもうアクトレスガールズ面倒見ない。それぐらいの気持ちだよ。切羽詰まった気持ちってあるかお前?このリングそんな簡単なもんじゃねーんだよ!」

 

battle-news.com

 

 

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もう、ハッキリ言ってしまえば、リング上での公開説教みたいなもんです。

かつてテレビで『ガチンコ!』という番組がやっていましたが、私には、あの番組で、講師が生徒にブチギレるシーンと重なって見えましたね…。

 

この公開説教について、女子プロレスファンの方や、女子プロレスに長く関わっていた関係者からも反応がありました。

 

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■「言うほど、メイン以外ダメだったか?」という疑問

個人的に、冒頭に述べたモヤモヤが大会後も拭い去れずにいる最大の理由は、堀田がリング上で「世志琥と安納が救ってくれた」と、暗に「メイン以外ダメだった」と断罪した所です。
 
私、思うんです。
「堀田が説教するほど、メイン以外の試合は果たしてダメだったか?」と
 
第1試合で川畑梨瑚が素晴らしいムーンサルトプレスを見せてましたし、第2試合では、デビュー戦だった向後桃が先輩の五十嵐乃愛と熱いエルボー合戦を見せました。
 

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第3試合では、ベテランであるnoki-A&さくらんボニータのジャベを駆使した攻めに押されつつも、キャリアの浅い関口翔と青野未来が、試合時間の20分近くまで耐え抜いて善戦。
 

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第4試合の「本間多恵&茉莉vs清水ひかり&堀田裕美子」は、全体的に試合の間にもたつきはあったものの、会場の雰囲気がシラけたり、凍てついたりするような「大事故」は無かった印象…。
 

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そして、個人的に一番腑に落ちないのが、セミファイナルの「有田ひめか&高瀬みゆきvs水森由菜&SAKI」。
 

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何が腑に落ちないって、良い意味で20分があっという間に過ぎる位に、一進一退の攻防が続いた好試合にもかかわらず、前述の堀田の説教でこの試合が否定されてしまった所。
 

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個々人の評価はあれど、公開説教でバッサリ切られる程の試合では無かった気が…。
寧ろ、私、この試合が今大会で一番良かったと思うんですけどね。
 
 

■客前での公開説教が、一番観客をなめてる

「プロレスなめんなよ」、「後楽園なめんなよ」と公開説教してた堀田ですけど、私は思うんです。
 
観衆のいる前で選手に説教する方が、金を払ってプロレスを楽しみに来たファンを一番なめてるんじゃないか、と。
 
個人の主観ですが、事情や理由は違えど、お客さんはプロレスや団体、選手など、ポジティブな思い(「楽しむ」、「感動する」etc)に金を払って来てると思うんです。
 
「選手や団体、試合を見に来た人」と、「選手が説教される様子が見たい人」、単純に、前者と後者なら一体どっちが多いんでしょうか?
 
試合の後で選手に公開説教という、ある種、試合以上に注目されかねない事を、何故指導役を務める人がやってしまったのか…。
 

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価値観の違いなんでしょうけど、私としては「選手に説教するなら、せめてバックステージでやってほしかった」試合以外の部分で雰囲気をぶち壊した堀田が、一番客を(以下自粛)」と感じました。
 
 

■説教には金を出せない~お笑いライブで感じた事~

話は少々脱線しますが、アクトレス後楽園大会から数日後の5/2~5/3に、日本武道館からほど近い科学技術館で開催された『Tシャツ・ラブサミット』というイベントに行ってきました。
 
そのイベントでは2日間、「お笑いサバイバーシリーズ」という、お笑い芸人が集結して、客が面白いと思った芸人に金を出す「投げ銭制」の企画が行われました。
 
そこで、某お笑いコンビが出た際、相方に対して「こいつはライブで思い切り滑った」などと、相方のダメな所を弄ったり、相方のやりたいネタをワザと無視する漫才をやってたんですけど、まあウケない。
 
ネタのチョイスや観客の琴線もあるとは思うんですけど、相方を公開説教するだけして放ったらかしにするなど、見ていて陰湿さや救いの無さを感じたんですよね…。
客席が完全に冷え切ってましたから…(結果、その日の最下位でした)。
 
この件で私自身感じたのは、「公開説教には救いがない」救いの無さに金は出せない」ということではないかと。
その場で上手くまとめてしまえる役割の人(先輩etc)がいるなら未だしも、そうでないと、会場が事故の如く冷え切るんですよね…。
 
アクトレスのメイン後の雰囲気は、まさにその時のお笑いコンビの雰囲気に酷似していました。
 

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あの場で、キャリア的に見ても、堀田よりも場を収められる選手はいない気がするので、何で暴走しちゃうかなあ、と…。
 

