レンブラントの変態漫遊記

レンブラントの変態漫遊記

プロレスが大好きな変態の日記です

2019年11月の個人的ベストバウトについて

2019年も残り10日弱という今になって、11月の個人的ベストバウトを書きます…(笑)。

 

NOAH、DDT大日本プロレスによる両国国技館3daysから始まりを告げた11月は、色々な好勝負が多かった印象にあります。

橋本千紘vsクリス・ブルックス」、「坂口征夫vsHARASHIMA」(どちらも11.29DDT横浜大会)なども生まれた中、私が選んだのはこの10試合!

 

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清宮海斗vs拳王(11.2 NOAH両国国技館

NOAH両国ビッグマッチのメインを飾った一戦!
 
試合前は、タイガースープレックスをブリッジした清宮の腹部に向かって、拳王がフットスタンプを放った事が賛否を巻き起こしました。
しかし、それでも容赦ない攻撃を続けた拳王と、それを耐え抜いて勝った清宮の試合は、そんな批判を一蹴する、強烈なメッセージが詰まっていた試合だったと私は感じました!
 
 
 

関本大介&ウォルターvs岡林裕二&火野裕士(11.4大日本プロレス両国国技館

私自身、これまでウォルターの試合を見たことが無く、予備知識さえ全く持ち合わせていなかったんですけど、岡林、火野といった屈指のパワーファイターを押し切ってしまう姿に衝撃を受けました…。
 

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ウォルター、凄い!
 
 

竹下幸之介vs HARASHIMA(11.3DDT 両国国技館

 団体のトップ戦線に立ち、どんな相手とも良い試合をする実力者ながら、観客からの支持や人気が…、という印象にあった竹下。
 
HARASHIMAを見下していくスタンスで、圧倒した試合運びを見せる中、試合中盤、HARASHIMAのセコンドについていたディザスターボックスの面々にイキリ倒して、会場から大ブーイングが起こります。
 

 

 
恐らく、DDTでガチのブーイングが起きたのは、2015年の『大家帝国興行』における棚橋弘至以来ではないかと。
 

 

 
観客の生の感情を引き出したこの瞬間、竹下は本当の意味でネクストステージに立てたんじゃなかろうか、と感じました。
 

 

 

 

 

石井慧介vs大石真翔(11.8DDT 新木場1stRING

私自身、大石真翔という選手は、普段のDDTで見せる、コミカルな役割を担う印象が強くあったのですが、この日は石井の脚を攻めるなど、シリアスモード全開!
 
こういう大石の試合、もっともっと見たいと思いました。
 
そして、大石の全てを受け止めた上で勝った石井も、シングルプレイヤーとして本当に強かった!
 

 

 
今年9月にインディペンデントワールド王座を戴冠して以降、BASARAの阿部、今回の大石、名古屋を中心に活動している影山道雄など、恐らく旭志織以来となる「各団体の選手と防衛戦を積極的に行う」防衛ロードを歩んでいる石井。
 
個人的には、2015年の木高イサミや、旭のように、これくらい色んな選手とどんどん防衛戦をやっていって、ベルトの価値を上げていく石井の姿を、今後も是非是非見たい!!
 
 

岩崎永遠&佐藤耕平vs岡林裕二&火野裕士(11.17 ZERO1後楽園ホール

単純に、岡林と火野のタッグチーム・「Wユージ」がチートレベルで強いと感じた一戦…。
 
耕平も岩崎も身体はデカいはずなのに、その2人を圧倒する程のパワーとチームワークが間違いなく備わっていました…。
 

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合体技のファッキンゴーレムスプラッシュなんかも、とにかく説得力抜群すぎて、もうこの2人に勝てるチームはいるのだろうか、と…。
 
 

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羆嵐&児玉裕輔&芦野祥太郎vs岩崎孝樹&今成夢人&石井慧介(11.22 PPP 王子BASEMENT☆MONSTER)

WRESTLE-1のアンファンテリブルと、ガンバレ☆プロレス勢の初遭遇となった一戦は、双方の団体でネクストを見たいと感じさせる程、バッチバチな展開に!
 
Twitterでは軽く今成をあしらっていた芦野が、試合では容赦なく今成を潰しにかかっていましたし、物凄い形相で芦野に奇襲を仕掛けた石井の対抗戦モードも素晴らしかった!
 

 

 
「石井vs児玉」なんてカードも是非見たいところです!
 

 

 

⑦飯塚優vs小仲=ペールワン(11.23 HEAT-UP王子BASEMENT☆MONSTER【夜】

この日のオープニングマッチでしたが、関節技の応酬だけで観客の視線を釘付けにしてしまう、両者の攻防がたまらなく熱かった!
 

 

 
HEAT-UPのシングルリーグ「灼熱王」自体、全体的にグラウンドの攻防が光る試合の連続だった印象にあるんですけど、その中でも、この試合は屈指の内容でした!
 
 

⑧クリス・リッジウェイ&小峠篤司&鈴木鼓太郎&小川良成vs原田大輔&タダスケ&YO-HEY&HAYATA11.24 NOAH新木場1stRING

今年から勃発した、RATEL'Sとスティンガーのユニット抗争の魅力を、ギュッと凝縮したタッグマッチがこれでした!
 
 
今年の最優秀ユニット抗争部門、エントリー不可避な一戦!
 
 
 

高尾蒼馬vs田中将斗(11.29 DDT横浜ラジアントホール

シングルリーグの開幕戦で、田中将斗に負けない位の気迫とエルボーの強さを見せた高尾蒼馬
 
田中も田中で、VOODOO MURDERS時代を思い起こさせる程、こっわいこっわいヒールファイト!
 

 

 
もう見ていてゾクゾクしました!
 
 

 

 

⑩関根龍一vs高梨将弘(11.3 DDT両国国技館

自分の好きな選手同士が、両国国技館で、シングル王座をかけて闘っている試合を見ることが出来た…。
 
個人的に、それだけで相当エモかったんですけど、関根の「レッツコンバイン」か、高梨の「タカタニック」か、シンプルに必殺技1発で試合が決まりそうな、このヒリヒリ感がたまらなくて、もう手に汗握りながら見てました(笑)。
 
感動!
 

 

 

 

かってに選考してもいいぜ〜私的プロレス大賞2019について〜

毎年恒例となっている、東京スポーツ主催の「東スポプロレス大賞」。

 

先日、2019年の「プロレス大賞」の結果が発表…。

www.nikkansports.com

 
「名前が出て納得!」という選考結果もあれば、「なんで選外なんや…」という結果もあり…。
 
どちらかというと、今回の結果に対して、後者の思いが圧倒的に強かった私は、「私的プロレス大賞」というものを勝手にブログで書き連ねてみる事にしました…。
 
かってに私人が選考した「プロレス大賞」が、あってもいいじゃないか!!(慟哭)
 

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MVP 宮原健斗

2019年の個人的MVPは、満場一致でこの人でした!!
 
