レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

はじまりの日~BASARA独立元年に思う事~

1月22日に新宿FACE、1月26日に王子BASEMENT★MONSTER(昼・夜)で、それぞれプロレスリングBASARAの大会を観戦してきました。

 
2016年1月、DDTプロレスリング内の新ブランドとして旗揚げしたプロレスリングBASARA。
 
2015年10月に「ユニオンプロレス」の解散後、事実上の後継として、木高イサミが「家を建てた」団体も、4年目を迎える2020年より、DDTグループから独立!
 
そんな独立直後のBASARAを是非見なければ!
 
という事で、今回はBASARA3大会を見て感じた事、思った事を書いてみたいと思います。
 

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独立後も変わらない&揺るがない面白さ

1月に行われたBASARAの3大会を観戦しましたが、私が一番に感じたのは、BASARAの面白さは独立後も変わらなかったという点でした。
 
今回の独立にあたり、大手企業で母体でもあった、サイバーエージェントの傘下から外れた事により、独立前に出来ていた事が出来なくなる(予算規模、DDT UNIVERSEでの動画配信etc…)不安は少なからずありましたが、試合内容等々に、そうした点は一切無し!
 
今振り返ってみると、2016年1月の旗揚げ当初から、将来的な独立に向けた準備は、着々と進めていたような気がするんですよね。
 
旗揚げ当初から、(一部の例外を除いて)DDTとの選手間交流を"敢えて"避けてきた印象にありますし(※1)、他団体からの参戦に関しても、大日本プロレスやFREEDOMS、ダブプロレスが中心になるなど、DDT本隊とは独自の路線を築いてきた事が大きいのかなあ、と。
 
練習生の募集も、当初からDDT本隊とは別でしたから。
 
※1
ユニオンプロレス解散後〜木高イサミKO-D無差別級王座戴冠〜BASARA旗揚げ直後(2015年10月〜2016年3月)
・BASARA勢のKO-D6人タッグ王座挑戦(2018年2月)
DDTビッグマッチ(両国国技館etc)のアンダーカード(提供試合)
・選手・ユニットプロデュース興行(ビアガーデンプロレスetc)
・壮行試合
・高梨の王座挑戦(2019年秋〜)
 
 

いぶし銀、バイプレーヤー、新人が主役に躍り出る、フラットな空間

1.22新宿FACE

1.22に行われた新宿FACE大会では、ユニオンMAX王座、
IRON FIST TAG王座の2大タイトル戦が開催されました。
 
「いぶし銀」のトップ戦線浮上を見た、タッグ王座戦
まずは、セミファイナルのIRON FIST TAG王座戦から。
 
初代王者チームの久保佑允&FUMA組が、「SOS」(バナナ千賀&ツトム・オースギ)の挑戦を受けた一戦。

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関節技を得意とする久保と、鋭い蹴り等の打撃技に優れるFUMAに対し、小柄ながらスピーディーかつ滑らかな連携攻撃を見せる「SOS」

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終盤、千賀が王者チームに捕らえられて、絶体絶命のピンチに陥る場面がありましたが、オースギが間一髪で千賀を救出すると、そこから「SOS」が猛反撃!

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FUMAを孤立させる事に成功すると、最後はオースギがFUMAから完璧な3カウント!

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大日本プロレスの最侠タッグリーグで準優勝の実績もある「SOS」ですが、(大日参戦時にタッグ王座挑戦こそあれど、)「SOS」としては、ここ2年タイトル戦線に出ていく事も少なかった印象があるので、まさかタッグベルトを巻く瞬間が生で見れるなんて…(感激)。
 
なお、新宿大会から僅か4日後の王子BASEMENT★MONSTER大会(昼)のメインで、早速タッグ王座戦のダイレクトリマッチが実現!

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この時は、FUMAや久保がラフファイトも織り交ぜるなも、なりふり構わない姿を見せましたが、目には目を、とばかりに、「SOS」が久保にベルト攻撃⇒丸め込みで王座防衛に成功しました。
 
何が言いたいかというと、この2チームの試合は面白いから、また是非ともやってほしいってこと!
 
バイプレーヤーによる17年目の新境地を見た、ユニオンMAX王座戦
続いて、新宿大会のメインで行われたユニオンMAX王座戦では、現在DDTの高梨将弘に流出している団体の至宝を、元王者の中津良太が奪還に挑む、注目の一戦に。

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試合が始まると、双方がグラウンドで主導権を取り合う展開に。
 

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ヒリヒリするような緊迫感。

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思わず息を呑み、声を出せない程の静寂。

 

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その静寂が一気に破られたのは、高梨の仕掛けた足4の字固めでした。
 

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苦悶する中津。
 

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容赦なく足を殺しに行く高梨。
 

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観客から両者に注がれる、悲鳴にも似た歓声。
 
高梨って、特に目立つような、派手な攻防をしている訳では決してないのに、オーソドックスな攻めだけで、会場中の熱量を一気に引き上げてしまう所が本当に凄いと思うんです。
 
今年の1.4 NOAH後楽園の時の小川良成もそうですが、こういう事が出来る人って中々いない気がしまして。
 
中津も中津で、得意の蹴りをこの試合ではそれほど押し出すことなく、高梨の土俵でグラウンド勝負しにいった所が、この試合をより面白いものにしていた印象を受けました。
 
そんな熱戦は最終盤、互いにフィニッシャーを投入する一発勝負に切り替わりますが、目まぐるしい攻防を制したのは高梨でした!
一瞬の隙をついて決めた、タカタニックの技あり一本感!

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試合後は、「DDTでもメインに立つことはない」と言いつつ、観客への感謝を述べる高梨。
言われてみると、DDTで大会のメインを締める高梨の姿って、正直そんなに無かった気がしますね…。

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だからこそ、BASARAのメイン後に見たこの光景は、私にとって、非常に新鮮に感じられました。
外敵とはいえども、17年目にして、王者としてメインストリームで躍動する高梨、凄い!
 

1.26王子編

新宿大会から4日後の1.26には、王子BASEMENT★MONSTERにて昼夜興行が開催。
 
昼は若手vs中堅・ベテランのシングル3試合にタッグ王座戦と、割りかしカッチリ決めたのに対し、夜は「阿部軍vsイサミ軍」による対抗戦でワイワイ盛り上がる内容になりました。

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そんな昼夜通じて、一番インパクトを刻みつけたのは、デビューからまだ1ヶ月も経っていない、新人の薄井鉄央でした(2019.12.28デビュー)。
 
昼に行われた木高イサミとのシングルでは、強いエルボーを打ち込むなど、負けん気の強さを見せた一方、夜の対抗戦では、場外乱闘中に相手チームから拉致⇒ボッコボコにされたり、いじられ放題やられたい放題(笑)

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選手全員が身銭の1万円をかけて臨んだ対抗戦で、先輩選手に「勝って1万円ほしいよな!?」と聞かれた際に、カタコトで「欲しい…」とつぶやいた所も強烈でした(笑)

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結局、両軍の2勝2敗で迎えた対抗戦も、特別試合の18人タッグマッチで薄井が敗れたことにより、阿部軍勝利の結果に…。
しかし、負けて1万円を失ったこと以上に、強烈なキャラとインパクトを残し、先輩達を押さえて大会の主役へと躍り出た薄井は、実は"勝者"だったのではないか、と私は思うんです。

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デビュー1ヶ月足らずで、観客の印象に刻みつける個性を持っているのは、非常に強い!
将来楽しみです!