■最後に

大体、そんな「プロレスをなめてる」選手がいたのだとしたら、そういうのは一番最初に、試合を見ている客に伝わってしまうものだと私は思うんです。
そして、そういう選手をリングに上げるGOサインを出しているのは、指導役も務める堀田を始めとした、他ならぬアクトレス上層部なわけで…。
 
 
先日、OWE新宿大会に行った際、試合前にCIMAがリング上でこんな事を言っていました。
 
今日の試合すごかったり素晴らしい点見つかったら全部選手たち褒めてやってください。この点駄目だったなと、何考えてんやとOWEふざけんなという点は全部僕にぶつけてください。もしくは中澤マイケルにぶつけてください。」
 
 
 
選手や大会で至らない部分があった時、CIMAは「(指導役だった)自分に責任がある」と。
 
でも堀田は、その矛先を、指導役である自分自身ではなく、選手にまず突きつけた。
 
そこに違和感MAXなんですよね…。
そういう選手がいると考えるなら、その選手を上げた自分自身への批判は無いのかと。
 
そして、メインで安納と対峙した世志琥が「少なくとも今日はタレント崩れの安納サオリじゃなかったと思うし。」「自分は今日、(中略)女子プロレスラー安納サオリと試合して勝ったので、大満足です」と言ってる所を見ても、アクトレス=アイドル崩れ、女優崩れ」と思ってるのって、実は他ならぬ堀田自身なんじゃないか、と、意地悪ながら感じてしまうのでした。
 
 
 
現に、今年に入ってから、アクトレスの所属である高瀬みゆきとかのTwitterを見ていても、シードリングの中島亜里紗から「アイドル崩れ」と痛罵されながら、必死に這い上がって、有田ひめかと共に中島のチームからタッグ王座獲得という快挙をやってのけたではないですか!
 
リングに上がれば、それは「=レスラー」としての評価になる訳で。
 
実際、この記事を書いている途中で知ったのですが、今大会でデビューした向後桃という選手は、プロレスの練習を始めたのがデビューの約4週間前(4.4)だったそうです。
 

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しかし、彼女は、放つエルボーの一つひとつも強かったですし、全然そういう拙さは見ていて感じませんでした。
 
寧ろ、その事実を知って私自身驚きましたから(笑)
「向後桃、凄いなあ!」と
 
だからこそ、あのメイン後のマイクで雰囲気をぶち壊し、瞬間冷却させてしまった堀田の行為が、観戦していた私自身、本当に残念でならないのです…

2019年4月の個人的ベストバウトについて

 2019年4月…。

 

平成最後となった1ヶ月間でしたが、この4月に私自身生観戦して印象的だった、プロレス10試合を、今回は振り返っていきたいと思います!

 

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4月は全日本プロレスの「チャンピオンカーニバル」開催期間中だったので、自然とそこの試合が多くなりがち…

中でも諏訪魔vs野村直矢」は、現時点で今年のベストバウト1位ではないかと感じました!

 

 

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佐々木貴&伊東竜二vs植木嵩行&髙橋匡哉(4.7大日本プロレス仙台PIT)

 

約6年半振りの大日参戦となった佐々木貴の一戦。

 

かつてデスマッチの頂を極めた佐々木貴と、今のデスマッチBJを担う髙橋や植木の邂逅には、刺激と感動がありました!

 

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また見たい!

 

 

②平田智也vsGAINA(4.7プロレス酒場GOLD祭 仙台PIT)

 
今回で4年目となる「プロレス酒場GOLD」主催興行。
 
昨年は「GAINA vs火野裕士」というメガトン級のシングルが組まれたのですが、今年はダムズの若き雄とGAINAの一騎打ちに!
 

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奇しくも、二人は徳島出身とのことで、試合中、GAINAが平田に「お前、徳島出身らしいやないか。俺も徳島出身や!」と煽る場面も(!)。
 

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身体のデカイ両者がガンガンぶつかるだけでも、かなり絵になりました!
 

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試合はGAINAが勝利するも、GOLD興行で縁あって実現したこのカードが、将来また実現してほしいと感じた次第です。
 

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③Leon vs中森華子(4.21PURE-J後楽園ホール

コマンド・ボリショイ引退興行で行われた、PURE-J認定無差別級王座戦
 
「『コマンド・ボリショイが引退したらPURE-Jは終わる』という人もいる」
 
無差別級王座戴冠後にそう語ったLeonが、中森とベルトをかけて争った一戦は、会場から大拍手を巻き起こす激闘になりました。
 

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この二人の存在が、今のPURE-Jにはとてつもなく大きなものに感じられたんですよね。
 

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それくらい、素晴らしかったです!
 
 

石川修司vs岡林裕二(4.4全日本プロレス後楽園ホール

 

チャンピオンカーニバル開幕戦のメインイベントで実現した一戦。
 
開幕戦からクライマックスかと思うくらいの熱量!
 