 

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私が現地観戦しただけでも、「vs KAI(1.3全日後楽園)」、「vs岡林裕二(4.25全日後楽園)」、「vsジェイク・リー(10.24全日後楽園)」と、どれもベストバウト級の好勝負を見せており、特に10月のジェイク戦はベストバウトに選ばれても充分おかしくない内容!
 
 
全日本プロレス!最高ですか!!??」という客席へ向けたマイクアピールも、三冠王座をゼウスから奪取した2018.10.21の横浜文体以降、宮原が「聞こえないなあ〜!」⇒「よく聞こえる〜!!」に変化した印象があるんですけど、今年はよく聞こえる事が増えたこと増えたこと!
 
まさに"最高"な活躍を見せた2019年だからこそ、宮原健斗にはMVPがよく似合う!
そんな気がします。 

年間最高試合 「野村直矢vs諏訪魔(4.28 全日本プロレス後楽園ホール)」

単純に試合内容が凄いと感じた宮原健斗vsジェイク・リー(10.24全日後楽園)」清宮海斗vs杉浦貴(6.9 NOAH後楽園)」諏訪魔&石川修司vs岡林裕二&関本大介(1.13大日後楽園)」
 
個人的に感情全開で見てしまった葛西純vs藤田ミノル(5.2 FREEDOMS後楽園)」「関根龍一vs中津良太(5.6 BASARA板橋グリーンホール)」
 
 
凄さとエモさの両方を兼ね備えた関本大介vsマイケル・エルガン(8.24大日後楽園)」「拳王vs杉浦貴(9.16 NOAHエディオンアリーナ大阪第1競技場)」清宮海斗vs拳王(11.2 NOAH両国国技館)」
 
 
こう見ると、自分の中でも沢山の候補がありすぎて、めちゃめちゃ迷いました…。
 
そんな個人的ベストバウトでしたが、2019年は、一緒に全日を観戦した「初めてプロレスを見た人」+「全日が苦手だった父親」を、生観戦1発で魅了させるほどの魔力を持っていた野村直矢vs諏訪魔を推したいです!
 
 

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最優秀タッグチーム 「AXIZ(中嶋勝彦&潮崎豪)」

1年通じてNOAHのタッグ戦線の中心に立っただけでなく、本隊よりのポジションながら、「vs杉浦貴&KAZMA SAKAMOTO」(5.4NOAH後楽園)や「vs井上雅央&齋藤彰俊」に代表される、観客からのブーイングもヒールファイトも厭わない試合運びを見せるなど、2018年冬の始動時に比べ、チームとして成熟した「AXIZ」が相応しいかと!
 

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活躍度合いから言うと、「暴走大巨人」(諏訪魔&石川修司も捨てがたかったですが…。
 
結成当初(2018年夏)は急造タッグ感が否めなかった所から、今年に入って一気に魅力あるチームに変貌を遂げた、「飛艶」(菊田一美&河上隆一)も、個人的には推したいタッグチームの1つでした!
 
ただ、この項目が「最優秀"タッグチーム"」ではなく「最優秀"ユニット"」だとしたら、また結果も違ってくるのではないか、と私は思っています。
その辺のアレコレは、来年の『ネットプロレス大賞』の「ベストユニット部門」に取っておこうかなあ、と(笑)。 

殊勲賞 杉浦貴

GHCヘビー王者として駆け抜けた2018年の杉浦貴も最高でしたが、
 
・「会社の犬になる」発言も飛び出した、KAZMA SAKAMOTOとの『GLOBAL TAG LEAGUE』優勝
 
 
・「三沢メモリアル」の6.9 NOAH後楽園大会で見せた清宮海斗との削り合い
 
丸藤正道潮崎豪、拳王といった猛者と激闘を繰り広げた『N-1 VICTORY』
 
・初代王座決定戦ながら、GHCナショナル王座の格を上げたマイケル・エルガンとの初遭遇
 
 
など、勝っても負けても格を更に上げていった、2019年の杉浦貴も最高でした!
まさに殊勲!!
 

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敢闘賞 藤田ミノル

年始の「モーニング闘争」、秋の「農業闘争」、2AWでの「藤田プロレス★スクール」に代表されるように、Twitter上で交わされたレスラー間の何気ない発信をキッチリ興行として線にする才能に加え、FREEDOMS、プロレスリングBASARA2AWなど参戦してる各団体で様々なキャラクターを見せるなど、プロデュース能力の高さを遺憾なく発揮!
 
 
「vs葛西純」(5.2 FREEDOMS後楽園)や「vs木高イサミ」(7.7 BASARA両国KFCホール)など、見てる側の琴線に激しく訴えかけるようなエモーショナルな試合も印象的でした。
 
 
【敢闘】という言葉には、「勇ましく戦うこと。果敢に戦うこと。」という意味があるそうですが、その言葉に則って考えた時に、団体に属しないフリーランスの立場から、プロレスメディアだったり、観客動員だったり(⇒5.2FREEDOMSメイン後の発言)とも戦っていた、藤田ミノルが一番「敢闘した」のではないか、と私は思いました!
 

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技能賞 ウィル・オスプレイ

東京ドームでのNEVER無差別級王座戴冠に始まり、鷹木信悟という強敵を跳ね除け、ベストバウト級の試合内容で優勝した『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』、Jrヘビー王座としてヘビー級戦線に殴り込みをかけた『G1 CLIMAX』に加え、休む間もなく『スーパーJカップにもエントリー。
 
 
秋の両国ビッグマッチではエル・ファンタズモと一進一退の好勝負を展開し、直後の『スーパージュニア・タッグリーグ』でもロビー・イーグルスと息の合った連携を披露!
 
Jrとヘビーの階級差を飛び越えていく活躍を、この1年で成し遂げてみせたウィル・オスプレイは、もっともっと評価されてしかるべきだと私は思うのです…。
 
 

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新人賞 稲村愛輝

2018年9月デビューから約1年ちょっとが経ちましたが、
 
・年始から杉浦貴、潮崎豪らとの7番勝負が組まれる。
 
・若手ながら、拳王やマサ北宮と共に"反会社"という立場に身を投じる(⇒金剛)。
 
・大阪ビッグマッチでの「vs藤田和之」において、互角に藤田と張り合うなど、短時間で爪跡を残す。
 
・両国ビッグマッチでマサ北宮とタッグ王座に挑戦し、王者チームの「AXIZ」をあと一歩の所まで追い詰める。
 
など、2019年に入ってから、ここまで活躍を見せた新人って、個人的には稲村と駿河メイくらいではなかろうか、と。
 

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なので、稲村が今年の「プロレス大賞の新人賞に選ばれなかった事が、個人的に今回の結果で一番悔しかった…。
 
2017年の女子プロレス大賞に、橋本千紘松本浩代が選ばれなかったのと同じくらいのガッカリ感
 
なんでや…。
 
 

女子プロレス大賞 雪妃真矢

この賞に関しては一番色々と思う所があるのですが(今回もそう)、個人的に「何故この人が、女子プロレス大賞の候補に入っていなかったのだろうか…」と感じた雪妃真矢が、今年の女子プロレス大賞に一番相応しいのではないかと感じています!
 