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まとめ〜選手が全力で楽しむから、客も楽しい〜

1月に観戦したBASARA3大会を、駆け足で紹介した今回…。
 
個人的にBASARAって、選手が全力で試合や大会を楽しんでいるから、観客も楽しく盛り上がれる素敵な空間があると思っています。
1月末の王子の夜興行なんかは、特にそれが顕著でしたから。

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大手から独立したことで、今までにない苦労は今後出てくるのかもしれません。
しかし、BASARAの選手や観客が、旗揚げ以降少しずつ築き上げてきたカラーリングは、独立後も揺らぐことはない、とも思っています。
 
だから私は、新しいBASARAから始まるドラマが楽しみでなりませんし、今後のBASARAから目が離せないのです!

使徒、襲来〜1.12 WRESTLE-1後楽園ホール大会観戦記〜

1.12の昼に、WRESTLE-1後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
WRESTLE-1(以下:W-1)を観戦したのは、昨年5月以来。
今回観戦を決めた一番の理由として、メインイベントでシングル王座に挑戦することになっていた、中嶋勝彦(NOAH)の参戦が大きかったです。
 
そんでもって、大会を生で観てきたのですが、正直言うと、見終わった後で色々考えさせられる内容の大会だったなあ、と…。
 

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 ダークサイド中嶋勝彦の真髄を見たメインイベント

今大会のメインイベントでは、「稲葉大樹vs中嶋勝彦WRESTLE-1チャンピオンシップ戦が組まれました。
 
何でも、昨年末の大晦日にあった大阪大会のバックステージで、中嶋が稲葉を批判した事から、稲葉の逆指名により実現した一戦とのこと。
 
キャリアやこれまでの実績は、完全に中嶋が上。
この差があるのは当然な訳で、稲葉としては、それを埋めるだけの試合内容や、観客へのインパクトを残していく必要が、今回の防衛戦で求められていたと私は思うんですよね。
  
しかし、試合が始まると、王者の稲葉が終始中嶋に苦戦を強いられる、厳しい展開に…。
 

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野球で例えるなら、中嶋の「1安打完封勝利」感…。
 

 

 
結果以上に、内容で「挑戦者に完敗を喫した王者」というケースも、中々見ないので…。
 

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卍固め、強烈なエルボー一発、顔面ウォッシュ…。
稲葉は反撃を線に繋げられなかったのが痛かったか…。
 

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一方、中嶋は稲葉の攻撃を「スカす」(≒敢えて受けない)事無く、技の一発一発で稲葉の心を折りに行く容赦の無さを発揮!
 

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中嶋が試合を決めたバーティカルスパイクも、稲葉を持ち上げた際に、観客から手拍子が自然発生する程。
 

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それくらい、中嶋がリング・客席・熱量を支配してました。
 
試合後は、レフェリーから渡されるベルトを放り投げたり、笑いながらベルトを踏みつけたり、やりたい放題。
 

 

 
2015年、武藤敬司からベルトを獲得したKAIの初防衛戦で、鈴木秀樹が勝利し、ベルトを投げた事があったんですけど、そのシーンがフラッシュバックするような外敵っぷり!
 
2018年頃から、髪にパーマをかけ、攻撃中に時折笑みを浮かべるなど、ギラギラした雰囲気を纏うようになった中嶋ですが、意外にも、シングル王者になるのは約2年半ぶり(2017年8月以来)。
 
私自身、2018年頃からNOAHを見に行くようになって以降、「今の中嶋がシングル王座を獲得したら、一体どんな化学反応が起きるのか?」という部分は絶えず気になっていました。
ただ、いざそれが実現してみると、普段NOAHでは見せる事のない、中嶋の外敵としての振る舞い方がズバ抜けていて震えました…。
 

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唯一残念だったのが(王座戦の決まった経緯が経緯だったので)、中嶋のシングルベルト姿がガッツリ見られなかった点。
まあ、これは致し方なし…。

 

ベルト流出より気になる、試合全般の「無味無臭」感

今回の生観戦を通じて、私自身、凄く気になった部分がありました。

それは、殆どの試合において、見ていて印象に残る場面もあまり無いまま、ただ淡々と"消化"されているように感じた事。
 
(これに関しては、人それぞれの好みもあると思いますし、
そもそも私自身、WRESTLE-1を生で見に行く機会が年に1〜2回程度なので、戯言ではありますが…。)
 
個人的に、今大会で行われた全9試合中、見ていて満足感も面白さもあったのは、第7試合の「近藤修司vs征矢学」くらい。
 

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その試合も、伊藤の乱入によりノーコンテストという悲劇…。
 
試合中の乱入自体は否定しないですが、よりによってその日一番良かった内容の試合で乱入、というバッドタイミング…。
それまでの試合で良い場面が幾つかあったなら、乱入に対する評価も大きく変わっていたんだろうなあ、と。
 

 
個人的に、所属選手で印象に残ったのも、芦野祥太郎、熊嵐、近藤、征矢、土肥孝司ぐらい(+ヘビー相手に受けっぷりが良かったアレハンドロもでしょうか?)
 
外に対する発信だったり、己の牙を研ぎ続ける事を怠らなかった人と、そうでなかった人とで、残酷な程に明暗分かれた気もします。
 
試合だけでなく、「入江vs土肥」、田中将斗ヨシタツの参戦がイマイチ話題性に欠けるなど、プロモーション面においてもチグハグだった感は否めず。
 
今大会について、「レッスルワンのファンは熱量が無い」みたいな意見も見かけましたが、私はそうは思いません。
 
ファンが盛り上がるだけの試合を提示できていない、団体や選手に責任があるんじゃないかと。
 
ベタですけど、アンファンテリブルや#STRONGHEARTSの対抗馬で複数のユニットを作るとか、世代闘争を仕掛けるとか、今ぼやけている相関図をクッキリさせる何かが欲しいと私は思うんですけど、数年前のNEW ERAみたく、ユニット作っても発信力無かったら意味ないよなあ、なんて、これ書きながら思ってみたり…。
 
うーん…。
選手は良いと言われるだけに、歯車が、少し歯車が噛み合えば…。
 
 