最後にマイクでの締めが無かった事も、「試合で語る」という感じになっていたので、逆に印象的でした。
 
 
 
 

宮原健斗vs岡林裕二(4.25全日本プロレス後楽園ホール

 
チャンピオンカーニバルAブロック最終公式戦のメインを飾ったカード。
 
アウェイながら、ホームのような出迎えられ方だった岡林裕二の勢いと、それを断ち切ってみせた宮原健斗の両者に凄みを感じた一戦でした
 
 
 

諏訪魔vs野村直矢(4.28全日本プロレス後楽園ホール

 
チャンピオンカーニバルBブロック最終公式戦のメインを飾ったカード。
 
奇しくも、Evolutionのリーダー・諏訪魔と、かつてEvolutionにいた野村による因縁深い対決に。
ただ、個人的に、その因縁を差し置いても、現時点で今年のベストバウト1位だと確信した試合でもありました
 

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一年前はリーグ公式戦2勝に終わった野村が、この僅か一年で、自力で三冠戦線まで到達する実力をつけたと、私自身強く感じているんですけど、その集大成が、この諏訪魔戦だった気がします!
 

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この日の大会には、私の親と、プロレス初観戦の方も連れて行ったのですけど、初観戦した方が、しきりに「凄い」とおっしゃるほどの内容でした。
 

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全日本プロレス、凄いわ…。
 
 
 

兵頭彰&神谷英慶&関本大介vs野村卓矢&橋本大地&岡林裕二(4.30大日本プロレス後楽園ホール

 
5.5横浜文化体育館大会で行われる、「関本大介vs岡林裕二の世界ストロングヘビー級王座戦
その最終前哨戦として組まれたカードなのですが、関本と岡林に負けないくらい、タイトルに絡まない他の選手の活躍が見られた試合内容になりました。
 
特に印象に残ったシーンは2つ!
 
1つ目は、神谷と野村のマッチアップ!
先輩相手にも臆することなく顔面を張りに行く、野村の負けん気の強さだったり、それに対して一歩も引かない神谷だったり、二人の序盤の攻防に痺れました。
 

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2つ目は兵頭彰!
こういう先輩達の中に一人混ざる形で、後楽園大会のカードに入った記憶が、個人的にあまり無い兵頭…。
そんな彼が、岡林相手にガンガンぶつかって主張する姿に、終盤は会場から大「ヒョウドウ」コールが起こったほど。
 

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文体から一週間を切った中、"ただの前哨戦"で終わらなかったこの試合は、平成最後のプロレス興行となった後楽園ホール大会で、一番「刺さった」試合でした!
 
 
 

星輝ありさvs小波(4.29スターダム後楽園ホール

スターダム毎年恒例の「シンデレラトーナメント」。
 
優勝決定戦は、どちらも勝てば初優勝というカードに。
 
昨年11月、プロレス界に戻ってきた星輝の再デビュー戦(「岩谷麻優&星輝ありさvsAZM&小波」)の相手に小波もいたんですけど、互いに得意とする蹴りの部分で小波が圧倒していた印象が強かったです(星輝にブランクはありますが…)。
 
しかし、約4ヶ月振りに見た星輝は、蹴りが明らかに良くなっていた上、アバランシュホールドや旋回式のダイビングボディプレスなど、蹴り以外の技も身につけるなど、以前よりも逞しくなっていました。
 
敗れた小波も、終盤ダイビングボディプレスを2度も返して、大「小波」コールを巻き起こすなど、今後の躍進を強く予感させる試合内容だと感じました!
 

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⑨水森由菜&SAKIvs有田ひめか&高瀬みゆき(4.30アクトレスガールズ後楽園ホール

 
アクトレスガールズ2度目の後楽園ホール大会。
メイン後には、堀田裕美子による『ガチンコ!ばりの公開説教もありましたが、この日の大会で、個人的に救いを感じたのが、タッグ王座チーム同士によるセミファイナルでした。
 
 

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有田と高瀬が、水森とSAKIの「トロピカワイルド」相手に、タッグチームとして機能しつつある事を証明した好試合!
 
 

⑩宇藤純久&鈴木秀樹&アブドーラ小林vsSAGAT&久保佑允&FUMAvs関根龍一&藤田ミノル&木高イサミ(4.23 BASARA新木場1stRING

 
横浜ショッピングストリート6人タッグ王座をかけ、前々王者vs前王者vs現王者による3WAYマッチが実現!
 
個人的に、大日本プロレスって3WAYマッチをあまりやらない団体というイメージがあって、その上、これだけ濃い面子が揃うと、どんな試合になるか読めない部分はあったんですけど、終わってみれば「1試合で2試合分のボリューム」を堪能できた試合になりました!
 

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多人数の3WAYや4WAYってゴチャゴチャしてしまいそうではあったんですけど、鈴木秀樹木高イサミ(或いは藤田ミノルアブドーラ小林とSAGAT、といったように、普段中々見られないマッチアップが「これでもか!」とばかりに実現。
 

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全員が全員、自分の持ち味を発揮していた試合でした!