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今年、女子プロレス大賞に選ばれた岩谷麻優も、「女子プロレス大賞」を獲ると宣言したSareeeも素晴らしい活躍を見せたと思いますが、前者は脚の怪我で約2ヶ月欠場していた時期がありましたし、後者はアジャ・コングからベルトを奪還するのに一度失敗しているんですよね…(2月の新木場大会)。
 
雪妃の場合、1年通じて試合で活躍した事も勿論のこと、8月に行われた上野野外音楽堂での10連戦で見せた「ダンスあり、野球あり、歌あり」な振り幅の広さに加え、TBSやフジテレビなどの地上波TV出演も果たす広報活動っぷりなど、その活躍はもっともっと評価されていい気がしています。
 

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まあ、里村明衣子松本浩代にシングルで勝った橋本千紘や四冠王者も経験した松本浩代がいながら、"満場一致"紫雷イオを選んだ2017年や、「今年の女子プロレス界はドングリの背比べだった」なんて発言が選考委員から飛び出した2018年を見れば、選考委員の女子プロレスに関する知見は「あっ…(察し)」レベルなんですよね…(唾棄)。
 

まとめ

今年の「東スポプロレス大賞」の結果に半ば反駁するような思いで書いてみた(笑)、今回の「私的プロレス大賞2019」…。
 
こうして書いてみると、「最優秀興行」や「最優秀ユニット」の項目が新たに欲しくなったり、同率1位として複数選定したくなる選手がいたりと、まあ悩ましいです(笑)。
 
ただ、個人的に一つ感じたのは、(プロレスに限らず)「何かを評価する時は、良くも悪くも、自分の見ている範囲の中でしか評価できない」という事。
 
実際、私も書いていて思ったのですが、今年よく観戦していたNOAH、大日、BASARA、全日の選手や試合は、各賞のほとんどで自然と出てきてしまうものなんですよね(笑)。
 
もっと新日とか、他の団体も見ないといけない、なんて感じました…。
今年に入ってから、自然と足の遠のいた団体も自分の中で出てきたりと、偏りが一層激しくなった自覚があります(苦笑)。
 
来年の今頃、私はいったいどんな選手や試合を一番に挙げているのかなあ?
気になる~!!
(完)
 

Back and Forth〜11.24 RATEL'Sプロデュース興行観戦記〜

2019.11.24に、新木場1stRINGで行われたプロレスリング・ノアの興行を観戦してきました。

この日は、NOAHのJrヘビー級ユニット「RATEL'S」によるプロデュース興行第2弾!
 

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記念すべき第1回大会では、黒潮イケメン二郎の参戦に加え、「原田大輔vs杉浦貴」という、当時の「GHCヘビー王者vsGHCJrヘビー王者」によるシングルマッチなど、豪華カードが組まれたのですが、今回のプロデュース興行では、あるコンセプトが打ち出されました。
 
それは、「スティンガー」との対抗戦!
 
第1回とは打って変わり、他団体からのゲスト参戦等は一切無し!
2019年1月(「スティンガー」結成前も含めると2018年秋頃)より、NOAHのJr戦線で繰り広げられている、「RATEL'S vs スティンガー」のユニット抗争に特化した興行に!
(今年DDTでやっていた、『ALL OUT vsセンダイガールズ』の対抗戦に近いかもしれません
 
今回は、そんな第2回RATEL'Sプロデュース興行の観戦記になります。
 
ほぼ1年中抗争して、因縁を築いてきたからこそ生まれた熱量と、リマッチの面白さをパッケージした大会(+ファンサービス)は、まさに神興行クラスの内容でした!
 

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2019年の『RATEL'Svsスティンガー』をパッケージした、NOAHJr最新アルバム

2019年よりNOAHで繰り広げられている、「RATEL'S」(原田大輔HAYATAYO-HEYタダスケ)と「スティンガー」(小川良成鈴木鼓太郎、クリス・リッジウェイ、小峠篤司)によるユニット抗争…。
 
 
当初、「原田&HAYATA&タダスケvs小川&鈴木鼓太郎&YO-HEY」による、3vs3のシチュエーションから始まった抗争も、
 
YO-HEYのRATEL'S復帰(=スティンガー追放)
・クリス・リッジウェイ、小峠篤司のスティンガー加入
 
という出来事を経て、8月以降は4vs4の8人タッグマッチで対戦する機会も増えていきました。
 
 
そんな、両ユニットの絶賛抗争中に行われた、今回のRATEL'Sプロデュース興行では…、
 
①試合前にメンバー4人が綱を引いて、対戦相手を決める「綱引きマッチ」×4試合
 
②4vs4の「時間無制限イリミネーションマッチ」形式によるメインイベント
 
というように、RATEL'Svsスティンガー』の抗争を丸ごとパッケージした内容に!
 
試合前に行った綱引きの結果、「綱引きマッチ」は以下のような組み合わせに…。
 
小川良成vsYO-HEY
③クリス・リッジウェイvsタダスケ
小峠篤司vsHAYATA
 

"鉄板"と"新鮮"を一度に堪能した「綱引きマッチ」

"鉄板"の因縁を味わう前半戦

「綱引きマッチ」の1本目は、小川良成vsYO-HEY」からスタート。
一時期はスティンガーで行動を共にしていた両者の一戦でしたが、一言で表すなら「小川の完封勝利」…。
 
序盤こそ、いつものようにポーズを決める余裕も見られたYO-HEYでしたが、その後の場外乱闘から、小川の徹底した左脚攻めがスタート!
 

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そこから後は、小川がYO-HEYから如何にしてギブアップを奪うか、という状況でした。
 

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結果、猛烈な小川の攻めに意地でもギブアップしなかったYO-HEYに、セコンドのHAYATAがTシャツを投入する形で決着…。
 
 
続く2本目は、鈴木鼓太郎vs原田大輔
 
2018年秋にGHCJrヘビー王座や「RATEL'S解散」をかけるなど、両ユニットの抗争以前から因縁を築いていった両者が、綱引きマッチで激突!
 
約9分間ながら、切れ目なく続いていった攻防は、今回の「綱引きマッチ」の中でも随一だったかと。
(何となくではありますが)2人は手が合うんだろうなあ、というのが、見ていて伝わってくる程でした。
 

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試合は原田が片山式ジャーマンスープレックスで勝利!

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"新鮮さ"から生まれる因縁を噛みしめた後半戦

「綱引きマッチ」の後半2試合は、対抗戦の中でも新鮮さを感じたカードに。
 
まず、3本目の「クリス・リッジウェイvsタダスケは、個人的に、今まであまりやり合っていた印象が薄い両者による一戦でした(とはいえ、今年10月のイベントプロレスで一度実現済)。
 
とはいえ、パワーのタダスケに、テクニカルなリッジウェイという、一見対照的なタイプにも見える2人が、試合では思いの外噛み合っていた所が一番記憶に残りました。
タダスケも、リッジウェイの極め技を、身体を上下に動かしながら抜け出した所が巧かった!
 