まとめ

W-1の至宝が、他団体に流出するという結果で幕を閉じた、年始の後楽園大会。
 
その至宝奪還に立ち上がったのは、団体を背負う元シングル王者・芦野祥太郎

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3月に大田区総合体育館でビッグマッチを控えるW-1ですが、「中嶋vs芦野」を切ったのは大田区ではなく、2月の後楽園ホール
 

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初防衛戦で、かつビッグマッチ前の後楽園ホールで、いきなりジョーカーを切った感あるW-1。
ここで芦野が取り返せないと、「次は誰が取るの?」という状況にすらなりかねない、この感じ…。
 
ただ、芦野が挑戦表明した時も、会場のファンからの反応はイマイチで、中嶋がファンを焚き付け、芦野も拍手を煽った程でした。
 

 

 
あれから約1ヶ月経ちましたが、TLを見ても、(キャンペーンツイートという仕掛けもあれど、)その時の状況とさして変わっていないような気もします。
 
ただ、前述したように、ビッグマッチ前にこのカードを切ったW-1に、勝負をかける矜持を垣間見たのも、また率直な感想でして…。
 
さあ、どうなるか?
いざ、尋常に、勝負!勝負!!!!

yoakemae~2020.1.5 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

 1.5の昼に、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会を観戦してきました。

 
1.4〜1.5に新日本プロレス東京ドーム大会2daysが行われた真裏に、後楽園ホール2連戦を組んできたNOAH!
 
今回は、2日目の1.5後楽園ホール大会の観戦記になります。

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僕は旧い風を吸い込んで 新しい呼吸をしたんだ
あたたかいさみしさを棄てて つめたたいはじまりを連れていく
何もない手のひら開いて 何もないこともわかったから
ここからが明日と決めて さよならを言うよ
Base Ball Bear - yoakemae
 
 
 
 

入場曲の盛り上がりを逆手に取った、NOAHの「オールスターファン感謝祭」

今回のNOAH後楽園ホール大会2days。
初日が内容で魅せた大会とするなら、2日目はとにかく「楽しい」、「ワクワクする」方向に特化した大会だったと、私は感じました。
 
2日目の大会を前に判明していた事は、全カードは当日の入場曲で発表」という一点のみ。
 
そもそも全部で何試合やるのか、誰が、どんなカードに出るのかは、蓋を開けてみないと分からない状況…
(何でも、営業チームやTwitterの中の人達ですら分からなかったそうな…)
 
ですが、試合が始まると、1日目同様大盛り上がりな内容に!
どの選手が出るか分からないシチュエーションで入場曲が流れた時は、会場の爆発力が普段の倍以上になるのだと実感した次第です。
  
特に、セミファイナルの入場の仕方は反則そのもの(笑)!!
「RATEL'Svsスティンガー」による、今のNOAH Jr名物8人タッグマッチで行くかと思いきや、新たにダグ・ウィリアムスがスティンガー側に就く形で入場。

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そして、後楽園ホール中に響き渡る『HOLD OUT』!!!

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(この瞬間、ランジェリー武藤が出てくるものだとばかり思ってました、スイマセン…)
 
カメラ構えながら、「うわあ、マジか!マジかああああああ!!!」と思わず叫んでしまう私がいました(笑)。

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もう、同じコーナーに立つRATEL'Sの面々が、完全にプロレスキッズの目になってましたね(特にYO-HEY

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いやあ、武藤凄いわ…。
 

自分なりに総括する、今回のサプライズについて

「当日カード発表」だった2日目の後楽園ですが、私が注目したポイントをザッとまとめると以下の通り…。
 
 
①「杉浦軍」新メンバー&JrリーグのXとして、ディック東郷が登場。
 

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③「金剛」vs「平成維震軍

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桜庭和志AKIRA武藤敬司望月成晃のサプライズ参戦。

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⑤1.4で唯一組まれなかった、GHCタッグ王座戦の開催。

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個人的に、今回のポイントとしては、サプライズが「対外的」だったか、ファンに向けたもの」だったか、という2項目に分けられるような気がします。
 

対外的なサプライズ

個人的に、今後の展開に繋がっていきそうなものとしては、①ディック東郷参戦と、④の望月成晃(+⑤)になるかなあ、と。
 
①の場合、ヘビー級の多い「杉浦軍」において、Jrヘビーの選手が大原はじめ、NOSAWA論外位しかいなかった現状(※)を考えると、ディック東郷の加入は非常に大きい!

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※ここに、桜庭和志と岡田欣也(見習い)を加えるか否かは迷うところではありますが…
 
2019年は、どうしてもRATEL'Sとスティンガーに話題を持っていかれたJr戦線だったので、ここに杉浦軍も割って入ってくると、非常に面白くなるのではないか、と私は思ってます。
 
④の望月は、鎖国体制を敷いていた2019年のNOAHにおいて、シングルリーグにもエントリーされるなど、数少ない他団体参戦選手の一人でした。
 
しかし、丸藤正道と組んでサプライズ出場となった、メインのGHCタッグ王座戦(⑤)で王者・AXIZに勝利し、見事GHCタッグ王座を獲得!

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今後行われる防衛戦やタッグリーグへの本格参戦も近づいた訳で、この辺りの化学反応がどう活きていくか、注目したい所ではあります。
 

ファンに向けたサプライズ

当日のファンに向けたサプライズ要素が強かったものとしては、②スペシャルシングル、③のスペシャルタッグ、前述した武藤敬司参戦(④)でしょうか?
 
②の「井上雅央vsエルガン」は、エルガンのラリアット8秒葬でも、一切不満点は無し!

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逆に、マサオだからこそ、こういう展開でも許される雰囲気がありました(笑)。
マサオワールド恐るべし…!!
 
③の「金剛」vs「平成維震軍については、ここ最近のNOAHに無かった、団体外ユニットとの対決に。

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一見点止まりのようにも思えたカードでしたが、よくよく考えてみると、齋藤彰俊が立ち上げた「反選手会同盟の助っ人として、「平成維震軍のメンバーを呼ぶ展開が今後もあったりするのかなあ、と。
 
どうなるでしょうか?

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④は前述した通り!
③の「平成維震軍」参戦といい、武藤敬司のサプライズ参戦といい、事前に発表してればそれなりにチケットが動きそうなカードや参戦選手を、敢えて当日に発表してくる所がホント素晴らしかったなあ、と。

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中々出来ない!
 

まとめ

初日に続き、2日目も超満員札止めに終わったNOAH後楽園大会。
「当日カード発表」という事しか判明していない状況でしたが、今回も初日同様の超満員札止め
 
ある種、10月に発表した時には無謀とも思えた挑戦に、NOAHは勝ったと言えるのではないでしょうか?
 