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そんな試合は、リッジウェイがクロスアーム式のジャーマンスープレックスで、タダスケから3カウント。
アンクルホールドや鋭い蹴りを得意としている選手ですけど、タダスケを綺麗なブリッジで投げきっていた所は流石でした!
 
 
そして、4本目の小峠篤司vsHAYATA」は、綱引きマッチ」のラストを飾るに相応しい激闘に!
 
2017年にHAYATAがNOAH参戦・入団した当時、小峠は既にヘビー級に戦いの場を移していた為、恐らくNOAHでは初のシングルではなかったかと(記憶違いならすいません…)。
その前週(11.16)にIPWJrヘビー王座から陥落したばかりの小峠でしたが、この日は現GHCJrヘビー王者のHAYATAに対し、主導権を握る場面も多く見られました。
 

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特に終盤の5分間は、どちらが勝つか分からないシーソーゲームになりましたが、最後まで互いに一歩も譲らぬまま、20分時間切れドロー。
 

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これにより、「綱引きマッチ」はRATEL'Sの1勝2敗1分という結果に。
 
小峠、今後の展開次第では、HAYATAとベルトをかけてやり合う展開が見られるかもしれません。
そう感じた一戦でした。
 

会場が熱狂の坩堝と化した「4vs4イリミネーションマッチ」

休憩+セミファイナルを挟み、迎えたメインイベント。
 
両ユニットの8人タッグマッチは、小峠が加入した8月以降、何度も組まれてきましたが、今回は「最後の1人になったユニットが勝利」、「オーバー・ザ・トップロープ(以下:OTR)でも退場」という特殊ルールでの一戦に。
 
 
スティンガーが奇襲を仕掛けてスタートした試合は、「綱引きマッチ」で左脚にダメージを負ったYO-HEYが、スティンガーとのローンバトルを強いられる、苦しい立ち上がりに…。

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そんな劣勢に立たされたYO-HEYですが、左脚を攻める小川に生まれた僅かな"隙"を突いて丸め込むと、これが見事な3カウントに!
 
この判定に納得のいかない小川がレフェリーに詰め寄ると、会場からは小川に大ブーイング。

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「綱引きマッチ」の時といい、観客のヒートを買うような(良い意味で)嫌らしい小川の攻めが、対抗戦を盛り上げるスパイスになっていた事を感じさせたシーンでした。
うーん、小川、凄い!
 
その後はYO-HEY鈴木鼓太郎⇒リッジウェイ⇒HAYATAという順番で退場していき、スティンガーが小峠、RATEL'Sは原田とタダスケが残る状況に。
 
しかし、ここから小峠の逆襲が始まります。
 
数的不利の状況で、タッグ王者チームである原田とタダスケの連携網に捕らえられた小峠でしたが、間一髪で2人の合体技を交わすと、ここで誤爆を誘発!
流れがスティンガーに傾くと、この勢いのまま、小峠がタダスケをOTRで退場させることに成功。

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遂に試合は、小峠と原田の一騎打ちに!
 
「綱引きマッチ」に加え、メインでも既に20分近く闘っていた両者。
タイトルマッチの終盤さながら、原田が片山ジャーマン、小峠がキルスイッチと、必殺技を狙いにかかるも、互いにこれをかわします。
 
先に均衡を破ったのは原田!
遂に片山ジャーマンスープレックスを小峠に決めますが、これはカウント2…。

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すると、この1週間前(11/16)のタイトル戦で、小峠に決めた雪崩式片山ジャーマンを再び狙いに行きますが、小峠がトラースキックで反撃!

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原田の動きが止まると、最後はランニングニーアタック⇒キルスイッチ連発で小峠が逆転勝利!

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「綱引きマッチ」に続き、メインもスティンガーが勝利という結果に…。
 

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試合後、小峠はマイクでRATEL'Sの面々にこう突きつけたのです。
 

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今年8月にJr再転向&スティンガー加入を果たした当初は、ユニット抗争の中でどうしても1人浮いていた感のあった小峠。
 
 
しかし、9月に行われた大阪大会での「vs原田」戦以降、確実に小峠は良くなりました!
 
 
原田との力の差を見せつけられた8月の後楽園とは違い、今回の対抗戦では、試合内容でも、ケンカでも、小峠は間違いなく強くなってましたから!

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まとめ〜リマッチによる"深化"を感じさせてくれた対抗戦〜

第2回RATEL'Sプロデュース興行は、綱引きマッチで負け越し、メインイベントでも敗戦を喫するなど、スティンガーに完敗という結果に…。
 
とはいえ、大会そのものは大熱狂のまま閉幕!
 

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試合後のRATEL'Sサイン会&撮影会も、行列が新木場の隣の建物まで続くという盛況っぷりでした。

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個人的に、今回の興行に限らず、「RATEL'Svsスティンガー」の抗争で感じた事があります。
それは、同じ対戦カードであっても、対抗戦形式で何度も何度も組んでいくことによって、互いの攻守の切り替えにバリエーションが生まれ、"深化"を遂げていくこともあるのだという所。
 
ほぼ1年、継続してやってきたからこそ生み出せた賜物だと思います。
(最初の頃は、NOAH新体制の掲げた鎖国政策もあって、同じメンバーで毎回やる事に不安を抱いてしまってすいません…。)
 
しかし、2020年は、RATEL'Sとスティンガーが主体で動きつつあるNOAHJr戦線に、杉浦軍や、Special 3(田中稔、Hi69、諸橋晴也)、熊野準、宮脇純太といった選手・ユニットも喰いこんでほしい所…。
その方がもっともっと面白くなるはず!
 
NOSAWA論外ルートで誰か来る展開、あったりしないかなあ…。
 
(完)

「令和元年のファイティングピープルズ」 Case5:butterfly swimmer〜2019年のIFTTに寄せて〜

今年10月、プロレスリングBASARAで毎年恒例となっているタッグトーナメント・「IRON FIST TAG TOURNAMENT(以下:IFTT)」が開催されました。

https://www.ddtpro.com/news/3782

 
トーナメント前には、2016年のBASARA旗揚げ以降、初となるベルトの新設(IRON FIST TAG王座)が発表され、今回の優勝チームは、初代タッグ王座の称号も与えられる事に!
 
全8チーム参加となった今回のトーナメントは、一回戦から、ヤス・ウラノと組んで出場した塚本拓海が直接敗戦を喫したり、前大会の優勝経験者である中津良太(パートナー:瀧澤晃頼)と関根龍一(同:藤田ミノル)も敗退したりと、まさかまさかの展開に…。
 
そんな波乱含みのIFTTで、トップ戦線に台頭せんとする、1人の新星が現れました…。
 
その選手の名は、下村大樹!
 

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BASARA所属となってから1年が経つ下村…。
木高イサミと組んで出場した今回のIFTTでは、トーナメント決勝戦まで駒を進めるなど、大会初出場とは思えぬインパクトを残して見せました。
 
今回は、そんな「IRON FIST TAG TOURNAMENT」を、下村大樹に注目して書いた観戦記になります!
 
↓過去記事はこちらから!↓
 
 

■Prologue:BASARA移籍で躍進した下村の1年

 2016年3月に、DDTプロレスリングの「DNA(DDT New Attitude)」でデビューを果たした下村大樹。
 
 
私自身、DNA時代の下村の試合は、DDT本隊の興行で見る事の方が圧倒的に多かったんですけど、奥田啓介とバッチバチにやり合ったタッグマッチ(2017.12.24DDT後楽園)だったり、AbemaTVの「DDTマジ卍」の本放送に流れずともマッド・ポーリー相手に好勝負を見せたダークマッチ(2018.7.3DDT新木場)だったり、良い試合をしていた印象が今でも残っています。
 

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その一方で、DDTの本興行だと、比較的人員の足りていない、バラエティ的な試合に組み込まれる事もしばしば…。
(これは何も、下村に限った話では無いですが)
 
2018年5月の後楽園大会では、「次世代のアントーニオ本多として、島谷宣寛や飯野雄貴らと共に試合をする、なんてこともありました。
 

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そんな下村に転機が訪れます。
 
2018年8月、所属先のDNAが活動休止を発表。
そのままDDT本隊に移籍する選手が殆どだった中、下村はBASARAへの移籍を志願!
 
これが了承され、下村は晴れてプロレスリングBASARAの一員となったのでした。https://www.ddtpro.com/news/1209
 
 
BASARA入団直後は、ユニオンMAX王座、インディペンデントワールド王座にそれぞれ初挑戦。
 
同時期に、木高イサミ、関根龍一、藤田ミノルと共に、新ユニット・「戦闘民族」の結成に参画。
直後に勃発した、「戦闘民族」とガンバレ☆プロレスとの対抗戦では、リーダーである木高イサミが負傷欠場で不在の中、ハードコアマッチでガンプロ勢とやり合うなど、戦闘民族の切り込み隊長として、存在感を高めていきます。
 

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2019年に入ると、WRESTLE-1管轄から暫くの間空位となっていた、UWA6人タッグ王座に「戦闘民族」のメンバーとして挑戦(7.21大日本プロレス大阪大会)。
この新王者決定戦に勝利した下村は、自身初となるタイトル戴冠を果たしたのでした。
 

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そして、BASARA所属として初めて出場した、今回のIFFT…。
タッグパートナーは、第1回大会で優勝した経験を持つ、BASARAの総大将・木高イサミ
大会中には、イサミが下村について、こんな熱いコメントを残してました…。
 

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■羽化を予感させたトーナメント公式戦

トーナメント一回戦(10.13王子【昼】)

タッグトーナメント1回戦は、前年度覇者である中津良太がリーダーを務める「スパーキー」(瀧澤晃頼&中津良太)との一戦。
 

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中津とイサミによるマッチアップも当然のように素晴らしかったんですけど、この日は年齢もキャリアも比較的近い、下村と瀧澤のマッチアップも熱かった!
 

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終盤は、この下村と瀧澤の一騎打ちに!
 

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制したのは、下村!!
 

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下村が瀧澤から見事勝利し、一回戦突破を自らの力で切り開いたのでした!
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BASARA所属ではない瀧澤ですが、思えば今年2月のASKA PROJECTでもやり合うなど、下村とは互いに良いライバル関係が築けているんじゃないかと、見ていて感じた一戦でした!
 

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トーナメント準決勝(10.23新木場)

約2週間近く空いて行われた準決勝は、トランザム☆ヒロシ&SAGAT組と激突。

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ヒロシの醸し出す空気感に代表される、対戦相手の独特な間合いに対して、主導権を上手く掴むことができない下村&イサミ組…。
 

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そんな戦況の中、イサミはヒロシに生まれた一瞬の隙を逃さず、変型サムソンクラッチ!!
 

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勝ったイサミもこの表情…。
 

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しかし、この一戦に勝利した二人は、遂にトーナメント決勝まで進出したのでした!
 

トーナメント決勝戦(10.23新木場)

そして、迎えたトーナメント決勝戦
決勝の相手は、IFFTの提唱者でもあるFUMAと、BASARA旗揚げ当時からFUMAと行動を共にしてきた久保佑允。

 

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トーナメントの提唱者でありながら、過去2大会で優勝経験のないFUMA達にとっても、今回の決勝戦は絶対に負けられない一戦…。

 

この決勝戦、何とYoutubeで公開されているので、是非!是非!
 
 

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試合自体は当然ながら素晴らしく、凄まじい内容だったんですけど、FUMA、久保、イサミと、キャリアも中堅~ベテランの選手が揃う中で、身体は決して大きいとは言えないし、キャリアもまだ3人に比べると浅い下村が、先輩の攻撃を喰らっても、何度だって立ち上がり、這い上がってきた。
 

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個人的には、そんな下村の姿が最高に熱かったし、この試合における一番エモいポイントだったとのではないか、と感じています!
 
終盤、FUMAとの一騎打ち状態になった下村は、FUMAのフィニッシュ級の攻めを返し、立ち上がり、反撃していきましたが、最後はFUMAの必殺技・Heavy Metal Anthemは返すことが出来ず、勝負あり…。
 

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久保&FUMA組が、念願のタッグトーナメント初優勝にして、IRON FIST TAG初代王座チームに輝いたのでした!
 
 

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■まとめ~一人前の蝶になるため~

今回、惜しくも決勝戦で敗れてしまった下村&イサミ組…。
 

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しかし、この準決勝・決勝が行われたこの日の新木場大会、個人的MVPは下村大樹でした。
下村がBASARAに入団して1年が経ちましたが、この1年で、立派なメインイベンターを務め上げるだけの力をつけただけでなく、(久保やFUMAへの声援も大きかった中で)成長の跡も、多くの声援にこたえる活躍も示してみせたのですから!
 
しかも、彼はまだ21歳!
これから、どんどん、どんどん、成長していくはず。
この悔しさをバネに逆襲する彼の姿がこれから見れるんだって考えるだけで、これからが楽しみでしょうがない。
 
個人的に、今年のIFTTは、そんな期待に胸を膨らませてくれる大会だったと感じています。

2019年10月の個人的ベストバウトについて

11月も残り1/3しかない中で、10月の振り返りをしたいと思います(笑)。

 

10月は、各団体でタッグリーグ(トーナメント)期間中だった事もあり、タッグの好カードが目立った印象でしたが、その中で、宮原健斗vsジェイク・リー」は今年のベストバウトに上げたいほど、白熱の一戦でした!

 

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松本浩代&世志琥vs星月芽依&駿河メイ(10.6 SEAdLINNNG新宿FACE

「投げ技・打撃技はロープを1往復しないとフォールできない」、「丸め込み技は往復しなくてよい」、「レフェリーはカウントを高速で叩く」という"ハイスピードルール"で行われたタッグ王座戦

 

キャリアや体格差を考えた時に、挑戦者チームの星月&駿河がかなり不利を強いられると思われましたが、試合が始まると、挑戦者チームが丸め込みに特化した連携など、ハイスピードルールを最大限に活かす戦法で、大胆に勝負を挑んでいった姿が最高でした!

このタッグ、今後も是非継続してほしいです!
 