後楽園2daysにおける5大GHC王座戦では、ヘビー、タッグ、Jrヘビーの3王座が移動。
 
2019年3月の横浜文化体育館の4大GHC戦ではJrヘビー、11月の両国国技館では(初代王座決定戦だったナショナル王座を除き、)Jrタッグと、直近のビッグマッチで移動した王座が1つだけだった事を踏まえると、大分動きましたね…。
 
今回ナショナル王座を防衛した杉浦に加え、新たにJrヘビー王座初戴冠となった小川良成タッグ王座を獲得した丸藤と、NOAHの旗揚げ当初から在籍する3選手が王者となりました。

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そして、GHCヘビー王座最多タイとなる4度目の戴冠を果たした潮崎。

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一気にベテラン選手が中心になった感のある現王者の陣容ですが、何が凄いって、全員が試合内容で確固たる強さを見せた事なんですよねJrタッグ王者の鈴木鼓太郎、タッグ王者の望月成晃も然り)。
 
だから、所謂「時が巻き戻った」感は一切無し!
単純に、強い人が、強い王者に勝った!
そんな印象でした。
 
そんなNOAHですが、今後は2.24名古屋国際会議場、3.8横浜文化体育館、5.2大田区総合体育館で、それぞれNOAH the CHRONICLE」と銘打たれたビッグマッチを開催予定。
 
上半期は、ビッグマッチ3大会に合わせた上で、GHC王座戦を行う流れになるのではないかと、個人的に予想しております。
 
NOAH20周年イヤーでもある2020年は、前年の新体制時に掲げた鎖国体制(≒「NOAHの選手はNOAHでしか見れない状況にしたい」byリデット)から一転して、DDTやWRESTLE-1等の他団体交流が増えそうな兆しも見られるだけに、どうなるのか注目していきたい所です。

新しい光~2020.1.4 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記~

1.4の夜に、後楽園ホールまでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

 
この日は同時間帯に、すぐ横にある東京ドームにて、「オカダ・カズチカvs飯伏幸太によるIWGPヘビー級選手権試合がメインの、新日本プロレスビッグマッチ(「WRESTLE KINGDOM 14」)の1日目が開催。
 
そんな新日ドーム2daysの1.4〜1.5に当ててくるような形で、NOAHも後楽園ホール大会を2daysで開催!(1.4夜、1.5昼)
 
まず今回は、"ノアのイッテンヨン"こと1.4後楽園ホール大会の観戦記から!
 

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新しい光の中に君を連れて行くのさ
生まれたばかりの太陽の下に君を連れて行くのさ
- 9mm Parabellum Bullet『新しい光』
 
 
 
 
 
 

前半戦の雑感

 
今大会は後楽園ホール大会ながら、4大GHC王座戦を含む全10試合と、ビッグマッチ級の陣容に!
個人的に、タイトルマッチ以外で印象に残ったのは2試合ありました。
 
まず1つ目は、第4試合の「稲村愛輝&拳王vs岡田欣也&鈴木秀樹」から。
 
2019年末の杉浦軍興行にて、メイン後に急遽「金剛vs杉浦軍」による6人タッグマッチが組まれたのですが、その際、拳王と鈴木秀樹による、緊迫感あるマッチアップが実現!
年明けすぐに実現した再戦でも、拳王は鈴木秀樹を狙うスタンスで、岡田はアウトオブ眼中な状況…
 

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ただ、そこで岡田もスッと引くことなく、寧ろ拳王に喰らいついていった点は凄く良かったです。

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試合は拳王が岡田から勝利しましたが、勝ち名乗りを受ける拳王を鈴木秀樹がスリーパーで捕獲するなど、殺伐とした様相に…。

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ネクストはあるでしょうか…?
 
2つ目は、第6試合の「中嶋勝彦vsマイケル・エルガン」!
 
2016年8月の「G1 CLIMAX」以来、約3年5ヶ月振りの対戦でしたが、中嶋が序盤からエルガンを押していく展開に。

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普段通りの中嶋の攻め方が、エルガン相手にもしっかり出来てはいたのですが、終盤エルガンの見せた、攻めの畳み掛け方がただただチートでしたね(笑)

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試合時間は15分前後だったものの、両者の良さが出た素晴らしい内容に。
負けた中嶋も、一切格落ち感が無かったです!
 

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鼓太郎の存在が効いていたJrタッグ王座戦

今大会で行われた、GHCタッグ王座を除く4大GHC戦は、Jrタッグ王座戦からスタート。

 
2019年11月に王者となった小峠篤司&鈴木鼓太郎組に挑戦したのは、同年12月の「金剛」ユニット興行にて、「金剛」に加入した覇王(さとうゆうき)&仁王(Hi69)の2選手。

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今回の4大GHC戦で、唯一両者の前哨戦が組まれなかった王座戦でしたが、試合が始まると、このチーム同士で手合わせしたのが(少なくともNOAHで)初めてと思えない程、攻守の切り替わりがスムーズにいっていた印象を受けました。
特に、覇王と鼓太郎の手の合い方がバッチリ!

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思いの外ハイペースで試合は進んでいきましたが、終盤は王者チームが主導権を握る展開になり、最後は小峠が仁王にキルスイッチで王座防衛。
 
個人的に、覇王もカットに回るのがやっとな程、鼓太郎が覇王の存在を"消していた"部分が非常に大きかったかなあ、と。
それくらい、鼓太郎のアシストが随所に効いてました。

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挑戦者チームも、時間差でトペを発射したりと、試合のペースを掴んでいた場面はあったんですけどね…。

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小川良成を堪能しつくしたJrヘビー王座戦

セミ前の第8試合には、「HAYATA vs小川良成」によるGHCJrヘビー級王座戦が登場。
 
NOAH旗揚げ20周年を迎えた2020年。
そんな記念すべき年の1発目に、一度もGHCJrヘビーのベルトに挑戦した事がない小川良成が、遂に初の王座挑戦!

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蹴りとスピードを駆使する王者・HAYATAと、老獪なテクニックで相手を翻弄する小川。
タイプの違う選手同士の試合でしたが、メインに負けず劣らずの素晴らしい内容に!
 
個人的に、今の小川の試合を見ていて凄いと感じるのは、オーソドックスな技だけで試合を支配してしまう所なんですよね。

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野球に例えてしまうと、ストレートと、フォークやカーブといった変化球2種類で打者をキリキリマイにする投手みたいな…。
ジャイロボールや、大きく曲がるような特殊な変化球だったり、空振りを取れる豪速球を使っている訳ではない。
 
でも、打者に対しての内角・外角、高め・低めのコースへの投げ分けや、変化球の微妙な曲げ方、球速の緩急で差をつけるのが抜群に上手い!

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中盤〜終盤にかけて、オーソドックスな脚攻めだけで、地鳴りのような小川コールが、会場からジワジワと自然発生する…

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こんな選手、中々いない!(賛辞)
 
HAYATAも、小川に攻められた左脚を囮にして延髄蹴りを放つなど、反撃を見せていきますが、小川が左脚を捕えると、最後は丸め込みで3カウントを奪取!

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小川、初挑戦で見事GHCJrヘビー王座を戴冠!