 

小川良成&鈴木鼓太郎vs原田大輔&タダスケ(10.3 NOAH後楽園ホール

 両者リングアウトという結果でも、内容の充実度と満足度は高し!
 
度々ユニット同士で対戦している事もあってか、互いに相手がどう動くか、かなり先まで読んだ上で対策を立てている高度な攻防は、見ていて惚れ惚れするものがありました…。
 

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入江茂弘&岡林裕二vs菊田一美&河上隆一(10.13大日本プロレス後楽園ホール

大日本プロレス毎年恒例となっている、「最侠タッグリーグ公式戦ストロングブロックの一戦。
 
2015年12月以来の結成となった『混ぜるな危険』(入江&岡林)と、昨年のタッグリーグ戦の時期に結成された『飛艶』(菊田&河上)による一戦でしたが、写真のようなパイルドライバーに、岡林のショルダースルーの反動でバックフリップを決めてしまう江の「一人大遊園地」っぷりが衝撃的でした!
 

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『飛艶』の方も、菊田が岡林のチョップにタメを張れる程の鋭い掌底を見せるなど、この1年でかなり良いタッグチームになったと実感!
だからこそ、全日の世界最強タッグリーグで見たかったとも…(泣)。 
 

④下村大樹&木高イサミvs久保佑允&FUMA(10.23 BASARA新木場1stRING

毎年恒例のタッグトーナメント「IRON FIST TAG TOURNAMENT」決勝戦
 
共に初優勝のかかった一戦でしたが、下村の鋭い野球チョップに加え、FUMAの強烈な打撃技を喰らっても立ち上がる姿を見て、来年の更なる飛躍を予感した次第です。
 
来年は本当に「一人前の蝶(←入場曲から拝借)」になるのではないか、と。
 

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橋本大地vs大谷晋二郎(10.26 ZERO1靖国神社相撲場)

30分があっという間に感じられた程、最初から最後まで熱量だったり、維持のぶつかり合いだったりが途切れることの無かった試合でした
 
約1週間後の大日両国で、シングル王座挑戦を控えていた中、ドローという結果に対して、「大地が試合を決めきれなかった」という評もありましたが、個人的に、何度大地の攻めを喰らっても、(表現としてはアレかも知れませんが)ゾンビの如く立ち上がっていく大谷が凄かったと思うんですよね。
だから、決着がつかなかった気がします。
 

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大地が自分からコーナーに寄りかかって、大谷の顔面ウォッシュを受ける姿も熱かった!
また見たい一戦です。
  

⑥杉浦貴&藤田和之vs谷口周平&潮崎豪(10.20 NOAH後楽園ホール

今年5月にリングネームを本名に戻した谷口周平
9月の大阪大会など、徐々に評価を上げてきている谷口ですが、そういった意味では、このタッグマッチも一つのターニングポイントになっていきそうな気がしました。
 

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両国前哨戦に向けて、会場の雰囲気を変え、観客のテンションを一気に上げた、という点でも、印象的な試合でした!
 
 

⑦ロビー・イーグルス&ウィル・オスプレイvsSHO&YOH(10.17新日本プロレス後楽園ホール

SHOとYOHの「Roppongi 3K」による好連携と、今年半ばから始動したオスプレイ&イーグルスによるタッグリーグ公式戦。
 
3Kの連携力の高さだったり、棚橋やオカダが出場していなかった大会のメインで、どちらが勝つか分からない熱戦を展開していた事が、個人的にはめちゃめちゃ熱かったです!
 

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エル・デスペラード&金丸義信vs石森太二&エル・ファンタズモ10.17新日本プロレス後楽園ホール

試合前は、互いに巧いチームという印象は持っていたんですが、試合が始まると、互いに金的を攻撃し合い、悶絶するなど、コミカルを交えた内容に!
 

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それでいて、絶妙なタッグワークを見せてくる、このギャップが素晴らしかったです!
 
 

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⑨塚本拓海&ヤス・ウラノvs久保佑允&FUMA(10.13 BASARA王子BASEMEMT★MONSTER【夜】)

今年に入ってから、因縁深まってきた感のある塚本とFUMAが、タッグトーナメントで激突。
 
この試合、バチバチやり合う塚本とFUMAも凄かったんですけど、双方のパートナーであるヤスと久保の動きも良かったです。
 

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ヤスも久保も、パートナーがチャンスの時に加勢したりと、「相手が嫌がる動き」を確実に遂行してくる所が素晴らしいと言いますか。
 

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現在、塚本の組むパートナーと言うと、『CRAZY LOVERS』としてタッグを組む竹田誠志の印象が強いですが、ヤスとのタッグチームもかなり良い!
それがハッキリ分かった一戦でした。 

宮原健斗vsジェイク・リー(10.24全日本プロレス後楽園ホール

今年のベストバウト候補!
個人的に、今年の下半期だけで見たら、この試合が今のところ1番ではないか、と感じたほど。
 

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試合の雰囲気で言うと、去年の同時期にやっていた「ゼウスvs宮原健斗(10.21横浜文化体育館)」に近いものを感じました。
特にジェイクが1度シャットダウンジャーマンを返して以降の、会場の湧き具合は半端じゃなかったです!
 

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今年の4月にやっていた「諏訪魔vs野村直矢(4.28後楽園)」もそうでしたが、全日のトップ戦線に、若い野村やジェイクが抜け出てきたのは、非常に大きいと言いますか。
 
今後、ジェイクにとってターニングポイントだと語れる程の、壮絶な試合だったと感じた次第です。
 

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ベストライド〜11.2 NOAH両国国技館大会観戦記・後編〜

11.2は、プロレスリング・ノア両国国技館大会を観戦してきました。
 
 
今回は、その観戦記(後編)になります。
 
丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンも凄かったですが、対外的な批判意見を完封してしまう程の凄まじい試合を見せた、清宮vs拳王が最高にエモーショナルでした!
 

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NOAHのベストはいつも!!今なんだよ!!!!
 
 

第7試合 HAYATA vs YO-HEY

GHC Jrヘビー級王座戦

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9月の大阪大会のダイレクトリマッチとなった一戦でしたが、「夫婦対決」といえど容赦は一切なし!

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HAYATAが序盤から、ロープにもたれかかるYO-HEYにへデックをお見舞いすれば、YO-HEYもキックの応酬!

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良い意味で、この二人がタッグパートナー同士である事を感じさせない位、ベルトをかけた一進一退の攻防が熱かったです。

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試合は、YO-HEYがHAYATAのへデックを1度は返したものの、2発目は流石に返すことが出来ず、これで勝負あり。

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負けた側のダイレクトリマッチ、というシチュエーションや、会場の雰囲気も含め、YO-HEYに追い風が吹いていましたが、キッチリ退けるHAYATA、強し!
 

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試合後は、スティンガーの小川、小峠、リッジウェイが登場し、RATEL'Sの面々と視殺戦!
 

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この3人、試合中はずっとリング下にいたものの、どちらのコーナーに就く訳でも、介入をする訳でもなく、じっと観戦…。
 
11.24に新木場1stRINGで開催されるRATEL'S興行では、スティンガーとの全面対抗戦(※1が行われ、その前後には、小峠vs原田(11.16後楽園)、HAYATA vs リッジウェイ(12.3後楽園)とタイトルマッチも決定!
 