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会場の爆発力も物凄かったです!
小川良成シングルマッチは鉄板だって、ハッキリ分かんだね!
 

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シングルプレイヤー・マサ北宮の底力を見た、GHCナショナル王座戦

セミファイナルでは、「杉浦貴vsマサ北宮」GHCナショナル王座戦が実現!

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杉浦の鈴木軍時代には、GHC挑戦時に「前座野郎」なんて罵られていた北宮でしたが、2018年9月のGHC王座戦、今回の裏イッテンヨンと、メイン所のカードに相応しい、熱量MAXな試合内容を見せてくれました。
 

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鴻巣の無料興行(2019年9月)や沼津の年内最終興行(同年12月)でも会場を盛り上げた、両者のタックル合戦が、後楽園でも変わらず見る事が出来たのは、めちゃめちゃ嬉しかったです!

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特に終盤は、王者の杉浦を負かすのではないか、と思われる程の激しい攻めで押していった北宮でしたが、杉浦も3カウントまでは許さず!

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最後は、最上級フィニッシャー・雪崩式オリンピック予選を出して、執念の王座防衛!
 

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杉浦強すぎましたね…。
しかし、北宮も着実にシングルプレイヤーとしての格を上げてきた、という点で、今後がより楽しみになりました!
 

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後楽園が「 世界一陽のあたる場所」と化した、GHCヘビー級王座

「ノアのイッテンヨン」のメインイベントを飾ったのは、「清宮海斗vs潮崎豪」のGHCヘビー級王座戦!

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2018年12月の王座戴冠以降、拳王→マサ北宮→丸藤正道杉浦貴→中嶋勝彦→拳王と、着実に防衛ロードを積み重ねてきた清宮。
 
対するは、2018年7月以来のGHCヘビー挑戦となった潮崎。
清宮の防衛ロードを振り返ってみると、元タッグパートナーでもあった潮崎と当たるのは必然だったと言いましょうか。
 
逆に言うと、主要メンバーと当たってきた清宮相手に、潮崎がここで獲れないと「誰が取り返すのか」と。
 
満を持して、このタイミングで切ってきた感のあるこのカード。
結論から言うと、めちゃめちゃ面白かったです!

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序盤から潮崎の右腕を破壊しにかかる清宮は怖い王者そのものでしたし、痛めた右腕がダメなら左腕でも苦境を切り拓いていこうとした潮崎もまた、勇敢なチャレンジャーでした。

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終盤は、苦境に立たされる潮崎に「しおざきー!!」だけじゃなく「返せ!返せ!!」って叫んでる私がいました。

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それ位、手に汗握ったと言いますか。

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最後に潮崎のムーンサルトプレスが決まった時は、もう潮崎戴冠の嬉しさと、「清宮が遂に負けてしまった」という思いで、何とも言えない感情が込み上げてきましたね…。

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試合後、潮崎は万感の思いで、こう叫んだのでした…。

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「俺がNOAHだ!!」
 
「これが、日本一、世界一の闘いです!」
 
何が日本一か、世界一か、という定義とかは、人それぞれあるかもしれません…。
 
でも、間違いなく、この瞬間、世界一の闘いはそこにあった。
私はそれを、強く強く確信したのでした! 

まとめ

新日の東京ドームの真裏で開催された、NOAH後楽園ホール大会初日…。
 
10.3後楽園で発表された時は、無謀とも思えた裏イッテンヨンも、終わってみれば超満員札止め
大会も、約4時間とビッグマッチ級のボリュームながら、内容で魅せる素晴らしいものになりました。
 
裏のドームの実況では、DDT出身の飯伏幸太を語るにあたり、陽の当たらない団体〜」というフレーズが使われたようですが、この日の後楽園はギンギンに陽が当たる程の熱量と興奮、ドラマに溢れていた気がします。
 
試合後は、NOAHファンのフォロワー様と思わず抱き合ってましたね(笑)
それ位のものが、この大会には間違いなく詰まっていた。
 
私はそう感じました!

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Can't Remember~私的2019年プロレスニュース10選~

2020年初のブログ記事になります。

 

年末年始はプロレス観戦に費やし、疲弊した状態だったので(笑)、今更ながら、色々あった2019年を個人的に振り返っていきたいと思います。

 

色々ありすぎて思い出せない事ばかり…(笑)

 

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①「本物(本当)のプロレスファン」

 
年始にプロレスリングWAVEの選手・スタッフ大量離脱に伴うニュースが出た中、WAVEに批判意見を投じたファンに対し、「本当のプロレスファンじゃない!」と憤ったファンの発言から生まれた「本物(本当)のプロレスファン」騒動。
 

 

 
個人的に、発言主と、これをネタにして明らかな冗談を言った人に対してマジレスした若干2名は…(以下自粛)
 

 

 

 

 

 

 
 

女子プロレス

 
2019年は、ケニー・オメガらが旗揚げした「AEW」での女子プロレスへの注力だったり、ブシロードグループによるスターダムの子会社化だったりと、「女子プロレスに関しての話題が多く出た年だったように思います。
 
長与千種の「拝啓、ブシロード様」ツイートだったり、「横に並んでいく」発言も、ちょっとした話題になってました。
 

 

 

 
女子プロレスを盛り上げるには〜」という話題が多く出るようになった事で、これまでの女子プロレス界にありがちだった傾向(男性ファンが圧倒的に多い客層etc)に風穴を空けてくれるのではないか、という期待感が個人的にあります。
 

 

 
木谷オーナーの発言に、「おっさんファンは要らないのか…」という意見も聞かれましたが、私はそういう事でもないと思ってます。
女子プロに限ったことでは無く、そもそもビジネスとして考えた時に、年齢層の高いファンが今後の業界を支え続けていくとしても、若いファン、新しいファンを獲得していかない事には、業界の先細りは不可避。
それは火を見るより明らかな訳で。
 

 
新規ファン獲得はいつだって命題ですね…。
 
 
 

青木篤志、急逝

 
個人的に、2009年にフジファブリックの志村雅彦が急逝した時ぐらい、ショックを受けたニュースでした。
本当に、「これから面白い事をしてくれそう」だと感じていた矢先の出来事だったので…。
 

 

 
2019年は、急遽参戦となった「チャンピオンカーニバル」で、ヘビー級の猛者が集う中、体格差を埋めるクレバーな動きを披露するなど、4勝4敗の5分で乗り切る好成績。
直後の世界Jrヘビー王座戦に勝利し、これからはヘビーにも勝てるJr王者像」を確立してくれると(どこか勝手に)信じていただけに、尚更そう感じました。
 
 
 

④カメラを購入

 
2018年末から、生観戦の時にカメラを持っていくことが増えたんですけど、2019年5月頃から、使っているカメラのピントの合わなさに絶望した為、中古でカメラを購入(OLYMPUSの『E-PL8』)。
 