※1 「当日の綱引きで組み合わせが決まるシングルマッチ」×4試合+「4vs4のイリミネーションマッチ」
 
両国後も、この両ユニットによる抗争は続いていく訳ですが、今後どうなっていくのか楽しみでなりません!
 
 

第8試合 潮崎豪&中嶋勝彦vs稲村愛輝&マサ北宮

GHCタッグ王座戦
 
2018年に行われた、丸藤正道20周年記念興行の翌日にデビューした稲村愛輝。
デビューから丁度1年2ヶ月が経ったこの日の両国ビッグマッチで、自身初のタイトル挑戦となりました。
 

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序盤から、挑戦者チームが奇襲を仕掛けてペースを握っていったんですけど、王者チームのAXIZも反撃!
稲村に強烈な打撃技を浴びせていきます。

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試合も中盤〜終盤にさしかかる中、稲村が潮崎を肩車した所に、コーナーから北宮がショルダータックルを放つ合体技を敢行したのですが、これがまさかの失敗に…。

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得てして技の失敗があると、会場に変なざわつきが生まれたりと、その後の試合の雰囲気や流れに影響する印象があるんです…。
 
しかし、この日は、もう1度この技をトライしに行く2人に対し、観客からは「もう1回」コールが送られたんですよね。
こんな光景、初めて見ました!
 

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2回目はキッチリ合体技を決めてきた稲村&マサ北宮。
勢いと流れを取り戻すと、終盤は中嶋と北宮の一騎打ちに!

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北宮がサイトースープレックスを決めるも、カウントは2!
 
すると、一瞬の隙を逃さなかった中嶋が、蹴り連発⇒バーティカルスパイクに繋げると、北宮から勝利!

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挑戦者チーム「THE TOUGH」の勢いに苦戦したAXIZでしたが、見事王座防衛!
THE TOUGHが死力を尽くしても勝てなかった事実に衝撃を受けましたし、勝ったAXIZがただただ強かった。

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GHCヘビーとのダブル前哨戦で敗れる事も多かった稲村が、この試合では猛攻を喰らっても耐えていただけに、THE TOUGHとしては悔しい敗戦でした…。
 
 

第9試合 丸藤正道vsグレート・ムタ

「最初で最後の遭遇」と銘打たれたスペシャシングルマッチ
 
丸藤は、上半身に大胆なペインティングを施しての登場!
 

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今回のムタ対策としてなのか、スモーク(?)を準備するなど、異次元の相手に対抗してきた丸藤でしたが、終わってみると、ムタの世界観に飲み込まれてしまった印象が強かったです…。
 

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私、今回初めてグレート・ムタを生で見たんですけど、毒霧だけでなく、この日は「カメラマンからハンディカムを奪う⇒ハンディカムを壊す」とか、ムタの毒霧を手でブロックしてきた丸藤に火を吹く(!?)とか、予想外な事を幾つもやってきたムタの存在感がすごかったですね。
 

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前述した、丸藤持ち込みのスモーク用ボンベにしても、ムタが噴射を試みるものの、噴射できないと見るや、ボンベのある方向に向けて丸藤にドラゴンスクリューを敢行!
この臨機応変っぷりがセンス抜群!
 

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あの「方舟の天才」の個性すら飲み込んでしまうとは…。
 
試合は、ムタが閃光魔術3連発をヒットさせて、丸藤から勝利!
良い試合でした!
 

セミファイナル 杉浦貴vsマイケル・エルガン

今回の両国大会において新設されることになった「GHCナショナル王座」
 
その初代王者決定戦に選ばれた2選手は、杉浦貴とマイケル・エルガン!
 

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今年の8.25大日本プロレス名古屋大会以来の来日となったエルガン。
中でも一番衝撃的だったのは、試合の序盤〜中盤にかけて、杉浦貴がエルガンに対して「これ」といった有効打が出せていなかった所。

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今年49歳になった杉浦ですが、2018年はGHCヘビー級王者として丸藤、中嶋、潮崎などの代表格を退けていき、今年に入ってからも、三沢メモリアルで清宮との壮絶なGHC戦に加え、『N-1 VICTORY』でリーグ戦4戦全勝&準優勝と、素晴らしい戦績と結果・内容を残してきました。
 
その杉浦の存在感が、中盤までは、エルガンのパワーだったり、勢いだったりに飲まれていたように感じたんですよね…。
私自身、そんな杉浦は初めて見ました…。
 

 

何度もマットに叩きつけられた杉浦でしたが、バーニングハンマーは寸前で回避。
 

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杉浦もフロントネックロックで反撃を試みますが、なんとエルガンはこれを片腕で解錠!
 

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しかし、エルガン相手に得意のエルボー合戦で押し切って流れを掴むと、必殺のオリンピック予選スラムが炸裂!!!
 

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これにはエルガンも返せず、勝負あり!
 
杉浦が辛くも勝利し、初代GHCナショナル王者に輝いたのでした。
 
試合後、立会人となっていた長州力が杉浦にベルトを渡そうとした瞬間、咄嗟に間に割って入ったエルガン。
 

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ベルトを杉浦に巻くためかと思ったのですが、そうではなかった模様…。
でも、それだけ、エルガンはこのタイトルが欲しかった、という事だったんだろうなあ、と。
 
試合後は会場から割れんばかりのエルガンコールが。
それだけ、新設ベルトの価値を一気に引き上げるほどの素晴らしい試合を、この二人は見せてくれました!
 
エルガン、また日本に、またNOAHに、来てくれますよね!?(泣)
 

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メインイベント 清宮海斗vs拳王

 
個人的に期待度大だったカードではあったものの、一方で、丸藤vsムタ、杉浦vsエルガンと好勝負が続いた中でのメイン…
 
しかし、この二人は高かった前評判以上の熱戦を、大舞台で確実に見せてくれました!
 

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特に素晴らしかったポイントが、「拳王による徹底した首攻め」!
 
今回の最終前哨戦となった浜松大会で、タイガースープレックス中に拳王のフットスタンプを浴びた事で、頚椎捻挫になった清宮…。
 
両国メインは清宮の復帰戦でもあったんですけど、そんな清宮の首筋や背中を躊躇なく攻め立てる拳王!

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あの件で痛烈に批判された拳王でしたが、その批判をものともしない、強い信念と覚悟を、私はこの一点集中攻撃に強く感じたんですよね
 

twitter.com

 
しかし、そのエグい攻めを喰らっても、何度となく立ち上がっていく清宮!
 
もう、この二人の攻防を見て思ったんです…。
「清宮と拳王は、そうした対外的な批判意見とも戦っていたのかも知れない」と。
 

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今回の件があって、何故か私宛に「NOAHに興味はあったけど、もうNOAHは見に行かない」、「拳王は姑息」、「拳王はエースの器じゃない」なんて意見がTwitterに来たんですけど、だからこそ、この2人を応援しないといけない、って自然と思っていたんです。
 
でも、この2人の試合を見てたら、背中を押されているのは、寧ろ見ていた私の方だったな、って。
それだけ、2人の覚悟と信念に心を突き動かされました。
 

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この日いた観客も、ともすれば「エグい」と見られそうな攻防に対しても、ブーイングではなく、強い声援で呼応する。
非常に良い空間が形成されていました!
 