カメラを購入して以降、「人生が変わった」と思う位には、ストレスフリーで写真撮れるようになり、即座に大会後に写真もアップできるため、自然と写真に反応を頂く機会も(ありがたいことに)増えた気がします。
 

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2020年は、レンズを買いたい、という目標設定で!(カメラ沼)。
 
 

⑤夏の上野野外音楽堂5days

 
8月14日〜17日まで、上野野外音楽堂で開催された、アイスリボンの4日間10連戦。
 

 

 
この翌18日には、同会場で全4バンド参加の音楽フェスが開催されるという話を耳にしたので、「いっそのこと5days行っちゃうぞバカヤロー!」というノリで、5日間行ってきました。
 

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この5日間はめちゃめちゃ楽しかったんですけど、特に印象的だったのは、最終日の野音ライブに出演していたミュージシャンの皆様も、ステージ下にある池の存在は気になるんだなあ、と(笑)。
(「暑いんで、盛り上がったり、何なら池に飛び込んだり!(byピアノジャック)」)
 
そんな5日目のライブでしたが、流石にアイス全通した方でも、このライブは流石に行ってないだろうと思っていたんです。
 
そしたら、私以外にもいました(笑)。
 
なんと、藤本つかさとテクラが、その日のライブ会場に!!

 

 
ツイート見ていて、the band apartが好きだったというのは初耳でしたね…。
気になる~。
 

⑥ジュリア騒動

 
秋口以降、賛否を巻き起こした一件の代表格でしたね…。
 
10.12アイスリボン後楽園ホールが台風直撃により中止になった、翌々日の10.14。
突如アイスリボンを退団するとツイートしたジュリアが、その日のスターダム後楽園ホール大会に来場したことは、大きな波紋を呼びました。
 

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この件について、「引き抜き」かそうでないか、という話も上がってきましたが、個人的に、未だにモヤモヤしてる点があるので、これを機に…。
 
「何故、あの人がそういう行動に出てしまったのか」と。
 
 
今だから言えることですが、私、彼女がデビューした2017年10月のアイスリボン後楽園ホール大会のチケットを、ジュリアから取り置きしてもらった事があるんです。
 
そして、観戦後、彼女から即日でお礼メールが届いたんです。
 
個人的に、(取り置きの回数自体多くないとはいえ、)チケット取り置きした際、翌日辺りにお礼メールを出してくれた選手って、大家健かジュリアしか思い浮かびません。
 
それくらいマメと思われた方が、何故社会人としてありえないような辞め方を唐突にしたのか、私には未だに理解できないのです。
 
テキーラ沙弥の引退発表時(9.23アイスリボン横浜ラジアントホール)にも、人目を憚らず大号泣していた人でしたし、「何故?」と。
 

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そんな理由を詮索したところで、何がどう変わる、なんて無いんですけど、それだけ。ホントそれだけは、未だに引っかかってます…。
 
 

プロレスリング・ノア

 
2019年は生観戦した165大会中、約1割にあたる18大会を生観戦しにいくなど、NOAHを観戦する機会が増えました。
 
新体制になった時は、「新しいロゴがソフトオンデマンドみたい」とか、掲げていた施策に対する不安(緑色だったマットの色の変更、鎖国宣言etc)とか、色々出ていましたが、気がつけば東西ビッグマッチも盛り上がりを見せて終えた所を見ても、当初の不安は杞憂に終わった気がします。
 
 
 
 
 
まだまだ課題はあるとはいえ、2020年もNOAHへの期待は変わらず!!
 

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あとは、(障壁はありそうですが)動画配信サービスを始めてくれると嬉しい所!
課金したいんじゃああああああ!!!
 

⑧プロレス会場

 
2019年は、(管理人の交代もあってか)新木場1stRINGから撤退を示唆する関係者ツイートが相次ぐなど、プロレスを行う会場の変化に動きが見られそうな1年でした。
 

 

 
2019年末には、テイセンホール閉館後に北海道の主要プロレス会場となっていたススキノマルスジムの唐突な閉館発表による混乱もありましたね…。
 
2020年は東京オリンピックの開催に加え、数々の名勝負を生み出した横浜文化体育館の閉館と、2019年以上に厳しい状況になりそうな気配もありますが、果たしてどうなるのでしょうか…?
 
個人的に、カルッツ川崎や大田区総合体育館でのプロレス開催が、2020年は増えるのではないかと予想してますが、何せあそこもバスケとかで使う会場ですから、どうなる事やら…。
 

⑨「戦闘民族」

 
2018年秋より、プロレスリングBASARAで始動した「戦闘民族」。
 

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2019年は、5月にメンバー3選手が立て続けにシングルタイトル挑戦を果たし、サムライTV主催の「日本インディー大賞2019」でも、ユニット部門で5位にランクイン。
個人でも、MVP部門で木高イサミが1位、藤田ミノルが5位、ベストバウトでイサミが3位(11.4大日両国vs宮本祐向戦)にそれぞれランクインしました。
 
個人的に、4月にそれまでの推しだった「酒呑童子の無期限活動休止もあって、わりかしショックを受けていた自分に、新たな推しユニットが出来た事は大きかったです。(杉浦軍もしかり)
 
 
 

⑩人を連れての観戦

 
2019年は、家族を誘ってのプロレス観戦が4回、職場の人間を誘ってのプロレス観戦2回と、私がプロレスを好きになってから、一番多く人を誘った1年だったように思います。
 
実際、事前の予備知識を全く知らない状態で連れて行った方であっても、皆さん一様に、「良い試合」は「良い試合」だと言ってくれる方が多かったのが凄く嬉しかったです。
 
 
人それぞれ 響くポイントは違ったとしても、良いものを見た時の感動は共有出来るのだと、私自身少し自信を持てたと言いますか。
 
2020年もそんな体験を味わえるよう、頑張ります!

誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な10の名言〜2019年の個人的プロレス名言集〜

気がつけば、2019年もあと2日ほどで終わり…。
 
12月に入ってから、プロレス界のあれこれについても、色々と振り返りたい季節になりました。
 
 昨年もこの時期に「個人的プロレス名言集」なんてまとめたりしたんですけど、今年も色々な名言が生まれました。
 
今年は、この名言が熱かった!!!
 

 

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①杉浦貴「NOAHに来て、後楽園ホールに来て良かったと思える試合をします」

犬グッズ販売のきっかけとなった、5月の「俺は会社の犬だ」も印象的ではあったんですけど、私が来年の1.4後楽園に行くツイートをした際に、引用リツイートで頂いたこの言葉に胸打たれました。
 

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でも、去年も今年も、NOAHの試合を、杉浦の試合を見てきて、「観戦して良かった」と思える瞬間は沢山あったので、もう私の中では期待感しか無いんですよね!
 

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佐藤光留「青木さんのいないリングに上がったけど、ホント寂しいよ!青木さん!青木さん!青木さん!」

6.18に行われた、全日本プロレス後楽園ホール大会。
 
 
この日、メインで青木篤志の持つ世界Jrヘビー王座に挑戦する予定だった佐藤光留でしたが、2週間前に青木がベルトを持ったまま急逝…。
 
急遽、特別試合として行われた「佐藤光留vs岡田佑介の終了後、泣きながら叫んだこのマイク…。
 

twitter.com

 
生で聞いていて、胸を締めつけられました…。
 

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葛西純「お前、試合中に『東北の皆さん力を貸してくれ』って言ったな?でもなあ、力を与えるのは俺らの役目なんだよ。」

 
6.15に行われた、プロレスリングFREEDOMS仙台PIT大会。
 
この日のメインイベントで組まれたのは、「葛西純vs佐々木貴によるKFC王座戦
 
試合中盤、佐々木が客席に向かって、『東北のみんな!力を貸してくれ!』と叫び、技を繰り出した場面があったんですけど、試合後、その事に言及した葛西のマイクがこれでした。
 

twitter.com

 
この日、私が仙台までプロレスを見に行った理由の一つに、②で触れた青木篤志の急死というのもあったんです。
 
「見たいと思う試合は、予定を空けてでも行かなければ…」という気持ちが強くなり、仙台遠征に踏み切ったのですけど、このマイクを聞いて、仙台まで見に来て良かったと、心の底から思えた瞬間でした…。
 
 

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中島安里紗「(高橋)奈七永が女子プロレスを託すのは、彩羽匠じゃなくてアタシなんだよ!」

私がこの中で唯一現地観戦していない大会(11.2 SEAdLINNNGカルッツかわさき大会)だったんですけど、それでも胸を打たれたのがこのセリフでした。
 
 (11:43~)
 
高橋奈七永との敗者髪切りマッチに勝利したものの、涙を堪える事が出来なかった中島…。
 
高橋が中島の強さを認める発言をした直後、泣きながら奈七永を突き飛ばして叫んだ中島の一言は刺さりましたね…。
 
それを聞いて泣いた高橋を見て、私も涙腺に来るものが…。
 

火野裕士「イジメ、虐待、俺がぶった斬る」

 
ZERO1の真夏の祭典『火祭り』で初優勝を果たした火野裕士が、大会の締めで発した一言。
 
 
優勝インタビューで、施設にいる子供達との触れ合いについて語り、思わず涙ぐむ火野を見て、「この人がZERO1に入団したのは、凄く大きかったんだ」と感じた次第です!
 
 
 

丸藤正道「(プロレスが)普通のドラマと違うのは、終わりがない。俺たちのドラマを追い続けてください」

 
NOAHの旗揚げ19周年記念大会のメインで行われた「丸藤正道vs鈴木鼓太郎」のスペシャシングルマッチ
 
 
鼓太郎のNOAH退団〜全日入団もあり、実に17年ぶりだったというシングル対決は、試合内容も圧巻でしたが、「もう会わないと思っていた」という鼓太郎との試合後だからこそ、この丸藤のセリフは最高にエモかった!
 

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橋本千紘「男とか女とか関係なくて、今ここに立っている橋本千紘が一番強いんだ!」

DDTの「D-王グランプリ」開幕戦で、クリス・ブルックスに勝利した橋本千紘による、渾身のマイク!
 

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実際、この一戦は性別差を超越する素晴らしい内容に!
だからこそ、この一言にめちゃめちゃ説得力が担保されていると言いましょうか。
 

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個人的には、2019年のプロレス界No.1に推したい一言です!!
 

HARASHIMA「今のDDTには、貴方の強いプロレスが必要です。」

11.3DDT両国大会のメインを飾った、「竹下幸之介vsHARASHIMA」のダブルタイトルマッチ。
 
この一戦を制したHARASHIMAが、試合後に全選手をリング上に集める中、中々出てこようとしない竹下を呼び出して、直接語りかけたのが、このセリフでした。
 

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前哨戦の段階で竹下に上から目線で見下され続けた中で、試合後に直接こういう事を言えるHARASHIMAは、やっぱりDDTのエースだと改めて実感した次第です!
 

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木高イサミ「お前が取られてねえと負けじゃねえのかよ。俺は、ツカ(塚本)が取られても、宮本さんが取られても負けだよ。」

 
6.23大日本プロレス後楽園ホール大会のメインで組まれた、「木高イサミ&宮本裕向vs佐久田俊行&植木嵩行」。
 
イサミの持つデスマッチヘビー王座戦の前哨戦となった一戦は、佐久田が敗戦…。
試合後、「俺は負けてねえ!」と迫る植木に対して、イサミが放ったこの一言はめちゃめちゃ痺れました!
 

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ただ、植木の負けん気の強さも良かったし、そう言いたい気持ちもめっちゃ分かる!
だからこそ、この一言が映えたし、2人とも最高だって思えた。
そんな感動が、このマイクには詰まっていた気がします。
 
個人的には、5月のこのマイクも好きです。
 

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長与千種「プロレス界の一番になろうと思うなよ。社会の中の、誰かのオンリーワンになる事を夢見ろ。」

 12.8に行われた、Marvelous後楽園ホール大会のメインイベント「長与千種vs彩羽匠」の試合後に、長与が彩羽に対して贈ったメッセージ。
 
 (8:09~)
 
個人的に、彼女のカリスマ性もそうですが、後輩に人間教育をしっかりやっているような人でないと、このようなセリフって中々言えないと思うんですよね。
 
それくらい重みのある一言!
 

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番外編・新土裕二「プロレスラーの、夢が叶う!」

8月に大日本プロレスの後楽園大会で行われた、「関本大介vsマイケル・エルガン」のドリームマッチ。
 
 
この入場シーンの前に、新土リングアナが入れたこのフレーズは、プロレスラーだけでなく、ファンの夢も叶った事を感じさせてくれる名台詞だったと、私は感じました!
 
新土リングアナのフレーズ選び、ほんと大好き!!!

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case6:点描のしくみ〜戦闘民族のDDTUPと、「イサミvs高梨」に寄せて〜

11.3に、両国国技館で行われた「DDT ULTIMATE PARTY(以下:DDTUP)」を観戦してきました。

 
この日は、DDTプロレスリングガンバレ☆プロレス東京女子プロレスプロレスリングBASARAの、DDTグループ4ブランドが集い、各団体が管轄するタイトルの防衛戦を行われるなど、グループの集大成を見せる大会に!
 
今年の12月を以って、DDTグループから独立するプロレスリングBASARAにとっては、これがDDTグループとして参戦する最後の両国国技館大会となりました。
 
今回は、11月のDDTUPを「戦闘民族」の試合にフォーカスしていき、その上で、12.28のBASARA後楽園ホール大会で行われる「高梨将弘vs木高イサミ」について書いていきたいと思います!
 