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そんな30分超えの激闘は、清宮が拳王からタイガースープレックスで勝利!
 

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個人的には拳王に勝って欲しい試合ではあったんですけど、試合を見てたら、勝敗以上に「2人とも凄い!」という感想しか出てきませんでした。
素晴らしい一戦に、感謝!!
 

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まとめ

熱戦が展開されたNOAH両国ビッグマッチ!
 
大会当日は、朝からノアのハッシュタグが色んな方のツイートから流れてきていて、本当に皆がこのビッグマッチを待ち望んでいたんだろうなあ、という期待感MAX!
 
大会が終わってからも、多幸感だったり、興奮だったりが収まらなかったですね…。
久しぶりにNOAH観戦したというフォロワー様も、「また絶対行きたい!」と揃って仰るほどでしたから、これが全てでしょう!
 
それだけ、素晴らしい大会でした!

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ベストライド〜11.2 NOAH両国国技館大会観戦記・前編〜

11.2は、両国国技館までプロレスリング・ノアを観戦してきました。
 
新体制初となるNOAH横浜文化体育館大会で発表された、9月のエディオンアリーナ大阪第1競技場&11月の両国国技館の東西ビッグマッチ。
 
 
NOAHにとって今回の両国大会は、大阪ビッグマッチと共に、新体制で掲げられた一つの公約でもあったのですが、そんな大会は、胸を震わせる試合が多く展開される大会に!
 
今回は、そんなNOAH両国ビッグマッチの観戦記(前編)になります。
 
後編でも述べますが、ファンの熱量が生んだ磁場に、試合の熱量がミックスされる、素晴らしい興行になりました!
 

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ストライド 君の世界を ベストライド 変えるのさ
ストライド 風に乗って ベストライド 今日こそ

 

 
 

第1試合 熊野準&クワイエット・ストーム&モハメド・ヨネvs岡田欣也&イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr&KAZMA SAKAMOTO

ビッグマッチのオープニングで、KAZMAやストーム、ヨネを見れる幸せ!
 

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元々は第3試合のメンバーがプラスされる12人タッグマッチの予定だったのですが、ソニコ欠場⇒西村修参戦により6人タッグマッチに。
 
でも、ソニコの欠場の有無に関わらず、12人タッグでゴチャゴチャしちゃうよりも、この人数でやる方が結果的に良かったのではないか、と感じました。
 

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試合はワグナーJrが熊野からムーンサルトプレスで勝利!
 

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第2試合 井上雅央&齋藤彰俊vs本田多聞&百田光雄

NOAH the CLASSICと銘打たれた、初期NOAHメンバーによるタッグマッチ。
 
百田光雄の入場時に、セコンドについたのは息子の力!
かつてNOAHの入門テストも受けた事があるという彼が、両国ビッグマッチにこういう形で関わっている事が、何か個人的には凄くエモくもあったり…。
 

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試合が始まると、井上雅央の安定感だったり、ダーク・エージェント・リターンズの信頼感が半端じゃないなあ、と。
オープニングに出ていた50FPもそうですが、序盤の試合を確実に盛り上げてくれるのは大きい!
 

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本当なら、もっと上の順番で見たいところなんですけどね…。
悩ましい!(それだけ素晴らしい!)
 

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試合は百田がサムソンクラッチで井上から勝利!
 

第3試合 宮脇純太&Hi69&西村修vs大原はじめ&NOSAWA論外&桜庭和志

ソニコの欠場で急遽参戦となった西村修
 

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序盤に見せた、桜庭和志との卍固めの掛け合いは、個人的にしびれるものがありました!

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これだけでも、金がとれるマッチアップだったと言いますか!
 

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最後は桜庭がHi69を関節技に斬って取り、大阪大会に続いての勝利!
Hi69もよく耐えていたんですが…、桜庭強し!
 

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第4試合 クリス・リッジウェイ&小峠篤司&エディ・エドワーズvsスペル・クレイジー&田中稔&望月成晃

エディ・エドワーズが今年3月の文体以来、久々の参戦!
ジーパンにパーカー、タンクトップという出で立ちで登場してきたエディ、めっちゃワイルド!!
カッコ良すぎて惚れ惚れしました…。
 

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試合で個人的に驚いたシーンとしては、田中稔望月成晃の連携がスムーズだった事でしょうか?
 

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後からフォロワー様に教えていただいたんですけど、かつてタッグチームを組む間柄だったそうでして。
 

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それ故か、グーパンのタイミングも息合ってました(笑)。
 

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試合はエディがクレイジーからシャイニングウィザードで勝利!

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個人的に、春先にタッグ王座に挑戦予定だったものの、小峠の負傷により叶わなかった、エディと小峠のタッグが見れたのは嬉しかったです。
 
 

第5試合 谷口周平vs藤田和之

今大会注目カードの一つだった試合!

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乗るか反るか、白か黒か、という、どっちに転ぶか分からない、読めない試合ではありましたが、谷口が10月後楽園の前哨戦そのままに、序盤から藤田をガンガン攻めた谷口を見て確信しました。

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この試合、間違いなく面白いまま終わる、と!
 

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途中、偶然のバッティングで谷口が額の辺りを切って出血するアクシデントもありましたが、マイバッハプレス連発で藤田を追い詰める場面もあるなど、谷口が怒涛の大活躍!
 

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しかし、最後は藤田がパワーボムに加え、側頭部サッカーボールキックスリーパーホールドでレフェリーストップ勝利!
 

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ただ、この試合に負けたとはいえ、谷口をどこか過去の印象で見てた人の評価を、確実に良い方向に変える試合であったと、私は断言したいです!
それくらい、インパクト大でした。
 

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第6試合 鈴木鼓太郎&小川良成vs原田大輔&タダスケ

 
GHCJrタッグ王座戦
10.3後楽園で、両者リングアウトによるドロー防衛となったカードのダイレクトリマッチ!
 
 
試合時間は比較的短かったものの、休憩時間に良い余韻を残した素晴らしい好勝負になりました!

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この2チームの試合は、何度でも見たい。
それだけ、毎回発見があるんですよね!

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ハイテンポで進んでいった熱戦は、タダスケが王者チームの鼓太郎から勝利!
 

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個人的に、RATEL'Sで唯一GHCタイトルの獲得経験がなかったタダスケが、遂に王座戴冠を果たしたところにグッときてしまいました…。
 

twitter.com

 
昨年11月の鼓太郎とのGHC戦といい、アンダーカードでも会場をしっかり盛り上げようと動いてきた所といい、これまで良い試合を積み重ねていただけに、尚更このタイトル獲得は感動しちゃいましたね…。
 
おめでとうございます!
 

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後篇に続く…

rembrandt38hentai.hatenablog.com