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今更振り返る、「戦闘民族」のULTIMATE PARTY

 
今回のDDTUPには、「戦闘民族」のメンバー全員(木高イサミ、関根龍一、藤田ミノル、下村大樹)が本戦に出場。
 
まず先陣を切ったのは、BASARAの大将・木高イサミ
 

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DDTグループ代表である高木三四郎とのシングルマッチが、両国オープニングマッチで実現!
 
プラケース100箱をリング上に敷き詰めて試合をするという、珍しい形式のハードコアルールで行われたのですが、
霜柱を踏むように、プラケースを踏みながら前進していく2人の姿は、相当動きづらそうでしたね…(笑)。
 

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試合は、イサミが勇脚・斬で大社長から勝利!
 

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試合自体は短時間で終わったものの、試合前にギッシリ敷き詰められていたプラケースが、ものの10分足らずであっという間に壊れていた所が、この試合のハイペースさを物語っていたように感じました。
 

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続いて登場したのは、下村大樹と藤田ミノル
 

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佐々木大輔高尾蒼馬の保持する、KO-Dタッグ王座をかけて行われたハードコア4WAYマッチに、「戦闘民族」として出場!
 
試合に勝った1チームに王座が移動するため、挑戦者チームにとっては有利なシチュエーション。
リング内外で4チームが展開する攻防を眺めているだけでも、「誰が主導権を握っているのか」分かりづらいほどの混戦模様に…。
 

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そんな試合も終盤に差し掛かる中、先に動いたのは王者チームのDAMNATIONでした。
 
高尾が藤田ミノルを毒霧で排除すると、最後は即席で作られたスキャフォールド上で、佐々木が下村からギブアップ勝利!
 

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試合後、佐々木は下村に何かを語りかけ、高尾はロープに寄りかかった藤田を睨みつけ、去っていったのでした…。
 

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「DAMNATION」、「ALL OUT」、「魁!鋼鉄家族」、「戦闘民族」と、各団体のユニットが集結したタイトルマッチにおいて、唯一線になりそうだったのが、この「DAMNATION」と「戦闘民族」の両ユニットでした。
 
BASARAのDDTグループ独立後も、この両ユニットの遭遇は見られたりするのでしょうか…?
というか、見たい!見たすぎる!!
 
 

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エモさとヒリヒリさが同居していた「関根龍一vs高梨将弘」

 
「戦闘民族」として参戦する、最初で最後のDDT両国ビッグマッチ…。
メンバーの中で一番最後に登場したのが、関根龍一でした。
 

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今年5月に中津良太からUNION MAX王座を奪取した関根。
木高イサミ、SAGATを退け、迎えた3度目の防衛戦の相手は、DDTの高梨将弘!
 

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DDTとBASARAの対抗戦という側面もあった一戦でしたが、それ以上に…
 
・後輩の中津にシングルベルト戴冠を越されたりしながらも、ようやくBASARAの頂上に立った関根。
 
 
・(本人は戴冠経験こそあれど、)直近数年で木高イサミ佐々木大輔とのKO-D無差別級王座戦に敗れ、悔しい思いをしている高梨が、両国ビッグマッチでシングルベルトに挑戦。
 
というシチュエーションがただただ熱かった!
 
試合自体も、割と早い段階から関根がレッツコンバイン、高梨がタカタニックと、互いに必殺技を決めに行く、ヒリヒリした一進一退の攻防に…。
 

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その一戦を制したのは、高梨でした!
 
必殺のタカタニックが関根に決まると、これで3カウント…!!
これにより、高梨がUNION MAX王座初戴冠を果たしたのでした!
 

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個人的には、関根が負けたことも悔しいし、高梨が勝ったことも嬉しいという、何とも複雑な心境ではありましたが(笑)、DDT両国・心のベストバウトに挙げたい一戦!
 
そんな試合後、高梨の前に現れたのは、関根のセコンドに就いていた木高イサミでした…。
 

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Playback「高梨将弘vs木高イサミ

 
12.28後楽園ホール大会で決定した、「高梨将弘vs木高イサミ」のUNION MAX王座戦
 
高梨とイサミの関係性に関しては、高梨がBlogで語っていたりするので、ここでは私の思い入れをば…。
 
私が「高梨vsイサミ」の試合を見たのは、過去に2回あります。
 

①2016.1.31 後楽園ホール

 

初めて見たのは、遡ること約4年前…。

プロレスリングBASARA旗揚げ直後の、2016年1月のことでした。
 
当時、BASARAの代表でありながら、DDTのKO-D無差別級王座を保持していたイサミ。
2016.1.3 DDT後楽園大会で、竹下幸之介の挑戦を退けた直後、「この日の6人タッグマッチでHARASHIMAから勝利した」高梨が、鶴見亜門GM(当時)から次期挑戦者として指名されたのでした。
 

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1月末の後楽園大会に挑戦が決定した直後は、我闘雲舞の曲の歌詞にある「担ぎ担がれ負け戦」というフレーズも引用していた高梨…。
 

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 しかし、いざ試合が始まると、普段の試合では見せないようなジャベを駆使して、イサミを追い込む高梨の姿が、あの日のリング上にありました。
 
終盤、イサミにタカタニックを決めた高梨でしたが、カウントは2.99…。
 

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最後は、高梨の全てを受け止めたイサミが勝ち、王座防衛!
結果だけ負け戦だったのかも知れませんが、私の脳裏には今でも強く焼き付いて離れない、素晴らしい一戦でした!
 

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②2018.7.8 両国KFCホール

2回目は、2018年7月8日に開催された、「高梨将弘自主興行」のメインイベント。
 

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高梨は、前回とはまた異なるジャベを駆使してイサミを攻め立て、超満員札止めとなった両国KFCホールの観客を沸かせる熱戦を展開したのですが、このシングルでもイサミに敗戦…。
 

twitter.com

 
試合後、四方に一礼して、ノーマイクでリングを降りていく高梨の姿を、私は今でも忘れることができません。
良い試合だったという余韻の中に、"悔しさ"が強く客の胸に突き刺さる、そんな印象でした…。

 

 

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自分で切符を掴んだ男の勝ち戦となるか…!?それとも至宝奪還か…!?

GMの指名から、無差別級に挑戦することになった2016年1月…

 
自身の自主興行で、メインにイサミを呼んだ2018年7月…
 
この直近2回のシングルで、イサミに敗戦している高梨ですが、今回行われるBASARA後楽園での一騎打ちは、過去2戦と明確に異なる部分があると、私は感じています。
 
それは、「イサミが高梨に挑戦する」シチュエーションだということ!
 
高梨がイサミを越えに行く構図だった過去2回に対し、今回は、UNION MAX王座を獲得した直後に、イサミから挑戦表明してくるシチュエーションを高梨から作り出したのです。
 
DDTグループとして最後の後楽園大会で、団体の至宝を奪還できるのか…?
 
それとも、高梨が王者としてイサミ超えを果たすのか…?
 
いざ、尋常に、勝負!!!!
 

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